JPH0640730U

JPH0640730U - 空気調和機の室外機カバー用キャビネット

Info

Publication number: JPH0640730U
Application number: JP8462992U
Authority: JP
Inventors: 伸行林
Original assignee: 伸行林
Priority date: 1992-11-12
Filing date: 1992-11-12
Publication date: 1994-05-31

Abstract

(57)【要約】【目的】耐候性の高い素材で室外機の隠蔽・保護を図る
とともに、風路抵抗、意匠性、省スペース等の設置条件
を向上する。【構成】室外機カバー用キャビネット（１）が、室外機
（２）の外形寸法に合わせて、相対する前面、上面及び
両側面の４面のみからなる筐状体とされるとともに、キ
ャビネット（１）の前面と片方の側面（片側面）に、格
子状に通気孔を形成した前面開口部（６）及び片側面開
口部を設けたものとされる。そして、室外機（２）の配
管接続部（８）が、吸い込み側の風路となる片側面開口
部（７）と反対の側面にくるように室外機（２）を包容
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、空気調和機の室外機カバー用キャビネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、家庭用の空気調和機の室外機カバーは、専用の形状に構成したビニールカバー等が付属品として納品され、シーズン・オフ等必要に応じて取付け・取外しをおこないながら使用してきた。

【０００３】また、機器の隠蔽・保護の観点から、常設される附属機器として空気調和機の収納キャビネットを考慮するとき、従来例においては、ルーバ扉を設けて室内機又は室外機を内蔵し、風路を確保するとともに内部を遮蔽し、見栄えを良くするという構造のものがあった。（例えば実公昭５７−４７６２６号）

【０００４】なかでも、室外機の収納キャビネットについては、通常、送風方向の変更を要しないので、遮蔽目的を主に考慮してルーバの間隔を詰めたり傾斜を大きくしたものがみられる一方、ルーバを排し、キャビネット内部に案内板や仕切板を設けて風路を形成するとともに遮蔽目的も達しようとするものがあった。（例えば実開平３−５２５２８号）

【０００５】また、寒冷地におけるこの種の収納キャビネットでは、積雪により送風量が低下するのを防ぐとともに凍結等の悪影響を阻止する手段（降雪対策構造）を講じたものが知られている。（例えば実開平３−１０３９３８号）

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ビニールカバー等からなる簡易なものでは、使用を重ねるうちに破損や劣化して使用不能になることが避けられないという不都合があった。

【０００７】また、上記収納キャビネットにおけるルーバを有するものについては、遮蔽目的を満たそうとすると風路抵抗を大きくしてしまう場合があり、案内板や仕切板を有するものについては、キャビネット容積を大きくとらなければならず、設置時のスペーシングが問題となる場合があった。

【０００８】今日、家庭用空気調和機等の普及の急増とともに、室外機の設置に関し、戸外放置による機器の劣化や騒音並びに景観等を考慮するとき、常設され耐用年数が長く、設置が手軽で適切な養生を施すことができるカバー用キャビネットが要請されている。

【０００９】本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、耐候性の高い素材で室外機の隠蔽・保護を図るとともに、設置状態で風路抵抗が小さく、しかも意匠性、省スペース等において従来例に比して利点を有する空気調和機の室外機カバー用キャビネットを提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、前面に吹出口、背面に吸込口を備えた空気調和機の室外機の外形寸法に適合し、相対する前面、上面及び両側面の４面からなる室外機カバー用キャビネットにおいて、格子状に通気孔を形成した前面開口部と片側面開口部を設け、室外機を包容するとともに、室外機前面とキャビネット前面開口部との間に形成され、前記吹出口の正面外形寸法とほぼ同等大で上下左右の４周囲を塞ぐ通気補助板を設けたものである。

【００１１】

【作用】

本考案になる室外機カバー用キャビネットは、設置時、吸い込み側では、室外機背面がカバーされることなく開放されているので、キャビネット片側面開口部とともに風路を遮ることがない。また、吹き出し側では、通気補助板が室外機の吹出口からキャビネット前面開口部へ排気を案内するので、運転時における風路抵抗を最小限に抑えることができる。

【００１２】

【実施例】

本考案の一実施例について添付図面を参照して以下説明する。図１は、本考案を具現した室外機カバー用キャビネットの側面断面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ線断面図である。

【００１３】ここで、各図に共通して、１が室外機カバー用キャビネット、２が室外機、３が吹出口、４が吸込口、５が通気補助板、６が前面開口部（通気孔）、７が片側面開口部（通気孔）、８が配管接続部およびＷが壁面である。なお、矢印は風路を示す。

【００１４】図示したとおり、本考案の室外機カバー用キャビネット（１）は、室外機（２）の外形寸法に合わせて、相対する前面、上面及び両側面の４面のみからなる筐状体とされるとともに、キャビネット（１）の前面と片方の側面（片側面）に、格子状に通気孔を形成した前面開口部（６）及び片側面開口部（７）を設けたものとされる。そして、室外機（２）の配管接続部（８）が、吸い込み側の風路となる片側面開口部（７）と反対の側面にくるように室外機（２）を包容するものである。

【００１５】上述したとおりキャビネットの設置時には、室外機（２）背面はカバーされることなく開放されており、壁面（Ｗ）と室外機（２）との間隙は、運転時における吸い込み側の風路となっている。ここで、室外機（２）の設置条件の変更を要しないのはもちろんである。

【００１６】また、内部構造は、室外機（２）前面とキャビネット前面開口部（６）との間に形成され、室外機（２）の吹出口（３）の正面外形寸法とほぼ同等大で上下左右の４周囲を塞ぐ通気補助板（５）を設けたものとされる。

【００１７】そして、室外機（２）に対して、通気補助板（５）の端面を室外機（２）前面の吹出口（３）外周囲に当接させ、該吹出口（３）の上下左右の４周囲を塞ぐように設置し、風路を確保するものである。

【００１８】なお、キャビネット（１）の素材には、耐候性を考慮してステンレス鋼の板材が好適に採用される。（例えば、ＳＵＳ４３０）

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、以上の構成よりなるものであり、これによれば、以下に示す有益な効果を奏する。

【００２０】（１）長期間にわたり配管接続部を含み室外機を隠蔽・保護でき、かつ、設置状態で風路抵抗が小さい利点を有する。

【００２１】（２）防音性、意匠性、省スペース等に優れた効果を求めることができる。

【００２２】（３）本考案が保護される範囲において、機種に応じた寸法・形状の変更が容易であり、手軽に設置できるので、特に種々の家庭用空気調和機の室外機カバーとして利便性を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の設置状態を示す側面断面図
である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１室外機カバー用キャビネット２室外機３吹出口４吸込口５通気補助板６前面開口部（通気孔）７片側面開口部（通気孔）８配管接続部Ｗ壁面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面に吹出口、背面に吸込口を備えた空
気調和機の室外機の外形寸法に適合し、相対する前面、
上面及び両側面の４面からなる室外機カバー用キャビネ
ットにおいて、格子状に通気孔を形成した前面開口部と
片側面開口部を設け、室外機を包容するとともに、室外
機前面とキャビネット前面開口部との間に形成され、前
記吹出口の正面外形寸法とほぼ同等大で上下左右の４周
囲を塞ぐ通気補助板を設けたことを特徴とする空気調和
機の室外機カバー用キャビネット。