JPH0647949Y2 - 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 - Google Patents

回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置

Info

Publication number
JPH0647949Y2
JPH0647949Y2 JP3366692U JP3366692U JPH0647949Y2 JP H0647949 Y2 JPH0647949 Y2 JP H0647949Y2 JP 3366692 U JP3366692 U JP 3366692U JP 3366692 U JP3366692 U JP 3366692U JP H0647949 Y2 JPH0647949 Y2 JP H0647949Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
brush
rotary
blower
rotating brush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3366692U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH064121U (ja
Inventor
浩 井上
芳直 矢崎
年 山田
欣也 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Japan Railway Co filed Critical Central Japan Railway Co
Priority to JP3366692U priority Critical patent/JPH0647949Y2/ja
Publication of JPH064121U publication Critical patent/JPH064121U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0647949Y2 publication Critical patent/JPH0647949Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、雪を回転ブラシでブロ
アに掻き上げて投雪筒から投出させる回転ブラシ式ロー
タリ除雪車のカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリ除雪車として、従来、雪をオー
ガ(掻寄せスクリュ)でブロアの前に掻き寄せて投雪筒
から投出させるものが知られている。このロータリ除雪
車は、オーガが剛構造であるため、軌道や路面の付帯構
造物を損傷しやすく、また雪を余すことなく排除できな
いという問題点がある。
【0003】そこで、本考案の提案者は、回転ブラシを
用いたロータリ除雪車を開発した。この新しい除雪車
は、ブロアの前部下方に、水平な回転軸を中心に周方向
に回転する回転ブラシを備え、該回転ブラシを、従来の
オーガとは逆の方向、つまり前進方向前側が下から上に
動くようにアップカットで回転させて雪を掻き上げ、ブ
ラシカバーでブロアに導く構造とされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の回転ブラシ式ロ
ータリ除雪車を試運転して見ると、次のような問題点が
あることが判明した。すなわち、図5のように、回転ブ
ラシ6を反時計回りに回転させながら左から右に前進さ
せ、雪Sをアップカットで掻き上げて除雪を行うと、雪
Sは、ブラシカバー16の下縁と積雪面の隙間Gから前
方へ飛び出して山状になる。上記の隙間Gは、雪面に凹
凸があることなどからこれをゼロとすることはできな
い。
【0005】当初予定した除雪深さをHdとし、山状に
積み上げられた雪の高さをHfとすると、回転ブラシ6
が実際にカットする雪Sの高さHcはHd+Hfとな
り、回転ブラシ6の負担荷重や駆動動力が非常に大きな
ものとなる。このため、作業効率が思わしくなく、また
除雪不能になることもある。
【0006】本考案は、雪が前方に飛び出して山状にな
るのを防止し、回転ブラシの負担増を抑え、小さい駆動
力で効率良く除雪を行うことができる回転ブラシ式ロー
タリ除雪車のカバー装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、回転ブラシで掻き上げられた雪を、該
回転ブラシの後部上方に設けられたブロアに導く、回転
ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置において、回転ブ
ラシからブロアにかけて設けられたブラシカバーの前端
部に、スライド板を上下に調節自在に設け、該スライド
板の下部に前方への雪の飛出しを防止する飛雪防止板を
前後方向にほぼ水平に取り付けた構成とした。
【0008】
【作用】除雪に際しては、スライド板を下降させて飛雪
防止板を雪の上面にできるだけ近付ける。これによっ
て、飛雪防止板と雪面との隙間が小さくなる上、前後方
向にほぼ水平とされた飛雪防止板が雪面に広い前後幅で
近付くため、雪の前方への飛出しが防止される。したが
って回転ブラシの負担増を抑え、小さい駆動力で円滑に
除雪を行うことができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図4は本考案の一実施例を示す。
これらの図において符号1はフレームである。フレーム
1は、走行車両2の前側(図2で右側)の端部に平行リ
ンク3,4により支持され、車両2とフレーム1の間に
設けられたシリンダ5によつて車両2に対して上下に昇
降させられる。
【0010】フレーム1の前部には、回転ブラシ6が設
けられている。回転ブラシ6は、中心に回転軸6a(図
4)を持つドラム6bの外周に針金等の線条部材6cを
植設して成る。この回転ブラシ6は、フレーム1に取り
付けられた側板7,7の軸受8,8に、回転軸6aを支
承されて設けられており、油圧モータ等の回転駆動装置
9によって図2で反時計回りに回転させられる。回転ブ
ラシ6の回転軸6aの軸方向は、水平状態で車両2の走
行方向に直交させられている。
【0011】回転ブラシ6の後部上方には、ブロア11
が配設され、フレーム1に支持されている。ブロア11
は、円筒状のケーシング11aの中心に中心軸11bを
設け、この中心軸11bにブロア羽根11cを取り付け
るとともに、ケーシング11aにおけるブロア羽根11
cの回転上昇側(図1で左側)に投雪筒11dを鉛直に
設けて成る。ブロア羽根11cは、油圧モータ等の回転
駆動装置12(図2)により減速機13と中心軸11b
を介し図1において時計回りに回転させられる。
【0012】ブロア羽根11cの中心軸11bの軸方向
は、車両2の走行方向に水平に向けられ、回転ブラシ6
