JPH0640408U - 圧力補償弁 - Google Patents

圧力補償弁

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JPH0640408U
JPH0640408U JP7526192U JP7526192U JPH0640408U JP H0640408 U JPH0640408 U JP H0640408U JP 7526192 U JP7526192 U JP 7526192U JP 7526192 U JP7526192 U JP 7526192U JP H0640408 U JPH0640408 U JP H0640408U
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 弁本体２０に入口ポート２３と出口ポート２
４を連通、遮断する弁２５を設けてチェック弁部２８と
し、前記弁本体２０に第１・第２・第３ポート２９，３
０，３１を形成し、第２ポート３０と第３ポート３１を
連通・遮断するスプール３２を嵌挿して第１圧力室３３
と第２圧力室３４を構成し、そのスプール３２をばね３
６で押して弁２５に当接し、前記弁２５の径をスプール
３２の径よりも小さくする。 【効果】 第１圧力室３３の圧力と第２圧力室３４の圧
力の大小によってスプール３２、弁２５より入口ポート
２３と出口ポート２４の圧力を調整し、入口ポートと出
口ポートの開口面積が負荷圧によって制御されるから、
１つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のアクチュエータに
供給する油圧回路に設けることでシャトル弁を用いずに
各アクチュエータに流量を分配して供給できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、１つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のアクチュエータに流量分配し て供給する油圧回路等に用いられる圧力補償弁に関する。
【０００２】
【従来の技術】
本出願人は先に図１に示す圧力補償弁を提案した。 すなわち、弁本体１に入口ポート２と出口ポート３を連通・遮断する弁４を設 けてチェック弁部５とし、前記弁本体１に、第１ポート６に連通した第１圧力室 ７の圧力で第２ポート８と第３ポート９を連通し、第３ポート９に連通した第２ 圧力室１０の圧力で第２ポート８と第３ポート９を遮断するスプール１１を設け て減圧弁部１２とし、前記スプール１１をばね１３で第２ポート８と第３ポート ９を遮断する方向に押して前記弁４に当接した圧力補償弁。
【０００３】 かかる圧力補償弁であれば、第１圧力室７の圧力が第２圧力室１０の圧力より も高い時にはスプール１１が弁４より離れて入口ポート２の圧力と出口ポート３ の圧力が等しくなると共に、第１圧力室７の圧力と第２圧力室１０の圧力が等し くなり、第１圧力室７の圧力が第２圧力室１０の圧力よりも低い時にはスプール １１で弁４が遮断方向に押されて出口ポート３の圧力が入口ポート２の圧力より も第２圧力室１０と第１圧力室７の圧力差だけ低くなる。 このようであるから、この圧力補償弁を図２に示すように油圧ポンプ１４の吐 出圧油を複数のアクチュエータ１５に方向制御弁１６で供給する油圧回路に設け ることでシャトル弁を用いずに１つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のアクチュエ ータに流量分配して供給できる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
かかる圧力補償弁は弁４の径ｄ1 とスプール１１の径ｄ2 が同一であるから、 第１圧力室７の圧力と第２圧力室１０の圧力差によりスプール１１が押される力 と、入力ポート２の圧力と出口ポート３の圧力の圧力差により弁４が押される力 が同一となってアクチュエータに作用する負荷の大小によらず各スプール１１毎 に所定の分流比を保つようになる。
【０００５】 このために、例えばアクチュエータ１５が左右走行用油圧モータの場合に直進 走行時には左右走行用油圧モータに作用する負荷が等しく負荷圧が等しいから同 一流量が供給されても問題がないが、左右に旋回走行する時にも左右走行用油圧 モータに同一流量が供給されるので左右走行用油圧モータの回転数が同一となっ て旋回走行し難くなる。 なぜなら、旋回走行する時には旋回方向と反対側の走行用油圧モータが速く回 転した方が旋回走行し易くなるためである。
【０００６】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした圧力補償弁を提供するこ とを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
弁本体２０に入口ポート２３と出口ポート２４を連通・遮断する弁２５を設け てチェック弁部２８とし、前記弁本体２０に、第１ポート２９に連通した第１圧 力室３３の圧力で第２ポート３０と第３ポート３１を連通し、第３ポート３１に 連通した第２圧力室３４の圧力で第２ポート３０と第３ポート３１を遮断するス プール３２を設けて減圧弁部３９とし、前記スプール３２をばね３６で第２ポー ト３０と第３ポート３１を遮断する方向に押して前記弁２５に当接し、前記弁２ ５を径をスプール３２の径よりも小さくした圧力補償弁。
