JPH0738711Y2 - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JPH0738711Y2
JPH0738711Y2 JP1990035190U JP3519090U JPH0738711Y2 JP H0738711 Y2 JPH0738711 Y2 JP H0738711Y2 JP 1990035190 U JP1990035190 U JP 1990035190U JP 3519090 U JP3519090 U JP 3519090U JP H0738711 Y2 JPH0738711 Y2 JP H0738711Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はギヤポンプに関し、流体圧送用ギヤの側面の隙
間を変更調整するものに適用される。
(従来の技術) ギヤポンプとしては、ポンプケース内に一対の流体圧送
用ギヤを備え、このギヤから軸方向両方に突出する軸部
が、軸方向移動自在な軸受に支持されているものが汎用
されている。
このようなギヤポンプを、例えば高分子溶融重合物のよ
うに数万ポアズ以上の高粘度流体の送りに使用するよう
な場合、ギヤと各軸受との軸方向間の間隙は流体粘度や
吐出圧力に応じて0.5〜1mmにもする必要があり、この間
隙の大きさが適正か否かによって吐出量や動力といった
ポンプ性能が大きく影響される。
そのため、ギヤポンプの設計に際しては、ギヤと軸受と
の軸方向間隙が、流体粘度や吐出圧力に応じて適正な値
となるように設定される。
しかし、流体の粘度や吐出圧力がギヤポンプ製造前の計
画と異なったり、異なる流体粘度や吐出圧力を要求され
る所にギヤポンプを転用する場合、その間隙を変更する
必要が生じる。
従来、そのような間隙を変更する場合は、ポンプケース
や軸受を交換していた。
(考案が解決しようとする課題) ギヤと軸受との軸方向間隙を変更するのに、ポンプケー
スや軸受を交換するのでは多大のコストや作業労力を必
要とすることから、簡単に当該間隙を変更調整できるよ
うにすることが望まれていた。また、高粘度の流体を送
る場合、軸受とポンプケースとの軸方向間に入り込んだ
流体は流動しにくいため、そこでの流体圧が吐出圧より
高くなり、軸受がギヤ側に押されてギヤとの間に有効な
間隙が保てなくなってしまうことがあり、改善が望まれ
ていた。本考案は、かかる要望に応えることができるギ
ヤポンプを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案の特徴とするところは、ポンプケース内に一対の
流体圧送用ギヤを備え、このギヤから軸方向両方に突出
する軸部が軸方向移動自在な軸受により支持されている
ギヤポンプにおいて、ポンプケースと各軸受との軸方向
間に、各ギヤと軸受との軸方向間隙を変更調整するため
のシムを介在させると共に、該シムと軸受とを連結する
ための連結部材を設け、該連結部材はその一部にポンプ
ケースに当接する部分を有するようにした点にある。
(作用) 本考案の構成によれば、シムの軸方向寸法に応じて各軸
受のポンプケースに対する軸方向位置が変更できる。ま
た、軸受とギヤとの間の有効な間隙を確保できる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第5図に示すギヤポンプ1は、ポンプケース
2と、このポンプケース2内の一対の流体圧送用ギヤ3,
4とを備えている。
そのポンプケース2は、筒状のケース本体2aと、このケ
ース本体2aの一端側に複数のボルト5で連結される第1
側板2bと、他端側に複数のボルト6で連結される第2側
板2cとを有する。また、ケース本体2aには流体の吸入路
13と吐出路14とが形成されている。
一方のギヤ3は駆動側であって、このギヤ3から軸方向
両方に突出する各軸部7a,7bは軸受8,9により支持されて
いる。一方の軸部7bの先端はポンプケース2の外部に突
出されて図外駆動源に連動連結されている。
なお、一方の軸部7bと第2側板2cとの間にはシール材15
が介在され、さらに、その軸部7bのポンプケース2から
の突出部にOリング16、スリーブ17、メカニカルシール
18、シールケース19が外嵌されている。
他方のギヤ4は従動側であって、前記駆動側のギヤ3と
咬合し、このギヤ4から軸方向両方に突出する軸部12a,
12bは軸受10,11により支持されている。
各軸部7a,7b,12a,12bを支持する軸受8,9,10,11はそれぞ
れ筒状であって、ケース本体2a及び軸部7a,7b,12a,12b
に対して軸方向移動自在に嵌合されている。また、駆動
側の一方の軸部7aの軸部8と、従動側の一方の軸部12a
の軸受10とは面接触され、同様に、駆動側の他方の軸部
7bの軸受9と従動側の他方の軸部12bの軸受11とは面接
触されている。
この軸受8,9,10,11の内側面と、ギヤ3,4の外周面と、ケ
ース本体2aの内周面とで囲まれる流体通路が形成され、
駆動側のギヤ3が第5図中矢印方向に回転駆動されるこ
とで、流体は吸入路13から吸い込まれ、その通路を通っ
て吐出路14から吐出される。この吐出圧により軸受8,9,
10,11が軸方向に押されて移動することで、ギヤ3,4と軸
受8,9,10,11との軸方向間に間隙δが形成される。
また、各軸受8,9,10,11のギヤ3,4との対向側面であっ
て、両ギヤ3,4が噛合する部分との対向部には、噛み合
ったギヤ3,4の歯溝内にとじ込められた流体を逃がすた
め、それぞれ吐出路14に通じる逃げ溝35が形成されてい
る。
そして、ポンプケース2の第1側板2bと軸受8,10との間
にシム22が、第2側板2cと軸受9,11との間にシム23がそ
れぞれ介在されている。本実施例では、シム22,23は第
4図に示すように正面視8字形で、その内周孔の径dは
軸部7a,7b,12a,12bの径より大きくされ、その外周縁は
軸受8,9,10,11の外周縁の径内方とされている。
一方のシム22は、駆動側の一方の軸部7aの軸受8と従動
側の一方の軸部12aの軸受10とを連結する第1連結部材2
4により固定されている。すなわち、第1連結部材24は
両軸受8,10の第1側板2b側の軸方向端面にボルト25によ
って固定され、この際、シム22が軸部7a,12aと第1連結
部材24との間に介在されて共締めされる。そのため、シ
ム22にはボルト通孔26が開口されている。また、第1連
結部材24は第1側板2bに形成された凹部30内に配置され
ている。
他方のシム23は、駆動側の他方の軸部7bの軸受9と従動
側の他方の軸部12bの軸受11とを連結する第2連結部材2
7により固定されている。すなわち、第2連結部材27は
両軸受9,11の第2側板2c側の軸方向端面にボルト28によ
って固定され、この際、シム23が軸部7b,12bと第2連結
部材27との間に介在されて共締めされる。そのため、シ
ム23にはボルト通孔29が開口されている。また、第2連
結部材27は第2側板2cに形成された凹部31内に配置され
ている。
そして、第1連結部材24の軸方向一方の端面は、シム22
の端面とケース本体2aの端面の双方に当接されている。
第1連結部材24の軸方向他方の端面は、第1側板2bの凹
部30の底面に当接されている。これにより、第1連結部
材24の軸方向移動が規制されている。
また、第2連結部材27の一方の軸方向端面は、シム23の
端面とケース本体2aの端面の双方に当接されている。第
2連結部材27の軸方向他方の端面は、第2側板2cの凹部
31の底面に当接されている。これにより第2連結部材27
の軸方向移動が規制されている。
上記構成によれば、シム22,23の軸方向寸法に応じ、軸
受8,9,10,11のポンプケース2に対する軸方向位置が変
更され、ギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方向間の間隙δ
を変更調節できる。
また、上記実施例ではシム22,23の交換は、第1側板2
b、第2側板2cをケース本体2aから取外すだけで行なう
ことができ、また、シム22の厚みをシム23の厚みも含め
たものとすれば、第2側板2cを取外すことなく、第1側
板2bの取外しのみで行なうことができ、高粘度流体の圧
送用ギヤポンプのように大形のものが多い場合には、交
換作業に要する労力が小さくなって好ましい。
さらに、軸受8及び軸受10は第1連結部材24によって連
結され、軸受9及び軸受11は第2連結部材27によって連
結され、第1連結部材24と第2連結部材27とは軸方向移
動が規制されているため、シム22,23の軸方向寸法を変
更する場合以外は、軸受8,9,10,11がポンプケース2に
対して軸方向移動するのが規制される。これにより、ギ
ヤポンプ1を高粘度流体の送りに用いる場合に、シム2
2,23により設定されたギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方
