JPH0640990Y2 - 捩りダンパ - Google Patents
捩りダンパInfo
- Publication number
- JPH0640990Y2 JPH0640990Y2 JP7492188U JP7492188U JPH0640990Y2 JP H0640990 Y2 JPH0640990 Y2 JP H0640990Y2 JP 7492188 U JP7492188 U JP 7492188U JP 7492188 U JP7492188 U JP 7492188U JP H0640990 Y2 JPH0640990 Y2 JP H0640990Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- sub
- hub
- elastic member
- drive plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車等の動力伝達系に使用される捩りダンパ
に関する。
に関する。
従来の技術 一般に、この種の捩りダンパは、エンジン等の動力発生
源側に摩擦板を介して接続されるドライブプレート及び
サブプレートと、出力軸にスプライン嵌合されるハブと
が、弾性部材を介して相対回動可能に連結されており、
動力伝達時の回動方向の変動トルクに起因する捩り振動
を吸振している(例えば、特開昭62-118122号公報参
照)。
源側に摩擦板を介して接続されるドライブプレート及び
サブプレートと、出力軸にスプライン嵌合されるハブと
が、弾性部材を介して相対回動可能に連結されており、
動力伝達時の回動方向の変動トルクに起因する捩り振動
を吸振している(例えば、特開昭62-118122号公報参
照)。
考案が解決しようとする課題 このような従来例にあっては、ドライブプレート及びサ
ブプレートとハブのプレート部とを相対回動可能に連結
する弾性部材が、これらドライブプレート,サブプレー
ト及びハブのプレート部の対応する部位に形成された窓
のうち、ドライブプレート及びサブプレートの窓には回
動方向に初期荷重が生じるように押し縮められて収容さ
れている。そのため、こに捩りダンパを組立てる際に
は、先ずドライブプレートの窓に弾性部材を押し込み、
次いでハブを組付けた後、弾性部材を押し縮め、この押
し縮められた弾性部材にサブプレートの窓を係合して組
立てている。ところが、弾性部材は狭隘な部分に組付け
るものであるため、つかみ代(掴持する部分)が少な
く、組付け作業性が悪いという問題点を有していた。
ブプレートとハブのプレート部とを相対回動可能に連結
する弾性部材が、これらドライブプレート,サブプレー
ト及びハブのプレート部の対応する部位に形成された窓
のうち、ドライブプレート及びサブプレートの窓には回
動方向に初期荷重が生じるように押し縮められて収容さ
れている。そのため、こに捩りダンパを組立てる際に
は、先ずドライブプレートの窓に弾性部材を押し込み、
次いでハブを組付けた後、弾性部材を押し縮め、この押
し縮められた弾性部材にサブプレートの窓を係合して組
立てている。ところが、弾性部材は狭隘な部分に組付け
るものであるため、つかみ代(掴持する部分)が少な
く、組付け作業性が悪いという問題点を有していた。
そこで、本考案はこの従来技術の問題点を解消すること
を目的として案出されたものである。
を目的として案出されたものである。
課題を解決するための手段 即ち本考案は、ハブのプレート部の側面にそれぞれ配設
されたドライブプレート及びサブプレートがハブのプレ
ート部に対して弾性部材を介して相対回動に連結された
捩りダンパであって、ハブのプレート部,ドライブプレ
ート及びサブプレートの対応する部位に設けられた弾性
部材を収容する窓のうち、ドライブプレート及びサブプ
レートの窓の少なくとも一方の窓の周方向両側近傍に弾
性部材を掴持する工具を受容する工具挿入部が形成され
たことを特徴としている。
されたドライブプレート及びサブプレートがハブのプレ
ート部に対して弾性部材を介して相対回動に連結された
捩りダンパであって、ハブのプレート部,ドライブプレ
ート及びサブプレートの対応する部位に設けられた弾性
部材を収容する窓のうち、ドライブプレート及びサブプ
レートの窓の少なくとも一方の窓の周方向両側近傍に弾
性部材を掴持する工具を受容する工具挿入部が形成され
たことを特徴としている。
作用 本考案は上記特徴的な構成を備える結果、捩りダンパ組
立時に、工具挿入部から挿し入れた工具により容易に弾
性部材を押し縮めることができ、弾性部材がドライブプ
レート及びサブプレートの各窓に容易に組付けられる。
立時に、工具挿入部から挿し入れた工具により容易に弾
性部材を押し縮めることができ、弾性部材がドライブプ
レート及びサブプレートの各窓に容易に組付けられる。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図〜第2図において、1は図外の出力軸に軸方向移
動可能に嵌合されるハブであり、このハブ1はボス部2
とこのボス部2の外周に固定された略円板状のプレート
部3とからなっている。そして、このハブ1のプレート
部3の一側には略円板状のドライブプレート4が配設さ
れており、プレート部3の他側には略円板状のサブプレ
ート5が配設され、これらドライブプレート4とサブプ
レート5の外周端部がリベット6により固定されてい
る。そして、このドライブプレート4とサブプレート5
とを固定するリベット6は、ハブ1のプレート部3の外
周端に形成した切り欠き部7に周方向へ所定量移動可能
に係合されている。従って、ドライブプレート4とサブ
プレート5は、リベット6が切り欠き部7の端部7aに当
接するまで、ハブ1のプレート部3に対して相対回動す
ることができる。8は圧縮ばねであり、この圧縮ばね8
はドライブプレート4,サブプレート5及びハブ1のプレ
ート部3の対応する部位にそれぞれ形成された窓9,10,1
1に回動方向に隙間なく係合され、ドライブプレート4
及びサブプレート5がハブ1に対して相対回動する際に
最初に作用して吸振作用を発揮する。12は略円柱形のゴ
ム状弾性部材であり、この弾性部材12はドライブプレー
ト4,サブプレート5及びハブ1のプレート部3の対応す
る部位にそれぞれ形成された窓13,14,15に座金12aを介
して収容されている。そして、これらの窓13,14,15のう
ち、ドライブプレート4とサブプレート5の窓13,14に
は弾性部材12が圧縮されて係合される一方、ハブ1のプ
レート部3の窓15には回動方向に所定の隙間16をもって
係合されている。従って、この弾性部材12は、ドライブ
プレート4及びサブプレート5がハブ1に対して相対回
動した際に、窓15との隙間16分だけ圧縮ばね8よりも遅
れて吸振作用を発揮する。17は弾性部材12を掴持する工
具(図示せず)を受容するために使用される工具挿入部
であり、この工具挿入部17はサブプレート5の窓14の回
動方向両側縁18に切り欠き形成されている。19,20は摩
擦材であり、この摩擦材19,20は、ハブ1のプレート部
3の両側にそれぞれ隣接配置され、リテーナ21とドライ
ブプレート4との間に配設された皿ばね22により摩擦荷
重が負荷されているため、ドライブプレート4及びサブ
プレート5がハブ1に対して相対回動した際に摩擦抵抗
力を生じさせて、捩り振動を減衰させる。23はエンジン
等の出力装置側に接続される摩擦板であり、この摩擦板
23はクッショニングプレート24を介してドライブプレー
ト4の外周に固定されている。
動可能に嵌合されるハブであり、このハブ1はボス部2
とこのボス部2の外周に固定された略円板状のプレート
部3とからなっている。そして、このハブ1のプレート
部3の一側には略円板状のドライブプレート4が配設さ
れており、プレート部3の他側には略円板状のサブプレ
ート5が配設され、これらドライブプレート4とサブプ
レート5の外周端部がリベット6により固定されてい
る。そして、このドライブプレート4とサブプレート5
とを固定するリベット6は、ハブ1のプレート部3の外
周端に形成した切り欠き部7に周方向へ所定量移動可能
に係合されている。従って、ドライブプレート4とサブ
プレート5は、リベット6が切り欠き部7の端部7aに当
接するまで、ハブ1のプレート部3に対して相対回動す
ることができる。8は圧縮ばねであり、この圧縮ばね8
はドライブプレート4,サブプレート5及びハブ1のプレ
ート部3の対応する部位にそれぞれ形成された窓9,10,1
1に回動方向に隙間なく係合され、ドライブプレート4
及びサブプレート5がハブ1に対して相対回動する際に
最初に作用して吸振作用を発揮する。12は略円柱形のゴ
ム状弾性部材であり、この弾性部材12はドライブプレー
ト4,サブプレート5及びハブ1のプレート部3の対応す
る部位にそれぞれ形成された窓13,14,15に座金12aを介
して収容されている。そして、これらの窓13,14,15のう
ち、ドライブプレート4とサブプレート5の窓13,14に
は弾性部材12が圧縮されて係合される一方、ハブ1のプ
レート部3の窓15には回動方向に所定の隙間16をもって
係合されている。従って、この弾性部材12は、ドライブ
プレート4及びサブプレート5がハブ1に対して相対回
動した際に、窓15との隙間16分だけ圧縮ばね8よりも遅
れて吸振作用を発揮する。17は弾性部材12を掴持する工
具(図示せず)を受容するために使用される工具挿入部
であり、この工具挿入部17はサブプレート5の窓14の回
動方向両側縁18に切り欠き形成されている。19,20は摩
擦材であり、この摩擦材19,20は、ハブ1のプレート部
3の両側にそれぞれ隣接配置され、リテーナ21とドライ
ブプレート4との間に配設された皿ばね22により摩擦荷
重が負荷されているため、ドライブプレート4及びサブ
プレート5がハブ1に対して相対回動した際に摩擦抵抗
力を生じさせて、捩り振動を減衰させる。23はエンジン
等の出力装置側に接続される摩擦板であり、この摩擦板
23はクッショニングプレート24を介してドライブプレー
ト4の外周に固定されている。
このように構成された捩りダンパは、圧縮ばね8及び弾
性部材12で多段に捩り振動を吸振すると共に、摩擦材1
9,20で生じた摩擦力により捩り振動を減衰しつつ、摩擦
板23を介して入力された回動力をハブ1を介して図外の
出力軸に伝達する。
性部材12で多段に捩り振動を吸振すると共に、摩擦材1
9,20で生じた摩擦力により捩り振動を減衰しつつ、摩擦
板23を介して入力された回動力をハブ1を介して図外の
出力軸に伝達する。
以上の実施例構造によれば弾性部材12は次のようにして
各窓13,14,15に係合される。
各窓13,14,15に係合される。
先ずドライブプレート4の窓13に弾性部材12が工具又は
指先により圧縮されて組付けられ、次いでハブ1のプレ
ート部3の窓15を弾性部材12に係合させて、ドライブプ
レート4とハブ1とが組付けられる。その後、サブプレ
ート5がハブ1のプレート部3を介して対峙するように
組み合わせられ、工具挿入部17から挿し込まれた工具に
より弾性部材12が圧縮変形させられた状態でサブプレー
ト5がドライブプレート4側に軽く押し付けられる。こ
れによって、サブプレート5の窓14に弾性部材12が容易
に係合させられる。
指先により圧縮されて組付けられ、次いでハブ1のプレ
ート部3の窓15を弾性部材12に係合させて、ドライブプ
レート4とハブ1とが組付けられる。その後、サブプレ
ート5がハブ1のプレート部3を介して対峙するように
組み合わせられ、工具挿入部17から挿し込まれた工具に
より弾性部材12が圧縮変形させられた状態でサブプレー
ト5がドライブプレート4側に軽く押し付けられる。こ
れによって、サブプレート5の窓14に弾性部材12が容易
に係合させられる。
尚、以上の実施例は、第1図に示すように、サブプレー
ト5の窓14の回動方向両側縁18を切り欠いて工具挿入部
17を形成する態様を示したが、これに限られるものでな
く、ドライブプレート4に工具挿入部17を形成してもよ
く、又、ドライブプレート4とサブプレート5の両方に
工具挿入部17を形成してもよい。更に、第3図に示すよ
うに、切り欠いて形成した工具挿入部17の代わりに、窓
14の近傍に孔をあけて工具挿入部17aとすることができ
る。
ト5の窓14の回動方向両側縁18を切り欠いて工具挿入部
17を形成する態様を示したが、これに限られるものでな
く、ドライブプレート4に工具挿入部17を形成してもよ
く、又、ドライブプレート4とサブプレート5の両方に
工具挿入部17を形成してもよい。更に、第3図に示すよ
うに、切り欠いて形成した工具挿入部17の代わりに、窓
14の近傍に孔をあけて工具挿入部17aとすることができ
る。
考案の効果 以上述べたように本考案は、ドライブプレート及びサブ
プレートの窓の少なくとも一方の窓の回動方向両側近傍
に工具挿入部が形成されているため、この工具挿入部か
ら工具を挿入して弾性部材を掴持することができ、これ
によって容易に弾性部材を押し縮めることができる。そ
のため、弾性部材をドライブプレート及びサブプレート
の各窓に初期荷重をもって係合させることができ、捩り
ダンパの組立作業性、ひいては捩りダンパの生産性を向
上することができる。
プレートの窓の少なくとも一方の窓の回動方向両側近傍
に工具挿入部が形成されているため、この工具挿入部か
ら工具を挿入して弾性部材を掴持することができ、これ
によって容易に弾性部材を押し縮めることができる。そ
のため、弾性部材をドライブプレート及びサブプレート
の各窓に初期荷重をもって係合させることができ、捩り
ダンパの組立作業性、ひいては捩りダンパの生産性を向
上することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す捩りダンパの正面図、
第2図は第1図のII-II線に沿う断面図、第3図は本考
案の他の実施例を示す捩りダンパの正面図である。 1…ハブ、3…プレート部、4…ドライブプレート、5
…サブプレート、12…弾性部材、13,14,15…窓、17,17a
…工具挿入部。
第2図は第1図のII-II線に沿う断面図、第3図は本考
案の他の実施例を示す捩りダンパの正面図である。 1…ハブ、3…プレート部、4…ドライブプレート、5
…サブプレート、12…弾性部材、13,14,15…窓、17,17a
…工具挿入部。
Claims (1)
- 【請求項1】ハブのプレート部の側面にそれぞれ配設さ
れたドライブプレート及びサブプレートがハブのプレー
ト部に対して弾性部材を介して相対回動可能に連結され
た捩りダンパにおいて、前記ハブのプレート部,ドライ
ブプレート及びサブプレートの対応する部位に設けられ
た前記弾性部材を収容する窓のうち、ドライブプレート
及びサブプレートの窓の少なくとも一方の窓の回動方向
両側近傍に弾性部材を掴持する工具を受容する工具挿入
部が形成されたことを特徴とする捩りダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7492188U JPH0640990Y2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 捩りダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7492188U JPH0640990Y2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 捩りダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178253U JPH01178253U (ja) | 1989-12-20 |
JPH0640990Y2 true JPH0640990Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31300004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7492188U Expired - Lifetime JPH0640990Y2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 捩りダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640990Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-06-06 JP JP7492188U patent/JPH0640990Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01178253U (ja) | 1989-12-20 |
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