JPH0642565A - テレスコープ式の位置決め装置 - Google Patents

テレスコープ式の位置決め装置

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JPH0642565A
JPH0642565A JP9906493A JP9906493A JPH0642565A JP H0642565 A JPH0642565 A JP H0642565A JP 9906493 A JP9906493 A JP 9906493A JP 9906493 A JP9906493 A JP 9906493A JP H0642565 A JPH0642565 A JP H0642565A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コア部分(シリンダ)と外筒部分(外筒管)
との間における相対摺動に関して、第1の相対摺動方向
においては比較的容易に解除可能であるのに対して、第
2の相対摺動方向においては比較的解除が困難であるよ
うなロック機構を備えたテレスコープ式の位置決め装置
を提供する。 【構成】 ロック解除のために必要で、ロック解除面4
0に対する外部からの半径方向力作用によって生ぜしめ
られる、ロックエレメント18の半径方向運動距離H,
hの大きさが、次いで行われるシリンダ9と外筒管12
との間における意図的な軸方向摺動の相対摺動方向に依
存して、互いに異なっており、この場合、第1の相対摺
動方向には比較的小さな半径方向運動距離hが、かつ第
2の相対摺動方向には比較的大きな半径方向運動距離H
が対応している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレスコープ式の位置
決め装置であって、軸線とコア部分と、該コア部分に沿
って軸方向において摺動可能な外筒部分とを備えてお
り、この場合コア部分に、外筒部分の少なくとも1つの
貫通孔に係合するためのロックエレメントが設けられて
おり、これによって、貫通孔へのロックエレメントの係
合時にコア部分と外筒部分との間における相対的な軸方
向摺動が実質的にロックされるようになっており、さら
にロックエレメントが、軸線から実質的に半径方向にお
いて、ロック位置に向かってプレロードをかけられてお
り、これによって、ロックエレメントが貫通孔と半径方
向において整合するように調節された場合に、該ロック
エレメントが強制的にそのロック位置に、ひいては貫通
孔に進入するようになっており、ロックエレメントの半
径方向外側の端部に、外部から半径方向力を作用させる
ために接近し易いロック解除面が設けられており、該ロ
ック解除面によって、ロックエレメントを半径方向内側
に向かって移動させることが可能であり、これによっ
て、コア部分と外筒部分との間における軸方向摺動のロ
ックが解除され、ロックエレメントの滑り面が軸方向摺
動の導入後に、外筒部分の滑り軌道と滑り係合するよう
になっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなテレスコープ式の位置決め装
置は、例えば、自動車においてガスばねとの関連におい
て、トランクルームカバー又はボンネットを開放及び位
置決めするために使用される。ボンネット又はトランク
ルームカバーの開放運動を単数又は複数のガスばねによ
って助成することは、以前から知られていることであ
る。この場合ガスばねは通常次のように、すなわち、場
合によっては手によって助成された開放動作の後で、ト
ランクルームカバーもしくはボンネットを、圧力ガスの
充填によって生ぜしめられる押出し力によってその開放
位置にもたらし、この開放位置において保持するよう
に、設計されており、そしてこの場合トランクルームカ
バーもしくはボンネットを再び閉鎖する際には、ガスば
ねの押出し力を克服するためには、旋回力モーメントを
助成するような比較的小さな力を加えるだけでよい。ボ
ンネットもしくはトランクルームカバーの開放幅は、ガ
スばねの行程によって規定されている。通常、各車体部
分を通常運転のために十分な開放位置にもたらすのに十
分な大きさの行程を備えたガスばねを、取り付けること
が可能である。しかしながら、例えば、乗用車又はステ
ーションワゴンのトランクルームに大きな嵩高の荷物を
積み込みたい場合もしくは自動車のエンジンルームにお
いて大規模な修理を行いたい場合のように、比較的大き
な開放幅が望まれるような例外的な状況の生じることが
ある。このような状況にも適合できるように、ドイツ連
邦共和国特許出願公開第3940916号明細書及びヨ
ーロッパ特許出願公開第432767号明細書に開示さ
れた発明では、ガスばねのシリンダに、シリンダに対し
て軸方向摺動可能な外筒管を被せ嵌めることが提案され
ている。以下においては、外筒管を外筒部分と呼称する
のに対して、コア部分という概念は、ガスばねのシリン
ダに相当している。この場合外筒部分は、ほぼガスばね
シリンダの長さに相当する長さを有することが可能であ
り、これによって、コア部分つまりシリンダに対する外
筒部分の著しく長いテレスコープ運動距離を得ることが
できる。そして、通常ガスばねの走出によって得ること
ができる開放幅を越えるような開放幅を、各車体部分に
おいて得ることが望まれている場合には、外筒部分をコ
ア部分に対して摺動させることが可能である。このよう
に構成されたガスばねを一方では車両フレームにかつ他
方では旋回可能な車体部分に取り付けることを可能なら
しめるために、ガスばねにおいては汎用のように、一方
の接続エレメントは依然としてガスばねピストンロッド
の自由端部に取り付けられるのに対して、他方の接続エ
レメントは、外筒部分に、例えばガスばねの底部に配属
された外筒部分の端部に、取り付けられる。
【0003】そして、外筒部分からコア部分を、つまり
外筒管からガスばねシリンダをテレスコープ式に走出さ
せることによって得られる開放位置を固定できるように
するために、コア部分には、外筒部分に設けられた単数
又は複数の貫通孔に係合することができるロックエレメ
ントが設けられている。このロックエレメントは半径方
向外側に向かってプレロードをかけられており、貫通孔
とロックエレメントとの位置によって規定された開放位
置が得られた場合に、強制的に外筒部分の1つの貫通孔
にスナップ係合するようになっている。この場合通常、
ロックエレメントはコア部分の、つまりガスばねシリン
ダの両端部範囲に、設けられている。外筒部分をコア部
分に対して2つのポジションに調節できるようにするた
めには、通常、少なくとも2つの貫通孔を外筒部分に設
ける必要がある。この場合第1のポジションは、外筒部
分とコア部分との間においてコア部分が完全に外筒部分
の中に走入されている相対調節位置に相当している。外
筒部分とコア部分との間におけるこの相対調節位置によ
って得られる車体部分の開放幅は、ガスばねの押出し力
によって強制的に生ぜしめることができるような開放幅
に相当している。しかしながら、車両フレームもしくは
可動の車両部分との結合のために働く一方の接続エレメ
ントは、この場合もはやコア部分に堅く取り付けられて
いるのではなく、コア部分に沿って摺動可能な外筒部分
に取り付けられているので、この場合には上述の位置に
おいてコア部分に対して外筒部分をロックする必要があ
る。なぜならばさもないと、例えば、通常の開放位置を
占めている車体部分に風が吹き付けた場合に、この車体
部分が、外筒部分からコア部分がテレスコープ式に走出
することによって、制限されることなく持ち上げられる
おそれがあるからである。そしてこのような場合にはそ
の結果として、持ち上げられた車体部分が車両構造の他
の範囲に衝突して当該箇所を損傷したり、又は外筒部分
とコア部分との間におけるテレスコープ案内が失われ
て、持ち上げられた車体部分がその閉鎖位置に落下して
人を傷付けたりする。
【0004】従って、例外的な状況のために調節される
車体部分の開放状態に相当する、外筒部分とコア部分と
の長手方向調節状態においては、別のロック装置が必要
