JPH0641900Y2 - 車体支持用ジャッキ装置 - Google Patents

車体支持用ジャッキ装置

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JPH0641900Y2
JPH0641900Y2 JP1989114493U JP11449389U JPH0641900Y2 JP H0641900 Y2 JPH0641900 Y2 JP H0641900Y2 JP 1989114493 U JP1989114493 U JP 1989114493U JP 11449389 U JP11449389 U JP 11449389U JP H0641900 Y2 JPH0641900 Y2 JP H0641900Y2
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oil passage
side oil
check valve
oil
pilot
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敏夫 本橋
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は油圧ショベル車、高所作業車、クレーン車等の
ような作業車の車体側方に取り付けられ、作業時には伸
長して車体を支持するジャッキ装置に関する。
(従来の技術) このような作業車に用いられるジャッキ装置としては、
例えば第3図に示すものがある。車体フレームに横方向
に伸びてアウトリガボックス51が固設され、このボック
ス51に伸縮可能にアウトリガビーム52が嵌入されてお
り、このビーム52の先端にジャッキ55がほぼ垂直に伸び
て取り付けられている。ジャッキ55は、ビーム52の先端
に固設されたアウタポスト56と、アウタポスト56に対し
て上下に昇降自在に嵌入されたインナポスト57と、イン
ナポスト57の下端に接合された接地板58と、両ポスト5
6,57内に配設されインナポスト57の昇降を行わせるジャ
ッキシリンダ59とから構成される。なお、ジャッキ55を
車体フレームに直接取り付けることもあり、また、ジャ
ッキ55として、ジャッキシリンダ59の下端に接地板58を
取り付けただけの構成のものが用いられることもある。
このようなジャッキ55が取り付けられた作業車では、作
業時にはジャッキシリンダを下方に伸長させてその下端
を接地させ、車体をほぼ水平になるように支持する(ジ
ャッキアップする)。なお、ジャッキ55により車体を支
持するには、少なくとも3本のジャッキが必要であり、
通常は4本のジャッキが車体の前後左右に配設される。
なお、本明細書において、ジャッキアップとは通常用い
られているように、ジャッキを伸長させて車体を支持す
ることを言い、ジャッキダウンとはその逆の作動を言
う。このため、第3図のようなジャッキによりジャッキ
アップするという場合には、インナポスト57を下動させ
て接地板58を接地させ、車体を支持することであり、ジ
ャッキダウンするという場合には、インナポスト57を上
動させて接地板58を上位置に移動させることである。
(考案が解決しようとする課題) このように4本のジャッキを用いた場合に、これらジャ
ッキにより車体を支持する(ジャッキアップする)に
は、4本のジャッキを同時に伸長させる必要があるので
あるが、4本のジャッキに同時に作動油を供給したので
は、油圧ポンプの容量は決まっているため、各ジャッキ
の作動(伸長)速度が遅くなり、作業効率が良くないと
いう問題がある。なお、容量の大きな油圧ポンプを用い
ればジャッキの作動速度を速くすることは可能である
が、ポンプの大型化、高価格化に結び付くという問題が
ある。
本考案はこのような問題に鑑み、油圧ポンプの容量を大
きくすることなく、複数(4本)のジャッキを同時に且
つ高速で作動(伸長)させることができるような構成の
ジャッキ装置を提供することを目的とする。
ロ.考案の構成 (課題を解決するための手段) このような目的達成のための手段として、本考案のジャ
