JP2510155Y2 - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JP2510155Y2 JP1990035189U JP3518990U JP2510155Y2 JP 2510155 Y2 JP2510155 Y2 JP 2510155Y2 JP 1990035189 U JP1990035189 U JP 1990035189U JP 3518990 U JP3518990 U JP 3518990U JP 2510155 Y2 JP2510155 Y2 JP 2510155Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はギヤポンプに関し、ギヤの各軸部が別個の軸
受により支持されているものに適用されるものである。
(従来の技術) ギヤポンプとしては、ポンプケース内に一対の流体圧
送用ギヤを備え、このギヤから軸方向両方に突出する各
軸部が、それぞれ別個の軸受により支持されているもの
が汎用されている。
上記のようなギヤポンプにおいて、ギヤに対し軸方向
同一側の一対の軸受をそれぞれ一体成形することも可能
であるが、一対の軸受の両軸心を所定の公差内に収めて
一体成形するのは困難なことから、別個の軸受とされて
いる。
この際、一対の軸受が軸方向に相対移動すると、ギヤ
と軸受との軸方向間の間隙が、駆動側のギヤと従動側の
ギヤとで異なったものとなり、ポンプの性能を適正に保
つことができない。
また、一対の軸受には、両ギヤが噛合うことによって
歯溝内にとじ込まれる流体を逃がすため、両軸受に亘る
逃げ溝が形成される。
そのため、一対の軸受が相対移動すると、両軸受に亘
る逃げ溝の相対的なずれにより、歯溝内のとじ込流体の
吐出時に圧損が生じたり、とじ込圧力の変化により騒音
が生じたり、容積効率が低下してしまう。
そこで従来は、実開昭53-61803号公報、特開昭55-917
85号公報に開示されているように、一対の軸受の接合面
それぞれに相対向する凹溝を形成し、この凹溝に位置決
めピンやキーを挿入することで、一対の軸受の相対移動
を防止したものがある。
(考案が解決しようとする課題) 前者公報に開示のものでは、一対の軸受が分離してし
まい、高圧側と低圧側とが連通して容積効率が低下する
という問題がある。
後者公報に開示のものでは、一対の軸受それぞれに形
成される凹溝を相対的にずらして形成し、ここにピンや
キーを挿入することで、その凹溝のずれを矯正する方向
に軸受を移動させて軸受の外周をポンプケースの外周に
圧接させるようにし、この圧接反力により軸受の分離を
防止している。しかし、このような構造は部品の加工や
組立が面倒なものであり、製造コストも増大する。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ギヤポンプの一対の軸受の相対移動と分離
とを簡単な構造でかつ確実に防止できるギヤポンプを提
供することを目的とする。
本考案の特徴とするところは、ポンプケース内に一対
の流体圧送用ギヤを備え、この一対のギヤの各々から軸
方向両方に突出する各軸部が、それぞれギヤの軸方向同
側において対を成す二対の軸受により支持されているギ
ヤポンプにおいて、前記二対の軸受のそれぞれが、対を
成す軸受の軸方向端部に設置される連結部材により連結
されている点にある。
(作用) 本考案の構成によれば、一対の軸受は連結部材により
その接合関係が維持される。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第5図に示すギヤポンプ1は、ポンプケー
ス2と、このポンプケース2内の一対の流体圧送用ギヤ
3,4とを備えている。
そのポンプケース2は、筒状のケース本体2aと、この
ケース本体2aの一端側に複数のボルト5で連結される第
1側板2bと、他端側に複数のボルト6で連結される第2
側板2cとを有する。また、ケース本体2aには流体の吸入
路13と吐出路14とが形成されている。
一方のギヤ3は駆動側であって、このギヤ3から軸方
向両方に突出する各軸部7a,7bは軸受8,9により支持され
ている。一方の軸部7bの先端はポンプケース2の外部に
突出されて図外駆動源に連動連結されている。
なお、一方の軸部7bと第2側板2cとの間にはシール材
15が介在され、さらに、その軸部7bのポンプケース2か
らの突出部にOリング16、スリーブ17、メカニカルシー
ル18、シールケース19が外嵌されている。
他方のギヤ4は従動側であって、前記駆動側のギヤ3
と咬合し、このギヤ4から軸方向両方に突出する軸部12
a,12bは軸受10,11により支持されている。
各軸部7a,7b,12a,12bを支持する軸受8,9,10,11はそれ
ぞれ筒状であって、ケース本体2a及び軸部7a,7b,12a,12
bに対して軸方向移動自在に嵌合されている。また、駆
動側の一方の軸部7aの軸受8と、従動側の一方の軸部12
aの軸受10とは面接触され、同様に、駆動側の他方の軸
部7bの軸受9と従動側の他方の軸部12bの軸受11とは面
接触されている。
この軸受8,9,10,11の内側面と、ギヤ3,4の外周面と、
ケース本体2aの内周面とで囲まれる流体通路が形成さ
れ、駆動側のギヤ3が第5図中矢印方向に回転駆動され
ることで、流体は吸入路13から吸い込まれ、その通路を
通って吐出路14から吐出される。この吐出圧により軸受
8,9,10,11が軸方向に押されて移動することで、ギヤ3,4
と軸受8,9,10,11との軸方向間に間隙δが形成される。
また、各軸受8,9,10,11のギヤ3,4との対向側面であっ
て、両ギヤ3,4が噛合する部分との対向部には、噛み合
ったギヤ3,4の歯溝内にとじ込められた流体を逃がすた
め、それぞれ吐出路14に通じる逃げ溝35が形成されてい
る。
そして、ポンプケース2の第1側板2bと軸受8,10との
間にシム22が、第2側板2cと軸受9,11との間にシム23が
それぞれ介在されている。本実施例では、シム22,23は
第4図に示すように正面視8字形で、その内周孔の径d
は軸部7a,7b,12a,12bの径より大きくされ、その外周縁
は軸受8,9,10,11の外周縁の径内方とされている。
一方のシム22は、駆動側の一方の軸部7aの軸受8と従
動側の一方の軸部12aの軸受10とを連結する第1連結部
材24により固定されている。すなわち、第1連結部材24
は両軸受8,10の第1側板2b側の軸方向端面にボルト25に
よって固定され、この際、シム22が軸部7a,12aと第1連
結部材24との間に介在されて共締めされる。そのため、
シム22にはボルト通孔26が開口されている。また、第1
連結部材24は第1側板2bに形成された凹部30内に配置さ
れている。
他方のシム23は、駆動側の他方の軸部7bの軸受9と従
動側の他方の軸部12bの軸受11とを連結する第2連結部
材27により固定されている。すなわち、第2連結部材27
は両軸受9,11の第2側板2c側の軸方向端面にボルト28に
よって固定され、この際、シム23が軸部7b,12bと第2連
結部材27との間に介在されて共締めされる。そのため、
シム23にはボルト通孔29が開口されている。また、第2
連結部材27は第2側板2cに形成された凹部31内に配置さ
れている。
そして、第1連結部材24の軸方向一方の端面は、シム
22の端面とケース本体2aの端面の双方に当接されてい
る。第1連結部材24の軸方向他方の端面は、第1側板2b
の凹部30の底面に当接されている。これにより、第1連
結部材24の軸方向移動が規制されている。
また、第2連結部材27の一方の軸方向端面は、シム23
の端面とケース本体2aの端面の双方に当接されている。
第2連結部材27の軸方向他方の端面は、第2側板2cの凹
部31の底面に当接されている。これにより第2連結部材
27の軸方向移動が規制されている。
上記構成によれば、シム22,23の軸方向寸法に応じ、
軸受8,9,10,11のポンプケース2に対する軸方向位置が
変更され、ギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方向間の間隙
δを変更調節できる。
また、上記実施例ではシム22,23の交換は、第1側板2
b、第2側板2cをケース本体2aから取外すだけで行なう
ことができ、また、シム22の厚みをシム23の厚みも含め
たものとすれば、第2側板2cを取外すことなく、第1側
板2bの取外しのみで行なうことができ、高粘度流体の圧
送用ギヤポンプのように大形のものが多い場合には、交
換作業に要する労力が小さくなって好ましい。
さらに、軸受8及び軸受10は第1連結部材24によって
連結され、軸受9及び軸受11は第2連結部材27によって
連結され、第1連結部材24と第2連結部材27とは軸方向
移動が規制されているため、シム22,23の軸方向寸法を
変更する場合以外は、軸受8,9,10,11がポンプケース2
に対し軸方向移動するのが規制される。これにより、ギ
ヤポンプ1を高粘度流体の送りに用いる場合に、シム2
2,23により設定されたギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方
