JPH0643367A - 光走査装置の調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光走査装置１をコンパクト化するためその光
学系を１平面上だけでなく立体的にしてその占めるスペ
ースを半減し更に、同期信号を得るためのインデックス
センサー34の位置調節を簡単確実なものにする光走査装
置の調整方法を提供する。 【構成】 光源情報をポリゴンミラー14に結像させる第
１の結像光学系10と該結像像のビームを感光体面に結像
させる第２の結像光学系を有し、第２の結像光学系内に
折曲げミラーを有する光走査装置１を構成し、同期信号
を得るためのインデックスセンサー34を副走査方向に移
動可能にしてインデックスセンサーに入る光ビームのず
れを吸収するようにしたことを特徴とする光走査装置１
の調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンターの光走
査装置をコンパクト化する場合に生ずる同期信号のずれ
を吸収するための調整方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レーザープリンターの書込光学系
は図５の平面図に示すように、レーザーダイオード（Ｌ
Ｄ）11、コリメーターレンズ12、シリンドリカルレンズ
13、ポリゴンミラー14で構成される第１の結像光学系10
とポリゴンミラー14、ｆθレンズ21、シリンドリカルレ
ンズ26、感光体ドラム41で構成される第２の結像光学系
20から構成され、同期信号をとるためのインデックスセ
ンサー34は感光体の端部に入光する結像光をインデック
スミラー31で反射させそれを光ファイバー39で受けてそ
の反射鏡の角度を調節してインデックスセンサー34に入
光させる方法をとったり、インデックスミラー31を調節
するかわりに光ファイバー39の前にレンズ39Ａを入れて
該光ファイバー39への確実な集光を期するようにしてあ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなレーザプリ
ンターの書込光学系を用いると、レーザープリンターに
光走査装置が占めるスペースが大きくなり、レーザープ
リンター全体を小型、コンパクト化しようとする場合の
ネックになっている。

【０００４】また走査の１スキャン毎に同期をとるため
のインデックス信号を得るために感光体の端部で画像域
外の結像ビームを途中でインデックスミラー31で反射さ
せて光ファイバーでとらえ、インデックスセンサー34に
受けようとする場合、光ファイバー39のビーム受け口に
光ビームを当てるためインデックスミラー31の調整が困
難であり、またそれを避けるために光ファイバーの入口
にレンズを増設することも複雑であり好ましくなかっ
た。

【０００５】本発明はこのような問題点を解決してレー
ザープリンターの光走査光学系を図５のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ
ラインのところでコの字型に曲げて該光学系の占めるス
ペースを半分にさせると共に、そのときに発生する光ビ
ームの偏り誤差のため、調整が更に複雑になることを解
消し同期信号ビームのインデックスセンサー入光に対す
る調整方法を安定確実で且つ簡単な方法にすることを課
題目的にする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は、光源情報を
ポリゴンミラーに結像させる第１の結像光学系と該結像
像のビームを感光体面に結像させる第２の結像光学系を
有し、第２の結像光学系内に折曲げミラーを有する光走
査装置を構成し、同期信号を得るためのインデックスセ
ンサーを副走査方向に移動可能にしてインデックスセン
サーに入る光ビームのずれを吸収するようにしたことを
特徴とする光走査装置の調整方法によって達成される。

【０００７】

【実施例】本発明の調整方法が組込まれた光走査装置の
実施例を図１の光走査装置の上面図、図２のその裏面
図、図３のその側面図、図４のインデックスセンサー調
整部の側断面図を用いて説明する。

【０００８】光走査装置１では、フレーム３で仕切られ
て上枠部２と下枠部４を有する枠体ケース５の中に次の
ような各光学部材が配設されている。

【０００９】即ち、上枠部２には、情報光源としてレー
ザーダイオード（ＬＤ）11、コリメーターレンズ12、シ
リンドリカルレンズ13、ポリゴンミラー14とそれと同心
の駆動モータ15、ｆθレンズ21、第１の折曲げミラー24
が配設され、下枠部４には前記折曲げミラー24の真下に
なる位置に設けた第２の折曲げミラー25とシリンドリカ
ルレンズ26、感光体41の面上にビームを結像させるミラ
ー27、インデックスミラー31、インデックスセンサー34
が配設されている。

【００１０】上枠部２のレーザーダイオード（ＬＤ）11
から発する光源情報ビームはコリメーターレンズ12、シ
リンドリカルレンズ13を経て、ポリゴンミラー14の面上
に結像される。これが第１の結像光学系10である。

【００１１】更にポリゴンミラー14上の結像ビームはｆ
θレンズ21、折曲げミラー24，25を経て下枠部４のシリ
ンドリカルレンズ26、ミラー27を経て感光体ドラム41の
面上に結像される。これが第２の結像光学系20である。

【００１２】そして、端部のビームはインデックスミラ
ー31によって反射されてインデックスセンサー34上に結
像される。これによって同期信号が送られて、的確な光
源情報が淀みなく送り出されることになる。

【００１３】ここに図１，図４に示すようにインデック
スミラー31は枠板32に固定され、インデックスセンサー
34は調節枠35に固定され、フレーム３には窓33があけら
れ、調節枠35には垂直面には長孔35Ａが、上面には孔35
Ｂがあけられている。又フレーム３の面にはねじ孔があ
けられ、枠板32の上面はスプリング38Ａを介し、該上面
の孔35Ｂから小ねじ38が貫通しフレーム３のねじ孔にね
じ込まれている。

【００１４】また、該調節枠35の垂直面のねじ孔には小
ねじ36が長孔35Ａを通してねじ込まれ、該調節枠35が小
ねじ38の回転による該調節枠35の高さ調整位置を決めた
後、該調節枠35がクランプされて固定されるようになっ
ている。

【００１５】窓33がフレーム３にあけられているのはイ
ンデックスセンサー34を取り付けて固定する調節枠35の
位置決め移動のための調整作業用の小ねじ38や、クラン
プのための小ねじ37の締め付け操作が光走査装置１の上
面側から容易に行えるようにするためである。この窓33
を設けておかないと調整作業を光走査装置１の下側から
行わねばならなくなり面倒である。

【００１６】このインデックスミラー31の一平面内の角
度（ここでは水平面内の角度）を正確に決めることは容
易であるが同時に垂直な方向の角度の狂いも精密に調整
することは非常に難しくなる。

【００１７】即ち、一平面内での角度の割り出しは非常
に容易で且つ正確に行える。

【００１８】従って、本発明はインデックスミラー31の
調整は１平面内だけでの簡単確実な調整にとどめ、垂直
方向（感光体ドラム面とは副走査方向に当たる）への調
整は図４に示すような調整により、ミラー31でなく、イ
ンデックスセンサー34の上下方向へのずらしを小ねじ38
で行うことにより最適点を見つけて前述のように小ねじ
36で最終的にクランプする方法によって目的を達成させ
た。

【００１９】また、その方法の調整作業をやり易くする
ため下からではなく上方からの走査を可能にした。

【００２０】

【発明の効果】本発明によりレーザープリンターの光走
査装置をコンパクト化して約半分の大きさにするとき、
その結像光学系におけるインデックスセンサーの位置調
整を簡単確実に安定して行える方法が確立でき、光走査
装置の小型化に伴うレーザープリンターのコンパクト化
にも大きく貢献させることが可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】光走査装置の上面図。

【図２】その裏面図。

【図３】その側面図。

【図４】インデックスセンサー調整部の側断面図。

【図５】従来の書込光学系の平面図。

【符号の説明】

１ 光走査装置 ２ 上枠部 ３ フレーム ４ 下枠部 ５ 枠体ケース 10 第１の結像光学系 11 レーザーダイオード（ＬＤ） 12 コリメーターレンズ 13 シリンドリカルレンズ 14 ポリゴンミラー 15 駆動モータ 20 第２の結像光学系 21 ｆθレンズ 24 第１の折曲げミラー 25 第２の折曲げミラー 26 シリンドリカルレンズ 27 ミラー 31 インデックスミラー 33 窓 34 インデックスセンサー 35 調節枠 35Ａ 長孔 35Ｂ 孔 36 小ねじ 38 小ねじ 41 感光体ドラム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源情報をポリゴンミラーに結像させる
   第１の結像光学系と該結像像のビームを感光体面に結像
   させる第２の結像光学系を有し、第２の結像光学系内に
   折曲げミラーを有する光走査装置を構成し、同期信号を
   得るためのインデックスセンサーを副走査方向に移動可
   能にしてインデックスセンサーに入る光ビームのずれを
   吸収するようにしたことを特徴とする光走査装置の調整
   方法。