JPH063974B2 - 電力連系装置 - Google Patents
電力連系装置Info
- Publication number
- JPH063974B2 JPH063974B2 JP57002070A JP207082A JPH063974B2 JP H063974 B2 JPH063974 B2 JP H063974B2 JP 57002070 A JP57002070 A JP 57002070A JP 207082 A JP207082 A JP 207082A JP H063974 B2 JPH063974 B2 JP H063974B2
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- power
- voltage
- electric power
- signal
- voltage signal
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は交流系統と電力変換装置との電力授受を行なう
電力連系装置に関するものである。
電力連系装置に関するものである。
一般に、電力系統(以下系統と呼ぶ)と電力の授受を行
なう電力連系装置の電力変換システムブロック図を第1
図及び第2図に示す。第1図において、(1)は電力変換
装置、(2)はリアクトル、(3)は系統、(4)(5)は電力変換
装置(1)と系統(3)との接続をしゃ断するしゃ断器であ
る。
なう電力連系装置の電力変換システムブロック図を第1
図及び第2図に示す。第1図において、(1)は電力変換
装置、(2)はリアクトル、(3)は系統、(4)(5)は電力変換
装置(1)と系統(3)との接続をしゃ断するしゃ断器であ
る。
上記構成において、通常は、電力変換装置(1)と系統(3)
との間でリアクトル(2)を介して電力の授受を行なって
いる。このとき、しゃ断器(4)によって両者間がしゃ断
されると電力の授受ができなくなり、本来の変換システ
ムの目的を失う。したがって、例えばしゃ断器(4)の補
助接点を用いるなどの方法により、しゃ断器(4)がしゃ
断状態になったことを検知して電力変換装置(1)を停止
させるようにしている。
との間でリアクトル(2)を介して電力の授受を行なって
いる。このとき、しゃ断器(4)によって両者間がしゃ断
されると電力の授受ができなくなり、本来の変換システ
ムの目的を失う。したがって、例えばしゃ断器(4)の補
助接点を用いるなどの方法により、しゃ断器(4)がしゃ
断状態になったことを検知して電力変換装置(1)を停止
させるようにしている。
ところが、一般の系統には、第2図に示すように、電力
変換装置(1)から距離が非常に離れた位置に多数のしゃ
断器(4)(5)が設置されており、それぞれのしゃ断器の補
助接点を用いて電力変換装置(1)を停止させることは殆
んど不可能に近い。そのため、電力変換システムの通常
運転中に、系統側の電圧が無電圧になったことを直接検
知する有効な手段がなかった。例えば、第2図のしゃ断
器(5)がしゃ断状態になった場合でも、電力変換装置(1)
からしゃ断器(5)までの系統には電力変換装置(1)の出力
電圧が印加されており、「しゃ断器を開いても電圧が印
加されている」という危険な状態が存在し、これが従来
システムの大きな欠点であった。
変換装置(1)から距離が非常に離れた位置に多数のしゃ
断器(4)(5)が設置されており、それぞれのしゃ断器の補
助接点を用いて電力変換装置(1)を停止させることは殆
んど不可能に近い。そのため、電力変換システムの通常
運転中に、系統側の電圧が無電圧になったことを直接検
知する有効な手段がなかった。例えば、第2図のしゃ断
器(5)がしゃ断状態になった場合でも、電力変換装置(1)
からしゃ断器(5)までの系統には電力変換装置(1)の出力
電圧が印加されており、「しゃ断器を開いても電圧が印
加されている」という危険な状態が存在し、これが従来
システムの大きな欠点であった。
本発明は、上記欠点を解消するためになされたもので、
系統と電力の授受を行なう電力変換装置の通常の自動制
御ループを用いて系統側の電圧が無電圧になったことを
検知(以下、逆圧検知と呼ぶ)し、速かに電力変換装置
の停止または電力変換装置と系統との間をしゃ断するこ
とによって、安全性の向上を図れる電力連系装置を提供
する。
系統と電力の授受を行なう電力変換装置の通常の自動制
