JPH0642761Y2 - 自動塗装装置 - Google Patents

自動塗装装置

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JPH0642761Y2
JPH0642761Y2 JP1992055206U JP5520692U JPH0642761Y2 JP H0642761 Y2 JPH0642761 Y2 JP H0642761Y2 JP 1992055206 U JP1992055206 U JP 1992055206U JP 5520692 U JP5520692 U JP 5520692U JP H0642761 Y2 JPH0642761 Y2 JP H0642761Y2
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JP
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box
tilt
coating
coated
coating machine
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武信 吉田
芳孝 成瀬
剛 三重野
幸治 太田
直樹 山田
一 竹内
智明 岩下
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Toyota Motor Corp
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B13/00Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0452Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles the conveyed articles being vehicle bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Spray Control Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車ボディ等の幅広
の被塗装物を塗装するための自動塗装装置、より詳しく
は、2基以上の塗装機を同時に使用して幅広の被塗装物
を一度に塗装する自動塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの上面外皮の自動塗装につ
いては、従来、2基以上(通常3基)の塗装機を同時に
使用して一度に塗装する方法が採られており(特開昭63
-88067号公報)、最近では、塗膜の一層の均一化を図る
べく、自動車ボディの塗装面積の変化[ボンネット部
(塗幅大)→ルーフ部(塗幅小)→リヤトランク部(塗
幅大)]に応じて各塗装機の相互間隔を調節すること
も、塗料吐出量やシェーピングエアの制御と同時に行わ
れている。
【0003】かかる自動塗装を行なう装置は、一般に
“トップレシプロマシン”と称される装置であるが、塗
料の吐出動作、その吐出量の制御、及び色替え動作並び
に洗浄などの諸動作・制御を行なうための各種の配管配
線類、例えば塗料ホース、エアホース、高電圧ケーブ
ル、光ファイバーケーブル等が、各塗装機及びそのCC
Vボックスに接続されている。
【0004】従来、かかる配管配線類は、例えば特開昭
63-88067号公報の第3図に示されるように、塗装装置外
より直接、被塗装物の搬送通路の上方に位置する各塗装
機に接続されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、これでは、自
動塗装装置の動作、特に各塗装機の水平移動及びチルト
運動に伴って、塗装機等に接続された配管配線類が互い
に接触し合って絡まったりまた配管配線類が塗装装置の
昇降フレーム等に引っ掛かったりして邪魔になる場合が
時々生じるという問題があった。
【0006】また、かかる配管配線類に堆積したゴミや
ホコリが塗装機の動きに伴い落下して、塗装不良をひき
起こす場合もあるという問題もあった。
【0007】近年、塗料色の増加など塗料の多種多様化
に伴い、塗装機等に接続する配管配線類の数と種類が一
層増加する傾向にあり、配管配線類の取り付け方法がよ
り重大な問題となってきた。
【0008】特開昭63-88067号公報は、上記の問題の解
決に関連した一の手段を記載する。即ち、同公報には、
塗装機を搭載した昇降フレームを、左右両側夫々につい
て、回転軸及び回転軸受によりチルト可能に支持してな
