JPH0754295Y2 - 巻取装置 - Google Patents
巻取装置Info
- Publication number
- JPH0754295Y2 JPH0754295Y2 JP1991056729U JP5672991U JPH0754295Y2 JP H0754295 Y2 JPH0754295 Y2 JP H0754295Y2 JP 1991056729 U JP1991056729 U JP 1991056729U JP 5672991 U JP5672991 U JP 5672991U JP H0754295 Y2 JPH0754295 Y2 JP H0754295Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- ballooning
- outer frame
- winding device
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば紡績における撚糸
用のダブルツイスタ等で代表される巻取装置に関し、詳
細には糸条の巻取りに際して形成されるバルーニング糸
条の空気抵抗を低減し、安定した巻取りを行なうことの
できる巻取装置に関するものである。本明細書において
はダブルツイスタの場合を代表例に取りあげて説明する
が、本考案の適用対象は天然繊維および合成繊維の糸条
巻取りの全てに利用することができる。
用のダブルツイスタ等で代表される巻取装置に関し、詳
細には糸条の巻取りに際して形成されるバルーニング糸
条の空気抵抗を低減し、安定した巻取りを行なうことの
できる巻取装置に関するものである。本明細書において
はダブルツイスタの場合を代表例に取りあげて説明する
が、本考案の適用対象は天然繊維および合成繊維の糸条
巻取りの全てに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】図5はダブルツイスタの一例を示す説明
図であり、この装置は無撚糸に撚りを加える部分と撚糸
をパッケージ2に巻取るガイド部分からなり、これらの
部分はスネールワイヤ15を境にして分けられる。
図であり、この装置は無撚糸に撚りを加える部分と撚糸
をパッケージ2に巻取るガイド部分からなり、これらの
部分はスネールワイヤ15を境にして分けられる。
【0003】すなわち上記の撚りを加える部分は、無撚
糸パッケージ1を収納する保護枠14、該保護枠14の
上部で水平方向に回転するフライヤ12、該フライヤ1
2の中央部で無撚糸パッケージのボビンを貫通する様に
配設される中空スピンドル11と、前記保護枠14の下
部で回転する回転子より構成される。上記無撚糸パッケ
ージ1より巻きほどかれた無撚糸1aはフライヤ12を
介して回転する中空スピンドル11内に導入されて撚り
が付与され、さらにスピンドル下部を経て回転する回転
子13にガイドされてバルーニング部1bを形成しつつ
スネールワイヤ15へ導かれ、ここでさらに撚りが付与
される。
糸パッケージ1を収納する保護枠14、該保護枠14の
上部で水平方向に回転するフライヤ12、該フライヤ1
2の中央部で無撚糸パッケージのボビンを貫通する様に
配設される中空スピンドル11と、前記保護枠14の下
部で回転する回転子より構成される。上記無撚糸パッケ
ージ1より巻きほどかれた無撚糸1aはフライヤ12を
介して回転する中空スピンドル11内に導入されて撚り
が付与され、さらにスピンドル下部を経て回転する回転
子13にガイドされてバルーニング部1bを形成しつつ
スネールワイヤ15へ導かれ、ここでさらに撚りが付与
される。
【0004】また巻取りガイド部分においてはフリクシ
ョンローラ16に撚糸パッケージ2を対設し、さらに矢
印方向に移動自在なトラバースガイドが送りローラ17
Bの下流側に配設される。従ってスネールワイヤ15を
通過した撚糸1cは送りローラ17Bを経てトラバース
ガイド17により撚糸パッケージ2上へ規則的に巻取ら
れる。
ョンローラ16に撚糸パッケージ2を対設し、さらに矢
印方向に移動自在なトラバースガイドが送りローラ17
Bの下流側に配設される。従ってスネールワイヤ15を
通過した撚糸1cは送りローラ17Bを経てトラバース
ガイド17により撚糸パッケージ2上へ規則的に巻取ら
れる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記ダブルツイスタに
よって撚糸を行なうとき、バルーニング部1bを形成す
る糸条は高速で回転されるため、空気抵抗は非常に大き
なものとなり、この抵抗による損失は回転エネルギーの
多大な浪費となる。またこのバルーニング部においては
周囲の空気を巻込んで乱気流を発生し、この乱気流によ
って自らの糸条回転に悪影響を及ぼすこともある。
よって撚糸を行なうとき、バルーニング部1bを形成す
る糸条は高速で回転されるため、空気抵抗は非常に大き
なものとなり、この抵抗による損失は回転エネルギーの
多大な浪費となる。またこのバルーニング部においては
周囲の空気を巻込んで乱気流を発生し、この乱気流によ
って自らの糸条回転に悪影響を及ぼすこともある。
【0006】なお隣設されるダブルツイスタにおけるバ
ルーニング部1bの気流変動を防止するため、ダブルツ
イスタ間に遮蔽板20を設けることも考え出されている
が、自らが発生する乱気流の影響を排除できるものでは
なく、また外部からの気流の変動を抑制する効果もさほ
ど大きなものではなかった。
ルーニング部1bの気流変動を防止するため、ダブルツ
イスタ間に遮蔽板20を設けることも考え出されている
が、自らが発生する乱気流の影響を排除できるものでは
なく、また外部からの気流の変動を抑制する効果もさほ
ど大きなものではなかった。
【0007】そこで本考案者はバルーニングを形成する
回転糸条における空気抵抗を低減し、しかも安定した撚
糸を行なうことのできるダブルツイスタ等の糸条装置を
提供する目的で、本考案を完成した。
回転糸条における空気抵抗を低減し、しかも安定した撚
糸を行なうことのできるダブルツイスタ等の糸条装置を
提供する目的で、本考案を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
考案は、回転するフライヤを介して糸条を中空スピンド
ル内に導入し、さらに中空スピンドル内を経て回転子に
より保護枠外側にバルーニングを形成して糸条をパッケ
ージに巻取る巻取装置において、前記バルーニングの外
側に沿って且つ該バルーニングと接触しない位置に外枠
体が配設され、該外枠体の壁面にはバルーニングによる
回転気流に対して抵抗を生じる、互いに離間して独立し
た凹部が多数形成されてなることを要旨とするものであ
る。上記独立した凹部の一例としては、円形縁を有する
凹部,楕円縁を有する凹部,多角形縁を有する凹部等が
示される。
考案は、回転するフライヤを介して糸条を中空スピンド
ル内に導入し、さらに中空スピンドル内を経て回転子に
より保護枠外側にバルーニングを形成して糸条をパッケ
ージに巻取る巻取装置において、前記バルーニングの外
側に沿って且つ該バルーニングと接触しない位置に外枠
体が配設され、該外枠体の壁面にはバルーニングによる
回転気流に対して抵抗を生じる、互いに離間して独立し
た凹部が多数形成されてなることを要旨とするものであ
る。上記独立した凹部の一例としては、円形縁を有する
凹部,楕円縁を有する凹部,多角形縁を有する凹部等が
示される。
【0009】
【作用及び実施例】図1は本考案の代表的な実施例を示
す説明図であり、ダブルツイスタの基本構造は図5に示
した従来例と同様であり、本考案における特徴的な構成
はバルーニング部1bの外側に該バルーニング部1bを
取囲む様に外枠体14Bを固定的に配設した点にある。
さらに該外枠体14Bの壁面には多数の凹部Dが形成さ
れる。
す説明図であり、ダブルツイスタの基本構造は図5に示
した従来例と同様であり、本考案における特徴的な構成
はバルーニング部1bの外側に該バルーニング部1bを
取囲む様に外枠体14Bを固定的に配設した点にある。
さらに該外枠体14Bの壁面には多数の凹部Dが形成さ
れる。
【0010】すなわち該外枠体14Bを設けることによ
って外部より乱気流等がバルーニング部形成側へ侵入す
るのを防止し、バルーニング部1bが安定状態を保てる
様にする。さらにバルーニング部1bを形成する糸条の
回転により、その外側にはこの糸条回転方向と同方向に
追随する回転気流が形成されるが、上記外枠体14Bの
内壁面における凹部Dにより、この回転気流は抵抗によ
って停止する様な安定空気層Cを形成し、上記追随気流
が周方向に安定して形成され乱気流が生じるのを防ぎ、
糸条がスムーズに高速回転して回転ロスを低減する。
って外部より乱気流等がバルーニング部形成側へ侵入す
るのを防止し、バルーニング部1bが安定状態を保てる
様にする。さらにバルーニング部1bを形成する糸条の
回転により、その外側にはこの糸条回転方向と同方向に
追随する回転気流が形成されるが、上記外枠体14Bの
内壁面における凹部Dにより、この回転気流は抵抗によ
って停止する様な安定空気層Cを形成し、上記追随気流
が周方向に安定して形成され乱気流が生じるのを防ぎ、
糸条がスムーズに高速回転して回転ロスを低減する。
【0011】なおバルーニング部1bの内側部分に相当
する保護枠14Aの外壁面にも、外枠体14Bと同様の
凹部Dを形成し、バルーニング部1bの内側に形成され
る回転気流を乱さない様にしておくことが好ましい。ま
た上記外枠体14Bには図2に示す様に開閉自在な扉部
14B1を、蝶番18を介して形成しておくことが好ま
しく、これにより無撚糸パッケージ1の交換作業を支障
なく行なうことがでことができる。
する保護枠14Aの外壁面にも、外枠体14Bと同様の
凹部Dを形成し、バルーニング部1bの内側に形成され
る回転気流を乱さない様にしておくことが好ましい。ま
た上記外枠体14Bには図2に示す様に開閉自在な扉部
14B1を、蝶番18を介して形成しておくことが好ま
しく、これにより無撚糸パッケージ1の交換作業を支障
