JPH0642382A - 内燃エンジンの燃料供給系の異常検出装置 - Google Patents

内燃エンジンの燃料供給系の異常検出装置

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JPH0642382A
JPH0642382A JP21862892A JP21862892A JPH0642382A JP H0642382 A JPH0642382 A JP H0642382A JP 21862892 A JP21862892 A JP 21862892A JP 21862892 A JP21862892 A JP 21862892A JP H0642382 A JPH0642382 A JP H0642382A
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combustion engine
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將嘉 山中
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和同 澤村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パージによる誤検出を防止すると共に、パージ
カットに伴う運転性の悪化を防止できる内燃エンジンの
燃料供給系の異常検出装置を提供することを目的とす
る。 【構成】ステップ114の判別で、KO2AVE値が閾
値KO2AVEPGLよりも小さく、パージの影響によ
る誤検出の可能性があると判断された場合はステップ1
15に進み、フラグFFMPGSを“1”にして次回の
モニタでパージカットを実施するように指示する。この
ように、異常被判別係数KO2AVEが閾値KO2AV
EPGLを下回ったときのみパージカットを行うように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの燃料供
給系の異常検出装置に関し、特に内燃エンジンの排気系
に設けられた排気ガス濃度検出器の出力値に応じて設定
される空燃比補正係数の平均値に基づいて燃料供給系に
発生した異常を検出する内燃エンジンの燃料供給系の異
常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃エンジンの燃料供給系の異
常、すなわち燃料噴射弁の詰まり、異物噛みあるいは経
年変化による燃料供給量の制御可能範囲からの逸脱等を
検出する手法としては、例えば特開平3−249348
号公報に開示されるものがあった。
【0003】この公報に開示された燃料供給系の異常検
出装置は、内燃エンジンに供給される燃料量を補正する
空燃比補正係数KO2に基づいて算出された異常被判別
係数KO2AVEの前回値を初期値とする前記KO2値
の学習平均値を算出し、この学習平均値に基づき算出さ
れたKO2AVE値の今回値が所定範囲を越えたときに
燃料供給系に異常が発生していると判定するものであ
る。
【0004】さらに、この公報の装置では、エンジンの
吸気系に供給されるベーパーの影響で空燃比が変動して
前記KO2AVE値が小さくなり、燃料供給系が正常で
あるにも拘らず異常であると誤検出する恐れがあること
を考慮し、これを防止するために、エンジン回転数等の
エンジン運転領域が特定領域内にあって燃料供給系の故
障診断条件が成立したときに、ベーパーのエンジンの吸
気系への供給(パージ)を停止するパージカットを行う
手段を設けている。そして、このパージカット中におい
て異常被判別係数KO2AVEの算出を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の燃料供給系の異常検出装置では、上記故障診断条件
が成立する毎にパージカットを行う必要があるため、パ
ージカット/パージの切り換えが頻繁となり、また、パ
ージカットに伴う空燃比の変動により、エンジンにトル
ク変動が生ずる。
【0006】すなわち、大量のベーパがパージされてい
る時にパージカットを行うと、その後急激にリーン化す
る空燃比に対し、空燃比補正係数KO2による燃料補正
が間に合わず、空燃比の急激な変化が生じ、エンジンが
振動して運転性を悪化させるという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、パージ
による誤検出を防止すると共に、パージカットに伴う運
転性の悪化を防止できる内燃エンジンの燃料供給系の異
常検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、内燃エンジンの排気系に設けられ
た排気ガス濃度検出手段と、前記排気ガス濃度検出手段
の出力に基づき所定空燃比となるようにエンジンに供給
される燃料量を補正する空燃比補正係数を算出する空燃
比補正係数算出手段と、内燃エンジンの運転状態を検出
する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段により
内燃エンジンが所定運転状態にあることが検出されたと
き前記空燃比補正係数の平均値を算出する平均値算出手