向間の間隙δが変動してしまうのを防止できる。
すなわち、ギヤポンプにより高粘度の流体を送る場
合、軸受とポンプケースとの軸方向間に入り込んだ流体
が流動しにくいことにより、その軸受とポンプケースと
の間の流体圧が吐出圧より高くなってしまうことがあ
り、軸受がギヤ側に押されてしまい、ギヤと軸受との軸
方向間に有効な間隙を保てなくなる虞れがある。これ
を、上記のように軸受8,9,10,11の軸方向移動を規制す
ることで防止でき、有効な間隙を保持できる。
そして、軸受8と軸受10とは第1連結部材24により連
結されることで相対移動が規制され、軸受9と軸受11と
は第2連結部材27により連結されることで相対移動が規
制される。これにより、一対の軸受8、10及び軸受9,11
の各接合面がずれることはないので、それぞれに形成さ
れる前記逃げ溝35も一対の軸受間で相対的にずれること
はなく、また、一対の軸受が分離してしまうこともな
い。
また、駆動側のギヤ3と軸受8,9との軸方向間の間隙
と、従動側のギヤ4と軸受10,11との軸方向間の間隙と
が異なったものとなってしまうのを防止でき、間隙が狭
くなって焼付が生じたり、広くなって容積効率が下がる
といったことがなく、ポンプ性能を適正に保つことがで
きる。
なお、シム22,23の形状は上記実施例に限定されず、
ポンプケース2と軸受8,9,10,11との軸方向間に介在さ
れて、当該間隙を調整可能であればよい。
第6図は、ケース本体2aと第1側板2bとの軸方向間、
及び、ケース本体2aと第2側板2cとの軸方向間に介在で
きるシム40を示している。このシム40には、前記ボルト
5又は6の通孔41が形成されており、ボルト5によりケ
ース本体2aと第1側板2bとに共締めされ、ボルト6によ
りケース本体2aと第2側板2cとに共締めされ、ポンプケ
ース2のシールパッキンを兼用可能なものである。
このシム40をケース本体2aと第1側板2b及びケース本
体2aと第2側板2cとの間に介在させ、シム22,23を取外
し、第1連結部材24の軸方向一方の端面を軸受8,10の端
面とシム40の端面の双方に当接させ、第2連結部材27の
軸方向一方の端面を軸受9,11の端面とシム40の端面の双
方に当接させる。すると、シム40の軸方向寸法に応じ軸
受8,9,10,11のポンプケース2に対する軸方向位置が変
更され、ギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方向間の間隙δ
を変更調節できる。
このシム40による間隙δの変更は、シム40の軸方向寸
法だけ間隙δを大きくするものであり、シム22,23の軸
方向寸法だけ間隙δを小さくする上記実施例のものとは
異なる。実際のギヤポンプの製造では、間隙δは安全サ
イドとして大きく設定し、シム22,23により小さくして
調整するのが通常である。
(考案の効果) 本考案によれば、ギヤポンプの一対の軸受を、連結部
材により連結するという簡単な構造で、その分離と相対
移動とを確実に防止できる。
さらに、一対の軸受が軸方向に相対移動するのも防止
できるため、ギヤと軸受との軸方向間の間隙が、駆動側
のギヤと従動側のギヤとで異なったものとなるのを防止
でき、ポンプの性能を適正に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るギヤポンプの側断面図、
第2図は第1図のII-II線断面図、第3図は第1図のIII
-III線断面図、第4図は本考案の実施例に係るシムの正
面図、第5図は左半部は第1図のIIL線断面を示し、右
半部は第1図のIIR線断面を示す図、第6図はシムの正
面図である。 1……ギヤポンプ、2……ポンプケース、3,4……ギ
ヤ、7a,7b,12a,12b……軸部、8,9,10,11……軸受、24…
…第1連結部材、27……第2連結部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプケース内に一対の流体圧送用ギヤを
    備え、この一対のギヤの各々から軸方向両方に突出する
    各軸部が、それぞれギヤの軸方向同側において対を成す
    二対の軸受により支持されているギヤポンプにおいて、
    前記二対の軸受のそれぞれが、対を成す軸受の軸方向端
    部に設置される連結部材により連結されていることを特
    徴とするギヤポンプ。
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