る自動塗装装置において、管路を回転軸及び回転軸受に
ロータリジョイント部を介して連通するように設け、エ
アホース等をその管路に接続することにより、チルトに
よって塗装機へのエア配管等に無理な回転力が作用しな
いようにした技術が開示されている(第2図参照)。
【0009】しかし、この先行技術の装置は、予め一定
数の管路が形成された回転軸及び回転軸受を使用するも
の故、接続する配管の数に一定の限界があり、接続配管
の数を増加しようとしても直ちに対応できるものではな
い。
【0010】また、回転軸の管路と回転軸受の管路との
連通部及びこれら管路とエアホース等との接続部などに
ついて、シール不良を招き易いという欠点がある。
【0011】さらに、回転軸及び回転軸受の構造が複雑
で、製作の手間及び費用が大変かかるという不利さもあ
る。
【0012】より重大な欠点は、上記公報に記載された
手段は主にエアホースの配管について適用され、高電圧
ケーブル等の配線には全く適用できないことである。
【0013】本考案は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、塗装のための諸動作に伴って塗装機への
配管配線類が邪魔になることがなく、配管配線類の堆積
ゴミ・ホコリ等の落下による塗装不良をひき起こすこと
がない自動塗装装置を提供することを目的とし、その技
術的課題は、塗料ホース、エアホース及び高電圧ケーブ
ル等を一緒に、外に露出することなくかつ装置の諸動作
(塗装機の水平移動・チルト)による屈曲等ができる限
り小さくなるように、左右の側方より被塗装物の上方の
塗装機に接続することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、自動塗装装置
において、被塗装物の搬送通路の左右両側に立設された
2つの基台フレームと、該2つの基台フレームの間にお
いて、該基台フレームに対して昇降可能にかつ被塗装物
の搬送方向に移動可能に取り付けられたトラッキングボ
ックスと、複数基の塗装機及びCCVボックスを搭載し
たチルトボックスと、該チルトボックスの左右両側に夫
々結合された2つの連結円筒と、被塗装物の搬送通路の
上方にて、チルトボックス及び左右の連結円筒を前記ト
ラッキングボックスより吊持して揺動させる揺動アーム
及びその駆動機構と、チルトボックス及び左右の連結円
筒をチルト運動させるチルト駆動機構とを備えてなり、
そして、各色の塗料ホース、エアホース、高電圧ケーブ
ル及び光ファイバーケーブル等の所要の配管配線類を、
外部より左右の連結円筒に挿通してチルトボックス内の
塗装機及びCCVボックスに接続してなることを特徴と
する自動塗装装置に関する。
【0015】2つの基台フレームは、被塗装物(例えば
自動車ボディ)の搬送通路の左側と右側とにそれぞれ立
設される。トラッキングボックスは、被塗装物の搬送通
路の上方において、それら左右2つの基台フレームの間
に設けられ、例えば左右両側の昇降架台により、該基台
フレームに対して昇降可能に支持されるとともに、被塗
装物の搬送方向にも移動可能に、普通トラッキング機構
により、被塗装物の搬送方向に順行・逆行等の追従走行
可能に取り付けられる。チルトボックスは、複数基の塗
装機及びCCVボックスを搭載するもので、搬送通路の
上方にて、前記トラッキングボックスより吊持される。
【0016】2つの連結円筒は、各々先端が開口となっ
ている筒部材で、チルトボックスの左右両側に夫々結合
される。
【0017】そして本考案の塗装装置は、揺動アーム及
びその駆動機構とチルト駆動機構とを備える。前者の機
構は、被塗装物の搬送通路の上方にて、チルトボックス
及び左右の連結円筒を前記トラッキングボックスより吊
持し、そして搬送方向と直交する方向に揺動させて、チ
ルトボックス内の塗装機を被塗装物の塗幅範囲について
往復移動させるものである。また、後者の機構は、チル
トボックス及び左右の連結円筒をチルト(搬送方向に前
後に反復回動)運動させて、チルトボックス内の塗装機
も同様にチルト運動させるものである。
【0018】さらに、本考案の塗装装置は、各色の塗料
ホース、エアホース、高電圧ケーブル及び光ファイバー
ケーブル等の所要の配管配線類を一緒に、外部より左右
の連結円筒に挿通しそしてチルトボックス内の塗装機及
びCCVボックスに接続してなる。配管配線類は、連結
円筒に挿通した後、チルトボックス内の中継ボックス
(固定されている。)に一旦接続し、そしてそこから各
塗装機及びそのCCVボックスに接続するのが、塗装機
