JPH0640967Y2 - 流体圧シリンダ装置 - Google Patents
流体圧シリンダ装置Info
- Publication number
- JPH0640967Y2 JPH0640967Y2 JP1987127186U JP12718687U JPH0640967Y2 JP H0640967 Y2 JPH0640967 Y2 JP H0640967Y2 JP 1987127186 U JP1987127186 U JP 1987127186U JP 12718687 U JP12718687 U JP 12718687U JP H0640967 Y2 JPH0640967 Y2 JP H0640967Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- cylinder
- piston
- cylinder device
- fluid pressure
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は流体圧シリンダ装置に係り、詳しくはシリンダ
内の液圧室の圧力低下を吸収する流体圧シリンダ装置に
関する。
内の液圧室の圧力低下を吸収する流体圧シリンダ装置に
関する。
(従来の技術) 液圧体シリンダ装置として、シリンダ内に摺動可能に設
けられたピストンで画成される液圧室に、逆止弁を介し
て一定の流体圧を与え、ピストンに連結されたロッドを
介して押圧するものがある。このような流体圧シリンダ
装置は、例えば、山留壁の切梁の軸力を調整して腹起を
押圧するのに用いられることがある。
けられたピストンで画成される液圧室に、逆止弁を介し
て一定の流体圧を与え、ピストンに連結されたロッドを
介して押圧するものがある。このような流体圧シリンダ
装置は、例えば、山留壁の切梁の軸力を調整して腹起を
押圧するのに用いられることがある。
この一例が第5図に示されており、液体圧シリンダ装置
50は切梁52と腹起51の間に配置され、配管53を流れる加
圧流体がパイロットチェックバルブ54を介して押側のシ
リンダ55の液圧室内に送り込まれると、ピストン56が図
中左方向へ移動してロッド57が腹起51を押圧する。そし
て、所定の圧力に達したら配管53の加圧を止めると、パ
イロットチェックバルブ54でシリンダ55の液圧室内の圧
力が保持される。
50は切梁52と腹起51の間に配置され、配管53を流れる加
圧流体がパイロットチェックバルブ54を介して押側のシ
リンダ55の液圧室内に送り込まれると、ピストン56が図
中左方向へ移動してロッド57が腹起51を押圧する。そし
て、所定の圧力に達したら配管53の加圧を止めると、パ
イロットチェックバルブ54でシリンダ55の液圧室内の圧
力が保持される。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、第6図に示すように、例えば山留壁の内側で
土砂が崩壊して腹起51の裏側に空隙が生じた場合には、
腹起51がCだけ移動し、この移動によりピストン56がロ
ッド57側にDだけ移動して、シリンダ55の液圧室の容積
が増加する。このため、液圧室の圧力が低下し、所定の
圧力を得られなくなる。従って、シリンダ55の液圧室の
圧力の低下を防止するために、再度加圧する必要があり
面倒であるばかりでなく、腹起51に対する押圧力の低下
は、工事の安全に重大な支障をもたらす。
土砂が崩壊して腹起51の裏側に空隙が生じた場合には、
腹起51がCだけ移動し、この移動によりピストン56がロ
ッド57側にDだけ移動して、シリンダ55の液圧室の容積
が増加する。このため、液圧室の圧力が低下し、所定の
圧力を得られなくなる。従って、シリンダ55の液圧室の
圧力の低下を防止するために、再度加圧する必要があり
面倒であるばかりでなく、腹起51に対する押圧力の低下
は、工事の安全に重大な支障をもたらす。
本考案はこのような実状に鑑みてなされたもので、シリ
ンダ内にピストンによって画される液圧室の容積を一定
にして、押圧力の低下を軽減する流体圧シリンダ装置を
提供することを目的としている。
ンダ内にピストンによって画される液圧室の容積を一定
にして、押圧力の低下を軽減する流体圧シリンダ装置を
提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解決するために、シリンダ内に摺
動可能に設けられたピストンで画される液圧室に、逆止
弁を介して一定の流体圧を与え、前記ピストンに連結さ
れたロッドを介して固定物を押圧する流体圧シリンダ装
置において、前記シリンダのピストンで画される押側の
液圧室内に、前記ロッドが固定物を押圧する所定の圧力
以上で収縮し、該所定の圧力以下で膨張する膨張収縮材
を設けたことを特徴とする。
動可能に設けられたピストンで画される液圧室に、逆止
弁を介して一定の流体圧を与え、前記ピストンに連結さ
れたロッドを介して固定物を押圧する流体圧シリンダ装
置において、前記シリンダのピストンで画される押側の
液圧室内に、前記ロッドが固定物を押圧する所定の圧力
以上で収縮し、該所定の圧力以下で膨張する膨張収縮材
を設けたことを特徴とする。
(作用) 加圧された流体がシリンダの液圧室内に送り込まれる
と、ピストンが移動してロッドが固定物を押圧する。所
定の圧力に達して膨張収縮材が収縮しシリンダ内の容積
が増大したら、該流体の送りを止めてシリンダ内の圧力
を保持すると、固定物は一定の圧力で押圧された状態に
なる。
と、ピストンが移動してロッドが固定物を押圧する。所
定の圧力に達して膨張収縮材が収縮しシリンダ内の容積
