JPH0642469A - 内接型ギアポンプの製造方法 - Google Patents

内接型ギアポンプの製造方法

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JPH0642469A
JPH0642469A JP6413492A JP6413492A JPH0642469A JP H0642469 A JPH0642469 A JP H0642469A JP 6413492 A JP6413492 A JP 6413492A JP 6413492 A JP6413492 A JP 6413492A JP H0642469 A JPH0642469 A JP H0642469A
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JP
Japan
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rotor
halves
peripheral teeth
gear pump
recess
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Withdrawn
Application number
JP6413492A
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English (en)
Inventor
Masakazu Watarai
正和 渡会
Katsuaki Hosono
克明 細野
Yoshihiko Motooka
良彦 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp, Toyooki Kogyo Co Ltd filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP6413492A priority Critical patent/JPH0642469A/ja
Publication of JPH0642469A publication Critical patent/JPH0642469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内接型ギアポンプのロータの製造を容易にす
る。 【構成】 内周歯を有するアウターロータと、このアウ
ターロータの内周歯に噛合させられる外周歯を有するイ
ンナーロータとを備え、前記アウターロータの各内周歯
内、あるいは、インナーロータの各外周歯内の何れか一
方には、流体の搬送流量を調整する流量調整機構が内裝
されてなり、この流量調整機構が内裝されたロータは、
その厚さ方向に2分割された一対のロータ半体から構成
され、一方のロータ半体に凹所を形成するとともに、他
方のロータ半体に突起を形成しておき、これらのロータ
半体を寸法矯正用金型内に装着し、この寸法矯正用金型
によって各ロータ半体の表面形状を矯正しつつ、前記凹
所へ突起を圧入嵌合させることにより、前記両ロータ半
体を一体化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシング内に回転自
在に装着されるとともに内周歯を有するアウターロータ
と、このアウターロータの内周歯に噛合させられる外周
歯を有するインナーロータとを備えた内接型ギアポンプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内接型ギアポンプとして、図6に
示す構造のものが知られている。この図に示す内接型ギ
アポンプは、ケーシング1内に回転自在に設けられ内周
歯Xを備えたアウターロータ2と、このアウターロータ
2の内周歯Xに噛合させられる外周歯Yを有するインナ
ーロータ3と、このインナーロータ3を支持するととも
に、このインナーロータ3の回転中心O2を前記アウタ
ーロータ2の回転中心O1から所定方向へ偏心させて保
持する駆動軸3aを備えている。
【0003】これら一対のロータ2・3の各歯X・Yの
歯面間に区画して形成される搬送セルSは、両ロータ2
・3が回転してそれぞれの回転中心O1・O2通る直線上
の符号Bで示す部分に位置するときに、その容積が最小
になり、符号Aで示す部分に位置するときに、その容積
が最大となるような構成となっている。
【0004】また、前記ケーシング1の両ロータ2・3
の端面と対向する部分には、前記搬送セルS内に作動油
