JPH0640853Y2 - ケースの底足兼用蝶番 - Google Patents

ケースの底足兼用蝶番

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JPH0640853Y2
JPH0640853Y2 JP1991104714U JP10471491U JPH0640853Y2 JP H0640853 Y2 JPH0640853 Y2 JP H0640853Y2 JP 1991104714 U JP1991104714 U JP 1991104714U JP 10471491 U JP10471491 U JP 10471491U JP H0640853 Y2 JPH0640853 Y2 JP H0640853Y2
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JP
Japan
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foot
hinge
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JP1991104714U
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種夫 若松
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Kyowa Co Ltd
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Kyowa Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスーツケース等の比較的
大型のケースの底足兼用蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケースの最も一般的構成は、箱状のケー
ス本体と、同じく箱状の蓋体とを両者の一辺(通常、長
手方向の一辺)でヒンジ連結してなり、このヒンジ連結
した面(図1左側面)をケースの底面として、この底面
にはヒンジ連結の蝶番と床面に置く際の底足とが設けら
れ、頂面側には把手が設けられるようになしてある。す
なわち、ケースの底面には蝶番と底足とが設けられるの
が一般的である。
【0003】また、上記蝶番と底足とを一体成形したも
のも知られており、この一体型の底足兼用蝶番は、金属
製と合成樹脂製とが実用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の金
属製の底足兼用蝶番は、高価で重く、さらには床面やジ
ュウタンを損傷するおそれを有しているという課題を有
し、合成樹脂製の底足兼用蝶番は、近時は金属製に劣ら
ぬ耐久性を有するようになってはきたが、いまだ、満足
できる耐久性を有するとは言えず、特に、ヒンジ機構部
の摩耗により長期的な耐久性に関しては、なお金属製に
比較して数段劣るといわざるをえない。
【0005】そこで本考案は上記課題を解決すべくなさ
れたもので、金属製の蝶番と合成樹脂製の足片とを体裁
よく合理的に一体化し、軽量、安価で、耐久性に優れた
ケースの底足兼用蝶番を提供することを目的としたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
実用新案登録請求の範囲を要旨とする本考案の構成は前
述課題を解決するために、ケース本体1の開口縁に一方
側縁金具10aを、蓋体2の開口縁に他方側縁金具10
bを取付け、この一方側縁金具10aと他方側縁金具1
0bとの外面側には緩衝帯3を夫々取付け、上記ケース
本体1の底面1aには、合成樹脂製で該底面1aの略全
幅に渡る一方側足体20aを取付け、この一方側足体2
0aの上面側に上記緩衝帯3を跨ぐ凹溝21aを、下面
側に下方に突出する足片部22aと蝶番嵌合凹部23a
とを設け、上記蓋体2の底面2aには同じく合成樹脂製
で該底面2aの略全幅に渡る他方側足体20bを取付
け、この他方側足体20bの上面側に上記緩衝帯3を嵌
め込む凹溝21bを、下面側に下方に突出する足片部2
2bと蝶番嵌合凹部23bとを設け、中間部を軸31で
枢着した金属製の蝶番30の固定側材30aを上記蝶番
嵌合凹部23aに、回動側材30bを上記蝶番嵌合凹部
23bに夫々嵌合固定し、上記蝶番30には固定側材3
0aと回動側材30bとに夫々通孔32,32,32・
・・を設け、該固定側材30aと回動側材30bとの外
面側には、上面側に上記通孔32,32,32・・・内
に嵌入する嵌合足部41,41,41・・・を凸設した
合成樹脂製の蓋板40を夫々嵌着してなる技術的手段を
講じたものである。
【0007】
【作用】それ故、本考案ケースの底足兼用蝶番は、金属
製の蝶番30の固定側材30aを一方側足体20aの蝶
番嵌合凹部23aに、回動側材30bを他方側足体20
bの蝶番嵌合凹部23bに夫々嵌合固定することで、該
