JP3882832B2 - 内燃機関の燃料供給系異常診断装置 - Google Patents
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Description
噴射弁20は、燃料タンク40、燃料ポンプ(図示せず)等と共に燃料供給系を構成し、燃料タンク40内から燃料ポンプで汲み上げた燃料が燃料配管(図示せず)を通して各気筒の燃料噴射弁20に分配される。
図2に示す空燃比制御プログラムは、空燃比のフィードバック制御を通じて要求燃料噴射量TAUを設定するプログラムであり、所定クランク角毎(例えば360℃A毎)に起動される。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、前記各種センサからの検出信号(例えばエンジン回転数Ne、吸気管圧力PM、冷却水温THW、空燃比λ、排ガス中の酸素濃度R/L等)を読み込む。この後、ステップ102で、エンジン運転状態(エンジン回転数Neと吸気管圧力PM等)に応じてマップ等から基本燃料噴射量Tpを演算する。このステップ102の処理が特許請求の範囲でいう基本燃料噴射量設定手段として機能する。
(A2)燃料カット中でないこと
(A3)高負荷運転中でないこと
(A4)空燃比センサ28が活性化していること
尚、上記(A4)の空燃比センサ28の活性化の有無は、例えば、1)冷却水温THWが所定温度(例えば30℃)以上となっているか否かで判定したり、2)始動後の経過時間が所定時間以上となっているか否かで判定したり、3)実際に空燃比センサ28から出力λが出たか否かで判定したり、或は、4)空燃比センサ28の素子インピーダンス(素子温相当)を検出してその素子インピーダンスから判定しても良い。
但し、ZI(k)=ZI(k−1)+Ka・{λTG−λ(k)}
ここで、kは最初のサンプリング開始からの制御回数を示す変数、K1〜K4は最適フィードバック定数、Kaは積分定数である。このステップ108の処理が特許請求の範囲でいう空燃比フィードバック手段として機能する。
ここで、FALLは、空燃比補正係数FAFと学習補正量KGjによらない他の補正係数(例えばエンジン温度による補正係数、加減速時の補正係数等)である。このステップ109の処理が特許請求の範囲でいう要求燃料噴射量設定手段として機能する。
図4に示す目標空燃比設定プログラムは、図2の空燃比制御プログラムのステップ106で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まずステップ111〜113で、酸素センサ29の出力R/Lに基づいて、実際の空燃比と空燃比センサ28の出力λ(検出した空燃比)とのずれを補正するように、目標空燃比の中央値λTGCを設定する。具体的には、まずステップ111で、酸素センサ29の出力R/Lがリッチ(R)かリーン(L)かを判別し、リッチ(R)の場合は、ステップ112に進み、中央値λTGCを所定値λMだけ大きく、すなわちλMだけリーンに設定する(λTGC←λTGC+λM)。
逆に、前回のディザ制御で目標空燃比中央値λTGCに対して目標空燃比λTGがリッチに設定された場合には、今回のディザ制御で、目標空燃比λTGを中央値λTGCに対してディザ振幅λDZAだけリーンに設定するように、次式により目標空燃比λTGを算出する。
このようなディザ制御により、図6に示すように、目標空燃比λTGが中央値λTGCを中心にしてリッチ/リーン側に交互にディザ振幅λDZAだけ階段状に変化するように設定される。
図7に示す空燃比学習プログラムは、所定クランク角毎に起動され、特許請求の範囲でいう学習手段として機能する。本プログラムが起動されると、まずステップ201で、後述する例えば8つの運転領域0〜7についての空燃比学習が全て終了したか否かを判定する。この判定は、各運転領域0〜7に対応した学習フラグXDOM0〜XDOM7が学習終了を意味する「1」であるか否かによって行われる。8つの運転領域0〜7の空燃比学習が全て終了している場合(XDOM0〜XDOM7=1の場合)には、ステップ203に進み、学習終了フラグXAFLNを全領域学習終了を意味する「1」にセットする。
(B2)冷却水温THWが例えば80℃以上であること
(B3)始動後増量が「0」であること
(B4)暖機増量が「0」であること
(B5)現在の運転領域に入ってから所定クランク角だけ経過していること
(B6)バッテリ電圧が例えば11.5V以上であること
これら(B1)〜(B6)の条件を1つでも満たさないものがあれば、学習条件が不成立となり、ステップ205以降の学習処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
燃料蒸発ガス濃度検出は、図8に示す燃料蒸発ガス濃度検出プログラムに従って例えば4msec毎の割込み処理により実行される。本プログラムの処理が開始されると、まずステップ221で、キースイッチ投入時であるか否かを判別する。キースイッチ投入時であれば、ステップ235〜237で各データを初期化し、燃料蒸発ガス濃度FLPRG=0、燃料蒸発ガス濃度平均値FLPRGAV=0、初回濃度検出終了フラグXNFLPRG=0にする。
図10に示す異常診断実行条件判定プログラムは、所定時間毎(例えば256ms毎)に起動され、次のようにして燃料供給系の異常診断実行条件が成立しているか否かを判定する。まず、ステップ301で、エンジン始動後の運転状態が安定したか否かを判定するために、エンジン始動後の経過時間が例えば60秒を越えたか否かを判定し、経過時間が60秒に達していなければ、運転状態がまだ不安定であると判断して、ステップ311に進み、異常診断許可フラグXDGFUELEXを異常診断禁止を意味する「0」にリセットして、本プログラムを終了する。
図11に示す異常診断パラメータ算出プログラムは、所定クランク角毎(例えば180℃A毎)に起動される。本プログラムが起動されると、まずステップ401で、空燃比フィードバック制御中(図2のステップ103で空燃比フィードバック条件が成立している時)であるか否かを判定し、空燃比フィードバック制御中でない場合は、ステップ408,409に進み、異常診断パラメータDGDELAFと異常診断パラメータなまし値DGDELAFSMを、共に、異常無しを意味する「1.0」に設定して本プログラムを終了する。
この後、ステップ407で、異常診断パラメータDGDELAFを次式によりなまし処理して異常診断パラメータなまし値DGDELAFSMを算出する。
上式は、なまし係数が1/4であるが、1/3、1/6、1/8等であっても良い。
図12に示す異常診断実行プログラムは、所定時間毎(例えば1024ms毎)に起動され、特許請求の範囲でいう噴射異常診断手段として機能する。本プログラムが起動されると、まずステップ501で、異常診断許可フラグXDGFUELEX=1(異常診断許可)の状態が例えば20s継続したか否かを判定し、「No」と判定された場合には、ステップ514,515に進み、リッチ側診断カウンタcDFAFRとリーン側診断カウンタcDFAFLを「0」にリセットする。
11 エンジン(内燃機関)
14 吸気温度センサ
17 吸気管圧力センサ
20 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
24 クランク角センサ
26 排気管
27 触媒
28 空燃比センサ(空燃比検出手段)
29 酸素センサ
30 エンジン制御回路(基本燃料噴射量設定手段,学習手段,空燃比フィードバック手段,要求燃料噴射量設定手段,噴射異常診断手段、診断禁止手段)
37 警告ランプ
38 水温センサ
40 燃料タンク
42 キャニスタ
44 パージ配管
45 パージ制御弁
46 燃料蒸発ガスパージシステム
Claims (4)
- 排ガスの空燃比(以下「実空燃比」という)を検出する空燃比検出手段と、
機関運転状態に基づいて基本燃料噴射量を設定する基本燃料噴射量設定手段と、
目標空燃比からの実空燃比のずれ量を補正する補正量を学習して該学習補正量を更新記憶する学習手段と、
実空燃比を目標空燃比に一致させるように空燃比のフィードバック補正量を設定する空燃比フィードバック手段と、
前記基本燃料噴射量と前記学習補正量と前記フィードバック補正量とに基づいて要求燃料噴射量を設定する要求燃料噴射量設定手段と、
前記要求燃料噴射量に基づいて燃料を噴射する燃料噴射装置とを備えた内燃機関において、
前記実空燃比と目標空燃比との差と前記学習補正量と前記フィードバック補正量とに基づいて前記燃料噴射装置を含む燃料供給系の異常の有無を診断する噴射異常診断手段とを備え、
前記噴射異常診断手段は、前記実空燃比と目標空燃比との差と前記学習補正量と前記フィードバック補正量とを合計し、その合計値に基づいて前記燃料供給系の異常の有無を診断することを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常診断装置。 - 前記噴射異常診断手段は、前記合計値をなまし処理し、そのなまし値に基づいて前記燃料供給系の異常の有無を診断することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料供給系異常診断装置。
- 前記噴射異常診断手段は、前記燃料供給系の異常の有無を診断する際に用いる異常診断基準値を機関運転状態に基づいて設定することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載の内燃機関の燃料供給系異常診断装置。
- 燃料タンク内から蒸発する燃料蒸発ガスを吸着し、この燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気系に導入する燃料蒸発ガスパージシステムを備え、
前記燃料蒸発ガスパージシステムから吸気系に導入される燃料蒸発ガス濃度が所定値以上の場合に前記噴射異常診断手段による前記燃料供給系の異常診断を禁止する診断禁止手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給系異常診断装置。
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