ッキ装置においては、作動油が供給されたときにジャッ
キシリンダのピストンを伸長させて接地部を降下させる
油圧を発生するボトム側油室をボトム側油路を介して油
の給排側に接続するとともに、このボトム側油路中に、
ボトム側油室からの油の流出に対してパイロット油圧が
所定以上になった場合にのみ開弁するパイロット式の第
1チェック弁を配設し、同様に、作動油が供給されたと
きにジャッキシリンダのピストンを収縮させて接地部を
上昇させる油圧を発生するロッド側油室をロッド側油路
を介して油の給排側に接続するとともに、このロッド側
油路中に、ロッド側油室からの油の流出に対してパイロ
ット油圧が所定以上になった場合にのみ開弁するパイロ
ット式の第2チェック弁を配設し、これら第1および第
2チェック弁によりダブルパイロットチェック弁を構成
している。さらに、このダブルパイロットチェック弁と
ジャッキシリンダとの間、すなわち、ボトム側油路にお
ける第1チェック弁とボトム側油室との間とロッド側油
路における第2チェック弁とロッド側油室との間におい
て、ボトム側油路とロッド側油路とを連通する短絡油路
を設けている。そしてこの短絡油路には、ボトム側油路
の油圧をパイロット圧として開弁作動されてロッド側油
路からボトム側油路への油の流れをボトム側油路の油圧
が所定以上のときにのみ許容する第3チェック弁と、ロ
ッド側油路の油圧をパイロット圧として作動されてロッ
ド側油路の油圧が所定以上のときに開弁する開閉弁と
を、直列に配設している。
なお、第1〜第3チェック弁は、ロッド側油路における
油の給排側と第2チェック弁の間、ボトム側油路におけ
る油の給排側と第1チェック弁の間およびボトム側油路
における第1チェック弁とボトム側油室の間の油圧をそ
れぞれパイロット油圧とするパイロット式のチェック弁
で、油圧パイロット開閉弁はロッド側油路における第2
チェック弁とロッド側油室の間の油圧をパイロット油圧
とする開閉弁である。このため、第1チェック弁は、ボ
トム側油室への油の流入に対しては常時開弁するが流出
に対してはパイロット油圧が所定以上の場合にのみ開弁
し、第2チェック弁は、ロッド側油室への油の流入に対
しては常時開弁するが流出に対してはパイロット油圧が
所定以上の場合にのみ開弁し、第3チェック弁は、ボト
ム側油路からロッド側油路への油の流れに対しては常時
開弁するがこれと逆の流れに対してはパイロット油圧が
所定以上の場合にのみ開弁し、油圧パイロット開閉弁
は、パイロット油圧が所定以上の場合にのみ開弁する。
さらに、第3チェック弁および油圧パイロット開閉弁
は、接地部を下降させるときにこの接地部が接地するま
での間において発生する油圧より低いパイロット油圧で
開弁するが、第2チェック弁はこれより高いパイロット
油圧でないと開弁しない。
(作用) 以上の構成のジャッキ装置を用いて車体の支持(ジャッ
キアップ)を行うときの作動を説明する。まず、ピスト
ンを伸長させて接地部を降下させる場合に、接地部が接
地するまでの間は、第3チェック弁および油圧パイロッ
ト開閉弁が開放されるが第2チェック弁は閉弁状態とな
る。このため、ボトム側油室内に作動油が供給されてピ
ストンが伸長されると、ロッド側油室内から排出された
油は、短絡油路を通ってボトム側油室に流入し、ジャッ
キシリンダのピストンはピストンロッド径と同じ径のラ
ムシリンダ(注射器のようにボトム側油室のみからなる
単動シリンダ)として働くのでその作動速度が速くな
る。この後、接地部が接地すると、第2チェック弁のパ
イロット油圧となるボトム側油路内の油圧が高くなって
第2チェック弁が開弁し、これに応じてロッド側油路内
の油圧が低下し、油圧パイロット開閉弁が閉弁する。こ
のため、接地部が接地した後では、短絡油路を通る流れ
がなくなり、ジャッキはゆっくり作動される。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例について
説明する。
まず、第2図に本考案に係る車体支持用ジャッキ装置を
備えた作業車1を示す。この作業車1は、車体2にブー