段と、前記平均値が所定範囲を逸脱したときに前記エン
ジンの燃料供給系が異常であると判定する異常判定手段
と、燃料タンク内に発生する蒸発燃料の内燃エンジンの
吸気系への供給を制御するパージ制御手段とを有する内
燃エンジンの燃料供給系の異常検出装置において、前記
パージ制御手段は、前記平均値が所定値より小さいとき
蒸発燃料の供給を停止するパージカット手段を備えたも
のである。
【0009】第2の発明では、第1の発明において、前
記パージカット手段により蒸発燃料の供給が停止された
後に、前記平均値が前記所定値を越えたときに前記燃料
供給系の異常検出を停止する異常検出停止手段を備えた
ものである。
【0010】第3の発明では、第1の発明における前記
所定範囲は所定の下限値よりなり、前記所定値は該下限
値より大きな値としたものである。
【0011】
【作用】上記構成により、第1の発明によれば、空燃比
補正係数の平均値が所定値より小さいときのみ、蒸発燃
料の供給遮断を行うので、的確に蒸発燃料の影響による
誤検出を防止できるだけでなく、不要な蒸発燃料の供給
遮断が行われることがなくなる。
【0012】第2の発明によれば、第1の発明における
蒸発燃料の供給遮断の後、前記平均値が所定値を越えた
時は燃料系の異常検出を中断するので、的確に蒸発燃料
の影響による誤検出を防止できるだけでなく、中断以降
は本異常検出装置の指示による蒸発燃料の遮断は実施さ
れないため、蒸発燃料の遮断/実行の切り換えによるエ
ンジンのトルク変動が防止される。
【0013】第3の発明によれば、第1の発明における
平均値の所定値を所定の下限値より大きな値としたの
で、燃料供給系の異常の誤判定が回避される。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0015】図1は本発明の実施例に係る燃料供給系の
異常検出装置を含む燃料供給制御装置の全体の構成図で
あり、符号1は例えば3気筒ずつ左右グループに分れ
て、合せて6気筒が配置されたタイプの4サイクルの内
燃エンジンを示し、エンジン1の吸気管2の途中にはス
ロットルボディ3が設けられ、その内部にはスロットル
弁3′が配されている。スロットル弁3′にはスロット
ル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロ
ットル弁3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コ
ントロールユニット(以下「ECU」という)5に供給
する。
【0016】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3′との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流
側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は燃料ポンプ
7を介して燃料タンク8に接続されていると共にECU
5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により
燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
【0017】一方、スロットル弁3′の直ぐ下流には管
9を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ10が設けられ
ており、この絶対圧センサ10により電気信号に変換さ
れた絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、そ
の下流には吸気温(TA)センサ11が取付けられてお
り、吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力して
ECU5に供給する。
【0018】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(Tw)センサ12はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)Twを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。エンジン回転数(Ne)
センサ13及び気筒判別(CYL)センサ14はエンジ
ン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付
けられている。エンジン回転数センサ13はエンジン1
のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置
で信号パルス(以下「TDC信号パルス」という)を出
力し、気筒判別センサ14は特定の気筒の所定のクラン
ク角度位置で信号パルスを出力するものであり、これら
の各信号パルスはECU5に供給される。
【0019】三元触媒15はエンジン1の左右気筒グル
ープに夫々設けられた排気管16L,16Rの集合部排気
管17に配置されており、排気ガス中のHC、CO、N
Ox等の成分の浄化を行う。排気ガス濃度検出器として
のO2センサ18L,18Rは左右気筒グループ毎の排気管
