JPH0573337U - 捩りダンパ - Google Patents

捩りダンパ

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JPH0573337U
JPH0573337U JP1168292U JP1168292U JPH0573337U JP H0573337 U JPH0573337 U JP H0573337U JP 1168292 U JP1168292 U JP 1168292U JP 1168292 U JP1168292 U JP 1168292U JP H0573337 U JPH0573337 U JP H0573337U
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JP
Japan
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hub
wall surface
compression springs
idler
friction material
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Pending
Application number
JP1168292U
Other languages
English (en)
Inventor
英一 笹田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力トルクに応じて減衰力が増減するように
して入力トルクに対応した効果的な減衰作用を得る。 【構成】 遊動子16の径方向外方の壁面に、ドライブ
プレート17,18、または、ハブ11の壁面に摺接す
る摩擦材26を設ける。遊動子16が圧縮ばね15a,
15bによって入力トルクに応じた力で径方向外方に押
されると、この力によって摩擦材26がドライブプレー
ト17,18、または、ハブ11の壁面に押し付けられ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のクラッチ装置等に用いられて動力伝達系の捩り振動を低減 させる捩りダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の捩りダンパは入力側の部材であるドライブプレートと出力側の部材で あるハブが圧縮ばねを通して回動方向で弾性的に連係され、この圧縮ばねによっ て吸振作用を得るようになっている。ここで用いられる圧縮ばねとしては、吸振 特性の面から撓み振幅が大きくばね定数が小さいものが望まれることが多い。こ のため、この要望に応えるために、複数の圧縮ばねを直列に作用させて用いるよ うにした捩りダンパが従来より開発されている。
【0003】 以下、この従来の捩りダンパの一例を図4,図5に基づいて簡単に説明する。
【0004】 図面において、1は、図外の出力軸に嵌合されるハブであり、このハブ1には 、円周方向に沿うばね収容部としての窓部1aが円周方向等配に複数個形成され 、各窓部1aには、遊動子2a,2bによって直列に連結した複数の圧縮ばね3 a,3b,3cが配設されている。また、4,5は、駆動部材6に外周縁部が結 合された一対のドライブプレートであり、この各ドライブプレート4,5には前 記ハブ1の複数の窓部1aに対応する窓部4a,5aが形成され、この各窓部4 a,5aの両端が、ハブ1側の窓部1a内で直列に作用する圧縮ばね3a,3b ,3cの端部に係合している。これにより、ドライブプレート4,5とハブ1は 圧縮ばね3a,3b,3cを介して回動方向で弾性的に連係されている。
【0005】 この捩りダンパは以上のような構成であるため、駆動部材6からドライブプレ ート4,5に入力されたトルクは各窓部1a内で直列に作用する圧縮ばね3a, 3b,3cを介してハブ1に伝達され、ハブ1から図外の出力軸に出力される。 このとき、直列に作用する圧縮ばね3a,3b,3cによる吸振作用が働いて内 燃機関等て生じた捩り振動を低減させる。尚、この技術は、例えば特開昭58− 109723号公報等に示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の捩りダンパは、ドライブプレート4,5とハブ1の間の摺動 摩擦によって振動減衰作用を得たり、或は、ドライブプレート4,5の内側側面 とハブ1の間に摩擦材を介装してこの摩擦材の摺動摩擦によって振動減衰作用を 得るようにしている。このため、このような捩りダンパの場合、入力トルクに関 係なく常時ほぼ一定の減衰力となり、入力トルクに対応した効果的な減衰作用を 得ることが出来ない。
【0007】 そこで本考案は、入力トルクに応じて減衰力が増減するようにして入力トルク に対応した効果的な減衰作用を得ることが出来る捩りダンパを提供しようとする ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、円周方向に略沿うばね収 容部を有するハブと、前記ばね収容部に直列に配設される複数の圧縮ばねと、こ の各圧縮ばね間に介装される遊動子と、前記ばね収容部内で直列に作用する圧縮 ばねに係合して前記ハブと回動方向で弾性的に連係されるドライブプレートとを 備えた捩りダンパにおいて、前記遊動子の径方向外方の壁面に、ドライブプレー ト、または、ハブの壁面に摺接する摩擦材を設けるようにした。
【0009】
【作用】
ドライブプレートにトルクが入力されると、ドライブプレートとハブが、ばね 収容部内の圧縮ばねを撓み変形させつつ相対回動する。このとき、遊動子には両 側に接する圧縮ばねから入力トルクに応じた力が加えられ、遊動子はこの力の分 力によって径方向外方方向に押される。これにより、遊動子に設けた摩擦材と、 ドライブプレート、または、ハブの壁面との間で入力トルクに応じた摺動摩擦が 生じる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の捩りダンパをクラッチディスクに採用した実施例を図1〜図3 に基づいて説明する。
【0011】 図面において、11は、内周部が図外の出力軸とスプライン嵌合するハブであ り、このハブ11は外周部に略円盤形のハブプレート部12が一体に設けられて いる。このハブプレート部12の外周部には、半径方向外方に突出するハブアー ム13が円周方向等配に複数個設けられ、この各ハブアーム13間が円周方向に 略沿うばね収容部14となっている。各ばね収容部14には、一対の入れ子型の 圧縮ばね15a,15bが後述する遊動子16を挟んで直列に配設されている。
