JPH0642840Y2 - グラビア輪転印刷機の移動フレーム安全移動装置 - Google Patents
グラビア輪転印刷機の移動フレーム安全移動装置Info
- Publication number
- JPH0642840Y2 JPH0642840Y2 JP10701888U JP10701888U JPH0642840Y2 JP H0642840 Y2 JPH0642840 Y2 JP H0642840Y2 JP 10701888 U JP10701888 U JP 10701888U JP 10701888 U JP10701888 U JP 10701888U JP H0642840 Y2 JPH0642840 Y2 JP H0642840Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate cylinder
- moving
- moving frame
- doctor blade
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、グラビア輪転印刷機において、ドクタブレー
ドが着状態にあるときには、移動フレームの引き出し及
び押し込みができないようにした安全移動装置に関す
る。
ドが着状態にあるときには、移動フレームの引き出し及
び押し込みができないようにした安全移動装置に関す
る。
〈従来の技術〉 グラビア輪転印刷機は、表面に凹状に製版された版胴、
版胴に押しつけられる圧胴、インキが溜められるインキ
パン、インキパンのインキを版胴表面に移す着肉ロー
ラ、版面についたインキのうち余分なインキをかき落と
すドクターブレード等を主要部として構成されている。
版胴に押しつけられる圧胴、インキが溜められるインキ
パン、インキパンのインキを版胴表面に移す着肉ロー
ラ、版面についたインキのうち余分なインキをかき落と
すドクターブレード等を主要部として構成されている。
インキパンのインキは着肉ローラにより版胴の版面に移
され、インキのうち余分なものは、版胴表面に接触する
ドクターブレードによりかき落とされる。この結果、イ
ンキは印刷形状に対応する凹部(インキセル)にのみ残
る。紙(ウェブ)は版胴と圧胴との間に供給され、これ
ら版胴圧間の印圧により、版面の凹部に残ったインキが
転写される。
され、インキのうち余分なものは、版胴表面に接触する
ドクターブレードによりかき落とされる。この結果、イ
ンキは印刷形状に対応する凹部(インキセル)にのみ残
る。紙(ウェブ)は版胴と圧胴との間に供給され、これ
ら版胴圧間の印圧により、版面の凹部に残ったインキが
転写される。
このようなグラビア輪転印刷機においては、版胴自体に
彫刻又は腐食によって製版されるため、版が変更される
毎に版胴を印刷機から取外して交換する必要がある。そ
のため、版胴を移動フレーム上に載架し、この移動フレ
ームを印刷機本体側固定フレームに対して胴軸方向に出
入移動できるようにしてある。
彫刻又は腐食によって製版されるため、版が変更される
毎に版胴を印刷機から取外して交換する必要がある。そ
のため、版胴を移動フレーム上に載架し、この移動フレ
ームを印刷機本体側固定フレームに対して胴軸方向に出
入移動できるようにしてある。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、前述のように、版胴の版面にはドクターブレ
ードが接触している。したがって、移動フレームと共に
版胴を移動する際には、版胴とドクターブレードが接触
していると版面にキズを付けて仕舞うので、ドクターブ
レードを版面に対し後退させるようにしている。また、
移動フレームを固定フレームに押し込むときにも同様に
ドクターブレードを後退させておくようにしている。
ードが接触している。したがって、移動フレームと共に
版胴を移動する際には、版胴とドクターブレードが接触
していると版面にキズを付けて仕舞うので、ドクターブ
レードを版面に対し後退させるようにしている。また、
移動フレームを固定フレームに押し込むときにも同様に
ドクターブレードを後退させておくようにしている。
しかしながら、上記ドクターブレード後退作業を忘れる
ことがあり、忘れた場合には、版面をキズ付けたり、ド
クタブレード自体を破損してしまう。
ことがあり、忘れた場合には、版面をキズ付けたり、ド