である。
【0005】そこでドイツ連邦共和国特許出願公開第3
940916号明細書及び相当するヨーロッパ特許出願
公開明細書には、外筒部分をコア部分に対して、一方で
は、テレスコープ式に完全に走入された位置においてロ
ックすることと、他方では、部分的に走出された位置、
つまりコア部分と外筒部分との間になお十分な案内長さ
が存在しているような位置においてロックすることが、
開示されている。
【0006】このことはすべて上に述べた明細書に基づ
いて公知である。
【0007】しかしながらこのような公知の解決策に
は、次のような問題点がある。すなわちこの場合、外筒
部分とコア部分との間におけるロックの解除は、すべて
の場合において、外筒管に設けられた貫通孔を貫いて突
出しているロックエレメントを、指で押圧することによ
って行われる。通常の開放位置から極端な開放位置への
切換え及び通常の開放位置から閉鎖位置への切換えのた
めには、2つのロック解除動作が必要である。このよう
なロック解除動作は、しばしば女性である自動車所有車
が、指でロックエレメントを押圧しなくてはならない。
つまり、ロックを解除するために外部からロックエレメ
ントに力を加えることは、かなりの力を要する作業であ
る。しかしながら公知の構成において、容易に解除する
ことのできるロックは、次のような状況、すなわちロッ
クエレメントの可能な行程が、細い外筒管内部における
比較的小さな内部空間によって制限されていて、ゆえに
ロックエレメントが任意に大きく半径方向外側に向かっ
てロック状態における外筒管を越えて突出することがで
きないという状況を考慮した場合に、危険でもある。つ
まり、ロック位置においてロックエレメントが大きく突
出していることは、これによってその周辺に存在する人
間又は物との接触のおそれが生じ、ひいては意図的でな
いロック解除を引き起こすおそれがあるので、望ましく
ない。従ってこの場合、ロックエレメントを解除するた
めには、制限された行程距離しか利用することができ
ず、このような制限された行程距離において、一方では
容易に実行可能なロック解除を、かつ他方では危険を排
除した確実なロックを保証するためには、多大な努力が
払われねばならない。
【0008】問題点について述べるためには、例えば次
のような状況を想起するとよいであろう。すなわち、外
筒部分は、コア部分に対してテレスコープ式に走出され
たポジションにおいて、外筒部分における対応する貫通
孔へのロックエレメントの係合によってロックされる。
このような状況は、自動車車体部分、つまり後部フラッ
プ又はトランクルームカバーにおける特殊な状況のため
の拡大された開放幅をもつ位置である。このようなポジ
ションからは、ある程度の時間の経過後に、しかしなが
ら車両の耐用年数の間にしばしば、再び通常の開放幅へ
の移行がなされねばならない。この場合、極めて大きな
解除力がロックエレメントに対して必要であることは望
ましくない。従って、外筒部分内にコア部分をテレスコ
ープ式に走入することを目的としたロック解除のために
必要な、ロックエレメントに対する解除力は、比較的小
さいことが望ましい。そしてこのことは比較的危険なし
に行うことが可能である。なぜならば、車体部分を極端
な開放位置に一度調節した後では、ロックエレメント
は、車体部分の旋回力モーメントによって生ぜしめられ
るコア部分と外筒部分との間における相対力によって、
そのロック位置において確保されるからであり、かつロ
ックエレメントに対する比較的コンスタントな負荷を計
算することができるからである。
【0009】しかしながらまた次のような状況も考える
ことができる。すなわち、自動車所有車又は修理作業に
従事する人が、車体部分をその通常の開放位置から極端
な開放位置に移動させようとしたその瞬間に、強い風に
よってあおられて、車体部分が開放方向で加速されるよ
うな状況も、考えられる。このような場合には、比較的
容易なロックが、極端な開放のために外筒部分に設けら
れている貫通孔を、ロックエレメントが通過した際に、
適時にスナップ係合がなされず、ロックエレメントが当
該貫通孔を通過してさらに滑動するという大きな危険が
ある。このような危険は、ロックエレメントとプレロー
ドばねとによって構成された揺動システムにある一定の
時間定数が配属されている場合には、さらに大きなもの
になる。このような時間定数は、いずれにせよ、ロック
解除を容易にするためにばね力が弱い場合に、極めて大
きなものになる。そして、大きな速度で外筒部分からコ
ア部分が走出する際に、貫通孔を越えてロックエレメン
トが通過することを回避するために、適時にロックを行
うことはより困難になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の位置決め装置を改良して、コア
部分と外筒部分との間における相対摺動に関して、第1
の相対摺動方向においては比較的容易に解除可能である
のに対して、第2の相対摺動方向においては比較的解除
が困難であるようなロック機構を備えた位置決め装置を
提供することである。
【0011】
【課題を解決する手段】この課題を解決するために本発
明の構成では、ロック解除のために必要で、ロック解除
面に対する外部からの半径方向力作用によって生ぜしめ
られる、ロックエレメントの半径方向運動距離の大きさ
が、次いで行われるコア部分と外筒部分との間における
意図的な軸方向摺動の相対摺動方向に依存して、互いに
異なっており、この場合、第1の相対摺動方向には比較
的小さな半径方向運動距離が、かつ第2の相対摺動方向
には比較的大きな半径方向運動距離が対応している。
【0012】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、第1
の相対摺動方向のためにロックを解除するためには、外
部からの作用によるロックエレメントの比較的小さな半
径方向運動距離しか必要なく、かつ第2の相対摺動方向
のためにロックを解除するためには、外部からの作用に
よるロックエレメントの比較的大きな半径方向運動距離
が必要であることによって、本発明による位置決め装置
は、上に述べたような状況において効果的に機能する。
【0013】本発明のさらに有利な構成では、外部から
の半径方向力作用によるロックエレメントの半径方向運
動が、比較的大きな半径方向運動距離と比較的小さな半
径方向運動距離との間の差に相当する残留距離に沿っ
て、困難になっている。
【0014】この場合例えば、残留距離に沿った半径方
向運動が、ロックエレメントに作用するプレロード装置
のばね力の逓増によって困難になっていると、有利であ
る。
【0015】また、残留距離に沿った半径方向運動を困
難にするために本発明の別の構成では、外筒部分の外側
における貫通孔の周囲範囲に、実質的に半径方向でロッ
ク解除面に作用する解除手段(例えば指)のためのスト
ッパ面が設けられており、該ストッパ面が、第1の相対
摺動方向において次いで行われるコア部分と外筒部分と
の間における軸方向摺動のために必要な、ロックエレメ
ントの比較的小さな半径方向運動距離を可能にするが、
しかしながら、第2の相対摺動方向において次いで行わ
れるコア部分と外筒部分との間における軸方向摺動のた
めに必要な、ロックエレメントの比較的大きな半径方向
運動距離を困難にしている。
【0016】ストッパ面は例えば指凹部によって形成す
ることが可能であり、この場合この指凹部には、ロック
エレメントを操作する人間が指でロックエレメントを半
径方向で押圧した場合に、その指が内部で衝突する。指
凹部は例えば、外筒部分において各貫通孔の周囲に配置
されており、この場合例えば、貫通孔縁部は、貫通孔の
両軸方向端部の間において外筒管の外周面に下げられて
配置されている。
【0017】異なった相対摺動方向において次に行われ
る軸方向摺動のために必要なロックエレメントの半径方
向運動距離を区別することは、種々様々な形式で達成す
ることができる。例えば、貫通孔の両側における滑り軌
道の半径方向間隔を異ならせることによって、この半径
方向運動距離を区別することが可能である。しかしなが
ら本発明の有利な構成では、軸方向において互いに対向
して位置していて協働する突子手段がロックエレメント
と貫通孔縁部とに構成されており、該突子手段が、少な
くとも1つの相対摺動方向における軸方向摺動の開始時
に、半径方向内側に向かってのロックエレメントの付加
的な半径方向運動を、ロック解除面に対する外部からの
半径方向力作用によって得られる位置を越えて生ぜしめ
るようになっている。基本的には1つの貫通孔の両端部
に突子手段を設けることが可能であり、この場合必要な
半径方向運動距離の区別は、突子手段の異なった形状に
よって達成することができる。しかしながら本発明の有
利な構成では、突子手段が、ロックエレメントの軸方向
端部範囲と、貫通孔縁部の所属の軸方向端部範囲とに設
けられている。
【0018】ロック解除面は同時に滑り面としても使用
することが可能である。そこで本発明の有利な構成で
は、ロックエレメント側の突子手段が、ロック解除面の
軸方向に延びる頂線の成形部によって形成されており、
貫通孔縁部側の突子手段が、貫通孔縁部の半径方向内側
の端部範囲に形成されている。
【0019】ロックエレメントの形状を単純にするため
の有利な構成では、軸方向に延びている頂線が、実質的
に軸平行な区分を有しており、該区分が一方の端部にお
いて、貫通孔縁部の軸方向端部範囲と協働する実質的に
半径方向のストッパ面に移行していて、かつ他方の端部
において、貫通孔縁部の対向して位置している軸方向端
部範囲と突子状に協働する、軸線に対して鋭角的に傾斜
している面に移行しており、この場合軸平行な区分の範
囲に滑り面が構成されている。
【0020】既に述べたことから分かるように、場合に
よっては、一方の相対摺動方向におけるロック作用は、
他方の相対摺動方向におけるロック作用ほど重要ではな
いことがある。
【0021】しかしながらまた本発明は、両方の相対摺
動方向において絶対確実なロックを保証することが望ま
れているような場合のためにも有利な解決策を提供して
おり、しかもこの場合、一方の相対摺動方向における摺
動時のロック解除は、反対の相対摺動方向に関するロッ
ク解除時におけるよりも、比較的容易に可能であること
が望まれている。このために本発明の別の有利な構成で
は、ロックエレメントがそのロック位置において、貫通
孔に対して軸方向遊びを有しており、ロックエレメント
の半径方向内側に向かっての運動が、前記軸方向遊びが
第1の相対摺動方向における軸方向摺動によって少なく
とも部分的に生ぜしめられた場合に、ロックされるよう
になっている。この付加的な解決策を理解するために
は、再び次のような状況を想像すればよい。すなわち、
自動車のボンネット又は後部フラップは、コア部分が外
筒部分からテレスコープ式に走出されていて、この走出
位置においてロックされていることによって、極端な開
放位置を占めている。そして、通常の開放位置に戻した
い場合には、この戻し動作は容易に可能である。なぜな
らば、ロックエレメントの半径方向内側への運動はロッ
クされているからである。しかしながら、手によって車
体部分をほんの数ミリメートル持ち上げると、ロックエ
レメントと貫通孔との間には第2の相対摺動方向におけ
る軸方向遊びが生ぜしめられ、これによって、比較的小
さな半径方向運動距離で、つまり容易に、第1の相対摺
動方向において次いで行われる軸方向摺動のためにロッ
クエレメントを解除することが可能である。このように
構成されていることによって、第1の相対摺動方向にお
ける次いで行われる軸方向摺動のためのロックが不本意
に解除されることを、確実に回避することが可能であ
り、しかも第2の相対摺動方向における次いで行われる
軸方向摺動のためのロック解除は、このためにロックエ
レメントへの大きな半径方向運動距離が指による外部か
ら押圧力によって加えられねばならないことに基づい
て、困難である。
【0022】本発明の別の有利な構成では、ロックエレ
メントの半径方向内側に向かっての運動が、ロックエレ
メントと貫通孔縁部とにおけるロック面によってロック
可能である。この場合例えば、ロックエレメント側にお
けるロック面が、ロック解除面の半径方向内側に設けら
れた、ロックエレメントのアンダカット部によって形成
されていて、貫通孔縁部側におけるロック面が、軸方向
において貫通孔に突入している、貫通孔縁部のロック突
起によって形成されていると、有利である。
【0023】また本発明の別の有利な構成では、軸方向
において互いに間隔をおいて位置している少なくとも2
つの貫通孔が、外筒部分に設けられており、この場合、
ロックエレメントが第1の貫通孔に係合している場合に
おいて、ロックエレメントを第2の貫通孔に接近させる
第1の相対摺動方向における軸方向摺動を次いで実施す
るためには、外部からの半径方向力作用によるロックエ
レメントの比較的小さな半径方向運動距離が必要であ
り、ロックエレメントが第1の貫通孔に係合している場
合において、第2の相対摺動方向における軸方向摺動を
次いで実施するためには、外部からの半径方向力作用に
よるロックエレメントの比較的大きな半径方向運動距離
が必要であり、また、ロックエレメントが第2の貫通孔
に係合している場合において、第2の相対摺動方向にお
ける軸方向摺動を次いで実施するためには、外部からの
半径方向力作用によるロックエレメントの比較的大きな
半径方向運動距離が必要であり、しかもこの場合、比較
的小さな半径方向運動距離と比較的大きな半径方向運動
距離との間における差に相当する残留距離に沿った、外
部からの半径方向力作用によるロックエレメントの半径
方向運動が、第2の貫通孔におけるロックエレメントの
係合時においては、第1の貫通孔におけるロックエレメ
ントの係合時におけるよりも容易である。
【0024】この構成は、コアエレメントとして作用す
るシリンダと該シリンダにテレスコープ式に被せ嵌めら
れた外筒部分とを備えたガスばねの実施例において有利
である。すなわち、コア部分が外筒部分に対してテレス
コープ式に走出されている場合には、ロックエレメント
は第1の貫通孔に係合している。これは、ボンネット又
はトランクルームカバーのような車体部分の極端な開放
幅の状態に相当している。このような位置から通常の開
放位置に戻したい場合には、このために手によってロッ
クエレメントを小さな半径方向運動距離だけが運動させ
ればよい。これとは反対にさらに大きな開放に対して
は、このような開放の準備のためにロックエレメントを
さらに残留距離にわたってシフトしなくてはならないこ
とに基づいて、確実なロックが保証されている。しかし
ながらロックをこのように残留距離にわたって半径方向
でシフトさせることは、特に、第1の貫通孔の周囲範囲
においては比較的浅い指凹部がストッパ面として設けら
れていることに基づいて、困難である。
【0025】また、ロックエレメントが第2の貫通孔に
係合している場合には、これは、ボンネット又はトラン
クルームカバーの通常開放位置に相当している。この場
合ガスばねのシリンダは、もはやさらに深く外筒部分の
中に走入することができない。なぜならばこの場合に
は、ガスばねの底部が外筒部分の底部に当接しているか
らである。従ってこのような状態においては、第1の相
対摺動方向における次いで行われる軸方向摺動のための
確実なロックに関して、なんら問題がない。しかしなが
らこれに対して、車体部分を自動的に持ち上げてしまう
ような風の影響による危険に関しては、依然として、外
筒部分からのガスばねシリンダの走出に対する確実なロ
ックの問題が存在している。
【0026】しかしながらこの場合においても確実なロ
ックは保証されている。なぜならば、第2の相対摺動方
向における軸方向摺動に関するロック解除のため、つま
り外筒部分からのシリンダの走出に関するロック解除の
ためはロックエレメントの比較的大きな半径方向距離が
必要だからである。しかしながらロックの意図的な解除
は次のこと、すなわち、第2の貫通孔の周囲範囲におけ
る比較的深い指凹部が、この指凹部の底部への指の強い
圧着なしに、つまり指の肉が指凹部の縁部の間において
内方に向かって押し潰される必要なしに、比較的おおき
な半径方向運動距離を実施するできることに基づいて、
容易に可能である。
【0027】このような構成において本発明の有利な構
成では、ロックエレメントが第1の貫通孔に係合してい
る場合において、ロックエレメントの半径方向内側に向
かっての運動は、次の場合、すなわち、ロックエレメン
トと第1の貫通孔との間における軸方向遊びが第1の相
対摺動方向における軸方向摺動によって生ぜしめられて
いる場合には、ロックされている。この場合、第1の相
対摺動方向における次いで行われる軸方向摺動に関する
ロックを解除するためには、このような第1の相対摺動
方向における次いで行われる軸方向摺動を実施する前
に、当該の車体エレメントを手によって小さな区間だけ
持ち上げることが必要である。これによって、第1の相
対摺動方向における軸方向摺動を準備するために必要な
ロックエレメントへの作用力が比較的小さくて済むにも
かかわらず、極端な開放位置から通常の開放位置への車
体部分の移動を防止しているロックを、付加的な処置に
よって確実に保証することが可能である。
【0028】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3940
916号明細書及びヨーロッパ特許出願公開第4327
67号明細書に基づいて公知の構成では、外筒部分に対
するコア部分の回動防止、例えば外筒管に対するガスば
ねシリンダの回動防止は、次のことによって、すなわ
ち、外筒部分に軸方向において直線案内軌道が延びてい
て、コア部分にこの直線案内軌道に係合する軌道追従エ
レメントが設けられていることによって、保証されてい
る。このような回動防止措置によって、第1の貫通孔と
第2の貫通孔との間におけるロックエレメントの軸方向
摺動時に、ロックエレメントは、第2の貫通孔に達した
場合にその都度強制的にこの第2の貫通孔に進入するこ
とが、保証されている。そしてこのことは、このような
回動防止措置が、例えば上部構造物の各1つの車体部分
における両部分の回動不能な固定によって保証されてい
ない場合においても、保証されている。この公知の構成
ではこの回動防止措置は次のように、すなわち、ガスば
ねのシリンダ底部と結合されたケーシング部分に回動防
止突子が設けられていて、この回動防止突子が外筒部分
の半径方向内側に向かって開放した溝に係合しかつ該溝
内において滑動するように、構成されている。この場合
回動防止突子は、軸方向においてロックエレメントの両
側に配置されていて、溝の側面に係合するようになって
おり、これに対して、同時に滑り面としても働くロック
エレメントの半径方向外側の端面は、溝底部によって形
成された滑り軌道と協働し、溝の側面とは係合していな
い。この場合には次のような欠点が存在する。すなわち
この場合、ロックエレメントの、滑り面及びロック解除
面として働く半径方向外側の端面は、解除のために使用
される指が痛むことのないような作用可能性を得るため
に、比較的大きな単位面積を有することが必要であり、
つまり該端面は周方向においても軸方向においてもある
程度の大きな長さを有する必要がある。すなわち、溝の
端面は、ロックエレメントの受容を可能にするために
は、周方向において比較的大きな間隔を有していなくて
はならない。言い換えれば、外筒部分の全横断面を大き
くしなくてはならない。そこで本発明の有利な構成で
は、コア部分の軌道追従エレメントと外筒部分の直線案
内軌道とが、ロックエレメントと少なくとも1つの貫通
孔とに対して、周方向において軸線を中心にして有利に
は180゜だけ角度をずらされている。このように構成
されていると、軸線を中心にした周方向における直線案
内軌道の幅を寸法設定する場合に、周方向におけるロッ
クエレメントの必要な幅を考慮する必要がなくなる。そ
して、直線案内軌道の形状及び該直線案内軌道に係合す
る軌道追従エレメントの形状は、単に、回動防止機能の
考慮に合わせるだけでよく、ひいては比較的細くするこ
とが可能である。このことは特に、直線案内軌道が、半
径方向内側に向かって開放していて半径方向外側に向か
って閉鎖している溝によって、形成されている場合に、
特に意味がある。そしてこのように構成されている場合
に、溝の周方向における幅を小さく保つことによって、
一方では材料を節約することができ、かつ他方では強度
を高めることが可能である。
【0029】溝が比較的薄い壁のシェルとして製造され
ていて、この場合にこのシェルの外形がリブの形状を有
していると、溝側壁の周方向における間隔が小さくなれ
ばなるほど、リブの曲げ強さの値は大きくなく。
【0030】軌道追従エレメント及び直線案内軌道の角
度間隔は、上に述べた公知の構成との比較において、次
の点に着目した場合においても有利である。すなわち公
知の構成ではロックエレメントは確かに、軸方向におい
て互いに向かい合っている面において2つの突子部分に
よって案内されているが、しかしながら周方向において
はまったく案内されていない。これに対して本発明の構
成では、ロックエレメントは、滑り軌道に至るまで周囲
において完全に案内されることができる。
【0031】
【実施例】次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0032】図1に示された調節装置10は主としてガ
スばね11から成っており、このガスばね11は外筒管
12内に長手方向摺動可能に配置されている。ガスばね
11はピストンロッド13を有しており、このピストン
ロッド13は、シリンダ9とは反対の側に、ピストンロ
ッド枢着部14を備えている。外筒管12は片側におい
て開放しており、この場合ガスばね11のピストンロッ
ド13は開放端部から突出しているのに対して、閉鎖端
部には、車両側に固定するための固定アイ15が設けら
れている。
【0033】ピストンロッド13とは反対の側において
ガスばねは、結合部17を介してロック体16と結合さ
れている。図2に詳細に示されているように、結合部1
7はねじ山17aを備えており、このねじ山17aでロ
ック体16にねじ込まれている。ロック体16はロック
エレメント18を有しており、このロックエレメント1
8は、ばね20の押圧力に抗して、外筒管12の長手方
向軸線28に対して直角な方向に運動可能である。ロッ
ク体16は、下側のばね受23が設けられている底部2
1を有している。ロックエレメント18は、下側のばね
受23と整合している上側のばね受22を有している。
ばね20は図示の実施例では圧縮コイルばねとして構成
されていて、両ばね受22,23において固定されてい
る。底部21とロックエレメント18との間には自由空
間24が存在しており、この自由空間24が存在してい
ることによって、ロックエレメント18は、外筒管12
の長手方向軸線28に対して直角な方向で運動すること
ができる。
【0034】外筒管12はその閉鎖端部12aの近傍に
貫通孔19を有しており、この貫通孔19を通してロッ
クエレメント18は、ばね20によって半径方向外側に
向かって押圧されかつ係止される。
【0035】図1及び図2にさらに示されているよう
に、外筒管12はその長手方向の経過において、さらに
少なくとも1つの別の貫通孔19aを有しており、この
貫通孔19aは、調節装置10の完全開放位置に相当し
ている。要求に応じてさらに別の貫通孔を設けることも
可能である。
【0036】ロックエレメント18がロック体16から
押し出されることを回避するために、ロックエレメント
18は複数の係止舌片25を備えており、これらの係止
舌片25はロック体16のアンダカット部26に接触し
て、ロックエレメント18の半径方向運動を制限する。
【0037】図3及び図4に示されているように、ロッ
ク体16は案内突子29を有しており、この案内突子2
9は外筒管12の長手方向溝27において案内されてい
る。案内突子29はこの場合ロック体16を、回動を防
止するように支持しており、回動力がロックエレメント
18に伝達されることを阻止している。ロックエレメン
ト18はこれによって回動力から解放されて案内される
ことになり、案内突子29の切欠き30の範囲において
は内側に向かって押圧されることができる。
【0038】図2に示されているように、ロック体16
をガスばね11と結合することができるようにするため
に、案内突子29に対してほぼ90゜だけずらされて互
いに対向して位置している面取り部31が設けられてい
る。これらの面取り部31は、螺合のためのトルクをも
たらすことができる適当な工具のためのスパナ係合面と
して働く。
【0039】図5に示されている外筒管12は、貫通孔
19,19aのそばに、図6において詳しく示されてい
るばね舌片32を有している。ばね舌片12は、外筒管
12の開放端部34もしくは貫通孔19aの範囲におけ
る、外筒管12からのU字形の打抜き部33において、
半径方向内側に向かって曲げられている。ばね舌片32
は、ガスばね11の挿入時にこのガスばねに接触してお
り、半径方向における相対運動を阻止している。これに
よって、外筒管12とガスばね11との間における半径
方向の相対運動に基づく騒音発生が、回避される。図示
の実施例では、互いに対向して位置している2つのばね
舌片32が示されているが、必要とあらば、多数のばね
舌片を全周に分配して設けることも可能である。別の実
施例では、半径方向内側に向かって延びた複数のばね舌
片32を、外筒管12の長手方向に分配して設けること
も可能である。
【0040】図7に示されているように、外筒管12は
内側に長手方向溝27を備えており、この長手方向溝2
7に沿って案内突子29が滑動するようになっている。
ロックエレメント18は案内突子29によって長手方向
溝27内を確実に案内されているので、従ってロックエ
レメント18は、解除後に確実に次の係止部つまり貫通
孔19もしくは19aを見い出し、ばね20の圧力によ
って再び確実に係止することができる。この場合また、
ガスばね11がロックエレメント18の解除時に外筒管
12の中で回動することも、確実に阻止されている。外
筒管12からガスばね11がうっかりとあまりに大きく
走出することは、このようにして確実に回避される。
【0041】図1〜図6に示された実施例では、19a
は第1の貫通孔を意味し、かつ19は第2の貫通孔を意
味している。ロックエレメント18はその半径方向外側
の端部に、ロック解除面40を備えており、このロック
解除面40の頂線は41で示されている。頂線41は軸
平行な区分41aを有しており、この区分41aはスト
ッパ面41bと、軸線方向Aに対して鋭角的に傾斜して
いる突子面41fとに移行している。
【0042】仮に今、ロックエレメント18が第1の貫
通孔19aに係合していると仮定すると、この場合ロッ
クエレメント18のストッパ面41bは、貫通孔縁部4
2の対応ストッパ縁部43に接触している。このロック
位置においてロックエレメント18のポジションは、ア
ンダカット部26における係止舌片25の当接によって
規定されている。次にガスばねシリンダ9をさらに左に
向かって摺動するために、第1の貫通孔19aからのロ
ックエレメント18の係合を解除したい場合には、ロッ
クエレメント18を半径方向において、移行縁部41c
が縁部43aの下に達するまでシフトされるように、押
し込むことが必要である。このように半径方向運動距離
Hだけロックエレメント18を半径方向内側に向かって
押圧する動作には、一方では、これによって増大する圧
縮コイルばね20の戻し力が抗して作用する。また他方
では、このように大きな半径方向運動距離Hの内方押込
み動作は、縁部41cが縁部43aのレベルに達する前
に、ロック解除面40を押圧する指がストッパ面44に
接触することによって、さらに困難になり、この結果ロ
ックエレメント18をさらに押し込むという動作は、指
凹部45の範囲において指の肉がさらに変形することを
伴ってしか可能でない。これによって、シリンダ9が完
全に外筒管12から押し出され得るようなロック解除位
置に、ロックエレメント18を容易に押し込むことは不
可能になっている。
【0043】これに対して、外筒管12の閉鎖端部12
aに向かってガスばねシリンダ9をさらに内方に摺動さ
せることを目的としたロック解除は、はるかに容易に実
施することができる。このためには、単に突子面41f
の端部における縁部41dを貫通孔縁部42の縁部46
の下に押し込むことだけが必要であり、つまりロックエ
レメント18を単に小さな半径方向運動距離hだけ半径
方向内側に向かって運動させるだけでよい。縁部41d
が一度貫通孔縁部42の縁部46の半径方向内側に達す
ると、後は、シリンダ9を軸線Aの方向において外筒管
12の閉鎖端部12aに向かって摺動させることしか必
要ない。残っている必要な半径方向内側に向かっての運
動H−hは、頂線41の軸平行な区分41aが長手方向
溝27の滑り軌道27aに達するまで、面41fと縁部
46とを突子状に協働させることによって達成される。
次いでシリンダ9は実質的に機械的な抵抗なしに押し込
まれることができる。
【0044】ガスばねは車両への組込み時には通常、閉
鎖端部12aに向かって重力によって負荷されているの
で、突子面41fと縁部46との係合によって生ぜしめ
られる押込み抵抗は、容易に克服することができる。
【0045】図2からさらに分かるように、貫通孔縁部
42からは第1の貫通孔19aの中にロック突起47が
突入している。このロック突起47は、半径方向外側に
向けられたロック面47aを有している。従ってロック
エレメント18には、ロック面48aを備えたアンダカ
ット部48が設けられている。
【0046】ここで再び、ロックエレメント18が第1
の貫通孔19aに係合していると仮定すると、この場合
ロック面48aはロック突起47のロック面47aの半
径方向外側に位置している。またロックエレメント18
は軸線Aの方向において第1の貫通孔19aに対して軸
方向遊びを有している。ストッパ面41bがストッパ縁
部43に接触している場合には、ロック面48aは半径
方向においてロック面47aとは整合しておらず、従っ
てこの場合には、次いで外筒管12の閉鎖端部12aに
向かってシリンダ9を摺動させるためには、ロックエレ
メント18を短い運動距離hだけ半径方向内側に向かっ
てシフトさせるだけでよい。しかしながら、縁部41d
が貫通孔縁部42の縁部49と接触しているほどに、ロ
ックエレメント18が軸方向遊びを消費して第1の貫通
孔19a内において右に向かってシフトされている場合
には、ロック面48aとロック面47aとは半径方向に
おいて整合しており、この場合には、ロックエレメント
18の半径方向内側に向かってのシフト、つまりロック
エレメント18のロック解除は不可能である。
【0047】図2に示されている装置が自動車の車両フ
レームとトランクルームカバーとの間に取り付けられて
いると仮定すると、この装置は軸方向において負荷され
ており、縁部41dが縁部49に接触しているという上
述の状況が生じている。この場合にはロックエレメント
を、容易に半径方向内側に向かってシフトさせることは
不可能である。そしてこのような場合には、まず初め
に、トランクルームカバーに手によって力を加えること
によって、ストッパ面41bがストッパ縁部43に当接
するまで、ガスばねシリンダを外筒管12から引き出す
ことが必要である。このような動作を行った後で初めて
ロックエレメント18を、ロック解除を目的として、運
動距離hだけ半径方向内側に向かって運動させることが
可能になり、これによって突子面41fは縁部46に下
から係合することができる。すなわちこの場合には、ロ
ックエレメント18の半径方向におけるロック解除運動
を短い運動距離hにわたって行うだけでよく、従ってこ
のロック解除運動を指による軽い圧力によって実行する
ことができるにもかかわらず、端部12aに向かっての
次いで行われるガスばねシリンダ9の運動に対するロッ
クは、確実に機能することができる。
【0048】ロックエレメント18が第2の貫通孔19
に位置している場合には、ロック解除を行うために、縁
部41cが縁部50の半径方向内側に位置するまで、ロ
