JP3788204B2 - エンジンのパージ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンのパージ制御装置に係り、特に空燃比制御とパージ学習制御とを行うエンジンのパージ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のエンジンにおいては、燃料タンク内に連通したエバポ通路とエンジンの吸気系に連通したパージ通路との間には燃料タンクからの蒸発燃料を吸着保持するとともに大気の導入によってこの吸着保持された蒸発燃料をパージさせてパージガスをエンジンに供給するキャニスタを設け、パージ通路途中にはエンジンの運転状態に応じてパージオン及びパージオフされてエンジンへのパージガスの流量であるパージ量を制御(パージ制御)するパージバルブを設け、エンジンの排気系に空燃比センサを設け、この空燃比センサからの出力信号及びエンジンへのパージガス中の蒸発燃料の濃度として演算されるパージ濃度を反映して空燃比をフィードバック制御し、パージオン時にパージ濃度の演算を学習して空燃比をパージ学習値で補正制御し、パージオフ時には空燃比を通常学習値で補正制御するパージ制御装置を備えたものがある。上述のパージ量は、一般に、エンジン回転数とエンジン負荷との2次元マップで予め制御手段(ECU)に設定した設定パージ量になるように、パージバルブが作動されることによって制御される。
【0003】
このようなエンジンのパージ制御装置としては、例えば、特開平11−22565号公報に開示されている。この公報に記載のものは、前回のパージ濃度とパージ量とからパージ補正値を算出し、パージオン時と同期させてこのパージ補正値によって空燃比を補正制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、パージ制御装置にあっては、エンジンの低負荷時には、パージ濃度が安定せず、このように安定していないパージ濃度によって空燃比が補正制御されてしまうと、空燃比状態が不安定となり、排ガスの排出量が多くなったり、ドライブビリティが悪化するという不都合があった。
【0005】
また、加速時・減速時には、空燃比の変化をパージ濃度に取り組んでしまうことで、空燃比状態が不安定となり、排ガスの排出量が多くなるという不都合があった。
【0006】
更に、低パージ量及び低吸入空気量でエンジンが始動した後に、最初にパージ濃度を演算すると、キャニスタ内に蒸発燃料が貯まっていなくても、キャニスタと燃料タンクとを連絡するパイプ内(エバポ通路)に漂っている蒸発燃料がエンジン内に吸入されてしまい、よって、パージ濃度が濃いとして演算をする。そして、その濃いとするパージ濃度でパージ率を設定し、その後、特に吸入空気量が多い状態で空燃比を補正制御すると、そのパージ濃度分だけ空燃比をリーン化しようとするが、実際には、キャニスタ内やパイプ内には蒸発燃料が少なく、空燃比のみリーンに誤補正してしまい、このため、ドライブビリティの悪化や、排ガスの排出量が多くなるという不都合がある。
【0007】
更にまた、パージ制御にあっては、パージ量をパージ濃度によって設定しているので、燃料のフィードバック制御及びパージ濃度を演算するパージ学習の制御が行われていない領域では、パージ量の設定ができないことから、パージ制御を停止している。従って、エンリッチ状態の高負荷領域、高回転領域では、燃料のフィードバック制御を停止しているので、パージ制御も停止している。
【0008】
しかし、登坂等の運転が長く続くと、燃料タンク内に蒸発燃料が多く溜まり、特に、高地では、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量が多くなるとともに、エンジン出力も低下することから、アクセルペダルの踏み込み量も大きくなり、エンリッチでの走行時間が増加する。このため、燃料タンク内の圧力が蒸発燃料によって高くなり、蒸発燃料がキャニスタの大気開口から外部に洩れてしまう可能性があった。また、蒸発燃料により燃料タンク内の圧力が急上昇し、タンク内圧センサが正常であるにも拘らず、異常と誤診断してしまうという不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、燃料タンク内に連通したエバポ通路とエンジンの吸気系に連通したパージ通路との間には前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着保持するとともに大気の導入によってこの吸着保持された蒸発燃料をパージさせてパージガスを前記エンジンに供給するキャニスタを設け、前記パージ通路途中には前記エンジンの運転状態に応じてパージオン及びパージオフされて前記エンジンへのパージガスの流量であるパージ量を制御するパージバルブを設け、前記エンジンの排気系に空燃比センサを設け、この空燃比センサからの出力信号及び前記エンジンへのパージガス中の蒸発燃料の濃度として演算されるパージ濃度を反映して空燃比をフィードバック制御し、パージオン時に前記パージ濃度の演算を学習して空燃比をパージ学習値で補正制御し、パージオフ時には空燃比を通常学習値で補正制御するエンジンのパージ制御装置において、前記パージ濃度の演算の学習頻度を変更するように前記パージ学習の回数と前記通常学習の回数とを前記演算されたパージ濃度状態によって設定する制御手段を設け、この制御手段は、前記エンジンの低負荷時に、エンジン負荷によってパージ濃度補正係数を求め、このパージ濃度補正係数によって前記パージ濃度を補正することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明は、空燃比を補正制御する際に用いるパージ学習値および通常学習値を演算学習するためのパージ学習の回数と通常学習の回数とを、演算されたパージ濃度状態によって設定することにより、パージ濃度の演算学習の頻度を変更する。例えば、キャニスタ内に蒸発燃料が多いときには、パージ量を多くし、これにより、パージ濃度の変化も大きくなることから、パージ学習の頻度を多くする。よって、パージ濃度の演算学習の頻度を多くしてパージ濃度の演算を高精度とし、この高精度に演算されたパージ濃度によって空燃比を制御することから、ドライブビリティを向上し、また、排ガスの排出量を安定することができる。更に、パージ濃度が特に高い時は、排ガス制御が安定しなくなるため、パージ率を下げることができる。
