JPH0640630Y2 - 送電線等延線用連結ロープ - Google Patents

送電線等延線用連結ロープ

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JPH0640630Y2
JPH0640630Y2 JP1989049136U JP4913689U JPH0640630Y2 JP H0640630 Y2 JPH0640630 Y2 JP H0640630Y2 JP 1989049136 U JP1989049136 U JP 1989049136U JP 4913689 U JP4913689 U JP 4913689U JP H0640630 Y2 JPH0640630 Y2 JP H0640630Y2
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rope
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政昭 古株
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Ashimori Industry Co Ltd
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Ashimori Industry Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、光ファイバー複合架空地線の如き送電線等を
延線するに際して、延線径間の両端鉄塔及び各中間鉄塔
間に支持金具を介して張り渡された支持線上で、送電線
等を抱持し前記支持金具を越して滑動する搬機群を、連
結し牽引する送電線等延線用連結ロープに関する。
〔従来の技術〕
近年、特に光ファイバー複合架空地線(以下、OPGWと言
う)の延線工法として、延線径間の鉄塔間に支持線を張
り渡し、当該支持線上をOPGWを抱持し連結ロープによっ
て牽引された、搬機が両端柱及び各中間柱で前記支持線
を支持する支持金具を越して滑動することによりOPGWを
能率よく損傷することなく延線する工法が行われてい
る。
その一例として、延線径間の各鉄塔Tの旧地線GWを、該
旧地線GWを滑動してきた搬機Bが通過可能な支持金具HG
で支持し直し、両端鉄塔Tより旧地線GWに接続して引き
下ろした線W上の一端より支持線Kを抱持して連結ロー
プRにより連なった搬機群Bを自走車LWによりけん引し
て終端鉄塔迄行き着いた後、支持線Kの緊張を強め、旧
地線GWを弛めることにより上下線の反転を行う。つぎ
に、第6図に示すように、上位置となった支持線Kに吊
架して旧地線GWを抱持する搬機B群の終端にOPGWを抱持
した搬機B群を連結して、搬機Bの連結ロープR及び旧
地線GWを巻き取ることにより旧地線GWの撤去、及びOPGW
延線を行う。そして、該OPGWが終端鉄塔迄行き着いた
後、OPGWの緊張を強め、支持線Kを強めることにより上
下線の反転を行い、上位線となったOPGWによって吊架さ
れた搬機B群内に抱持された支持線Kを搬機Bの連結ロ
ープRを巻き取ることによって撤去した後各鉄塔の支持
金具HGを架線金具Cと取り替え、緊線するOPGWの延線工
法がある(特開昭62-260508公報参照)。
上述の延線工法においては、搬機B群が重要な役割を果
たし、この多数の搬機B及び搬機B群を連結し牽引する
ための連結用ロープは、繰り返し使用される。従来、第
7図に示すように、この連結用ロープRとしては、ポリ
エステル等の合成繊維を12打又は16打により編組したブ
レードロープが使用され、このブレードロープに搬機を
固定するにあたっては、該ブレードロープ内の所定間隔
毎に、位置決め用球R1を挿入してその上より螺合式のス
トッパR2を被嵌し、搬機の固定枠内に挿入できるように
なっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、合成樹脂を編組した連結用ロープRにお
いては、位置決め用球R1を挿入しスットパR2との間で挟
持し、このスットパR2で各搬機を連結固定しているの
で、挿入された位置決め用球R1とスットパR2との間でブ
レードロープが損傷しやすく、耐久性に劣り、数回の使
用又は使い捨てになるという問題があった。また、合成
繊維を編組したブレードロープは、径が大きく重量も重
くなる他、無停電工法の場合、ブレードロープが雨で濡
れると誘電加熱でブレードロープが切断するという問題
点もあった。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、耐久性に優
れ、軽量コンパクトで、誘電加熱でロープが切断するこ
とのない送電線等延線用連結ロープを提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案における送電線等延
線用連結ロープは、延線径間の両端鉄塔及び各中間鉄塔
間に支持金具を介して張り渡された支持線上で、送電線
等を抱持し前記支持金具を越して滑動する搬機群を、連
結し牽引する送電線等延線用連結ロープにおいて、前記
の各連結ロープは、高張力低伸度繊維を引揃、撚合又は
編組した芯体の表面に合成樹脂の被覆層を形成したロー
プであって、前記搬機を連結固定するためのスリーブを
このロープ途中の前記被覆部外周に対して所定間隔毎に
圧着したものである。
そして、前記被覆層の合成樹脂がポリウレタン樹脂が好
ましい。
また、前記被覆層の合成樹脂の硬度(JISA)が90以上で
あるものが好ましい。
〔作用〕
被覆層を介してロープに圧着されたスリーブは各搬機と
の連結牽引によって芯体を傷つけることなく、低伸度繊
維の芯体はロープ張力によるロープ径の変化をほとんど
なくしスリーブの位置ずれを防ぎ、被覆層内の芯体は水
を含まず無停電工法での誘電加熱を起さず、高張力繊維
の芯体と表面の合成樹脂被覆層よりなるロープは小径と
なって外力から芯体を保護する。
そして、ポリウレタン樹脂による被覆層は、芯体をしっ
かりと保護する。
また、硬度90以上の合成樹脂の被覆層は、芯体へのスリ
ーブ圧着力の伝達を良くし、スリーブの圧着を強力にす
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、延線用連結ロープの斜視図、第2図は、スリ
ーブの圧着位置を示す図、第3図は、搬機の正面図、第
4図は、搬機の側面図、第5図は、延線用連結ロープと
搬機の連結固定手段を示す斜視図である。
第1図において、延線用連結ロープ1は、芯体2及び被
覆層3から成るロープ4に、スリーブ5を圧着したもの
である。
芯体2は、高張力低伸度繊維である芳香族ポリアミド繊
維〔例えばケブラー(デュポン社商標)〕1500デニール
の7本を撚合したヤーン6にポリウレタン樹脂を含浸さ
せこれを7本撚合してストランド7とし、更にこれを7
本撚合したものである。なお、高張力低伸度繊維として
は、芳香族ポリアミド繊維の他に芳香族ポリエステル繊
維、炭素繊維、ガラス繊維等が用いられる。また、撚合
によるものの他、引揃又は編組した芯体2でもよい。
被覆層3は、合成樹脂としてポリウレタン樹脂(例えば
日本ミラクトラン社E395)を芯体2の表面に一体的に押
出被覆成形して形成されたものである。なお、合成樹脂
の被覆層としては、ポリウレタン樹脂の他にポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。中で
も、ポリウレタン樹脂は機械的強度が優れており最適で
ある。また合成樹脂の硬度(JISA)90以上のものが、後
に説明するフリーブ5の圧着力を芯体2に充分に伝達す
るので最適である。
スリーブ5は、ロープ4外周の所定間隔毎に一対のアル
ミ製円筒状スリーブを挿入した後、プレス成形にて圧着
し一体化したものである。第1図示の例では、スリーブ
5は中央付近でプレス成形された後、スリーブ両端での
かえりを無くすため両端付近もプレス成形してピーナツ
状としたものである。第2図に示すように、スリーブ5,
5は2個間隔Lを隔てて向かい合うように配置されてお
り、この2個のスリーブ5,5がピッチPで多数設けられ
ている。そして、この2個のスリーブ5,5の間隔Lの間
に後に説明する各搬機が連結固定され搬機群となる。
つぎに、第3図及び第4図に基づいて、搬機の一例を説
明する。搬機10は、搬送ローラ11,11と12,12を有するガ
イド体13,14を上下対称に配置し、これらのガイド体13,
14を左右一対のスライド回転板15,16で連結したもので
ある。ガイド体13,14は断面L字型で円弧状の摺動鍔17,
18を有しており、この摺動鍔17,18にスライド回転板15,
16の案内輪19,20が係合している。そして、スライド回
転板15,16は多数の案内輪付辺21(図示の例では11枚)
を有しており、その案内輪付辺21の間は嵌入溝22となっ
ている。このような構造の搬機10は、支持線K上をガイ
ド体13の搬送ローラ11,11で滑動し、ガイド体14の搬送
ローラ12,12でOPGWを抱持しつつ、ストッパホルダ23で
連結固定される延線用連結ロープ1で牽引されるように
なっている。そして、第6図示のように、搬機1が支持
金具HGに至ると、スライド回転板15,16の嵌入溝22がU
字型枠HG1を受け止め、搬機1が牽引されることにより
スライド回転板15,16は自ずと回転し、U字型枠HG1跨ぐ
ように通過するものである。このスライド回転板15,16
が回転しても、ガイド体13,14の摺動鍔17,18には少なく
とも2以上の案内輪付辺21で係合して、ガイド体13,14
はスライド回転板15,16と連結状態を保つようになって
いる。なお、この搬機1は上下対称であるので反転自在
となっている。
