JPH0642624U - 小物投入装置 - Google Patents

小物投入装置

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JPH0642624U
JPH0642624U JP7875992U JP7875992U JPH0642624U JP H0642624 U JPH0642624 U JP H0642624U JP 7875992 U JP7875992 U JP 7875992U JP 7875992 U JP7875992 U JP 7875992U JP H0642624 U JPH0642624 U JP H0642624U
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寛二 細辻
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株式会社旭金属
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小袋供給装置3から供給される小袋9が載置
される搬送ベルト13の表面に、突出状の小物定置部材
14…を小袋9の形状に応じた間隔で設けると共に、こ
のベルト13に、ベルト13の走行に伴って移動方向後
端縁が上記小物定置部材14に当接して位置決めされる
小袋9の下面に対応する位置に、吸着孔を形成し、この
吸着孔を通して真空吸引力を作用させて、小袋9を製品
カップ4…上まで搬送し、カップ4内に投入する。 【効果】 小袋9は、従来の小袋供給装置におけるシュ
ートで案内させて投入する場合の落下方向や落下時間の
変動の少ない自然落下状態で、製品カップ4内へ投入さ
れるので、投入をより短時間かつ確実に行えることとな
って、投入の信頼性が向上すると共に、生産性の向上を
図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば即席麺のカップ等の容器に、粉末や液体スープ等の封入され た小袋等の小物を投入する際に使用される小物投入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば即席麺等においては、麺と、粉末状のだしの素や液体スープ・スパイス 等が封入された小袋とを製品カップに収納し、包装して市販されている。上記の 製品カップへの小袋の投入は、例えば図6に示すように、一列に並べて載置され た製品カップ51…を間欠的に送るためのカップ載置面52を備えた製品カップ 搬送装置と、小袋供給装置53とを組み合わせて行われている。
【0003】 この小袋供給装置53は、小袋を帯状に連ねて形成された小袋連続体から、小 袋を一個ずつ分離して下方へと落下供給する機能を有するもので、装置下端側に カッター54を備えている。このカッター54の切断動作によって、図中二点鎖 線で示す小袋連続体55の最下端の小袋が分離され、分離された小袋56が、シ ュート57に案内されて落下し、その下側に位置する製品カップ51内へと投入 される。そして、製品カップ51…の間欠送りと、小袋供給装置53での小袋5 6の分離供給とを連動させることによって、各製品カップ51…内に、それぞれ 小袋56が一個ずつ投入されるようになっている。
【0004】 一方、図7に示すように、予め分離されている小袋61…が多数収納されてい るホッパー62内から、小袋61を一個ずつ順次取出して、製品カップ63への 投入位置へと順次搬送するように構成された小袋単体投入機64を用いて、製品 カップ63へ小袋61を投入することも従来より行われている。この場合の小袋 単体投入機64は、斜めに傾斜させた搬送ベルト65で構成されており、この搬 送ベルト65における上部側走行領域65aがホッパー62内を傾斜して上方へ と走行するようになっている。この搬送ベルト65表面には、小袋61の大きさ に合わせた間隔で仕切部材66…が突出形状で設けられ、これら仕切部材66は 、小袋61の厚さをやや超える高さで形成されている。
【0005】 上記の搬送ベルト65を走行させることにより、各仕切部材66・66間に各 々一個の小袋61が入り込んで、その下端縁が下側から上昇する仕切部材66に 当接して押上げられることとなり、このとき、この小袋61に上方から重なる他 の小袋61は、仕切部材66を超えて下側へと滑り落ちる。これにより、各仕切 部材66・66間毎にそれぞれ一個の小袋61のみを載置した状態で、ホッパー 62内から小袋61の取出しが行われ、これが、製品カップ63への投入位置へ と搬送されるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の小袋供給装置53或いは小袋単体投入機64等 では、必ずしも信頼性の高い小袋の投入状態を維持できず、このため、例えば処 理速度が抑えられて、生産性を充分には向上できないという問題を生じている。