クタブレード自体を破損してしまう。
本考案はこのような事情にかんがみてなされたもので、
ドクターブレードが版面に対して着状態にあるときには
移動フレームを移動できないようにして、版面及びドク
ターブレード等の損傷を防止することを企図している。
ドクターブレードが版面に対して着状態にあるときには
移動フレームを移動できないようにして、版面及びドク
ターブレード等の損傷を防止することを企図している。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するため、本考案では、固定フレームに
対し出入可能な移動フレーム上に版胴を支持する一方、
版胴の表面に接触するドクターブレードのブレード軸を
固定フレームに支持し、当該ブレード軸を回すことによ
りドクターブレードを版胴表面から離すことができるよ
うにしてあるグラビア輪転印刷機において、前記移動フ
レームの移動経路内の作動位置と前記移動フレームの移
動経路外の退避位置との間を移動自在に支持されたスト
ッパと、前記ドクターブレードの版胴の表面に対する着
脱動作に連動して前記ストッパを作動位置と退避位置と
の間で移動させる連動機構とを設けて移動フレーム安全
移動装置を構成したのである。
対し出入可能な移動フレーム上に版胴を支持する一方、
版胴の表面に接触するドクターブレードのブレード軸を
固定フレームに支持し、当該ブレード軸を回すことによ
りドクターブレードを版胴表面から離すことができるよ
うにしてあるグラビア輪転印刷機において、前記移動フ
レームの移動経路内の作動位置と前記移動フレームの移
動経路外の退避位置との間を移動自在に支持されたスト
ッパと、前記ドクターブレードの版胴の表面に対する着
脱動作に連動して前記ストッパを作動位置と退避位置と
の間で移動させる連動機構とを設けて移動フレーム安全
移動装置を構成したのである。
〈作用〉 上記構成の移動フレーム安全移動装置においては、ドク
ターブレードが着状態にあるとき、つまり、版胴表面に
接触しているか、版胴がないときには版胴表面に接触し
得る位置にあるときには、ストッパの先端側が移動フレ
ームの移動経路内に進出し、移動フレームに引き出しあ
るいは押し込みは当該ストッパにより阻止される。回転
伝達部材を介してブレード軸が回転されて、ドクターブ
レードが脱状態とされると、回転伝達部材の係合部とス
トッパ後部との係合により、ストッパ先端側は移動フレ
ームの移動経路から後退される。よって、移動フレーム
の出し入れが可能となる。
ターブレードが着状態にあるとき、つまり、版胴表面に
接触しているか、版胴がないときには版胴表面に接触し
得る位置にあるときには、ストッパの先端側が移動フレ
ームの移動経路内に進出し、移動フレームに引き出しあ
るいは押し込みは当該ストッパにより阻止される。回転
伝達部材を介してブレード軸が回転されて、ドクターブ
レードが脱状態とされると、回転伝達部材の係合部とス
トッパ後部との係合により、ストッパ先端側は移動フレ
ームの移動経路から後退される。よって、移動フレーム
の出し入れが可能となる。
〈実施例〉 第1図には本考案に係る移動フレーム安全移動装置の一
実施例の断面を表わし、第2図には印刷機正面に沿うそ
の断面を示し、第3図にはその一部の略平面に沿う断面
を示してある。また、第4図,第5図,第6図にはグラ
ビア輪転印刷機の側面及び内部を示してある。
実施例の断面を表わし、第2図には印刷機正面に沿うそ
の断面を示し、第3図にはその一部の略平面に沿う断面
を示してある。また、第4図,第5図,第6図にはグラ
ビア輪転印刷機の側面及び内部を示してある。
第5,6図に示すように本印刷機では、本体側固定フレー
ム1側に軸支される圧胴2の下方に版胴3が位置し、こ
の版胴3を支持する移動フレーム4が固定フレーム1に
対して出入移動自在に嵌入される。
ム1側に軸支される圧胴2の下方に版胴3が位置し、こ
の版胴3を支持する移動フレーム4が固定フレーム1に
対して出入移動自在に嵌入される。
圧胴2はその両端部を上下に二分割された割メタル5で
軸支されており、交換等は割メタル5を開くことにより
なされる。
軸支されており、交換等は割メタル5を開くことにより
なされる。
移動フレーム4は、底板6と、底板5の両端に立設され
た左右の立板7と、左右の立板7を連結するステー8を
有している。この左右の立板7の上端にベアリング9を
介して版胴3が掛渡されて回動自在に搭載される。ま
た、底板6上にはエアシリンダ10によって受台11が上下
動自在に支持され、受台11上にはインキパン12が載置さ
れている。インキパン12には着肉ローラ13が掛渡されて
軸支されていて、この着肉ローラ13は版胴3に接触する
と共に連結ギヤ14によって版胴3の回転に随って従動回
転してインキパン12内のインキを版胴3に供給するよう
になっている。
た左右の立板7と、左右の立板7を連結するステー8を
有している。この左右の立板7の上端にベアリング9を
介して版胴3が掛渡されて回動自在に搭載される。ま
た、底板6上にはエアシリンダ10によって受台11が上下
動自在に支持され、受台11上にはインキパン12が載置さ
れている。インキパン12には着肉ローラ13が掛渡されて
軸支されていて、この着肉ローラ13は版胴3に接触する
と共に連結ギヤ14によって版胴3の回転に随って従動回
転してインキパン12内のインキを版胴3に供給するよう
になっている。
一方、本体側固定フレーム1には圧胴2、版胴3等の胴
の軸方向と平行に一対の案内レール15が敷設されると共
に、移動フレーム4にはこの案内レール15上を転動する
車輪16が各案内レール15について2個づつ、合計4個軸
支されている。この案内レール15は固定フレーム1の側
部外方まで延出していて、案内レール15上を車輪16を転
動させることで、移動フレーム4は固定フレーム1内に
装入されて版胴3が圧胴2と係合する状態から固定フレ
ーム1の側方外部に引き出された状態まで移動可能であ
る。
の軸方向と平行に一対の案内レール15が敷設されると共
に、移動フレーム4にはこの案内レール15上を転動する
車輪16が各案内レール15について2個づつ、合計4個軸
支されている。この案内レール15は固定フレーム1の側
部外方まで延出していて、案内レール15上を車輪16を転
動させることで、移動フレーム4は固定フレーム1内に
装入されて版胴3が圧胴2と係合する状態から固定フレ
ーム1の側方外部に引き出された状態まで移動可能であ
る。
移動フレーム4には案内レール15と平行となるようにラ
ック17が固定される一方、固定フレーム1側に設けられ
た駆動ピニオン18がこのラック17と噛み合っており、駆
動ピニオン18を回転させることで移動フレーム4が案内
レール15に沿って移動するようになっている。
ック17が固定される一方、固定フレーム1側に設けられ
た駆動ピニオン18がこのラック17と噛み合っており、駆
動ピニオン18を回転させることで移動フレーム4が案内
レール15に沿って移動するようになっている。
版胴3と圧胴2間のウェブ19の進入側において固定フレ
ーム1にはブレード軸20が回転可能に支持されている。
ブレード軸20にはドクターホルダ21がその一対の台部22
でもって取付けられている。二つの台部22にはホルダー
上板23とホルダー下板24とが渡されており、これら上板
23と下板24とによりドクターブレード25が挟まれ、ねじ
締め固定されている。このドクターブレード25は印刷中
には版胴3の表面に所定の角度をもって接触される。
ーム1にはブレード軸20が回転可能に支持されている。
ブレード軸20にはドクターホルダ21がその一対の台部22
でもって取付けられている。二つの台部22にはホルダー
上板23とホルダー下板24とが渡されており、これら上板
23と下板24とによりドクターブレード25が挟まれ、ねじ
締め固定されている。このドクターブレード25は印刷中
には版胴3の表面に所定の角度をもって接触される。
ブレード軸20の一端(第2図における右端)は、固定フ
レーム1に取付けられた軸受筒26内のボール軸受により
回転可能かつ軸方向にスライド可能に支持されている。
レーム1に取付けられた軸受筒26内のボール軸受により
回転可能かつ軸方向にスライド可能に支持されている。
ブレード軸20の他端(第2図における左端)にはボール
スプライン27が設けられており、その外筒28は、周面に
ウオームホイール部29を有する回転伝達部材としての回
転筒30にキー31を介して結合され、回転筒30は固定フレ
ーム1に回転可能に支持されている。つまり、ブレード
軸20は回転筒30と一体となって回転し得るようになって
おり、かつ独自に軸方向にスライド可能となっているの
である。なお、ブレード軸20が軸方向移動可能となって
