JPH0639677U - ティルトキャブ自動車のキャブロック装置 - Google Patents
ティルトキャブ自動車のキャブロック装置Info
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- JPH0639677U JPH0639677U JP8230092U JP8230092U JPH0639677U JP H0639677 U JPH0639677 U JP H0639677U JP 8230092 U JP8230092 U JP 8230092U JP 8230092 U JP8230092 U JP 8230092U JP H0639677 U JPH0639677 U JP H0639677U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャブと荷台との隙間を小さくして荷台を長
くする。 【構成】 フック27とアイボルト28との係合・離脱
を行う操作レバー23の屈曲部を、ブラケット21を介
しキャブ背面パネルに取付けた保持部材22にピン24
枢着し、保持部材22の荷台側側板に2個の固定ロック
板37,37を車長方向に突出し且つ車幅方向から見て
重なるように取付ける。又、操作レバー23に可動ロッ
ク板39を、フック27とアイボルト28とが係合時に
車幅方向から見て前記固定ロック板37,37と重なる
ように取付ける。更に、前記固定ロック板37,37と
可動ロック板39に、ストッパピン挿入孔を、フック2
7とアイボルト28との係合時に車幅方向から見て一致
するように穿設して、各ストッパピン挿入孔にストッパ
ピン41を車幅方向に差込み或いは抜取りし得るように
する。
くする。 【構成】 フック27とアイボルト28との係合・離脱
を行う操作レバー23の屈曲部を、ブラケット21を介
しキャブ背面パネルに取付けた保持部材22にピン24
枢着し、保持部材22の荷台側側板に2個の固定ロック
板37,37を車長方向に突出し且つ車幅方向から見て
重なるように取付ける。又、操作レバー23に可動ロッ
ク板39を、フック27とアイボルト28とが係合時に
車幅方向から見て前記固定ロック板37,37と重なる
ように取付ける。更に、前記固定ロック板37,37と
可動ロック板39に、ストッパピン挿入孔を、フック2
7とアイボルト28との係合時に車幅方向から見て一致
するように穿設して、各ストッパピン挿入孔にストッパ
ピン41を車幅方向に差込み或いは抜取りし得るように
する。
Description
【0001】
本考案は、ティルトキャブ自動車のキャブのティルト及びロック操作の確実性 及び安全性の向上を図り得るティルトキャブ自動車のキャブロック装置に関する ものである。
【0002】
近年の大・中型トラックでは、荷台面積の拡大化と、エンジンの点検・整備性 の改善との観点からキャブをシャシフレームに前傾回動(ティルト)可能に装着 することが多い。このようなティルトキャブ自動車では、常時はキャブをシャシ フレームに確実に係合保持させる必要があるので、キャブの背面パネル下面とシ ャシフレームとの間にキャブロック装置を設ける必要がある。
【0003】 前記のティルトキャブ自動車にあっては、図10に示す如くキャブ1と荷台2 との間の隙間4に、走行時等においてキャブティルトを行わない場合にキャブ1 をシャシフレーム5にロックするためのキャブロック装置3が配設されている。
【0004】 斯かるキャブロック装置3の一例について図7〜図9を参照しつつ述べるに、 図7〜図9中、6はキャブ1の背面下端部中央部分に取付けられたブラケットで ある。該ブラケット6は、断面形状が逆U字状に形成されていて、前後の両側板 6a,6aには、丸孔7aと該丸孔7aの下部に丸孔7aと連通するように形成 された矩形孔7bとからなり且つ板厚方向に貫通するストッパピン挿入孔7が、 前後方向から見て一致するように穿設されている。
【0005】 8は操作ロッド9に固着され且つ操作ロッド9を押し引きすることによりブラ ケット6に対し挿入及び引出し得るようにした板部材であり、該板部材8には、 丸孔10aと該丸孔10aの下部に丸孔10aと連通するよう形成された矩形孔 10bとからなり且つ板厚方向へ貫通するストッパピン挿入孔10が穿設されて いる。該ストッパピン挿入孔10は、板部材8をブラケット6内に所定位置まで 押込んだ場合に前後のストッパピン挿入孔7,7間に位置し且つ前後方向から見 て一致するようになっている。
