JPH06429B2 - 感圧記録紙用顕色剤及びその製造方法 - Google Patents

感圧記録紙用顕色剤及びその製造方法

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JPH06429B2
JPH06429B2 JP61176763A JP17676386A JPH06429B2 JP H06429 B2 JPH06429 B2 JP H06429B2 JP 61176763 A JP61176763 A JP 61176763A JP 17676386 A JP17676386 A JP 17676386A JP H06429 B2 JPH06429 B2 JP H06429B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感圧記録紙用顕色剤及びその製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
感圧記録紙用顕色剤については特公昭48−6566号
に開示され、特に核置換されたサリチル酸の金属塩の顕
色剤としての応用については特公昭52−1327号及
び同51−25174号などに記述されている。通常、
感圧記録紙用顕色剤は水系の媒質の中で微粉砕され、無
機質のフイラー、接着剤及びその他の添加剤が混合され
て塗料組成物とされ、紙表面に塗布乾燥される。
核置換されたサリチル酸の亜鉛塩又はその塩基性塩或る
いはそれらの混合物はラクトン系のロイコ染料に対して
優れた顕色作用を有するので、感圧記録紙用顕色剤とし
て広く利用されている。しかしそれらの多くは紫外線を
照射すると強く螢光を発する傾向を有しており、螢光の
発生と同時に顕色剤としての顕色作用を減少させるよう
な光化学的な変化が認められる。この現象は紫外線吸収
剤などの添加によっていくらかおさえられるものの、顕
色作用を増大させる目的で顕色剤粒子を小さくすればす
る程、紫外線吸収剤などの効果は減少してしまう。そし
てこれらの光化学的な変化は酸化防止剤や光安定剤など
の添加でもおさえ切る事は困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、紫外線照射にも安定で顕色作用にすぐ
れた感圧記録紙用顕色剤およびその製法を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明に従つて、核置換されたサリチル酸の亜鉛塩又は
その塩基性塩或るいはそれらの混合物(以下置換サリチ
ル酸亜鉛と称する)100重量部に対して炭素数8ない
し25からなる有機酸の銅、マンガン、鉄、コバルト、
ニッケル塩(以下有機酸塩と称する)のうち少なくとも
1種(2種以上でも可)1ないし70重量部を含有する
事を特徴とする紫外線照射にも安定な感圧記録紙用顕色
剤が提供される。この顕色剤は極めて微細に粉砕して感
圧記録紙に応用する事が可能であつて、優れた顕色作用
がみられるとともに紫外線照射による感度の低下もごく
わずかである。
顕色剤としては置換サリチル酸の金属塩の中で亜鉛塩が
工業的に広く利用されている。特にその特製及び経済性
の点から3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸
亜鉛が最も広く使用されている。
炭素数8ないし25好ましくは8〜22からなる有機酸
の金属塩は置換サリチル酸亜塩と良い相溶性を有してい
る。有機酸塩は置換サリチル酸亜鉛と非晶状態又は固溶
体の状態で完全に相溶した状態でなければ本発明の期待
する効果は得られない。
有機酸と塩を形成する金属のうちではそのイオンが常磁
性である有機酸の金属塩が本発明の期待する効果を与え
る。造塩の安定性、非着色性、衛生性ないしは経済性か
ら判断して、銅、マンガン、鉄、コバルト又はニッケル
が選ばれる。
本発明に有用な有機酸としては脂肪酸、樹脂酸、ナフテ
ン酸、核置換された芳香族カルボン酸、又は核置換され
ていてもよい芳香族スルホン酸、スルホ脂肪族カルボン
酸エステルなどが挙げられる。そして、より具体的に
は、脂肪酸としてカプリル酸、2−エチルカプロン酸、
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、オキシステアリン酸、リシノール酸、ベヘン酸又
はエルカ酸など、樹脂酸としてアビエチン酸、オネアビ
エチン酸、ピマル酸、イソピマル酸、ポドカルプ酸又は