が増大したら、該流体の送りを止めてシリンダ内の圧力
を保持すると、固定物は一定の圧力で押圧された状態に
なる。
この状態で、例えば固定物が変形してピストンがロッド
側に移動してシリンダ内の容積が増加し、圧力が低下す
ると、膨張収縮材が膨張してシリンダ内の圧力低下が修
正され、固定物は元の押圧力で再度押圧される。
側に移動してシリンダ内の容積が増加し、圧力が低下す
ると、膨張収縮材が膨張してシリンダ内の圧力低下が修
正され、固定物は元の押圧力で再度押圧される。
(実施例) 次に添付図面と共に本考案の実施例を詳細に説明する。
図中符号1は流体圧シリンダ装置であり、シリンダ2、
ピストン3、ロッド4、膨張収縮材5により構成されて
いる。円筒状のシリンダの内側には一方にロッド4が取
付けられたピストン3が挿通され、ピストン3のロッド
4の側には引側の液圧室6が、反対側には押側の液圧室
7が画されている。シリンダのそれぞれの液圧室6、7
にはポート6a、7aが形成されている。
ピストン3、ロッド4、膨張収縮材5により構成されて
いる。円筒状のシリンダの内側には一方にロッド4が取
付けられたピストン3が挿通され、ピストン3のロッド
4の側には引側の液圧室6が、反対側には押側の液圧室
7が画されている。シリンダのそれぞれの液圧室6、7
にはポート6a、7aが形成されている。
押側の液圧室7の端部、すなわちシリンダ2の底部には
厚さL1の膨張収縮材5が取付けられ、この膨張収縮材5
は一定の圧力以上で収縮し、この圧力以下で膨張し、元
の状態に復帰するようになっている。
厚さL1の膨張収縮材5が取付けられ、この膨張収縮材5
は一定の圧力以上で収縮し、この圧力以下で膨張し、元
の状態に復帰するようになっている。
第2図及び3図は山留壁の土圧調整に用いた流体圧シリ
ンダ装置を示す図である。
ンダ装置を示す図である。
山留壁8に当接する腹起9に対して切梁10は垂直に設け
られ、この切梁10の一端に流体圧シリンダ装置1のシリ
ンダ2を接続し、ロッド4を腹起9に当接させる。そし
て、押側のポート7aに接続する配管11にはパイロットチ
ェックバルブ12を接続し、引側のポート6aに接続する配
管13と、パイロットチェックバルブ12をパイロット配管
14によって接続する。
られ、この切梁10の一端に流体圧シリンダ装置1のシリ
ンダ2を接続し、ロッド4を腹起9に当接させる。そし
て、押側のポート7aに接続する配管11にはパイロットチ
ェックバルブ12を接続し、引側のポート6aに接続する配
管13と、パイロットチェックバルブ12をパイロット配管
14によって接続する。
従って、配管11を流体で加圧するとパイロットチェック
バルブ12を介して押側の液圧室7が加圧されて、ピスト
ン3が図中左方向へ移動してロッド4が腹起9を押圧す
る。そして、所定の圧力に達したら配管11の加圧を止め
てパイロットチェックバルブ12で液圧室7の圧力を保持
して、山留壁8を一定の圧力で押圧する。この時膨張収
縮材5は、この加圧段階で液圧室7が一定の圧力に達す
ると、厚さがL1からL2にδ1だけ収縮して液圧室7の容
積が増大する(第2図)。
バルブ12を介して押側の液圧室7が加圧されて、ピスト
ン3が図中左方向へ移動してロッド4が腹起9を押圧す
る。そして、所定の圧力に達したら配管11の加圧を止め
てパイロットチェックバルブ12で液圧室7の圧力を保持
して、山留壁8を一定の圧力で押圧する。この時膨張収
縮材5は、この加圧段階で液圧室7が一定の圧力に達す
ると、厚さがL1からL2にδ1だけ収縮して液圧室7の容
積が増大する(第2図)。
このような状態のときに、山留壁8の内側の土砂の崩壊
により腹起9がAだけ山留壁8の方向に押されて、ピス
トン3がロッド4の方向にBだけ移動すると、液圧室7
の容積が増加し圧力が低下するが、膨張収縮材5が厚さ
L2からL3にδ2だけ膨張して液圧室7の圧力低下が修正
され、腹起9はロッド4により元の押圧力で再度押圧さ
れる(第3図)。
により腹起9がAだけ山留壁8の方向に押されて、ピス
トン3がロッド4の方向にBだけ移動すると、液圧室7
の容積が増加し圧力が低下するが、膨張収縮材5が厚さ
L2からL3にδ2だけ膨張して液圧室7の圧力低下が修正
され、腹起9はロッド4により元の押圧力で再度押圧さ
れる(第3図)。
このように、本考案の流体圧シリンダ装置1では、ロッ
ド4に押圧される腹起9が移動しても膨張収縮材5の作
用により、圧力の変動が回避され液圧室7を再度加圧す
る必要がない。
ド4に押圧される腹起9が移動しても膨張収縮材5の作
用により、圧力の変動が回避され液圧室7を再度加圧す
る必要がない。
なお、流体圧シリンダ装置1のロッド4の押圧を解除す
る場合には、配管13を流体で加圧すると、パイロット配
管14が加圧されてパイロットチェックバルブ12の逆止が
解除されて液圧室7の圧力が抜かれて、液圧室7の加圧
でピストン3がロッド4の反対方向に移動する。
る場合には、配管13を流体で加圧すると、パイロット配
管14が加圧されてパイロットチェックバルブ12の逆止が
解除されて液圧室7の圧力が抜かれて、液圧室7の加圧
でピストン3がロッド4の反対方向に移動する。
第4図は流体圧シリンダ装置の他の実施例を示す図であ
る。この実施例では、流体圧シリンダ装置15の膨張収縮
材5をピストン3の端部に取付けたものであり、構成が
容易となり作用効果は変わらない。
る。この実施例では、流体圧シリンダ装置15の膨張収縮
材5をピストン3の端部に取付けたものであり、構成が
容易となり作用効果は変わらない。
以上の実施例では、山留壁を例に説明したが、本考案は