【0006】 11はストッパピンであり、該ストッパピン11の丸棒状のピン本体12は、 各ストッパピン挿入孔7,10の丸孔7a,10aへ挿通し得るようになってい る。又ピン本体12の一端側外周には、ストッパピン11の脱着時に各ストッパ ピン挿入孔7,10の矩形孔7b,10bを通過し得るようにしたピン状の係止 片13が径方向外方へ突出して設けられていると共に、ピン本体12の他端側外 周には、各ストッパピン挿入孔7,10の矩形孔7b,10bを通過し得ない寸 法の板状のレバー14がピン本体12の径方向外方へ突出して設けられている。 更にレバー14の自重によりピン本体12に作用するモーメントは、係止片13 の自重によりピン本体12に作用するモーメントよりも大きくなるように係止片 13及びレバー14の寸法及び重量が決定され且つピン本体12の中心に対する 係止片13の向きとレバー14の向きは所要角度(例えば約90度)位相がずれ ており、しかも係止片13のレバー14に対向する端部からレバー14の係止片 13に対向する端部までのピン本体12の間隔寸法Lは、ブラケット6の両側板 6a,6aが係止片13とレバー14との間に収るよう、両側板6a,6a間の 外幅寸法Wよりも若干大きく形成されている。図中15はティルトラッチの操作 を行うティルトラッチロッドである。
【0007】 尚、前記のキャブロック装置3における操作ロッド9の先端には、図示してな いがシャシフレーム5に立設せるアイボルトと係合・離脱を行うフックが連結さ れていると共に、ティルトラッチロッド15の先端には、図示してないがシャシ フレーム5に立設せるティルトラッチ受け材と係合・離脱を行うティルトラッチ が連結されていて、操作ロッド9の押し引き作動によりフックとアイボルトとの 係合・離脱が又ティルトラッチロッド15の押し引き作動によりティルトラッチ とティルトラッチ受け材との係合・離脱が行われるようになっている。
【0008】 キャブ1をティルトさせるためにストッパピン11を抜く場合には、図8の状 態からストッパピン11を回動させて係止片13を矩形孔7b,10bに合致さ せ、次いでストッパピン11をレバー14を介し引張ることによりピン本体12 をストッパピン挿入孔7,10から図7の矢印イの方向(キャブ1から荷台2側 への方向)へ引き抜いてストッパピン11をブラケット6及び板部材8から取外 し、しかる後に操作ロッド9を引出すことによりフックによるキャブ1とシャシ フレーム5とのロックを解いてからティルトラッチロッド15を引出してラッチ によるキャブ1とシャシフレーム5とのロックを解く、等の所定のキャブティル ト操作を二段階に行う。
【0009】 又、キャブ1をシャシフレーム5にロックしストッパピン11によりロック解 除防止を行う場合には、先ずティルトラッチロッド15を押してティルトラッチ によるキャブ1とシャシフレーム5とのロックを行い図9の状態にしてから操作 ロッド9を押して板部材8をブラケット6内に挿入し、板部材8のストッパピン 挿入孔10をブラケット6のストッパピン挿入孔7に前後から合致させると同時 にフックによるキャブ1とシャシフレーム5とのロックを行い、荷台2側からス トッパピン11のピン本体12を丸孔7aに、又係止片13を矩形孔7bに位置 させ、しかる後にストッパピン11をブラケット6内に図7矢印ロ方向(荷台2 からキャブ1側への方向)へ向けて差込む。そうすると、ストッパピン11のピ ン本体12はブラケット6の荷台2側の丸孔7a及び板部材8の丸孔10aを通 ってその先端はブラケット6のキャブ1側の丸孔7aからキャブ1側へ突出し、 同時にストッパピン11の係止片13は、ブラケット6の荷台2側の矩形孔7b からキャブ1側に突出する。
【0010】 ピン本体12の先端及び係止片13がブラケット6のキャブ1側の丸孔7a及 び矩形孔7bを経てキャブ1側に突出してストッパピン11をピン本体12の周 方向に回転すると、係止片13はブラケット6のキャブ1側の側板6a外側部に 当接すると共に、レバー14はブラケット6の荷台2側の側板6a外側部に当接 し、しかも係止片13の重量によるピン本体12の中心に対するモーメントは、 レバー14の重量によるピン本体12の中心に対するモーメントよりも小さいた め、レバー14は下向きになると同時に係止片13はブラケット6のキャブ1側 の側板6aの矩形孔7bからずれた固定の状態になってストッパピン11は丸孔 7a,10aに対し回動することなく、従ってキャブ1とシャシフレーム5との ロック解除防止がストッパピン11により行われることになる。
【0011】