【0011】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜17は、この発明の実施例を示すものである。図17において、2は車両(図示せず)に搭載されるエンジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はオイルパン、10はクランク軸、12はエアクリーナ、14は吸気管、16はスロットルボディ、18はスロットル弁、20はサージタンク、22は吸気マニホルド、24は排気マニホルド、26はフロント触媒コンバータ、28は排気管、30はリア触媒コンバータ、32は燃料タンクである。この燃料タンク32には、燃料タンク32内の燃料レベルを検出して、この燃料レベルに対応する電圧を出力する燃料レベルゲージ34が設けられている。
【0012】
サージタンク20と燃料タンク32間には、蒸発燃料制御装置36が設けられている。この蒸発燃料制御装置36にあっては、燃料タンク32に連通するエバポ通路38とエンジン2の吸気系のサージタンク20に連通するパージ通路40との間に、キャニスタ42が設けられている。このキャニスタ42は、燃料タンク32からの蒸発燃料を吸着保持するとともに、大気の導入によってこの吸着保持された蒸発燃料をパージさせてパージガスをエンジン2に供給するものである。また、エバポ通路38には、燃料タンク32側から順次にタンク内圧センサ44とセパレータ46と圧力制御弁48とが設けられている。この圧力制御弁48は、圧力通路50を介してサージタンク20に連通している。この圧力通路50には、負圧弁制御弁52が設けられている。また、パージ通路40には、エンジン2の運転状態に応じてパージオン及びパージオフされてエンジン2へのパージガスの流量であるパージ量を制御(パージ制御)するパージバルブ54が設けられている。このパージバルブ54は、デューティ制御されるものである。キャニスタ42には、大気制御弁56が設けられている。
【0013】
また、エンジン2の吸気系には、排気の一部を吸気系に供給するEGR装置58が設けられている。このEGR装置58は、EGR制御弁60と背圧制御弁62とEGR判定弁64とを有している。
【0014】
また、サージタンク20には、フィルタ66を介して吸気管圧力を検出する圧力センサ68が設けられている。
【0015】
エンジン2には、クランク角センサ70が設けられる。このクランク角センサ70は、エンジン回転数センサとしての機能をも有し、クランク軸10に取付けられて外周縁に複数の歯部72を有するクランク角プレート74と、シリンダブロック4に取付けた電磁ピックアップ76とからなる。
【0016】
このクランク角センサ70は、制御手段(ECU)78に連絡している。
【0017】
この制御手段78には、また、シリンダヘッド6に取付けた水温センサ80と、吸気管14に取付けた吸気温センサ82と、スロットルボディ16に取付けたスロットル開度センサ84と、点火装置86と、燃料レベルゲージ34と、圧力センサ68と、タンク内圧センサ44と、負圧制御弁52と、大気制御弁56と、パージバルブ54と、EGR制御弁60と、EGR判定弁64と、排気マニホルド24に取付けた空燃比センサであるフロント酸素濃度センサ88と、リア触媒コンバータ30の下流側の排気管28に取付けた他の空燃比センサであるリア酸素濃度センサ90と、大気圧を検出する大気圧センサ92と、バッテリ94と、イグニションキー96と、そして、アイドルスイッチ98とが連絡している。
【0018】
この制御手段78は、従来と同じように、燃料のフィードバック制御をするとともに、酸素濃度センサ88、90からの出力信号及びエンジン2へのパージガス中の蒸発燃料の濃度として演算されるパージ濃度(PDENC)を反映して空燃比をフィードバック制御する。即ち、所定のパージ学習制御条件(例えば、水温が75℃以上)が成立すると、パージオンとパージオフを交互に繰り返し、パージオン時には、パージバルブ54を開き、この時のパージ濃度(PDENC)を演算して学習するとともにパージ学習値(KLERNC)を演算し、このパージ学習値(KLERNC)をパージ補正値として空燃比を補正制御する。また、パージオフ時には、パージバルブ54を閉じ、この時の通常学習値(KLERNA)を演算し、この通常学習値(KLERNA)を通常補正値として空燃比を補正制御する(図1、16参照)。この通常学習値(KLERNA)は、図12に示す如く、エンジン回転数とエンジン負荷との記憶マップに記憶される。また、パージ学習値(KLERNC)は、直前の値のみ記憶マップに記憶される(図示せず)。
【0019】