の水平移動によって連結円筒内の配管配線類が屈曲等し
ないので、より好ましい。
【0019】
【作用】本考案では、塗装機搭載のチルトボックス及び
左右の連結円筒を揺動及びチルト可能に支持するととも
に、所要の配管配線類を全て、側方より左右の連結円筒
に各々挿通しチルトボックス内の塗装機及びCCVボッ
クスに接続してなる。
【0020】従って、被塗装物の搬送通路の上方につい
て、全ての配管配線類は露出しておらず、外部から見え
ない状態となっており、ゴミやホコリが配管配線類に堆
積したとしても、それが被塗装物の上に落下するような
ことが起きない。よって、堆積ゴミ等の落下による塗装
不良をひき起こすことがない。
【0021】その上、本考案では、チルトボックスと左
右の連結円筒とが一体となって揺動またはチルトし、し
かもその中の配管配線類が特に拘束されずに配設されて
いるので、チルトボックス等が揺動、チルトしても、配
管配線類の屈曲やねじれ等が生じず、また配管配線類が
チルトボックス等の内壁に引っ掛かることもない。
【0022】
【実施例】以下に図面を参照して本考案を具体的に説明
する。
【0023】図1は本考案による自動塗装装置の一実施
例を示す正面図、図2は真上から見た平面図である。
【0024】本実施例における自動塗装装置1は通称ト
ップレシプロマシンと称されるタイプのもので、被塗装
物2の搬送通路3の両側に立設された基台フレーム4
a,4bにそれぞれ昇降架台5a,5bが設けられてお
り,該昇降架台5a,5bは基台フレーム4a,4bの
上端側に取付けられたスプロケット6a,6a’,6
b,6b’にそれぞれチェーン7a,7bを介して懸吊
されている。またチェーン7a,7bの反対側にはそれ
ぞれバランスウェイト8a,8bが吊下げられており、
これにより昇降架台5a,5bをはじめとする昇降部分
の全重量と釣合を保つようになっている。そしてバラン
スウェイト8a,8bの下端部から延びたもう一方のチ
ェーン9a,9bは、基台フレーム4a,4bの下端部
に取付けられたスプロケット10a,10bを巻回して
再び昇降架台5a,5bの下端部へ戻って連結され、全
体としてエンドレス構造となるように成されている。
【0025】また、一方のスプロケット6aと同一軸上
に固着されたスプロケット11には、チェーン12を介
して駆動スプロケット13が連結されており、防爆タイ
プの駆動モーター(サーボモーター)14を正転又は逆
転させることにより、昇降架台5a,5bを上昇又は下
降させ、そして任意の位置で停止させることができるよ
うになっている。また他方のスプロケット6a’には、
ベベルギヤボックス15aが連結されており、動力伝達
シャフト16及びベベルギヤボックス15bを介して、
反対側のスプロケット6b’に回転駆動力が伝達し、且
つ回転の同期をとるようになっている。17,17’は
基台フレーム4a,4bの強度を保つ為の補強フレーム
である。
【0026】被塗装物2の搬送方向に長く延びた各昇降
架台5a,5bの上面には、それぞれほぼ同じ長さを有
するラック18a,18bが敷設されており、このラッ
ク18a,18bにピニオンギヤ19a,19b及び回
転軸20a,20bを介してトラッキングボックス21
a,21bが搭載されている。そしてトラッキングボッ
クス21a内の防爆タイプ駆動モーター(サーボモータ
ー)22を正転又は逆転させてピニオンギヤ19a,1
9bを正転又は逆転させることにより、各トラッキング
ボックス21a,21bを被塗装物2の搬送方向に沿っ
て順行又は逆行等の追従走行が行なえるようになってい
る。駆動モーター22の回転駆動力は、回転軸20aか
ら各ユニバーサルジョイント23a,23b及び動力伝
達シャフト24を経て反対側の回転軸20bに伝達さ
れ、ピニオンギヤ19aに伝達される。なお、動力伝達
シャフト24は回転駆動力の伝達と共に、両方の回転軸
20a,20bの回転の同期をとる役目も果たしてい
る。
【0027】各トラッキングボックス21a,21bは
補強フレーム25,25’によって連結されると共に、
その外側両サイドにはローラー26a,26bが取付け
られ、該各ローラー26a,26bは昇降架台5a,5
bの内側側壁面に沿って摺接しながら回転移動するよう
になされており、各トラッキングボックス21a,21
bの補強と横方向への安定を保つようになっている。な
お、トラッキングボックス21a,21b等の重量があ
まりに重くなる場合には、昇降架台5a,5bに、ラッ
ク18a,18bと平行にレールを敷設し、各トラッキ
ングボックス21a,21bに車輪を取付け、該車輪で