ム3を搭載し、ブーム3の先端には作業バケット4を取
り付けてなる高所作業車である。作業時にはブーム3を
起立させるとともにブーム3を伸長させる等して、作業
バケット4を所定の高所に運び、作業バケット4に乗っ
た作業者による高所作業が行われる。
このような高所作業時に車体をしっかりと支持するた
め、車体の側方4箇所にアウトリガ用ジャッキ10(但
し、車体の反対側の2箇所のジャッキは図示していな
い)が取り付けられている。なお、各ジャッキ10は、第
3図に示す従来の構造と同様に、車体フレーム等に固設
されたアウトリガボックスに横方向伸縮可能に嵌入され
たアウトリガビームの先端に取り付けられる。
このジャッキ10およびその作動制御のための油圧回路を
第1図に示しており、この図に示すように、ジャッキ10
は、アウトリガビームの先端に固定されるアウタポスト
11と、このアウタポスト11に対して下方に伸縮されるイ
ンナポスト12と、インナポスト12の下端に取り付けられ
た接地板13と、両ポスト11,12の内部に配設されたジャ
ッキシリンダ20とから構成される。
ジャッキシリンダ20は、アウタポスト11に取り付けられ
たシリンダチューブ21と、このシリンダチューブ21内に
挿入されたピストン部材22とから構成される。ピストン
部材20の上端に形成されたピストン22aがシリンダチュ
ーブ21内に上下に移動可能に嵌入され、ピストン22aか
ら下方に延びたピストンロッド22bは下方に突出し、そ
の下端は接地板13と結合されている。シリンダチューブ
21内空間はこれに嵌入されたピストン22aによりボトム
側油室23とロッド側油室24とに2分割されている。
シリンダチューブ21には、それぞれ上記油室23,24に連
通するポート21a,21bが形成され、両ポート21a,21bには
第2ボトム側油路43および第2ロッド側油路45がそれぞ
れ接続されている。さらに、これら両油路43,45はダブ
ルパイロットチェック弁35を介してそれぞれ第1ボトム
側油路42および第1ロッド側油路46に繋がる。
ダブルパイロットチェック弁35は、第1ボトム側油路42
と第2ボトム側油路43を繋げる第1チェック弁36と、第
1ロッド側油路46と第2ロッド側油路45を繋げる第2チ
ェック弁37とを有する。第1チェック弁36は、第1ボト
ム側油路42から第2ボトム側油路43を通ってボトム側油
室23内へ流入する作動油の流れは常に許容するが、これ
と逆の流れ、すなわち、ボトム側油室23から両ボトム側
油路43,42を通って流出する作動油の流れは、パイロッ
ト油路36aを介して作用するパイロット油圧が所定開弁
作動圧P1以上の場合にのみ許容する。なお、このパイロ
ット油路36aは第1ロッド側油路46と繋がっており、こ
の油路46内の油圧が第1チェック弁36のパイロット油圧
として作用する。第2チェック弁37は、第1ロッド側油
路46から第2ロッド側油路45を通ってロッド側油室24内
へ流入する作動油の流れは常に許容するが、これと逆の
流れ、すなわち、ロッド側油室24から両ロッド側油路4
5,46を通って流出する作動油の流れは、パイロット油路
37aを介して作用するパイロット油圧が所定開弁作動圧P
2以上の場合にのみ許容する。なお、このパイロット油
路37aは第1ボトム側油路42と繋がっており、この油路4
2内の油圧が第2チェック弁37のパイロット油圧として
作用する。
上記第1ボトム側油路42および第1ロッド側油路46は、
レバー26の操作により切換作動される切換弁25を介し
て、油圧源40およびタンク48に選択的に接続される。切
換弁25は、中立位置(図示の位置)、ジャッキアップ位
置(右動位置)およびジャッキダウン位置(左動位置)
の3位置を有する切換弁であり、これが中立位置にある
ときには、第1ボトム側油路42および第1ロッド側油路
46はこのバルブ25の部分で閉塞されている。レバー26の
操作によりこの切換弁25が右動されてジャッキアップ位
置に位置すると、油圧源40に繋がる油路41と第1ボトム
側油路42とが接続し、タンク48に繋がる油路47と第1ロ
ッド側油路46とが接続する。レバー26の操作によりこの
切換弁25が左動されてジャッキダウン位置に位置する
と、油圧源40に繋がる油路41と第1ロッド側油路46とが
接続し、タンク48に繋がる油路47と第1ボトム側油路42
とが接続する。
第2ボトム側油路43と第2ロッド側油路45との間には、
これら両油路43,45を短絡させる短絡油路44が配設され
ており、さらに、この短絡油路44中には、第3チェック
弁31および油圧パイロット式の開閉弁32が直列に配設さ
れている。第3チェック弁31は、第2ボトム側油路43か
ら短絡油路44を通って第2ロッド側油路45への作動油の
流れは常に許容するが、これと逆の流れは、パイロット
油路31aを介して作用するパイロット油圧が所定開弁作
動圧P3以上の場合にのみ許容する。なお、このパイロッ
ト油路31aは第2ボトム側油路43と繋がっており、この
油路43内の油圧が第3チェック弁31のパイロット油圧と
して作用する。油圧パイロット式の開閉弁32は、パイロ
ット油路32aを介して作用するパイロット油圧が所定開
弁作動圧P4以上の場合に開弁し、所定開弁作動圧P4以下
の場合には閉弁する。
なお、第1図では、1つのジャッキ10のみを示している
が、実際には、油圧源40から油路41を通って送られる作
動油は、切換弁25から4箇所のジャッキ10に分かれて供
給される。
以上の構成のジャッキ装置の作動を説明する。
まず、ピストン部材22が上位置にあり、インナーポスト
12および接地板13が持ち上げられた状態(ジャッキダウ
ンされた状態)から、ジャッキ10により車体を支持する
ため、ピストン部材22を伸長させて接地板13を下動させ
る(ジャッキアップさせる)場合について説明する。
このためには、レバー26を右動操作して切換弁25をジャ
ッキアップ位置に位置せしめる。これにより、油圧源40
から油路41を介して第1ボトム側油路42に作動油が供給
され、第1ロッド側油路46は油路47を介してタンク48に
連通する。第1ボトム側油路42に供給された作動油はそ
のまま第1チェック弁36を通過し、第2ボトム側油路43
を通ってボトム側油室23に供給される。
これによりピストン部材22は下方に押されて伸長し、接
地板13が下動するのであるが、接地板13が接地するまで
の間は、ピストン部材22を伸長させるに必要な力は小さ
く、ボトム側油室23内の油圧も低い油圧PLでしかない。
このため、第1および第2ボトム側油路42,43ならびに
第2ロッド側油路45内の油圧もこの低い油圧PLとほぼ等
しく、このときの、第2および第3チェック弁37,31な
らびに油圧パイロット式の開閉弁32のパイロット圧も上
記油圧PLとなる。ここで、第3チェック弁31および油圧
パイロット式の開閉弁32はパイロット圧が上記油圧PL
ときに開弁するように設定(P3<PL,P4<PLに設定)さ
れているが、第2チェック弁37は上記油圧PLでは開弁し
ないように設定(P2>PLに設定)されている。すなわ
ち、P3<P2で、且つP4<P2という関係が成立する。この
ため、ピストン部材22を伸長させて接地板13を下動させ
るときに、接地板13が接地するまでの間は、第3チェッ
ク弁31および油圧パイロット式の開閉弁32は開弁し、短
絡油路44が開放されるが、第2チェック弁37は閉弁状態
のまま保持される。
このような状態でピストン部材22が伸長されると、この
伸長に伴ってロッド側油室24から排出される作動油は短
絡油路44を通ってボトム側油室23に流入する。すなわ
ち、ロッド側油室24から排出される作動油と、油圧源40
から油路41,42,43を通って供給される作動油とが、とも
にボトム側油室23に供給される。このため、ピストン部
材22は急速に伸長される。なお、この場合、ジャッキシ
リンダ20は、ピストンロッド22bの径と同じ径の注射器
のようなボトム側油室のみからなる単動シリンダ(ラム
シリンダ)と同等の作用を行い、油圧源40からの供給作
動油がこの単動シリンダに供給される場合と同様な作動