アガテンジカルボン酸など、核置換された芳香族カルボ
ン酸としてパラターシャリブチル安息香酸、3,5−ジタ
−シャリブチルサリチル酸、5−ノニルサリチル酸、3,
5−ジノニルサリチル酸、5−ドデシルサリチル酸、3,5
−ジシクロヘキシルサリチル酸、3−フェニル−5-
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5-ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3,5-ジ(α,α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、4−ブトキシ安息香酸、4
−オクトキシ安息香酸4−ドデシロキシ安息香酸又は4
−ベンジロキシ安息香酸など、核置換されていてもよい
芳香族スルホン酸としてテトラリンスルホン酸、ナフタ
リンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸など、及
びスルホ脂肪族カルボン酸エステルとしてスルホコハク
酸モノオクチルエステル、スルホコハク酸ジオクチルエ
ステル、スルホコハク酸モノデシルエステル、スルホコ
ハク酸ジデシルエステル、スルホコハク酸ジ(フェノキ
シエチル)エステル又はスルホコハク酸ジ(4−メチル
フェノキシエチル)エステルなどがそれぞれ挙げられ
る。これらの有機酸はいずれも銅、マンガン、鉄、コバ
ルト又はニッケルと安定な塩を形成する。
有機酸塩の製法としては水溶性の銅、マンガン、鉄、コ
バルト又はニッケルの塩の水溶液に有機酸のアルカリ金
属塩水溶液を加えて、複分解によって生ずる水不溶性の
塩を採取する方法がよい。
有機酸塩と置換サリチル酸塩との均一な混合方法として
は1.両者を可塑剤の存在下又は非存在下で加熱して溶融
混合する、2.有機溶媒(可塑剤の存在下または非存在下
に)に両者を溶解混合してから溶媒を除去する、3.それ
ぞれ界面活性剤の存在する水に微細分散して混合してか
ら40℃以上に加熱して相互に成分を拡散移行させるな
どが採用しうる。
有機酸塩は普通多少とも着色しているし、ラクトン系の
ロイコ染料に対する顕色能も小さい。従つて、置換サリ
チル酸亜鉛に対する有機酸塩の添加割合が大きすぎる
と、顕色剤の着色する傾向が大きく又顕色能も低下す
る。このような理由から有機酸塩の添加量の許容限度
は、置換サリチル酸亜鉛100重量部に対してほぼ70
重量部である。又、有機酸塩の添加量の増加とともに本
発明の期待する効果も上昇するが、置換サリチル酸亜鉛
100重量部に対して有機酸塩がほぼ30重量部の添加
量になるとそれ以上添加しても効果の上昇はあまりみら
れない。顕色剤として、本発明の目的に適した混合割合
は置換サリチル酸亜鉛100重量部に対して有機酸塩1
ないし70重量部、より好ましくは3ないし35重量
部、最も好ましくは5ないし25重量部である。
本発明を更に明確にするために以下具体的な実施例を挙
げて説明する。
実施例1 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにラウリン酸コバルトの微粉末を0グラ
ム、5グラム、10グラム、15グラム、20グラム、
25グラム、30グラム及び35グラムずつそれぞれ加
え、試験用のヘンシェルミキサーで180℃で3分間混
合して、それぞれの水準の試料8種を作製する。試料は
冷却してから微粉砕機で粉砕して300メッシ程度にす
る。試料30グラム、水170グラム、10パーセント
ポリビニルアルコール水溶液20グラム及びドデシルベ
ンゼンスルホン酸0.2グラムを内容積800ミリリット
ルのサンドグラインダー用のポットに仕込み、更に直径
1ミリメートルのガラスビーズを容積で250ミリリッ
トル加え、ローターを挿入して毎分1,800回転で2
0分間回転させ、微粉砕する。粒径は約2〜3ミクロン
になる。この間ポットのジャケットには0℃の冷水を循
環させてポット内の発熱を除去する。得られた分散液1
00グラムに更に35パーセントのスチレンブタジエン
ラテックス20グラム及びカオリナイト15グラムを混
合して塗液とする。これを試験用バーコーターで乾燥残
量が紙面1平方メートル当り2.3グラムになるように均
一に塗布して乾燥し、顕色面を形成させる。各試料によ
る顕色面に20ワット紫外線螢光ランプ(東芝FL 20S・B
LB)で20センチの距離から紫外線を直角に48時間照