トラッキングボックス21a,21bの重量を支えなが
ら走行するようにしても良い。
【0028】各トラッキングボックス21a,21bに
は、揺動アーム27a,27bが取付けられており、そ
の下端側には、ベル型静電塗装機28a,28b,28
cが取付けられたチルトボックス29が吊下げられてい
る。各揺動アーム27a,27bは、トラッキングボッ
クス21a内に設置されたクランク駆動機構30を回転
駆動することにより横方向に揺動するようになってい
る。
【0029】また、揺動アーム27aの下端側には、チ
ルト駆動機構31が搭載されており、各揺動アーム27
a,27bの下端側に電気絶縁性の連結円筒32a,3
2bを介して吊下げられたチルトボックス29を、連結
円筒32a,32bの中心軸線を結んだチルト軸線に沿
って回転運動(チルト)させ、ベル型静電塗装機28
a,28b,28cの向きを変えることにより、被塗装
物2の傾斜した塗装面に対して常にベル型静電塗装機2
8a,28b,28cが正対できるようになっている。
チルトボックス29は、その全体を電気絶縁性のケース
で覆われており、静電反発によりベル型静電塗装機28
a,28b,28cからの塗料ミストの付着を防止する
と共に、帯電してアース物体に対して電気放電が発生す
るのを防止している。
【0030】なお、33は被塗装物2を搭載して走行す
る搬送台車、34はグレーチング等で構成された塗装ブ
ースの床面である。
【0031】図3は本考案の自動塗装装置における塗装
機の相互間隔調整機構を示す概略説明図であって、各連
結円筒32a,32bによって連結支持されたチルトボ
ックス29内には、2基のベル型静電塗装機28a,2
8bを搭載して互いに反対方向に平行移動する2基の摺
動架台35a,35bと、該摺動架台35a,35bを
摺動自在に支持するレール36a,36bと、流体シリ
ンダー(エアシリンダー)37によって回転駆動される
回転体38と、該回転体38のその回転中心(回転軸)
39から点対称に位置する2地点40a,40bと2基
に摺動架台35a,35bの一端41a,41bとをそ
れぞれ連結する2組のリンクアーム42a,42bとか
ら成る塗装機間隔調節機構と、回転体38に同期して回
転し複数の同心円に沿って交番2進法の出力コード43
a,43b,43cが形成された回転板44が配設さ
れ、該回転板44の主力コード43a,43b,43c
に向って光を投射するLED等の光源45と該回転板4
4の出力コード43a,43b,43cを読み取るフォ
トトランジスタ等の光検知器46とから成る位置検出機
構が備えられており、チルトボックス29内の投光部4
7、受光部48と光源45、光検知器46との間は、そ
れぞれ光ファイバーケーブル49及び50で連結されて
いる。
【0032】更に、光検知器46からの信号に基づいて
流体シリンダー(エアシリンダー)37への作動流体
(エア)の送給量を変えてベル型静電塗装機28a,2
8bの相互間隔を調整する為の、マイクロコンピュータ
51及び電空変換器52から成る制御機構が備えられて
いる。53は作動流体の供給源であり、作動流体として
はエア又は油が好んで使用される。
【0033】摺動架台35a,35bには、ベル型静電
塗装機28a,28bの他にも、カラーチェンジバルブ
群54a,54bがマニホールド55a,55bに取付
けられたCCVボックスが搭載されており、該各々のカ
ラーチェンジバルブ群54a,54bへの塗料やシンナ
ーは、左右の連結円筒32a,32bの内部を通って一
旦チルトボックス29内の中継ボックス56a,56b
に取付けられ、そこから再び各カラーチェンジバルブ群
ヘ延びた塗料ホース(シンナーホース)57a,57b
によって供給され、そこからマニホールド55a,55
bを経て各ベル型静電塗装機28a,28b,28cへ
と供給される。また、エアホースや高電圧ケーブル等
も、塗料ホース57a,57bと同様に連結円筒32
a,32bの内部を通って中継ボックス56a,56b
を経て各ベル型静電塗装機28a,28bに連結、供給
される。なお、中央のベル型静電塗装機28cは、チル
トボックス29のほぼ中央部に固定されており、該ベル
型静電塗装機28cの後方にも他のベル型静電塗装機2
8a,28bの場合と同様にCCVボックス(図示せ
ず)が取付けられており、そこへの塗料やシンナーの供
給、並びにエアや高電圧の供給も他のベル型静電塗装機
28a,28bの場合と同様の方法で行なわれる。勿
論、流体シリンダー37ヘのエアや油の供給ホース58
や投光部47、受光部48への光ファイバーケーブル4
9,50等の各種配管配線も、連結円筒32a,32b
を通ってチルトボックス29内に導入される。
【0034】また、流体シリンダー37の後部はチルト
ボックス29内のマウント59に揺動自在に取付けられ
ており、そのシリンダーロッド60の先端部は回転体3
8の外方へ突出した腕部61に回転自在に取付けられて
いる。そしてシリンダーロッド60を伸縮させることに
より、回転体38を回転させることができるようになっ
ている。なお回転体38の回転軸39には同軸上に回転
板44が取付けられて同期回転するようになっている。
【0035】図4及び図5は、本実施例における自動塗
装装置のチルト駆動機構31の部分拡大正面図及び側面
図であって、揺動アーム27a及び27a’の下端側に
はそれぞれ軸穴62,62’が穿設されており、該軸穴
62,62’にマウントボックス63に固定された回転
軸64,64’が挿通されて、マウントボックス63が
回転自在に懸吊支持されている。
【0036】マウントボックス63の内部には大径のベ
アリング軸受65が収納されており、その中に連結円筒
32aの一端が挿通されてチルトボックス29が回転自
在に支持されており、更に連結円筒32aの先端には大
径のスプロケット66が固着されている。67は連結円
筒32aが回転中に軸方向にズレないようにする為の円
環状の鍔である。またマウントボックス63の上には、
防爆タイプのインバーターモーター68及びウォームギ
ヤボックス69から成るチルト駆動部が搭載されてお
り、ウォームギヤボックス69から突出した駆動軸70
の先端には駆動スプロケット71が固着され、連結円筒
32aの先端に取付けられたスプロケット66との間に
歯付ベルト72が掛回されて、インバーターモーター6
8を正転又は逆転させることにより、駆動軸70、駆動
スプロケット71、歯付ベルト72スプロケット66を
介して連結円筒32aをその軸線に沿って正転又は逆転
させ、チルトボックス29を回転運動(チルト)させる
ようになっている。
【0037】また、ウォームギヤボックス69の駆動軸
70の反対側には、図3において説明したのと同様の回
転板を有する回転位置検出機構73が取付けられて、回
転角(チルト角)を検出してインバーターモーター68
を制御・調節できるようになっている。
【0038】また、連結円筒32aの両端は開放状態と
なっており、連結円筒32aの一端側から塗料ホース、
エアホース、高電圧ケーブル、光ファイバーケーブル等
の配管配線類を全て挿通させて、連結円筒32aの内部
を通してチルトボックス29内に導入するようになって
いるので、塗装作業中に配管配線類が邪魔になったり、
配管配線類上に積ったゴミが落下して塗装不良を招くと
いうこともない。
【0039】更に、本実施例のように塗装機として静電
塗装機を用いた場合は、連結円筒32a、32bを、ナ
イロン、デルリン、フッ素樹脂等の電気絶縁性の材料で
作ることにより、チルトボックス29内の静電塗装機と
揺動アーム27a,27bとの間により良い電気絶縁状
態を維持して、無駄な漏洩電流の流出をおさえることが
できる。
【0040】なお図示は省略するが、揺動アーム27b
の下端部のチルト部の構造も、ほぼ図4及び図5のマウ
ントボックス63及び回転軸64,64’、ベアリング
軸受65、鍔67を有する類似の構造となって、連結円
筒32aを回転自在に支持するようになっており、唯図
4及び図5の場合と異なり、インバーターモーター6
8、ウォームギヤボックス69等をはじめとする駆動機
構が備わっていないだけである。
【0041】図6は、既に説明した位置検出機構の回転
板44部分の構造を詳細に表わしたもので、この回転板
44は、複数の同心円に沿って上記出力コードを形成す
るパターン状に例えば開口が遮光板に形成され、あるい
は遮光性の塗料が透光板に塗布されて構成されている。
また、この回転板44の複数の同心円に沿って形成され
た交番2進法の出力コード43a,43b,43cは、
それぞれチルトボックス29内の投光部47から受光部
48に至る光線が回転板44を透過する場合を信号
“1”(又は“0”)とし、逆に回転板44により遮断
される場合を信号“0”として、それぞれの同心円を同
一の径線で8等分した各分割区分毎にこの信号“1”と
信号“0”との組合せが異なる8つの出力コード信号0
(0,0,0)、1(1,0,0)、2(1,1,
0)、・・・7(0,1,1)から構成されている。こ
の回転板44は、回転体38に同期して回転し、回転板
44の回転量に応じた交番2進法出力コード43a,4
