JPH0640778B2 - 軌道式茶園管理装置 - Google Patents

軌道式茶園管理装置

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JPH0640778B2
JPH0640778B2 JP1341649A JP34164989A JPH0640778B2 JP H0640778 B2 JPH0640778 B2 JP H0640778B2 JP 1341649 A JP1341649 A JP 1341649A JP 34164989 A JP34164989 A JP 34164989A JP H0640778 B2 JPH0640778 B2 JP H0640778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この本発明は、大規模茶園における茶畝単位の茶葉の摘
採、整枝あるいは剪枝などの各種管理作業に多目的に使
用される軌道式の茶園管理装置に関する。
従来の技術 従来の軌道式茶園管理装置は、第6図に例示したように
茶畝の両側の通路に1本ずつの割合で軌道15,15を
敷設し、この両側2本の軌道15,15の上に跨がる門
形状の架台1を例えばアルミニウム等の金属製軽量形材
で組立て、その両脚部1b,1bに車輪17,17′を
設け、この車輪17,17′で軌道15,15上を走行
する構成とされている。そして、架台1に例えば茶刈機
7を搭載せしめ、茶葉の摘採が行なわれる(実開平1−
87072号公報の特に第1図を参照)。なお、2本の
軌道15,15の幅寸法の変化に対応せしめる手段とし
て、片側の脚部1bの車輪17は軌道15と略同幅の幅
狭車であるが、他側の脚部1bの車輪17′は溝底円筒
部が例えば15cm位もある幅広車とし、この幅広車1
7′の有効幅寸の限度において軌道幅の変化を吸収し適
応せしめる構成とされている また、第7図に例示した軌道式茶園管理装置は、樹脂被
覆金属管と合成樹脂製の継手とで組立てられたものであ
り、茶畝20の通路に敷設された軌道15,15の上に
跨がる門形状をなし、その両脚部1b,1b′の車輪1
7,17で軌道15,15の上を走走する架台1だけを
示している。この架台1を構成する片側の脚部1bは横
架枠1aと一体的な剛体構造に構成されているが、他側
の脚部1b′はその上端部の縦桟材21の両端が、横架
枠1aに取付けた回転継手22、22により回動自在に
連結され、もってこの脚部1bは横架枠1aの端部に構
成された剛な規制枠23の中で軌道15、15の幅方向
に回動可能とされ、その回動変位(傾動)によって軌道
幅の変化を吸収し適応せしめる構成とされている(実開
平3−37812号公報の特に第1図を参照)。
本発明が解決しようとする課題 茶園の茶畝間隔、ひいてはその各通路に敷設された軌道
15,15の間隔は、一区画毎に異なることが多い。こ
のため区画が変わる度に架台1の両脚部1b,1bの間
隔を調整しなければならないことが多い。のみならず同
一区画内においてさえ、茶畝間隔が異なることがある。
この場合に、軌道の間隔を全て同一に統一して敷設しよ
うとすると、茶畝間隔が大小に変化する度に、軌道15
がいずれかの茶畝(茶樹)へ近くなり過ぎたり、又は遠
くなり過ぎることが発生する。したがって、そのまま茶
刈機や剪枝機を使用すると、軌道15が近くなり過ぎた
側では、茶樹の側部を大きく刈り込むことになる。逆に
軌道15が遠くなり過ぎた側では、茶樹の刈り込み不足
となる。その結果、茶樹の横断面形状は、幹を中心とし
て左右非対称なものとなり、品質良好な茶葉の摘採がで
きない。要するに軌道15は、各茶畝間の通路の中央に
敷設し、茶樹はその横断面形状が幹を中心とした左右対
称形状に栽培され、管理されることが好ましいのであ
る。
この点、第6図と第7図に例示した従来の茶園管理装置
は、茶畝間の通路の中央に敷設された軌道の幅寸法が逐
