JPH0639817Y2 - 自動塗装装置 - Google Patents

自動塗装装置

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JPH0639817Y2
JPH0639817Y2 JP14970889U JP14970889U JPH0639817Y2 JP H0639817 Y2 JPH0639817 Y2 JP H0639817Y2 JP 14970889 U JP14970889 U JP 14970889U JP 14970889 U JP14970889 U JP 14970889U JP H0639817 Y2 JPH0639817 Y2 JP H0639817Y2
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JP
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vehicle body
support
vehicle
coating
roof
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英則 鈴木
隆宏 水野
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の自動塗装装置に関する。
(従来技術) 門形の支持構造体に懸架され、車体の左右方向に往復駆
動されつつ、車体の屋根部を下向きに塗装する自動塗装
装置が知られている。かかる従来の自動塗装装置は、塗
装される車の車種に応じて自動塗装装置の高さが設定さ
れた後は、前記被塗装車の塗装中は自動塗装装置の高さ
は前記設定高さに保持され、被塗装車が前方または後方
に移動して前記門形の支持構造体を通過する際に車体左
右方向に往復駆動されつつ、被塗装車の屋根部を塗装す
るのが一般であった。そして、前記所定高さは、車体屋
根部の最高点と自動塗装装置の塗装ガンとの距離を、塗
膜にたれを生じない程度の距離とすることにより、決定
されていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、車両の屋根部は前後・左右に湾曲した局面で構
成されているために、従来の一定高さに保持された自動
塗装装置では、車体屋根部の最高点がある屋根部中央
と、車体屋根部の最低点がある屋根周縁とでは、塗装ガ
ンと車体屋根部との距離が異なることになり、該距離の
大きな屋根周縁で充分な厚さの塗膜が得られず、塗装作
業者による屋根周縁の補正塗装が必要になり、このため
塗装作業の効率が低いという問題があった。
したがって、本考案の目的は、車体屋根部の中央と周縁
とで塗装ガンと車体屋根部との距離をほぼ一定に保持す
ることができ、ひいては、車体屋根部の中央と周縁とで
塗膜の厚さをほぼ均一にすることができる自動塗装装置
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案においては、上記課題を解決するために、塗装ガ
ンを車体前後方向に支持すると共に車体左右方向に往復
駆動される支持体と、該支持体に車体前後方向に移動可
能に取付けられた連結体と、該連結体に車体左右方向に
摺動可能に且つ軸線回りに回動可能に係合し、前記連結
体を介して前記支持体を車体上下方向に支持する車体左
右方向に延びる湾曲した棒状体と、前記湾曲棒状体を軸
線回りに回動させる手段とから成る塗装ガン支持装置を
備えていることを特徴とする自動塗装装置を提供する。
(作用) 本考案にあっては、連結体と支持体とを介して塗装ガン
を上下方向に支持する湾曲棒状体に沿って、塗装ガン
が、支持体を介して車体左右方向に往復駆動されること
により、車体屋根部の中央と車体左右方向の周縁とで、
塗装ガンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保持され
る。また、前記湾曲棒状体が軸線回りに回動することに
より、連結体を介して前記湾曲棒状体によって上下方向
に支持された前記支持体の高さが、ひいては塗装ガンの
高さが変化し、車体屋根部の中央と車体前後方向の周縁
とで、塗装ガンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保持
される。この結果、車体屋根部の中央と周縁とで塗装ガ
ンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保持される。