3b,43cが図3に示された光検出器により読み取ら
れベル型静電塗装機28a,28bの位置検出がなされ
る。また、回転板44の回転方向により、ベル型静電塗
装機28a,28bの相互の間隔が狭められたか、拡げ
られたかの移動方向も検出される。なお、この際のベル
型静電塗装機28a,28bの制御可能な相互の間隔
は、その最大間隔を8等分した間隔に相当する。
【0042】しかして本実施例の自動塗装装置1の動作
について説明すると、搬送台車33に搭載された被塗装
物(自動車ボディ)2が、塗装ゾーンに到来すると、ま
ず昇降架台5a,5bが下降し、次いで自動車ボディ2
の外部曲面に沿って徐々に上昇しながらベル型静電塗装
機28a,28b,28cが自動車ボディの塗装面に正
対するようにチルトボックスが追従回転運動し、且つク
ランク駆動機構30により揺動アーム27a,27bを
介してチルトボックス29即ちベル型静電塗装機28
a,28b,28cが自動車ボディ2の搬送方向に対し
て直角方向に揺動運動させられながら、自動車ボディ2
の正面部からボンネット部にかけての塗装作業が進行す
る。この時、ボンネット部の塗装幅は広いので各ベル型
静電塗装機28a,28b及び28c間の間隔は広がっ
たままである。
【0043】また、昇降架台5a,5b上に敷設された
ラック18a,18b上を、ピニオンギヤ19a,19
bの回転によってトラッキングボックス21a,21b
が自動車ボディ2の搬送方向と平行に順行又は逆行のト
ラッキング走行を行ないながら、ベル型静電塗装機28
a,28b,28cを自動車ボディ2の塗装面に対し
て、適正位置、適正相対速度に保つように追従させて行
く。
【0044】次いで、ボンネット部の塗装が終了して、
ルーフ部の塗装に移ると、昇降架台5a,5bが適正位
置まで急上昇すると同時に、チルトボックス29内の流
体シリンダーロッド60が収縮し、回転体38を時計回
りに回転させ、リンクアーム42a,42bを介して各
摺動架台35a,35bを中央部に向って引き寄せる。
その結果、各摺動架台35a,35bに搭載されたベル
型静電塗装機28a,28bの相互間隔が縮まり、ルー
フ部の塗装に適した間隔になる。
【0045】なお、その際、ベル型静電塗装機28a,
28bの間隔が本当に適正間隔に達したか否かの判断
は、回転体38の回転軸39の後側に取付けられた回転
板44に形成された交番2進法の出力コードを、光ファ
イバーケーブル49、50を介して光源45、光検出器
46により読取り、マイクロコンピュータ51内の内部
登録データと照合することにより行なわれる。また適正
間隔になるまでベル型静電塗装機28a,28bを移動
させる為の制御は、読取った出力コードとマイクロコン
ピュータ51内に予め登録された塗装制御データとが一
致するまで、電空変換器52の出力(エア送給量)を制
御して、流体シリンダー37への作動流体(エア)の送
給量を制御することにより、簡単に行なうことができ
る。
【0046】そして、ルーフ部の塗装が終了すると、昇
降架台5a,5bが急降下してリヤトランク部の塗装に
移る。その際、ベル型静電塗装機28a,28bの相互
間隔は、前述したのと逆の動作、即ち、流体シリンダー
37のシリンダーロッド60が伸長し、回転体38を反
時計回りに回転させることによって、各摺動架台35
a,35bの間隔を広げ、ベル型静電塗装機28a,2
8bの相互間隔をリヤトランク部の塗装に適した広い間
隔にする。なおその際の間隔制御は、前述したのと同じ
手順で行なわれる。
【0047】そして、リヤトランク部、ボディの後背部
等を含め全ての塗装作業が終了すると、昇降架台5a,
5bは最上段まで上昇すると同時にチルトボックス29
は真下を向き、トラッキングボックス21a,21bは
当初の位置に戻って、次の塗装の為に待機する。なお、
その待機の間に各ベル型静電塗装機28a,28b,2
8cの洗浄、色替が行なわれることもある。
【0048】本実施例における自動塗装装置は、昇降架
台を5a,5bの2体に分離し、被塗装物2の上方には
動力伝達シャフト24と補強フレーム25,25’及び
チルトボックス29のみの構成となっているので、上方
からの空気流を遮るものが少なくなり、空気流の乱れを
ひき起こしたり堆積ゴミ等の落下物による塗装不良が発
生することが極めて少なく、トンネル型塗装ブース内等
で、自動車ボディ等の高品質塗装を行なうには特に有利
である。
【0049】また、トラッキング機構が昇降架台5,5
bに搭載され、トラッキングボックス21a,21bに
より追従走行させるようになっているので、従来の装置