なく行なうことがでことができる。
【0012】図例において外枠体14Bの形状はバルー
ニング部1bの形状に合わせた壺形のものを例示してい
るが、本考案はこれに限定されるものではなく貫通タイ
プの円筒形又は円錐台形等であっても良く、また凹部D
の形状は図3(a) に示す円形のものに限られず(b),(c)
に示す如く楕円形や多角形等の輪郭を有するものであっ
ても良く、さらにその配列パターンは図4(b) の様に円
周方向、縦方向若しくは横方向に整列配設されるもの、
或は(c) の如くランダム配列されるもののいずれでも良
く、(a),(c) に示す様に輪郭サイズの異なるものを組合
せたもの、又は輪郭形状の異なるものを組合せたもの等
であっても良い。本考案は上記例に示したダブルツイス
タに限られず、バルーニング部を形成する他の紡績機
械、例えばリング精紡機やキャップ精紡機等にも適用さ
れる。
ニング部1bの形状に合わせた壺形のものを例示してい
るが、本考案はこれに限定されるものではなく貫通タイ
プの円筒形又は円錐台形等であっても良く、また凹部D
の形状は図3(a) に示す円形のものに限られず(b),(c)
に示す如く楕円形や多角形等の輪郭を有するものであっ
ても良く、さらにその配列パターンは図4(b) の様に円
周方向、縦方向若しくは横方向に整列配設されるもの、
或は(c) の如くランダム配列されるもののいずれでも良
く、(a),(c) に示す様に輪郭サイズの異なるものを組合
せたもの、又は輪郭形状の異なるものを組合せたもの等
であっても良い。本考案は上記例に示したダブルツイス
タに限られず、バルーニング部を形成する他の紡績機
械、例えばリング精紡機やキャップ精紡機等にも適用さ
れる。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上の様に構成されているの
で、バルーニング部を形成する糸条は少ない抵抗損失で
安定な高速回転が行なえる様になり、回転エネルギーロ
スが少なく巻取りを行なえる様になった。
で、バルーニング部を形成する糸条は少ない抵抗損失で
安定な高速回転が行なえる様になり、回転エネルギーロ
スが少なく巻取りを行なえる様になった。
【図1】本考案の代表的な実施例を示す説明図である。
【図2】外枠体の外観形状例を示す斜視説明図である。
【図3】(a) 〜(c) は凹部の輪郭を示す模式図である。
【図4】(a) 〜(c) は凹部の配列パターン例を示す模式
説明図である。
説明図である。
【図5】従来のダブルツイスタを示す説明図である。
1 無撚糸パッケージ 1b バルーニング部 2 撚糸パッケージ 11 中空スピンドル 13 回転子 14B 外枠体 14,14A 保護枠 D 凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 回転するフライヤを介して糸条を中空ス
ピンドル内に導入し、さらに中空スピンドル内を経て回
転子により保護枠外側にバルーニングを形成して糸条を
パッケージに巻取る巻取装置において、 前記バルーニングの外側に沿って且つ該バルーニングと
接触しない位置に外枠体が配設され、該外枠体の壁面に
はバルーニングによる回転気流に対して抵抗を生じる、
互いに離間して独立した凹部が多数形成されてなること
を特徴とする巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056729U JPH0754295Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056729U JPH0754295Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 巻取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05776U JPH05776U (ja) | 1993-01-08 |
JPH0754295Y2 true JPH0754295Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=13035596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991056729U Expired - Lifetime JPH0754295Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754295Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP1991056729U patent/JPH0754295Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05776U (ja) | 1993-01-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960611 |