つぎに、第4図に基づいて、延線用連結ロープ1と搬機
10の連結固定手段を説明する。搬機10のストッパホルダ
23はロープ挿通孔24を有しており、スリーブ5外径はこ
のロープ挿通孔24より小さいので、延線用連結ロープ1
はストッパホルダ23に挿通可能となっている。この延線
用連結ロープ1に搬機10を固定するにあたっては、先
ず、一対のスリーブ5,5間に搬機1のストッパホルダ23
を位置させる。ついで、ロープ挿通孔24より外径の大き
いストッパ25をホルダ端部23aとスリーブ5との間の延
線用連結ロープ1に嵌着し該ストッパ25を介し搬機1を
スリーブ5に固定する。なお、この実施例においては、
延線用連結ロープ1の所定間隔毎に2個のスリーブ5,5
を圧着し、スリーブ5,5に被嵌したストッパ25間で搬機
1を固定したが、所定間隔毎に一個のスリーブを圧着
し、ストッパホルダのロープ挿通孔間にてスリーブを直
接的にボルト等で固定する連結固定手段とすることもで
きる。そして、このようなスリーブ5に牽引力が作用し
ても、高張力低伸度繊維を引揃、撚合又は編組した芯体
の表面に合成樹脂の被覆層を形成し、スリーブをこのロ
ープの外周に圧着しているので、ロープ全体が牽引力を
支えて繰り返し使用に耐えるようになる。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
搬機群を連結し牽引する送電線等延線用連結ロープは、
高張力低伸度繊維を引揃、撚合又は編組した芯体の表面
に合成樹脂の被覆層を形成し、前記搬機を連結固定する
ためのスリーブをこのロープ途中の前記被覆部外周に対
して所定間隔毎に圧着したものとし、搬機との連結固定
で芯体を傷つけることなくスリーブを介して確実に搬機
を固定するようにしたので、何回も繰り返して使用する
ことができ、また、誘電加熱によるロープ切断がないの
で、無停電工法に特に最適であり、ロープの軽量化を図
ることができる。
そして、被覆層の合成樹脂にポリウレタン樹脂を用いる
ことにより、耐久性が向上し繰り返し使用回数を増加さ
せる。
更に、合成樹脂の硬度90以上とすることによりスリーブ
の圧着を強力にして、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、延線用連結ロープの斜視図、第2図は、スリ
ーブの圧着位置を示す図、第3図は、搬機の正面図、第
4図は、搬機の側面図、第5図は、延線用連結ロープと
搬機の連結固定手段を示す斜視図、第6図は、搬機によ
る送電線等の延線状態を示す図、第7図は、従来の送電
線等延線用連結ロープを示す斜示図である。 1……延線用連結ロープ、 2……芯体、 3……被覆材、 4……ロープ、 5……スリーブ、 10……搬機、 HG……支持金具、 K……支持線、 OPGW……光ファイバー複合架空地線(送電線等)。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】延線径間の両端鉄塔及び各中間鉄塔間に支
    持金具を介して張り渡された支持線上で、送電線等を抱
    持し前記支持金具を越して滑動する搬機群を、連結し牽
    引する送電線等延線用連結ロープにおいて、 前記連結ロープは、高張力低伸度繊維を引揃、撚合又は
    編組した芯体の表面に合成樹脂の被覆層を形成したロー
    プであって、前記の各搬機を連結固定するためのスリー
    ブをこのロープ途中の前記被覆層外周に対して所定間隔
    毎に圧着したことを特徴とする送電線等延線用連結ロー
    プ。
  2. 【請求項2】前記被覆層の合成樹脂がポリウレタン樹脂
    である請求項1記載の送電線等延線用連結ロープ。
  3. 【請求項3】前記被覆層の合成樹脂の硬度(JISA)が90
    以上である請求項1又は2記載の送電線等延線用連結ロ
    ープ。
JP1989049136U 1989-04-25 1989-04-25 送電線等延線用連結ロープ Expired - Lifetime JPH0640630Y2 (ja)

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JPH02140999U JPH02140999U (ja) 1990-11-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3789485A (en) * 1973-01-24 1974-02-05 Artos Engineering Co Method and apparatus for producing flexible fiber optical light conductors
JPS6348719Y2 (ja) * 1987-02-05 1988-12-14

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