御ループを用いて系統側の電圧が無電圧になったことを
検知(以下、逆圧検知と呼ぶ)し、速かに電力変換装置
の停止または電力変換装置と系統との間をしゃ断するこ
とによって、安全性の向上を図れる電力連系装置を提供
する。
以下、図について説明する。第3図及び第4図におい
て、(6)はしゃ断信号によってしゃ断できるしゃ断器、
S1は電力変換装置(1)の出力電圧信号、S2は系統(3)が
供給する系統電圧信号、(7)はサイリスタGTOあるいはト
ランジスタなどの半導体素子からなる電力の変換部、
(8)は変換部(7)の制御部、(9)は出力電圧信号S1を検出
する第1の検出部、(10)は系統電圧信号S2を検出する
第2の検出部、(11)は第1の検出部(9)の出力(結果的
にはS1)を第2の検出部(10)の出力(結果的にはS2)
に追従させる自動制御回路、(12)は第1の検出部(9)の
出力(結果的にはS1)が規定値Kに対して許容値にあ
るか否かを判別する比較判別器である。このように、出
力電圧信号S1は系統電圧信号S2に追従するように構成
された他制方式である。
て、(6)はしゃ断信号によってしゃ断できるしゃ断器、
S1は電力変換装置(1)の出力電圧信号、S2は系統(3)が
供給する系統電圧信号、(7)はサイリスタGTOあるいはト
ランジスタなどの半導体素子からなる電力の変換部、
(8)は変換部(7)の制御部、(9)は出力電圧信号S1を検出
する第1の検出部、(10)は系統電圧信号S2を検出する
第2の検出部、(11)は第1の検出部(9)の出力(結果的
にはS1)を第2の検出部(10)の出力(結果的にはS2)
に追従させる自動制御回路、(12)は第1の検出部(9)の
出力(結果的にはS1)が規定値Kに対して許容値にあ
るか否かを判別する比較判別器である。このように、出
力電圧信号S1は系統電圧信号S2に追従するように構成
された他制方式である。
次に動作を説明する。第4図において、変換システムが
通常動作を行なっている場合、自動制御回路部(F)が(R)
に追従するように(S1がS2に追従するように)フィー
ドバック回路が構成され、安定に動作する。例えば、仮
に、S1=S2の動作を行っている場合について説明す
る。両検出部(9)(10)の伝達関数G2とG1は等しく、し
たがってF=Rで安定している。何らかの原因でS2が
ΔS2だけ増加したとすると、しの瞬間RはΔRだけ増
加し、自動制御回路(11)の入力はΔRだけ増加する。そ
の結果、自動制御回路(11)の出力は増加し、S1=B+
ΔBとなるように制御する。S1がΔS1だけ変化した場
合についても同様の動作により、安定に動作する。これ
は、S1とS2との間にリアクトル(2)が存在するためで
あり、しかも、S1とS2とが互に干渉せずに独立した値
をとり得るからである。言い換えれば、リアクトル(2)
を介してS1とS2との間で有効電力や無効電力をやりと
りすることによって、S1とS2とはそれぞれ独立した値
をとり得る。
通常動作を行なっている場合、自動制御回路部(F)が(R)
に追従するように(S1がS2に追従するように)フィー
ドバック回路が構成され、安定に動作する。例えば、仮
に、S1=S2の動作を行っている場合について説明す
る。両検出部(9)(10)の伝達関数G2とG1は等しく、し
たがってF=Rで安定している。何らかの原因でS2が
ΔS2だけ増加したとすると、しの瞬間RはΔRだけ増
加し、自動制御回路(11)の入力はΔRだけ増加する。そ
の結果、自動制御回路(11)の出力は増加し、S1=B+
ΔBとなるように制御する。S1がΔS1だけ変化した場
合についても同様の動作により、安定に動作する。これ
は、S1とS2との間にリアクトル(2)が存在するためで
あり、しかも、S1とS2とが互に干渉せずに独立した値
をとり得るからである。言い換えれば、リアクトル(2)
を介してS1とS2との間で有効電力や無効電力をやりと
りすることによって、S1とS2とはそれぞれ独立した値
をとり得る。
ところが、系統が供給する電圧が無電圧になると、S1
とS2との間での電力授受は不能となり、必然的にS1=
S2になる。
とS2との間での電力授受は不能となり、必然的にS1=
S2になる。
このことは、外乱等の原因でR≠Fとなった場合、自動
制御ループが正常に作動せず、S1=S2のまま制御系が
発散することを意味している。即ち、仮にR>Fの場
合、Fを増加させようとして、S1が増加するように系
全体が動作するが、S1とS2との間で電力授受がないた
め、S1が増加した分だけS2も増加し、結果的に外乱が
抑制されない不安定な系となる。
制御ループが正常に作動せず、S1=S2のまま制御系が
発散することを意味している。即ち、仮にR>Fの場
合、Fを増加させようとして、S1が増加するように系
全体が動作するが、S1とS2との間で電力授受がないた
め、S1が増加した分だけS2も増加し、結果的に外乱が
抑制されない不安定な系となる。
そこで、正常な場合にとり得るFの値はあらかじめわか
っているので、これを比較判別器(12)で正常値Kとの比
較判別を行うことによって、逆圧検知が可能であある。
しかし、外乱が全くない場合は、不安定であるが、Fの
値は、Kと大きくずれない可能性がある。
っているので、これを比較判別器(12)で正常値Kとの比
較判別を行うことによって、逆圧検知が可能であある。
しかし、外乱が全くない場合は、不安定であるが、Fの
値は、Kと大きくずれない可能性がある。
第5図は他の実施例を示すもので、S1とS2との値に強
制的に差をもたせるようにεを加えるようにしたもので
ある。εが電圧の大きさに差をもたせる場合には、リア
クトル(2)を介してS1とS2との間で無効電力をやりと
りされ、εが電圧の位相に差をもたせる場合には、リア
クトル(2)を介してS1とS2との間で有効電力がやりと
りされる。したがって、系統が無電圧になると、S1と
S2との間での電力授受は行ない得ず、自動制御系は発
散して、しゃ断信号が出力される。
制的に差をもたせるようにεを加えるようにしたもので
ある。εが電圧の大きさに差をもたせる場合には、リア
クトル(2)を介してS1とS2との間で無効電力をやりと
りされ、εが電圧の位相に差をもたせる場合には、リア
クトル(2)を介してS1とS2との間で有効電力がやりと
りされる。したがって、系統が無電圧になると、S1と
S2との間での電力授受は行ない得ず、自動制御系は発
散して、しゃ断信号が出力される。
即ち、第4図及び第5図における自動制御系として、電
圧の大きさを制御する電圧制御系とするか、電圧の位相
を扱う位相制御系とするか、或はその両方を扱う電力制
御系とすることにより、系統無電圧の検知(逆圧検知)
を容易に行なうことができる。尚、位相制御系の場合
は、一般にPLL回路が使用されることが多い。これは、
もともと他制式で安定に動作する変換装置が、系統無電
圧が原因で自制式に変化して不安定になること逆に利用
したものである。
圧の大きさを制御する電圧制御系とするか、電圧の位相
を扱う位相制御系とするか、或はその両方を扱う電力制
御系とすることにより、系統無電圧の検知(逆圧検知)
を容易に行なうことができる。尚、位相制御系の場合
は、一般にPLL回路が使用されることが多い。これは、
もともと他制式で安定に動作する変換装置が、系統無電
圧が原因で自制式に変化して不安定になること逆に利用
したものである。
本発明は、系統に接続されて有効電力及び無効電力の授
受を行なう電力連系装置すべてに適用することが可能で
あり、例えば、静止形無効電力発生装置(略称SVG)
や、太陽光発電システムの電力変換装置に適用すると大
きな効果を発揮する。
受を行なう電力連系装置すべてに適用することが可能で
あり、例えば、静止形無効電力発生装置(略称SVG)
や、太陽光発電システムの電力変換装置に適用すると大
きな効果を発揮する。
ただし、第4図及び第5図において、しゃ断信号が発生
して変換装置(1)の停止またはしゃ断器(6)のトリップが
生じても、それだけで逆圧検知したとは云い難い場合も
ある。例えば、変換装置(1)自身の故障や、系統側の一
時的な乱れによることもあり得る。したがって、第6図
に示すように、系統(3)としゃ断器(6)との間の電圧を検
出する第3の検出部(13)を設け、第3の検出部(13)の出
力が無くなっていることと、しゃ断信号が出力されてい
ることの両方を、AND回路(14)によって判定すれば、完
全な逆圧保護動作を行わせることができる。(15)は逆圧
保護動作を表示手段である。
して変換装置(1)の停止またはしゃ断器(6)のトリップが
生じても、それだけで逆圧検知したとは云い難い場合も
ある。例えば、変換装置(1)自身の故障や、系統側の一
時的な乱れによることもあり得る。したがって、第6図
に示すように、系統(3)としゃ断器(6)との間の電圧を検
