JPH0641461Y2 - サイドパネルの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案はデスクパネルの取付装置に関するものである。

《従来の技術と問題点》 一部屋に複数の机を配設して一般事務等の仕事をする場
合、互いに机が対向したり、隣接する時、対面者、ある
いは隣接者との視線を遮蔽するのが望ましい時がある。

特にOA機器操作時の騒音を防止したり、事務仕事の能率
を向上せしめたりする為、机間にパネルを配設して目隠
しをしている。

そして、その装置は、従来、机天板の奥端縁と側端縁
に、それぞれ係止用の溝を備えた奥端枠、及び側端板を
固定し、奥端枠の係合溝にねじ孔を刻設したＬ字形の固
定金具を挿入係止し、フロントパネルの表裏面にそわせ
る内金具、外金具にてフロントパネルを挟み、かつこの
内外両金具、フロントパネルを貫通して固定金具のねじ
孔にボルトを螺合して固定すると共に、側端枠の溝に挿
入し、ビス止め固定した取付金具の垂片をサイドパネル
内に挿入し、ビス止め固定するようにしていた。（実公
昭63-4808号公報） すなわち、フロントパネル、サイドパネルとも奥端枠、
側端板の係止溝に内外両金具、固定金具、取付金具を介
して、それぞれが独立してとりつけられる構成となって
いた。

特にサイドパネルは、側端枠と取付金具のネジ止め、取
付金具とサイドパネルのネジ止めが必要であり、組立に
要する部品の点数が多く、又、組立作業にも時間がかか
り、全体として高価となるだけでなく、サイドパネルを
必要としない時、係止溝に蓋が装着されて係止溝を閉塞
するが、側端板の上面前後方向全幅にわたって蓋が位置
する事となり、美観上好ましくなかった。

《本考案の目的と構成》 本考案は、パネル取付用の部品点数が少なく、組立作業
も容易で、美観的にもすぐれたサイドパネルの取付装置
を提供する事を目的とし、その構成は、天板の厚みに相
当し、後方が開口する断面略コ字形の嵌合部材を前端下
面に有するサイドパネルと、天板後端部に立設されたフ
ロントパネルの左右端部の上下方向に形成された複数個
の係止孔に係止される下向き係止爪を有する係止金具よ
りなり、前記サイドパネルの後端面に係止金具が上下動
自在にとりつけられているものである。

《実施例》 以下、実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において符号１は机を、符号２はフロントパネル
を、符号３はサイドパネルを、符号４は係止金具を、符
号８は嵌合部材を示している。

机１の天板11の左右端部には両面エッヂがとりつけら
れ、天板11の後端に配設された幕板12の上端面左右端部
には、フロントパネル２の嵌合孔13、13が形成されてい
る。

フロントパネル２の左右端部の上下方向には嵌入溝20、
20が形成され、嵌入溝20、20の底部に上下に所定間隔を
有して複数個の係止孔21・・・が形成され、下面左右端
部には、前記嵌合孔13、13に上方から嵌合されて、フロ
ントパネル２を天板11の後方に立設する嵌合脚22、22が
下方に突出してもうけられている。

そして、フロントパネル２は立設された状態で、厚みの
半分が後方に突出し、対向して並置された２つの机のフ
ロントパネルを兼用する。

サイドパネル３は、所定の厚みに形成され、下面前後方
向に嵌合部材８の取付凹部31が形成され、後端面の上下
端部に、係止金具４を上下動自在に取りつける為の連結
用螺孔32、32が形成されている。

そして、係止金具４、嵌合部材８によって天板11の左右
側端部に厚みの半分が突出した状態で立設され、左右に
並置された２つの机のサイドパネルを兼用する。

係止金具４は、左右側壁41、42、取付壁43より横断面略
コ字形をなし、左右側壁41、42の上端部に左右に並置さ
れた机１、１の左右のフロントパネル２、２の係止孔2
1、21に係合する下向き係止爪44、44が後方に突出して
形成され、取付壁43に前記連結用螺孔32、32に対応して
上下方向に長孔431、431が形成され、連結ネジ40、40に
てサイドパネル３の後端面に長孔431、431の範囲内で上
下動可能に連結される。