ックエレメント18を半径方向運動距離Hだけ半径方向
内側に向かってシフトさせることが必要である。つま
り、ロック解除のために比較的大きな行程(半径方向運
動距離H)を実施することが必要である。これによっ
て、ロックは極めて確実なものになり、トランクルーク
カバーが通常の開放位置において風によって吹き上げら
れることを、確実に防止することができる。それにもか
かわらず、この状態においてもロックは容易に解除する
ことが可能である。なぜならば、指によってロックエレ
メント18を半径方向に押圧する場合に、指は、浅い指
凹部45よりの著しく深い指凹部54のストッパ面51
にまったくぶつからないか、又は、縁部50における縁
部41cの通過直前に、指凹部54のストッパ面51に
ぶつかるからである。
【0049】図4に示されているように、長手方向溝2
7に係合するために構成されている案内突子29は、2
つの部分突子29a,29bに分割されている。両突子
29a,29bは、長手方向溝27の側面27bにほぼ
遊びなしに接触しており、この結果、同時にロックエレ
メント18のロックケーシングとして働くロック体16
の回動防止は、もっぱら部分突子29a,29bによっ
て生ぜしめられるのに対して、ロックエレメント18は
側面27bとの無接触状態を維持しており、従ってひっ
かかりが生じることもない。
【0050】図8、図9、図10及び図11には、図1
〜図7に示された実施例の変化実施例が示されている。
この場合同様な部材には、図1〜図7に示された実施例
における符号に100を足した符号が付けられている。
【0051】図1〜図7に示された実施例とは異なり、
図8〜図11に示された実施例では案内突子129がロ
ックエレメント118に対して180゜だけずらされて
おり、長手方向溝127が貫通孔119aに対して18
0゜だけずらされている。このように構成されているこ
とによって、長手方向溝127はロックエレメント11
8の周方向幅を考慮することなしに、案内突子129に
相応して細く保つことができる。これによって材料を節
約することができるのみならず、長手方向溝127の範
囲において外筒管112の外周部に形成されたリブ12
7dは、外筒管112の曲げ強さを著しく高めるために
働くことができる。この曲げ強さは、それが貫通孔によ
って中断されていないほど、より高められる。従ってリ
ブ127dは別のリブ131と一緒に、外筒管112の
曲げ強さ及び座屈強度を高めるために有利である。
【0052】さらにまた、ロックエレメント118がそ
の範囲118dにおいて、貫通孔119aの縁部に至る
まで側部において案内されていると、有利な効果を得る
ことができる。
【0053】ロック体116と外筒管112とは、既に
図1〜図7に示された実施例におけるように、プラスチ
ックから容易に射出又はプレスによって製造することが
可能であり、このことはロックエレメント118に対し
ても言える。またガスばねも汎用の形式で構成すること
が可能であり、この場合ロック体116はねじ山117
aを用いて、ガスばね底部におけるねじ山付ピンに螺合
され、このようなねじ山付ピンは、汎用のガスばねにお
いて枢着アイを固定するために用いられている。
【0054】異なった貫通孔のために異なった深さをも
つ指凹部を構成することは、本発明の大きな特徴の1つ
であり、このような特徴はまた、複数のロックポジショ
ンを備えたテレスコープ式の位置決め装置において、種
々の意図的な相対摺動方向のために、ロックエレメント
の異なった半径方向運動距離の特徴とは無関係に使用す
ることが可能である。指凹部が異なった深さを有してい
るというこの特徴によって次のことが、すなわち、複数
のロックポジションが存在する場合において、特に確実
なロックが必要とされるようなロックポジションと、容
易なロック解除が望まれているようなロックポジション
との間における区別を達成することが可能になる。
【0055】図2についてさらに付け加えると、アンダ
カット部26を備えた係止舌片25は、特に、ロック体
16においてロックエレメント18を紛失しないように
前組立てするために、有利である。ロック体16が一度
外筒管12に導入されるやいなや、貫通孔19,19a
のうちの1つを貫通する場合におけるロックエレメント
18の半径方向外側における固定は、外筒管12によっ
て次のことによって、すなわち、ロック体16の内部に
おけるロックエレメント18の横断面が貫通孔19,1
9aよりも大きく寸法設定されていることによって、外
筒管12によって引き受けられる。このように構成され
ていることによって、ガスばねと外筒管との組立て後に
はロックエレメント18はアンダカット部48の範囲に
おいて、強制的に外筒管12の内周面に接触することに
なり、この結果、アンダカット部26における係止舌片
25の係合はもはや必要なくなり、ロックエレメント1
8の半径方向外側における位置は自動的に決定されるこ
とになる。この場合係止舌片25は、ガスばねがなんら
かの理由に基づいて外筒管12から引き出される場合に
初めて、再びその紛失防止機能を引き受ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】外筒管において長手方向摺動可能でかつ異なっ
た2つの貫通孔においてロック可能なガスばねを備えた
調節装置を示す図である。
【図2】ガスばねに配属されたロック体を、1つの貫通
孔に係止されているロックエレメントと共に示す縦断面
図である。
【図3】ロック体だけを取り出して示す図である。
【図4】図3に示されたロック体の正面図であり、aは
矢印IVaの方向からロック体を見た平面図である。
【図5】2つの貫通孔を備えた外筒管を示す側面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線に沿った外筒管の断面図で
ある。
【図7】図5のVII−VII線に沿った外筒管の断面
図である。
【図8】別の実施例による外筒管を示す、図7に相当す
る断面図である。
【図9】別の実施例によるロック体を示す縦断面図であ
る。
【図10】図9のX−X線に沿ったロック体の断面図で
ある。
【図11】図9の矢印XIの方向からロック体を見た平
面図である。
【符号の説明】
9 ガスばねシリンダ、 10 調節装置、 11 ガ
スばね、 12,112 外筒管、 12a 閉鎖端
部、 13 ピストンロッド、 14 ピストンロッド
枢着部、 15 固定アイ、 16,116 ロック
体、 17 結合部、 17a,117a ねじ山、
18,118 ロックエレメント、 19,19a,1
19a 貫通孔、 20 ばね、 21 底部、 2
2,23 ばね受、 24 自由空間、 25 係止舌
片、 26 アンダカット部、 27,127 長手方
向溝、 27a 滑り軌道、 27b 側面、 28
長手方向軸線、 29,129 案内突子、 29a,
29b 部分突子、 30 切欠き、 31 面取り
部、 32 ばね舌片、 33 打抜き部、 34 開
放端部、 40 ロック解除面、 41 頂線、 41
a 区分、 41b ストッパ面、 41c 縁部、
41d 縁部、 41f 突子面、 42 貫通孔縁
部、 43 対応ストッパ面、 44 ストッパ面、
45 指凹部、 46縁部、 47 ロック突起、 4
7a,48a ロック面、 48 アンダカット部、
50 縁部、 51 ストッパ面、 54 指凹部、
127d リブ、 131 リブ、 A 軸線、 h,
H 半径方向運動距離

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレスコープ式の位置決め装置であっ
    て、軸線(A)とコア部分(9)と、該コア部分(9)
    に沿って軸方向(A)において摺動可能な外筒部分(1
    2)とを備えており、 この場合コア部分(9)に、外筒部分(12)の少なく
    とも1つの貫通孔(19a)に係合するためのロックエ
    レメント(18)が設けられており、これによって、貫
    通孔(19a)へのロックエレメント(18)の係合時
