JPH0639965Y2 - インサートを有するブロー成形用型構造 - Google Patents

インサートを有するブロー成形用型構造

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JPH0639965Y2
JPH0639965Y2 JP786890U JP786890U JPH0639965Y2 JP H0639965 Y2 JPH0639965 Y2 JP H0639965Y2 JP 786890 U JP786890 U JP 786890U JP 786890 U JP786890 U JP 786890U JP H0639965 Y2 JPH0639965 Y2 JP H0639965Y2
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pin
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die
mold structure
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JP786890U
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和正 守田
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大協株式会社
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、家庭用品、玩具、自動車用部品などに用い
られるプラスチック製ブロー成形品のうち、例えば部品
取付けのためのネジ穴等を有するインサート部材を有す
る製品の成形に用いる型の構造に関するものである。
[従来技術] プラスチック成形品に別部材をインサートするには、成
形すべき型の空洞内に予めこの別部材をセットして固定
しておき、残りの空洞に種々の成形方法により未硬化の
合成樹脂を充填し、その後硬化されることにより、上記
別部材を合成樹脂部分と一体化する方法が用いられてい
る。
このとき、上記別部材を型内に位置決め固定するため
に、従来下記のような各種の方法が知られていた。
負圧により吸引固定する方法。
上記別部材が鉄系の材料であれば、磁力により吸着固
定する方法。
上記別部材にネジ等の穴がある場合は、該当する部材
に型からピンを突設しておき、このピンに嵌合固着する
方法。
但し、このピンの軸線が型抜き方向(成形品の取り出し
方向)と一致しない場合には、更に工夫を要する。即
ち、 このピンを、型に対して出没自在にする。
型抜き方向に着脱可能な「入れ子」を型面に成形し、
これにピンを突設する方法。(例えば特願昭63-310449
号明細書参照) しかしながら、これらの従来方法には、以下のような問
題点がある。
、、の方法は、インサートされる別部材の表面精
度、材質、形状等に制約がある。
、の方法は型やその付属機構が複雑になりまた、作
業が複雑になり工数が多大となる。
[考案の課題] この考案は、穴を有する部品をインサートするブロー成
形用の型構造において、上記した従来技術の諸問題点を
解消して、型抜き作業性の良い型を、簡単な構造により
得ることを課題とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、インサート部材を位置決め固定するための
ピンが型面に固設されるとき、ピンに柔軟性があれば多
少の傾きがあっても無理なく型抜きが可能であることに
着目してなされたものであって、 穴を有する部品をインサートするブロー成形用の型構造
であって、上記穴に着脱自在に嵌合し得るピンを可撓性
材料にて形成し、型表面に突設固定したことを要旨とす
るインサートを有するブロー成形用型構造。にある。
上記可撓性部材は、金属バネ、合成ゴム、軟質プラスチ
ックあるいはこれらの複合により構成することができ
る。
[作用] インサート部材に嵌合し得るピンを、可撓性材料にて成
形したから、ピンに多少の傾きがあっても、成形品を型
抜きする際にピンが自由に型抜き方向になじんで、型抜
き操作を容易にする作用をなす。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面により詳細に説明する。
第1図は、本考案による型構造の断面図を示しており、
1は下型、11は型表面である。2はピンで、その下端21
は下型1にネジ止め等の周知の方法で固着されている。
ピン2の中間部22は、円柱状のストレートな形状をなし
ており、その先端23は円錐状に先とがり形状となってい
る。
このピン2は、例えばゴム弾性を有するシリコン樹脂、
弗素樹脂等の材料より成り、ほど良い可撓性と、耐摩耗
性とを具備する。また、ブロー成形される合成樹脂の軟
化温度は140°〜160°であるから、これと接触するピン
2はこの温度以上の耐熱性が要求され、上記材料が適切
である。
そしてこのピン2は、型表面11に対しては法線方向であ
るが、型抜き方向(矢印A)に対してはわずかな角度
(およそ20°以下)だけ傾いて設けられている。
第5図〜第7図は、本考案の型構造によって成形される
製品の一例である自動車用スポイラーを示している。
3はスポイラーで、全体に細長いバナナ形状をしてお
り、断面袋状となっている。下面に2カ所取付面31、31
を有し、ほゞ全体が熱可塑性樹脂の一種である変性ポリ
フェニレンオキサイド(例えば、商品名ノリル、ザイロ
ン)や、ポリプロピレンその他の適当な材料でブロー成
形される。
取付面31、31には、各2個のナット35、35が合成樹脂部
分32に対してインサートされ、互いに固着している。こ
のナット35は、第1図、第2図にその断面を示すよう
に、俗称「鬼目ナット」と呼ばれて、その外周に複数の
突起36を備えており、ナット35の抜け止めと、締付時の
回り止めとの作用をしている。
なお、4は車体の一部であるトランクリッドで上記のス
ポイラー3がボルト等により締付け、取付けられる。
このスポイラー3の製造工程を説明する。
第1図に示す下型1が型開き状態にあるとき、下型1に
設けられたピン2のそれぞれにナット35を挿入する。次