16L,16Rに夫々装着されており、左右気筒グループ
毎の排気ガス中の酸素濃度を検出してその各検出値に応
じた信号を出力しECU5に供給する。また、ECU5
には後述する第2図の手法により燃料供給系の異常を検
出したとき、警告を発するためのLED(発光ダイオー
ド)19が接続されている。
【0020】密閉された燃料タンク8の上部とスロット
ル弁3′直後の吸気管2との間には燃料蒸発ガス排出抑
止装置を構成する2ウェイバルブ20、キャニスタ2
1、パージ制御弁22が設けられる。パージ制御弁22
はECU5に接続され、ECU5からの信号で制御され
る。即ち燃料タンク8内で発生した蒸発ガスは、所定の
設定圧に達すると2ウェイバルブ20の正圧バルブを押
し開き、キャニスタ21に流入し貯蔵される。ECU5
からの制御信号でパージ制御弁22が開弁されると、キ
ャニスタ21に一時貯えられていた蒸発ガスは吸気管2
の負圧により、キャニスタ21に設けられた外気取込口
から吸入された外気と共に吸気管2へ吸引され、気筒へ
送られる。また外気の影響などで燃料タンク8が冷却さ
れて燃料タンク内の負圧が増すと、2ウェイバルブ20
の負圧バルブが開弁し、キャニスタ21に一時貯えられ
ていた蒸発ガスは燃料タンク8へ戻される。このように
して燃料タンク8内に発生した燃料蒸発ガスが大気に放
出されることを抑止している。
【0021】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6、パージ制御弁22、LED19に駆動信号を供給
する出力回路5d等から構成される。
【0022】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排ガス中の酸素濃度に応じたフィー
ドバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域等
の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エンジ
ン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC信
号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUT
を演算する。
【0023】 TOUT=Ti×K1×KO2+K2 …(1) ここに、Tiは燃料噴射弁6の噴射時間TOUTの基準値
であり、エンジン回転数Neと吸気管内絶対圧PBAに応
じて設定されたTiマップから読み出される。
【0024】KO2は空燃比フィードバック補正係数であ
ってフィードバック制御時、O2センサ18L,18Rに
より検出される排気ガス中の酸素濃度に応じて設定さ
れ、更にフィードバック制御を行なわない複数のオープ
ンループ制御運転領域では各運転領域に応じて設定され
る係数である。補正係数KO2は左右気筒グループ毎に設
定され、例えば右気筒グループの補正係数KO2Rは、右
気筒グループのO2センサ18Rの出力レベルが反転した
ときには周知の比例項(P項)の加算処理による比例制
御によって算出され、前記出力レベルが反転しないとき
には周知の積分項(I項)の加算処理による積分制御によ
って算出される(この算出手法は例えば特開昭63−1
37633号公報、特開昭63−189639号公報等
に開示される)。左気筒のグループの補正係数KO2Lも
左気筒グループのO2センサ18Lの出力電圧に基づいて
上述と全く同様に算出される。
【0025】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ
信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数であ
り、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速
特性等の諸特性の最適化が図られるような所定値に決定
される。
【0026】CPU5bは上述のようにして求めた燃料
噴射時間TOUTに基づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆
動信号を出力回路5dを介して燃料噴射弁6に供給す
る。
【0027】図2及び図3は、本発明が適用される燃料
供給系の異常検出プログラムフローチャートを示し、本
プログラムはバックグラウンド処理手法によりCPU5
bにおいて実行される。
【0028】図2において、まずステップ101では、
燃料供給系の異常検出(モニタ)を行うべきことを
“0”によって示すフラグFFMPASSが“1”であ
るか否かを判別し、その答が肯定(YES)、即ち燃料
供給系の異常検出を行う指示が未だない場合は、ステッ
プ102へ進む。
【0029】ステップ102では、後述するモニタ条件
の継続時間を設定するモニタ条件持続タイマtCON
T、パージカット後の安定化時間を設定するパージカッ
ト後安定化タイマtFMPGS、及び空燃比補正係数K
O2の積分値KAVの算出時間を設定するKAV算出タ
イマtCHKAVEをそれぞれ所定値に初期化してスタ
ートさせる。なお、これらのタイマはダウンカウンタで
構成されている。
【0030】続くステップ103では、燃料供給系の異