蝶番30と一方側足体20aと他方側足体20bとが連
結され一体化する作用を呈する。
【0008】また、蓋板40は金属製の蝶番30の固定
側材30aと回動側材30bとを覆い隠す作用を呈する
ものである。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を添付図面にしたがっ
て説明する。図中、1がケース本体、2が蓋体である。
このケース本体1と蓋体2とは従来公知なものが使用で
き、共に箱状に形成され、両者の開口縁を接合させるこ
とでケースを構成するようになしてある。
【0010】そして、ケース本体1の開口縁に一方側縁
金具10aを、蓋体2の開口縁に他方側縁金具10bを
取付け、この一方側縁金具10aと他方側縁金具10b
との外面側には緩衝帯3を夫々取付けてある。
【0011】上記一方側縁金具10aと他方側縁金具1
0bと緩衝帯3とは共に従来公知なもので、該一方側縁
金具10aと他方側縁金具10bとはケース本体1と蓋
体2との両者の開口縁の接合を確実にする目的と、ケー
ス本体1と蓋体2とが通常合成樹脂等で整形されるため
その補強の目的と、把手4及び図示しない錠前の取り付
け基板として使用する目的とに利用され、「図2」に示
すごとき断面形状の型鋼が使用され、ケース本体1と蓋
体2との開口縁外面側に全周に渡って取付けられてい
る。
【0012】すなわち、上記一方側縁金具10aはケー
ス本体1の開口縁外周に添って取り付けられる基端部1
1aとこの基端部11aからケース本体1の開口縁先方
に延設される平面部12とからなり、該基端部11aの
外面側には緩衝帯3の嵌入溝13を設けてなる。また、
上記他方側縁金具10bは蓋体2の開口縁外周に添って
取り付けられる基端部11bと、この基端部11bの先
端面に一方側縁金具10aの先端が嵌入する凹溝部14
を有してなり、この凹溝部14が蓋体2の開口端より多
少突出するようになしあり、また、該基端部10bの外
面側にも緩衝帯3の嵌入溝13を設けてなる。なお、図
では明示していないが、この一方側縁金具10aと他方
側縁金具10bとは鋲着等の従来公知な固定手段によっ
てケース本体1あるいは蓋体2に固定されるものであ
る。
【0013】また、上記緩衝帯3は、ケースを携行した
り移動する際に該ケースが物や人に衝突した場合の緩衝
を目的とするもので、合成ゴム等で構成され、内面側に
突出した凸条部3aを一方側縁金具10aと他方側縁金
具10bとの外面に設けた嵌入溝6内に嵌入して嵌着し
てある。
【0014】そして、上記ケース本体1の底面1aに
は、合成樹脂製で該底面1aの略全幅に渡る一方側足体
20aを取付け、この一方側足体20aの上面側に上記
緩衝帯3を跨ぐ凹溝21aを、下面側に下方に突出する
足片部22aと蝶番嵌合凹部23aとを設けてある。
【0015】上記一方側足体20aの寸法は、ケース本
体1の底面1aの略全幅となしてあるが、ここで略全幅
とは、ケース本体1の前板1bと底面1aの角部位か
ら、底面1aの開口縁を超え、一方側縁金具10aの平
面部12の先端近くにまで達することを意味し、該一方
側足体20aは正確には底面1aより突出して一部が一
方側縁金具10aの平面部12の外面に重なるようにな
してある。したがって、この一方側足体20aは緩衝帯
3を跨ぐことになり、そのための凹溝21aを上面(図
2右側面)に設けてある。また、下面側に設ける上記足
片部22aは、ケース本体1の開口縁とは反対側部位
(図2では上端側部位)に設け、さらに、蝶番嵌合凹部
23aは後記蝶番30の固定側材30aを嵌入する大き
さを有するのは無論であるが、この蝶番嵌合凹部23a
内には同じく後記する蓋板40をも共に嵌入できる深さ
を有している。
【0016】なお、上記一方側足体20aは、鋲15等
の従来公知な手段でケース本体1の底面1aに取付けら
れるものである。
【0017】また、上記蓋体2の底面2aには同じく合
成樹脂製で該底面2aの略全幅に渡る他方側足体20b
を取付け、この他方側足体20bの上面側に上記緩衝帯
3を嵌め込む凹溝21bを、下面側に下方に突出する足
片部22bと蝶番嵌合凹部23bとを設けてある。
【0018】上記他方側足体20bは一方側足体20a
と同じものを使用してもよいが、通常蓋体2はケース本
体1より薄く形成されるため、他方側縁金具10bには
前記平面部12が延設されないため、図示例では、一方
側足体20aより短く形成され、それ故、緩衝帯3を完
全にまたぐことなく、この緩衝帯3は他方側足体20b
の開口端側(図2上端側)に設けた欠部を凹溝21bと
して使用しており、その他の構成は一方側足体20aと
同じである。
【0019】そして、中間部を軸31で枢着した金属製
の蝶番30の固定側材30aを上記蝶番嵌合凹部23a
に、回動側材30bを上記蝶番嵌合凹部23bに夫々嵌
合固定してある。
【0020】上記蝶番30は、従来公知なものが使用さ
れる。また、蝶番嵌合凹部23a,23bに嵌合固定す
るには、鋲着等により脱落しないように固定することが