等の流体を供給する吸入ポート4と、前記搬送セルSに
吸入・密閉された流体が吐出され、この流体をケーシン
グ1の外部へ導く吐出ポート5が形成されている。
【0005】そして、前記構成の内接型ギアポンプは、
これらの両ロータ2・3の相対回転により、前記内周歯
Xと外周歯Yとの間に形成される搬送セルSの容積を変
化させることにより、搬送セルSの増加時において吸入
ポート4から流体を吸引し、この吸引した流体を両ロー
タ2・3の回転によって搬送し、さらに、前記搬送セル
Sの減少時において前記流体を吐出ポート5から排出す
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
内接型ギアポンプにおいては、回転数の増加とともにポ
ンプの吐出量は増大し、高速回転時には必要以上の吐出
量となる。この過供給を防止するための一方法として
は、吐出ポート5の下流側にリリーフ弁を設けておい
て、過供給の分の流体をタンク等へ戻すことが一般的に
は行われているが、吐出ポート5側にリリーフ弁を設け
る分、過供給時に動力損失を生じてしまう。
【0007】一方、吸入側において流体の流量を制限す
る方法もあるが、高回転時における前記搬送セルS内の
圧力低下により、この搬送セルS内において気液2相状
態となり、吐出ポート5へ送り出す際にキャビテーショ
ンを発生させる原因となる。
【0008】そして、このようなキャビテーションの発
生を抑制するための一方法として挙げられるのは、搬送
セルS内の気液2相流体を、搬送途中において十分に圧
縮して完全に液相状態としたのちに吐出ポート5へ送り
出すことである。そして、そのためには、搬送セルSの
容積を十分に減少させるために、吸入ポート4の終端部
と吐出ポート5の始端部との距離を十分にとって、前記
搬送セルSと吐出ポート5との連通時期を遅らせる必要
がある。(この技術は、例えば、特開平3ー17518
2号公報において開示されている。)
【0009】さらに、前記特開平3ー175182号公
報においては、次のような改善案を同時に開示してい
る。
【0010】すなわち、前記各内周歯Xあるいは各外周
歯Yに、隣接する2つの搬送セルSを連通させる連通孔
を形成し、この連通孔内に、低回転時には、流体の搬送
方向(両ロータ2・3の回転方向)への流体の流れを許
容し、かつ、高回転時には、連通孔の内壁に接触してそ
の内部を長さ方向に遮蔽することにより、流体の逆方向
への流れを阻止する弁体を設けておき、完全液相の流体
を搬送する低回転時においては、各連通孔を連通状態と
して、吸入ポート4から離間した直後の搬送セルSから
吐出ポート5に連通させられている搬送セルSまでを連
通状態とする。また、搬送する流体が気液2相流体であ
る高回転時においては、前記弁体により連通孔を遮蔽し
て各搬送セルS間を気密に分離することにより、その内
部の流体の圧縮を可能にしたものである。
【0011】このような構成とすることにより、低回転
時においては、吸入ポート4から離間した直後の搬送セ
ルSにおいて発生する圧力とほぼ等しい圧力で流体を吐
出ポート5へ送り込み、かつ、高回転時においては吐出
ポート5に至る間に気液2相流体を十分に圧縮して完全
な液相状態としたのちに、吐出ポート5へ送り込むこと
が可能である。
【0012】ところで、前述の従来の技術においては、
前記弁体と連通孔の内壁との間で逆止弁を構成するよう
にしているが、このような構成の逆止弁をロータ内に設
置するために、ロータをその厚さ方向に2分割した構成
としておき、それぞれの半体の接合面に、前記連通孔お
よび逆止弁を構成する弁座の半分を形成し、これら両半
体間に前記弁体を挟み込んだ状態で、爆着により両半体
を接合一体化するようにしている。
【0013】しかしながら、このよう爆着によってロー
タ半体どうしを接合した場合、両ロータ半体が軸心回り
にずれてしまい、両ロータ半体の歯にずれが生じ易く、
また、均一な接合とならず、場所によっては点接合状態
となって接合強度が安定しないという不具合の発生が想
定される。
【0014】そして、ロータ半体間において歯のずれが
生じると、そのずれ量によっては切削加工あるいは研磨
加工により成形処理を行わなければならないが、このよ
うな加工により、歯の形状が設計形状からずれてしまう
おそれがある。また、ロータの側面とケーシングとの隙
間は、各搬送セル間の分離性ならびにポンプ効率に大き
く影響する要素であり、常に設定した値に保持しなけれ
ばならない。