次変化するのに対して、第6図の例では一側の幅広車1
7′の幅寸の範囲で吸収し、第7図の例では一方の脚部
1b′の傾動で吸収することにしているが、それぞれ次
のような問題点がある。
第6図の茶園管理装置の場合は、幅広車17′(又は幅
狭車17)をどちら側の軌道15の上に乗せるかによっ
て架台1と茶畝(茶樹)との相対位置の関係が異なるの
で、毎回の管理作業において前記の関係を正確に記憶し
ておいてその通りに実行しなければならないので、たい
へんに煩わしい。仮に間違えた場合には、茶樹に対する
茶刈機の位置がずれた分だけ茶葉を刈り込み過ぎたり、
又は刈り込み不足を生じて品質の保証ができない。
第7図の茶園管理装置の場合には、軌道15、15の幅
寸の変化に応じて片側の脚部17′が軌道幅の方向に傾
動すると、必然的に架台1の中心と茶樹の中心とがずれ
ることになる。ひいては茶刈機の位置が茶畝の中心とは
一致しないため、結果的に茶樹の横断面形状は左右非対
称となるのでやはり好ましくない。また、軌道の幅寸法
が±20cm以上も変化すると、片側の脚部17′の傾動
のみで対応させると架台1の中心の振れが大きくなりす
ぎ、茶樹の頂部に刈り残しを生じたり、段差を生ずるお
それがあり、大変に不都合になる。
その他、従来の茶園管理装置は、いずれも人の手で押す
手押式の構成であり、特に茶園が多く栽培される丘陵地
や山岳地の傾斜面では、茶園管理装置の移動だけでも多
大な労働力を要し敬遠されがちである。とはいえ動力で
走行する動力式とする場合には、登り坂での登坂力およ
び下り坂での制動力に実用上の難点が多く、未だ実施例
をみないのが実情である。
従って、本発明の目的は、軌道幅の変化に対応して架台
の両脚部が左右対称形状に傾動し、架台の中心は常に軌
道間の中心と一致し、よって茶樹の刈り込み又は茶葉の
摘採は、必然的に幹を中心として左右対称に行なえ、刈
り残しや段差を生ずるおそれがなく、使い勝手の良い軌
道式茶園管理装置を提供することである。
本発明の次の目的は、動力で走行し、登坂力又は下り坂
での制動力に優れた軌道式茶園管理装置を提供すること
である。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、この
発明に係る軌道式茶園管理装置は、図面の第1図〜第5
図に実施例を示したように、 茶畝の幅方向に略水平な横架枠1a及び前記横架枠の両
端部を支持する両脚部1b,1bが茶畝の両側の通路に
敷設された軌道15の上に跨がる門形状に形成され前記
両脚部の車輪17が前記軌道上を走行する架台1と、前
記架台上に搭載された茶刈機7等の管理手段とから成る
軌道式茶園管理装置において、 架台1を構成する略垂直な両脚部1b,1bの上部は略
水平な横架枠1aの両端部と軌道15の幅方向へ常時傾
動可能に連結され、一端を前記両脚部の中間の対称的位
置へピン25で連結された等長のステー2の他端部は前
記横架枠の中央部に垂直に設置されたガイドシャフト4
に沿って昇降自在なスライダ3の対称的位置へピン26
で連結されており、もって両脚部1b,1bは架台1a
の中心が常に軌道間の中心と一致するように左右対称形
状に傾動することを特徴とする。
上記の発明において、両脚部1b,1bが垂直な姿勢で
あるときのスライダ3の位置を中立点とし、前記スライ
ダの昇降変位を弾力的に中立点に拘束する圧縮用のコイ
ルバネ5が、ガイドシャフト4における前記スライダ3
の上下の部位に同スライダの中立位置で釣合う強さのも
のとして設置されていることも特徴とする。
第2の発明は、茶畝の幅方向に略水平な横架枠1a及び
前記横架枠の両端部を支持する両脚部1b,1bが茶畝
の両側の通路に敷設された軌道15の上に跨がる門形状
に形成され前記両脚部の車輪17が前記軌道上を走行す
る架台1と、前記架台上に搭載された茶刈機7等の管理
手段とから成る軌道式茶園管理装置において、 架台1を構成する略垂直な両脚部1b,1bの上部は略