となる。前述のように、油圧源40から供給される作動油
は4箇所のジャッキ10に分配されて供給されるため、各
ジャッキシリンダ20に供給される作動油は少なくなるの
であるが、上記のようなラムシリンダとしての作用によ
りピストン部材22を速く伸長させることができ、接地板
13が接地するまでの時間は短くなる。
接地板13が接地すると、この後、ピストン部材22をさら
に伸長させるにはジャッキシリンダ20により車体2を持
ち上げるだけの油圧力を必要とし、このため、ボトム側
油室23内の油圧および第1,第2ボトム側油路42,43内の
油圧が高圧PHとなる。このため、第2チェック弁37には
この高圧PHがパイロット圧として作用し、この第2チェ
ック弁37が開弁される。第2チェック弁37が開弁される
と、第1および第2ロッド側油路45,46はタンクに連通
するためこれら油路45,46内の油圧は極く低くなり、油
圧パイロット式の開閉弁32は閉弁される。
このためジャッキシリンダ20は通常のシリンダとして作
用し、油圧源40から4箇所に分配された作動油は各ボト
ム側油室23に供給される。ピストン部材22はこの作動油
の供給を受けて伸長速度は遅くなるが大きな力を発揮し
て伸長する。接地板13は接地しているため、ピストン部
材22の伸長によりシリンダチューブ21が相対的に上動さ
れ、車体2が支持される。
このように、接地板13を下動させ車体2の支持を行わせ
るとき(ジャッキアップするとき)には、接地板13が接
地するまでの間はピストン部材22は急速に伸長して短時
間で接地板13が接地し、この後、ゆっくりと車体2の支
持がなされる。ピストン部材22が必要量伸長したときに
は、レバー26により切換弁25を中立位置に戻せばピスト
ン部材22はこの伸長位置で保持され、ジャッキ10により
車体2を支持した状態となる。
次に、ジャッキ10により車体の支持を行っている状態か
ら接地板13を上動させる(ジャッキダウンさせる)に
は、レバー26を左動操作して切換弁25をジャッキダウン
位置に位置せしめる。これにより第1および第2ボトム
側油路42,43を介してボトム側油室23がタンク48に連通
し、第1および第2ロッド側油路46,45を介してロッド
側油室24が油圧源に連通する。このとき、各油路に発生
する油圧をパイロット圧として受けて第1チェック弁3
6、第3チェック弁31および油圧パイロット式の開閉弁3
2は全て開弁される。
このため、油圧源40から第1ロッド側油路46に供給され
た作動油は、第2チェック弁37をそのまま通過して第2
ロッド側油路45を通ってロッド側油室24内に入り、ピス
トン部材22を収縮移動させる。このとき、ピストン部材
22がロッド側油室24内の油圧を受ける受圧面積はピスト
ンロッド22bの径分だけ小さく、ピストン部材22の上動
速度はその分速くなる。
このように、ピストン部材22の収縮も比較的速くなさ
れ、接地板13は比較的短時間で上動される。このように
して接地板13を上動させた状態でレバー26により切換弁
25を中立位置に戻せば、ピストン部材22はその伸長位置
で保持され、接地板13は上動状態のまま保持される。な
お、この状態では、第1〜第3チェック弁36,37,31およ
び油圧パイロット式の開閉弁32が全て閉弁状態となり、
ボトム側油室23およびロッド側油室24からの作動油の流
出が阻止され、ピストン部材22および接地板13が自然降
下することを防止できる。
ハ.考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、ピストンを伸長
させて接地部を降下させ車体の支持を行う場合(ジャッ
キアップする場合)に、接地部が接地するまでの間は、
第3チェック弁および油圧パイロット式の開閉弁が開放
され、第2チェック弁は閉弁されるため、ボトム側油室
内に作動油が供給されてピストンが伸長されると、ロッ
ド側油室内から排出された油は、短絡油路を通ってボト
ム側油室に流入し、ジャッキシリンダのピストンはピス
トンロッド径と同じ径のラムシリンダとして働き、その