【0015】しかしながら、前述の爆着によって接合し
た場合のように接合強度が安定しないと、使用状態にお
いてロータの厚みが変化することなり、この結果、経時
的にポンプ効率が変化してしまい、あるいは、設定値以
上に前記隙間が減少させられることにより、ロータとケ
ーシングとの間に過度の摩擦が発生して焼き付き等の原
因にもなる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の技術において残されている課題を有効に解決し得る内
接型ギアポンプの製造方法を提供せんとするもので、特
に、ケーシング内に回転自在に装着されるとともに内周
歯を有するアウターロータと、このアウターロータの内
周歯に噛合させられる外周歯を有するインナーロータと
を備え、前記アウターロータの各内周歯内、あるいは、
インナーロータの各外周歯内の何れか一方に、これらの
内周歯と外周歯との間に形成される搬送セルの内、隣接
する搬送セル間の連通および遮蔽を行うことにより流体
の搬送流量を調整する流量調整機構が内裝され、この流
量調整機構が内裝されたロータが、その厚さ方向に2分
割された形状の一対のロータ半体を厚さ方向に接合する
ことによって構成されてなる内接型ギアポンプの製造方
法であって、前記一方のロータ半体の接合面の所定位置
に凹所を形成するとともに、他方のロータ半体の接合面
の所定位置に突起を形成しておき、これらのロータ半体
を、前記凹所と突起とを対向させた状態で寸法矯正用金
型内に装着し、この寸法矯正用金型によって各ロータ半
体の表面形状を矯正しつつ、前記凹所へ突起を圧入嵌合
させることにより、前記両ロータ半体を一体化すること
を特徴とし、また、前記突起の先端部に、前記凹所の内
径よりも僅かに小さな外径を有するガイド部を形成して
おき、両ロータ半体を寸法矯正用金型内に装着するのに
先立って、前記ガイド部と凹所とを嵌合させることによ
り両ロータ半体を仮固定することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明に係わる内接型ギアポンプの製造方法に
よれば、一対のロータ半体を寸法矯正用金型内に装着す
ることにより、この寸法矯正用金型に両ロータ半体の各
歯が案内されて両ロータ半体の周方向における相対移動
が拘束される。これより、両ロータ半体が接近する方向
に押圧されることにより、一方のロータ半体に形成され
ている突起が他方のロータ半体に形成されている凹所に
圧入される。これによって、両ロータ半体の接合時にお
ける軸回りのずれが抑制されるとともに、突起と凹所と
の嵌合により強固な接合が行われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図5に基づき説明する。図1中、符号10は、本発明方
法によって製造される内接型ギアポンプを示すもので、
ケーシング11内に回転自在に装着されるとともに内周
歯Xを有するアウターロータ12と、このアウターロー
タ12の内周歯Xに噛合させられる外周歯Yを有するイ
ンナーロータ13とを備え、前記インナーロータ13の
各外周歯Y内には、隣り合う歯底部間の連通を行う連通
孔14が形成され、この連通孔14の長さ方向の中間部
には、流体の搬送方向前方へ向かう弁座15が形成さ
れ、かつ、前記連通孔14の内部には、前記インナーロ
ータ13が所定の回転数に至った際に前記弁座15に当
接させられて、前記連通孔14を閉塞する弁体16が移
動自在に装着され、本実施例においては、前記連通孔1
4、弁座15、および、弁体16によって流量調整機構
17が構成されており、前記インナーロータ13が、図
2に示すように、その厚さ方向に2分割されたロータ半
体13a・13bによって構成されており、一方のロー
タ半体13aの接合面の所定位置には、突起18が突設
されているとともに、他方のロータ半体13bの接合面
には凹所19が形成され、これらの突起18と凹所19
との嵌合によって前記両ロータ半体13a・13bが一
体化されて前記インナーロータ13が構成されている。
【0019】次いで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記ケーシング11の内壁の内、前記両ロータ12
・13の歯X・Yの側面に対向させられる位置には、各
歯X・Yの移動軌跡に沿うように吸入ポートIと吐出ポ
ートEとが形成されている。
【0020】前記吸入ポートIの始端と吐出ポートEの
終端は、前記内周歯Xと外周歯Yの噛み合いが最も深い
