JPH0641968Y2 - 紙葉類収容装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 自動預金、支払機の不良紙幣回収用リジェクト箱等の紙
葉類収容装置における紙葉類の検知手段の改良に関し、 紙葉類の収容動作を確実に行ない、安価で信頼性の高い
検知手段を得ることを目的とし、 紙葉類を受入れる収容箱と、該収容箱内に紙葉類を搬入
する送り込み手段と、該収容箱内の紙葉類を検知する検
知手段とを具備した紙葉類収容装置において、前記収容
箱の底面を貫通する穴を設け、前記検知手段は該穴を通
過可能な位置に設けた回転可能なレバーにより構成す
る。

〔産業上の利用分野〕

本考案は自動預金、支払機の不良紙幣回収用リジェクト
箱等の紙葉類収容装置に関し、特に紙葉類の検知手段に
関する。

銀行等において使用される自動機（預金機，支払機）に
は不良紙幣等を回収するリジェクト箱が備わっている。
このようなリジェクト箱内の紙幣の有無を確認するため
に検知手段が設けられる。このような検知手段として検
出の信頼性が高くかつ低価格のものが要望されている。

〔従来の技術〕

従来の自動機のリジェクト箱においては、発光素子及び
受光素子からなる透過型の長距離センサを用いて紙葉類
の有無を検知していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来のリジェクト箱における長距離センサは高価で
ありまた塵埃等により検知の信頼性が低下するという問
題があった。また、従来のリジェクト箱においてはリジ
ェクト箱内へ紙幣を挿入する場合、紙幣取入口部分でジ
ャムを起す場合があった。

本考案は上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであっ
て、紙幣等の紙葉類を確実に収容し、安価で信頼性の高
い検知手段を備えた紙葉類収容装置の提供を目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案に係る紙葉類収容装置は、第２図に示すように、
紙葉類１を収容する収容箱２と、前記収容箱２に紙葉類
１を搬入する送り込み手段３とを有する紙葉類収容装置
において、前記収容箱２の底面のうち、収容された紙葉
類１によって覆われる位置に設けられ、更に紙葉類搬入
方向に対して複数、かつ幅方向に対して複数、設けられ
た穴４と、紙葉類１の集積を妨げない位置、及び前記複
数の夫々の穴４に入る位置とを移動する複数のレバー５
と、前記複数のレバー５を連動移動させる連動移動手段
9,11,12と、前記複数のレバー５が前記複数の穴４を通
ったことを検出する位置に設置された検出手段８とを有
するように構成している。

〔作用〕

第１図に示すように、紙葉類１は取入れローラ３により
矢印Ａのように収容箱２内に搬入される。収容箱２内の
紙葉類１の有無を検知する場合にはレバー５を矢印Ｂの
ように回転させる。紙葉類１があればレバー５は5Aの位
置で停止する。紙葉類がなければレバー５は穴４を通過
して5Bの位置まで回転する。この回転位置により紙葉類
の有無が検出される。

レバー５の回転により紙葉類の端部が押圧されるため
に、紙葉類が収容箱端部に引掛かる等により正確に収容
されていない場合でも紙葉類は収容箱内に押圧され収容
される。

〔実施例〕

第２図は本考案実施例の構成図である。（ａ）図は側面
図、（ｂ）図は正面図であり、第１図と同じ部材には同
一番号を付してある。レバー５は軸６廻りに回転可能な
回動部材７に固定されている。収容箱２には紙葉類１の
大きさに対応して底面の４ケ所に穴４が形成され各穴４
の上部にはレバー５が設けられている。前後のレバー５
同士はリンク９により相互に連結されている。後方のレ
バーにはリンク12を介して電磁マグネット11が連結され
る。10は回動部材７を検知するセンサである。センサ10
はフォトインタラプタ又はマイクロスイッチその他回動
部材７により動作するセンサである。13はフレームであ
る。

上記構成において、収容箱２内の紙葉類の有無を検知す
る場合には、電磁マグネット11を駆動してレバー５を回
転させる。紙葉類がない場合には、第３図（ａ）に示す
ように、レバー５は収容箱２の穴４を通過しフレーム13
の外側の回動部材７をセンサ10が検知する。紙葉類があ
る場合には、第３図（ｂ）に示すように、レバー５は紙
葉類１に当接して穴４内に侵入できない。従って回動部
材７の回転量を小さく、センサ10はこの回動部材７を検
知しない。

〔考案の効果〕

本考案においては、複数のレバーの回転動作によって紙
葉類の有無の検出を行っているため、安価でかつ信頼性
の高い検出センサを提供することができる。

また、複数のレバーを使用しているので様々な態様の紙
葉類の有無の検出を確実に行うことができる。

また、複数のレバーの回転動作により様々な態様の紙葉
類を確実に押圧し、収容箱内に収容させる効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の原理図、第２図（ａ），（ｂ）は本考
案実施例の構成図、第３図（ａ），（ｂ）は本考案実施
例の作用説明図である。 １…紙葉類、２…収容箱、 ３…取入れローラ、４…穴、 ５…レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙葉類（１）を収容する収容箱（２）と、
   前記収容箱（２）に紙葉類（１）を搬入する送り込み手
   段（３）とを有する紙葉類収容装置において、 前記収容箱（２）の底面のうち、収容された紙葉類
   （１）によって覆われる位置に設けられ、更に紙葉類搬
   入方向に対して複数、かつ幅方向に対して複数、設けら
   れた穴（４）と、 紙葉類（１）の集積を妨げない位置、及び前記複数の夫
   々の穴（４）に入る位置とを移動する複数のレバー
   （５）と、 前記複数のレバー（５）を連動移動させる連動移動手段
   （9,11,12）と、 前記複数のレバー（５）が前記複数の穴（４）を通った
   ことを検出する位置に設置された検出手段（８）とを有
   することを特徴とした紙葉類収容装置。