【0007】 例えばカッター54を作動させて小袋連続体55から最下端の小袋56を切断 分離して供給する小袋供給装置53では、分離される小袋56は、カッター54 の切れ味の変化に応じて変化する切断方向の力によって、鉛直方向から幾分ずれ た方向に向かって落下する。そして、このような落下方向の変化を矯正するため に、斜めに傾斜したシュート57が設けられているが、この場合には、カッター の切れ味の変化によって切断が完了するまでの時間の変化に加え、シュート57 の表面性状の変化によって、このシュート57に沿って摺接しながら落下すると きに要する時間の変化が生じ、この結果、カッター54の作動開始から、小袋5 6が製品カップ51内に達するまでに要する時間にバラツキが生じるものとなる 。この結果、製品カップ51…の送り速度を速くすると正確な投入が維持できな くなるため、シュート57の直下位置での製品カップ51…の停止時間を長くす ることが必要となっており、このため、生産性を充分には向上することができな いものとなっている。
【0008】 一方、ホッパー62内から小袋61を一個ずつ取出して投入位置へと搬送する 小袋単体投入機64では、上記の取出しが、小袋搬送ベルト65における仕切部 材66の高さおよび間隔を小袋61の形状に合わせて設定すると共に、小袋搬送 ベルト65を傾斜させることによって行われる。この場合、複数の小袋61が重 なって仕切部材66・66間に入り込んだ場合には、上側の小袋61が仕切部材 66を越えて滑り落ちることで、一個ずつの小袋61が分離され取出されるよう になっている。このため、このような分離を確実に行わせるためには、小袋搬送 ベルト65の傾斜角が大きい方が望ましいものの、この場合には、分離して取り 出された後の小袋61が上方へと移動する間に、例えばわずかな振動等の影響に よって、落下し易くなる。したがって、傾斜角をそれほど大きくはなし得ず、こ の結果、小袋61を一個ずつ取出すことが確実には行い難いものとなっているの である。
【0009】 本考案は、上記した従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、 例えば前記した小袋供給装置等と組み合わせて使用する場合に、製品カップ等へ の被投入物への小物の投入の信頼性を向上し得ると共に、生産性の向上を図るこ とが可能であり、また、前記ホッパー内から小物を一個ずつ取出して投入位置へ と搬送するように使用する場合等には、取出しの信頼性を向上することが可能な 小物投入装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の小物投入装置は、上記の目的を達成するために、上方から供給される 小物が載置されるベルト状の移動体が設けられ、この移動体の載置面に、突出状 の小物定置部材が上記小物の形状に応じた間隔で設けられると共に、移動体の移 動に伴って移動方向後端縁が上記小物定置部材に当接して位置決めされる小物の 下面に対応する位置に吸着孔が形成され、かつ、吸着孔を塞ぐ小物に吸着孔を通 して真空吸引力を作用させる吸引手段が設けられていることを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記構成の小物投入装置においては、例えば前述の小袋供給装置等と組み合わ せて使用する場合、この小袋供給装置から小袋等の小物が移動体の載置面上に供 給されると、この小物は、移動体の移動方向後端縁が小物定置部材に当接して位 置決めされた状態で吸着される。そして、この吸着状態では、例えば、吸着され ている小物が移動体の下側にくるような位置に移動体を回転移動させることが可 能である。したがって、この位置で吸着力を解除することで、自重により鉛直方 向に落下することとなる。これにより、従来のシュート等に摺接して落下する場 合の落下方向や落下時間の変動が少なくなるので、前記製品カップ等の被投入物 への投入を短時間でより確実に行えることとなり、信頼性が向上すると共に、生 産性の向上を図ることができる。