作動速度が速くなり、接地板を短時間で接地させること
ができる。特に、ジャッキは車体の前後左右4箇所に配
設され、油圧源からの油は各ジャッキに分割されて供給
されるため、各ジャッキに供給される油の量は少ないの
であるが、このような場合でもピストンの伸長速度をあ
る程度確保でき、接地板の接地までの時間が長くなるの
を防止できる。この後、接地部が接地すると、第2チェ
ック弁のパイロット油圧となるボトム側油路内の油圧が
高くなって第2チェック弁が開弁し、これに応じてロッ
ド側油路内の油圧が低下し、油圧パイロット式の開閉弁
が閉弁するため、接地部が接地した後では、短絡油路を
通る流れがなくなり、ジャッキはゆっくりと大きな力で
作動される。
また、ピストンを収縮させて接地板を上動させるとき
(ジャッキダウンさせるとき)には、全チェック弁およ
び油圧パイロット式の開閉弁が開弁する。このとき、ピ
ストンが上動のためロッド側油室から油圧を受ける面積
はロッド径の分だけ小さく、その分ピストンの上動速度
が速い。このため、接地板の上動も比較的短時間で行う
ことができる。
このように、本考案のジャッキ装置を用いれば、接地板
の作動を高速で行わせることができ、作業効率を高める
ことができる。
なお、接地板を上動させた状態(ジャッキダウンさせた
状態)では全チェック弁および油圧パイロット式の開閉
弁が閉弁状態となり、油室からの油の流出を阻止して接
地板の自然降下を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るジャッキ装置を示す油圧回路図、 第2図は上記ジャッキ装置を備えた高所作業車を示す斜
視図、 第3図はジャッキの構造を示す斜視図である。 2…車体、3…ブーム 10…ジャッキ、13…接地板 20…ジャッキシリンダ 21…シリンダチューブ、22…ピストン部材 23…ボトム側油室、24…ロッド側油室 25…切換弁、26…レバー 31,36,37…チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 E02F 9/08 A 9022−2D

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側部に配設され、車体の持上げ支持が
    可能な複数のジャッキを有してなる車体支持用ジャッキ
    装置において、 前記各ジャッキに備えられ下端接地部を昇降させるシリ
    ンダのボトム側油室およびロッド側油室への油の給排を
    行うボトム側油路およびロッド側油路に配設され、それ
    ぞれ相手側油路の油圧をパイロット圧として開弁作動さ
    れるダブルパイロットチェック弁と、 このダブルパイロットチェック弁と前記シリンダとの間
    において前記ボトム側油路と前記ロッド側油路とを短絡
    させる短絡油路と、 この短絡油路中に配設されるとともに前記ボトム側油路
    の油圧をパイロット圧として開弁作動され、前記ロッド
    側油路から前記ボトム側油路への油の流れを前記ボトム
    側油路の油圧が所定以上のときにのみ許容する第3チェ
    ック弁と、 前記短絡油路中にこの第3チェック弁と直列に配設され
    るとともに前記ロッド側油路の油圧をパイロット圧とし
    て作動され、前記ロッド側油路の油圧が所定以上のとき
    に開弁する開閉弁とからなり、 前記第3チェック弁および前記開閉弁は、前記ボトム側
    油室に作動油を供給して前記接地部を下降させるときに
    この接地部が接地するまでに前記両油路に発生する油圧
    より低いパイロット油圧を受けて開弁するように構成さ
    れていることを特徴とする車体支持用ジャッキ装置。
JP1989114493U 1989-09-29 1989-09-29 車体支持用ジャッキ装置 Expired - Lifetime JPH0641900Y2 (ja)

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