部分、すなわち、両歯X・Yの間に形成される流体の運
搬セルSの容積が最も減少された位置の前後に位置され
ており、また、吸入ポートIの終端は、内周歯Xと外周
歯Yの噛み合いが最も浅くなる位置、すなわち、前記運
搬セルSの容積が最大となる位置の直前に位置され、さ
らに、吐出ポートEの始端は、前記運搬セルSの容積が
十分に減少された位置に対応して位置させられている。
【0021】そして、この連通孔14は、その軸方向に
おいて2分割した形状が、前記各ロータ半体13a・1
3bの相互の接合面に形成され、両ロータ半体13a・
13bを接合した状態において図1および図3に示すよ
うな連続した連通孔14となされるとともに、その途中
に前記弁座15が形成されるようになっている。
【0022】また、前記各ロータ半体13a・13bに
形成される連通孔14の内壁は、インナーロータ13を
焼結等によって形成する場合の、圧粉成形工程において
金型により同時に形成され、あるいは、焼結後に切削加
工等によって形成される。
【0023】前記弁体16は、本実施例においては、球
体が用いられており、前記弁座15と協働して逆止弁を
構成するようになっている。
【0024】そして、一方のロータ半体13aの接合面
に設けられる前記突起18は、本実施例においては、図
1に示すように、軸回りに等間隔をおいた3箇所に設け
られており、その先端部には、図2に示すように、基部
より小経のガイド部18aが形成されている。
【0025】また、他方のロータ半体13bの接合面に
は、図1に示すように、軸回りに等間隔をおいた3箇所
に凹所19が設けられており、これらの各凹所19と外
周歯Yとの位置関係が、前記一方のロータ半体13aに
おける突起18と外周歯Yとの位置関係と一致させられ
ている。
【0026】そして、前記アウターロータ12およびイ
ンナーロータ13は、金属粉末を圧粉成形したのちに焼
結して形成されるが、インナーロータ13は、そのロー
タ半体13a・13b毎に形成され、各ロータ半体13
a・13bを形成する際の圧粉成形工程において、前記
連通孔14および弁座15の壁面の半分が同時に形成さ
れ、かつ、前記突起18や凹所19が同時に形成され
る。
【0027】次いで、このような内接型ギアポンプ10
を製造する本発明の製造方法の一実施例について説明す
る。まず、他方のロータ半体13bの前記各連通孔14
を構成する部分へ弁体16を挿入したのちに、一方のロ
ータ半体13aを被せ、この一方のロータ半体13aの
各突起18の先端部に設けられたガイド部18aを前記
他方のロータ半体13bの各凹所19に嵌合する。
【0028】これにより、両ロータ半体13a・13b
が図3に示すように仮組されるが、この状態において、
流量調整機構17を構成する弁体16が、両ロータ半体
13a・13bによって両側から覆われることにより、
この弁体16が連通孔14から脱落するようなことがな
く、ハンドリングが容易である。
【0029】次いで、前述のようにして仮組されたイン
ナーロータ13を、図4に鎖線で示す寸法矯正用金型2
0のダイ21内に挿入したのちに、インナーロータ13
の内周部にコアロッド22を挿入し、しかるのちに、両
ロータ半体13a・13bを上パンチ23と下パンチ2
4とによって圧着させることにより、図4に示すよう
に、前記各突起18を凹所19内に圧入嵌合させる。
【0030】これによって、両ロータ半体13a・13
bが接合されて、インナーロータ13が形成されるが、
前記ダイ21の内面には、各ロータ半体13a・13b
の外周歯Yとほぼ同一形状の凹部21aが形成されてい
ることから、この凹部21aと前記両ロータ半体13a
・13bの外周歯Yとの周方向における係合により、両
ロータ半体13a・13bの軸回りの相対回動が拘束さ
れる。
【0031】したがって、仮組状態において両ロータ半
体13a・13bに軸回りのずれが生じていたとして
も、前述した寸法矯正時に前記ずれが矯正され、また、
これと同時に突起18と凹所19との圧入嵌合が行われ
るから、両ロータ半体13a・13bが、ずれが矯正さ
れたままの状態で接合される。
【0032】しかも、前記突起18と凹所19との嵌合
が、燒結体の寸法矯正に用いられる大きな荷重によって
行われるから、両ロータ半体13a・13bが強固に接
合されたインナーロータ13が得られる。
【0033】ここで、本実施例の方法によって製造され
たインナーロータ13における両ロータ半体13a・1
3bの外周歯Yのずれ量Gと従来方法によって製造され