しかしながら、前記せるキャブロック装置3にあっては、ストッパピン11を キャブ1側から荷台2側へ或いは逆に荷台2側からキャブ1側へ前後方向に引き 抜き或いは差込むことによりストッパピン11の脱着を行ってキャブ1のロック 或いはロック解除を行うため、ブラケット6の荷台2側の側面6aと荷台2との 間に、ストッパピン11の長さ寸法に若干の余裕を加えた分のスペースが必要に なり、その結果、荷台2の長さが短くなるという問題があり、更にキャブロック の確認と共に確認しずらい場所にあるティルトラッチがティルトラッチロッド1 5の操作により正常に作動しているか否かを判断せねばならない、という不具合 な点がある。
【0012】 本考案は、上述の実情に鑑み、荷台の長さを短くする必要がなく、キャブロッ クの確認と同時にティルトラッチの作動も確認できるティルトキャブ自動車のキ ャブロック装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
本考案は、ティルトキャブ自動車のキャブ背面パネルにブラケット及び保持部 材を介し操作レバーを枢着し、シャシフレームに立設したアイボルトに係合・離 脱するフックを上下方向に回動可能にキャブ背面パネルに取付け、前記操作レバ ーとフックとをキャブロックロッドを介し連結してフックの上下方向の回動を行 い得るようにすると共に、ティルトラッチロッドを車幅方向に押し引き可能に前 記キャブ背面パネルに取付け、前記シャシフレームに立設したティルトラッチ受 け材に係合・離脱するラッチを上下方向に回動可能にキャブ背面パネルに取付け 、ティルトラッチとティルトラッチロッドとを連結してティルトラッチの上下方 向の回動を行い得るようにしたティルトキャブ自動車のキャブロック装置におい て、前記保持部材に車長方向に突出して固定ロック板を取付け、ピン本体の一端 部にレバーを又他端部に係止片を周方向にずらして備えたストッパピンの係止片 及びピン本体を通過するストッパピン挿入孔を固定ロック板に穿設し、アイボル トにフックが係合時に車幅方向から見て前記固定ロック板に重なり且つ該固定ロ ック板との間隔がストッパピンのレバーと係止片との間隔寸法より小さくなるよ うに可動ロック板を車長方向に突出して前記操作レバーに取付けると共に、アイ ボルトにフックが係合時に車幅方向から見て固定ロック板のストッパピン挿入孔 と合致するようストッパピン挿入孔を可動ロック板に穿設したことを特徴とする ティルトキャブ自動車のキャブロック装置、及び前記可動ロック板の下端或いは 操作レバーの可動ロック板の下端より下側の個所に、ティルトラッチとティルト ラッチ受け材との係合・離脱を検知するための検知部材を取付け、ティルトラッ チ受け材にティルトラッチが係合しない場合に検知部材と衝突するようにティル トラッチプレートをティルトラッチロッドに設けたことを特徴とするティルトキ ャブ自動車のキャブロック装置、にかかるものである。
【0014】
請求項1の考案によれば、フックとアイボルトとの係合時において車幅方向か ら見て固定ロック板のストッパピン挿入孔と可動ロック板のストッパピン挿入孔 とが合致しこれら合致したストッパピン挿入孔にストッパピンを車幅方向から挿 入することによりキャブとシャシフレームとのロック解除防止を行い得られ、従 ってストッパピンの操作性の向上を図り得られると共に、キャブロック装置と荷 台間の隙間にストッパピン長さ寸法に若干余裕を持たせたスペースを必要とする ことがなくて、荷台の長さを長くすることができる。
【0015】 請求項2の考案によれば、ティルトラッチとティルトラッチ受け材とが係合し ていない場合には、操作レバーを下向きに回動すると可動ロック板の下端或いは 操作レバーの可動ロック板の下端より下側の個所に取付けた検知部材がティルト ラッチプレートに衝突して操作レバーが回動不能になり、この状態からティルト ラッチとティルトラッチ受け材とが係合しているか否かがわかり、従ってキャブ ロックの確認と同時にティルトラッチの作動も確認できる。又ティルトラッチと ティルトラッチ受け材との係合、及びフックとアイボルトとの係合が行われた時 において車幅方向から見て固定ロック板のストッパピン挿入孔と可動ロック板の ストッパピン挿入孔とが合致しこれら合致したストッパピン挿入孔にストッパピ ンを車幅方向から挿入することができる。
【0016】
以下、図1〜図3を参照しつつ請求項1の考案について説明する。
【0017】 キャブ1の背面パネルの下側部分に取付けられたブラケット21にU字状の保 持部材22が固着されており、該保持部材22にエルボ状の操作レバー23の屈 曲部が挾持された状態で上下方向に回動可能にピン24枢着されている。
【0018】 キャブ1の背面パネルの所要個所に一端がピン26枢着されて上下方向に回動 可能になっているクランクレバー25の他端に、シャシフレーム5に立設したア イボルト28に係合するフック27が連結されており、前記操作レバー23とク ランクレバー25とがキャブロックロッド29を介し連結されていて、操作レバ ー23の上下方向の回動によりフック27とアイボルト28との係合及び離脱が 行われるようになっている。
【0019】 キャブ1の背面パネルに、ティルトラッチロッド30が前記操作レバー23よ りも下側に車幅方向に押し引き自在に取付けられており、ティルトラッチロッド 30の先端部分(反握り部)に該当するキャブ1の背面パネルの部分には、ティ ルトラッチパネル31がピン32枢着されており、シャシフレーム5に立設した ティルトラッチ受け材34に係合するティルトラッチ33の一端が前記ティルト ラッチパネル31にピン35連結されていると共に、ティルトラッチ33の他端 にティルトラッチロッド30の先端が突出して連結されており、且つこのティル トラッチロッド30の突出端がティルトラッチパネル31の長孔36に係合して いて、ティルトラッチロッド30の押し引きによりティルトラッチパネル31及 びティルトラッチ33が適宜上下方向に回動してティルトラッチ33とティルト ラッチ受け材34との係合及び離脱が行われるようになっている。
【0020】 前記保持部材22の荷台2側の外面には、所要間隔あけて2個の固定ロック板 37,37が車長方向に突出し且つ車幅方向から見て重なるように垂直に設けら れており、これら固定ロック板37,37には、丸孔38a及び該丸孔38aの 下端と連通する矩形孔38bからなるストッパピン挿入孔38が厚み方向に穿設 されていて、これらストッパピン挿入孔38,38が車幅方向から見て一致して おり、前記操作レバー23の保持部材22の荷台2側の側面からはみだしている 屈曲部分に、フック27とアイボルト28とが係合時に車幅方向から見て前記固 定ロック板37,37と重なるように車長方向に突出して可動ロック板39が設 けられており、該可動ロック板39には、丸孔40a及び該丸孔40aの下端と 連通する矩形孔40bからなるストッパピン挿入孔40が厚み方向に穿設されて いて、該ストッパピン挿入孔40が図1及び図2に示す如く車幅方向から見て前 記ストッパピン挿入孔38,38と一致している。
【0021】 前記各ストッパピン挿入孔38,40に挿入するストッパピン41は、各スト ッパピン挿入孔38,40の丸孔38a,40aへ挿通し得る形状(丸棒状)の ピン本体42と、各ストッパピン挿入孔38,40の矩形孔38b,40bを通 過し得るようにピン状にしてピン本体42の一端に径方向外方へ突出して設けら れた係止片43と、各ストッパピン挿入孔38,40の矩形孔38b,40bを 通過し得ない寸法の板状にしてピン本体42の他端に径方向外方へ突出して設け られたレバー44とからなっている。更にレバー44の自重によりピン本体42 に作用するモーメントは、係止片43の自重によりピン本体42に作用するモー メントよりも大きくなるように係止片43及びレバー44の寸法及び重量が決定 され且つピン本体42の中心に対する係止片43の向きとレバー44の向きは図 3に示す如く所要角度(例えば約90度)位相がずれており、しかも係止片43 のレバー44に対向する端部からレバー44の係止片43に対向する端部までの ピン本体42の間隔寸法Xは、フック27とアイボルト28との係合時における 可動ロック板39と固定ロック板37,37とが係止片43とレバー44との間 に収るよう、フック27とアイボルト28との係合時における反可動ロック板3 9側の固定ロック板37の外側と可動ロック板39との外側間との寸法Yよりも 若干大きく形成されている。
【0022】 従って操作レバー23を下側に回動してフック27をアイボルト28に係合す ると、図1の状態になり、即ち可動ロック板39が固定ロック板37,37に車 幅方向から見て重なった状態になって、ストッパピン挿入孔40,38,38が 図2に示す如く車幅方向から見て合致した状態になる。斯かる状態でストッパピ ン41を、その係止片43を矩形孔40b,38bに合せて可動ロック板39側 からストッパピン挿入孔40,38,38に順次差込み、レバー44が可動ロッ ク板39に当接してからストッパピン41をピン本体42の周方向に適宜回転す ると、係止片43は反可動ロック板39側の固定ロック板37の外側部に当接し て回転し、しかも係止片43の重量によるピン本体42の中心に対するモーメン トは、レバー44の重量によるピン本体42の中心に対するモーメントよりも小 さいため、図1の仮想線で示す如くレバー44は下向きになると同時に係止片4 3は反可動ロック板39側の固定ロック板37の矩形孔38bからずれた固定の 状態になってストッパピン41は丸孔38a,40aに対し回動することなく、 従ってキャブ1とシャシフレーム5とのロック解除防止がストッパピン41によ り行われることになる。
【0023】 又、逆にキャブ1とシャシフレーム5とのロック解除を行う場合には、ストッ パピン41を、その係止片43を矩形孔38b,40bに合せてストッパピン挿 入孔38,40から車幅方向に抜取ることにより行う。
【0024】 前記した如くキャブ1とシャシフレーム5とのロック及びロック解除を、スト ッパピン挿入孔38,40に対し車幅方向にストッパピン41を差込んだり抜取 ったりすることにより行うので、ストッパピン41の操作性の向上を図り得られ ると共に、キャブ1と荷台2との隙間4を小さくすることができて荷台2の長さ を長くできる。更にキャブ1とシャシフレーム5とのロック時にキャブ1の側面 1Aから操作レバー23の握り部が車幅方向に突出することがなくロックの確認 をできて有益である。
【0025】 次に図4〜図6を参照しつつ請求項2の考案について説明する。
【0026】 図4〜図6中、図1〜図3と同一の構成部分については、同一の符号を付すこ とによって説明を省略するものとし、以下特有の構成についてのみ説明する。
【0027】 前記可動ロック板39の下端部に所要長さの検知部材45が下向きに取付けら れていると共に、フック27とアイボルト28との係合を行うために操作レバー 23を下方向にピン24枢着点を中心として回動した際に、ティルトラッチ33 とティルトラッチ受け材34とが係合時には前記検知部材45と衝突しないよう に、即ち検知部材45の操作レバー23のピン24枢着点を中心として描く回動 軌跡Aの内側に位置するように、又ティルトラッチ33とティルトラッチ受け材 34とが離脱時には前記検知部材45と衝突するように、即ち検知部材45の操 作レバー23のピン24枢着点を中心として描く回動軌跡Aの外側に突出位置す るように、ティルトラッチプレート46がティルトラッチロッド30に取付けら れている。
【0028】 従ってティルトラッチロッド30を押すことによりティルトラッチ33とティ ルトラッチ受け材34との係合を行ってから、フック27とアイボルト28との 係合を行うために操作レバー23を下方向にピン24を中心として回動すると、 ティルトラッチプレート46の反ティルトラッチ33側の端部が、検知部材45 がピン24を中心として描く回動軌跡Aの内側に位置しているので、図4に示す 如くティルトラッチプレート46に検知部材45が衝突することがなく、その結 果、操作レバー23によりフック27とアイボルト28との係合を行うことがで きる。この場合、固定ロック板37,37と可動ロック板39とが車幅方向から 見て重なった状態になると共に、図5に示す如くストッパピン挿入孔38,38 ,40も車幅方向から見て合致した状態になってストッパピン41を図4仮想線 で示す如くストッパピン挿入孔38,38,40に挿入することができてストッ パピン41によりキャブ1とシャシフレーム5とのロック解除防止を行い得る。 しかも前記請求項1の考案の場合と同様にキャブ1とシャシフレーム5とのロッ ク時に操作レバー23の握り部がキャブ1の側面1Aから車幅方向に突出するこ とがなくロックの確認をできて有益である。
【0029】 又、ティルトラッチ33とティルトラッチ受け材34との係合が行われていな い場合に、フック27とアイボルト28との係合を行うために操作レバー23を ピン24を中心として下方向に回動すると、ティルトラッチプレート46の反テ ィルトラッチ33側の端部が検知部材45のピン24を中心とする回動軌跡Aの 外側に突出位置しているので、図6に示す如くティルトラッチプレート46に検 知部材45が衝突して操作レバー23が下向きに回動不能の状態になり、可動ロ ック板39のストッパピン挿入孔40と固定ロック板37,37のストッパピン 挿入孔38,38とが車幅方向から見て上下方向にずれた状態になって、ストッ パピン41をストッパピン挿入孔38,38,40に差込むことができなくなる 。
【0030】 従ってティルトラッチプレート46に検知部材45が衝突しない場合には、図 4に示す如くティルトラッチ33とティルトラッチ受け材34とが係合している と共に、フック27とアイボルト28とが係合していることが確認でき、又、テ ィルトラッチプレート46に検知部材45が衝突した場合には、図6に示す如く ティルトラッチ33とティルトラッチ受け材34とが離脱していると共に、フッ ク27とアイボルト28とが離脱していることが確認できる。即ち、ティルトラ ッチプレート46と検知部材45との衝突及び非衝突により、目視で確認しずら い場所にあるティルトラッチ33の作動を、手元で確認できて好都合である。
【0031】 更に又、操作レバー23の握り部の高さ位置とピン24の高さ位置とに差があ るので、ティルトラッチ33とティルトラッチ受け材34とが離脱していると共 に、フック27とアイボルト28とが離脱している場合には、図6に示す如く操 作レバー23の握り部がキャブ1の側面1Aから突出し、この突出現象に基づき ティルトラッチ33とティルトラッチ受け材34との離脱、フック27とアイボ ルト28との離脱を視覚により迅速且つ確実に確認できて好都合である。
【0032】 尚本考案は、図示し説明した実施例にのみ限定されることなく、例えば図1〜 図3で説明した請求項1の考案において保持部材22に固定ロック板37を1個 設けること、又、図4〜図6で説明した請求項2の考案において可動ロック板3 9の下端以外に操作レバー23にティルトラッチ33とティルトラッチ受け材3 4とが離脱時にティルトラッチプレート46に衝突するように検知部材45を設 けること、等は任意であり、その他、本考案の要旨を逸脱しない限り種々変更を 加え得ることは勿論である。
【0033】
以上述べたように請求項1の考案のティルトキャブ自動車のキャブロック装置 によれば、キャブとシャシフレームとのロック解除防止を行うストッパピンを、 車幅方向に移動することによりストッパピン挿入孔への差込み或いは抜取りを行 うので、ストッパピンの操作性の向上を図り得られると共に、キャブと荷台との 間隔を小さくできて荷台を長くすることができる、という優れた効果を発揮する 。
【0034】 又、請求項2の考案のティルトキャブ自動車のキャブロック装置によれば、操 作レバーによる作動の状態及びティルトラッチロッドによる作動の状態を、検知 部材とティルトラッチパネルとの衝突或いは非衝突により同時にしかも手元で判 断できて好都合であると共に、ストッパピンを車幅方向に移動することによりス トッパピン挿入孔への差込み或いは抜取りを行うので、キャブと荷台との間隔を 小さくできて荷台を長くすることができる、という優れた効果を発揮する。
【図1】本考案の請求項1のティルトキャブ自動車のキ
ャブロック装置の構造の概要を示す側面図である。
ャブロック装置の構造の概要を示す側面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大図である。
【図3】本考案の請求項1のティルトキャブ自動車のキ
ャブロック装置におけるストッパピンを示す斜視図であ
る。
ャブロック装置におけるストッパピンを示す斜視図であ
る。
【図4】本考案の請求項2のティルトキャブ自動車のキ
ャブロック装置の構造の概要を示す側面図である。
ャブロック装置の構造の概要を示す側面図である。
【図5】図4の要部を示す拡大図である。
【図6】本考案の請求項2のティルトキャブ自動車のキ
ャブロック装置の作動状態を示す側面図である。
ャブロック装置の作動状態を示す側面図である。
【図7】従来のキャブロック装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】従来のキャブロック装置において、キャブをロ
ックした状態を示す斜視図である。
ックした状態を示す斜視図である。
【図9】従来のキャブロック装置において、ロックレバ
ーを引いた状態を示す斜視図である。
ーを引いた状態を示す斜視図である。
【図10】キャブロック装置を装備した車輌の側面図で
ある。
ある。
22 保持部材 23 操作レバー 24 ピン 27 フック 28 アイボルト 29 キャブロックロッド 30 ティルトラッチロッド 33 ティルトラッチ 34 ティルトラッチ受け材 37 固定ロック板 38 ストッパピン挿入孔 39 可動ロック板 40 ストッパピン挿入孔 41 ストッパピン 42 ピン本体 43 係止片 44 レバー 45 検知部材 46 ティルトラッチプレート A 可動ロック板39の回動軌跡
Claims (2)
- 【請求項1】 ティルトキャブ自動車のキャブ背面パネ
ルにブラケット及び保持部材を介し操作レバーを枢着
し、シャシフレームに立設したアイボルトに係合・離脱
するフックを上下方向に回動可能にキャブ背面パネルに
取付け、前記操作レバーとフックとをキャブロックロッ
ドを介し連結してフックの上下方向の回動を行い得るよ
うにすると共に、ティルトラッチロッドを車幅方向に押