【0012】 17,18は、前記ハブプレート部12の両側に対向して配置された一対のド ライブプレートであり、このドライブプレート17,18は外周縁部がリベット 19によって結合されて常時一体に回転出来るようになっている。尚、一方のド ライブプレート17の外周域には段差部17aが形成されていて、それによって 両ドライブプレート17,18間に所定の隙間が設けられている。各ドライブプ レート17,18には、ハブ11のばね収容部14の円周方向長さと合致する窓 部20が複数個形成され、この各窓部20の円周方向の両端が、前記ばね収容部 14内で直列に作用する一対の圧縮ばね15a,15bの端部と係合している。 また、各ドライブプレート17,18の内周縁部と前記ハブプレート部12との 間には夫々フリクションワッシャ21が介装されており、このうちの一方のフリ クションワッシャ21とドライブプレート18の間にはリテーナ22と皿ばね2 3介装されている。さらにまた、ドライブプレート17,18の外周縁部には複 数のクッショニングプレート24が結合され、このクッショニングプレート24 の両側面に環状のクラッチフェーシング25a,25bが支持されている。
【0013】 ところで、前記圧縮ばね15a,15bの間に介装される遊動子16は、両圧 縮ばね15a,15bの端面と当接する略扇状の本体部16aと、前記ドライブ プレート17の段差部17aにガイドされるガイド部16bとを備え、このガイ ド部16bの径方向外方の壁面に摩擦材26が接着されている。この遊動子16 は、本体部16aで両圧縮ばね15a,15bの弾発力を受け、その力の径方向 外方方向の分力によって摩擦材26部分をドライブプレート17の周壁面17b に押し付けるようになっている。
【0014】 以上の構成において、図外のフライホイールとプレッシャプレートとによって クラッチフェーシング25a,25bが挾圧されると、内燃機関の駆動トルクは クラッチフェーシング25a,25bからクッショニングプレート24を通して ドライブプレート17,18に入力される。こうしてドライブプレート17,1 8に入力されたトルクは、ドライブプレート17,18からばね収容部14内で 直列に作用する圧縮ばね15a,15bを介してハブ11に伝達され、ハブ11 から図外の出力軸に出力される。このとき、ドライブプレート17,18とハブ 11との間に相対回動が生じ、各ばね収容部14に配設した圧縮ばね15a,1 5bの吸振作用が働く。
【0015】 また、このときトルクの伝達に伴って圧縮ばね15a,15bが撓み変形する と、その撓み量に応じた反力が遊動子16に作用し、その径方向外方方向の分力 が遊動子16に働く。これにより、遊動子16に接着した摩擦材26が入力トル クに応じた力でドライブプレート17の周壁面17bに押し付けられ、摩擦材2 6とドライブプレート17の間で生じる摺動摩擦が変化することとなる。このた め、ドライブプレート17,18とハブ11の相対回動時には、入力トルクに応 じて変化する摩擦材26部分の摺動摩擦と、フリクションワッシャ21部分で生 じる摺動摩擦とによって振動の減衰が行われる。尚、このときのドライブプレー ト17,18とハブ11の相対回動角、即ち、捩り角と、トルクの関係は図3に 示すようになり、同図によって明らかなように捩り角の増大と共に摩擦トルクは aからbに増大する。
【0016】 尚、上記の実施例では、ハブアーム13間の空間をばね収容部14とするタイ プの捩りダンパであるために、摩擦材26をドライブプレート17側の周壁面1 7bに接触させるようにしたが、ばね収容部14としてハブプレート部12に窓 部を形成するタイプの捩りダンパにおいては摩擦材26をこの窓部の外側の内周 壁に接触させる。この場合、摩擦材26は圧縮ばね15a,15bの径方向外方 方向の分力によって窓部に押し付けられ、それによって入力トルクに応じた減衰 力を発生する。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案は、遊動子の径方向外方の壁面に、ドライブプレート、ま たは、ハブの壁面に摺接する摩擦材を設け、遊動子が圧縮ばねによって入力トル クに応じた力で径方向外方方向に押されると、この力によって摩擦材がドライブ プレート、または、ハブの壁面に押し付けられるようにしたため、入力トルクに 対応した極めて効果的な減衰作用を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例を示す一部破断正面図。
【図3】同実施例におけるトルク−捩り角特性を示すグ
ラフ。
【図4】従来の技術を示す一部破断正面図。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
11…ハブ、14…ばね収容部、15a,15b…圧縮
ばね、16…遊動子、17,18…ドライブプレート、
17b…周壁面(壁面)、26…摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に略沿うばね収容部を有するハ
    ブと、前記ばね収容部に直列に配設される複数の圧縮ば
    ねと、この各圧縮ばね間に介装される遊動子と、前記ば
    ね収容部内で直列に作用する圧縮ばねに係合して前記ハ
    ブと回動方向で弾性的に連係されるドライブプレートと
    を備えた捩りダンパにおいて、前記遊動子の径方向外方
    の壁面に、ドライブプレート、または、ハブの壁面に摺
    接する摩擦材を設けたことを特徴とする捩りダンパ。
JP1168292U 1992-03-10 1992-03-10 捩りダンパ Pending JPH0573337U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052835A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Hyundai Motor Co Ltd ねじれ振動ダンパー
JP2008144885A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Valeo Unisia Transmission Kk 捩り振動低減装置

Cited By (3)

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JP2006052835A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Hyundai Motor Co Ltd ねじれ振動ダンパー
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