たインナーロータ13のずれ量Fとを比較したところ、
図5の結果となった。
【0034】この比較から明らかなように、本実施例に
よるインナーロータ13においては、両ロータ半体13
a・13bのずれが大幅に抑さえられている。
【0035】したがって、本実施例の方法によれば、イ
ンナーロータ13を一対のロータ半体13a・13bを
接合して組み上げる場合において、後加工を省くことが
できるばかりでなく、強固に接合されたインナーロータ
13が得られる。
【0036】一方、このようにして組み上げられた前記
インナーロータ13は、アウターロータ12とともにケ
ーシング11に組み込まれ、インナーロータ13が駆動
軸に固定されることにより内接型ギアポンプ10が組み
上げられる。
【0037】そして、本実施例における内接型ギアポン
プ10においても、低速回転時における流体の搬送が可
能でありかつ高回転時におけるキャビテーションの発生
が抑制される。
【0038】すなわち、低回転時においては、弁体16
にかかる遠心力が小さいこと、また、吐出ポートEに連
通させられた搬送セルSにおける内部圧力に比して、そ
の上流側(ロータ12・13の回転方向後方)に位置し
吐出ポートEと連通していない搬送セルSの内部圧力が
高いことから、前記弁体16が弁座15から離間し、吸
入ポートIの終端直後から吐出ポートE間に位置する連
通孔14が連通状態とされ、これによって、吐出ポート
Eと吸入ポートIから離間した直後の搬送セルSに至る
間が連通状態となされる。
【0039】したがって、吸入ポートIにおいて吸い込
まれた流体は、吸入ポートIから離間させられた直後の
搬送セルSにおいて圧縮され、その時の圧力により、前
方に位置する搬送セルSへ順次送り込まれて、最終的に
は吐出ポートEへ送り出され、これによって低回転時に
おける流体の過圧縮がなくなり、流体の搬送が可能とな
る。
【0040】一方、高回転時において内接型ギアポンプ
10への流体の流入量が制限された場合、吸入ポートI
から搬送セルSへ気液2相流体が流れ込むが、このと
き、遠心力によって弁体16が弁座15へ圧着させられ
て各連通孔14が閉塞され、各搬送セルSが独立した状
態となされる。
【0041】この状態でロータ12・13が回転を継続
すると、吸入ポートIから吐出ポートEに至る間におい
て、各搬送セルSが順次減容させられることにより気液
2相流体が圧縮されて、搬送セルSが吐出ポートEへ連
通させられるまでに気相分が凝縮ないしは液相分へ溶か
されて、吐出ポートEの直前において完全な液相状態と
なされる。
【0042】したがって、吐出ポートEへは完全な液の
状態で流体が送り込まれ、キャビテーションの発生が抑
制される。
【0043】なお、前記実施例において示した各構成部
材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づ
き種々変更可能である。
【0044】例えば、前記実施例においては、インナー
ロータ13に適用した例について示したが、アウターロ
ータ12にも同様に適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の内接型ギアポンプの製造方法は、ケーシング内に
回転自在に装着されるとともに内周歯を有するアウター
ロータと、このアウターロータの内周歯に噛合させられ
る外周歯を有するインナーロータとを備え、前記アウタ
ーロータの各内周歯内、あるいは、インナーロータの各
外周歯内の何れか一方に、これらの内周歯と外周歯との
間に形成される搬送セルの内、隣接する搬送セル間の連
通および遮蔽を行うことにより流体の搬送流量を調整す
る流量調整機構が内裝され、この流量調整機構が内裝さ
れたロータが、その厚さ方向に2分割された形状の一対
のロータ半体を厚さ方向に接合することによって構成さ
れてなる内接型ギアポンプの製造方法であって、前記一
方のロータ半体の接合面の所定位置に凹所を形成すると
ともに、他方のロータ半体の接合面の所定位置に突起を
形成しておき、これらのロータ半体を、前記凹所と突起
とを対向させた状態で寸法矯正用金型内に装着し、この
寸法矯正用金型によって各ロータ半体の表面形状を矯正
しつつ、前記凹所へ突起を圧入嵌合させることにより、
前記両ロータ半体を一体化することを特徴とするもの
で、低回転時おける流体の搬送量を確保しつつ高回転時
のキャビテーションを防止すべく、アウターロータやイ
ンナーロータをその厚さ方向に2分割してこれらの間に
流量調整機構を組み込む構成とした場合において、2分
割されたロータ半体の軸回りの位置ずれを抑さえて、後
加工等の諸作業を省くことができるとともに、設計寸法
へ容易に仕上げることができる等の優れた効果を奏す
る。
【0046】また、請求項2記載の内接型ギアポンプの
製造方法は、請求項1において、前記突起の先端部に、
前記凹所の内径よりも僅かに小さな外径を有するガイド
部を形成しておき、両ロータ半体を寸法矯正用金型内に
装着するのに先立って、前記ガイド部と凹所とを嵌合さ
せることにより両ロータ半体を仮固定することを特徴と
するもので、請求項1の効果に加えて、両ロータ半体の
接合作業時におけるこれらのハンドリングを容易なもの
とすることができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって製造される内接型ギ
アポンプの一例を示す一部断面正面図である。
【図2】図1に示す内接型ギアポンプのインナーロータ
を構成する両ロータ半体の接合前の状態を示す要部の縦
断面図である。
【図3】図1に示す内接型ギアポンプのインナーロータ
を構成する両ロータ半体の仮組状態を示す要部の縦断面
図である。
【図4】本発明の一実施例を示すもので、ロータ半体を
接合した状態を示す概略図である。
【図5】本発明によって製造されたロータにおけるロー
タ半体どうしのずれ量と、従来方法によって製造された
ロータにおけるロータ半体どうしのずれ量との比較のた
めの概略図である。
【図6】内接型ギアポンプの構造例を示す一部断面正面
図である。
【符号の説明】
10 内接型ギアポンプ 11 ケーシング 12 アウターロータ 13 インナーロータ 13a ロータ半体 13b ロータ半体 14 連通孔 15 弁座 16 弁体 17 流量調整機構 18 突起 18a ガイド部 19 凹所 20 寸法矯正金型 X 内周歯 Y 外周歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本岡 良彦 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に回転自在に装着されると
    ともに内周歯を有するアウターロータと、このアウター
    ロータの内周歯に噛合させられる外周歯を有するインナ
    ーロータとを備え、前記アウターロータの各内周歯内、
    あるいは、インナーロータの各外周歯内の何れか一方
    に、これらの内周歯と外周歯との間に形成される搬送セ
    ルの内、隣接する搬送セル間の連通および遮蔽を行うこ
    とにより流体の搬送流量を調整する流量調整機構が内裝
    され、この流量調整機構が内裝されたロータが、その厚
    さ方向に2分割された形状の一対のロータ半体を厚さ方
    向に接合することによって構成されてなる内接型ギアポ
    ンプの製造方法であって、前記一方のロータ半体の接合
    面の所定位置に凹所を形成するとともに、他方のロータ
    半体の接合面の所定位置に突起を形成しておき、これら
    のロータ半体を、前記凹所と突起とを対向させた状態で
    寸法矯正用金型内に装着し、この寸法矯正用金型によっ
    て各ロータ半体の表面形状を矯正しつつ、前記凹所に突
    起を圧入嵌合させることにより、前記両ロータ半体を一
    体化することを特徴とする内接型ギアポンプの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記突起の先端部に、前記凹所の内径よ
    りも僅かに小さな外径を有するガイド部を形成してお
    き、両ロータ半体を寸法矯正用金型内に装着するのに先
    立って、前記ガイド部と凹所とを嵌合させることにより
    両ロータ半体を仮固定することを特徴とする請求項1記
    載の内接型ギアポンプの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007085194A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Honda Motor Co Ltd トロコイド型のオイルポンプ
JP4679317B2 (ja) * 2005-09-20 2011-04-27 本田技研工業株式会社 トロコイド型のオイルポンプ

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