の回転軸6aの軸方向に平面視において直交させられて
いる。ブロア11の上にはシュート14が投雪筒11d
に連ねて設けられ、該シュート14の上端にシュートキ
ャップ15が取り付けられている。シュート14は左右
に回動して投雪方向を左右に変え、またシュートキャッ
プ15は上下に回動して投雪方向を上下に変える。ブロ
ア11とシュート14等の基本構造は周知である。
【0013】回転ブラシ6の側板7,7の前端部からブ
ロア11のケーシング11aにかけてブラシカバー16
が設けられている。ブラシカバー16の前端部16a
(図4)は、回転ブラシ6の外周面に沿うように湾曲し
ており、また後部の上記投雪筒11d位置の部分16b
は、ブロア11の中心軸11bよりも低い位置に開口
し、投雪筒11dから横に外れた他の部分16cは中心
軸11bよりも高い位置に開口している。ブラシカバー
16は、回転ブラシ6によって掻き上げられた雪をブロ
ア11に導く。
【0014】また、符号20はスライド板である。スラ
イド板20は、案内バー21を備え、該案内バー21を
ガイド22に案内されるとともに、各側板7,7に設け
られたガイド23,23に左右の側縁20a,20a
(図3では一方しか示されていない)を案内されて上下
自在とされている。スライド板20は、回転ブラシ6の
前側(図4で右側)に配設され、回転ブラシ6前のブラ
シカバー前端部16aの部分において上下する。スライ
ド板20の下部には、アングル状の飛雪防止板24が、
前方(図4で右方)にほぼ水平に突き出して取り付けら
れている。ガイド22はフレーム1に固定されている。
【0015】スライド板20と飛雪防止板24とは、上
下用シリンダ25,25により、回動軸26とロッド2
7等を介して上下方向に動かされる。各上下用シリンダ
25は、フレーム1に取り付けられたブラケット28に
ピン29で取り付けられ、また回動軸26はフレーム1
に設けられた軸受け31,31に水平に支承されてい
る。回動軸26はレバー32,33を有する。レバー3
2には上下用シリンダ25のピストンロッド25aがピ
ン34で連結され、また他のレバー33にはロッド27
の上端がピン35で連結されている。ロッド27の下端
は案内バー21に取り付けられたボルトよりなる枢軸3
6に枢着されている。各ロッド27は、上下用シリンダ
25による回動軸26の回動で上下してスライド板20
と飛雪防止板24とを一緒に上下させる。
【0016】次に上記のように構成された本考案に係る
回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置の作用を説明
する。除雪に際しては、上下用シリンダ25を伸長させ
てスライド板20と飛雪防止板24とを下降させ、飛雪
防止板24を雪Sの上面にできるだけ近付ける。そし
て、各回転駆動装置9,12で回転ブラシ6を図2と図
4で反時計回りに回転させるとともにブロア11のブロ
ア羽根11cを図1において時計回りに回転させなが
ら、走行車両2を図2と図4で左から右に前進させる。
【0017】回転ブラシ6のアップカット回転で掻き上
げられる雪の一部は、飛雪防止板24の下から前方に飛
び出そうとするが、前記の操作で飛雪防止板24が下降
し、雪面との隙間を広い前後幅で小さくしているため、
掻上げ雪の前方への飛び出しが防止される。このため、
回転ブラシ6によって掻き上げられた雪が回転ブラシ6
の前方に山状に積み上がることがなく、これに起因する
回転ブラシ6の負担増が抑えられる。
【0018】回転ブラシ6の回転で掻き上げられた雪
は、スライド板20に沿ってブラシカバー16に送られ
た後、ブラシカバー16でブロア11に導かれ、ブロア
羽根11cで加速されて投雪筒11dとシュート14を
通り外部に投出される。この場合、投雪筒11d位置の
カバー部分16bで導かれた雪は、ブロア羽根11cが
回転下降から上昇に移って水平になる前のブロア部分に
入るため、回転上昇中のブロア羽根11cにより十分に
加速され、投雪筒11dに投出される。
【0019】また、投雪筒11dから横に外れた他のカ
バー部分16cで導かれた雪は、ブロア羽根11cが投
雪筒11dの直下部分Aを上昇してから、下降に移り投
雪筒11d位置のカバー部分16bに上昇するまでの間
のブロア部分に入るため、この場合においてもブロア羽
根11cにより十分に加速されて投雪筒11dに投出さ
れる。
【0020】このように、ブラシカバー16は、投雪筒
11dの直下部分Aには開口しておらず、その部分Aに
雪を導くことがないので、回転ブラシ6で掻き上げられ
た雪が、ブロア羽根11cで加速された投雪筒11dの
直下部分Aの雪に衝突してこれを失速させ、ブロア11
の投雪能力を低下させることはない。
【0021】なお、実施例のスライド板20は平板とさ
れ、またスライド板20と飛雪防止板24は直線的に上
下する構成とされているが、スライド板20を回転ブラ
シ6に沿う曲面に形成し、回転ブラシ6の外周面に沿っ
て上下する構成とすることもできる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る回転
ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置は、回転ブラシで
掻き上げられた雪を、該回転ブラシの後部上方に設けら
れたブロアに導く、回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバ
ー装置であって、回転ブラシからブロアにかけて設けら
れたブラシカバーの前端部に、スライド板が上下に調節
自在に設けられ、該スライド板の下部に前方への雪の飛
出しを防止する飛雪防止板が前後方向にほぼ水平に取り
付けられた構成とされているので、積雪量の大小に応じ
てスライド板と飛雪防止板とを下降させ、回転ブラシに
よる雪の前方への飛出しを防止することができる。した
がって、回転ブラシで掻き上げられる雪が回転ブラシの
前方に山状になることがなく、回転ブラシの負担増を抑
えて小さい駆動力で円滑に除雪作業を継続することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示すもので、本考案のカ
バー装置を装備した回転ブラシ式ロータリ除雪車の正面
図である。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 本考案のカバー装置の一実施例を示す正面図
である。
【図4】 同じく側面図である。
【図5】 本カバー装置を装備しない場合の回転ブラシ
による除雪状態を示す側面図である。
【符号の説明】
6 回転ブラシ 11 ブロア 16 ブラシカバー 16a 前端部 20 スライド板 24 飛雪防止板
フロントページの続き (72)考案者 山田 年 岐阜県不破郡関ヶ原町大字関ヶ原2962番地 の3 (72)考案者 竹村 欣也 滋賀県彦根市大薮町1693番地

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ブラシで掻き上げられた雪を、該回
    転ブラシの後部上方に設けられたブロアに導く、回転ブ
    ラシ式ロータリ除雪車のカバー装置であって、回転ブラ
    シからブロアにかけて設けられたブラシカバーの前端部
    に、スライド板が上下に調節自在に設けられ、該スライ
    ド板の下部に前方への雪の飛出しを防止する飛雪防止板
    が前後方向にほぼ水平に取り付けられたことを特徴とす
    る回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置。
JP3366692U 1992-05-21 1992-05-21 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置 Expired - Lifetime JPH0647949Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3366692U JPH0647949Y2 (ja) 1992-05-21 1992-05-21 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3366692U JPH0647949Y2 (ja) 1992-05-21 1992-05-21 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH064121U JPH064121U (ja) 1994-01-18
JPH0647949Y2 true JPH0647949Y2 (ja) 1994-12-07

Family

ID=12392786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3366692U Expired - Lifetime JPH0647949Y2 (ja) 1992-05-21 1992-05-21 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647949Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH064121U (ja) 1994-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6004904B2 (ja) 歩行型ブレード除雪機
JPH0647949Y2 (ja) 回転ブラシ式ロータリ除雪車のカバー装置
US2632263A (en) Snowplow
JP3870386B2 (ja) 除雪機の氷状雪面破砕装置
JP3116301B2 (ja) 鉄道用多機能型雪掻き装置
RU47912U1 (ru) Навесной роторный снегоочиститель
TWM316286U (en) Floating waste scraping apparatus for floating sewage removal tank
JPH0647951Y2 (ja) 回転ブラシ式ロータリ除雪車の鋤装置
JPH0647950Y2 (ja) 回転ブラシ式ロータリ除雪車のブラシカバー
CN214656713U (zh) 一种用于防止轮胎被扎的金属清除装置
US3045369A (en) Snow thrower
CN2494380Y (zh) 预振式多功能破冰除雪机
JPH0526090Y2 (ja)
JP6128582B2 (ja) 歩行型ブレード除雪機
JP3169101B2 (ja) 路面掻きほぐし装置の前カバー機構
JPH0689538B2 (ja) 回転ブラシ式ロータリ除雪車
CN216808538U (zh) 一种污泥干化翻抛机
CN219442618U (zh) 转鼓式格栅清堵机
SU1470847A1 (ru) Устройство дл уборки железнодорожных путей
JP3143637B2 (ja) 除雪機
US2545470A (en) Rotary snowplow
CN114457740B (zh) 车载扫雪装置
JPH06287903A (ja) バラストスイーパ
CN2661766Y (zh) 旋切体式清雪装置及其清雪机
KR101361480B1 (ko) 회동되는 비산방지판이 구비되는 제설삽날을 가지는 제설기

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19950523

EXPY Cancellation because of completion of term