JPH0640960Y2 - 遠心送風機 - Google Patents
遠心送風機Info
- Publication number
- JPH0640960Y2 JPH0640960Y2 JP257988U JP257988U JPH0640960Y2 JP H0640960 Y2 JPH0640960 Y2 JP H0640960Y2 JP 257988 U JP257988 U JP 257988U JP 257988 U JP257988 U JP 257988U JP H0640960 Y2 JPH0640960 Y2 JP H0640960Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- centrifugal blower
- casing
- maximum
- main plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ケーシングの形状を改良した遠心送風機に関
する。
する。
第3図は従来の片吸込み型遠心送風機の構造説明図で、
図に於いて空気21はベルマウス22から吸込まれて羽根車
23を通り、吐出通路24へ吐出される。第3図(a)は従
来の遠心圧縮機の最も一般的な形状を示しており、この
場合のケーシング25軸断面形状は図に示すように羽根車
23の軸中心からケーシング25の背板25′内面までの距
離、即ちボリュート半径rが軸方向に一定な円筒状をし
ている。また、第3図(b)に示すように羽根車23の中
心23′でボリュート半径が最大ボリュート半径r maxに
なる太鼓型のもの、或いは第3図(c)に示すように主
板27の位置でボリュート半径が最大ボリュート半径r ma
xになる円錐台形のものなどがある。
図に於いて空気21はベルマウス22から吸込まれて羽根車
23を通り、吐出通路24へ吐出される。第3図(a)は従
来の遠心圧縮機の最も一般的な形状を示しており、この
場合のケーシング25軸断面形状は図に示すように羽根車
23の軸中心からケーシング25の背板25′内面までの距
離、即ちボリュート半径rが軸方向に一定な円筒状をし
ている。また、第3図(b)に示すように羽根車23の中
心23′でボリュート半径が最大ボリュート半径r maxに
なる太鼓型のもの、或いは第3図(c)に示すように主
板27の位置でボリュート半径が最大ボリュート半径r ma
xになる円錐台形のものなどがある。
第4図は従来の片吸込み型遠心送風機の特性説明図であ
る。図に於いて、一般に片吸込み型遠心送風機の作動点
8は第4図(a)に示すように低流量,高静圧領域であ
り、この作動点8に於ける羽根車23の半径方向流出速度
の分布は第4図(b)に実線で示すようにベルマウス22
側および主板27側で流速が遅いか一部が逆流をしてい
る。また、大流量領域の作動点9も点線で示すようにベ
ルマウス22および主板27側で流速が遅くなつているが、
最大流速の位置は作動点8および作動点9ともに羽根車
23の軸方向の幾何学的中心23から主板27側に偏つてい
る。
る。図に於いて、一般に片吸込み型遠心送風機の作動点
8は第4図(a)に示すように低流量,高静圧領域であ
り、この作動点8に於ける羽根車23の半径方向流出速度
の分布は第4図(b)に実線で示すようにベルマウス22
側および主板27側で流速が遅いか一部が逆流をしてい
る。また、大流量領域の作動点9も点線で示すようにベ
ルマウス22および主板27側で流速が遅くなつているが、
最大流速の位置は作動点8および作動点9ともに羽根車
23の軸方向の幾何学的中心23から主板27側に偏つてい
る。
このように、従来の片吸込み型遠心送風機に於いては羽
根車23の半径方向流出速度の分布に大きな偏りがあるた
めにケーシング25内に二次流30を生じ、この流れがベル
マウス22側および主板27側の羽根車23からの吐出流と衝
突して大きな乱れを発生させ、これによつて騒音レベル
が増大する。第3図(a)に於ける遠心送風機の場合は
特にケーシング25の角隅31で二次流れ30が乱れ易い。ま
た、第3図(c)に於ける遠心送風機の場合はベルマウ
ス22側の二次流れ30がスムーズな旋回をすることができ
ない。また、第3図(b)に於ける遠心送風機の場合は
羽根車23の半径方向流出速度が最大になる位置とケーシ
ング25のボリュート半径が最大になる位置とが一致して
いないため、ケーシング25内でスムーズに二次流れ30が
上下に分配されずに二次流れ30の分岐状態が変動する。
このように、二次流れ30の乱れまたは変動によつて遠心
送風機の騒音が増大するなどの課題を抱えている。
根車23の半径方向流出速度の分布に大きな偏りがあるた
めにケーシング25内に二次流30を生じ、この流れがベル
マウス22側および主板27側の羽根車23からの吐出流と衝
突して大きな乱れを発生させ、これによつて騒音レベル
が増大する。第3図(a)に於ける遠心送風機の場合は
特にケーシング25の角隅31で二次流れ30が乱れ易い。ま
た、第3図(c)に於ける遠心送風機の場合はベルマウ
ス22側の二次流れ30がスムーズな旋回をすることができ
ない。また、第3図(b)に於ける遠心送風機の場合は
羽根車23の半径方向流出速度が最大になる位置とケーシ
ング25のボリュート半径が最大になる位置とが一致して
いないため、ケーシング25内でスムーズに二次流れ30が
上下に分配されずに二次流れ30の分岐状態が変動する。
このように、二次流れ30の乱れまたは変動によつて遠心
送風機の騒音が増大するなどの課題を抱えている。
本考案に係る遠心送風機は上記の課題を解決することを
目的にしており、ケーシングのベルマウスから羽根車内
へ気体を吸込み上記羽根車の半径方向へ吐出し上記羽根
車の上記ベルマウスと反対側に設けられた主板から軸方
向の距離hの位置で上記羽根車における半径方向速度成
分が最大値をなす遠心送風機において、上記主板から軸
方向の距離hの位置近傍で上記ケーシングのボリュート
半径が最大になる構成を特徴としている。
目的にしており、ケーシングのベルマウスから羽根車内
へ気体を吸込み上記羽根車の半径方向へ吐出し上記羽根
車の上記ベルマウスと反対側に設けられた主板から軸方
向の距離hの位置で上記羽根車における半径方向速度成
分が最大値をなす遠心送風機において、上記主板から軸
方向の距離hの位置近傍で上記ケーシングのボリュート
半径が最大になる構成を特徴としている。
即ち、本考案に係る遠心送風機においては、渦巻室を形
成するケーシング背板の羽根車の回転軸を含む断面形状
を例えば羽根車の半径方向流出速度の軸方向分布曲線に
概ね相似した卵形の曲線状にするなどして羽根車におけ
る半径方向速度成分が最大値をなす位置とケーシングの
ボリュート半径が最大になる位置とを略一致させること
により、ケーシング内に於けるベルマウス側および羽根
車の主板側両方向へ向う2次流れの強さをバランスさせ
て安定化を図つている。これにより、二次流れが不均一
のために流路の長さに沿う有効断面積が減少するのが改
善されて有効流路の長さが増大するので、二次流れの壁
面剥離に伴う騒音が防止されて静圧回復特性が向上し、
遠心送風機の圧力−流量の空力特性が改善される。
成するケーシング背板の羽根車の回転軸を含む断面形状
を例えば羽根車の半径方向流出速度の軸方向分布曲線に
概ね相似した卵形の曲線状にするなどして羽根車におけ
る半径方向速度成分が最大値をなす位置とケーシングの
ボリュート半径が最大になる位置とを略一致させること
により、ケーシング内に於けるベルマウス側および羽根
車の主板側両方向へ向う2次流れの強さをバランスさせ
て安定化を図つている。これにより、二次流れが不均一
のために流路の長さに沿う有効断面積が減少するのが改
善されて有効流路の長さが増大するので、二次流れの壁
面剥離に伴う騒音が防止されて静圧回復特性が向上し、
遠心送風機の圧力−流量の空力特性が改善される。
本考案の実施例を第1図および第2図に基づき説明す
る。第1図は本考案の一実施例に係る片吸込み型遠心送
風機の構造説明図で、図に於いて本実施例に係る片吸込
み型遠心送風機は図に示すようにケーシング5の最大ボ
リュート半径部5Mが羽根車2の幾何学的中心2′よりも
主板3側に寄せられており、ベルマウス4側および主板
3側に近づくにつれて徐々にボリュート半径が小さくな
つている。即ち、ケーシング背板5′の軸断面形状を略
卵形の曲線状とし、最大ボリュート半径部5Mの位置を羽
根車2の半径方向最大流出速度の位置と略一致させ、ケ
ーシング5の軸断面形状を羽根車2の半径方向流出速度
分布曲線に相似させている。これによつてケーシング5
内に生ずる二次流れ10が壁面に沿つてスムーズに流れる
ようになる。
る。第1図は本考案の一実施例に係る片吸込み型遠心送
風機の構造説明図で、図に於いて本実施例に係る片吸込
み型遠心送風機は図に示すようにケーシング5の最大ボ
リュート半径部5Mが羽根車2の幾何学的中心2′よりも
主板3側に寄せられており、ベルマウス4側および主板
3側に近づくにつれて徐々にボリュート半径が小さくな
つている。即ち、ケーシング背板5′の軸断面形状を略
卵形の曲線状とし、最大ボリュート半径部5Mの位置を羽
根車2の半径方向最大流出速度の位置と略一致させ、ケ
ーシング5の軸断面形状を羽根車2の半径方向流出速度
分布曲線に相似させている。これによつてケーシング5
内に生ずる二次流れ10が壁面に沿つてスムーズに流れる
ようになる。
なお、空気1は吸込むベルマウス4側のボリュート半径
r1は吐出通路を形成するケーシング5の主板3側のボリ
ュート半径r2よりも小さくし、最大ボリュート半径r ma
xとの間に0.82≦r1/r max<r2/r max<1の関係があ
る。さらに、最大ボリュート半径r maxの位置が主板3
の端面からhのところにあるとすると、そのhが羽根車
2の幅をBとした場合に1/5B<h<1/2Bの関係にあり、
かつ羽根車2の半径方向最大流出速度の位置と略一致し
た一様に滑らかな連続曲線で構成されている。
r1は吐出通路を形成するケーシング5の主板3側のボリ
ュート半径r2よりも小さくし、最大ボリュート半径r ma
xとの間に0.82≦r1/r max<r2/r max<1の関係があ
る。さらに、最大ボリュート半径r maxの位置が主板3
の端面からhのところにあるとすると、そのhが羽根車
2の幅をBとした場合に1/5B<h<1/2Bの関係にあり、
かつ羽根車2の半径方向最大流出速度の位置と略一致し