水平な横架枠1aの両端部と軌道の幅方向に常時傾動可
能に連結され、一端な両脚部の中間の対称的位置へピン
連結されたレバー42又は52の他端部が共通な回転体
40又は50と連係されており、もって両脚部は架台の
中心が常に軌道間の中心と一致するように左右対称形状
に傾動することを特徴とする。
作 用 軌道幅の変化にしたがって一方の脚部1bが傾動する
と、この動きは例えばステー2を通じてスライダ3の垂
直方向の変位として伝えられる。スライダ3が変位する
と、この動きは隣りのステー2を通じて他方の脚部1b
に同一の傾動を伝えるので、結局両脚部1b,1bは対
称的に傾動する。よって、架台1の中心と軌道間の中
心、ひいては茶畝の中心(茶樹の幹の位置)とは常に一
致する。
スライダ3の上下に設置したコイルバネ5,5は変位し
たスライダ3を速やかに中立位置へ押し戻す復元力を働
く。したがって、両脚部1b,1bが傾動した際に、架
台重量で軌道15を押す横荷重を軽減する。また、架台
1を軌道15から持ち上げた際に両脚部1b,1bがブ
ラブラ揺れ動くのを防止する。
第2の発明の場合も、一方の脚部1bが軌道幅の変化に
対応して傾動すると、この動きはレバー42又は52と
回転体40又は50とが連係する動作、より具体的には
ラック歯41とピニオン40との噛合い運動(第4
図)、又はレバー52を連結した回転アーム50の回転
変位として(第5図)他方のレバー42又は52へ伝達
され、他方の脚部1bも対称形状に傾動される。従っ
て、架台1の中心の位置は常に軌道間の中心と一致す
る。
実施例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。第1図と第
2図に示した軌道式茶園管理装置は、やはり架台1が茶
畝の両側の通路に敷設された軌道15,15の上に跨が
る門形状とされ(第1図)、その両脚部1b,1bの車
輪17,17で軌道15の上を走行する構成とされてい
る。この架台1はアルミニウム等の金属製軽量形鋼を使
用して組立てられている。架台1を構成する左右の略垂
直な両脚部1b,1bの上端部は、茶畝の幅方向に略水
平な横架枠1aの両端部に設けたブラケット28へピン
軸24で連結され、軌道15の幅方向(第1図の左右方
向)に常時傾動可能とされている。
脚部1bの高さ方向のおよそ中間位置であって、架台1
の前後の両端面(又はいずれか一方の端面)の対称的位
置に、一対をなす等長の2本のステー2,2の一端部
が、ピン軸25により回動可能に連結されている。この
一対のステー2,2の他端部は、横架枠1aの中央部の
両サイドに垂直に設置されたガイドシャット4を昇降自
在なスライダ3の左右対称的位置へピン軸26で連結さ
れている。横架枠1aに固定して垂直に立てた支柱29
の上下部にブランケット30,30を突設し、この上下
のブランケット30,30にガイドシャフト4の上下部
が固定支持されている。スライダ3は内部にベアリング
を具備し、ガイドシャフト4に沿って円滑に昇降動作す
るものとされている。ガイドシャフト4にはまた、前記
スライダ3の上下の部位に圧縮用のコイルバネ5,5が
設置されている。上下のコイルバネ5,5は、架台1の
両脚部1b,1bが垂直姿勢で釣合う強さのものとして
設置されている。上下のコイルバネ5,5は、軌道幅の
変化に応じて両脚部1b,1bが傾動し、スライダ3が
中立点から変位した場合に、中立点への復元力を発揮す
る要素である。
もっとも両脚部1b,1bは対称的配置の2本のステー
2,2′及びスライダ3とにより、云わばスライダリン
ク機構で拘束され、左右対称的な傾動を行なう構成とさ
れているので、上記のコイルバネ5は無くても架台1の
使用上に格別問題はない。ステー2はまた、茶畝の形状
に似せて上向きに湾曲するアーチ形状のものとして実施
することもできる。
架台1は上記のように構成されているので、軌道15,