(実施例) 以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例を説明す
る。
第1図において、1は本考案の実施例に係る自動塗装装
置である。自動塗装装置1は、左右の支柱2aと上方の梁
2bとから成る門形の支持構造体2と、左方の支柱2a内に
配設され、昇降駆動用モータ3aとバランスウエイト3b
と、上下のスプロケット3c,3d間に張り渡されて昇降駆
動用モータ3aとバランスウエイト3bとを連結するチェー
ン3eとから成る昇降駆動装置3と、昇降駆動装置3のチ
ェーン3eに左端が連結され、左右の支柱2aに固定された
ガイド4に沿って昇降駆動装置3により上下方向に駆動
される昇降体5と、塗装ガン6と、塗装ガン支持装置7
と、塗装ガン支持装置7を昇降体5に沿って左右方向に
往復駆動させるための往復駆動装置8とから構成されて
いる。
塗装ガン6は公知なので説明を省略する。
往復駆動装置8は、右方の支柱2a内に配設された往復駆
動用モータ8aと、モータ8aによって回転駆動される上下
に延びる駆動軸8bと、駆動軸8bに設けられた図示しない
ボールスプラインを介して上下方向に移動可能に駆動軸
に外嵌し、図示しない歯車機構を介して駆動軸8bの軸回
りの回転を第1図の紙面に垂直方向の軸線回りの回転に
変換する公知の減速機8cと、昇降体5の左右端部に取付
けられたスプロケット8d,8eと、スプロケット8d,8e間に
張り渡されたチェーン8fと、スプロケット8eと減速機8c
のスプロケット8gとの間に張り渡されたチェーン8hとか
ら成る。
昇降体5は、第2図に示すように、溝形鋼から成り、上
下面に矩形断面のレール5a5bが取付けられている。
塗装ガン支持装置7の構造を以下に説明する。
第2図〜第4図において、9は第1支持体であり、第1
支持体9は上下それぞれ3つのローラ9a、9bで昇降体5
の上下のレール5a、5bを鋏み込むことによって、支持体
5にその長さ方向、すなわち左右方向に移動自在に支持
されている。第1支持体9は、支持体9の昇降体5に向
かい合う面に固定された2つのガイド9cに、4つのロー
ラ10aを介して上下方向に移動自在に嵌合すると共に前
後方向に延びる軸線回りに回動可能なクランプ10bを介
してチェーン8fに連結された移動体10によって、チェー
ン8fに連結されている。支持体9のガイド9cが固定され
た面と反対側の面には、2つのガイド9dが固定されてお
り、ガイド9dに設けた図示しないボールスプラインを介
して、塗装ガン6が固定された第2支持体11が、ガイド
9dに上下方向に移動自在に支持されている。第2支持体
11の下端には前後方向に延びるガイド11aが設けられて
いる。第1支持体9と第2支持体11とにより支持体が構
成される。
第2支持体11により、ガイド11aに設けられた図示しな
いボールスプラインを介して、連結体12が前後方向に移
動可能に支持されている。
連結体12には、左右方向に摺動自在に、かつ軸線回りに
回動可能に、左右に延びる湾曲した棒状体13が係合して
いる。
棒状体13は、左端が昇降体5の左端に取付けられたブラ
ケットに5cによって軸線回りに回動自在に支持されてお
り、右端が昇降体5の右端に取付けられたブラケット5b
に固定されたモータ14の出力軸に連結されている。
以上の構成を有する、本実施例に係る自動塗装装置の作
動を以下に説明する。
先ず、昇降駆動用モータ3aを作動させ、昇降駆動用チェ
ーン3eを介して昇降体5の高さを、塗装対象車種に応じ
た適正値を設定する。前記適正値は、従来の自動塗装装
置と同様、車体屋根部の最高点と塗装ガンとの距離が、
塗膜にたれを生じない程度の距離となるような値に、設
定される。
次いで、往復駆動用モータ8aを作動させ、駆動軸8b、減
速機8cを介してチェーン8h、さらにチェーン8fを駆動す
る。チェーン8fがスプロケット8d、8e間で周回移動する
のに伴って、チェーン8fに固定された移動体10がスプロ
ケット8d、8e間で周回移動する。移動体10は第1支持体
9のガイド9dに上下方向に移動可能に嵌合しているの
で、移動体10のスプロケット8d、8e間での周回移動に伴
って、第1支持体9はスプロケット8d、8e間で往復移動
する。
塗装ガン6が固定された第2支持体11は、第1支持体9
のガイド9dに上下方向に移動自在に支持されており、ま
た、連結体12を介して棒状体13に左右方向に移動可能に
係合しているので、第1支持体9の往復移動に伴って、