また、制御手段78は、パージ濃度(PDENC)の演算の学習頻度を変更するように、演算されたパージ濃度(PDENC)状態によってパージ学習の回数と通常学習の回数とを設定するものである(図8参照)。この図8においては、パージ濃度(PDENC)が第1所定値P1付近までは、通常学習の回数がパージ学習の回数よりも少し多いが、パージ濃度(PDENC)が第1所定値P1を越えると、パージ濃度(PDENC)が第2所定値P2になるまで、通常学習の回数が漸次少なくなり、パージ濃度(PDENC)が第2所定値P2になると、通常学習の回数が所定の回数N1に設定される一方、パージ学習の回数が漸次多くなり、パージ濃度(PDENC)が第2所定値P2になると、パージ学習の回数が所定の回数N2に設定される。
【0020】
更に、制御手段78は、エンジン2の始動後に、パージ学習を初回のみ固定回数とするように、通常パージ割合値(PQAMN)まで一定割合でゆっくりパージバルブ54を開動作するとともに、パージ学習が積算され所定回数としての40回終了するまでパージ濃度(PDENC)の演算を継続して学習するものである(図3、16参照)。
【0021】
更にまた、制御手段78は、エンジン2への吸入空気量に対するパージ量の割合であるパージ率(PQA)をパージ濃度(PDENC)によって設定するものである(図9参照)。
【0022】
また、制御手段78は、エンジン2の低負荷時に、パージ濃度(PDENC)の演算において、フィードバック補正値(GAMASA)がパージ濃度(PDENC)の演算に対して悪影響を及ぼさないように、エンジン負荷(吸入空気量、スロットル開度、吸気管負圧等)によってパージ濃度補正係数(xDEN)を求め、このパージ濃度補正係数(xDEN)によってパージ濃度(PDENC)を補正するものである(図10参照)。
【0023】
更に、制御手段78は、エンジン負荷の変化時に、パージ濃度(PDENC)の演算において、フィードバック補正値(GAMASA)の変動がパージ濃度(PDENC)の演算に対して悪影響を及ぼさないように、エンジン負荷変化量によってパージ濃度補正係数(yDEN)を求め、このパージ濃度補正係数(yDEN)によってパージ濃度(PDENC)を補正するものである(図11参照)。
【0024】
更にまた、制御手段78は、パージ濃度(PDENC)の演算において、エンジン負荷に応じたパージ濃度補正係数(xDEN)、または、エンジン負荷変化量に応じたパージ濃度補正係数(yDEN)を求め、このパージ濃度補正係数(xDEN、yDEN)によってパージ濃度(PDENC)の補正をする場合に、図7に示すように、初回のパージ学習時のみ、パージ濃度(PDENC)を補正するものである。
【0025】
また、制御手段78は、パージ濃度(PDENC)の変化量がパージ濃度比較値(PDLT)よりも大きく且つパージ率(PQA)の変化量がパージ率比較値(PQDLT)よりも大きいときに、パージ率を目標パージ率(PQA)(図9参照)になるまで数回に分けて一定割合でゆっくりなまして増加し、一方、パージ濃度(PDENC)の変化量がパージ濃度比較値(PDLT)よりも小さく且つパージ率(PQA)の変化量がパージ率比較値(PQDLT)よりも小さいときには、パージ率(PQA)をなまさないで、目標パージ率(PQA)(図9参照)でパージバルブ54を開動作させてパージ制御するものである(図4、16参照)。
【0026】
更に、制御手段78は、燃料のフィードバック制御が停止してエンリッチ領域に入った場合に、一定のパージ率、又は、エンジン回転数とエンジン負荷とで設定されたパージ率(図13参照)、又は、エンジン負荷で設定されたパージ率(図14参照)でパージバルブ54を開動作させてパージ制御するものである(図5参照)。このため、制御手段78には、エンリッチ時に、吸気管圧力によってパージ量とパージバルブ54の開度(%)が設定されている(図15参照)。
【0027】
更にまた、制御手段78は、アイドルスイッチ98のオン時及び/またはエンリッチ領域以外で燃料のフィードバック制御が停止した領域では、一定のパージ率又はエンジン回転数とエンジン負荷とで設定されたパージ率(図13参照)又はエンジン負荷で設定されたパージ率(図14参照)でパージバルブ54を開動作させてパージ制御するものである(図5参照)。
【0028】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0029】
制御手段78において、図1に示す如く、イグニションキー96のオンによるエンジン2のスタートによってプログラムがスタートすると(ステップ102)、パージ学習値(KLERNC)とパージカウンタ(PCOUNT)とパージ濃度(PDENC)とパージ積算値(CPTOTAL)とを夫々クリアする(ステップ104)。
【0030】
これは、キャニスタ42からの蒸発燃料のパージは、キャニスタ42の温度によって大きく変化するので、高温下では燃料タンク32内の蒸発燃料がキャニスタ42に吸着保持されても、エンジン2を停止し、エンジン2が冷えてしまえば、次にエンジン2を始動した時には、キャニスタ42や燃料タンク32内からの蒸発燃料の発生量が少ないからであり、よって、パージ学習値(KLERNC)、パージ濃度(PDENC)を、前回のエンジン始動時の値で使用することができず、エンジン2を始動する毎に、クリアにする。
【0031】
エンジン2を始動し、燃料のフィードバック制御及びパージ学習制御が始まるまでは、パージオフあるいは制限された低いパージ率でパージ制御され、この場合には、通常学習値記憶マップ(図12参照)の通常学習値(KLERNA)によって空燃比の補正制御を行なう(ステップ106)。
【0032】
そして、燃料のフィードバック制御が開始したか否かを判断する(ステップ108)。
【0033】
このステップ108がYESの場合には、所定のパージ学習制御条件(例えば、水温が75℃以上)が成立したか否かを判断する(ステップ110)。
【0034】
