JPH0642982Y2 - ロールシート収納箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、主として料理用の、アルミホイル、プラスチ
ックフイルムあるいはペーパータオル等のロールシート
を収納するための収納箱に関する。

【従来の技術】

第４図にこの種のロールシート収納箱の従来例を示して
いる。 周知のように、ロールシート７を収納箱より引き出して
切り取る場合には前面３の上縁に接着された鋸歯５が使
用される。この場合、シート７は鋸歯５に強く押し当て
られて切り取られるため、箱内に残されたシートの端縁
はこの鋸歯５に付着するか、あるいはこの鋸歯より外れ
て箱内に残ることになる。この場合、再びシート７を使
用する場合には、このシートの先端を引き出さなければ
ならないが、鋸歯５が鋭利であるために、不注意により
手を傷つける場合がある。

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案が解決すべき技術的課題は、収納箱
内のロールシートの先端縁を安全に外部に引き出せる構
成のロールシート収納箱を提供することである。

【課題を解決するための手段・作用・効果】

上記技術的課題を解決するために、本考案によれば以下
の構成のロールシート収納箱が提供される。 すなわち、このロールシート収納箱は、前面、両側面、
底面、背面及び天面蓋とで構成され、かつ、天面蓋が背
面に折り曲げ自在に連接されるとともに、開口を覆う天
面部と、天面部に折り曲げ自在に連接して前面の外側に
オーバラップするオーバラップ部とで構成され、さらに
前面の上縁に鋸歯が装着されてなる六面体のものであ
る。そして、前面のほぼ中央部には、指差し込み可能な
窓が形成される。 上記構成においては、箱内のロールシートの先端縁を箱
から外部に繰り出すために、指を窓から差し入れてロー
ルシートを回転せしめることによりロールシートの先端
縁を上方に繰り出すことができる。これにより、ロール
シートの先端縁を鋸歯より離すことができる。したがっ
て、鋸歯の存在に拘わらず、安全にロールシートの先端
縁を摘んで引き出すことができるのである。 上記構成において、天面蓋のオーバラップ部の前縁部の
略中央部には、切り込み片を形成すべく、２本の平行切
り込みが設けられることが好ましい。そして、この切り
込み片は、天面蓋の閉時に窓に差し込まれるように構成
することが好ましい。 つまり、この窓は天面蓋を閉状態に維持するために、天
面蓋の切り込み片と協働してロック手段を構成してい
る。したがって、この場合は他にこのようなロック手段
を設ける必要がない。

【実施例】

以下に、第１〜３図に示した実施例について詳細に説明
する。 第１図はロールシート収納箱内にロールシート７を収納
した状態を示している。図に示されるように、このロー
ルシートの収納状態は第４図の収納状態と異なってい
る。すなわち、ロールシートの先端縁7aが前側にくるよ
うに配置しているのである。 このロールシート収納箱の大略構成は第４図に示した従
来例とほぼ同じである。すなわちこの収納箱は前面３、
両側面5,6、底面４、背面２および天面蓋１とで構成さ
れている。そして、天面蓋１は、背面２に折り曲げ自在
に連接されている。また、この天面蓋１は箱の開口Ａを
覆う天面部1aと、天面部1aに折り曲げ自在に連接して前
面３の外側にオーバラップするオーバラップ部1bとで構
成されている。前面３の上縁には鋸歯５が装着されてい
る。 天面縁１のオーバラップ部1bの前縁部1eのほぼ中央部に
は２本の平行切り込み1d,1dを形成してその切り込み間
に切り込み片1cを形成している。 一方、天面３のほぼ中央部には、指差し込み可能でかつ
切り込み片1cが差し込まれる窓3aを形成している。この
指差し入れ状態は第２図に示されている。また切り込み
片1cの差し込み状態は第３図によく示されている。 ロールシート７は先端縁7aを箱の外部に繰り出す場合に
は、第２図に示すように、指を差し入れて矢印の方向、
つまり時計方向に回転させる。そうすればその先端縁は
鋸歯５より上方に繰り出されてくるのである。 一方、この収納箱を閉じておく場合には、第３図に示す
ように、天面蓋１を閉じて、そのオーバラップ部1bを前
面３にオーバラップさせるとともに切り込み片1cを窓3a
内に差し入れて、オーバラップ部とこの切り込み片とで
前面３を窓3aの下方を挾持するのである。これにより、
天面歯と天面蓋１の自然開口が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本考案の一実施例を示し、第１図はロール
シート収納箱の斜視図、第２図は指によりロールシート
の先端縁を箱外に繰り出す状態を示す説明断面図、第３
図は閉じた状態を示すロールシート収納箱の説明断面
図、第４図は従来例を示すロールシート収納箱の斜視図
である。 １……天面蓋、1a……天面部、1b……オーバラップ部、
1c……切り込み片、1d,1d……平行切り込み、1e……前
縁部２……背面、３……前面、3a……窓、４……底面、
5,6……両側面、５……鋸歯、７……ロールシート、7a
……先端縁、Ａ……開口。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前面（３）、両側面（5,6）、底面
   （４）、背面（２）及び天面蓋（１）とで構成され、か
   つ、天面蓋（１）が背面（２）に折り曲げ自在に連接さ
   れるとともに、開口（Ａ）を覆う天面部（1a）と、天面
   部（1a）に折り曲げ自在に連接して前面（３）の外側に
   オーバラップするオーバラップ部（1b）とで構成され、
   さらに前面（３）の上縁に鋸歯（５）が装着されてなる
   六面体のロールシート収納箱において、 前面（３）のほぼ中央部に指差し込み可能な窓（3a）が
   形成されたことを特徴とするロールシート収納箱。
2. 【請求項２】さらに、上記天面蓋（１）のオーバラップ
   部（1b）の前縁部（1e）の略中央部に、切り込み片（1
   c）を形成すべく、２本の平行切り込み（1d,1d）が設け
   られ、天面蓋（１）の閉時には、切り込み片（1c）が上
   記窓（3a）に差し込まれるように構成された、請求項１
   記載のロールシート収納箱。