    にコア部分(9)と外筒部分(12)との間における相
    対的な軸方向摺動が実質的にロックされるようになって
    おり、 さらにロックエレメント(18)が、軸線(A)から実
    質的に半径方向において、ロック位置に向かってプレロ
    ードをかけられており、これによって、ロックエレメン
    ト(18)が貫通孔(19a)と半径方向において整合
    するように調節された場合に、該ロックエレメント(1
    8)が強制的にそのロック位置に、ひいては貫通孔(1
    9a)に進入するようになっており、 ロックエレメント(18)の半径方向外側の端部に、外
    部から半径方向力を作用させるために接近し易いロック
    解除面(40)が設けられており、該ロック解除面(4
    0)によって、ロックエレメント(18)を半径方向内
    側に向かって移動させることが可能であり、これによっ
    て、コア部分(9)と外筒部分(12)との間における
    軸方向摺動のロックが解除され、ロックエレメント(1
    8)の滑り面(40)が軸方向摺動の導入後に、外筒部
    分(12)の滑り軌道(27a)と滑り係合するように
    なっている形式のものにおいて、 ロック解除のために必要で、ロック解除面(40)に対
    する外部からの半径方向力作用によって生ぜしめられ
    る、ロックエレメント(18)の半径方向運動距離
    (H,h)の大きさが、次いで行われるコア部分(9)
    と外筒部分(12)との間における意図的な軸方向摺動
    の相対摺動方向に依存して、互いに異なっており、この
    場合、第1の相対摺動方向には比較的小さな半径方向運
    動距離(h)が、かつ第2の相対摺動方向には比較的大
    きな半径方向運動距離(H)が対応していることを特徴
    とする、テレスコープ式の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 外部からの半径方向力作用によるロック
    エレメント(18)の半径方向運動が、比較的大きな半
    径方向運動距離(H)と比較的小さな半径方向運動距離
    (h)との間の差(H−h)に相当する残留距離(H−
    h)に沿って、困難になっている、請求項1記載の位置
    決め装置。
  3. 【請求項3】 残留距離(H−h)に沿った半径方向運
    動が、ロックエレメント(18)に作用するプレロード
    装置(20)のばね力の逓増によって困難になってい
    る、請求項2記載の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 外筒部分(12)の外側における貫通孔
    (19a)の周囲範囲に、実質的に半径方向でロック解
    除面(40)に作用する解除手段のためのストッパ面
    (44)が設けられており、該ストッパ面(44)が、
    第1の相対摺動方向において次いで行われるコア部分
    (9)と外筒部分(12)との間における軸方向摺動の
    ために必要な、ロックエレメント(18)の比較的小さ
    な半径方向運動距離(h)を可能にするが、しかしなが
    ら、第2の相対摺動方向において次いで行われるコア部
    分(9)と外筒部分(12)との間における軸方向摺動
    のために必要な、ロックエレメント(18)の比較的大
    きな半径方向運動距離(H)を困難にしている、請求項
    2又は3記載の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 異なった相対摺動方向において次に行わ
    れる軸方向摺動のために必要なロックエレメント(1
    8)の半径方向運動距離(H,h)を区別するために、
    軸方向において互いに対向して位置していて協働する突
    子手段(41f,46)がロックエレメント(18)と
    貫通孔縁部(42)とに構成されており、該突子手段
    (41f,46)が、少なくとも1つの相対摺動方向に
    おける軸方向摺動の開始時に、半径方向内側に向かって
    のロックエレメント(18)の付加的な半径方向運動
    を、ロック解除面に対する外部からの半径方向力作用に
    よって得られる位置を越えて生ぜしめるようになってい
    る、請求項1から4までのいずれか1項記載の位置決め
    装置。
  6. 【請求項6】 突子手段(41f,46)が、ロックエ
    レメント(18)の軸方向端部範囲と、貫通孔縁部(4
    2)の所属の軸方向端部範囲(49)とに設けられてい
    る、請求項3から5までのいずれか1項記載の位置決め
    装置。
  7. 【請求項7】 ロックエレメント側の突子手段(41
    f)が、ロック解除面(40)の軸方向に延びる頂線
    (41)の成形部によって形成されており、貫通孔縁部
    側の突子手段(46)が、貫通孔縁部(42)の半径方
    向内側の端部範囲に形成されている、請求項5又は6記
    載の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 軸方向に延びている頂線(41)が、実質
    的に軸平行な区分(41a)を有しており、該区分(4
    1a)が一方の端部において、貫通孔縁部(42)の軸
    方向端部範囲(43)と協働する実質的に半径方向のス
    トッパ面(41b)に移行していて、かつ他方の端部に
    おいて、貫通孔縁部(42)の対向して位置している軸
    方向端部範囲(46)と突子状に協働する、軸線(A)
    に対して鋭角的に傾斜している面(41f)に移行してお
    り、この場合軸平行な区分(41a)の範囲に滑り面が
    構成されている、請求項7記載の位置決め装置。
  9. 【請求項9】 ロックエレメント(18)がそのロック
    位置において、貫通孔(19a)に対して軸方向遊びを
    有しており、ロックエレメント(18)の半径方向内側
    に向かっての運動が、前記軸方向遊びが第1の相対摺動
    方向における軸方向摺動によって少なくとも部分的に生
    ぜしめられた場合に、ロックされるようになっている、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の位置決め装
    置。
  10. 【請求項10】 ロックエレメント(18)の半径方向
    内側に向かっての運動が、ロックエレメント(18)と
    貫通孔縁部(42)とにおけるロック面(48a,47
    a)によってロック可能である、請求項9記載の位置決
    め装置。
  11. 【請求項11】 ロックエレメント側におけるロック面
    (48a)が、ロック解除面(40)の半径方向内側に
    設けられた、ロックエレメント(18)のアンダカット
    部(48)によって形成されていて、貫通孔縁部側にお
    けるロック面(47a)が、軸方向において貫通孔(1
    9a)に突入している、貫通孔縁部(42)のロック突
    起(47)によって形成されている、請求項10記載の
    位置決め装置。
  12. 【請求項12】 軸方向において互いに間隔をおいて位
    置している少なくとも2つの貫通孔(19a,19)
    が、外筒部分(12)に設けられており、この場合、ロ
    ックエレメント(18)が第1の貫通孔(19a)に係
    合している場合において、ロックエレメント(18)を
    第2の貫通孔(19)に接近させる第1の相対摺動方向
    における軸方向摺動を次いで実施するためには、外部か
    らの半径方向力作用によるロックエレメント(18)の
    比較的小さな半径方向運動距離(h)が必要であり、ロ
    ックエレメント(18)が第1の貫通孔(19a)に係
    合している場合において、第2の相対摺動方向における
