JPH0643368Y2 - コンクリート躯体の破砕予定部構造 - Google Patents

コンクリート躯体の破砕予定部構造

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JPH0643368Y2
JPH0643368Y2 JP684688U JP684688U JPH0643368Y2 JP H0643368 Y2 JPH0643368 Y2 JP H0643368Y2 JP 684688 U JP684688 U JP 684688U JP 684688 U JP684688 U JP 684688U JP H0643368 Y2 JPH0643368 Y2 JP H0643368Y2
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crushing
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和雄 横沢
明 内田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、造築物などのコンクリート躯体における破砕
部構造に係り、更に詳しくは、ワイヤーソーイング装置
が好適に採用される破砕予定部構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、造築物などのコンクリート躯体全体もしくはこの
一部の破砕方法として、一般には、鉄球による打撃、火
薬による爆砕、そして削岩機使用などが知られる。
ところが、これらの破砕方法のいずれにも共通して、騒
音や塵あいなどによる公害問題があり、また作業中は大
きな危険性を伴うという問題点がある。
こうした問題点を解消するものとして、近年、第4図及
び第5図に示すように、造築物等のコンクリート躯体C
における破砕予定部C1をカッティング用のワイヤーWで
ループ状に取り囲み、このワイヤーWをソーイング装置
Sにより回転駆動させて、このワイヤーWと破砕部C1と
の回転摩擦力でカッティングしつつ破砕する工法が提案
されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、かかるワイヤーソーイング装置による破
砕工法の場合、破砕の前作業として、破砕されるべく場
所の破砕部C1をワイヤーWで取り囲めるよう、通常工具
のコアカッターやドリルを用いて、予め入口1Aおよび出
口1Bを有するワイヤー挿通孔1を開孔する必要があり、
甚大な経費と労力を要することになる。
その上、図5に示されるように、破砕予定部C1の裏側片
面に他の造築物C2などがある破砕予定部C1の場合、ワイ
ヤー挿通孔1の先端が盲孔となるため、このワイヤー挿
通孔1としては出口側を設けることができない。したが
って、破砕部C1をカッティング用のワイヤーWで取り囲
むことができないために、本工法は事実上不可能であ
る。
本考案は上記のような事情に鑑みてされたものであり、
破砕予定部C1の裏側に、他の造築物C2があっても容易に
ワイヤーソーイング装置による破砕が可能なコンクリー
ト躯体の破砕予定部構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本考案によるコンクリート
躯体の破砕部構造は次のような構成とした。
即ち、コンクリート躯体Cの破砕予定部C1にワイヤーソ
ーイング装置SのカッティングワイヤWを挿通させるた
めの入口側スリーブ11と、出口側スリーブ12部とを、間
隔を置いて埋設し、前記入口側スリーブ11の裏側の管端
部11Bと出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bの間に、前
記カッティングワイヤWを挿通させる連結スリーブ13を
埋設して、入口側スリーブ11の裏側の管端部11Bと出口
側スリーブ12の裏側の管端部12Bを連通させ、前記入口
側スリーブ11の表側の管端部11Aと出口側スリーブ12の
表側の管端部12Aを、着脱可能な止栓部材20で封止した
コンクリート躯体の破砕予定部構造。
〔作用〕
本発明のコンクリートく躯体破砕予定部構造において
は、コンクリート躯体Cにおける破砕予定部C1に埋設さ
れた入口側スリーブ11の表側の管端部11Aから、ワイヤ
ーソーイング装置Sのカッティング用ワイヤWの端部を
挿入して、このカッティング用ワイヤWを押し進める。
そうすると、カッティング用ワイヤWは、入口側スリー
ブ11の裏側の管端部11Bを通って、連結スリーブ13内に
入り、さらに、出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bを
通って、出口側スリーブ12の表側の管端部12Aに到達す
る。
そこで、カッティング用ワイヤWをワイヤーソーイング
装置Sに装着して、破砕予定部C1をカッティングする。
したがって、本考案は破砕予定部C1の裏側に他の造築物
C2があっても、破砕予定部C1にカッティング用ワイヤW
を装着し、カッティングができる。
さらに、入口側スリーブ11の表側の管端部11A、及び出
口側スリーブ12の表側の管端部12Aは、止栓部材20によ
り封止されているので、ワイヤー挿通スリーブ10内に異
物が入り込むのが防止される。
〔実施例〕
以下、本考案によるコンクリート躯体の破砕予定部構造
の一実施例について図面を参照しつつ説明する。
第1図は、造築物などコンクリート躯体Cにおける破砕
予定部C1を示しており、この破砕予定部C1の裏側片面が
他の造築物C2で閉塞された状態を示している。この破砕
予定部C1は、コンクリート打設時に、次に記載する各ス
リーブが埋設されている。
即ち、破砕予定部C1の上部と下部には、ワイヤーソーイ
ング装置SのカッティングワイヤーWを挿通させるため
の入口側スリーブ11と、出口側スリーブ12とが、間隔を
置いて埋設してある。
そして、前記入口側スリーブ11の裏側の管端部11Bと、
出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bの間には、前記カ
ッティングワイヤWを挿通させる連結スリーブ13が縦方
向に埋設してあり、前記入口側スリーブ11の裏側の管端
部11Bと、出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bを連通さ