【0012】 また、前述したホッパー内から小物を一個ずつ取出して投入位置へと搬送する ように使用する場合には、吸着力の作用で、移動体の傾斜角を大きくしても、移 動の途中で小物が落下するおそれがなくなる。この結果、ホッパー内から小物を 一個ずつ分離して取出す操作をより確実に行うことができる。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕 本考案の一実施例について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通り である。 図1に示すように、本実施例に係る小物投入装置1は、製品カップ搬送装置( カップ搬送面2のみを図示する)と組合わせて用いられる小袋供給装置3に組付 けられている。上記カップ搬送面2上には、例えば麺等がそれぞれ収納された上 面開口形状の製品カップ4…が、所定の間隔(以下、製品間隔Pという)で一列 に並べて載置され、これが、図において右方向(以下、製品送り方向Aという) に水平に移動されるようになっている。
【0014】 上記小袋供給装置3は、小袋を帯状に連ねて形成された小袋連続体から、小袋 を一個ずつ分離して下方へと落下供給する機能を有するもので、装置下端側にカ ッター5や、このカッター5による切断部位に、図中二点鎖線で示す小袋連続体 6の先端側を送り込むフィードローラ7・7等を設けて構成されている。上記カ ッター5を作動することによって、小袋連続体6における下端の小袋が分離され 、分離された小袋(小物)9は、シュート8に案内されて、一個ずつ、順次下方 へと落下する。
【0015】 小物投入装置1は、カップ搬送面2の上方で、製品送り方向Aに沿って所定の 距離を置いて配設された互いに同一外径を有する駆動ローラ11と従動ローラ1 2とを備えており、これらローラ11・12に、移動体としての搬送ベルト13 を閉ループ状に巻き掛けて構成されている。製品送り方向Aの先端側(図におい て右側)に位置する駆動ローラ11は、駆動モータ11a(図3(a)参照)に よって、図1中矢印で示すように、左回りに回転駆動されるようになっており、 これによって、搬送ベルト13は、駆動ローラ11と従動ローラ12との間にお ける上部側の領域(以下、上部側走行領域13aという)で、製品送り方向Aと は逆方向に、また、下部側の領域(以下、下部側走行領域13bという)で、製 品送り方向Aと同方向に各々水平に走行する。
【0016】 上記搬送ベルト13の表面には、ベルト走行方向に沿って、短寸柱状の複数の 小物定置部材14…が、それぞれ垂直に突設されている。これら小物定置部材1 4…は、本実施例においては合計8本設けられている。また、これら小物定置部 材14…は、間隔によって各4本ずつに分けて設けられており、図1において上 部側走行領域13a内に位置する一方の組の4本、および、下部側走行領域13 b内に位置する他方の組の4本は、互いに前記製品間隔Pと同等の間隔で設けら れる一方、両組み間の間隔、つまり、同図において駆動ローラ11および従動ロ ーラ12の周回領域を挟む小物定置部材14…の間隔は、上記よりも広く設定さ れている。これにより、一方の組の四本が全て下部側走行領域13b内に位置す るときには、他方の組の4本は全て上部側走行領域13a内に位置して、駆動ロ ーラ11および従動ローラ12の周回領域には小物定置部材14は位置しないよ うになっている。
【0017】 上記小物定置部材14…は、図2(a)に示すように、搬送ベルト13におけ る幅方向の中央部に各々設けられている。そして、これら各小物定置部材14… よりもベルト走行方向前方の位置に、搬送ベルト13を貫通する吸着孔15…が 、小物定置部材14…とそれぞれ対をなして形成されている。
【0018】 一方、図1に示すように、駆動ローラ11および従動ローラ12間で、搬送ベ ルト13における上部側走行領域13aと下部側走行領域13bとの間には、全 体が略直方体形状で内部が空洞状の減圧用箱体(吸引手段)16が設けられてい る。この減圧用箱体16は、小袋供給装置3側(紙面奥側)からカップ搬送面2 上へと延びる二本の支持軸17・17に固定され、支持されている。
【0019】 また、上記減圧用箱体16における小袋供給装置3側の側面のほぼ中央位置に 、吸引用開口18が設けられており、この吸引用開口18に、図2(b)に示す ように、吸引用ブロアー19の介設されたダクト20が接続されている。このダ クト20には、減圧用箱体16と吸引用ブロアー19との間にダンパ形状の切換 弁21が介設されている。吸引用ブロアー19を作動すると共に、減圧用箱体1 6が吸引用ブロアー19側に連通する位置に上記切換弁21を位置させることで 、減圧用箱体16内の空気が吸引用ブロアー19によって排気され、これにより 、減圧用箱体16内が減圧される。一方、この減圧を行った後、減圧用箱体16 の吸引用ブロアー19側への連通状態を遮断する位置に上記切換弁21を切換え ると、減圧用箱体16は、ダクト20に形成されている大気開口部20aに連通 し、これによって、減圧用箱体16内は、すぐに大気圧に復帰するようになって いる。
【0020】 上記減圧用箱体16の壁面には、幅方向の中央部を前記製品送り方向Aに沿っ て延びるスリット状の切欠き22が形成されている。この切欠き22は、減圧用 箱体16の上面16aには、製品送り方向Aに沿う後端側(図において左側)で 前記製品間隔Pの寸法にほぼ相当する長さで設けられ、また、減圧用箱体16の 下面16bには、その全長にわたって設けられている。さらに、減圧用箱体16 における製品送り方向Aの後端側の垂直面16cには、その上下方向全体にわた って設けられている。そして、この垂直面16cには、この部位の切欠き22を 両側から挟む位置に、それぞれ、製品送り方向Aの後方側へと延びる周回部壁面 部材23・23が相対面する形状で延設されている。これら周回部壁面部材23 ・23における各後端部の外側に、各々フリーローラ12a・12aがそれぞれ 回転自在に連結され、これら一対のフリーローラ12a・12aによって、前記 の従動ローラ12が構成されている。また、各周回部壁面部材23・23におけ る後端側の端面形状は、フリーローラ12a・12aのベルト巻き掛け部と同一 径の半円状に形成されている。
【0021】 上記構成の従動ローラ12および前記駆動ローラ11とに巻き掛けられている 搬送ベルト13は、上部側走行領域13aが減圧用箱体16の上面16aに、ま た、下部側走行領域13bが減圧用箱体16の下面16bに各々摺接しながら走 行し、また、従動ローラ12側では、その幅方向中央部分が、周回部壁面部材2 3・23の端面に外側から摺接しながら走行する。これにより、減圧用箱体16 における上面16aおよび下面16bにそれぞれ形成されている切欠き22と、 周回部壁面部材23・23間の空間とは、上記の搬送ベルト13で外側から覆わ れることとなる。この結果、減圧用箱体16内が減圧状態にあるときには、上記 の切欠き22上および周回部壁面部材23・23間の空間部上に位置する前記吸 着孔15…を通して、搬送ベルト13の表面側に吸引力が作用するようになって いる。
【0022】 上記減圧用箱体16には、図1に示すように、その側面に、小袋受け板31と 、センサ取付板32とが取付けられている。小袋受け板31は、前記小袋供給装 置3におけるシュート8の下側の位置から、製品送り方向Aとは逆方向に、製品 間隔Pのほぼ2倍の長さを有する形状で形成されており、この小袋受け板31は 、図3(b)に示すように、搬送ベルト13における上部側走行領域13aより もわずかに上方に位置する水平受け面31aを備えている。この水平受け面31 aの中央部には、前記製品送り方向Aに沿う全長にわたってスリット31bが形 成されている。このスリット31bの幅は、小物定置部材14の幅よりもわずか に大きく、かつ、小袋9の幅よりも小さい寸法に設定されている。これにより、 搬送ベルト13の走行に伴って移動する小物定置部材14は、上記水平受け面3 1aよりも上方に突出する部位が、上記スリット31bを通して走行し得る一方 、小袋供給装置3からシュート8に案内されて落下する小袋9が、上記スリット 31bを跨がる姿勢となって、水平受け面31a上に供給されるようになってい る。なお、水平受け面31a上には、小袋9の幅寸法に合わせて位置調整可能な 小袋走行ガイド板31c・31cが立設状態で取付けられている。また、シュー ト8における下縁側の中央部には、小物定置部材14の上端側が通過可能な切欠 き8aが形成されている。
【0023】 上記小袋受け板31よりも駆動ローラ11側に取付けられている前記センサ取 付板32には、図3(a)に示すように、小物定置部材14の走行経路を挟む位 置に各々配設された発光素子と受光素子とから成る赤外線センサ33が取付けら れ、この赤外線センサ33によって、小物定置部材14の通過が検出される。な お、この赤外線センサ33は、図2(a)に示されているように、製品送り方向 Aに沿って二個設けられており、一方の赤外線センサ33での小物定置部材14 の検出信号に基づいて小袋供給装置3への小袋要求信号が発生され、他方の赤外 線センサ33での小物定置部材14の検出信号に基づいて、搬送ベルト13の走 行を一旦停止する信号が発生される。
【0024】 次に、上記装置における動作状態について説明する。 まず、前記駆動モータ11aによって駆動ローラ11が駆動され、これによっ て、搬送ベルト13が所定の速度で定速走行される。また、吸引用ブロアー19 が作動されると共に、切換弁21が減圧用箱体16を吸引用ブロアー19に連通 させる位置に位置される。この状態で、赤外線センサ33での小物定置部材14 の通過信号に基づいて、小袋要求信号が小物投入装置1から小袋供給装置3に順 次送られることによって、小袋供給装置3において、前記小袋連続体6から、最 下端の小袋9が切断され、これが、シュート8に案内されて、小袋受け板31の 水平受け面31a上に順次供給される。この小袋供給装置3からの小袋9の供給 が繰返されることにより、図1に示すように、隣合う小物定置部材14・14間 にそれぞれ一個ずつ小袋9が順次供給される。
【0025】 水平受け面31a上に供給されて静止状態の小袋9には、搬送ベルト13の走 行に伴って、小物定置部材14が製品送り方向Aとは逆方向から当接する。その 後、この小物定置部材14が従動ローラ12側へと移動することで、小袋9は小 物定置部材14によって、水平受け面31a上を従動ローラ12側へと押動され る。そして、水平受け面31aにおける製品送り方向Aとは逆方向の縁部を越え た時に、水平受け面31aから搬送ベルト13上へと下降する。この下降動作は 、小袋9における製品送り方向A側の端縁(以下、後端縁という)が小物定置部 材14に当接した状態を維持して生じ、したがって、各小袋9は、各々の小物定 置部材14…に後端縁が当接した位置に位置決めされて、搬送ベルト13上に載 置された状態となる。
【0026】 そして、このような位置決め状態において、各小袋9の下面ほぼ中央に、前記 吸着孔15…がそれぞれ位置するように、これら吸着孔15は、小物定置部材1 4との間の位置関係が小袋9の形状に応じて設定されている。したがって、上記 のように水平受け面31aから搬送ベルト13上への載置状態となった小袋9は 、減圧用箱体16における切欠き22上および周回部壁面部材23・23間上に 位置する吸着孔15を通して減圧用箱体16側から吸着された状態となる。この 状態を維持したまま、小袋9は、搬送ベルト13における上部側走行領域13a の後方端側から、従動ローラ12の回りを周回して下部側走行領域13bへと順 次送られる。
【0027】 下部側走行領域13b側に、図1のように、4個の小袋9…が送られて、所定 の位置に達したことが前記赤外線センサ33によって検出されると、前記駆動モ ータ11aが一旦停止される。そして、図のように、カップ搬送面2上の製品カ ップ4…が、上記の搬送ベルト13における下部側走行領域13bに吸着保持さ れている各小袋9の直下の位置に位置すると、製品カップ搬送装置から小袋要求 信号が発生され、この信号に基づいて、小物投入装置1では、前記切換弁21の 切換えが行われる。これにより、減圧用箱体16は大気圧状態に復帰し、この結 果、小袋9…の吸着力が解除されて、下部側走行領域13b側の4個の小袋9… が落下し、下方の製品カップ4…内に投入される。
【0028】 上記の切換弁21による大気圧復帰動作を所定の短時間行った後は、再度、切 換弁21を作動して減圧用箱体16を減圧状態とし、また、搬送ベルト13の走 行、および、上部側走行領域13aでの小袋供給装置3からの小袋9の供給が再 開される。このような動作が繰返されることによって、カップ搬送面2上の製品 カップ4…の4個毎に、小袋9が順次投入される。
【0029】 このように、本実施例においては、小袋供給装置3から小袋9が搬送ベルト1 3上の水平受け面31a上に供給されると、この小袋9は、小物定置部材14に 移動方向の後端縁が当接した位置決め状態で、搬送ベルト13上に移載され、こ の状態で吸着される。そして、この吸着状態で、小袋9が搬送ベルト13の下側 にくるように、上部側走行領域13a側から下部側走行領域13b側へと移動さ れ、この位置で吸着力が解除されることによって、自重により鉛直方向に落下す る。
【0030】 したがって、前述した従来の小袋供給装置53において、切断後、落下する小 袋56をシュート57等に摺接させて直接的に製品カップ51…に投入する場合 に生じていた落下方向や落下時間の変動を殆ど生じなくなり、製品カップ4…へ の投入が短時間でより確実に行われることとなる。この結果、投入の信頼性が向 上すると共に、生産性の向上を図ることができる。