射してから、市販のクリスタバイオレットラクトンを含
有する上葉紙と重ね合わせてタイプライターで記録像を
形成させる。24時間後に記録像の濃度を判定して白紙
耐光性と称する。次に顕色面に先ず上記の上葉紙で記録
像を形成させて24時間暗室の中に放置してから、晴天
の日の10時から14時迄、丁度12時に太陽光が顕色
面と直角になるように、4時間太陽光に当ててから記録
像の濃度を判定して記録耐光性と称する。又、顕色面に
さきの紫外線螢光ランプを10センチメートルの距離に
おいて紫外線を照射して螢光の生ずる状態を観察判定
し、螢光性と称する。本実施例による顕色面の試験評価
結果を表−1に示す。
但し、白紙耐光性に於いて 1;顕色能は殆ど変化しない 2;ごくわずかに顕色能が低下する 3;やや顕色能が低下する 4;相当に顕色能が低下する 5;非常に顕色能が低下する 記録耐光性に於いて A;記録の保持性が非常によい B;記録の保持性は相当によい C;記録の保持性はある D;記録の保持性がやや劣る E;記録の保持性が非常に悪い 螢光性に於いて a;螢光を生じない b;わずかに螢光が認められる c;やや螢光が認められる d;相当に螢光を生ずる e;よく螢光を発生する (ただし上記の評価記号は以後の各実施例に共通するも
のである。) 実施例2 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにラウリン酸ニッケルの微粉末を0グラ
ム、5グラム、10グラムド、15グラム、20グラ
ム、25グラム、30グラム、35グラム、40グラム
及び45グラムずつそれぞれ加え、実施例1と同様にし
て各顕色剤を試験評価する。その結果を表−2に示す。
実施例3 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにラウリン酸マンガンの微粉末を0グラ
ム、5グラム、10グラム、15グラム、20グラム及
び25グラムずつそれぞれ加え、実施例1と同様にして
顕色剤を試験評価する。その結果を表−3に示す。
実施例4 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにラウリン酸銅の微粉末を0グラム、3グ
ラム、6グラム、9グラム及び12グラムずつそれぞれ
加え、実施例1と同様にして顕色剤を試験評価する。そ
の結果を表−4に示す。
実施例5 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにラウリン酸鉄の微粉末を0グラム,2グ
ラム,4グラム及び6グラムずつそれぞれ加え、実施例
1と同様にして顕色剤を試験評価する。その結果を表−
5に示す。
実施例6 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにリシノール酸ニッケルの微粉末を0グラ
ム、10グラム、20グラム、30グラム、40グラム
及び50グラムずつそれぞれ加え、これらをトルエン1
50ミリリットルに溶解する。別に水400ミリリット
ルにジオクチルスルホコハク酸0.6グラム及び末端に1,3
-ジベンジル-9,10-ジヒドロ−9−ホスファー10−オ
キサフェナントレン−9−オキサイド−9−イル基を含
有する平均重合度30のポリビニルアルコール(以下P-
PVAと称する。)4グラムを溶解し、上記トルエン溶液
を加えて60℃に加熱し、ホモミキサーで乳化分散させ
る。かきまぜ機、温度計及び蒸留口のついた内容積2,00
0ミリリットルの三つ口フラスコに分散液を移し、ゆっ
くりかきまぜながらフラスコを加熱して、内容物が約7
0℃で沸とうする程度の減圧にして、共沸的に留去され
るトルエンを除去する。分散液を顕微鏡で観察するとほ
ぼ1ないし2ミクロンの球状物がみられる。この分散液
50グラム、水50グラム、35パーセントスチレンブ
タジエンラテックス20グラム、カオリナイト15グラ
ム及び10パーセントポリビニルアルコール水溶液30
グラムを加え、良く混合して塗液とする。以下実施例1
と同様にして試験評価する。その結果を表−6に示す。
実施例7 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにアビエチン酸コバルトの微粉末を0グラ
ム、10グラム、20グラム及び30グラムずつそれぞ
れ加え、実施例1と同様にして顕色剤を試験評価する。
その結果を表−7に示す。
