JPH0641921A - 建造物の美粧装置 - Google Patents

建造物の美粧装置

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JPH0641921A
JPH0641921A JP19501992A JP19501992A JPH0641921A JP H0641921 A JPH0641921 A JP H0641921A JP 19501992 A JP19501992 A JP 19501992A JP 19501992 A JP19501992 A JP 19501992A JP H0641921 A JPH0641921 A JP H0641921A
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cosmetic
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decorative unit
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Tetsuo Inoue
哲郎 井上
Hisao Tanaka
久雄 田中
Fumio Inoue
二三男 井上
Kenichiro Asahi
賢一郎 旭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 橋梁、高架道路橋等の高架建造物の下部に取
り付け、その美粧化を図る為に用いる建造物の美粧装置
であって、多様な市場の要求に対応したものを提供す
る。 【構成】 高架建造物の下部下地材9に取り付ける基体
1と、基体1に取り付ける化粧体5からなる。基体1は
上面に取り付け用ボルト2の頭部が摺動可能な案内溝3
を設け、両側に取り付け片4、4を設ける。化粧体5は
基体1と相対する機能部6の両側に取り付け片7、7を
設ける。基体1の取り付け片4、4に、化粧体5の取り
付け片7、7をリベット等で固定する。基体1と化粧体
5とに分割することから、多様化された市場の要求に対
して、美粧効果に直接貢献する化粧体5のみを多数品揃
えしておけば対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、高架道路橋等の
高架建造物の下部、或いは一般ビルの壁面や地下道の天
井面等に、主として美粧化を目的として取りつけられる
建造物の美粧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば橋梁、高架道路橋等の高架
建造物の下部は、コンクリートの素肌が剥き出しの儘の
状態にされており、建造直後でも見栄えの良いものでは
なく、経時により、更にこの表面に埃、油煙等がこびり
付くと、極めて見苦しい外観を呈するようになる。
【0003】一方、道路や鉄道における高架橋等高架建
造物の場合は、その下に一般道路があると、ここを通行
する車両の騒音が、高架建造物の下面に反射して周囲に
騒音公害を及ぼすという問題もある。
【0004】そこで、従来はこれら建造物の見苦しい外
壁面に沿って、図5或いは図6に示すような美粧装置が
取りつけられ、汚染面を隠蔽することが行われている。
そして、騒音対策が必要な場合は、この美粧装置に適宜
の吸音材が組み込まれて、防音機能を兼備したものが用
いられるのである。
【0005】この美粧装置は、例えば図5に示すよう
に、建造物cに予め設けられた下地材dに対して、取着
されるL型のアングルからなる取り付け片aと、鋼管か
らなる化粧体bとが、溶接によって一体化されている。
そして、建造物cに対する取り付けは、予め地上で複数
の取り付け片aと化粧体bとを一体化した後、取り付け
片aと下地材dとを固定具であるボルト・ナットeで緊
締することにより行われている。
【0006】この場合、下地材dに設けられたボルト孔
fにボルトeを挿入する為の位置合わせに難渋する場合
があるので、図6に示すように、下地材に取りつける基
体a1に、チャンネル状のものでボルトe1の頭部が摺
動可能な案内溝gを設け、この案内溝gに沿って、ボル
トの頭がスライドできるようになし、また、基体a1と
化粧体b1とを一体化した改良型が提案されている。こ
の改良型は、ボルト孔の位置合わせの問題は解決された
ものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図6に
示す従来技術のものは、アルミニウム合金を素材とし
て、基体a1と化粧体b1とを異形成形により一体的に
成形したものである。そして、この異形材は金属材料を
所定の横断面形状を有する金型を通過させて賦形するの
である。
【0008】従って、形状の異なったものを成形すると
きには、その都度別の金型を用いることとなり、膨大な
設備費を要するという問題があった。一方、美粧装置は
その取り付け場所や用途如何により、種々の形状、大き
さ、機能等を兼備したものが要求されることが多く、こ
れら市場の要求に対応したものを経済的に生産すること
が望まれていた。
【0009】そこで、本発明者等は種々研究の結果、観
者には見えない部分乃至は見え難い部分である基体は、
もともと美粧化にはあまり貢献できない箇所である点に
着目するとともに、ボルト孔の位置合わせの技術はその
まま生かす必要があることを痛感し、本発明を完成する
に至ったのである。即ち、本発明は上記従来技術の問題
点を解消し、多様な市場の要求に対応した美粧装置を安