た一様に滑らかな連続曲線で構成されている。
第2図は本実施例に係る遠心送風機の特性説明図で、図
に於いて31は本実施例に係る遠心送風機の特性で、32は
それと比較するための第3図(a)に於ける従来の遠心
送風機の特性である。両者のケーシングは各断面の面積
が略等しく、本実施例に於けるケーシングの形状は第1
図(b)に示すように、r1/r max<0.87、r2/r max=0.
92 の条件を有しており、従来例に於けるケーシングは第3
図(a)に示すようにr1/r max=r2/r max=1の条件を
有している。本実施例に係る遠心送風機はケーシング5
をこのように形成することにより従来の遠心送風機に比
べてケーシング5内に於ける静圧の回復特性が向上して
−Ψ5空力特性が良くなつており、ケーシング5内の
壁面剥離の低減によつて−ΚPAS騒音特性も向上して
いる。
に於いて31は本実施例に係る遠心送風機の特性で、32は
それと比較するための第3図(a)に於ける従来の遠心
送風機の特性である。両者のケーシングは各断面の面積
が略等しく、本実施例に於けるケーシングの形状は第1
図(b)に示すように、r1/r max<0.87、r2/r max=0.
92 の条件を有しており、従来例に於けるケーシングは第3
図(a)に示すようにr1/r max=r2/r max=1の条件を
有している。本実施例に係る遠心送風機はケーシング5
をこのように形成することにより従来の遠心送風機に比
べてケーシング5内に於ける静圧の回復特性が向上して
−Ψ5空力特性が良くなつており、ケーシング5内の
壁面剥離の低減によつて−ΚPAS騒音特性も向上して
いる。
本考案に係る遠心送風機は前記の通り構成されており、
二次流れの均分化および安定化により有効流路の長さが
増大するので流れの壁面剥離に起因する騒音が低減する
とともに、遠心送風機の空力特性が向上するなどの効果
が奏せられる。
二次流れの均分化および安定化により有効流路の長さが
増大するので流れの壁面剥離に起因する騒音が低減する
とともに、遠心送風機の空力特性が向上するなどの効果
が奏せられる。
第1図は本考案の一実施例に係る遠心送風機の構造説明
図、第2図はその特性説明図、第3図は従来の遠心送風
機の構造説明図、第4図はその特性説明図である。 1……空気、2……羽根車、5……ケーシング、 5M……最大ボリュート半径部。
図、第2図はその特性説明図、第3図は従来の遠心送風
機の構造説明図、第4図はその特性説明図である。 1……空気、2……羽根車、5……ケーシング、 5M……最大ボリュート半径部。
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシングのベルマウスから羽根車内へ気
体を吸込み上記羽根車の半径方向へ吐出し上記羽根車の
上記ベルマウスと反対側に設けられた主板から軸方向の
距離hの位置で上記羽根車における半径方向速度成分が
最大値をなす遠心送風機において、上記主板から軸方向
の距離hの位置近傍で上記ケーシングのボリュート半径
が最大になることを特徴とする遠心送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP257988U JPH0640960Y2 (ja) | 1988-01-14 | 1988-01-14 | 遠心送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP257988U JPH0640960Y2 (ja) | 1988-01-14 | 1988-01-14 | 遠心送風機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01108399U JPH01108399U (ja) | 1989-07-21 |
JPH0640960Y2 true JPH0640960Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31203466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP257988U Expired - Lifetime JPH0640960Y2 (ja) | 1988-01-14 | 1988-01-14 | 遠心送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640960Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6051403B2 (ja) * | 2012-09-13 | 2016-12-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 送風装置 |
-
1988
- 1988-01-14 JP JP257988U patent/JPH0640960Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01108399U (ja) | 1989-07-21 |
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