15の幅寸の変化に応じて両脚部1b,1bがいかなる
傾動をしようとも、同架台1の中心は、茶畝の中心、即
ち茶樹の幹の位置と常に一致し、茶樹の横断面形状は常
に左右対称な好ましい形状となる。ちなみに通常の茶畝
間隔は1.5m〜2.0mぐらいであるから、架台1の
大きさ、即ち両脚部1b,1bの間隔は前記茶畝間隔を
カバーできる範囲で設計、製作すれば良い訳である。例
えば架台1の横幅を1.8mとし、両脚部1b,1bの
傾動が±30cmを許容するようにガイドシャフト4の長
さ、スライダ3の変位ストロークを設計すると、ほとん
ど全ての茶畑の茶園管理に適用可能なものとなる。
上記の架台1には、例えば茶葉の摘採管理用としての茶
刈機7が、第1図と第2図のような態様で搭載される。
即ち、架台1の横架枠1aの中心部に、上述したガイド
シャフト4の支柱29,29間に架設した桁材27で軸
受12を垂直に固定して設け、この軸受12に垂直に通
して支持せしめたねじ軸13が、丸ハンドル11を回す
ことによってねじ運動で上下に昇降可能となされてい
る。そして、茶刈機7の中央側が支持腕6によって前記
ねじ軸13の下部に吊設されている。同茶刈機7の外側
部分は、その部位のねじ軸8が脚部1bの横桟材14へ
吊設され、それはハンドル31によって上下の位置調節
が自在とされ、もって茶刈機7は茶樹の横断面外形に倣
う配置とされている。ハンドル11と31の操作により
茶刈機7の位置決め調節が行なわれる。茶刈機7の外側
部分(茶樹の裾に当たる部分)は、ねじ軸8を止着した
横桟材14の位置を脚部1bの上下方向に一定のピッチ
で予め多数設けてあるピン孔34を選んで上下方向に位
置を調整することができ、位置決めを行なうことができ
る。
上述のようにして架台1に搭載された茶刈機7の架台1
の両脚部1b,1bの傾動に伴なう位置変化に関して述
べると、例えば両脚部1b,1bの間隔が広がる傾動に
つれて、茶刈機7の外側部分も外方へ移動することにな
る。従って、茶樹の横断面形状に合致することになり好
都合である。支持腕6の振れについては、支持腕6の長
さをある程度まで長くすれば小さい振れが済み、たとえ
振れたとしても茶刈機7を反対側の脚部1bの方へ反転
したときと同様に振れるものであるから、茶刈面に多少
の上下は生ずるとしても、第7図の従来例の如く片脚の
み傾動する架台において生ずる程の段差は発生しない。
次に両脚部1b,1bの下部には1台ずつ出力40W、
減速比1/25ぐらいの小型モータ(ギヤードモータ)
9が設置され、各々は横架枠1a上に搭載された小型発
電機16と制御装置を介して電気的に接続されている。
両脚部1b,1bの前後に設けられている二つ(又は二
つ以上でも可)の車輪17、17は、それぞれチエン3
2(又はベルト、タイミングベルト)で同方向へ同一速
度で回転するように一連に連結されている。そして、一
方の車輪17と前記の小型モータ9とがやはりチエン3
3(又はベルト、タイミングベルト)で連結され、かく
して片側2輪、合計4輪全部がモータ駆動される伝動機
構が構成されている。車輪17の溝底部には、軌道15
との摩擦を大にしてスリップを防止するウレタンが付着
されている。2台の小型モータ9,9を同期制御するこ
とにより、架台1はモータ動力で自走し、手押しの必要
は全くない。のみならず、前後輪駆動の方式であるが故
に、車輪17が軌道15上でスリップして走行不能に陥
る心配は全くなく、確実に推進力を発生して円滑に走行
する。その上、強力な登坂力を発揮するので、急斜面に
敷設された軌道15でも支障なく走行する。また、小型
モータ9をリミットスイッチ等で茶畝の終端を検出して
小型モータ9を制御すること、あるいは小型モータ9を
時間又は距離で制御する方法により、この軌道式茶園管
理装置の無人化、自動化運転も可能となる。
もっとも、この4輪駆動方式は、本実施例のように両脚
部1b,1bが架台1の中心が常に軌道間の中心と一致
するように左右対称形状に傾動する架台に限らずに実施
される。例えば第6図又は第7図のような構成の架台の
車輪のモータ駆動方式として実施することが可能であ
る。
また、本実施例の架台1は、上述した摘採機、剪枝機等
の茶刈機7を搭載する場合のほか、摘採した生葉の運搬
用台車又は農薬散布用の台車などとして、各種の茶園管
理作業に多目的に使用することができる。
その他の実施例 架台1の両脚部1b,1bを架台1の中心が常に軌道1
5,15間の中心と一致するように左右対称形状に回動
動作(傾動)せしめる他の手段としては、例えば第4図
に示したギヤー方式がある。これは架台1の中心部にピ
ニオン40が軸45の中心として回転自在に配置され、
このピニオン40と噛合うラック歯41を有する一対の
レバー42,42の他端部が両脚部1b,1bの対称的
位置にピン軸43,43で回動可能に連結されている。
そして、両脚部1b,1bが垂直姿勢である時を中立位
置として、一対のレバー42,42を中立位置に弾力的
に拘速し又は傾動時に中立位置への復元力を働く2本の
引張用バネ44、44が、中立位置で釣合う強さのもの
として2本のレバー42,42間に連結して設置されて
いる。したがって、いずれか一方の脚部1bが軌道幅の
変化に対応して傾動すると、この動きはレバー42のラ
ック歯41とピニオン40との噛合い運動として他方の
レバー42へ伝達され、他方の脚部1bも対称的形状に
傾動される。従って、架台1の中心の位置は常に軌道間
の中心と一致する訳である。
また、第5図にはリンク方式の手段を示している。やは
り架台1の中心位置に回転アーム50が軸53を中心に
回転自在に設置され、この回転アーム50の回転中心か
ら等距離の位置にピン51により一対をなすレバー5
2,52の一端が回動自在に連結されている。レバー5
2,52の他端は、両脚部1b,1bの対称的位置にピ
ン軸54で回動可能に連結されている。そして、一対の
レバー52,52を中立位置に拘束し又は傾動時に中立
位置への復元力が働く2本の引張り用バネ55,55が
中立位置で釣合う強さのものとして2本のレバー52,
52間に連結して設置されている。したがって、いずれ
か一方の脚部1bが軌道幅の変化に対応して傾動する
と、この動きはレバー52から回転アーム50の回転変
位として他方のレバー52へと伝えられ、他方の脚部1
bも対称的形状に傾動されるものである。
本発明が奏する効果 以上に実施例と合せて詳述したとおりであって、この発
明に係る軌道式茶園管理装置は、両脚部1b,1bが傾
動可能な構成であるため、軌道15,15の間隔が±2
0cm〜30cmぐらい変化しても円滑に走行可能であり、
その上架台1の中心は常に軌道間の中心に一致するか
ら、軌道間の中心に茶畝の中心、換言すれば茶樹の幹が
位置するように実施すると、茶樹の横断面形状は常に左
右対称形に栽培し管理することができる。従って、茶刈
機7で摘採した生葉に古葉が混ざったり、又は刈り残し
を生ずるような不具合はなく、生葉の品質の維持、向上
に寄与する。
その一方、軌道15の敷設工事は、従来のように茶畑全
体の測量と割付けに基いて行なう必要はなく、茶畝間の
通路の中央又は茶樹の幹が中心となる位置に敷設すれば
良く、測量の手間が大幅に軽減される。また、茶樹の幹
と軌道15との間隔が広すぎたり狭すぎたりする不都合
は生じないのである。
第1図のような態様で茶刈機7を搭載したときは、両脚
部1b,1bの対称的な傾動の故に、同茶刈機7の外側
部分(茶樹の裾に当る部分)が外側へ移動し、茶樹の横
断面形状に一致する姿勢をとるので、茶樹外形(刈込み
面)に段差などを生ずる心配はない。
さらに第6図の従来例のように幅狭車17と幅広車1
7′の区別がなく、また、第7図のように傾動する脚部
1b′と不動の脚部1bの区別も全くないので、架台1
は随意の向きで軌道15,15の上に乗せれば良く、使
用上の面倒さがない。
両脚部1b,1bが垂直姿勢であるときの中立位置を弾
力的に拘束し又は中立位置への復元力を働くバネ5(第
1図)又はバネ44,55(第4,5図)の働きによっ
て両脚部1b,1bが軌道15を内外方向へ押す横力が
軽減されるので、軌道15を支持する杭(第6図参照)
のぐらつきを防止でき、長期の耐用寿命を確保すること
に貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はこの発明に係る軌道式茶園管理装置を
示した正面図と側面図、第3図は第1図のIII矢視部分
の拡大詳細図、第4図と第5図は両脚部を対称的に傾動
せしめる手段の異なる実施例を示した要部説明図、第6
図と第7図は従来の軌道式茶園管理装置の異なる例を示
した斜視図である。 1……架台、7……茶刈機 1a……横架枠、1b……脚部 2……ステー、4……ガイドシャフト 3……スライダ、26……ピン軸 5……コイルバネ、16……小型発電機 9……小型モータ、17……車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衡田 直行 静岡県静岡市小鹿2丁目24番1号 矢崎化 工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−64230(JP,U) 実開 平1−87072(JP,U) 実開 昭54−158758(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】茶畝の幅方向に略水平な横架枠及び前記横
    架枠の両端部を支持する両脚部が茶畝の両側の通路に敷
    設された軌道の上に跨がる門形状に形成され前記両脚部
    の車輪が前記軌道上を走行する架台と、前記架台上に搭
    載された茶刈機等の管理手段とから成る軌道式茶園管理
    装置において、 架台を構成する略垂直な両脚部の上部は略水平な横架枠
    の両端部と軌道の幅方向へ常時傾動可能に連結されてお
    り、一端を前記両脚部の中間の対称的位置へピン連結さ
    れた等長のステーの他端部は前記横架枠の中央部に垂直
    に設置されたガイドシャフトに沿って昇降自在なスライ
    ダの対称的位置へピン連結されており、両脚部は架台の
    中心が常に軌道間の中心と一致するように左右対称形状
    に傾動することを特徴とする軌道式茶園管理装置。
  2. 【請求項2】両脚部が垂直な姿勢であるときのスライダ
    の位置を中立点とし、前記スライダの昇降変位を弾力的
    に中立点に拘束する圧縮用のコイルバネが、ガイドシャ
    フトにおける前記スライダの上下の部位に同スライダの
    中立位置で釣合う強さのものとして設置されていること
    を特徴とする請求項1に記載した軌道式茶園管理装置。
  3. 【請求項3】茶畝の幅方向に略水平な横架枠及び前記横
    架枠の両端部を支持する両脚部が茶畝の両側の通路に敷
    設された軌道の上に跨がる門形状に形成され前記両脚部
    の車輪が前記軌道上を走行する架台と、前記架台上に搭
    載された茶刈機等の管理手段とから成る軌道式茶園管理
    装置において、 架台を構成する略垂直な両脚部の上部は略水平な横架枠
    の両脚部と軌道の幅方向に常時傾動可能に連結されてお
    り、一端を両脚部の中間の対称的位置へピン連結された
    レバーの他端部が共通な回転体と連係されており、両脚
    部は架台の中心が常に軌道間の中心と一致するように左
    右対称形状に傾動することを特徴とする軌道式茶園管理
    装置。
JP1341649A 1989-12-29 1989-12-29 軌道式茶園管理装置 Expired - Fee Related JPH0640778B2 (ja)

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