せている。そして、前記入口側スリーブ11の表側の管端
部11A、及び出口側スリーブ12の表側の管端部12Aは、第
2図(b)に示されるように、破砕予定部C1に形成され
た凹部に露出して設けてある。
そして、これらの各管端部11A、12Aは、第2図(a)に
示されるように、止栓部材20で封止されることにより、
将来の破砕時までの期間中、各スリーブ内の目詰まりを
防止するようになっている。そして、この止栓部材20の
周囲には、発泡スチロールなどの養生材21を用いて養生
しておくことが好ましい。
そして、前記、破砕予定部C1は将来破砕が予定又は予想
される箇所である。そして、コンクリート打設に際し、
この破砕予定部C1には、配設鉄筋などを利用して、破砕
予定部C1の表側から裏側に挿通するよう、破砕予定部C1
の壁厚さ方向に前記入口側スリーブ11と出口側スリーブ
12が平行に埋設さる。
そして、前記連結スリーブ13には、数段階の破砕を予想
して複数の中間スリーブ14,15…を分岐接続しておくこ
ともある。この中間スリーブ14,15の表側の管端部も、
前記入口側スリーブ11の表側の管端部11Aなどと同様に
形成する。
以上の形態の破砕予定部C1にあって、これを破砕する場
合は、入口側スリーブ11の表側の管端部11Aから、ワイ
ヤーソーイング装置Sのカッティング用ワイヤWの端部
を挿入して、このカッティング用ワイヤWを押し進め
る。
そうすると、カッティング用ワイヤWは、入口側スリー
ブ11の裏側の管端部11Bを通って、連結スリーブ13内に
入り、さらに、出口側スリーブ12の裏側の管端部11Bを
通って、出口側スリーブ12の表側の管端部12Aに到達
し、破砕予定部C1の 裏側に、他の造築物C2があっても、破砕予定部C1にカッ
ティング用ワイヤWを装着できる。
そして、図3に示す連結スリーブ13内に挿入されたカッ
ティングワイヤWを、中間スリーブ14,15に誘導するに
は、中間スリーブ14,15の表側の管端部から針金等を挿
入し、その先端部に形成した鉤で、カッティングワイヤ
Wの端部を引き寄せると、カッティングワイヤWを容易
に中間スリーブ14,15に誘導できる。但し、挿通方向は
場所に応じてこの逆手順となる場合もある。
挿通させたカッティング用ワイヤーWはワイヤーソーイ
ング装置Sの本体に無端状に係止され、このワイヤーソ
ーイング装置Sの運転によりカッティング用ワイヤーW
をループ回転させる。カッティング用ワイヤーWの回転
により、このカッティング用ワイヤーWとの摩擦力で当
初は入口側スリーブ11と連通スリーブ13、及び出口側ス
リーブ12全体が切断される。
この後、コンクリート製の破砕予定部C1がやはりカッテ
ィング用ワイヤーWの回転摩擦力によりカッティングさ
れる。
予定の破砕線に沿った破砕が終了すると、コンクリート
躯体Cから破砕部C1のみが取り除かれる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によるコンクリート躯体の
破砕予定部構造は、破砕予定部C1に入口側スリーブ11
と、出口側スリーブ12部とを、間隔を置いて埋設し、前
記入口側スリーブ11の裏側の管端部11Bと出口側スリー
ブ12の裏側の管端部12Bの間に、連結スリーブ13を埋設
して、入口側スリーブ11の裏側の管端部11Bと出口側ス
リーブ12の裏側の管端部12Bを連通させたものである。
そして、カッティングワイヤWを入口側スリーブ11の表
側の管端部11Aから挿入して押し進めると、カッティン
グワイヤWは、入口側スリーブ11の裏側の管端部11Bを
通って連結スリーブ13内に入り、さらに、出口側スリー
ブ12の裏側の管端部12Bを通って、出口側スリーブ12の
表側の管端部12Aに到着するものである。
したがって、破砕予定部C1の裏側片面に、他の造築物C2
があっても、破砕予定部C1に、カッティングワイヤWを
装着して、ワイヤーソーイング装置Sで、破砕予定部C1
のカッティングを行なうことができる。
さらに、ワイヤー挿通スリーブ10の入口側管端部10A及
び出口側管端部10Bは止栓部材20により封止されている
ので、ワイヤー挿通スリーブ10に異物が入り込むのを防
止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の破砕予定部の断面図、第
2図(a)及び(b)は入口側スリーブの管端部部分の
止栓部材の装着状態及び取り外し状態を示す各断面図、
第3図はワイヤーソーイング装置で破砕予定部を破砕擦
る状態を示す断面図、第4図及び第5図は、いずれも従
来の破砕予定部構造の側面断面図である。 11……入口側スリーブ、11A……表側の管端部、11B…裏
側の管端部、12……出口側スリーブ、12A……表側の管
端部、12B……裏側の管端部、13……連結スリーブ、20
……止栓部材、C……コンクリート躯体、C1……破砕予
定部、S……ワイヤーソーイング装置、W……カッティ
ング用ワイヤー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体Cの破砕予定部C1にワイ
    ヤーソーイング装置SのカッティングワイヤWを挿通さ
    せるための入口側スリーブ11と、出口側スリーブ12と
    を、間隔を置いて埋設し、前記入口側スリーブ11の裏側
    の管端部11Bと出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bの間
    に、前記カッティングワイヤWを挿通させる連結スリー
    ブ13を埋設して、入口側スリーブ11の裏側の管端部11B
    と出口側スリーブ12の裏側の管端部12Bを連通させ、前
    記入口側スリーブ11の表側の管端部11Aと出口側スリー
    ブ12の表側の管端部12Aを、着脱可能な止栓部材20で封
    止したコンクリート躯体の破砕予定部構造。
JP684688U 1988-01-22 1988-01-22 コンクリート躯体の破砕予定部構造 Expired - Lifetime JPH0643368Y2 (ja)

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JPH01112247U JPH01112247U (ja) 1989-07-28
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