向間の間隙δが変動してしまうのを防止できる。
すなわち、ギヤポンプにより高粘度の流体を送る場合、
軸受とポンプケースとの軸方向間に入り込んだ流体が流
動しにくいことにより、その軸受とポンプケースとの間
の流体圧が吐出圧より高くなってしまうことがあり、軸
受がギヤ側に押されてしまい、ギヤと軸受との軸方向間
に有効な間隙を保てなくなる虞れがある。これを、上記
のように軸受8,9,10,11の軸方向移動を規制することで
防止でき、有効な間隙を保持できる。
そして、軸受8と軸受10とは第1連結部材24により連結
されることで相対移動が規制され、軸受9と軸受11とは
第2連結部材27により連結されることで相対移動が規制
される。これにより、一対の相接合する軸受8,10及び軸
受9,11の各接合面がずれることはないので、それぞれに
形成される前記逃げ溝35も一対の軸受間で相対的にずれ
ることはなく、また、一対の軸受の接合間で分離してし
まうこともない。
また、駆動側のギヤ3と軸受8,9との軸方向間の間隙
と、従動側のギヤ4と軸受10,11との軸方向間の間隙と
が異なったものとなってしまうのを防止でき、間隙が狭
くなって焼付が生じたり、広くなって容積効率が下がる
といったことがなく、ポンプ性能を適正に保つことがで
きる。
なお、シム22、23の形状は上記実施例に限定されず、ポ
ンプケース2と軸受8,9,10,11との軸方向間に介在され
て、当該間隙を調整可能であればよい。
第6図は比較例に係り、ケース本体2aと第1側板2bとの
軸方向間、及び、ケース本体2aと第2側板2cとの軸方向
間に介在できるシム40を示している。このシム40には、
前記ボルト5又はボルト6の通孔41が形成されており、
ボルト5によりケース本体2aと第1側板2bとに共締めさ
れ、ボルト6によりケース本体2aと第2側板2cとに共締
めされ、ポンプケース2のシールパッキンを兼用可能な
ものである。
このシム40をケース本体2aと第1側板2b及びケース本体
2aと第2側板2cとの間に介在され、シム22,23を取外
し、第1連結部材24の軸方向一方の端面を軸受8,10の端
面とシム40の端面の双方に当接させ、第2連結部材27の
軸方向一方の端面を軸受9,11の端面とシム40の端面の双
方に当接させる。すると、シム40の軸方向寸法に応じ軸
受8,9,10,11のポンプケース2に対する軸方向位置が変
更され、ギヤ3,4と軸受8,9,10,11との軸方向間の間隙δ
を変更調節できる。
このシム40による間隙δの変更は、シム40の軸方向寸法
だけ間隙δを大きくするものであり、シム22,23の軸方
向寸法だけ間隙δを小さくする上記実施例のものとは異
なる。実際のギヤポンプの製造では、間隙δは安全サイ
ドとして大きく設定し、シム22,23により小さくして調
整するのが通常である。
(考案の効果) 本考案によれば、ポンプケースと軸受との軸方向間にシ
ムを介在させるだけで、ギヤと軸受との軸方向間隙を変
更調整でき、従来のような部品交換の必要がなく、コス
トや作業労力の低減を図ることができる。また、軸受と
ギヤとの間の有効な間隙を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るギヤポンプの側断面図、
第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第1図のII
I−III線断面図、第4図は本考案の実施例に係るシムの
正面図、第5図の左半部は第1図のIIL線断面を示し、
右半部は第1図のIIR線断面を示す図、第6図はシムの
正面図である。 1…ギヤポンプ、2…ポンプケース、3、4…ギヤ、7
a,7b,12a,12b…軸部、8,9,10,11…軸受、22,23…シム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプケース内に一対の流体圧送用ギヤを
    備え、このギヤから軸方向両方に突出する軸部が軸方向
    移動自在な軸受により支持されているギヤポンプにおい
    て、ポンプケースと各軸受との軸方向間に、各ギヤと軸
    受との軸方向間隙を変更調整するシムを介在させると共
    に、該シムと軸受とを連結する連結部材を設け、該連結
    部材はその一部にポンプケースに当接する部分を有する
    ことを特徴とするギヤポンプ。
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