【０００８】
【作 用】
第１圧力室３３の圧力が第２圧力室３４の圧力よりも高い時にはスプール３２ が弁２５より離れて入口ポート２３の圧力と出口ポート２４の圧力が等しくなる と共に、第１圧力室３３の圧力と第２圧力室３４の圧力が等しくなり、第１圧力 室３３の圧力が第２圧力室３４の圧力よりも低い時にはスプール３２で弁２５が 遮断方向に押されて出口ポート２３の圧力が入口ポート２４の圧力よりも第２圧 力室３４と第１圧力室３３の圧力差だけ低くなるし、入口ポート２３と出口ポー ト２４の開口面積は第２圧力室３４の圧力と第１圧力室３３の圧力差に比例して 小さくなる。
【０００９】
【実 施 例】
図３に示すように、弁本体２０には一側孔２１と他側孔２２が相対向して形成 され、その一側孔２１には入口ポート２３出口ポート２４が形成してあると共に 、弁２５が嵌挿され、その弁２５はプラグ２６に設けたストッパ杆２７で図示位 置より左方に摺動しないように規制されてチェック弁部２８を構成している。 前記他側孔２２には第１・第２・第３ポート２９，３０，３１が形成されてい ると共に、スプール３２が嵌挿されて第１ポート２９に開口した第１圧力室３３ と第３ポート３１に開口して第２圧力室３４を構成し、そのスプール３２はピス トン３５との間に設けたばね３６で左方に押されてスプール３２に一体的に設け た押杆３７が透孔２０ａより突出して前記弁２５をストッパ杆２７に当接しかつ 各ポートを遮断し、第１圧力室３３内の圧力でスプール３２が右方に摺動すると 油孔３８で第２ポート３０と第３ポート３１を連通するようになって減圧弁部３ ９を構成している。前記ピストン３５はプラグ３５ａに当接している。 前記弁２５の径ｄ1 はスプール３２の径ｄ2 よりも小さくなっている。
【００１０】 前記入口ポート２３と第２ポート３０は油圧ポンプ４０のポンプ吐出路４１に 接続してポンプ吐出圧が供給され、出口ポート２４に供給路４２が接続し、第１ ポート２９が負荷圧導入路４３に接続して第１制御圧が供給され、第３ポート３ １が負荷圧検出路４４に接続して第２制御圧が供給される。
【００１１】 次に作動を説明する。 油圧ポンプ４０のポンプ吐出圧が低圧で負荷圧導入路４３、負荷圧検出路４４ の圧力がゼロの時には弁２５、スプール３２が図３に示す位置となって供給路４ ２の圧力で弁２５が摺動して出口ポート２４と入口ポート２３が遮断して逆流を 防止する。 油圧ポンプ４０のポンプ吐出圧が高くなると弁２５が押されて入口ポート２３ と出口ポート２４が連通して出口ポート２４より供給路４２が供給され、さらに ストロークエンドまで弁２５が摺動すると第２ポート３０と第３ポート３１が連 通する。 前述の状態で第１制御圧（第１圧力室３３の圧力）が第２制御圧（第２圧力室 ３４の圧力）より高い場合にはスプール３２が右方に押されて第２ポート３０が 油孔３８で第３ポート３１に連通して第３ポートの圧力、つまり第２制御圧は第 １制御圧に見合う圧力となり、ポンプ吐出圧と供給路４２の供給圧は等しくなる 。 前述の状態で第２制御圧（第２圧力室３４の圧力）が第１制御圧（第１圧力室 ３３の圧力）より高い場合にはスプール３２が左方に押されて第２ポート３０と 第３ポート３１が遮断し、押杆３７で弁２５を入口ポート２３と出口ポート２４ を遮断する方向に押すので入口ポート２３と出口ポート２４の開口面積が小さく なって供給圧がポンプ吐出圧より低くなる。
【００１２】 このように、減圧弁部３９の第１圧力室３３に供給される第１制御圧が第２圧 力室３４に供給される第２制御圧よりも高い時には第２ポート３０と第３ポート が連通して、ポンプ吐出圧が減圧されて第３ポート３１の圧力（第２制御圧）が 第１ポート２９の圧力（第１制御圧）と同一となると共に、入口ポート２３の圧 力（ポンプ吐出圧）と出口ポート２４の圧力（供給圧）が同一となる。 同様に第１制御圧よりも第２制御圧が高い場合には第２ポート３０と第３ポー ト３１が連通せずにポンプ吐出圧が第３ポート３１に供給されないと共に、弁２ ５により入口ポート２３と出口ポート２４の開口面積が減少して供給圧はポンプ 吐出圧よりも第２制御圧と第１制御圧の差圧分だけ低くなる。
【００１３】 以上の様であるから、図４に示すように１つの油圧ポンプ４０の吐出圧油を複 数のアクチュエータ４５に供給する油圧回路において、供給路４２を方向制御弁 ４６の入口ポートに接続し、負荷圧導入路４３に自己のアクチュエータの負荷圧 を導入し、負荷圧検出路４４を各圧力補償弁毎に連通すれば、従来と同様に各ア クチュエータに流量分布して供給できる。
【００１４】 以上の説明は従来と同一であり、図示の実施例では弁２５の径ｄ1 がスプール ３３の径ｄ2 より小さいのでアクチュエータ４５の負荷が異なって自己の負荷圧 が異なる場合には自己の負荷圧が低い方の圧力補償弁の入口ポート２３と出口ポ ート２４が開口面積の開口面積が従来より小さくなり、少量の圧油が供給される 。
【００１５】 例えば図４において左側のアクチュエータ４５が左側走行用油圧モータ、右側 のアクチュエータ４５が右側走行用油圧モータであり、右側に旋回走行する場合 には、左側走行用油圧モータの負荷が右側走行用油圧モータよりも大きくなり、 左側の自己の負荷圧が右側の自己の負荷圧よりも高くなる。 このために右側の圧力補償弁の弁２５の開口面積が左側よりも小さくなって油 圧ポンプ４０の吐出圧油における右側の圧力補償弁を流通する油量が左側よりも 少なくなって左側走行用油圧モータが右側走行用油圧モータよりも速く回転して 右側に旋回走行し易くなる。