    軸方向摺動を次いで実施するためには、外部からの半径
    方向力作用によるロックエレメント(18)の比較的大
    きな半径方向運動距離(H)が必要であり、また、ロッ
    クエレメント(18)が第2の貫通孔(19)に係合し
    ている場合において、第2の相対摺動方向における軸方
    向摺動を次いで実施するためには、外部からの半径方向
    力作用によるロックエレメント(18)の比較的大きな
    半径方向運動距離(H)が必要であり、しかもこの場
    合、比較的小さな半径方向運動距離(h)と比較的大き
    な半径方向運動距離(H)との間における差(H−h)
    に相当する残留距離(H−h)に沿った、外部からの半
    径方向力作用によるロックエレメント(18)の半径方
    向運動が、第2の貫通孔(19)におけるロックエレメ
    ント(18)の係合時においては、第1の貫通孔(19
    a)におけるロックエレメント(18)の係合時におけ
    るよりも容易である、請求項1から11までのいずれか
    1項記載の位置決め装置。
  13. 【請求項13】 ロックエレメント(18)が第1の貫
    通孔(19a)に係合している場合において、ロックエ
    レメント(18)の半径方向内側に向かっての運動は、
    次の場合、すなわち、ロックエレメント(18)と第1
    の貫通孔(19a)との間における軸方向遊びが第1の
    相対摺動方向における軸方向摺動によって生ぜしめられ
    ている場合には、ロックされている、請求項12記載の
    位置決め装置。
  14. 【請求項14】 ロックエレメント(18)が第1の貫
    通孔(19a)に係合している場合に外筒部分(12)
    が、コア部分(9)に対して位置決め装置を延長する位
    置を占めており、ロックエレメント(18)が第2の貫
    通孔(19)に係合している場合に外筒部分(12)
    が、コア部分(9)に対して位置決め装置を短縮する位
    置を占めている、請求項12又は13記載の位置決め装
    置。
  15. 【請求項15】 コア部分(9)が、短縮された位置に
    おいて、外筒部分(12)の底部(12a)に隣接して
    位置している、請求項14記載の位置決め装置。
  16. 【請求項16】 コア部分(9)がガスばね(11)の
    シリンダ(9)によって形成されており、外筒部分(1
    2)が底部(12a)と開放端部(34)とを有してお
    り、外筒部分(12)の底部(12a)に、上部に位置
    している構造物の構造部分との結合のための結合エレメ
    ント(15)が設けられており、ガスばね(11)のピ
    ストンロッド(13)が、シリンダ(9)の、外筒部分
    (12)の底部(12a)から離れている端部から延び
    ており、ピストンロッド(13)の外端部に、上部に位
    置している構造物の構造部分との結合のための別の結合
    エレメント(14)が設けられており、シリンダ(9)
    におけるロックエレメント(18)が、外筒部分(1
    2)の底部(12a)の側における端部区分に設けられ
    ている、請求項1から15までのいずれか1項記載の位
    置決め装置。
  17. 【請求項17】 請求項1の上位概念に記載のテレスコ
    ープ式の位置決め装置であって、コア部分が、外筒部分
    (112)に設けられていて軸方向に延びている直線案内
    軌道(127)と、該直線案内軌道(127)に係合して
    いる軌道追従エレメント(129)とによって、外筒部
    分(112)に対して回動不能に案内されている形式の
    ものにおいて、軌道追従エレメント(129)と直線案
    内軌道(127)とが、ロックエレメント(118)と
    少なくとも1つの貫通孔(119a)とに対して、周方
    向において軸線(A)を中心にして有利には180゜だけ
    角度をずらされていることを特徴とする、テレスコープ
    式の位置決め装置。
  18. 【請求項18】 直線案内軌道(127)が、半径方向
    内側に向かって開放していて半径方向外側に向かって閉
    鎖している溝(127)によって、形成されており、該
    溝(127)が、外筒部分(112)の少なくとも1つ
    の軸方向端部(34)において開放しており、軌道追従
    エレメント(129)が、溝(127)に係合している
    回転防止突起(129)によって形成されている、請求
    項17記載の位置決め装置。
  19. 【請求項19】 ロックエレメント(118)が、コア
    部分とは別体に製造されたロックケーシング(116)
    において受容されており、軌道追従エレメント(12
    9)がこのロックケーシング(116)に取り付けられ
    ている、請求項17又は18記載の位置決め装置。
  20. 【請求項20】 溝(127)が、外筒部分(112)
    の外周面から半径方向外側に向かって突出していて軸方
    向に延びているリブ(127d)に構成されている、請
    求項18又は19記載の位置決め装置。
  21. 【請求項21】 テレスコープ式の位置決め装置であっ
    て、軸線(A)とコア部分(9)と、該コア部分(9)
    に沿って軸方向(A)において摺動可能な外筒部分(1
    2)とを備えており、 この場合コア部分(9)に、外筒部分(12)の少なく
    とも2つの貫通孔(19a,19)に係合するためのロ
    ックエレメント(18)が設けられており、これによっ
    て、貫通孔(19a,19)へのロックエレメント(1
    8)の係合時にコア部分(9)と外筒部分(12)との
    間における相対的な軸方向摺動が実質的にロックされる
    ようになっており、 さらにロックエレメント(18)が、軸線(A)から実
    質的に半径方向において、ロック位置に向かってプレロ
    ードをかけられており、これによって、ロックエレメン
    ト(18)が貫通孔(19a,19)と半径方向におい
    て整合するように調節された場合に、該ロックエレメン
    ト(18)が強制的にそのロック位置に、ひいては各貫
    通孔(19a,19)に進入するようになっており、 ロックエレメント(18)の半径方向外側の端部に、外
    部から半径方向力を作用させるために接近し易いロック
    解除面(40)が設けられており、該ロック解除面(4
    0)によって、ロックエレメント(18)を半径方向内
    側に向かって移動させることが可能であり、これによっ
    て、コア部分(9)と外筒部分(12)との間における
    軸方向摺動のロックが解除され、ロックエレメント(1
    8)の滑り面(40)が軸方向摺動の導入後に、外筒部
    分(12)の滑り軌道(27a)と滑り係合するように
    なっている形式のものにおいて、 外筒部分(12)の外側における貫通孔(19a,1
    9)の周囲範囲に、実質的に半径方向でロック解除面
    (40)に作用する解除手段のためのストッパ面(4
    4,51)が設けられており、該ストッパ面(44,5
    1)が、異なった貫通孔(19a,19)のために、軸
    線(A)からの異なった半径方向間隔を有していること
    を特徴とする、テレスコープ式の位置決め装置。
  22. 【請求項22】 自動車の車両フレームにおいて、水平
    な軸線を中心にして旋回可能な車体部分を位置決めする
    ために使用されており、この場合車体部分が旋回力モー
    メントにさらされるようになっており、この旋回力モー
    メントが、位置決め装置を、その有効長さを短縮する方
    向に負荷するようになっている、請求項1から21まで
    のいずれか1項記載の位置決め装置。
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