【0031】 なお、上記実施例においては、減圧用箱体16を大気圧に復帰させることで、 小袋9に作用していた吸着力を解除するように構成したが、例えば減圧用箱体1 6における下面16bの切欠き22を開閉するシャッタ機構を減圧用箱体16内 に設ける等のその他の構成とすることもできる。この場合、減圧用箱体16内を 常時減圧状態に維持し、下部側走行領域13bにおける吸着力の解除を上記シャ ッタ機構で行うことで、このときに、下部側走行領域13b以外、特に、従動ロ ーラ12回りの周回領域の部分に、吸着力の作用状態を維持することが可能とな る。これにより、下部側走行領域13b側での吸着力の解除時に、上記周回領域 で小袋9を吸着保持した状態を維持することができるので、小物定置部材14… を、搬送ベルト13の全体にわたって製品間隔Pの一定間隔で設ける構成とする ことができる。
【0032】 また、上記実施例においては、製品カップ4…を間欠的に送り、また、小袋9 …の投入時に、搬送ベルト13を一旦停止して小袋9…の吸着力を解除するよう に構成した例を挙げたが、例えば製品カップ4…の送りに同期させて搬送ベルト 13の走行および製品カップ4…の走行を同一速度で連続的に行わせる構成とす ることもできる。そして、この構成において、さらに、減圧用箱体16における 下面16bの切欠き22を、従動ローラ12側から、駆動ローラ11側に向かう 途中まで設ける構成とすると、下部側走行領域13bにおける従動ローラ12側 からの小袋9は、切欠き22の形成されていない領域へと移動した時点で、減圧 用箱体16内からの吸着力が自動的に解除され落下する。この時、カップ搬送面 2と下部側走行領域13bとは同一速度・同一方向に走行して、相対速度差は零 であるため、小袋9の落下は、自然落下時と同様に生じて、下側を走行する製品 カップ4に確実に投入され、これを、連続的に行わせることが可能となる。
【0033】 〔実施例2〕 本考案の他の実施例を図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、 説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には 、同一の符号を付記してその詳細な説明を省略する。
【0034】 本実施例の小物投入装置1は、図4(a)に示すように、カップ搬送面2上に 、前記実施例同様の製品カップ4…を、横に例えば8個並べて、製品送り方向A に間欠的に送る製品カップ搬送装置に適用されるように構成されている。この小 物投入装置1は、同図(b)に示すように、小物定置部材14…が、上記の製品 カップ4…の8個の列数に応じて8本ずつ2組、合計16本設けられている点が 前記実施例と異なるのみで、他の構成はほぼ同一である。そして、搬送ベルト1 3は、カップ搬送面2上における製品送り方向Aに直交する列方向に架け渡され ている。
【0035】 搬送ベルト13の上部側走行領域13a側で、小袋供給装置3から小袋9…が 順次供給され、そして、これら小袋9が搬送ベルト13に吸着された状態で、下 部側走行領域13bに8個送られると、搬送ベルト13の走行が一旦停止され、 製品カップ4…が小袋9…の直下位置に達した時点で、前記減圧用箱体16内が 大気圧に復帰されることにより、8個の小袋9は各々その直下の製品カップ4… 内に投入される。その後、搬送ベルト13の走行と減圧用箱体16内を減圧状態 にする操作が再開され、搬送ベルト13の上部側走行領域13aでの小袋9…の 供給が再開されて、上記の動作が繰返される。
【0036】 本実施例においては、製品カップ4…が製品間隔Pの1送りピッチだけ移動す る間に、搬送ベルト13は、製品カップ4…の8個の列方向の長さ分だけ移動す る。この場合には、製品カップ4…の送り速度に応じて、かなり高速で走行され る。
【0037】 ところで、上記のように製品カップ4…の多列送りを行う製品カップ搬送装置 に小袋9を供給する場合、従来は、図4(b)に示す搬送ベルト13における上 部側走行領域13aのみに対応するような構造の投入装置が使用されている。こ の場合、各小物定置部材14…に相当する仕切板を備えると共に、各仕切板間の 水平な小袋載置面を開閉し得る構造となっている。そして、各小袋載置面上に、 カップ搬送面2の側方で小袋供給装置から順次小袋を供給してカップ搬送面2上 へ送り出した後、カップ搬送面2上で一旦停止させ、各小袋載置面を開くことで 、小袋が製品カップ内に落下供給される。しかしながら、このような従来の装置 では、カップ搬送面2上に高速で送り出した後、一旦停止させる時に、小袋9… に送り出し方向の慣性力によって位置ずれが生じ、このため、小袋載置面を開い た時の落下位置にずれが生じて、製品カップ内に正確に投入できないという問題 を生じている。
