JPH0642511A - 機械構造部品の表面構造 - Google Patents
機械構造部品の表面構造Info
- Publication number
- JPH0642511A JPH0642511A JP12126492A JP12126492A JPH0642511A JP H0642511 A JPH0642511 A JP H0642511A JP 12126492 A JP12126492 A JP 12126492A JP 12126492 A JP12126492 A JP 12126492A JP H0642511 A JPH0642511 A JP H0642511A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- air
- high speed
- air current
- rotated
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- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は高速回転又は高速移動する機械構造
部品の表面構造に関し、その目的は機械構造部品の空気
抵抗を低減してより高速の回転又は移動を可能とすると
共に、該部品の周囲に形成される気流を少なくできる表
面構造を提供することにある。 【構成】 高速回転又は高速移動する機械構造部品(1
3)の表面に複数個の凹部Dを形成してなるものであ
る。
部品の表面構造に関し、その目的は機械構造部品の空気
抵抗を低減してより高速の回転又は移動を可能とすると
共に、該部品の周囲に形成される気流を少なくできる表
面構造を提供することにある。 【構成】 高速回転又は高速移動する機械構造部品(1
3)の表面に複数個の凹部Dを形成してなるものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速回転又は高速移動す
る機械構造部品の表面構造に関し、詳細には高速回転又
は高速移動によって生じる空気抵抗を低減すると共に、
該部品の周りに大きな影響を与える様な気流を形成する
ことのない機械構造部品の表面構造に関するものであ
る。
る機械構造部品の表面構造に関し、詳細には高速回転又
は高速移動によって生じる空気抵抗を低減すると共に、
該部品の周りに大きな影響を与える様な気流を形成する
ことのない機械構造部品の表面構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大気中で高速回転又は高速移動する機械
構造部品は空気抵抗を受け、該部品の周囲には層流や乱
流を生じる。例えば図5は紡績用のダブルツイスタを示
す説明図であり、この装置はスネールワイヤ15の下方
部に形成される加撚部と上方部に形成される巻取ガイド
部によって構成される。
構造部品は空気抵抗を受け、該部品の周囲には層流や乱
流を生じる。例えば図5は紡績用のダブルツイスタを示
す説明図であり、この装置はスネールワイヤ15の下方
部に形成される加撚部と上方部に形成される巻取ガイド
部によって構成される。
【0003】前記加燃部は無撚糸パッケージ1を収納す
る保護枠14、該保護枠14の上部で水平方向に回転す
るフライヤ12、該フライヤ12の中央部で無撚糸パッ
ケージ1のボビンを貫通する様に配設される中空スピン
ドル11と、前記保護枠14の下部で高速回転を行なう
回転子13より構成される。すなわち上記撚糸パッケー
ジ1より巻きほどかれた無撚糸1aはフライヤ12を介
して回転する中空スピンドル11内に導入されて撚りが
付与され、さらにスピンドル11の下部を経て回転子1
3にガイドされてバルーニング部1bを形成しつつスネ
ールワイヤ15へ導かれ、この間でさらに撚りが付与さ
れる。
る保護枠14、該保護枠14の上部で水平方向に回転す
るフライヤ12、該フライヤ12の中央部で無撚糸パッ
ケージ1のボビンを貫通する様に配設される中空スピン
ドル11と、前記保護枠14の下部で高速回転を行なう
回転子13より構成される。すなわち上記撚糸パッケー
ジ1より巻きほどかれた無撚糸1aはフライヤ12を介
して回転する中空スピンドル11内に導入されて撚りが
付与され、さらにスピンドル11の下部を経て回転子1
3にガイドされてバルーニング部1bを形成しつつスネ
ールワイヤ15へ導かれ、この間でさらに撚りが付与さ
れる。
【0004】なお上記巻取ガイド部においては、スネー
ルワイヤ15を通過した撚糸1cを送りローラ17Bを
介してトラバースガイド17へ送給し、フリクションロ
ーラ16に隣接された撚糸パッケージ2上へ規則的に巻
取る。
ルワイヤ15を通過した撚糸1cを送りローラ17Bを
介してトラバースガイド17へ送給し、フリクションロ
ーラ16に隣接された撚糸パッケージ2上へ規則的に巻
取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ダブルツイスタに
よって撚糸を行なうとき、回転子13は駆動ベルト18
によって毎分1万回転以上の高速で回転されるため空気
抵抗は非常に大きくなり、これ以上に回転を高めること
は困難であった。また回転子13の回転によって生じる
随伴気流Fは隣接して配置されるダブルツイスタのバル
ーニング部1bに悪影響を与えたり、或はダブルツイス
タ間に遮蔽版20を設けるものにあっては、自らの糸条
回転についても悪影響を及ぼすことになっていた。
よって撚糸を行なうとき、回転子13は駆動ベルト18
によって毎分1万回転以上の高速で回転されるため空気
抵抗は非常に大きくなり、これ以上に回転を高めること
は困難であった。また回転子13の回転によって生じる
随伴気流Fは隣接して配置されるダブルツイスタのバル
ーニング部1bに悪影響を与えたり、或はダブルツイス
タ間に遮蔽版20を設けるものにあっては、自らの糸条
回転についても悪影響を及ぼすことになっていた。
【0006】そこで本発明の目的は、回転子等の様に高
速回転又は高速移動する機械構造部品における空気抵抗
を低減し、さらなる高速回転または高速移動を可能とす
ると共に、回転等によって形成される気流によって周囲
の部品作動等に悪影響を生じることのない機械構造部品
の表面構造を提供することにある。
速回転又は高速移動する機械構造部品における空気抵抗
を低減し、さらなる高速回転または高速移動を可能とす
ると共に、回転等によって形成される気流によって周囲
の部品作動等に悪影響を生じることのない機械構造部品
の表面構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成し得た本発
明は、高速回転又は高速移動する機械構造部品の表面に
複数個の凹部を形成してなることを要旨とするものであ
る。
明は、高速回転又は高速移動する機械構造部品の表面に
複数個の凹部を形成してなることを要旨とするものであ
る。
【0008】
【作用及び実施例】図1は本発明の代表的な実施例を示
す説明図であり、紡績用ダブルツイスタの例を示す。該
ダブルツイスタの基本構成は図5に示すものと同様であ
り、本発明の特徴的な構成は回転子13の表面に多数の
凹部Dを形成したことにある。すなわち該回転子13が
高速回転されたとき、図2に示す様に各凹部Dにおいて
は空気抵抗によって小さな気流A1 が生じ、この気流A
1 は回転子13と一緒に回転するように挙動する。これ
によって回転気流はその回りの静止している空気との間
であたかも滑り空気層Cを介する様に滑動し、結果的に
回転子13の空気抵抗は大幅に低減する。これによって
回転子13が毎分1万回転以上の高速となっても周囲の
静止空気上で浮動する如く回転し、これ以上に高速回転
させることが可能となる。
す説明図であり、紡績用ダブルツイスタの例を示す。該
ダブルツイスタの基本構成は図5に示すものと同様であ
り、本発明の特徴的な構成は回転子13の表面に多数の
凹部Dを形成したことにある。すなわち該回転子13が
高速回転されたとき、図2に示す様に各凹部Dにおいて
は空気抵抗によって小さな気流A1 が生じ、この気流A
1 は回転子13と一緒に回転するように挙動する。これ
によって回転気流はその回りの静止している空気との間
であたかも滑り空気層Cを介する様に滑動し、結果的に
回転子13の空気抵抗は大幅に低減する。これによって
回転子13が毎分1万回転以上の高速となっても周囲の
静止空気上で浮動する如く回転し、これ以上に高速回転
させることが可能となる。
【0009】また上記の通り空気層Cを滑り面とする様
に回転子13が高速回転し、該空気層Cの外側へは遠心
力による随伴気流があふれ出ることが少ないので、回転
子の周囲へ余分な気流を流出することがなく、糸条によ
って形成されるバルーニング部へ悪影響を及ぼす様なこ
とはなく、該糸条をスムーズに回転して巻取ガイド部へ
送給することができる。
に回転子13が高速回転し、該空気層Cの外側へは遠心
力による随伴気流があふれ出ることが少ないので、回転
子の周囲へ余分な気流を流出することがなく、糸条によ
って形成されるバルーニング部へ悪影響を及ぼす様なこ
とはなく、該糸条をスムーズに回転して巻取ガイド部へ
送給することができる。
【0010】上記凹部Dの平面輪郭は図3(a)に示す
円形の他、図3(b),(c)に示す様に楕円形や多角
形の輪郭を有するものであっても良く、またその深さ方
向における凹部断面形状は、半球状、逆錐形状(逆円錐
形、逆三角錐形等)、逆錐台形状、或は柱形状(円柱
形、三角柱形等)であっても良い。また凹部Dの配列パ
ターンは図4(a),(b)に示す様に縦方向若しくは
横方向に整列配列されるもの、または図4に示す様にラ
ンダム配列されるもののいずれであっても良く、また凹
部の平面輪郭及び深さは任意の大きさ又は深さのものを
数種類組合わせたものでも良い。尚上記凹部1個の好ま
しい平面面積は0.5〜100mm2 であり、凹部の総
平面割合は90%未満とすることが推奨され、またその
深さは0.5〜12mm程度とすることが望ましい。
円形の他、図3(b),(c)に示す様に楕円形や多角
形の輪郭を有するものであっても良く、またその深さ方
向における凹部断面形状は、半球状、逆錐形状(逆円錐
形、逆三角錐形等)、逆錐台形状、或は柱形状(円柱
形、三角柱形等)であっても良い。また凹部Dの配列パ
ターンは図4(a),(b)に示す様に縦方向若しくは
横方向に整列配列されるもの、または図4に示す様にラ
ンダム配列されるもののいずれであっても良く、また凹
部の平面輪郭及び深さは任意の大きさ又は深さのものを
数種類組合わせたものでも良い。尚上記凹部1個の好ま
しい平面面積は0.5〜100mm2 であり、凹部の総
平面割合は90%未満とすることが推奨され、またその
深さは0.5〜12mm程度とすることが望ましい。
【0011】上記凹部を形成する機械構造部品は紡績用
ダブルツイスタの回転子に限定されるものではなく、高
速回転する構造部品を有するその他の紡績機械はもとよ
り、工作機械、内燃機械や電動機器等にも適用でき、さ
らに大気中を直線的に高速移動する運搬・搬送機器等に
も適用することができる。
ダブルツイスタの回転子に限定されるものではなく、高
速回転する構造部品を有するその他の紡績機械はもとよ
り、工作機械、内燃機械や電動機器等にも適用でき、さ
らに大気中を直線的に高速移動する運搬・搬送機器等に
も適用することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、高速回転又は高速移動する機械構成部品の空気抵抗
を低減してさらなる高速回転又は高速移動を可能とし、
また該部品の周囲で形成される気流を少なくし、他部材
等へ悪影響を及ぼすのを防止する。
で、高速回転又は高速移動する機械構成部品の空気抵抗
を低減してさらなる高速回転又は高速移動を可能とし、
また該部品の周囲で形成される気流を少なくし、他部材
等へ悪影響を及ぼすのを防止する。
【図1】本発明の代表的な実施例を示す説明図である。
【図2】図1に示す回転子の断面形状及び本発明の原理
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】(a)〜(c)は凹部の輪郭を示す説明図であ
る。
る。
【図4】(a)〜(c)は凹部の配列パターン例を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】従来のダブルツイスタを示す説明図である。
1 無撚糸パッケージ 2 撚糸パッケージ 13 回転子 D,D1 ,D2 ,D3 凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 空気抵抗を受けながら高速回転又は高速
移動する機械構造部品の表面構造であって、該機械構造
部品の表面に複数個の凹部を形成してなることを特徴と
する機械構造部品の表面構造。 - 【請求項2】 前記機械構造部品が撚糸用ダブルツイス
タの回転子である請求項1に記載の機械構造部品の表面
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4121264A JPH086216B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 繊維機械構造部品の表面構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4121264A JPH086216B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 繊維機械構造部品の表面構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642511A true JPH0642511A (ja) | 1994-02-15 |
JPH086216B2 JPH086216B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=14806953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4121264A Expired - Lifetime JPH086216B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 繊維機械構造部品の表面構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086216B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1047315A (ja) * | 1996-07-29 | 1998-02-17 | Junichi Hirata | 流体抵抗低減用品 |
WO2021199486A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 横浜ゴム株式会社 | ドローン用配送容器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6323007A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-01-30 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
JPS6328796A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-02-06 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
JPS6341296A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-02-22 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP4121264A patent/JPH086216B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6323007A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-01-30 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
JPS6328796A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-02-06 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
JPS6341296A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-02-22 | ロ−ルス・ロイス・ピ−エルシ− | 流体力学的壁面 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1047315A (ja) * | 1996-07-29 | 1998-02-17 | Junichi Hirata | 流体抵抗低減用品 |
WO2021199486A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 横浜ゴム株式会社 | ドローン用配送容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086216B2 (ja) | 1996-01-24 |
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JPS6347530B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970318 |