JPH064121U - 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 - Google Patents
回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置Info
- Publication number
- JPH064121U JPH064121U JP3366692U JP3366692U JPH064121U JP H064121 U JPH064121 U JP H064121U JP 3366692 U JP3366692 U JP 3366692U JP 3366692 U JP3366692 U JP 3366692U JP H064121 U JPH064121 U JP H064121U
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- snow
- brush
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- rotating brush
- rotary
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転ブラシの前方に雪が飛び出して山状にな
るのを防ぐ。 【構成】 回転ブラシ6のアップカット回転で掻き上げ
られた雪を、回転ブラシ6の後部上方に設けられたブロ
アに導くブラシカバー16を設ける。ブラシカバー16
の前端部16aの部分に、案内バー21をフレーム1の
ガイド22に案内させてスライド板20を上下自在に配
設する。スライド板20の下部に飛雪防止板24をほぼ
水平状態で前方に突き出して設ける。フレーム1のブラ
ケット28にシリンダ25をピン28で取り付け、ピス
トンロッド25aを回動軸26のレバー32にピン34
で連結する。回動軸26の他のレバー33をロッド27
の上端にピン35で連結し、ロッド27の下端を案内バ
ー21に設けられた枢軸36に枢着する。シリンダ25
を伸長させると、レバー32,33、及びロッド27等
を介してスライド板20と飛雪防止板24が下降し、雪
Sの上面との隙間を狭ばめる。
るのを防ぐ。 【構成】 回転ブラシ6のアップカット回転で掻き上げ
られた雪を、回転ブラシ6の後部上方に設けられたブロ
アに導くブラシカバー16を設ける。ブラシカバー16
の前端部16aの部分に、案内バー21をフレーム1の
ガイド22に案内させてスライド板20を上下自在に配
設する。スライド板20の下部に飛雪防止板24をほぼ
水平状態で前方に突き出して設ける。フレーム1のブラ
ケット28にシリンダ25をピン28で取り付け、ピス
トンロッド25aを回動軸26のレバー32にピン34
で連結する。回動軸26の他のレバー33をロッド27
の上端にピン35で連結し、ロッド27の下端を案内バ
ー21に設けられた枢軸36に枢着する。シリンダ25
を伸長させると、レバー32,33、及びロッド27等
を介してスライド板20と飛雪防止板24が下降し、雪
Sの上面との隙間を狭ばめる。
Description
【0001】
本考案は、雪を回転ブラシでブロアに掻き上げて投雪筒から投出させる回転ブ ラシ式ロータリ除雪車のカバー装置に関する。
【0002】
ロータリ除雪車として、従来、雪をオーガ(掻寄せスクリュ)でブロアの前に 掻き寄せて投雪筒から投出させるものが知られている。このロータリ除雪車は、 オーガが剛構造であるため、軌道や路面の付帯構造物を損傷しやすく、また雪を 余すことなく排除できないという問題点がある。
【0003】 そこで、本考案の提案者は、回転ブラシを用いたロータリ除雪車を開発した。 この新しい除雪車は、ブロアの前部下方に、水平な回転軸を中心に周方向に回転 する回転ブラシを備え、該回転ブラシを、従来のオーガとは逆の方向、つまり前 進方向前側が下から上に動くようにアップカットで回転させて雪を掻き上げ、ブ ラシカバーでブロアに導く構造とされている。
【0004】
上記の回転ブラシ式ロータリ除雪車を試運転して見ると、次のような問題点が あることが判明した。 すなわち、図5のように、回転ブラシ6を反時計回りに回転させながら左から 右に前進させ、雪Sをアップカットで掻き上げて除雪を行うと、雪Sは、ブラシ カバー16の下縁と積雪面の隙間Gから前方へ飛び出して山状になる。上記の隙 間Gは、雪面に凹凸があることなどからこれをゼロとすることはできない。
【0005】 当初予定した除雪深さをHdとし、山状に積み上げられた雪の高さをHfとす ると、回転ブラシ6が実際にカットする雪Sの高さHcはHd+Hfとなり、回 転ブラシ6の負担荷重や駆動動力が非常に大きなものとなる。このため、作業効 率が思わしくなく、また除雪不能になることもある。
【0006】 本考案は、雪が前方に飛び出して山状になるのを防止し、回転ブラシの負担増 を抑え、小さい駆動力で効率良く除雪を行うことができる回転ブラシ式ロータリ 除雪車のカバー装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するために、本考案は、回転ブラシで掻き上げられた雪を、 該回転ブラシの後部上方に設けられたブロアに導く、回転ブラシ式ロータリ除雪 車のカバー装置において、回転ブラシからブロアにかけて設けられたブラシカバ ーの前端部に、スライド板を上下に調節自在に設け、該スライド板の下部に前方 への雪の飛出しを防止する飛雪防止板を前後方向にほぼ水平に取り付けた構成と した。