実施例8 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにナフテン酸コバルトの微粉末を0グラ
ム、10グラム、20グラム及び30グラムずつそれぞ
れ加え実施例1と同様にして顕色剤を試験評価する。そ
の結果を表−8に示す。
実施例9 内容積2,000ミリリットルの硬質ガラス製ビーカーに0.3
当量の硫酸亜鉛と水500ミリリットルを入れ、強くか
きまぜて硫酸亜鉛を溶解する。これに0.27当量の3,5-ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸ナトリウムと0.03当
量の水酸化ナトリウムを含む水溶液1,000ミリリットル
を加える。ひきつづき強くかきまぜながらビーカーを加
熱して60℃にする。粒子が凝結して大きくなるので加
熱をやめ、ただちに冷却する。冷却後、水をろ過し去
り、更に200ミリリットルの水で洗い乾燥して試料と
する。つぎに0.3当量の硫酸亜鉛の代りに0.28当量の硫
酸亜鉛と0.02当量の塩化コバルト、0.26当量の硫酸亜鉛
と0.04当量の塩化コバルト、0.24当量の硫酸亜鉛と0.06
当量の塩化コバルト及び0.22当量の硫酸亜鉛と0.08
当量の塩化コバルトを使つて上記と同様にして各々試料
を作成する。それぞれの試料を以下実施例1と同様にし
て試験評価する。その結果を表−9に示す。
実施例10 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
100グラムにジオクチルスルホコハク酸コバルト塩
(以下スルホン酸コバルトと称する)。の微粉末を0グ
ラム、10グラム、20グラム及び30グラムずつそれ
ぞれ加え、実施例1と同様にして顕色剤を試験評価す
る。その結果を表−10に示す。
実施例11 3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の微粉末
80グラムを実施例6で使用したP-PVAの4パーセント
水溶液160グラムに分散させ、内容積800ミリリッ
トルのサンドグライダー用のポットに仕込む。ローター
を挿入して毎分1,800回転で20分間ローターを回転さ
せる。その間ポツトのジッケットには0℃の冷水を循環
させ発熱を除去する。分散物は約2ミクロンになる。別
にP-PVA4パーセント水溶液150グラムにリシノール
酸コバルト50グラムを加え、サンドグラインダーで同
様に微分散させる。上記3,5-ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸亜鉛の分散液60グラムに上記リシノール酸
コバルトの分散液0グラム、8グラム、16グラム、2
4グラムずつをそれぞれ加えて、ゆっくりかきまぜなが
ら内容物の温度を70℃に保つ。時々サンプリングして
試料に紫外線を当てると最初螢光を生じていたものが次
第に螢光の発生が減少し、約3時間後に螢光の発生が最
少になる。これを冷却してそれぞれに水80グラム、3
5パーセントスチレンブタジエンラテックス30グラ
ム、カオリナイト20グラム及び10パーセントポリビ
ニルアルコール水溶液50グラムを加え、塗液とする。
以下それぞれを実施例1と同様に試験評価する。その結
果を表−11に示す。
実施例12 実施例11と同様にして3,5-ジ(α−メチルベンジルサ
リチル酸亜鉛の水分散液を調製する。別にパラヒドロキ
シ安息香酸オクチル40グラム、リシノール酸コバルト
40グラム、2−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール10グラム及び2,6-ジターシャ
リブチル−4−メチルフェノール10グラムを混合融解
させ、4パーセントP-PVA水溶液200グラムを80℃
に加温し、ホモミキサーではげしくかきまぜながら上記
混合融解物を添加して乳化分散させる。この分散液50
グラムを上記3,5-ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸
亜鉛の分散液150グラムと混合して70℃に3時間保
つ。この混合液50グラム、水80グラム、35パーセ
ントスチレンブタジエンラテックス30グラム、カオリ
ナイト20グラム及び10パーセントポリビニルアルコ
ール水溶液50グラムを混合して塗液とする。これを実
施例1と同様に試験評価する。試験結果は白紙耐光性;
2、記録耐光性;Bそして螢光性;bであつた。
実施例13 3-α-メチルベンジル-5-α,α−ジメチルベンジルサリ