出する第3の検出部(13)を設け、第3の検出部(13)の出
力が無くなっていることと、しゃ断信号が出力されてい
ることの両方を、AND回路(14)によって判定すれば、完
全な逆圧保護動作を行わせることができる。(15)は逆圧
保護動作を表示手段である。
尚、図中、リアクトル(2)は、リアクタンスを内蔵した
トランスであっても動作は全く同じである。
トランスであっても動作は全く同じである。
第1図及び第2図は従来の電力連系装置を示すブロック
図、第3図及び第4図は本発明による電力連系装置を示
すブロック図、第5図及び第6図は本発明の他の実施例
を示すブロック図である。 図において、(1)は電力変換装置、(2)はリアクトル、
(3)は電力系統、(4)(5)は補助接点をもったしゃ断器、
(6)はトリップ可能なしゃ断器、(9)は電力変換装置の出
力電圧信号の検出部、(10)は電力系統が供給する系統電
圧信号の検出部である。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図、第3図及び第4図は本発明による電力連系装置を示
すブロック図、第5図及び第6図は本発明の他の実施例
を示すブロック図である。 図において、(1)は電力変換装置、(2)はリアクトル、
(3)は電力系統、(4)(5)は補助接点をもったしゃ断器、
(6)はトリップ可能なしゃ断器、(9)は電力変換装置の出
力電圧信号の検出部、(10)は電力系統が供給する系統電
圧信号の検出部である。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】リアクトルを介して交流の電力系統と電力
変換装置とを接続し、有効電力や無効電力の授受を行う
電力連系装置において、上記電力系統側から供給される
第1の電圧信号を基準入力信号とし、上記電力変換装置
の出力電圧に対応した第2の電圧信号をフィードバック
信号とする自動制御回路と、上記第2の電圧信号が規定
値外にあることを検出して検出信号を出す比較判別器
と、上記検出信号により上記電力系統と上記電力変換装
置との接続をしゃ断するしゃ断器とを設けたことを特徴
とする電力連系装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57002070A JPH063974B2 (ja) | 1982-01-09 | 1982-01-09 | 電力連系装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57002070A JPH063974B2 (ja) | 1982-01-09 | 1982-01-09 | 電力連系装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58119735A JPS58119735A (ja) | 1983-07-16 |
JPH063974B2 true JPH063974B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=11519079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57002070A Expired - Lifetime JPH063974B2 (ja) | 1982-01-09 | 1982-01-09 | 電力連系装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063974B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH660525B (ja) * | 1983-09-29 | 1987-04-30 | ||
JPS62228120A (ja) * | 1986-03-28 | 1987-10-07 | Shimadzu Corp | 温度計付電子天びん |
-
1982
- 1982-01-09 JP JP57002070A patent/JPH063974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58119735A (ja) | 1983-07-16 |
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