【0038】 これに対し、本実施例においては、搬送ベルト13を高速で走行させてカップ 搬送面2上に送り出した後に一旦停止させる時には、前記吸着孔15…を通して 各小袋9…に吸着力が作用しているので、停止時における各小袋9…の位置ずれ が防止される。この結果、小袋9…は、その縁部が各小物定置部材14…に当接 した位置決め状態で保持されるので、その直下の製品カップ4…内への供給が確 実に行われることとなる。
【0039】 〔実施例3〕 本考案のさらに他の実施例を図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0040】 なお、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の 符号を付記してその詳細な説明を省略する。
【0041】 本実施例の小物投入装置1は、図5に示すように、すでに分離されている多数 の小袋9…が収納されているホッパー41内から、小袋9を一個ずつ順次取出し て、製品カップ4へ投入するように構成されたもので、この場合、搬送ベルト1 3における上部側走行領域13aの下端側が上記ホッパー41の傾斜壁面の一部 を構成するように、搬送ベルト13を傾斜させて設けられている。
【0042】 この場合、搬送ベルト13における上部側走行領域13aがホッパー41内を 傾斜して上方へと走行することによって、各小物定置部材14…間に、一個の小 袋9のみが入り込んで位置し得るように、小物定置部材14…は、それぞれ、小 袋9の長さ寸法をやや超える間隔で設けられると共に、その高さは、小袋9の厚 さ寸法をやや超える程度に短く設定されている。また、各小物定置部材14…間 に形成されている前記吸着孔15…を通して吸着力を作用させる減圧用箱体16 は、上部側走行領域13a側にのみ設けられ、この減圧用箱体16は、常時、前 記吸引用ブロアー19に連通して減圧状態を維持するようになっている。
【0043】 上記構成においては、各小物定置部材14…間に各々入り込んだ小袋9は、そ の下端縁が下側から上昇する小物定置部材14に当接して押上げられる。そして 、この下端縁の当接状態で、前記吸着孔15を通して吸着力が作用した状態で、 ホッパー41から取り出され、上方へと送られる。搬送ベルト13における上端 側に達すると、減圧用箱体16からの吸着力の作用が解除された状態で水平方向 に送られ、さらに、搬送ベルト13が下部側走行領域13bへと移行する角部で 搬送ベルト13から離れて鉛直方向に落下して、製品カップ4に投入される。
【0044】 このように、本実施例においても、各小袋9はその後端縁を小物定置部材14 に当接させた位置で、吸着力によって保持されるようになっているので、ホッパ ー41内で一個ずつの小袋9を分離するために、上部側走行領域13aの傾斜角 を比較的大きくしても上端側へ送る間に、例えば振動等による影響が生じた場合 に落下するということがなく、確実に製品カップ4…への投入位置へと送ること ができる。そして、このように上部側走行領域13aの傾斜角を大きくできるこ とにより、ホッパー41内で小物定置部材14・14間に複数の小袋9…が重な って入り込んだような場合でも、吸着孔15を通して作用する吸着力で保持され た最下層の小袋9を残して、これに重なる他の小袋9は、上方への移動の途中で ホッパー41内へと滑り落ちることとなる。この結果、ホッパー41内から小袋 9を一個ずつ確実に取り出して送り出すことが可能となる。
【0045】 また、上記のように搬送ベルト13の傾斜角を大きくして配設することが可能 であるので、この装置の据え付けに必要な配設スペースをより小さくすることも できる。
【0046】 なお、上記においては、前記実施例で説明した小袋9を対象として構成した例 を挙げて説明したが、例えば割り箸等のその他の小物を、上記のようにホッパー 41から一個ずつ取出して投入位置まで搬送する装置として構成することも可能 である。また、前記した各実施例においては、粉末状のだしの素や液体スープ・ スパイス等が封入された小袋9を製品カップ4…に投入する例を挙げたが、本考 案は、例えば納豆製造工場における盛込機と組み合わせて、タレやカラシ等の小 袋を投入するようなその他の小物の被投入物への投入装置として構成することが 可能である。