のように装置全体を追従走行させる場合と比較してトラ
ッキング機構やその為の駆動機構が大幅に小型化され、
また、塗装ブースの床面付近に駆動機構等の大型機構が
無いので、装置全体がスッキリしてメンテナンス等の作
業性が非常に良い。
【0050】また、ベル型静電塗装機28a,28b,
28c等への全ての配管配線類が、連結円筒32a,3
2b内を通して導入し連結されているので、従来の装置
のように塗装装置(特に昇降架台)の動きに伴って配管
配線類が邪魔になるということもなく、配管配線類に堆
積したゴミやホコリが落下して塗装不良をひき起こすと
いうこともない。
【0051】なお、本考案装置において使用される塗装
機は、静電タイプ、非静電タイプ、エア霧化タイプ、エ
アレス霧化タイプ、回転霧化(ベル)タイプ等種々の塗
装機が使用でき、何等制限されない。
【0052】
【考案の効果】以上説明したように,本考案によれば、
揺動、チルトなど装置の諸動作に伴う塗装機への配管配
線類の無用な動きをできる限り小さくしたので、塗装作
業においてこれら配管配線類が邪魔になることがなく、
塗装作業性が向上するという効果が得られる。
【0053】その上、本考案では、被塗装物の搬送通路
の上方について、塗装機への全ての配管配線類は外部か
ら見えない状態にあるので、配管配線類の堆積ゴミ・ホ
コリ等の落下による塗装不良をひき起こすことがなく、
高品質塗装を確実に行ない得るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動塗装装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1の装置を真上から見た場合の平面図であ
る。
【図3】図1の装置における塗装機の相互間隔調整機構
を示す図である。
【図4】図1の装置のチルト駆動機構部分を示す拡大正
面図である。
【図5】図1の装置のチルト駆動機構部分を示す拡大側
面図である。
【図6】図1の装置の位置検出機構の一部を示す拡大正
面図である。
【符号の説明】
1 自動塗装装置 2 被塗装物 3 搬送方向 21a,21b トラッキングボックス 27a,27b 揺動アーム 28a,28b,28c ベル型静電塗装機 29 チルトボックス 30 クランク駆動機構 31 チルト駆動機構 32a,32b 連結円筒 56a,56b 中継ボックス 57a,57b 塗料ホース 58 供給ホース 49,50 光ファイバーケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 成瀬 芳孝 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内 (72)考案者 三重野 剛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 太田 幸治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 山田 直樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 竹内 一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 岩下 智明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動塗装装置において、被塗装物の搬送
    通路の左右両側に立設された2つの基台フレームと、該
    2つの基台フレームの間において、該基台フレームに対
    して昇降可能にかつ被塗装物の搬送方向に移動可能に取
    り付けられたトラッキングボックスと、複数基の塗装機
    及びCCVボックスを搭載したチルトボックスと、該チ
    ルトボックスの左右両側に夫々結合された2つの連結円
    筒と、被塗装物の搬送通路の上方にて、チルトボックス
    及び左右の連結円筒を前記トラッキングボックスより吊
    持して揺動させる揺動アーム及びその駆動機構と、チル
    トボックス及び左右の連結円筒をチルト運動させるチル
    ト駆動機構とを備えてなり、そして、各色の塗料ホー
    ス、エアホース、高電圧ケーブル及び光ファイバーケー
    ブル等の所要の配管配線類を、外部より左右の連結円筒
    に挿通してチルトボックス内の塗装機及びCCVボック
    スに接続してなることを特徴とする自動塗装装置。
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