【0008】
除雪に際しては、スライド板を下降させて飛雪防止板を雪の上面にできるだけ 近付ける。これによって、飛雪防止板と雪面との隙間が小さくなる上、前後方向 にほぼ水平とされた飛雪防止板が雪面に広い前後幅で近付くため、雪の前方への 飛出しが防止される。したがって回転ブラシの負担増を抑え、小さい駆動力で円 滑に除雪を行うことができる。
【0009】
図1ないし図4は本考案の一実施例を示す。これらの図において符号1はフレ ームである。フレーム1は、走行車両2の前側(図2で右側)の端部に平行リン ク3,4により支持され、車両2とフレーム1の間に設けられたシリンダ5によ つて車両2に対して上下に昇降させられる。
【0010】 フレーム1の前部には、回転ブラシ6が設けられている。回転ブラシ6は、中 心に回転軸6a(図4)を持つドラム6bの外周に針金等の線条部材6cを植設 して成る。この回転ブラシ6は、フレーム1に取り付けられた側板7,7の軸受 8,8に、回転軸6aを支承されて設けられており、油圧モータ等の回転駆動装 置9によって図2で反時計回りに回転させられる。回転ブラシ6の回転軸6aの 軸方向は、水平状態で車両2の走行方向に直交させられている。
【0011】 回転ブラシ6の後部上方には、ブロア11が配設され、フレーム1に支持され ている。ブロア11は、円筒状のケーシング11aの中心に中心軸11bを設け 、この中心軸11bにブロア羽根11cを取り付けるとともに、ケーシング11 aにおけるブロア羽根11cの回転上昇側(図1で左側)に投雪筒11dを鉛直 に設けて成る。ブロア羽根11cは、油圧モータ等の回転駆動装置12(図2) により減速機13と中心軸11bを介し図1において時計回りに回転させられる 。
【0012】 ブロア羽根11cの中心軸11bの軸方向は、車両2の走行方向に水平に向け られ、回転ブラシ6の回転軸6aの軸方向に平面視において直交させられている 。ブロア11の上にはシュート14が投雪筒11dに連ねて設けられ、該シュー ト14の上端にシュートキャップ15が取り付けられている。シュート14は左 右に回動して投雪方向を左右に変え、またシュートキャップ15は上下に回動し て投雪方向を上下に変える。ブロア11とシュート14等の基本構造は周知であ る。
【0013】 回転ブラシ6の側板7,7の前端部からブロア11のケーシング11aにかけ てブラシカバー16が設けられている。ブラシカバー16の前端部16a(図4 )は、回転ブラシ6の外周面に沿うように湾曲しており、また後部の上記投雪筒 11d位置の部分16bは、ブロア11の中心軸11bよりも低い位置に開口し 、投雪筒11dから横に外れた他の部分16cは中心軸11bよりも高い位置に 開口している。ブラシカバー16は、回転ブラシ6によって掻き上げられた雪を ブロア11に導く。
【0014】 また、符号20はスライド板である。スライド板20は、案内バー21を備え 、該案内バー21をガイド22に案内されるとともに、各側板7,7に設けられ たガイド23,23に左右の側縁20a,20a(図3では一方しか示されてい ない)を案内されて上下自在とされている。スライド板20は、回転ブラシ6の 前側(図4で右側)に配設され、回転ブラシ6前のブラシカバー前端部16aの 部分において上下する。スライド板20の下部には、アングル状の飛雪防止板2 4が、前方(図4で右方)にほぼ水平に突き出して取り付けられている。ガイド 22はフレーム1に固定されている。
【0015】 スライド板20と飛雪防止板24とは、上下用シリンダ25,25により、回 動軸26とロッド27等を介して上下方向に動かされる。各上下用シリンダ25 は、フレーム1に取り付けられたブラケット28にピン29で取り付けられ、ま た回動軸26はフレーム1に設けられた軸受け31,31に水平に支承されてい る。回動軸26はレバー32,33を有する。レバー32には上下用シリンダ2 5のピストンロッド25aがピン34で連結され、また他のレバー33にはロッ ド27の上端がピン35で連結されている。ロッド27の下端は案内バー21に 取り付けられたボルトよりなる枢軸36に枢着されている。各ロッド27は、上 下用シリンダ25による回動軸26の回動で上下してスライド板20と飛雪防止 板24とを一緒に上下させる。
【0016】 次に上記のように構成された本考案に係る回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバ ー装置の作用を説明する。 除雪に際しては、上下用シリンダ25を伸長させてスライド板20と飛雪防止 板24とを下降させ、飛雪防止板24を雪Sの上面にできるだけ近付ける。そし て、各回転駆動装置9,12で回転ブラシ6を図2と図4で反時計回りに回転さ せるとともにブロア11のブロア羽根11cを図1において時計回りに回転させ ながら、走行車両2を図2と図4で左から右に前進させる。
【0017】 回転ブラシ6のアップカット回転で掻き上げられる雪の一部は、飛雪防止板2 4の下から前方に飛び出そうとするが、前記の操作で飛雪防止板24が下降し、 雪面との隙間を広い前後幅で小さくしているため、掻上げ雪の前方への飛び出し が防止される。このため、回転ブラシ6によって掻き上げられた雪が回転ブラシ 6の前方に山状に積み上がることがなく、これに起因する回転ブラシ6の負担増 が抑えられる。
【0018】 回転ブラシ6の回転で掻き上げられた雪は、スライド板20に沿ってブラシカ バー16に送られた後、ブラシカバー16でブロア11に導かれ、ブロア羽根1 1cで加速されて投雪筒11dとシュート14を通り外部に投出される。この場 合、投雪筒11d位置のカバー部分16bで導かれた雪は、ブロア羽根11cが 回転下降から上昇に移って水平になる前のブロア部分に入るため、回転上昇中の ブロア羽根11cにより十分に加速され、投雪筒11dに投出される。
【0019】 また、投雪筒11dから横に外れた他のカバー部分16cで導かれた雪は、ブ ロア羽根11cが投雪筒11dの直下部分Aを上昇してから、下降に移り投雪筒 11d位置のカバー部分16bに上昇するまでの間のブロア部分に入るため、こ の場合においてもブロア羽根11cにより十分に加速されて投雪筒11dに投出 される。
【0020】 このように、ブラシカバー16は、投雪筒11dの直下部分Aには開口してお らず、その部分Aに雪を導くことがないので、回転ブラシ6で掻き上げられた雪 が、ブロア羽根11cで加速された投雪筒11dの直下部分Aの雪に衝突してこ れを失速させ、ブロア11の投雪能力を低下させることはない。
【0021】 なお、実施例のスライド板20は平板とされ、またスライド板20と飛雪防止 板24は直線的に上下する構成とされているが、スライド板20を回転ブラシ6 に沿う曲面に形成し、回転ブラシ6の外周面に沿って上下する構成とすることも できる。
【0022】
以上説明したように、本考案に係る回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 は、回転ブラシで掻き上げられた雪を、該回転ブラシの後部上方に設けられたブ ロアに導く、回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置であって、回転ブラシか らブロアにかけて設けられたブラシカバーの前端部に、スライド板が上下に調節 自在に設けられ、該スライド板の下部に前方への雪の飛出しを防止する飛雪防止 板が前後方向にほぼ水平に取り付けられた構成とされているので、積雪量の大小 に応じてスライド板と飛雪防止板とを下降させ、回転ブラシによる雪の前方への 飛出しを防止することができる。したがって、回転ブラシで掻き上げられる雪が 回転ブラシの前方に山状になることがなく、回転ブラシの負担増を抑えて小さい 駆動力で円滑に除雪作業を継続することができる。
【図1】 本考案の一実施例を示すもので、本考案のカ
バー装置を装備した回転ブラシ式ロータリ除雪車の正面
図である。
バー装置を装備した回転ブラシ式ロータリ除雪車の正面
図である。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 本考案のカバー装置の一実施例を示す正面図
である。
である。
【図4】 同じく側面図である。
【図5】 本カバー装置を装備しない場合の回転ブラシ
による除雪状態を示す側面図である。
による除雪状態を示す側面図である。
6 回転ブラシ 11 ブロア 16 ブラシカバー 16a 前端部 20 スライド板 24 飛雪防止板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山田 年 岐阜県不破郡関ヶ原町大字関ヶ原2962番地 の3 (72)考案者 竹村 欣也 滋賀県彦根市大薮町1693番地
Claims (1)
- 【請求項1】 回転ブラシで掻き上げられた雪を、該回
転ブラシの後部上方に設けられたブロアに導く、回転ブ
ラシ式ロータリ除雪車のカバー装置であって、回転ブラ
シからブロアにかけて設けられたブラシカバーの前端部
に、スライド板が上下に調節自在に設けられ、該スライ
ド板の下部に前方への雪の飛出しを防止する飛雪防止板
が前後方向にほぼ水平に取り付けられたことを特徴とす
る回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3366692U JPH0647949Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3366692U JPH0647949Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064121U true JPH064121U (ja) | 1994-01-18 |
JPH0647949Y2 JPH0647949Y2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=12392786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3366692U Expired - Lifetime JPH0647949Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647949Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP3366692U patent/JPH0647949Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0647949Y2 (ja) | 1994-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950523 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |