JPH0639802Y2 - 液体浄化用磁気分離装置 - Google Patents

液体浄化用磁気分離装置

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JPH0639802Y2
JPH0639802Y2 JP5390689U JP5390689U JPH0639802Y2 JP H0639802 Y2 JPH0639802 Y2 JP H0639802Y2 JP 5390689 U JP5390689 U JP 5390689U JP 5390689 U JP5390689 U JP 5390689U JP H0639802 Y2 JPH0639802 Y2 JP H0639802Y2
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JP
Japan
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chamber
liquid
drum
flow path
case
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JP5390689U
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JPH02147243U (ja
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健 井出
幸夫 小林
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鐘通工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、切削油、研削油等の液体中の磁性体を除去し
て、液体を浄化する磁気分離装置に関する。
(従来の技術) 研削油から鉄粉のような磁性体を分離する磁気分離装置
の一つとして、研削油中の磁性体をドラムに磁気的に吸
着させる装置がある。この装置は、浄化すべき研削油を
順次受ける第1、第2および第3の室を有するケース
と、該ケース内に水平方向へ伸びる軸線の周りに回転可
能に配置されたドラムと、該ドラムを回転させる回転機
構と、磁性体を前記ドラムの外周面に吸着させるように
前記ドラムの内側に配置された永久磁石と、前記ドラム
の外周面に吸着された磁性体を取り除くスクレーパとを
含む。
この装置において、ドラムは、その外周面の一部が前記
第2の室内の液体と接触しつつ回転機構により回転され
る。第1の室に案内された研削油は、第1の室から第2
の室への流れ、次いで第2の室から第3の室へ流れ、該
第3の室に連通された排出口からケースの外へ流出す
る。研削油中の磁性体は、研削油が第2の室を流れる間
に、ドラムの外周面に磁気的に吸着され、ドラムの回転
にともなってスクレーパによりドラムの外周から掻き取
られて除去される。
しかし、この種の磁気分離装置は、永久磁石をドラムの
長手方向両端部にまで配置することが物理的に困難であ
ることから、第2の室を流れる研削油のうち、ドラムの
両端部に対応する箇所を流れる研削油中の磁性体が永久
磁石の作用を受けず、したがって磁性体の捕集効率が低
い。
このような課題を解決するために、第2の室内における
研削油の流れと交差する複数の遮蔽板を第2の室のドラ
ムの両端部に対応する部位に配置し、該遮蔽板により研
削油がドラムの両端部に対応する部位を流れることを阻
止した装置が提案されている(特公昭42-3671号公
報)。
しかし、この公知の装置では、第2の室内の研削油の流
路が遮蔽板により狭められるため、研削油の流れが流路
の狭い部位において速くなり、その結果ドラムに吸着さ
れている磁性体がドラムから離れてしまい、磁性体の捕
集効率が低い。
(解決しようとする課題) 本考案は、磁性体の捕集効率が向上する、液体浄化用磁
気分離装置を提供することにある。
(解決手段、作用、効果) 本考案の、液体浄化用磁気分離装置は、浄化すべき液体
を受ける第1の室および該第1の室の液体を受ける第2
の室を有するケースと、該ケース内に水平方向へ伸びる
軸線の周りに回転可能に配置されたドラムであってその
外周面の一部が前記第2の室内の液体と接触するドラム
と、該ドラムを回転させる回転機構と、磁性体を前記ド
ラムの外周面に吸着させるように前記ドラムの内側に配
置された磁石と、前記ドラムの外周面に吸着された磁性
体を取り除くスクレーパと、前記ケースおよび前記ドラ
ムと共同して前記第2の室を前記ドラムの軸線方向にお
ける中央部に対応する第1の流路と両端部に対応する第
2の流路とに区画する一対の仕切体とを含み、前記ケー
スは、前記第1の室内の液体が前記第1の流路へ流出す
ることは許すが前記第2の流路へ流出することは阻止す
る堰を備える。
第1の室に供給された液体は、ケースの越流部を介して
第2の室へ流入し、第2の室を流れる。液体中の磁性体
は、磁体が第2の室を流れるとき、磁石の作用を受けて
ドラムに吸着され、その後スクレーパにより除去され
る。
液体は第1の室から第2の室の第1の流路へ流入し、第
1の流路へ流入した液体の大部分は第1の流路をそのま
ま流れるが、一部は仕切体とドラムとの間の隙間を介し
て第2の流路へ流出し、第2の流路を流れる。
このため、本考案によれば、第2の室を流れる流体の流
速が第2の室内で急激に速くなることがなく、したがっ
てドラムに吸着された磁性体が液体によりドラムから離
されるおそれがない。また、第2の流路を流れる液体
は、仕切体とドラムとの間を通る以前に磁石の作用を受
けるから、磁性体の捕集効率が高い。
前記堰は、第1の室内の液体が前記第1の流路へ流出す
ることを許す、前記第1の流路に対応する第1の越流部
と、前記第1の室内の液体が前記第2の流路へ流出する
ことを許す第2の越流部であって前記第1の越流部より
高い第2の越流部とを有することができる。
この場合、第2の越流部の高さ位置は、ケースの第2の
室に対応する部位に側壁の上端縁より低いことが好まし
い。これにより、液体が短時間に多量に第1の室に供給
されたとき、第1の室内の液体が第1の越流部のみなら
ず第2の越流部を介して第2の室へ流出するから、液体
が第1の室からケースの外へ漏洩することを防止するこ
とができる。
(実施例) 第1図および第2図を参照するに、磁気分離装置10は、
ケース12と、該ケースに水平方向へ伸びる軸線の周りに
回転可能に支承されたドラム組立体14と、該ドラム組立
体を回転させる回転機構16と、ドラム組立体14の外周面
に吸着された磁性体を取り除くスクレーパ18とを含む。
ケース12は、4つの側壁20,22,24,26と、底板28とによ
り上方に開口する箱の形に作られており、また、側壁20
に液体用の流入口30を有し、側壁24に液体の流出口32を
有する。
ケース12内には、半円筒形に屈曲された隔壁34と、該隔
壁を支持する支持体36,38とが配置されている。隔壁34
は、その両端部において側壁24,26に固定されている。
これに対し、支持体38は、側壁20,24,26と隔壁34とに固
定されており、支持体32は側壁24,26、隔壁34および底
板28に固定されている。
ケース12内の空間は、隔壁34および支持体36,38によ
り、流入口30に連通する第1の室40と、該第1の室に連
通しかつドラム組立体14の一部を受け入れる第2の室42
と、該第2の室および流出口32に連通する第3の室44
と、いずれの室40、42、44にも連通されない空間46とに
分けられている。
ドラム組立体14は、隔壁34の曲率半径の中心を水平方向
へ伸びるように配置されたシャフト48と、該シャフトに
固定された筒状体50と、該筒状体の外周面に固定された
複数の永久磁石52と、該永久磁石を取り囲むように配置
されたドラム54とを備える。ドラム54の両端部には、図
示してはいないが、ドラム54内に液体が入ることを防止
する蓋が配置されている。
第2図〜第4図に示すように、シャフト48は、ケース12
の側壁24,26を貫通して伸びており、また、側壁24、26
のそれぞれに取り付けられた一対のベアリングケース56
と、該ベアリングケースのそれぞれに配置されたベアリ
ング58とにより、隔壁34の曲率半径の中心を水平方向へ
伸びる軸線の周りに回転可能に支持されている。シャフ
ト48の一方の端部には、スプロケット60が固定されてい
る。
ドラム組立体14は、回転機構16の出力軸に固定されたス
プロケット62と、両スプロケット60,62に掛けられたチ
ェーン64とを介して、第1図において反時計方向へ回転
される。
なお、図示の例では、ドラム組立体16全体が回転される
が、永久磁石52を回転不能に固定し、ドラム54を永久磁
石52の周りに回転させるようにしてもよい。
隔壁34の第2の室42の側には、リブ状の一対の仕切体66
がドラム組立体14の回転軸線に沿う方向に隔壁をおいて
配置されている。仕切体66は、第2図に示すように、ド
ラム組立体14の回転軸線に沿う方向における永久磁石52
の端部に対応する位置をドラム54に沿って伸びかつドラ
ム54との間に所定の間隔を形成するように配置されてい
る。このため、第2の室42は、ドラム54と仕切体66とに
より、ドラム組立体14の回転軸線に沿う方向における中
央の第1の流路68と、その両端の第2の流路70とに区画
されている。
第1図および第5図に示すように、隔壁34の第1の室40
の側の端部は、第1の室40内の液体が第2の室42へ流出
する堰72とされている。堰72は、第1の室40内の液体が
第1の流路68へ越流することを許す第1の越流部74と、
第2の流路42へ流出することを許す第2の越流部76とを
有する。
第1の越流部74は、その高さ位置がほぼ流入口30の高さ
位置となるように形成されている。これに対し、第2の
越流部76は、その高さ位置が第1の越流部74の高さ位置
と側壁24,26の上端部の高さ位置との間となるように形
成されている。仕切体66の第1の室40の側の端部は、第
2の越流部76の高さ位置まで伸びており、これにより第
1の越流部74から第1の流路68へ流出する液体が第2の
流路70へ直接流出することが防止される。なお、第1の
越流部74の高さ位置は、流入口30より低くてもよい。
磁気分離装置10は、さらに、ドラム54の外周面に吸着さ
れた磁性体に付着している液体を絞る公知の絞りローラ
78(第1図)と、ケース12内の液体がケース12の側壁2
4,26とシャフト48との間からケース12の外へ漏洩するこ
とを防止するシール材80(第2図)と、スクレーパ18に
より掻き取られた磁性体をケース12の外へ案内するシュ
ート82(第1図)とを含む。絞りローラ78は、設けなく
てもよい。
流入口30から第1の室40へ供給された液体は、第1の室
40から第2の室42を経て第3の室44へ流れ、第3の室44
から流出口32を介してケース12の外へ流出する。
第1の室40内の液体は、そのレベルが第1および第2の
越流部74,76の間である限り、第1の越流部74から第1
の流路68へ流出する。第1の流路68へ流入した液体は主
として第1の流路68を第3の室44へ向けて流れ、第1の
流路68を流れる液体中の磁性体は永久磁石52の作用によ
りドラム54の外周面に吸着される。
第1の流路68へ流入した液体の一部は、ドラム54と仕切
体66との間の隙間を経て第2の流路70へ流出し、第2の
流路70を流れる。このため、第2の室42の幅方向全領域
が流路として作用するから、寸法が仕切板66により狭く
されず、したがって液体の流速が第2の室42内で速くな
るおそれがない。
第2の流路70を流れる液体は、ドラム54と仕切体66との
間の隙間をかならず経るから、第1の流路68から第2の
流路70へ流出する以前に永久磁石52の作用を受ける。こ
のため、第1の流路68を流れる液体中に存在していた磁
性体は、該液体が第2の流路70に流出する以前にドラム
54の外周面に吸着されるから、磁性体の捕集効率が向上
する。
ドラム54の外周面に吸着された磁性体は、ドラム組立体
14の回転にともなって、スクレーパ18により掻き取ら
れ、スクレーパ18およびシュート82によりケース12の外
へ案内される。
第1の室40内の液体のレベルが第2の越流路76の高さ位
置を越えると、第1の室40内の液体は、第1の越流部74
のみならず第2の越流部76を介して第2の室42へ流出す
る。このため、研削盤の洗浄時等、短時間に多量の液体
が第1の室40に流入しても、液体がケース14の外へ漏れ
るおそれがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気分離装置の一実施例を示す縦断面
図、第2図は第1図の2−2線に沿って得た断面図、第
3図は第1図の3−3線に沿って得た断面図、第4図は
第3図の4−4線に沿って得た、一部を破断した端面
図、第5図は堰の部位を拡大して示す斜視図である。 10:磁気分離装置、12:ケース、 14:ドラム組立体、16:回転機構、 18:スクレーパ、 20,22,24,26:ケースの側壁、 30:流入口、32:流出口、 34:隔壁、40:第1の室、 42:第2の室、52:永久磁石、 54:ドラム、66:仕切体、 68:第1の流路、70:第2の流路、 72:堰、74:第1の越流部、 76:第2の越流部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化すべき液体を受ける第1の室および該
    第1の室の液体を受ける第2の室を有するケースと、該
    ケース内に水平方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に配
    置されたドラムであってその外周面の一部が前記第2の
    室内の液体と接触するドラムと、該ドラムを回転させる
    回転機構と、磁性体を前記ドラムの外周面に吸着させる
    ように前記ドラムの内側に配置された磁石と、前記ドラ
    ムの外周面に吸着された磁性体を取り除くスクレーパ
    と、前記ケースおよび前記ドラムと共同して前記第2の
    室を前記ドラムの軸線方向における中央部に対応する第
    1の流路と両端部に対応する第2の流路とに区画する一
    対の仕切体とを含み、前記ケースは、前記第1の室内の
    液体が前記第1の流路へ流出することは許すが前記第2
    の流路へ流出することは阻止する堰を備える、液体浄化
    用磁気分離装置。
  2. 【請求項2】前記堰は、前記第1の室内の液体が前記第
    1の流路へ流出することを許す、前記第1の流路に対応
    する第1の越流部と、前記第1の室内の液体が前記第2
    の流路へ流出することを許す第2の越流部であって前記
    第1の越流部より高い第2の越流部とを有する、請求項
    (1)に記載の液体浄化用磁気分離装置。
  3. 【請求項3】前記第2の越流部の高さ位置は、前記ケー
    スの前記第1の室に対応する部位の側壁の上端縁より低
    い、請求項(2)に記載の液体浄化用磁気分離装置。
JP5390689U 1989-05-12 1989-05-12 液体浄化用磁気分離装置 Expired - Lifetime JPH0639802Y2 (ja)

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