【００１６】
【考案の効果】
第１圧力室３３の圧力が第２圧力室３４の圧力よりも高い時にはスプール３２ が弁２５より離れて入口ポート２３の圧力と出口ポート２４の圧力が等しくなる と共に、第１圧力室３３の圧力と第２圧力室３４の圧力が等しくなり、第１圧力 室３３の圧力が第２圧力室３４の圧力よりも低い時にはスプール３２で弁２５が 遮断方向に押されて出口ポート２４の圧力が入口ポート２３の圧力よりも第２圧 力室３４と第１圧力室３３の圧力差だけ低くなるし、入口ポート２３と出口ポー ト２４の開口面積は第２圧力室３４の圧力と第１圧力室３３の圧力差に比例して 小さくなる。 このようであるから、この圧力補償弁を油圧ポンプの吐出圧油を複数のアクチ ュエータに供給する油圧回路に設けることでシャトル弁を用いずに１つの油圧ポ ンプの吐出圧油を複数のアクチュエータに流量分配して供給できるし、負荷圧の 高い方のアクチュエータに多量の圧油を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の圧力補償弁を示す断面図である。
【図２】従来の圧力補償弁を用いた圧油供給装置の説明
図である。
【図３】本考案の圧力補償弁を示す断面図である。
【図４】本考案の圧力補償弁を用いた圧油供給装置の説
明図である。
【符号の説明】
２０…弁本体、２３…入口ポート、２４…出口ポート、
２５…弁、２８…チェック弁部、２９…第１ポート、３
０…第２ポート、３１…第３ポート、３２…スプール、
３３…第１圧力室、３４…第２圧力室、３６…ばね、３
９…減圧弁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 弁本体２０に入口ポート２３と出口ポー
    ト２４を連通・遮断する弁２５を設けてチェック弁部２
    ８とし、前記弁本体２０に、第１ポート２９に連通した
    第１圧力室３３の圧力で第２ポート３０と第３ポート３
    １を連通し、第３ポートに連通した第２圧力室３４の圧
    力で第２ポート３０と第３ポート３１を遮断するスプー
    ル３２を設けて減圧弁部３９とし、 前記スプール３２をばね３６で第２ポート３０と第３ポ
    ート３１を遮断する方向に押して前記弁２５に当接し
    た、前記弁２５の径をスプール３２の径より小さくした
    ことを特徴とする圧力補償弁。
JP1992075261U 1992-10-23 1992-10-29 圧力補償弁 Expired - Lifetime JP2605587Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992075261U JP2605587Y2 (ja) 1992-10-29 1992-10-29 圧力補償弁
US08/411,817 US5651390A (en) 1992-10-23 1993-10-22 Pressurized fluid supply system
PCT/JP1993/001534 WO1994010454A1 (en) 1992-10-23 1993-10-22 Pressure oil supply system having a pressure compensating valve
KR1019950701574A KR950704617A (ko) 1992-10-23 1993-10-22 가압유 공급장치(Pressurized fluid supply system)
EP93923052A EP0747601B1 (en) 1992-10-23 1993-10-22 Pressure oil supply system having a pressure compensating valve
DE69328382T DE69328382T2 (de) 1992-10-23 1993-10-22 Druckölzufuhrsystem mit druckkompensierendem ventil
US08/600,505 US5784885A (en) 1992-10-23 1996-02-13 Pressurized fluid supply system
US08/742,777 US5845678A (en) 1992-10-23 1996-10-31 Pressurized fluid supply system

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002900A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Komatsu Ltd パイロットバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007002900A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Komatsu Ltd パイロットバルブ

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