嵌合部材８は、サイドパネル３の下面に形成された取付
凹部31内にとりつけられる嵌合取付部81の前方に連設さ
れた縦断面略コ字形の嵌合部82より構成されており、嵌
合部82は、上壁83、前壁84、底壁85よりなり、底壁85に
は、中央部後端に後方に突出する嵌入突部851と、嵌入
突部851の前側に左右方向に突出する当接突部852が形成
されている。

符号７は、サイドパネル３の取付凹部31の後端部の下方
に突出してとりつけられた接地金具である。

本考案は上記の如く構成され、次の様にして取りつけら
れる。

前端下面に嵌合部材８が取りつけられ、さらに後端面に
上下動可能に係止金具４がとりつけられたサイドパネル
３を、係止金具４を上方に移動させた状態で、左右に並
置させた２つの机のそれぞれの天板11、11が当接する個
所の前側より後方に移動せしめて、嵌合部材８を天板1
1、11の左右端部に嵌合せしめる。

この時、嵌入突部851は天板11の左右端部下面に配設さ
れた天板支持杆14、14間に嵌入し、当接突部852を天板
支持杆14、14の前端面に当接した状態で、左右の天板1
1、11の下面に位置する。

そして、これと同時に、係止金具４の左右側壁41、42
は、左右に並置された机の天板11、11、後端部に立設さ
れたフロントパネル２、２の嵌入溝20、20に嵌入すると
共に、下向き係止爪44、44は係止孔21、21内に位置す
る。

そして、接地金具７は天板11、11の上面に当接する。

次に、係止金具４を押し下げて上下の係止孔20、20間に
下向き係止爪44、44を係止せしめる。

この状態でサイドパネル３は左右方向に移動することな
く、又、前端部は嵌合部材８によって上方に浮き上がる
事もない。

上記の如く立設されたサイドパネル３を取り外す時は、
係止金具４を指先で挟みつけて上方に持ち上げ、下向き
係止爪41、41を係止孔21、21内に位置せしめた状態を維
持し、サイドパネル３を前方に移動し、嵌合部材８と天
板11前端の嵌合を外して、サイドパネル３を取り外す。

《効果》 以上の如く、本考案は、サイドパネルに嵌合部材と係止
金具をもうけるだけであるから、パネル取付用の部品点
数が少なく、安価に制作出来る。

又、サイドパネルの前端下面に後方が開口する断面略コ
字形の嵌合部材をもうけ、後端面にフロントパネルの係
止孔に係止する下向き係止爪を有する係止金具を上下動
自在に取付ける事により、サイドパネルを前後方向に移
動し、係止金具を上げ下げするだけで良いので、サイド
パネルの立設、取り外し作業が非常に容易である。

又、サイドパネルを取り外した後は、机上面等に全く不
必要なものが残らないので、美観的にもすぐれている。

【図面の簡単な説明】

第１図はサイドパネルの取付状態を示す斜視図、 第２図はサイドパネルの取付状態を示す一部切り欠き要
部側面図、 第３図は第２図のＡ−Ａ要部断面図、 第４図は嵌合部材の斜視図である。 ２……フロントパネル ３……サイドパネル ４……係止金具 44……下向き係止爪 ８……嵌合部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天板の厚みに相当し、後方が開口する断面
   略コ字形の嵌合部材を前端下面に有するサイドパネル
   と、天板後端部に立設されたフロントパネルの左右端部
   の上下方向に形成された複数個の係止孔に係止される下
   向き係止爪を有する係止金具よりなり、前記サイドパネ
   ルの後端面に係止金具が上下動自在にとりつけられてい
   る事を特徴とするデスクパネルの取付装置。