必要で、図示実施例では鋲5で一方側足体20aまたは
他方側足体20bに固定している。
【0021】そして、上記蝶番30には固定側材30a
と回動側材30bとに夫々通孔32,32,32・・・
を設け、該固定側材30aと回動側材30bとの外面側
には、上面側に上記通孔32,32,32・・・内に嵌
入する嵌合足部41,41,41・・・を凸設した合成
樹脂製の蓋板40を夫々嵌着してなる。
【0022】上記通孔32,32,32・・・は蝶番3
0を一方側足体20aまたは他方側足体20bに固定す
るための鋲孔とは別の適宜位置に設ければよく、図示例
では一方側足体20aと他方側足体20bとの通孔3
2,32,32・・・に適合位置に凹孔を設け、嵌合足
部41,41,41・・・は通孔32を通過した該凹孔
内にもその下端が嵌入するようになしてあるが、この通
孔32は蓋板40を容易には脱落しない程度に保持でき
るものであればよく、図示例では通孔32内に嵌合足部
41を圧入して保持されるようになしてあるが、嵌合足
部41の先端に鈎部を設けて抜け落ちないようになして
も無論差し支えはない。
【0023】
【考案の効果】本考案は上記のごときで、一方側足体2
0aと他方側足体20bとを合成樹脂で形成したため、
軽量・安価に製造でき、床面やジュータンを損傷する心
配の少ないケースの底足兼用蝶番を提供することができ
るものである。
【0024】また、本考案は蝶番30に古くから信頼と
実績を有した金属性を使用したため、耐久性に関しては
全く心配が不要なケースの底足兼用蝶番を提供すること
ができるものである。
【0025】そして、本考案の特筆できる長所は、一方
側足体20aと他方側足体20bとを合成樹脂製、蝶番
30を金属製となしたが、この蝶番30を介して一方側
足体20aと他方側足体20bとを連結するようになし
たため、全体を合成樹脂で構成するのに比較して、組み
立て工程での簡便性からして製造コストの上昇はほとん
どなく、また、蝶番30の固定側材30aと回動側材3
0bとは合成樹脂製の蓋板40,40で覆い隠されるた
め金属部位が露出するのは軸31部位のわずかな部分
で、無論蝶番30を固定する鋲も覆い隠されるため体裁
のよいケースの底足兼用蝶番を提供することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ケースの底足兼用蝶番を使用したケース
の斜視図である。
【図2】A−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 1a 底面 2 蓋体 2a 底面 3 緩衝帯 10a 一方側縁金具 10b 他方側縁金具 20a 一方側足体 20b 他方側足体 21a 凹溝 21b 凹溝 22a 足片部 22b 足片部 23a 蝶番嵌合凹部 23b 蝶番嵌合凹部 30 蝶番 30a 固定側材 30b 回動側材 31 軸 32 通孔 40 蓋板40 41 嵌合足部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体(1)の開口縁に一方側縁金
    具(10a)を、蓋体(2)の開口縁に他方側縁金具
    (10b)を取付け、この一方側縁金具(10a)と他
    方側縁金具(10b)との外面側には緩衝帯(3)を夫
    々取付け、 上記ケース本体(1)の底面(1a)には、合成樹脂製
    で該底面(1a)の略全幅に渡る一方側足体(20a)
    を取付け、この一方側足体(20a)の上面側に上記緩
    衝帯3を跨ぐ凹溝(21a)を、下面側に下方に突出す
    る足片部(22a)と蝶番嵌合凹部(23a)とを設
    け、 上記蓋体(2)の底面(2a)には同じく合成樹脂製で
    該底面(2a)の略全幅に渡る他方側足体(20b)を
    取付け、この他方側足体(20b)の上面側に上記緩衝
    帯(3)を嵌め込む凹溝(21b)を、下面側に下方に
    突出する足片部(22b)と蝶番嵌合凹部(23b)と
    を設け、 中間部を軸(31)で枢着した金属製の蝶番(30)の
    固定側材(30a)を上記蝶番嵌合凹部(23a)に、
    回動側材(30b)を上記蝶番嵌合凹部(23b)に夫
    々嵌合固定し、 上記蝶番(30)には固定側材(30a)と回動側材
    (30b)とに夫々通孔(32,32,32・・・)を
    設け、該固定側材(30a)と回動側材(30b)との
    外面側には、上面側に上記通孔(32,32,32・・
    ・)内に嵌入する嵌合足部(41,41,41・・・)
    を凸設した合成樹脂製の蓋板(40)を夫々嵌着してな
    るケースの底足兼用蝶番。
JP1991104714U 1991-11-26 1991-11-26 ケースの底足兼用蝶番 Expired - Lifetime JPH0640853Y2 (ja)

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