常検出を行うためにパージカットを実施すべきことを
“1”によって示すフラグFPGSCNTが“0”であ
るか否かを判別する。このフラグFPGSCNTは、後
述する異常被判別係数KO2AVEの算出処理において
使用され、パージの影響による誤検出を排除するための
パージカットの指示が出ている場合にパージカットを実
施するためのフラグである(後述するステップ220で
“1”にセットされる)。
【0031】ステップ103の答が肯定(YES)、即
ちフラグFPGSCNTが“0”であり前記パージカッ
トを実施しなかった場合はそのまま本ルーチンを終了す
る。また、その答が否定(NO)、即ち前記パージカッ
トを実施した場合はパージコントロールを行うべきこと
を“1”によって示すフラグFPGSを“1”に設定す
ると共に、前記フラグFPGSCNTを“0”に設定し
て、再びパージを行えるように処理を戻して本ルーチン
を終了する(ステップ104)。
【0032】一方、前記ステップ101の答が否定(N
O)、即ち燃料供給系の異常検出を行う指示が出た場合
は、ステップ105,106,107の判別処理を順次
実行する。すなわち、ステップ105では、パージの影
響による誤検出を排除するためモニタの禁止を行うべき
ことを“1”によって示すフラグFFMPGPASSが
“1”であるか否かを判別する。このフラグFFMPG
PASSは、後述するステップ120で“1”にセット
される。
【0033】ステップ106では、燃料供給系の異常を
“1”によって示すフラグFFMNGが“1”でいるか
否かを判別する。このフラグFFMNGは、後述する燃
料供給系の異常が確定した場合に“1”にセット(後述
ステップ113)される。
【0034】ステップ107においては、本モニタがO
2センサ18L,18Rを使用して行われるのでO2セ
ンサ18L,18Rが異常であるか否かを判別する。
【0035】これらの判別処理の答が1つでも肯定(Y
ES)、即ち、フラグFFMPGPASS=“1”、フ
ラグFFMNG=“1”、あるいはO2センサが異常で
ある場合は、燃料供給系の異常検出を行わないとして前
記ステップ102,103,104の処理を前述同様に
実行する。
【0036】そして、ステップ105〜ステップ107
の判別処理において、その答が全て否定(NO)の場
合、即ちフラグFFMPGPASS=“0”、フラグF
FMNG=“0”、及びO2センサが異常でない場合
は、燃料供給系の異常検出を行うものとして次のステッ
プ108へ進み、後述のサブルーチンで示す異常被判別
係数KO2AVEの算出処理を行う。
【0037】前記ステップ108における異常被判別係
数KO2AVEの算出処理後は、ステップ109へ進
む。このステップ109では、前記異常被判別係数KO
2AVEが算出されたことを“1”で示すフラグFKO
2AVECHKが“1”であるか否かを判別し、その答
が否定(NO)、即ち異常被判別係数KO2AVEが算
出されていないときは本ルーチンを終了する。その答が
肯定(YES)、即ち異常被判別係数KO2AVEが算
出された場合は図3のステップ111に進み、その算出
された異常被判別係数KO2AVEがそのKO2AVE
値の上限値KO2AVEFSHよりも大きいか否かを判
別する。
【0038】ステップ111の判別処理の答が肯定(Y
ES)、即ち異常被判別係数KO2AVEがそのKO2
AVE値の上限よりも大きい場合は、燃料供給系に異常
があると判断し、ステップ112において、パージカッ
トを行うべきことを“1”で示すフラグFFMPGSを
“0”に設定し、続いてステップ113で前記フラグF
FMNGを“1”に設定して本ルーチンを終了する。
【0039】また、前記ステップ111の判別の答が否
定(NO)の場合は、ステップ114に進む。このステ
ップ114では、パージの影響による誤検出の可能性の
有無を判断するための閾値KO2AVEPGLよりも今
回のKO2AVE値が小さいか否かを判別する。ここ
で、閾値KO2AVEPGLは、図8に示すようにKO
2AVE値の下限値KO2AVEFSLよりもやや大き
く設定する。これは、閾値KO2AVEPGLを下限値
KO2AVEFSLと同値にすると、後述するパージカ
ットを行った際に、KO2AVE値の変動が現れる以前
に燃料供給系が異常と判定される恐れがあるためであ
る。
【0040】ステップ114の判別の答が肯定(YE
S)、即ちKO2AVE値が閾値KO2AVEPGLよ
りも小さく(図8のA1)、パージの影響による誤検出
の可能性があると判断された場合はステップ115に進
み、前記フラグFFMPGSを“1”にして次回のモニ
タでパージカットを実施するように指示する(このパー
ジカットは後述するステップ219,220で実施され
る)。このように、異常被判別係数KO2AVEが閾値
KO2AVEPGLを下回ったときのみパージカットを
行うことにより、的確にパージの影響による誤検出を防
止できるだけでなく、不要なパージカットが行われるこ
とがなくなる。これにより、従来のように頻繁なパージ
カット/パージの切り換えを行う必要がなくなり、運転
性の悪化を防止できる。
【0041】次いでステップ116へ進み、KO2AV
E値がそのKO2AVE値の下限値KO2AVEFSL
よりも小さいか否かを判別し、その答が肯定(YE
S)、即ちKO2AVE値が下限値KO2AVEFSL
よりも小さい場合は、燃料供給系に異常があるとして前
記ステップ112及びステップ113の処理を経て本ル
ーチンを終了する。その答が否定(NO)、即ちKO2
AVE値が下限値KO2AVEFSLよりも大きい場合
は、燃料供給系に異常がないとしてステップ117で燃
料供給系に異常がないことを“1”よって示すフラグF
FMOKを“1”に設定し、本ルーチンを終了する。
【0042】一方、次回のモニタで前記ステップ114
の判別を行った際、その答が否定(NO)、即ちKO2
AVE値が閾値KO2AVEPGLよりも大きくなって
いる場合(前回のパージカットによりKO2AVE値が
上昇する;図8のA2)はステップ118へ進み、前回
(ステップ115)でパージカットが指示されていたか
否かを判別し、その答が肯定(YES)、即ちフラグF
FMPGSが“1”で前回パージカットが指示されてい
た場合は、ステップ119でフラグFFMPGSを
“0”に設定してパージカットを停止する(図8のA
3)。
【0043】そして、このような時にモニタを実行する
ことは、パージの影響によって正確なモニタが実施でき
ない状況にあると判断し(理由は図9を用いて後述す
る)、続くステップ120で前記フラグFFMPGPA
SSを“1”に設定して、モニタを禁止する指示を出す
(図8のA4)。その後は、前記ステップ116へ進ん
で前記同様の処理後、本ルーチンを終了する。
【0044】以上の燃料供給系の異常検出ルーチンは、
まず、右気筒グループで実行された後、左気筒グループ
が同様に実行される。
【0045】次に、図4〜図7のフローチャートを用い
て前記ステップ108における異常被判別係数KO2A
VEの詳細な算出手法を説明する。
【0046】図4において、まずステップ201では、
エンジン運転が特定運転領域にあるか否かを判別する。
即ちエンジン回転数Neが下限回転数NAVEL(例えば15
04rpm)と上限回転数NAVEL(例えば2496rpm)との間に
あり(該上下限回転数はAT車とMT車とで別の値に設
定してもよい)、吸気管内絶対圧PBAが下限圧PBAVEL
(例えば263mmHg)と上限圧PBAVEH(例えば435mmHg)
との間にあり(該上下限圧はAT車とMT車とで別の値
に設定してもよい)、吸気温TAが下限温度TAAVEL(例
えば20℃)と上限温度TWAVEH(例えば70℃)との
間にあり、エンジン水温Twが下限温度TAAVEL(例え
ば70℃)と上限温度(例えば90℃)との間にあり、
車速Vが下限速度VAVELと上限速度VAVEHとの
間にあり、且つスロットル弁開度θTHが下限開度θTHAV
ELと上限開度θTHAVEHとの間にあるときエンジンが特定
運転領域にあるとする。
【0047】ステップ201の答が肯定(YES)、即
ちエンジン運転が特定運転領域にある場合はステップ2
02へ進み、空燃比フィードバック制御中であるか否か
を判別する。前記ステップ201またはステップ202
の答が否定(NO)、即ちエンジン運転が特定運転領域
にない場合、または空燃比フィードバック制御が行われ
ていない場合は、O2センサ18L,18Rの出力に応
じた空燃比補正係数KO2の算出が行われないので、K
O2AVE値の算出処理は実行せずに、図5に示すステ
ップ203〜ステップ209の処理を行い、本サブルー
チンを終了する。
【0048】すなわち、ステップ203〜205におい
て、順次、前記モニタ条件持続タイマtCONT、パー
ジカット後安定化タイマtFMPGS、及びKAV算出
タイマtCHKAVEをそれぞれ所定値に初期化してス
タートさせる。さらに、ステップ206で前記フラグF
KO2AVECHKを“0”に設定しておき、続くステ
ップ207で前記フラグFPGSCNTが“0”である
か否かを判別する。その答が否定(NO)、即ちフラグ
FPGSCNTが“0”でない場合はステップ208へ
進み、前記フラグFPGSを“1”に設定すると共に、
前記フラグFPGSCNTを“0”に戻して、ステップ
209でフラグFVO2STを“0”に設定して本サブ
ルーチンを終了する。ここで、フラグFVO2STは、
他の制御ルーチンでO2センサ18L(または18R)
の出力値VO2の反転があったときに“1”に設定され
る反転確認フラグである(後述のステップ217で
“1”にセットされる)。また、前記ステップ207の
答が肯定(YES)、即ちフラグFPGSCNTが
“0”のときは、前記ステップ208をスキップしてス
テップ209を経て本サブルーチンを終了する。
【0049】図4に戻り、前記ステップ201及びステ
ップ202の答が肯定(YES)、即ちエンジン運転が
特定運転領域となり、且つ空燃比フィードバック制御中
となった場合はステップ210へ進み、前記フラグFK
O2AVECHKが“1”であるか否かを判別する。そ
の答が否定(NO)、即ちフラグFKO2AVECHK
が0”で未だ異常被判別係数KO2AVEが算出されて
いないときは次のステップ211へ進んで、タイマtC
ONTが“0”であるか否かを判別する。
【0050】前記ステップ210の答が肯定(YE
S)、即ちフラグFKO2AVECHKが“1”で既に
KO2AVE値が算出されている場合、または前記ステ
ップ211の答が否定(NO)、即ちタイマtCONT
が“0”でない場合は、前記ステップ207〜ステップ
209の処理を同様に行って本サブルーチンを終了す
る。
【0051】前記ステップ210の答が否定(NO)、
即ちKO2AVE値が算出されておらず、前記ステップ
211の答が肯定(YES)、即ちタイマtCONTが
“0”となり、エンジン運転が特定運転領域にある空燃
比フィードバック制御状態が所定時間継続した場合は、
モニタ条件が成立したことになり、ステップ212以降
で実際に異常被判別係数KO2AVE算出の処理を行
う。
【0052】まず、ステップ212では、前記フラグF
FMPGSが“1”であるか否かを判別する。初回は、
その答が否定(NO)、即ちフラグFFMPGSが
“0”でパージカットの指示が出ていないので、図6の
ステップ213へ進む。
【0053】図6において、ステップ213では、タイ
マtFMPGSが“0”となったか否かを判別し、その
答が否定(NO)、即ち前記ステップ205でスタート
されたタイマtFMPGSが“0”となっていない場合
は、パージ開始から所定時間の経過がないとしてステッ
プ214へ進む。このステップ214では、前記フラグ
FVO2STを“0”にして本サブルーチンを終了す
る。
【0054】前記ステップ213の答が肯定(YE
S)、即ちタイマtFMPGSが“0”となってパージ
開始から所定時間経過した場合は、ステップ215へ進
み、前記フラグFVO2STが“1”であるか否かを判
別する。初回では、その答は否定(NO)、即ちフラグ
FVO2STが“0”であってVO2値の反転は確認さ
れていないので、ステップ216においてVO2値が反
転されているか否かを判別する。その答が否定(N
O)、即ちVO2値が反転されていない場合は、本サブ
ルーチンを終了し、肯定(YES)、即ちVO2値が反
転されていた場合は、ステップ217で前記フラグFV
O2STを“1”に設定すると共に、ステップ218で
現在のKO2値をその積分値KAVの初期値として設定
して本サブルーチンを終了する。
【0055】図4に戻り、2回目以降において、前記ス
テップ212の答が肯定(YES)、即ちフラグFFM
PGSが“1”となりパージの影響による誤検出を排除
するためのパージカットの指示が出ている場合は、ステ
ップ219へ進む。このステップ219では、前記フラ
グFPGSが“1”であるか否かを判別し、その答が肯
定(YES)、即ちパージカットの指示が出ているにも
拘らずフラグFPGSが“1”で実際にパージカットが
行われていない場合は、ステップ220へ進む。
【0056】ステップ220では、前記フラグFPGS
を“0”に設定してパージカットを指示し、且つ前記フ
ラグFPGSCNTを“1”に設定してパージカットを
実施した後、図6に示す前記ステップ213へ進む。ま
た、前記ステップ219の答が否定(NO)、パージカ
ット指示によりパージカットとなっている場合は、その
ままステップ213へ進む。このステップ213では、
上記同様の処理を行って前記ステップ215へ進む。
【0057】ステップ215の判別では、前回でVO2
値が反転していればフラグFVO2STが“1”となっ
ているので、その答は肯定(YES)、即ちVO2値の
反転が確認され、ステップ221へ進んで、再度、VO
2値が反転されているか否かを判別する。その答が肯定
(YES)、即ちVO2値が反転され、周知の比例項
(P項)の加算処理による比例制御によって空燃比フィ
ードバック補正係数KO2が算出される時には次式(2)
に基づき補正係数KO2の学習平均値である積分値KAVを
算出する(ステップ222)。
【0058】
【数1】 但し、CO2AVは1〜100Hのうち、特定運転領域において
補正係数KO2の変化に対する追従性をよくするために比
較的大きな値に設定される変数であり、KAV′は積分値
KAVの前回値であって、その初期値は、前回エンジンが
特定運転領域あった時に得られ記憶された最後のKO2
AVE値とし、エンジン始動後最初に特定運転領域に突
入した時は、係数KO2AVE値の初期値とする。
【0059】また、ステップ221の答が否定(N
O)、即ちVO2値が反転されていない場合は、前記ス
テップ222をスキップして、積分値KAVは前回値を
採用する。
【0060】続くステップ223では、タイマtCHK
AVEが“0”となっているか否かを判別し、その答が
否定(NO)、即ちタイマtCHKAVEが“0”とな
っていない場合は本サブルーチンを終了する。その答が
肯定(YES)、即ちタイマtCHKAVEが“0”と
なりKAV値の算出が所定時間が行われた場合は、図7
のステップ224へ進む。
【0061】ステップ224では、このように決定され
た積分値KAVが、前回KO2AVE値に経年変化判定用偏差
ΔKO2AVE(例えば800H)を加算した値より大きいか否
かを判別する。なお、係数KO2AVEの初期値は他の制御
ルーチンで決定される周知のKO2の平均値KREFとす
る。このステップ224の答が肯定(Yes)ならば次
式(3)に基づき異常被判別係数KO2AVEの今回値を算
出して更新する(ステップ225)。
【0062】 KO2AVE=KO2AVE′+α×ΔKO2AVE …(3) 但しKO2AVE′は係数KO2AVEの前回値を示し、右辺の係
数αは運転状態に応じて設定される係数(≦1.0)であ
り、例えば0.5に設定される。
【0063】次にステップ226でフラグFKO2AVERCHK
を、1に設定して、ステップ227へ進む。このステッ
プ227では、フラグFPGSCNTが“0”であるか
否かを判別し、その答が肯定(YES)、即ち燃料供給
系の異常検出のためのパージカットを実施していなかっ
た場合は、本ザブルーチンを終了し、その答が否定(N
O)、即ち燃料供給系の異常検出のためのパージカット
を実施していた場合は、ステップ228へ進む。
【0064】ステップ228では、前記フラグFPGS
を“1”に設定すると共に、前記フラグFPGSCNT
を“0”に設定してパージを元に戻し、本サブルーチン
を終了する。
【0065】ステップ224の答が否定(No)ならば
前記積分値KAVが、前回KO2AVE値から前記経年変化判
定用偏差値ΔKO2AVEを減算した値より小さいか否かを
判別する(ステップ229)。この答が肯定(Yes)
ならば次式(4)に基づき異常被判別係数KO2AVEの今
回値を算出して更新する(ステップ230)。
【0066】 KO2AVE=KO2AVE′−α×ΔKO2AVE …(4) その後、前記ステップ226,227,228の処理を
前記同様に行って本サブルーチンを終了する。また、前
記ステップ229の答が否定(NO)であれば前記ステ
ップ230をスキップして本サブルーチンを終了する。
【0067】図9は、上記パージカット時のKO2値、
KAV値及びKO2AVE値の変動状況を示す図であ
る。
【0068】同図において、パージカットするまでは、
KO2値は閾値KO2AVEPGLを下回って微動して
おり、これに伴ってKO2AVE値も閾値KO2AVE
PGLを下回っている。しかし、パージカットになる
と、KO2値は短時間に閾値KO2AVEPGLを大き
く上回って変動する一方、KO2AVE値は、算出時間
がかかりその変動に迅速に追従することができない(図
9のB1で上方にシフトする)。従って、KO2値の微
動範囲のほぼ中央に位置している積分値KAVとKO2
AVE値との偏差B2が大きくなる。このように、パー
ジカット時に極端にKO2値の変動がある場合には、パ
ージの影響によって、もはや正確なモニタが実施できな
い状況にあるので、パージカットを停止してパージを再
開させ、以後はモニタを禁止するのである(前記ステッ
プS120)。これにより、異常検出の信頼性が向上す
ると共に、モニタ禁止以降は本異常検出装置の指示によ
るパージカットは実施されないため、パージカット/パ
ージの切り換えによる運転性の悪化が防止される。
【0069】ところで、上述した燃料供給系の異常検出
処理におけるパージカット/パージの切り換え時には、
空燃比が変動するため、運転性が悪化することが予想さ
れる。そこで、本実施例では、このパージカット/パー
ジの切り換え時における空燃比変動を抑制するための機
能を備えている。以下、この点について図10〜図13
を用いて説明する。
【0070】前記図3ステップ115において、フラグ
FFMPGSを“1”にして次回のモニタでパージカッ
トを実施するように指示したが、このパージカットは、
前記ステップ220でフラグFPGSが“0”に設定さ
れて実施される。この時、ECU5はパージ制御弁22
を閉弁させて、ベーパーの吸気管2への供給をカットす
る。その後、前記ステップ228でフラグFPGSを
“1”に戻してパージをオープンする。この時、ECU
5はパージ制御弁22を開弁させて、ベーパーの吸気管
2への供給を行う。
【0071】図10は、パージ制御弁22がデューティ
ソレノイド弁である場合のパージ制御のフローチャート
である。
【0072】同図において、まずステップ301では、
前記フラグFPGSが“0”に設定されているか否かを
判別し、その答が肯定(YES)、即ちフラグFPGS
が“0”に設定されてパージカットの指示が出ている場
合は、その後のステップS302〜ステップ304で、
KO2値の補正が充分間に合うタイミングでデューティ
比DUTYを所定値DELDUTYまで徐々に減算して
“0”にしてパージ制御弁22を閉弁する。
【0073】その後、前記ステップ301の答が否定
(NO)、即ちフラグFPGSが“1”となり、再度パ
ージをオープンする場合は、ステップS305〜306
で、目標デューティ比になるまでデューティ比DUTY
をDELDUTYまで徐々に増加させて、パージ制御弁
22を開弁する。これにより、図11で明らかなよう
に、空燃比A/Fの変動が抑制される。
【0074】図12は、パージ制御弁22がオン/オフ
ソレノイド弁である場合のパージ制御のフローチャート
である。
【0075】同図において、まずステップ401では、
前記フラグFPGSが“0”に設定されているか否かを
判別し、その答が肯定(YES)、即ちフラグFPGS
が“0”に設定されてパージカットの指示が出ている場
合は、その後のステップ402及びステップ403で、
パージ制御弁22を閉じると同時に、KO2値を×1.
0(理論空燃比に相当する)に戻してから、空燃比フィ
ードバック制御を続行する。
【0076】その後、前記ステップ401の答が否定
(NO)、即ちフラグFPGSが“1”となり、再度パ
ージをオープンする場合は、ステップ404及びステッ
プ405で、パージ制御弁22を開弁すると同時に、K
O2値をクルーズ時の学習値KREF1に設定して空燃
比フィードバック制御を続行する。これにより、図13
で明らかなように、空燃比A/Fの変動が抑制される。
【0077】
【発明の効果】以上に説明したように、第1の発明によ
れば、内燃エンジンの排気系に設けられた排気ガス濃度
検出手段と、前記排気ガス濃度検出手段の出力に基づき
所定空燃比となるようにエンジンに供給される燃料量を
補正する空燃比補正係数を算出する空燃比補正係数算出
手段と、内燃エンジンの運転状態を検出する運転状態検
出手段と、前記運転状態検出手段により内燃エンジンが
所定運転状態にあることが検出されたとき前記空燃比補
正係数の平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均
値が所定範囲を逸脱したときに前記エンジンの燃料供給
系が異常であると判定する異常判定手段と、燃料タンク
内に発生する蒸発燃料の内燃エンジンの吸気系への供給
を制御するパージ制御手段とを有する内燃エンジンの燃
料供給系の異常検出装置において、前記パージ制御手段
は、前記平均値が所定値より小さいとき蒸発燃料の供給
を停止するパージカット手段を備えたので、的確に蒸発
燃料の影響による誤検出を防止できるだけでなく、不要
な蒸発燃料の供給遮断が行われることがなくなる。これ
により、運転性の悪化を防止できる。
【0078】第2の発明では、第1の発明において、前
記パージカット手段により蒸発燃料の供給が停止された
後に、前記平均値が前記所定値を越えたときに前記燃料
供給系の異常検出を停止する異常検出停止手段を備えた
ので、的確に蒸発燃料の影響による誤検出を防止できる
だけでなく、中断以降は当然に前記蒸発燃料の供給遮断
は実施されないため、蒸発燃料の遮断/実行の切り換え
による運転性の悪化が防止される。
【0079】第3の発明では、第1の発明における前記
所定範囲は所定の下限値よりなり、前記所定値は該下限
値より大きな値としたので、燃料供給系の異常の誤判定
が回避され、異常判定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る異常検出装置を含む燃料
供給制御装置の全体構成図である。
【図2】異常検出プログラムのフローチャートである。
【図3】異常検出プログラムのフローチャートである。
【図4】図2に示されるステップ108の詳細なプログ
ラムのフローチャートである。
【図5】図2に示されるステップ108の詳細なプログ
ラムの続きのフローチャートである。
【図6】図2に示されるステップ108の詳細なプログ
ラムのフローチャートである。
【図7】図2に示されるステップ108の詳細なプログ
ラムの続きのフローチャートである。
【図8】パージの影響による異常被判別係数KO2AV
Eの変動を示す図である。
【図9】パージカット時のKO2値、KAV値及びKO
2AVE値の変動状況を示す図である。
【図10】パージ制御弁22がデューティソレノイド弁
である場合のパージ制御のフローチャートである。
【図11】図10で示されるパージ制御の効果を示す図
である。
【図12】パージ制御弁22がオン/オフソレノイド弁
である場合のパージ制御のフローチャートである。
【図13】図12で示されるパージ制御の効果を示す図
である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 2 吸気管 5 ECU 6 燃料噴射弁 18L 左気筒グループ側O2センサ 18R 右気筒グループ側O2センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 洋 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの排気系に設けられた排気
    ガス濃度検出手段と、前記排気ガス濃度検出手段の出力
    に基づき所定空燃比となるようにエンジンに供給される
    燃料量を補正する空燃比補正係数を算出する空燃比補正
    係数算出手段と、内燃エンジンの運転状態を検出する運
    転状態検出手段と、前記運転状態検出手段により内燃エ
    ンジンが所定運転状態にあることが検出されたとき前記
    空燃比補正係数の平均値を算出する平均値算出手段と、
    前記平均値が所定範囲を逸脱したときに前記エンジンの
    燃料供給系が異常であると判定する異常判定手段と、燃
    料タンク内に発生する蒸発燃料の内燃エンジンの吸気系
    への供給を制御するパージ制御手段とを有する内燃エン
    ジンの燃料供給系の異常検出装置において、 前記パージ制御手段は、前記平均値が所定値より小さい
    とき蒸発燃料の供給を停止するパージカット手段を備え
    たことを特徴とする内燃エンジンの燃料供給系の異常検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記パージカット手段により蒸発燃料の
    供給が停止された後に、前記平均値が前記所定値を越え
    たときに前記燃料供給系の異常検出を停止する異常検出
    停止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃
    エンジンの燃料供給系の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記所定範囲は所定の下限値よりなり、
    前記所定値は該下限値より大きな値であることを特徴と
    する請求項1または2記載の内燃エンジンの燃料供給系
    の異常検出装置。
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