価に提供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明は、「長尺板体の上
面に、ボルトの頭部が摺動可能な案内溝が設けられ、該
板体の幅方向両側より下方に向けて取り付け片が設けら
れてなる基体と、この基体と相対する長尺体からなる機
能部の幅方向両側に、上方に向けて立ち上がる取り付け
片が設けられてなる化粧体とからなり、基体の取り付け
片に、化粧体の取り付け片が固定されてなることを特徴
とする建造物の美粧装置」をその要旨とするものであ
る。
【0011】即ち、先ず、ボルトの基体でのスライド機
能はそのまま生かすと共に、基体と化粧体とは、それぞ
れ別体として構成し、それぞれに取り付け片を設けて固
定できるようにしたのである。
【0012】更に、基体は、統一された規格で少数種類
のものを準備するとともに、化粧体については、大きさ
を必要最小限にすることにより設備費の低減を図るこ
と、及び合成樹脂、金属等できるだけ多くの素材を用
い、プレス加工、折り畳み加工等、その他の加工法をも
導入して適宜の形状、構造のものが加工できるような態
勢を整えることにより、市場の要求に対応するようにし
たことを骨子とするものである。
【0013】本発明美粧装置は、建造物表面の汚れを隠
蔽するのが第一の目的であるが、その他、必要に応じて
防音性、照明性、その他の機能をも兼備したものとする
ことができる。
【0014】本発明における基体或いは化粧体の各取り
付け片は、その長手方向の全長にわたって設けられたも
のであってもよく、或いは、適宜間隔を隔てて部分的に
設けられたものであってもよい。ただ、一方に設けた取
り付け片に対して、他方の取り付け片は、両者を組み合
わせたとき、一方の取り付け片に対応する位置に設ける
必要がある。
【0015】また、強度、施工性、経済性等の観点から
みれば、出来ることなら、成形の段階で、取り付け片は
同じ素材で基体或いは化粧体と一体的に賦形するのが好
ましく、無論この場合は、長手方向の全長に設けたもの
となる。
【0016】本発明における化粧体は、少なくとも機能
部と取り付け片とを有するが、例えば、機能部がそれ以
上に分割された構造であってもよい。このように幾つか
に分割され、しかも着脱自在になされておれば、経時に
より化粧体自体が汚染されて、本来の美粧効果を発揮で
きなくなったときに、洗浄したり新しいものと交換した
りすることがし易くなる。
【0017】本発明における基体の取り付け片に対し
て、化粧体の取り付け片を固定する方法は、特に限定は
なく、例えばボルト、ビス、リベット等の固定具で固定
したり、溶接したりする方法が挙げられ、半永久的に固
着してもよく、或いは着脱自在にしてもよい。
【0018】
【作用】本発明の建造物の美粧装置は、基体の上面に取
り付け用ボルトの頭部をスライドさせることができる案
内溝が設けられているから、建造物への取り付けに際し
て、ボルト孔の位置合わせがし易い。
【0019】また、美粧化にはあまり貢献をしない基体
と、美粧化の機能を具備した化粧体とに二分割され、両
者は、それぞれの取り付け片を用いて組合せ、固定する
ことができるので、多様化された市場の要求に対して、
美粧装置を準備する場合に、基体は少数種類の規格のも
のを準備するだけでよく、また、一方では化粧体の機能
部の方は、多種類の品揃えの為に多くの金型、素材等を
製作し用意しても、従来品の化粧体よりも大きさが比較
的小型化されているので、設備費、材料費がそれだけ節
減される。また、多種類の素材を選択使用できるので、
より多種類の機能を具備させることがてきる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は、本発明の建造物の美粧
装置の一実施例を示す図面であって、同図(イ)はその
正面図であり、同図(ロ)は同上の使用態様を示す図で
ある。これらの図において、1は鋼を素材とし、引抜成
形により成形された異形断面を有する長尺板体からなる
基体であって、その上面にはボルト2の頭部が摺動可能
な案内溝3が設けられている。
【0021】基体1の幅方向両側は、その全長にわたっ
て斜め下方に向けて屈折され、断面ハの字状を呈する取
り付け片4、4が設けられている。5は長尺体からなる
化粧体であって、下半分は断面円弧状を呈するアルミニ
ウム合金製の湾曲板からなる機能部6であり、この機能
部6の幅方向両側は、その全長にわたって斜め上方に立
ち上げられ、断面がほぼハの字状をした取り付け片7、
7となされ、引抜成形により機能部6と同じ素材で一体
的に賦形されたものである。
【0022】かくして、基体1の取り付け片4、4に対
して、化粧体5の取り付け片7、7が、リベット8、8
により固定されて、本発明の美粧装置が形成されてい
る。なお、基体、化粧体を形成する素材としては、その
他、アルミニウム合金以外の軽金属、合成樹脂等が用い
られる。
【0023】このように形成された本発明の美粧装置
は、同図(ロ)に示すように、建造物の下地材9に対し
て、ボルト・ナット2により取り付けられるが、下地材
9に予め貫設されたボルト孔に対しては、ボルト2の頭
を基体1の案内溝3内をスライドさせて位置合わせする
ことができる。
【0024】次に、本発明の美粧装置の他の実施例につ
いて、図2及び図3により説明すると、図2(イ)に示
すものは、図1に示したものとほぼ同じ構造を有するも
のであるが、機能部6aの湾曲板は、パンチング加工に
より多数の貫通孔が穿設され、且つ化粧体5a内には、
グラスウールからなる吸音材10が充填されており、美
粧機能のほかに、吸音機能も具備したものである。
【0025】また、同図(ロ)に示すものは、化粧体5
bの機能部6bの湾曲板が、貫通孔の代わりに中央部に
大きな割れ目11を形成した点を除いて同図(イ)に示
すものと同じ構造を有するものである。
【0026】また、図3に示すものは、化粧体5c内に
蛍光灯からなる照明装置12が内蔵されている点、及び
機能部6cは、その湾曲板も含めて透明もしくは半透明
の合成樹脂で作られている点を除いては、図1に示すも
のと同じ構造を有するものであって、美粧機能のほか
に、照明機能をも具備したものである。
【0027】上述の各実施例に示した本発明の美粧装置
Mは、取り付け場所によっては、一個でもその機能を果
たし得るものであるが、通常、図4に示すように、同じ
形状のものを、例えば高速道路の橋桁Bに対して、その
長手方向に多数個並設して取り付けられる。
【0028】本発明の美粧装置Mは、その一つが特徴の
ある形状の場合は、その形状自体によって一つのデザイ
ンを形成することができるが、例えば、上記実施例のよ
うな形状のものを多数個並設した場合は、波形状のデザ
インを呈するので、その配列の仕方如何によっても、独
特のデザインを形成することができ、そのデザインによ
って、美粧効果を高めることができる。
【0029】また、本発明の美粧装置の多数個を、間隔
を詰めて配設すれば、鳩等の小鳥の進入を防ぐことがで
きるので、その糞等で建造物の壁面が汚染されるのを防
ぐこともできる。
【0030】
【発明の効果】本発明の建造物の美粧装置は、基体の上
面に取り付け用ボルトの頭部をスライドさせることがで
きる案内溝が設けられているから、建造物への取り付け
に際して、ボルト孔の位置合わせがし易い。
【0031】また、美粧化にはあまり貢献をしない基体
と、美粧化の機能を具備した化粧体とに二分割され、両
者は、それぞれの取り付け片を用いて組合せ、固定する
ことができるので、多様化された市場の要求に対して、
美粧装置を準備する場合に、基体は1種類または少数種
類の規格のものを準備するだけでよく、また、一方では
化粧体の方は、多種類の品揃えの為に多くの金型、素材
等を製作し用意しても、従来品の化粧体よりも大きさが
比較的小型化されているので、設備費、材料費がそれだ
け節減される。また、多種類の素材を選択使用できるの
で、より多種類の機能を具備させることがてきる。
【0032】総じて、本発明の建造物の美粧装置は、市
場の要求に応じたものを、安価に得られるような構造を
採ったものとなっている。従って、橋梁、高架道路橋等
の高架建造物の下部、或いは一般ビルの壁面や地下道の
天井面等に取り付け、美粧効果を発揮することができ、
更に、吸音機能や照明機能等の他機能を兼備したものと
すれば、多機能的な働きをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建造物の美粧装置の一実施例を示し、
(イ)はその正面図、(ロ)は同上のものを使用態様と
ともに示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示し、(イ)は内部に吸
音材が充填されたものを示す正面図、(ロ)は吸音材を
有するとともに下面中央部に割れ目を有するものの例を
示す正面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例を示す正面図である。
【図4】図1に示した本発明の美粧装置を、建造物に取
り付けた状態を示し、(イ)はその正面図、(ロ)はそ
の斜視図である。
【図5】従来の美粧装置の一例を示し、(イ)はその正
面図であり、(ロ)は同上の側面図である。
【図6】従来の美粧装置の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 ボルト・ナット 3 案内溝 4 取り付け片 5、5a、5b、5c 化粧体 6、6a、6b、6c 機能部 7 取り付け片 10 吸音材 11 割れ目 12 照明装置 B 橋桁 M 美粧装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺板体の上面に、ボルトの頭部が摺動
    可能な案内溝が設けられ、該板体の幅方向両側より下方
    に向けて取り付け片が設けられてなる基体と、この基体
    と相対する長尺体からなる機能部の幅方向両側に、上方
    に向けて立ち上がる取り付け片が設けられてなる化粧体
    とからなり、基体の取り付け片に、化粧体の取り付け片
    が固定されてなることを特徴とする建造物の美粧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7219527B2 (en) 2003-06-19 2007-05-22 Kabushiki Kaisha Opton Mandrel for bending
KR102430553B1 (ko) * 2022-06-03 2022-08-08 이노블루산업 주식회사 교량용 버드넷 설치구조

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4854719A (ja) * 1971-11-09 1973-08-01

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