これに限定されず、ピストン3のロッド4の押圧する対
象物はあらゆる固定物が含まれ、この固定物の移動ある
いは表面に凹みが形成されることによるロッド4の移動
に上記と同様に対応できる。
これに限定されず、ピストン3のロッド4の押圧する対
象物はあらゆる固定物が含まれ、この固定物の移動ある
いは表面に凹みが形成されることによるロッド4の移動
に上記と同様に対応できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案は、シリンダの液圧室内
に、所定の圧力以上で収縮しこの圧力以下で膨張する膨
張収縮材を設けたので、例えばロッドに押圧される固定
物が変形してピストンがロッド側に移動しても、膨張収
縮材が膨張してシリンダ内の圧力が修正され、シリンダ
内の元の圧力が保持される。また、シリンダの液圧室内
に膨張収縮材を配置する簡単な構造で圧力修正が可能に
なり、容易に製作できコストもかからない等の効果があ
る。
に、所定の圧力以上で収縮しこの圧力以下で膨張する膨
張収縮材を設けたので、例えばロッドに押圧される固定
物が変形してピストンがロッド側に移動しても、膨張収
縮材が膨張してシリンダ内の圧力が修正され、シリンダ
内の元の圧力が保持される。また、シリンダの液圧室内
に膨張収縮材を配置する簡単な構造で圧力修正が可能に
なり、容易に製作できコストもかからない等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図は流体圧
シリンダ装置の断面図、第2図は流体圧シリンダ装置の
通常の作動を示す断面図、第3図は固定物が移動した状
況を示す断面図、第4図は流体圧シリンダ装置の他の実
施例の断面図、第5図は従来の流体圧シリンダ装置通常
の作動を示す図断面及び第6図は同固定物が移動した状
況を示す断面図である。 1……液体圧シリンダ装置、2……シリンダ 3……ピストン、4……ロッド 5……膨張収縮材
シリンダ装置の断面図、第2図は流体圧シリンダ装置の
通常の作動を示す断面図、第3図は固定物が移動した状
況を示す断面図、第4図は流体圧シリンダ装置の他の実
施例の断面図、第5図は従来の流体圧シリンダ装置通常
の作動を示す図断面及び第6図は同固定物が移動した状
況を示す断面図である。 1……液体圧シリンダ装置、2……シリンダ 3……ピストン、4……ロッド 5……膨張収縮材
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ内に摺動可能に設けられたピスト
ンで画される液圧室に、逆止弁を介して一定の流体圧を
与え、前記ピストンに連結されたロッドを介して固定物
を押圧する流体圧シリンダ装置において、 前記シリンダのピストンで画される押側の液圧室内に、
前記ロッドが固定物を押圧する所定の圧力以上で収縮
し、該所定の圧力以下で膨脹する膨脹収縮材を設けた流
体圧シリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987127186U JPH0640967Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 流体圧シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987127186U JPH0640967Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 流体圧シリンダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6431203U JPS6431203U (ja) | 1989-02-27 |
JPH0640967Y2 true JPH0640967Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31379388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987127186U Expired - Lifetime JPH0640967Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 流体圧シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640967Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580578B2 (ja) * | 2001-03-29 | 2010-11-17 | 株式会社ロブテックス | 油圧作動工具の切替弁機構 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4989593U (ja) * | 1972-11-22 | 1974-08-02 | ||
JPS58121305A (ja) * | 1982-01-11 | 1983-07-19 | Kobe Steel Ltd | 油圧シリンダの伸縮保持用油圧回路 |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP1987127186U patent/JPH0640967Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6431203U (ja) | 1989-02-27 |
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