いでパリソン(軟化した合成樹脂の袋体)を垂下させ、
型締めを行ない、パリソン内に圧縮空気を吹き込む。
(公知のブロー成形の工程) このとき、ナット35の周囲およびナット35の上面から露
出したピンの先端23の周囲は、軟化した合成樹脂が取り
囲み、これが次第に冷却、硬化して合成樹脂部分32を形
成する。(第1図鎖線) 次に、型開きを行ない、成形品(スポイラー)3を下型
から型抜きを行なうが、型抜き方向Aとピン2の方向と
が一致していなくても、ピン2が可撓性を有しているた
め撓みながら型抜きが達成される。(第2図参照) 第3図は、ピンの異なる実施例を示すもので、鋼線5
(ピアノ線)を蔓巻き状に密着巻きして、ピン形状を形
成し、これを適当な方法で下型1に固着する。他の条件
は、第1図、第2図の実施例の場合と全く同じ。
この鋼線5によるピンは、線径が太過ぎると可撓性に乏
しく、また、ナット35のネジ山と引っかかりが生ずる懸
念があるが、線径0.5mm程度のものを密着巻きすれば、
その懸念は解消し、耐摩耗性に富むピンが得られる。
第4図は、更に異なるピンの実施例を示しており、鋼線
による蔓巻きコイルスプリング61の周囲を、シリコン樹
脂、弗素樹脂等62でかこんで、全体にピン形状を形成し
たものである。
この実施例の場合は、第1図、第2図の実施例の場合し
同様に外周が弾性体で形成されているから、ナット35の
内径とピンの外径とを適切に選べば、ほど良い密嵌状態
が得られ、下型1の型表面11が鉛直面である場合や下向
き面の場合にも、ナット35が落下せずに装着固定できる
可能性がある。そのうえ、補強のための鋼線61が入って
いるから適当な可撓性と耐久性が得られる。
[考案の効果] インサート部材を仮止め固定するためのピンを可撓性材
料にて形成したから、ピンの軸線方向と型抜き方向とに
多少の角度があっても、(製品の設計上インサート部材
が傾斜して設けられる場合と、型やインサート部材の製
作誤差により角度が生ずる場合を含む)型抜きは軽微な
力で容易に行なわれ、型の各部や製品(例えばネジ山)
を傷付けることはない。
なお、ピンの軸線方向と型抜き方向とに角度がない場合
であっても、本考案の可撓性ピンを用いれば、製品を型
からはずす際に無理が生じないから、製品や型具を損傷
する懸念がない。
また、ピンはゴム状弾性を有する樹脂もしくは鋼線の蔓
巻き体という簡単な構造であるから、安価に製造でき、
型面への加工も少なく、既製の型への改造も容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す。 第1図は、本考案の型構造の要部の縦断面図である。第
2図は、第1図に示す型構造において、ブロー成形品を
型抜きする過程を説明する縦断面図である。 第3図は、本考案に用いるピンの異なる実施例を示す縦
断面図であり、第4図は更に異なる実施例のピンを示す
縦断面図である。 第5図〜第7図は、本考案による構造の型によりブロー
成形される製品の一例である自動車用スポイラーを示
し、第5図はその平面図、第6図は正面図(自動車の後
側より見たところ)、第7図は、第6図におけるVII〜V
II線に沿った断面図である。 [主な符合の説明] 1……下型、2……ピン 3……ブロー成形品(自動車用スポイラー) 35……インサート部品(ナット) 5、61……鋼線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穴を有する部品をインサートするブロー成
    形用の型構造であって、上記穴に着脱自在に嵌合し得る
    ピンを可撓性材料にて形成し、型表面に突設固定したこ
    とを特徴とするインサートを有するブロー成形用型構
    造。
JP786890U 1990-01-29 1990-01-29 インサートを有するブロー成形用型構造 Expired - Lifetime JPH0639965Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP786890U JPH0639965Y2 (ja) 1990-01-29 1990-01-29 インサートを有するブロー成形用型構造

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JP786890U JPH0639965Y2 (ja) 1990-01-29 1990-01-29 インサートを有するブロー成形用型構造

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Publication Number Publication Date
JPH03100418U JPH03100418U (ja) 1991-10-21
JPH0639965Y2 true JPH0639965Y2 (ja) 1994-10-19

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ID=31511519

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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IT1401106B1 (it) * 2010-07-02 2013-07-12 Automobili Lamborghini Spa Processo, stampo, dispositivi e kit per fabbricare prodotti in materiali compositi, nonche' prodotti fabbricati con questo processo e/o con questi mezzi
JP5826718B2 (ja) * 2012-06-27 2015-12-02 アイコトレーディング 株式会社 インサート部材を有する成形品の射出成形方法

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JPH03100418U (ja) 1991-10-21

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