JPH0640976U - ラベルシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベル用紙およびこれを被覆する透明シート
を同一剥離紙上に一体に設けることにより、商品管理お
よび使用者の利便に供するとともに、広い分野での貼着
ラベルの保護を容易に実現できるラベルシートを提供す
ること。 【構成】 ペン書きや印字が可能で、下面に貼着剤が塗
布されたラベル用紙と、該ラベル用紙を仮圧着するため
のシリコンコートを上面に有し、かつ上記ラベル用紙よ
りサイズの大きい透明フィルムと、該透明フィルムをこ
れの下面に塗布された塗着剤を介して支持させるように
したラベルシート。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ペン書きや印字が行われたラベル用紙を、これの上に被覆した透 明フィルムによって保護するのに用いられるラベルシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、物品に貼着されたラベル用紙上には、これに記入したペン書きや印 字による文字などが容易に汚損，消滅することがないように、保護用の透明フィ ルムや透明シートが重ねて貼着されることがある。そして、かかるラベル用紙や 透明シートは材質が異なり、例えば別々の企業で別々に製作されており、通常は 、各別の剥離紙上に添付されたラベル用紙および透明シートをそれぞれ分離し、 組み合わせて使用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のようにラベル用紙および透明シートは異なる販路から入 手しなければならず、商品管理が繁雑になり、その安定的な入手が困難であるほ か、コスト高となり、さらに需要者たる使用者のラベル貼着作業を面倒にしてい るなどの問題点があった。

【０００４】 従って、近年普及が目覚ましいプリンタ打ち出しのラベルなど、従来の印刷に 比べ、耐久性，耐水性，耐候性，耐薬品性，耐摩耗性などに劣るにも拘らず、い まのところ、透明シートによる保護が十分に広く実施されず、利用範囲が限定さ れているなどの問題点があった。

【０００５】 この考案は上記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、ラベル 用紙およびこれを被覆する透明シートを同一剥離紙上に一体に設けることにより 、商品管理および使用者の利便に供するとともに、広い分野での貼着ラベルの保 護を容易に実現できるラベルシートを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかるラベルシートは、ペン書きや印字が可能で、下面に粘着剤が 塗布されたラベル用紙と、該ラベル用紙を仮圧着するためのシリコンコートを上 面に有し、かつ上記ラベル用紙よりサイズの大きい透明フィルムと、該透明フィ ルムをこれの下面に塗布された粘着剤を介して支持させるようにしたものである 。

【０００７】

【作用】

この考案におけるラベル用紙は透明フィルム上に仮圧着されており、まず、ラ ベル用紙に印字などを行った後、透明フィルムから剥離して物品上に貼着し、さ らにその透明フィルムを剥離紙から分離して、上記ラベル用紙を覆うように上記 物品上に重ねて貼り付けることで、そのラベル用紙を透明フィルムによって保護 させるようにする。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１はこの考案のラベルシ ートを示す縦断面図、図２は同じく平面図である。同図において、１は表面にペ ン書きや印字が可能なラベル用紙であり、これの下面には粘着剤２が塗布されて いる。

【０００９】 また、４はそのラベル用紙１をシリコンコート３を介して仮圧着しているラミ ネートフィルムとしての透明フィルムで、粘着剤２はシリコンコート３から容易 に剥離できるようになっている。ここで、この透明フィルム４はラベル用紙１よ りもサイズが大きくなっている。

【００１０】 さらに、６は粘着剤５を介して上記透明フィルム４を上面に貼着している剥離 紙であり、従って、この剥離紙６上に上記透明フィルム４およびラベル用紙１が 重なるように、一体に設けられている。なお、７はラベル用紙１上に印字された 文字である。

【００１１】 かかる構成になるラベルシートでは、まず、ラベル用紙１上にペン書きや印字 により文字等を記入し、これを透明フィルム４上のシリコンコート３上から、粘 着剤２の部分より剥離して、図３に示すように、被着体としての物品８上に貼着 する。次に、剥離紙６上の上記透明フィルム４を粘着剤５の部分から剥離して、 上記ラベル用紙４を粘着剤５の部分から剥離して、上記ラベル用紙１の全体を覆 うようにこれに重ね、その周辺の粘着剤５の部分にて上記物品８上に貼着する。 これにより、ラベル用紙１は透明フィルム４によって全体が完全に覆われること となり、上記文字などの損傷や摩滅を防止できる。

【００１２】 そして、この透明フィルム４およびラベル用紙１は同一の剥離紙６上に設けら れているため、これらの取り扱いや管理が容易になり、剥離紙６の廃棄量を減ら して省資源化を図ることができ、また、透明フィルム４上のシリコンコート３は 粘着剤２の強力な接着力を抑え、汚れ難く破水性があるため、これに汚れが付着 することなく、ラベル用紙１上の文字などを、常に上からクリアーに看取可能に する。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によればペン書きや印字が可能で、下面に粘着剤が塗 布されたラベル用紙と、該ラベル用紙を仮圧着するためのシリコンコートを上面 に有し、かつ上記ラベル用紙よりサイズの大きい透明フィルムと、該透明フィル ムをこれの下面に塗布された粘着剤を介して支持させるようにしたので、ラベル 用紙や透明フィルムの購入，商品管理および使用者の利便に供するとともに、広 い分野での貼着ラベルの保護を確実かつ容易に実現できるものが得られる効果が ある。

【００１４】 また、ラミネートやオーバー・ラミネートの利点を量の多少に拘らず、随時、 任意に利用でき、手書きラベルやプリンター打出ラベルの利用分野を格段に拡げ るとともに、透明フィルム上のシリコン処理など粘着剤の強力な貼り付けを妨げ る処理により、通常のラミネート・ラベルより汚れ難く、破水性があるなどの利 点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例によるラベルシートを示す
縦断面図である。

【図２】図１におけるラベルシートを示す平面図であ
る。

【図３】図１のラベルシートの貼着状態を示す縦断面図
である。

【符号の説明】

１ ラベル用紙 ２，５ 粘着剤 ３ シリコンコート ４ 透明フィルム ６ 剥離紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペン書きや印字が可能で、下面に粘着剤
   が塗布されたラベル用紙と、該ラベル用紙を仮圧着する
   ためのシリコンコートを上面に有し、かつ上記ラベル用
   紙よりサイズの大きい透明フィルムと、該透明フィルム
   をこれの下面に塗布された粘着剤を介して支持する剥離
   紙とを備えたラベルシート。