JP2954697B2 - 光走査装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、レーザプリンタ、デジタル複写機、レー
ザファクシミリ等に用いられる光走査装置に関し、特
に、光走査装置の同期検知ユニットの配置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来より、デジタル複写機等に用いられ、その感光体
を走査するための光走査装置においては、第３図に示す
ように、偏向器としてポリゴンミラー10を用いた場合、
該ポリゴンミラー10の各偏向面の面倒れにより、該偏向
面で偏向された光束が偏向走査面内から副走査方向に若
干上下動することが知られている。このため、レーザ光
の走査開始を検知する同期検知をｆθレンズ（光走査レ
ンズ）６より前の光路にて行なおうとすると、光束が上
下方向にずれるので誤検知が生じることがある。

そこで、同図に示すように、同期検知ユニット５をｆ
θレンズ６の後方の配置して、ｆθレンズ６通過後の光
束を検知する構成にしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の光走査装置においては、同
期検知ユニット５をｆθレンズ６及びポリゴンミラー10
のユニットから分離して配置しなければならず、装置の
小型化、低コスト化の妨げになるという問題点があっ
た。

また、同期検知ユニット５に光束を入射させるための
同期ミラー11のミラー面の方向の調整を行なう工程が必
要となるという問題点もあった。

そこで、この発明は上述した従来の問題点を解消し
て、同期検知ユニットが適宜な位置に配置されていて、
装置の小型化、低コスト化が達成された光走査装置を提
供することを課題としている。

［課題を解決するための手段］ この発明の要旨とするところは、レーザ光源と、該レ
ーザ光源から射出される光束を平行光束あるいは収束光
束にする対物光学系と、該対物光学系を通過した光束を
等角速度的に偏向し、一面のミラー面を有する軸状偏向
器と、該軸状偏向器によって偏向された光束を被走査面
上に結像させ、略等速度で走査させるためのｆθレンズ
と、光走査の同期を検知する同期検知手段とを有する光
走査装置において、前記軸状偏向器の前記ミラー面は軸
の回転中心位置近傍に形成されており、且つ、前記同期
検知手段は該ミラー面で偏向された光束の一部を直接受
光する位置に配置されていて、前記ｆθレンズ及び前記
軸状偏向器のユニットと一体的に設けたことにある。

［作用］ したがって、同期検知手段は、軸状偏向器のミラー面
で偏向された光束の一部を直接受光するように配置され
ているが、該ミラー面は一面であるので光束が上下動す
ることなく安定して受光することができ、且つ該軸状偏
向器の近傍に配置できるので、ｆθレンズ及び軸状偏向
器のユニットと一体化することができるものである。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第１図において、１はLD（半導体レーザ）等のレーザ光
源で、該レーザ光源１からの発散光は図示しない対物レ
ンズ及びシリンドリカルレンズ等から成る対物光学系２
により平行光束とされ、軸状偏向器であるピラミダルミ
ラー３に入射する。このピラミダルミラー３のミラー面
3aはスキャナモータ４により所定の角速度で回転し、入
射光束を偏向反射する。偏向されたレーザ光束はｆθレ
ンズ６によりミラー７を介して図示しない原稿等の被走
査面上に結像され、略等速度で走査される。ところで、
ピラミダルミラー３で偏向反射されたレーザ光束の一部
は、該ピラミダルミラー３の近傍に配置され、レーザ光
束の走査開始を検知する同期検知ユニット５に入射す
る。

尚、軸状偏向器としてピラミダルミラー３を用いてい
るが、ガルバノミラーあるいは第２図に示すように、ス
キャナモータの軸８にこれと一体形成された一面のミラ
ー面8aを有するホゾ型ミラー等でも良い。要するに、ミ
ラー面が一面であって、それが軸の回転中心の近傍に配
置されているタイプの偏向器であれば良い。

このように、軸状偏向器３のミラー面3aは一面であっ
て、ポリゴンミラーのように走査毎に偏向されるレーザ
光束が上下動することがないので、同期検知ユニット５
をｆθレンズ６より手前位置で軸状偏向器３から偏向光
を直接受光するように配置することができる。

したがって、同期検知ユニット５を軸状偏向器３及び
ｆθレンズ６のユニットと一体化して例えば一つの走査
ユニットといて形成することができるものである。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、偏向器のミ
ラー面は一面のタイプ（軸状偏向器）とし、同期検知手
段を該偏向器で偏向された光束の一部を直接受光する位
置に配置してｆθレンズ及び偏向器のユニットと一体化
したので、装置の小型化、低コスト化が可能となり、又
従来行っていた同期ミラーの調整の工程が不要となって
全体的に製作工程の簡素化が達成されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す光走査装置の概略構成
図、第２図はホゾ型ミラーを示す斜視図、第３図は従来
の光走査装置を示す概略構成図である。 １……レーザ光源（LD）、２……対物光学系、3,8……
軸状偏向器、3a,8a……ミラー面、５……同期検知手
段、６……ｆθレンズ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】レーザ光源と、該レーザ光源から射出され
   る光束を平行光束あるいは収束光束にする対物光学系
   と、該対物光学系を通過した光束を等角速度的に偏向
   し、一面のミラー面を有する軸状偏向器と、該軸状偏向
   器によって偏向された光束を被走査面上に結像させ、略
   等速度で走査させるためのｆθレンズと、光走査の同期
   を検知する同期検知手段とを有する光走査装置におい
   て、 前記軸状偏向器の前記ミラー面は軸の回転中心位置近傍
   に形成されており、 且つ、前記同期検知手段は該ミラー面で偏向された光束
   の一部を直接受光する位置に配置されていて、前記ｆθ
   レンズ及び前記軸状偏向器のユニットと一体的に設けら
   れていることを特徴とする光走査装置。