チル酸亜鉛100グラムの微粉末にオレイン酸コバルト
の微粉末を0グラム、10グラム、20グラム及び30
グラムずつそれぞれ加え、実施例1と同様の試験評価を
して表−12の結果を得た。
実施例14 3−フェニル-5-α,α−ジメチルベンジルサリチル酸
亜鉛の微粉末にラウリン酸コバルトの微粉末を0グラ
ム、5グラム、10グラム、15グラム及び20グラム
ずつそれぞれ加え実施例1と同様の試験評価をして表−
13の結果を得た。
〔発明の効果〕 本発明の感圧記録紙用顕色剤は、既に公知の方法により
感圧記録紙の顕色面を形成させることができ、上記顕色
剤は紫外線照射にも安定であり、すぐれた顕色作用を有
するばかりか、記録像の光に対する安定も改善される効
果を有する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】核置換されたサリチル酸の亜鉛塩又はその
    塩基性塩或るいはそれらの混合物100重量部に対し
    て、下記の炭素数8ないし25からなる有機酸の群から
    選ばれる少なくとも一種の銅、マンガン、鉄、コバル
    ト、ニッケル塩のうち少なくとも一種1ないし70重量
    部を含有する事を特徴とする感圧記録紙用顕色剤、 イ)脂肪酸、ロ)樹脂酸、ハ)ナフテン酸、ニ)核置換
    された芳香族カルボン酸、ホ)核置換されていてもよい
    芳香族スルホン酸、ヘ)スルホ脂肪族カルボン酸エステ
    ル。
  2. 【請求項2】前記の核置換されたサリチル酸が3,5−
    ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸である特許請求の
    範囲第1項記載の感圧記録紙用顕色剤。
  3. 【請求項3】前記の有機酸が炭素数8ないし22からな
    る脂肪酸である特許請求の範囲第1項記載の感圧記録紙
    用顕色剤。
  4. 【請求項4】前記の有機酸が樹脂酸である特許請求の範
    囲第1項記載の感圧記録紙用顕色剤。
  5. 【請求項5】前記の有機酸がナフテン酸である特許請求
    の範囲第1項記載の感圧記録紙用顕色剤。
  6. 【請求項6】前記の有機酸が炭素数4ないし12のアル
    キル基、シクロアルキル基、アリール基、アラールキル
    基、アルコキシ基又はアラールキルオキシ基で核置換さ
    れた芳香族カルボン酸である特許請求の範囲第1項記載
    の感圧記録紙用顕色剤。
  7. 【請求項7】前記の有機酸が核置換されていてもよい芳
    香族スルホン酸である特許請求の範囲第1項記載の感圧
    記録紙用顕色剤。
  8. 【請求項8】前記の有機酸がスルホ脂肪族カルボン酸エ
    ステルである特許請求の範囲第1項記載の感圧記録紙用
    顕色剤。
  9. 【請求項9】核置換されたサリチル酸の亜鉛塩又はその
    塩基性塩或るいはそれらの混合物と、下記の炭素数8な
    いし25の有機酸の群から選ばれる少なくとも一種の
    銅、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルの塩のうち少な
    くとも一種とを溶剤又は可塑剤の存在下又は非存在下に
    溶解もしくは溶融混合せしめることを特徴とする感圧記
    録紙用顕色剤の製造方法、 イ)脂肪酸、ロ)樹脂酸、ハ)ナフテン酸、ニ)核置換
    された芳香族カルボン酸、ホ)核置換されていてもよい
    芳香族スルホン酸、ヘ)スルホ脂肪族カルボン酸エステ
    ル。
  10. 【請求項10】核置換されたサリチル酸の亜鉛塩又はそ
    の塩基性塩或るいはそれらの混合物の微細分散物と、下
    記の炭素数8ないし25の有機酸の群から選ばれる少な
    くとも一種の銅、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルの
    塩のうち少なくとも一種の微細分散物とを、界面活性剤
    の存在する水中で40℃以上に加熱均一化せしめること
    を特徴とする感圧記録紙用顕色剤の製造方法。 イ)脂肪酸、ロ)樹脂酸、ハ)ナフテン酸、ニ)核置換
    された芳香族カルボン酸、ホ)核置換されていてもよい
    芳香族スルホン酸、ヘ)スルホ脂肪族カルボン酸エステ
    ル。
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