第2支持体11は棒状体13に案内されつつ、左右方向に往
復移動する。棒状体は湾曲しているので、結局塗装ガン
6は、塗装対象車の屋根部の左右方向の湾曲に沿って上
下に移動しながら左右方向に往復移動することになり、
車体屋根部の中央と車体左右方向の周縁とで、塗装ガン
と車体屋根部との距離がほぼ一定に保持される。
塗装対象車が自動塗装装置1を通って前方、または後方
に移動するにつれて、モータ14が作動し、湾曲棒状体13
が軸線回りに回動させられ、該回動に伴って棒状体13の
最高点の高さが変化し、ひいては、棒状体13に案内され
る塗装ガン6の最高点の高さが変化する。これにより、
塗装ガン6は、塗装対象車の屋根部の前後方向の湾曲に
沿って上下することになり、車体屋根部の中央と車体前
後方向の周縁とで、塗装ガンと車体屋根部との距離がほ
ぼ一定に保持される。なお、湾曲棒状体13の軸線回りの
回動に伴う前後方向の移動は前後に移動可能な連結体12
によって吸収され、又連結体12は第2支持体11を介して
上下に移動可能なので、湾曲体13の軸線回りの回動は支
障なく行われる。
以上の、説明から判るごとく、湾曲し、且つ軸線回りに
回動する棒状体13に案内されて塗装ガン6が往復移動す
ることにより、塗装対象車の車体屋根部の中央と周縁と
で、塗装ガンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保持さ
れる。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案は上記の実
施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範
囲に記載した考案の範囲内で、種々改変が可能なことは
いうまでもない。
(効果) 本考案にあっては、連結体と支持体とを介して塗装ガン
を上下方向に支持する湾曲棒状体に案内されて、塗装ガ
ンが、支持体を介して車体左右方向に往復駆動されるこ
とにより、車体屋根部の中央と車体左右方向の周縁と
で、塗装ガンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保持さ
れる。また、前記湾曲棒状体が軸線回りに回動すること
により、連結体を介して前記湾曲棒状体によって上下方
向に支持された前記支持体の高さが、ひいては塗装ガン
の高さが変化し、車体屋根部の中央と車体前後方向の周
縁とで、塗装ガンと車体屋根部との距離がほぼ一定に保
持される。
したがって、本考案により、車体屋根部の中央と周縁と
で塗装ガンと車体屋根部との距離をほぼ一定に保持する
ことができ、ひいては、車体屋根部の中央と周縁とで塗
膜の厚さをほぼ一定にすることができる自動塗装装置が
提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る自動塗装装置の正面図
である。 第2図は、第1図のI-I矢視図である。 第3図は、第2図のII-II矢視図である。 第4図は、第2図のIII-III矢視図である。 1……自動塗装装置、 3……昇降駆動装置、 5……昇降体 6……塗装ガン、 7……支持体、 8……往復駆動装置、 8f……チェーン、 9……第1支持体、 10……移動体、 11……第2支持体、 12……連結体、 13……湾曲棒状体、 14……モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ガンを車体前後方向に支持すると共に
    車体左右方向に往復駆動される支持体と、該支持体に車
    体前後方向に移動可能に取付けられた連結体と、該連結
    体に車体左右方向に摺動可能に且つ軸線回りに回動可能
    に係合し、前記連結体を介して前記支持体を車体上下方
    向に支持する車体左右方向に延びる湾曲した棒状体と、
    前記湾曲棒状体を軸線回りに回動させる手段とから成る
    塗装ガン支持装置を備えていることを特徴とする自動塗
    装装置。
JP14970889U 1989-12-26 1989-12-26 自動塗装装置 Expired - Lifetime JPH0639817Y2 (ja)

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JPH0390666U JPH0390666U (ja) 1991-09-17
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