このステップ110がYESの場合には、パージバルブ制御の第1のパージ制御(パージ制御1)(図3参照)を行う(ステップ112)。
【0035】
一方、ステップ108がNOの場合及びステップ110がNOの場合には、パージバルブ制御の第2のパージ制御(パージ制御2)(図5参照)を行う(ステップ114)。
【0036】
先ず、パージバルブ制御のパージ制御1においては、図3に示す如く、プログラムがスタートすると(ステップ302)、パージカウンタ(PCOUNT)が、PCOUNT=0か否かを判断する(ステップ304)。
【0037】
このステップ304がYESの場合には、エンジン2の始動時は、キャニスタ42内及び燃料配管(図示せず)内の濃度が解らないため、エンジン2の始動の初回のみ、パージ学習を固定回数(例えば40回)とするように、通常パージ割合値(PQAMN)まで、一定割合でゆっくりパージバルブ54を開動作する(ステップ306)(図16参照)。
【0038】
そして、このパージ学習が固定回数の40回終了したか否かを判断する(ステップ308)。
【0039】
このステップ308がNOの場合には、ステップ304に戻し、パージカウンタ(PCOUNT)が、PCOUNT=0か否かを判断する。
【0040】
ステップ308がYESの場合には、パージカウンタ(PCOUNT)を、PCOUNT←1とする(ステップ310)。
【0041】
そして、パージバルブ54を閉動作してパージオフとする(ステップ312)。なお、このパージバルブ54の閉動作時には、後述する通常学習値を演算する通常学習を行っている。
【0042】
また、前記ステップ304でNOの場合には、このステップ312に直接的に移行させる。
【0043】
このパージオフしている時間は、通常学習の回数により決定される。この通常学習の回数は、図8に示すように、後述する如き直前に演算されたパージ濃度(PDENC)によって設定される(ステップ314)。
【0044】
そして、この通常学習が所定の回数だけ終了したか否かを判断する(ステップ316)。
【0045】
このステップ316がNOの場合には、ステップ312に戻し、通常学習が所定の回数終了まで、パージバルブ54の閉状態を継続する。
【0046】
ステップ316がYESの場合には、パージ率(PQA)を、図9により、前回のパージ濃度(PDENC)(重み付け値)状態によって設定する(ステップ318)。このパージ濃度(PDENC)は、後述する図6の第1実施例(実施例1)、図7の第2実施例(実施例2)のパージ学習制御によって設定されるものである。
【0047】
そして、パージ率(PQA)を目標パージ率(PQA)にしてパージバルブ54を開動作する。あるいは、パージ率(PQA)を目標パージ率(PQA)になるまで数回に分けて増加し、このパージ率(PQA)によってパージバルブ54を開動作する(ステップ320)。なお、このパージバルブ54の開動作時には、後述するパージ濃度およびパージ学習値を演算するパ−ジ学習を行っている(図4参照)。
【0048】
次に、このパージ学習が所定の回数だけ終了したか否かを判断する(ステップ322)。
【0049】
このステップ322がNOの場合には、ステップ318に戻す。
【0050】
ステップ322がYESの場合には、ステップ304に戻す。
【0051】
なお、前記ステップ318、320(図3参照)におけるパージ濃度(PDENC)によるパージ率(PQA)の設定としては、図4に基づいて行う。
【0052】
即ち、図4に示す如く、パージ学習が固定回数の40回終了の前回のパージ濃度(PDENC)から今回のパージ率(PQA)を設定する(ステップ402)。そして、後述する図6のパージ学習制御の第1実施例(実施例1)及び図7のパージ学習制御の第2実施例(実施例2)で説明する計算式(式1、式2)で演算されて記憶された前回(直前)のパージ濃度(PDENC)を、読み出す(ステップ404)。
【0053】
そして、図9より、前回(直前)のパージ濃度(PDENC)状態によって今回のパージバルブ54のパージ率(PQA)を求める(ステップ406)。
【0054】
次いで、この読み出した前回のパージ濃度(PDENC)とパージ濃度比較値(PDLT)とを比較し、前回のパージ濃度(PDENC)≧パージ濃度比較値(PDLT)か否かを判断する(ステップ408)。
【0055】
このステップ408がYESの場合には、蒸発燃料が多量にあるため、さらに今回のパージ率(PQA)とパージ率比較値(PQALT)とを比較し、今回のパージ率(PQA)≧パージ率比較値(PQALT)か否かを判断する(ステップ410)。
【0056】
このステップ410がYESの場合には、蒸発燃料が多く、図9で求めた目標パージ率(PQA)まで、一定の割合でゆっくりパージバルブ54を開動作し、パージ率(PQA)をゆっくりなまして増加する(ステップ412)。こうすることで、低パージ量及び低吸入空気量でエンジン2が始動した後において、最初にパージ濃度を演算することがなく、実際に、キャニスタ42内やエバポ通路38内には蒸発燃料が少ない場合に、パージ濃度が濃いとして演算をすることがないので、空燃比のみリーンに誤補正するのを回避させ、よって、ドライブビリティの悪化を防止し、また、排ガスの排出量が多くなるのを防止することができる。
【0057】
一方、ステップ408でNOの場合及び前記ステップ410でNOの場合には、図9で求めたパージ率をなまさないで、直接に目標パージ率(PQA)でパージバルブ54を開動作させてパージ制御を実施する(ステップ414)。
【0058】
前記ステップ412及び前記ステップ414の処理後は、この設定を繰り返す(ステップ416)。
【0059】
次に、図5に示すパージバルブ制御のパージ制御2について説明する。
【0060】
即ち、プログラムがスタートすると(ステップ502)、先ず、水温が、水温>設定値(PTW:例えば75℃)か否かを判断する(ステップ504)。
【0061】
このステップ504がYESの場合には、アイドルスイッチ98がオフか否かを判断する(ステップ506)。
【0062】
そして、このステップ506がYESの場合には、エンリッチ領域か否かを判断する(ステップ508)。
【0063】
このステップ508がYESの場合には、一定の第1パージ率(例えば2%)、又は、図13のエンジン回転数とエンジン負荷とで設定したパージ率、又は、図14のエンジン負荷としての例えば吸入空気量で設定したパージ率により、パージバルブ54を開動作させパージ制御を実施する(ステップ510)。
【0064】
前記ステップ506でNOの場合、及び、前記ステップ508でNOの場合には、上述の第1パージ率(例えば2%)より小さい一定の第2パージ率(例えば0.5%)、又は、図13のエンジン回転数とエンジン負荷とで設定したパージ率、又は、図14のエンジン負荷としての例えば吸入空気量で設定したパージ率により、パージバルブ54を開動作させパージ制御を実施する(ステップ512)。こうすることで、パージ制御において、パージ量をパージ濃度によって設定し、燃料のフィードバック制御及びパージ濃度を演算するパージ学習の制御が行われていない領域では、パージ量の設定ができないことから、パージ制御を停止し、エンリッチ状態の高負荷領域、高回転領域では、燃料のフィードバック制御を停止して、パージ制御も停止している場合には、登坂等の運転が長く続き、燃料タンク32内に蒸発燃料が多く溜まり、特に、高地では、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量が多くなるとともに、エンジン出力も低下することから、アクセルペダルの踏み込み量も大きくなり、エンリッチでの走行時間が増加するという不具合が生じようとするが、燃料タンク32内の圧力が蒸発燃料によって高くなるのを回避させ、蒸発燃料がキャニスタ42の大気開口から外部に洩れる可能性をなくし、また、蒸発燃料により燃料タンク32内の圧力が急上昇するのを回避させ、タンク内圧センサ44がタンク内圧を誤って診断してしまうのを防止することができる。
【0065】
一方、前記ステップ504でNOの場合には、パージバルブ54を開動作することなく、図1のステップ106に移行させ、前記ステップ510及び前記ステップ512の処理後は、各パージ率でパージバルブ54を開動作させている状態で、図1のステップ106に移行させる。
【0066】
次に、パージ濃度(PDENC)及びパージ学習値(KLERNC)、通常学習値(KLERNA)を演算するためのパージ学習制御について説明する。なお、このパージ学習制御には、図6に示す第1実施例(実施例1)と図7に示す第2実施例(実施例2)とがある。
【0067】
まず、第1実施例(実施例1)のパージ学習制御は、図6に示す如く、エンジン2の始動後に、プログラムがスタートすると(ステップ602)、先ず、パージカウンタ(PCOUNT)が、PCOUNT=0か否かを判断する(ステップ604)。
【0068】
このステップ604がYESの場合には、パージバルブ54をゆっくり開けているため、空燃比のフィードバック補正値(GAMASA)は、空燃比をリーンに補正する方向に制御される。そして、この時のフィードバック補正値の4周期分の平均値(GAMAAVE)を求める(ステップ606)(図16参照)。
【0069】
そして、この4周期分の平均値(GAMAAVE)の計測時におけるエンジン負荷の平均値及びエンジン負荷変化量を求める(ステップ608)。
【0070】
そして、パージ濃度(PDENC)を、図10のエンジン負荷と図11のエンジン負荷変化量によって補正して求める(ステップ610)。
つまり、パージ濃度(PDENC)は、
PDENC=(KLERNC−KLERNA+GAMAAVE×xDEN×yDEN)÷パージ率 …(式1)
で求められる。
ここで、
KLERNC:前回学習したパージ学習値(エンジン始動後、最初は0)
KLERNA:通常学習値(図12の記憶マップに記憶)
GAMAAVE:フィードバック補正値の4周期分の平均値
xDEN:エンジン負荷に対するパージ濃度補正係数(図10に記憶)
yDEN:エンジン負荷変化量に対するパージ濃度補正係数(図11に記憶) である。
この(式1)の結果得られたパージ濃度(PDENC)を記憶する。そして、このパージ濃度(PDENC)からパージ学習値を演算する(後に、図2の空燃比補正制御のフローチャートに従って説明する)。
【0071】
そして、パージ学習が所定回数終了したか否かを判断する(ステップ612)。なお、初回は40回、その後は、図8に示すように、パージ濃度(PDENC)の状態によって決定される。
【0072】
このステップ612がNOの場合には、ステップ606に戻し、パージ学習を繰り返す。
【0073】
ステップ612がYESの場合には、PCOUNT←1とする(ステップ614)。この場合、少なくとも初回のパージ学習制御が終了する。
【0074】
そして、パージバルブ54を閉動作してパージオフとする(ステップ616)。
【0075】
次いで、このパージバルブ54が閉動作状態での空燃比のフィードバック補正値の4周期分の平均値(GAMAAVE)を測定し、このフィードバック補正値の平均値(GAMAAVE)を通常学習値(KLERNA)として学習する通常学習を行なう(ステップ618)。
【0076】
同時に、エンジン負荷およびエンジン回転数を計測し、この通常学習値(KLERNA)を、図12に示すエンジン負荷およびエンジン回転数毎に区画された通常学習値記憶マップに記憶する(ステップ620)。
【0077】
次に、このパージオフ時における通常学習が所定の回数だけ終了したか否かを判断する(ステップ622)。この通常学習の回数は、図8に示すように、パージ濃度(PDENC)の状態によって決定される。
【0078】
このステップ622がNOの場合には、ステップ616に戻し、通常学習を繰り返す。
【0079】
ステップ622がYESの場合には、ステップ604に戻す。
【0080】
一方、前記ステップ604がNOの場合には、パージバルブ54を開動作した直後の所定時間、つまり学習禁止(LRNDLY)の時間ではパージ学習を禁止する(ステップ624)(図16参照)。この学習禁止(LRNDLY)の時間の経過後は、ステップ606に移行する。こうすることで、パージオンから実際に蒸発燃料がエンジン2に到達するまでのパージ不安定による制御への悪影響を取り除くことができる。
【0081】
一方、第2実施例(実施例2)のパージ学習制御は、エンジン2始動後の初回のパージ濃度(PDENC)演算においてのみ、図10のエンジン負荷と図11のエンジン負荷変化量によって補正し、2回目以降のパージ濃度(PDENC)演算では、エンジン負荷とエンジン負荷変化量による上述の補正を省くものである。
【0082】
即ち、図7に示す如く、エンジン2の始動後に、プログラムがスタートすると(ステップ702)、先ず、パージカウンタ(PCOUNT)が、PCOUNT=0か否かを判断する(ステップ704)。
【0083】
このステップ704がYESの場合には、パージバルブ54をゆっくり開けているため空燃比のフィードバック補正値(GAMASA)は、空燃比をリーンに補正する方向に制御される。そして、この時のフィードバック補正値の4周期分の平均値(GAMAAVE)を求める(ステップ706)(図16参照)。
【0084】
そして、そのフィードバック補正値の4周期分の平均値(GAMAAVE)の計測時におけるエンジン負荷の平均値及びエンジン負荷変化量を求める(ステップ708)。
【0085】
そして、パージ濃度(PDENC)を、図10のエンジン負荷と図11のエンジン負荷変化量とによって補正して求める(ステップ710)。
つまり、パージ濃度(PDENC)は、
PDENC=(KLERNC−KLERNA+GAMAAVE×xDEN×yDEN)÷パージ率 …(式2)
で求められる。
ここで、
KLERNC:前回学習したパージ学習値(エンジン始動後、最初は0)
KLERNA:通常学習値(図12の記憶マップに記憶)
GAMAAVE:フィードバック補正値の4周期分の平均値
xDEN:エンジン負荷に対するパージ濃度補正係数(図10に記憶)
yDEN:エンジン負荷変化量に対するパージ濃度補正係数(図11に記憶)
である。
この(式2)の結果得られたパージ濃度(PDENC)を記憶する。そして、このパージ濃度(PDENC)からパージ学習値を演算する(後に、図2の空燃比補正制御のフローチャートに従って説明する)。
【0086】
そして、パージ学習が所定回数終了したか否かを判断する(ステップ712)。なお、初回は40回、その後は、図8に示すように、パージ濃度(PDENC)の状態により決定される。
【0087】
このステップ712がNOの場合には、ステップ706に戻し、パージ学習を繰り返す。
【0088】
ステップ712がYESの場合には、PCOUNT←1とする(ステップ714)。この場合に、少なくとも初回のパージ学習制御が終了する。
【0089】
そして、パージバルブ54を閉動作してパージオフとする(ステップ716)。
【0090】
このパージバルブ54が閉動作状態での空燃比のフィードバック補正値の4周期分の平均値(GAMAAVE)を測定し、このフィードバック補正値の平均値(GAMAAVE)を通常学習値(KLERNA)として学習する通常学習を行なう(ステップ718)。
【0091】
同時に、エンジン負荷およびエンジン回転数を計測し、この通常学習値(KLERNA)を図12に示すエンジン負荷およびエンジン回転数毎に区画された通常学習値記憶マップに記憶する(ステップ720)。
【0092】
次に、このパージオフ時における通常学習が所定の回数だけ終了したか否かを判断する(ステップ722)。この通常学習の回数は、図8に示すように、パージ濃度(PDENC)の状態によって決定される。
【0093】
このステップ722がNOの場合には、ステップ716に戻し、通常学習を繰り返す。
【0094】
ステップ722がYESの場合には、ステップ704に戻す。
【0095】
一方、ステップ704がNOの場合には、パージバルブ54を開動作した直後の所定時間、つまり学習禁止(LRNDLY)の時間ではパージ学習を禁止する(ステップ724)(図16参照)。
【0096】
そして、パージ濃度(PDENC)を、
PDENC=(KLERNC−KLERNA+GAMAAVE)÷パージ率 …(式2)
で求める(ステップ726)。
【0097】
そして、パージ学習が図8により設定される所定回数終了したか否かを判断する(ステップ728)。
【0098】
次に、このステップ728がYESの場合には、ステップ716に移行する。
【0099】
一方、このステップ728がNOの場合には、ステップ726に戻す。
【0100】
次に、空燃比補正制御におけるパージ学習値の演算と補正制御を説明する。パージオン時のパージ学習値(KLERNC)は、図2示すように演算されて補正が行われる。
【0101】
即ち、図2に示す如く、このパージ学習値(KLERNC)の演算においては、プログラムがスタートすると(ステップ202)、パージオフからパージオンへの切り替わり時に、前回のパージ濃度(PDENC)によって図9から今回のパージ率(PQA)を求めるとともに、パージオフ時に演算して図12の通常学習値記憶マップに記憶した通常学習値(KLERNA)を読み出し、
パージ学習値(KLERNC)を、
パージ学習値(KLERNC)=パージ濃度(PDENC)×パージ率(PQA)+通常学習値(KLERNA) …(式3)
で求める(ステップ204)。
【0102】
そして、パージ率(PQA)の変化と同期して今回補正するパージ学習値(KLERNC)を求め、パージオフからパージオンへの切り替わり時及びパージオン状態であってパージ率(PQA)が変化する都度に、その求められたパージ学習値(KLERNC)で空燃比の補正を実施する(ステップ206)。
【0103】
次いで、パージオフ時には、パージ学習値(KLERNC)を零、つまり、KLERNC←0にするとともに、図12の通常学習値記憶マップに記憶した通常学習値(KLERNA)を読み出し通常学習値(KLERNA)で空燃比の補正を実施する(ステップ208)。
【0104】
その後、上述の演算および空燃比補正制御を繰り返えす(ステップ210)。
【0105】
従って、図1に示すように、燃料のフィードバック制御の停止中又は燃料学習制御の停止中は、図5のパージ制御2によってパージバルブ制御を行っている。これにより、例えば、登坂時、高地等で、アクセルペダルの踏み込み量が大きくなり、燃料タンク32内の圧力が高くなっても、蒸発燃料が外部に洩れる可能性がない。また、タンク圧力センサ44がタンク内圧の誤診断をすることがない。
【0106】
また、図3のパージバルブ制御のパージ制御1においては、図8に示す如く、パージ学習の回数と通常学習の回数とをパージ濃度(PDENC)状態によって設定することから、例えば、キャニスタ42内に蒸発燃料が多い時にはパージ量を多くし、よって、パージ濃度(PDENC)の変化も大きくなり、パージ学習の頻度を多くし、これにより、パージ濃度の演算の頻度を多くしてパージ濃度(PDENC)の演算の精度を高くし、その高精度の演算されたパージ濃度(PDENC)によって空燃比を制御することから、排ガスの排出量が多くなるのを防止するとともに、ドライブビリティを向上することができる。
【0107】
更に、図9に示す如く、パージ率(PQA)をパージ濃度(PDENC)によって設定することで、パージ濃度(PDENC)が高い時にパージ量を多くすると、排ガスの排出量が増加するので、パージ量を絞り、逆に、パージ濃度が低い時にもパージ量を多くすると、吸入空気量が燃焼室内に多量に入り、燃料のフィードバック制御の制御性が悪くなるのを回避させ、排ガスの排出量が多くなるのを防止することができる。
【0108】
更にまた、エンジン2の始動後に、キャニスタ42内の蒸発燃料量が不明であることから、パージ学習を初回のみある程度に設定した固定回数としたことにより、パージ学習を確実に実行させることができる。
【0109】
また、図9に示す如く、パージ濃度(PDENC)によるパージ率(PQA)の設定においては、パージ濃度(PDENC)によってパージ率(PQA)及び燃料の補正量を制御する場合に、パージ濃度(PDENC)を大きく変化させると、燃料制御の精度が低下してしまい、排ガスの排出量の増加やドライブビリティの悪化が発生する場合があるので、パージ濃度(PDENC)の変化量及びパージ率(PQA)の変化量が大きい時には、目標パージ率(PQA)まで一定の割合でゆっくりパージバルブ54を開動作し、その不具合が生ずるのを防止することができる。
【0110】
更に、図5のパージバルブ制御のパージ制御2においては、エンリッチ領域でのパージ率(PQA)と、アイドルスイッチ98のオン時又はエンリッチ領域以外のパージ率とは別々にしており、エンリッチ時には、吸入空気量が多いが、吸気管負圧が大気圧に近づくので、実際にパージされるパージ量は、図15に示すように、少なくなる。従って、パージ率(PQA)は、低負荷時よりも大きく設定しても、燃料制御への影響が小さいので、図13、14で設定した固定値でパージ制御を行うことができ、パージ制御を良好とすることができる。
【0111】
更にまた、パージ濃度(PDENC)は、図6に示すパージ学習制御の実施例1又は図7に示す実施例2に従って求められるが、パージ濃度(PDENC)を求める際に、図10に示す如く、低負荷側でパージ濃度補正係数を減少させるように制限することにより、排ガスの排出量が多くなるのを防止するとともに、ドライブビリティを向上することができる。
【0112】
また、図11に示す如く、エンジン負荷変化が大きい時にパージ濃度補正係数を減少させるように制限したり、図6に示すパージ学習制御の実施例1においては、パージ学習制御時には常にパージ濃度補正係数を減少させるように制限したり、また、図7に示すパージ学習制御の実施例2においては、エンジン2の始動後、初回のみパージ濃度補正係数を減少させるように制限したことにより、排ガスの排出量が多くなるのを防止するとともに、ドライブビリティを向上することができる。
【0113】
この結果、パージ濃度(PDENC)を精度良く求めることができ、高精度のパージバルブ制御及び燃料の空燃比制御が可能となり、ドライブビリティの悪化を防止し、また、排ガスの排出量を安定させることができる。
【0114】
また、このように、パージ濃度(PDENC)状態によって学習回数を変更することにより、外気条件や運転条件に拘らず、パージ量と空燃比とを適正に制御させることができる。
【0115】
更に、高地等の走行時でも、蒸発燃料が外部に洩れるのを防止することができる。
【0116】
更にまた、パージ濃度(PDENC)によってパージ量を制御するので、必要量以上のパージを防止し、ドライブビリティの悪化を防止し、また、排ガスの排出量を安定させることができる。
【0117】
また、登坂時等で、アクセルペダルの踏み込み量が大きくなり、燃料タンク32内の圧力が高くなっても、エンリッチ領域において、蒸発燃料が外部に洩れることがない。また、タンク内圧センサ44の誤診断を防止することができる。
【0118】
なお、この発明のおいては、パージオン時に、常に、パージ学習の制御を行っているが、運転状況によって必要のないときには、パージ学習の制御を停止し、制御手段側で、時間的、プログラム上で余裕を持たせ、制御手段への負荷を軽減することができる。
【0119】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、パージ濃度の演算の学習頻度を変更するようにパージ学習の回数と通常学習の回数とを演算されたパージ濃度状態によって設定する制御手段を設け、この制御手段は、エンジンの低負荷時に、エンジン負荷によってパージ濃度補正係数を求め、このパージ濃度補正係数によってパージ濃度を補正する。
【0120】
これにより、パージ濃度の演算の学習の頻度を変更するように、例えば、キャニスタ内に蒸発燃料が多いときには、パージ量を多くし、そして、パージ濃度の変化が大きくなることから、パージ学習の頻度を多くし、よって、パージ濃度の演算の学習の頻度を多くしてパージ濃度の演算を高精度とし、この高精度に演算されたパージ濃度によって空燃比を制御することができ、この結果、ドライブビリティを向上し、また、排ガスの排出量を安定させ、更に、登坂時等で、蒸発燃料が外部に洩れるのを防止し、しかも、タンク内圧センサの誤診断を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン始動時のパージバルブ制御のフローチャートである。
【図2】パージ学習値の演算及びパージ学習値、通常学習値による空燃比補正制御のフローチャートである。
【図3】パージバルブ制御のパージ制御1を示すフローチャートである。
【図4】パージ濃度によるパージ率の設定を示すフローチャートである。
【図5】パージバルブ制御のパージ制御2を示すフローチャートである。
【図6】パージ学習制御の実施例1を示すフローチャートである。
【図7】パージ学習制御の実施例2を示すフローチャートである。
【図8】パージ濃度による各学習回数を設定する図である。
【図9】パージ濃度によるパージ率を設定する図である。
【図10】エンジン負荷によるパージ濃度補正係数を設定する図である。
【図11】エンジン負荷変化量によるパージ濃度補正係数を設定する図である。
【図12】エンジン回転数とエンジン負荷とによる通常学習値の記憶マップを示す図である。
【図13】エンジン回転数とエンジン負荷とによるパージ率を設定する図である。
【図14】吸入空気量によるパージ率を設定する図である。
【図15】吸気管負圧によるパージ量を設定する図である。
【図16】実施例に係る制御のタイムチャートである。
【図17】パージ制御装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
2 エンジン
54 パージバルブ
70 クランク角センサ
78 制御手段
88 フロント酸素濃度センサ
90 リア酸素濃度センサ
92 大気圧センサ
96 イグニションキー
98 アイドルスイッチ
Claims (3)
- 燃料タンク内に連通したエバポ通路とエンジンの吸気系に連通したパージ通路との間には前記燃料タンクからの蒸発燃料を吸着保持するとともに大気の導入によってこの吸着保持された蒸発燃料をパージさせてパージガスを前記エンジンに供給するキャニスタを設け、前記パージ通路途中には前記エンジンの運転状態に応じてパージオン及びパージオフされて前記エンジンへのパージガスの流量であるパージ量を制御するパージバルブを設け、前記エンジンの排気系に空燃比センサを設け、この空燃比センサからの出力信号及び前記エンジンへのパージガス中の蒸発燃料の濃度として演算されるパージ濃度を反映して空燃比をフィードバック制御し、パージオン時に前記パージ濃度の演算を学習して空燃比をパージ学習値で補正制御し、パージオフ時には空燃比を通常学習値で補正制御するエンジンのパージ制御装置において、前記パージ濃度の演算の学習頻度を変更するように前記パージ学習の回数と前記通常学習の回数とを前記演算されたパージ濃度状態によって設定する制御手段を設け、この制御手段は、前記エンジンの低負荷時に、エンジン負荷によってパージ濃度補正係数を求め、このパージ濃度補正係数によって前記パージ濃度を補正することを特徴とするエンジンのパージ制御装置。
- 前記制御手段は、前記パージ濃度補正係数による前記パージ濃度の補正を、前記初回のパージ学習時のみ行なうことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのパージ制御装置。
- 前記制御手段は、前記パージ濃度のパージ濃度変化量がパージ濃度比較値よりも大きく且つ前記パージ率のパージ率変化量がパージ率比較値よりも大きいときに、前記パージ率を目標パージ率になるまで数回に分けて一定割合でゆっくりなまして増加し、前記パージ濃度変化量が前記パージ濃度比較値よりも小さく且つ前記パージ率変化量が前記パージ率比較値よりも小さいときには、前記パージ率をなまさないで前記目標パージ率で前記パージバルブを開動作させてパージ制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジンのパージ制御装置。
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