し引き可能に前記キャブ背面パネルに取付け、前記シャ
シフレームに立設したティルトラッチ受け材に係合・離
脱するラッチを上下方向に回動可能にキャブ背面パネル
に取付け、ティルトラッチとティルトラッチロッドとを
連結してティルトラッチの上下方向の回動を行い得るよ
うにしたティルトキャブ自動車のキャブロック装置にお
いて、前記保持部材に車長方向に突出して固定ロック板
を取付け、ピン本体の一端部にレバーを又他端部に係止
片を周方向にずらして備えたストッパピンの係止片及び
ピン本体を通過するストッパピン挿入孔を固定ロック板
に穿設し、アイボルトにフックが係合時に車幅方向から
見て前記固定ロック板に重なり且つ該固定ロック板との
間隔がストッパピンのレバーと係止片との間隔寸法より
小さくなるように可動ロック板を車長方向に突出して前
記操作レバーに取付けると共に、アイボルトにフックが
係合時に車幅方向から見て固定ロック板のストッパピン
挿入孔と合致するようストッパピン挿入孔を可動ロック
板に穿設したことを特徴とするティルトキャブ自動車の
キャブロック装置。 - 【請求項2】 前記可動ロック板の下端或いは操作レバ
ーの可動ロック板の下端より下側の個所に、ティルトラ
ッチとティルトラッチ受け材との係合・離脱を検知する
ための検知部材を取付け、ティルトラッチ受け材にティ
ルトラッチが係合しない場合に検知部材と衝突するよう
にティルトラッチプレートをティルトラッチロッドに設
けたことを特徴とする請求項1記載のティルトキャブ自
動車のキャブロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230092U JP2562281Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ティルトキャブ自動車のキャブロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230092U JP2562281Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ティルトキャブ自動車のキャブロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639677U true JPH0639677U (ja) | 1994-05-27 |
JP2562281Y2 JP2562281Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=13770707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8230092U Expired - Fee Related JP2562281Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | ティルトキャブ自動車のキャブロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562281Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376011B1 (ko) * | 2000-12-19 | 2003-03-15 | 기아자동차주식회사 | 안전장치를 구비한 캐빈의 틸팅시스템 |
JP2015000591A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | いすゞ自動車株式会社 | 車両のキャブロック構造 |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP8230092U patent/JP2562281Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376011B1 (ko) * | 2000-12-19 | 2003-03-15 | 기아자동차주식회사 | 안전장치를 구비한 캐빈의 틸팅시스템 |
JP2015000591A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | いすゞ自動車株式会社 | 車両のキャブロック構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2562281Y2 (ja) | 1998-02-10 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |