JP2648072B2 - 建造物の美粧装置 - Google Patents

建造物の美粧装置

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哲郎 井上
久雄 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、高架道路橋等の
高架建造物の下部、あるいは一般ビルの壁面や地下道の
天井面等に、主として美粧化を目的として取り付けられ
る建造物の美粧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば橋梁、高架道路橋等の高架
建造物の下部は、コンクリートの素肌が剥き出しの儘の
状態にされており、建造直後でも見栄えの良いものでは
なく、経時により、さらにこの表面に埃、油煙等がこび
り付くと、極めて見苦しい外観を呈するようになる。
【0003】一方、道路や鉄道における高架橋等高架建
造物の場合は、その下に一般道路があると、ここを通行
する車両の騒音が、高架建造物の下面に反射して周囲に
騒音公害を及ぼすという問題もある。
【0004】そこで、従来はこれら建造物の見苦しい外
壁面に沿って、図5あるいは図6に示すような美粧装置
が取り付けられ、汚染面を隠蔽することが行われてい
る。そして、騒音対策が必要な場合は、この美粧装置に
適宜の吸音材が組み込まれて、防音機能を兼備したもの
が用いられるのである。
【0005】この美粧装置は、例えば図5に示すよう
に、建造物cに予め設けられた下地材dに対して、取着
されるL型のアングルからなる取り付け片aと、鋼管か
らなる化粧体bとが、溶接によって一体化されている。
そして、建造物cに対する取り付けは、予め地上で複数
の取り付け片aと化粧体bとを一体化した後、取り付け
片aと下地材dとを固定具であるボルト・ナットeで緊
締することにより行われている。
【0006】この場合、下地材dに設けられたボルト孔
fにボルトeを挿入するための位置合わせに難渋する場
合があるので、図6に示すように、下地材に取り付ける
基体a1に、チャンネル状のものでボルトe1の頭部が
摺動可能な案内溝gを設け、この案内溝gに沿って、ボ
ルトの頭がスライドできるようになし、また、基体a1
と化粧体b1とを一体化した改良型が提案されている。
この改良型は、ボルト孔の位置合わせの問題は解決され
たものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図6に
示す従来技術のものは、アルミニウム合金を素材とし
て、基体a1と化粧体b1とを異形成形により一体的に
成形したものである。そして、この異形材は金属材料を
所定の横断面形状を有する金型を通過させて賦形するの
である。
【0008】したがって、形状の異なったものを成形す
るときには、その都度別の金型を用いることとなり、膨
大な設備費を要するという問題があった。一方、美粧装
置はその取り付け場所や用途いかんにより、種々の形
状、大きさ、機能等を兼備したものが要求されることが
多く、これら市場の要求に対応したものを経済的に生産
することが望まれていた。
【0009】そこで、本発明者等は種々研究の結果、観
者には見えない部分ないしは見え難い部分である基体
は、もともと美粧化にはあまり貢献できない箇所である
点に着目するとともに、ボルト孔の位置合わせの技術は
そのまま生かす必要があることを痛感し、本発明を完成
するに至ったのである。すなわち、本発明は上記従来技
術の問題点を解消し、多様な市場の要求に対応した美粧
装置を安価に提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、「長尺板体の
上面に、ボルトの頭部が摺動可能な案内溝が設けられ、
該板体の幅方向両側よりその全長にわたって下方に向け
て取り付け片が設けられてなる基体と、この基体と相対
する長尺体からなる機能部の幅方向両側に、上方に向け
て立ち上がる取り付け片が設けられ、基体と同じ長さの
化粧体とからなり、基体の取り付け片に、化粧体の取り
付け片が固定されるとともに化粧体内に吸音材または照
明装置が設けられてなることを特徴とする建造物の美粧
装置」をその要旨とするものである。
【0011】すなわち、まず、ボルトの基体でのスライ
ド機能はそのまま生かすとともに、基体と化粧体とは、
それぞれ別体として構成し、それぞれに取り付け片を設
けて固定できるようにしたのである。
【0012】さらに、基体は、統一された規格で少数種
類のものを準備するとともに、化粧体については、大き
さを必要最小限にすることにより設備費の低減を図るこ
と、および合成樹脂、金属等できるだけ多くの素材を用
い、プレス加工、折り畳み加工等、その他の加工法をも
導入して適宜の形状、構造のものが加工できるような態
勢を整えることにより、市場の要求に対応するようにし
たことを骨子とするものである。
【0013】本発明美粧装置は、建造物表面の汚れを隠
蔽するのが第一の目的であるが、同時に防音性照明
機能をも兼備させることを目的としたものである。
【0014】本発明における基体および化粧体は同長と
なされるとともにそれぞれの取り付け片は、その長手方
向の全長にわたって設けられたものである。
【0015】また、強度、施工性、経済性等の観点から
みれば、できることなら、成形の段階で、取り付け片は
同じ素材で基体あるいは化粧体と一体的に賦形するのが
好ましく、無論この場合は、長手方向の全長に設けたも
のとなる。
【0016】本発明における化粧体は、少なくとも機能
部と取り付け片とを有するが、例えば、機能部がそれ以
上に分割された構造であってもよい。このように幾つか
に分割され、しかも着脱自在になされておれば、経時に
より化粧体自体が汚染されて、本来の美粧効果を発揮で
きなくなったときに、洗浄したり新しいものと交換した
りすることがしやすくなる。
【0017】本発明における基体の取り付け片に対し
て、化粧体の取り付け片を固定する方法は、特に限定は
なく、例えばボルト、ビス、リベット等の固定具で固定
したり、溶接したりする方法が挙げられ、半永久的に固
着してもよく、あるいは着脱自在にしてもよい。
【0018】
【作用】本発明の建造物の美粧装置は、基体の上面に取
り付け用ボルトの頭部をスライドさせることができる案
内溝が設けられているから、建造物への取り付けに際し
て、ボルト孔の位置合わせがしやすい。
【0019】また、美粧化にはあまり貢献をしない基体
と、美粧化の機能を具備した化粧体とに二分割され、両
者は、それぞれの取り付け片を用いて組合せ、固定する
ことができるので、多様化された市場の要求に対して、
美粧装置を準備する場合に、基体は少数種類の規格のも
のを準備するだけでよく、また、一方では化粧体の機能
部の方は、多種類の品揃えのために多くの金型、素材等
を製作し用意しても、従来品の化粧体よりも大きさが比
較的小型化されているので、設備費、材料費がそれだけ
節減される。また、多種類の素材を選択使用できるの
で、より多種類の機能を具備させることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は、本発明の建造物の美粧
装置に使用される基体と化粧体の一実施例を示す図面で
あって、同図(イ)はその正面図であり、同図(ロ)は
同上の使用態様を示す図である。これらの図において、
1はアルミニウム合金を素材とし、押出成形により成形
された異形断面を有する長尺板体からなる基体であっ
て、その上面にはボルト2の頭部が摺動可能な案内溝3
が設けられている。
【0021】基体1の幅方向両側は、その全長にわたっ
て斜め下方に向けて屈折され、断面ハの字状を呈する取
り付け片4、4が設けられている。5は前記基体1と同
長の長尺体からなる化粧体であって、下半分は断面円弧
状を呈するアルミニウム合金製の湾曲板からなる機能部
6であり、この機能部6の幅方向両側は、その全長にわ
たって斜め上方に立ち上げられ、断面がほぼハの字状を
した取り付け片7、7となされ、押出成形により機能部
6と同じ素材で一体的に賦形されたものである。
【0022】かくして、基体1の取り付け片4、4に対
して、化粧体5の取り付け片7、7が、リベット8、8
により固定されて、本発明の美粧装置が形成されてい
る。なお、基体、化粧体を形成する素材としては、アル
ミニウム合金以外に合成樹脂等が用いられる。
【0023】このように形された本発明の美粧装置
は、同図(ロ)に示すように、建造物の下地材9に対し
て、ボルト・ナット2により取り付けられるが、下地材
9に予め貫通されたボルト孔に対しては、ボルト2の頭
を基体1の案内溝3内をスライドさせて位置合わせする
ことができる。
【0024】次に、本発明の美粧装置について、図2及
び図3により説明すると、図2(イ)に示すものは、図
1に示したものとほぼ同じ構造を有するものであるが、
機能部6aの湾曲板は、パンチング加工により多数の貫
通孔が穿設され、かつ化粧体5a内には、グラスウール
からなる吸音材10が充填されており、美粧機能ととも
に、吸音機能を具備したものである。
【0025】また、同図(ロ)に示すものは、化粧体5
bの機能部6bの湾曲板が、貫通孔の代わりに中央部に
大きな割れ目11を形成した点を除いて同図(イ)に示
すものと同じ構造を有するものである。
【0026】また、図3に示すものは、化粧体5c内に
蛍光灯からなる照明装置12が内蔵されている点、およ
び機能部6cは、その湾曲板も含めて透明もしくは半透
明の合成樹脂で作られている点を除いては、図1に示す
ものと同じ構造を有するものであって、美粧機能ととも
に照明機能を具備したものである。
【0027】上述の各実施例に示した本発明の美粧装置
Mは、取り付け場所によっては、一個でもその機能を果
たし得るものであるが、通常、図4に示すように、同じ
形状のものを、例えば高速道路の橋桁Bに対して、その
長手方向に多数個並設して取り付けられる。
【0028】本発明の美粧装置Mは、その一つが特徴の
ある形状の場合は、その形状自体によって一つのデザイ
ンを形成することができるが、例えば、上記実施例のよ
うな形状のものを多数個並設した場合は、波形状のデザ
インを呈するので、その配列の仕方いかんによっても、
独特のデザインを形成することができ、そのデザインに
よって、美粧効果を高めることができる。
【0029】また、本発明の美粧装置の多数個を、間隔
を詰めて配置すれば、鳩等の小鳥の進入を防ぐことがで
きるので、その糞等で建造物の壁面が汚染されるのを防
ぐこともできる。
【0030】
【発明の効果】本発明の建造物の美粧装置は、基体の上
面に取り付け用ボルトの頭部をスライドさせることがで
きる案内溝が設けられているから、建造物への取り付け
に際して、ボルト孔の位置合わせがしやすい。
【0031】また、美粧化にはあまり貢献をしない基体
と、美粧化の機能を具備した化粧体とに二分割され、両
者は、それぞれの取り付け片を用いて組合せ、固定する
ことができるので、多様化された市場の要求に対して、
美粧装置を準備する場合に、基体は1種類または少数種
類の規格のものを準備するだけでよく、また、一方では
化粧体の方は、多種類の品揃えのために多くの金型、素
材等を製作し用意しても、従来品の化粧体よりも大きさ
が比較的小型化されているので、設備費、材料費がそれ
だけ節減される。また、多種類の素材を選択使用できる
ので、より多種類の機能を具備させることができる。
【0032】総じて、本発明の建造物の美粧装置は、市
場の要求に応じたものを、安価に得られるような構造を
採ったものとなっている。したがって、橋梁、高架道路
橋等の高架建造物の下部、あるいは一般ビルの壁面や地
下道の天井面等に取り付け、美粧効果を発揮するととも
に、化粧体内に吸音材または照明装置が設けられている
ので吸音機能や照明機能を具備し、多機能的な効果を発
揮することができる。さらに、基体および化粧体は同じ
長さとなされているので、吸音材や照明装置が基体およ
び化粧体にて保護され、長期間使用してもその吸音機能
や照明機能が低下しがたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建造物の美粧装置に使用される基体と
化粧体の一実施例を示し、(イ)はその正面図、(ロ)
は同上のものを使用態様とともに示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、(イ)は内部に吸音
材が充填されたものを示す正面図、(ロ)は吸音材を有
するとともに下面中央部に割れ目を有するものの例を示
す正面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示し、照明装置が内蔵さ
れた正面図である。
【図4】発明の美粧装置を、建造物に取り付けた状態
を示し、(イ)はその正面図、(ロ)はその斜視図であ
る。
【図5】従来の美粧装置の一例を示し、(イ)はその正
面図であり、(ロ)は同上の側面図である。
【図6】従来の美粧装置の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 ボルト・ナット 3 案内溝 4 取り付け片 5、5a、5b、5c 化粧体 6、6a、6b、6c 機能部 7 取り付け片 8 リベット 9 下地材 10 吸音材 11 割れ目 12 照明装置 B 橋桁 M 美粧装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺板体の上面に、ボルトの頭部が摺動
    可能な案内溝が設けられ、該板体の幅方向両側よりその
    全長にわたって下方に向けて取り付け片が設けられてな
    る基体と、この基体と相対する長尺体からなる機能部の
    幅方向両側に、上方に向けて立ち上がる取り付け片が設
    けられ、基体と同じ長さの化粧体とからなり、基体の取
    り付け片に、化粧体の取り付け片が固定されるとともに
    化粧体内に吸音材または照明装置が設けられてなること
    を特徴とする建造物の美粧装置。
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