【0047】
【考案の効果】
本考案の小物投入装置は、以上のように、上方から供給される小物が載置され るベルト状の移動体が設けられ、この移動体の載置面に、突出状の小物定置部材 が上記小物の形状に応じた間隔で設けられると共に、移動体の移動に伴って移動 方向後端縁が上記小物定置部材に当接して位置決めされる小物の下面に対応する 位置に吸着孔が形成され、かつ、吸着孔を塞ぐ小物に吸着孔を通して真空吸引力 を作用させる吸引手段が設けられている構成である。
【0048】 それゆえ、例えば前述の小袋供給装置等と組み合わせて、この小袋供給装置か ら供給される小物を、従来のシュート等に摺接して落下する場合の落下方向や落 下時間の変動の少ない自然落下状態で、製品カップ等の被投入物への投入を行わ せることができる。この結果、投入をより短時間で確実に行えるので、信頼性が 向上すると共に、生産性の向上を図ることができる。
【0049】 また、前述したホッパー内から小物を一個ずつ取出して投入位置へと搬送する ような使用状態では、吸着力の作用で、移動体の傾斜角を大きくしても、移動の 途中で小物が落下するおそれがなく、この結果、ホッパー内から小物を一個ずつ 分離して取出す操作をより確実に行うことができるので、投入の信頼性を向上す ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における小物投入装置の正面
図である。
【図2】上記小物投入装置の構成を示すものであって、
同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)に示す構
成から搬送ベルトよりも上方の部材を除いて示した一部
切欠平面図である。
【図3】上記小物投入装置の側方から見たときの要部の
構成を示すものであって、同図(a)は側面図、同図
(b)は図1におけるB−B線矢視断面図である。
【図4】本考案の他の実施例における小物投入装置を示
すものであって、同図(a)は製品カップの搬送状態を
示す平面図、同図(b)は小物投入装置の構成を示す正
面模式図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例における小物投入装
置を示す正面模式図である。
【図6】従来の小袋供給装置による製品カップへの小袋
の投入状態を示す正面模式図である。
【図7】従来の小袋単体供給装置によるホッパーからの
小袋の取出し状態を示す正面模式図である。
【符号の説明】
1 小物投入装置 9 小袋(小物) 13 搬送ベルト(移動体) 14 小物定置部材 15 吸着孔 16 減圧用箱体(吸引手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方から供給される小物が載置されるベル
    ト状の移動体が設けられ、この移動体の載置面に、突出
    状の小物定置部材が上記小物の形状に応じた間隔で設け
    られると共に、移動体の移動に伴って移動方向後端縁が
    上記小物定置部材に当接して位置決めされる小物の下面
    に対応する位置に吸着孔が形成され、かつ、吸着孔を塞
    ぐ小物に吸着孔を通して真空吸引力を作用させる吸引手
    段が設けられていることを特徴とする小物投入装置。
JP7875992U 1992-11-16 1992-11-16 小物投入装置 Pending JPH0642624U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101248256B1 (ko) * 2011-08-16 2013-03-27 정효상 진공이송부가 구비된 이송장치

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JPS5353877A (en) * 1976-10-27 1978-05-16 Masanori Takato Method of supplying seasoning bag and its device
JPH0418233A (ja) * 1990-05-11 1992-01-22 Toshiba Seiki Kk 包装方法及び装置

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