いるのは、印刷機の運転中、ドクターブレード25を微小
往復動させ、版胴3との接触による偏摩耗が生ずるのを
防止するためである。
スプライン27が設けられており、その外筒28は、周面に
ウオームホイール部29を有する回転伝達部材としての回
転筒30にキー31を介して結合され、回転筒30は固定フレ
ーム1に回転可能に支持されている。つまり、ブレード
軸20は回転筒30と一体となって回転し得るようになって
おり、かつ独自に軸方向にスライド可能となっているの
である。なお、ブレード軸20が軸方向移動可能となって
いるのは、印刷機の運転中、ドクターブレード25を微小
往復動させ、版胴3との接触による偏摩耗が生ずるのを
防止するためである。
回転筒30の固定フレーム1外側の端部には受け駒32が取
付けられており、受け駒32に形成されている凹部33にガ
タ取り用のボール34が弾力的に押し付けられ、ボールス
プライン27のガタ取りが図られている。
付けられており、受け駒32に形成されている凹部33にガ
タ取り用のボール34が弾力的に押し付けられ、ボールス
プライン27のガタ取りが図られている。
回転筒30のウオームホイール部29に噛み合うウオーム35
はウオーム軸36上にキー結合され、ウオーム軸36は軸受
部材37により固定フレーム1の内壁面に回転自在に支持
されている。ウオーム軸36の端部にはかさ歯車38が取付
けられている。固定フレーム1を貫通し、かつ回転自在
となっているハンドル軸39の固定フレーム1内側の端部
には前記かさ歯車38に噛み合うかさ歯車40が取付けられ
ている。ハンドル軸39の固定フレーム1外側の端部には
ハンドル41が取付けられている。したがって、ハンドル
41を回すことによって、かさ歯車38,40、ウオーム35、
ウオームホイール部29を介して回転筒30は回転される。
なお、図中、50はロックハンドルで、先端がハンドル軸
39に当接してハンドル軸39をロックし得るようになって
いる。
はウオーム軸36上にキー結合され、ウオーム軸36は軸受
部材37により固定フレーム1の内壁面に回転自在に支持
されている。ウオーム軸36の端部にはかさ歯車38が取付
けられている。固定フレーム1を貫通し、かつ回転自在
となっているハンドル軸39の固定フレーム1内側の端部
には前記かさ歯車38に噛み合うかさ歯車40が取付けられ
ている。ハンドル軸39の固定フレーム1外側の端部には
ハンドル41が取付けられている。したがって、ハンドル
41を回すことによって、かさ歯車38,40、ウオーム35、
ウオームホイール部29を介して回転筒30は回転される。
なお、図中、50はロックハンドルで、先端がハンドル軸
39に当接してハンドル軸39をロックし得るようになって
いる。
回転筒30の外周面には凸状の係合部42が形成されてい
る。一方、固定フレーム1にはストッパ43が回転可能に
支持され、その後部には前記係合部42に係合される係合
片44が取付けられている。ストッパ43の先端側は当該ス
トッパ43の回動により移動フレーム4の移動経路内に進
退し得る長さとしてある。ストッパ43にはレバー部45が
設けてあり、このレバー部45と固定フレーム1との間に
は、係合片44を係合部42に押し付ける向きのばね力を付
与するばね46が張設されている。また、ストッパ43は凸
状の金具47により覆われ、その回動範囲が規制されてい
る。
る。一方、固定フレーム1にはストッパ43が回転可能に
支持され、その後部には前記係合部42に係合される係合
片44が取付けられている。ストッパ43の先端側は当該ス
トッパ43の回動により移動フレーム4の移動経路内に進
退し得る長さとしてある。ストッパ43にはレバー部45が
設けてあり、このレバー部45と固定フレーム1との間に
は、係合片44を係合部42に押し付ける向きのばね力を付
与するばね46が張設されている。また、ストッパ43は凸
状の金具47により覆われ、その回動範囲が規制されてい
る。
上記構成の移動フレーム安全移動装置において、ドクタ
ーブレード25が着状態にあるとき、つまり版胴3の表面
に接触しているか、版胴3がない場合には版胴3の表面
に接触し得る状態にあるときには、ストッパ43の先端部
は第1図中実線で示すように、移動フレーム4の移動経
路内の位置(作動位置)に位置する。したがって、移動
フレーム4を固定フレーム1から引き出し、あるいは固
定フレーム1に押し込もうとしても、移動フレーム1が
ストッパ43に当たり、その移動は阻止される。よって版
胴3の表面やドクターブレード25自体の損傷は防止され
る。
ーブレード25が着状態にあるとき、つまり版胴3の表面
に接触しているか、版胴3がない場合には版胴3の表面
に接触し得る状態にあるときには、ストッパ43の先端部
は第1図中実線で示すように、移動フレーム4の移動経
路内の位置(作動位置)に位置する。したがって、移動
フレーム4を固定フレーム1から引き出し、あるいは固
定フレーム1に押し込もうとしても、移動フレーム1が
ストッパ43に当たり、その移動は阻止される。よって版
胴3の表面やドクターブレード25自体の損傷は防止され
る。
固定フレーム1の側面にあるハンドル41を回すことによ
り、回転筒30と共にブレード軸20は回転され、第5図中
二点鎖線で示す如くドクターブレード25は版胴3の表面
から離れる。このとき、回転筒30は、ウオーム35と回転
筒30のウオームホイール部29との噛み合いにより第1図
に示す状態で時計回りに回転するので、係合部42はスト
ッパ43後端の係合片44から離れる方向に移動する。その
結果、拘束を解かれたストッパ43はばね46のばね力によ
り引っ張られて回動し、金具47に当った状態で停止す
る。つまり、第1図中二点鎖線で示すように、移動フレ
ーム4の移動経路から退避した位置(退避位置)に来る
のである。よって、移動フレーム4の引き出しあるいは
押し込みが可能となる。このように、ドクターブレード
25が版胴3に対し脱状態になったときにのみ移動フレー
ム4の移動が可能となるのである。
り、回転筒30と共にブレード軸20は回転され、第5図中
二点鎖線で示す如くドクターブレード25は版胴3の表面
から離れる。このとき、回転筒30は、ウオーム35と回転
筒30のウオームホイール部29との噛み合いにより第1図
に示す状態で時計回りに回転するので、係合部42はスト
ッパ43後端の係合片44から離れる方向に移動する。その
結果、拘束を解かれたストッパ43はばね46のばね力によ
り引っ張られて回動し、金具47に当った状態で停止す
る。つまり、第1図中二点鎖線で示すように、移動フレ
ーム4の移動経路から退避した位置(退避位置)に来る
のである。よって、移動フレーム4の引き出しあるいは
押し込みが可能となる。このように、ドクターブレード
25が版胴3に対し脱状態になったときにのみ移動フレー
ム4の移動が可能となるのである。
上記実施例では、ブレード軸25に取付けられる回転伝達
部材として、ウオーム,ウオームホイール部の噛み合い
により回転される回転筒30を採用しているが、回転伝達
部材としてはこのような構造のものではなくてもよく、
その回転の伝達も平歯車などの他の歯車形式によるも
の、更には他の一般的な動力伝達機構を利用したものの
採用も可能である。また、結合部42も凹状に形成し、そ
こにストッパ43後部が係合するようにしてもよい。
部材として、ウオーム,ウオームホイール部の噛み合い
により回転される回転筒30を採用しているが、回転伝達
部材としてはこのような構造のものではなくてもよく、
その回転の伝達も平歯車などの他の歯車形式によるも
の、更には他の一般的な動力伝達機構を利用したものの
採用も可能である。また、結合部42も凹状に形成し、そ
こにストッパ43後部が係合するようにしてもよい。
〈考案の効果〉 本考案に係る移動フレームの安全移動装置によれば、ド
クターブレードが着状態にあるときにはストッパに阻止
されて移動フレームの移動はなし得ず、ドクターブレー
ドが脱状態になったとき併せてストッパも解除されて移
動フレームの移動が可能となるので、移動フレームの移
動時にドクターブレードと版胴がこすれ合ったり、移動
フレームがドクターブレードに当ったりといった事態は
生じ得ず、これらの保護が図られる。
クターブレードが着状態にあるときにはストッパに阻止
されて移動フレームの移動はなし得ず、ドクターブレー
ドが脱状態になったとき併せてストッパも解除されて移
動フレームの移動が可能となるので、移動フレームの移
動時にドクターブレードと版胴がこすれ合ったり、移動
フレームがドクターブレードに当ったりといった事態は
生じ得ず、これらの保護が図られる。
第1図は本考案に係る移動フレーム安全移動装置の一実
施例の断面図、第2図は印刷機正面に沿う実施例装置の
断面図で、そのI−I矢視断面が第1図に相当する。第
3図は実施例装置の略平面に沿う断面図、第4図は実施
例装置を備えたグラビア輪転印刷機の側面図、第5図は
その側断面図、第6図は移動フレーム部の正面図であ
る。 図面中、 1は固定フレーム、 2は圧胴、 3は版胴、 4は移動フレーム、 12はインキパン、 13は着肉ローラ、 15は案内レール、 16は車輪、 19はウェブ、 20はブレード軸、 21はドクターホルダ、 25はドクターブレード、 29はウオームホイール部、 30は回転筒、 35はウオーム、 38,40はかさ歯車、 41はハンドル、 42は係合部、 43はストッパ、 44は係合片、 46はばねである。
施例の断面図、第2図は印刷機正面に沿う実施例装置の
断面図で、そのI−I矢視断面が第1図に相当する。第
3図は実施例装置の略平面に沿う断面図、第4図は実施
例装置を備えたグラビア輪転印刷機の側面図、第5図は
その側断面図、第6図は移動フレーム部の正面図であ
る。 図面中、 1は固定フレーム、 2は圧胴、 3は版胴、 4は移動フレーム、 12はインキパン、 13は着肉ローラ、 15は案内レール、 16は車輪、 19はウェブ、 20はブレード軸、 21はドクターホルダ、 25はドクターブレード、 29はウオームホイール部、 30は回転筒、 35はウオーム、 38,40はかさ歯車、 41はハンドル、 42は係合部、 43はストッパ、 44は係合片、 46はばねである。
Claims (1)
- 【請求項1】固定フレームに対し出入可能な移動フレー
ム上に版胴を支持する一方、版胴の表面に接触するドク
ターブレードを固定フレームに支持し、ドクターブレー
ドを版胴表面から離すことができるようにしてあるグラ
ビア輪転印刷機において、前記移動フレームの移動経路
内の作動位置と前記移動フレームの移動経路外の退避位
置との間を移動自在に支持されたストッパと、前記ドク
ターブレードの版胴の表面に対する着脱動作に連動して
前記ストッパを作動位置と退避位置との間で移動させる
連動機構とを設けたことを特徴とする移動フレーム安全
移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10701888U JPH0642840Y2 (ja) | 1988-08-15 | 1988-08-15 | グラビア輪転印刷機の移動フレーム安全移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10701888U JPH0642840Y2 (ja) | 1988-08-15 | 1988-08-15 | グラビア輪転印刷機の移動フレーム安全移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0229726U JPH0229726U (ja) | 1990-02-26 |
JPH0642840Y2 true JPH0642840Y2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=31341050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10701888U Expired - Fee Related JPH0642840Y2 (ja) | 1988-08-15 | 1988-08-15 | グラビア輪転印刷機の移動フレーム安全移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642840Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-15 JP JP10701888U patent/JPH0642840Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0229726U (ja) | 1990-02-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
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R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |