JPH0639479A - 歯形を有する鍛造製品の製造方法 - Google Patents

歯形を有する鍛造製品の製造方法

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JPH0639479A
JPH0639479A JP21651792A JP21651792A JPH0639479A JP H0639479 A JPH0639479 A JP H0639479A JP 21651792 A JP21651792 A JP 21651792A JP 21651792 A JP21651792 A JP 21651792A JP H0639479 A JPH0639479 A JP H0639479A
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JP
Japan
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tooth
forging
die
blank
punch
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Application number
JP21651792A
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English (en)
Inventor
Shinichi Murata
真一 村田
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
Original Assignee
Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内周面に歯型部を設けた型彫空間を有する下
型と型彫空間内に進退自在のパンチによって、外周に歯
形を有する鍛造製品を製造する方法において、該歯形を
有する鍛造製品の歯底径の80〜90%の外径を有する
素材を、パンチの押圧により型彫空間の外径方向へ押出
成形する。 【効果】 鍛造素材が歯型部に対し略直角方向に押出さ
れ、かつ鍛造素材と歯型部間には一定の空隙が存るの
で、歯型部の歯底に対して略均等の押出効率で素材流動
が進行すると共に、素材流動に勢いが付き成形能が大と
なっている為、歯形を有する鍛造製品を、該歯形に欠肉
が生じるようなことなく、歯先形状の寸法精度を正確に
成形でき、更に鍛造成形後の除去部分が少なくて済み歩
留りも向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周に歯形を有するク
ラッチギヤ等の歯車を、温間または熱間鍛造によって製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の歯車の製造方法としては
特公昭37−16831号公報に見られるように、下型
の型彫空間内に進退自在に設けられたパンチで素材を押
圧して前記下型の内周面に設けられた歯型部に押出し
て、外周に歯形を有する大径部と、小径のボス部からな
る段状の歯車を形成するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法の場合、図8
に示されるように、製品歯車とほぼ同径もしくはやや小
径の外径10aを有する素材101を型彫空間138内
に投入後、図示されないパンチで押圧されることによっ
て、素材101の大径部102の外周部が下型137の
歯型部140に対し、矢視されたパンチ押圧方向に押出
される。その際、素材101の塑性変形はパンチ押圧方
向に序々に上から下へと進むため、パンチ押圧方向の歯
先端部ほど押出効率が低くなり、歯型部140のコーナ
ー141まで十分に素材肉が押込まれない。従って、成
形された鍛造製品111の歯形114の歯先端部115
においては、図9に示されるように所望形状10Fに対
し、欠肉部118が生じ易い。そのため、図10に示さ
れる如く、予め鍛造製品111’の歯形114’の歯幅
を大きく形成し、欠肉の生じた端部115’を除去する
ことによって、所望の歯幅で欠肉のない歯形を有する鍛
造製品を得ていたが、該歯形114’の後加工が必要と
なり工程数が多く、それに伴い装置も数種類必要であ
り、更に材料のロスが多いため素材の歩留まりも悪く、
非能率的で不経済であった。
【0004】また、他の製造方法として、図11に示さ
れるように、製品歯車の歯底径20bと略同径もしくは
やや小径の外径20aを有する素材201を、下型23
7の型彫空間238内に投入後、図示されないパンチの
押圧により下型237の歯型部240の方向へ矢視の如
く押出成形する方法もある。
【0005】該方法では素材201を下型237の型彫
空間238とパンチとの間の空間内で、パンチの押圧に
より、該素材201の大径部202が下型237の歯型
部240の略垂直方向に押出される為、該歯型部240
の歯底に対しては略均等の押出効率となり、パンチ押圧
方向の歯先端部のみ欠肉するという状況は発生しにく
い。しかしながら、素材201の外径20aが、製品歯
車の歯底径20bと略同径もしくはやや小径程度で、即
ち、下型237の該歯型部240の歯先部242に対し
ては略同一径でほとんど間隙を有さない如く形成されて
いるため、特に成形当初において該歯型部240の歯先
部242の抗力によって素材流動の勢いが失われ易く、
歯型部240の歯底に対して十分に素材肉が押込まれな
い。そのため、鍛造製品の歯形の歯先形状に関し、所望
の寸法精度が得られなかった。
【0006】このような不都合に対処すべく、本発明は
歯形の成形性を良好とし、特に歯形の歯先形状の寸法精
度を良好として成形することができると共に、素材歩留
まりを改善させ生産性向上に寄与する如き、歯形を有す
る鍛造製品の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の如
きである。
【0008】内周面に歯型部を設けた型彫空間を有する
下型と型彫空間内に進退自在のパンチによって、外周に
歯形を有する鍛造製品を製造する方法において、該歯形
を有する鍛造製品の歯底径の80〜90%の外径を有す
る素材を、パンチの押圧により型彫空間の外径方向へ押
出成形する。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。
【0010】図1は大径部2と小径部3を有する鍛造素
材1を示し、図2は本発明の鍛造方法により形成された
歯形14を有する鍛造製品11を示す。該鍛造製品11
は、大径部12とボス部13とから成り、該大径部12
の外周には軸線方向の歯筋を有する前記歯形14が設け
られている。
【0011】前記鍛造素材1は、成形すべき歯形14を
有する鍛造製品11の歯底径bの約80〜90%程度の
外径aとなるように予め形成されている。
【0012】図4及び図5は、本発明の製造方法を実施
するための鍛造装置31の要部を示し、図において37
は下型で所望の鍛造製品11を形成すべき型彫空間38
が設けられており、33は前記型彫空間38内に進退自
在に設けられ、該型彫空間38との間で鍛造素材1を押
圧成形するパンチで、該パンチ33の下端面34は、鍛
造製品11の上端面と同一形状となっている。前記下型
37の型彫空間38は、内周面39と底面50、そして
下型37の中央部に嵌装されたマンドレル44の上端面
及びマンドレル44の中央部に進退自在に設けられたノ
ックアウト45の上端面から画成されており、前記内周
面39には軸線方向の歯筋を有する歯型部40が設けら
れている。
【0013】次に、歯形を有する鍛造品の製造工程を図
面に基づき説明する。
【0014】図4は鍛造加工前の状態を示し、図5は鍛
造加工後の状態を示すものである。先ず図4の如く下型
37の中央部、即ちマンドレル44上に前記鍛造素材1
がボス部3を下にして載置され位置決めされる。
【0015】図4の一部を拡大して示した図6に示され
るように、上述の如く位置決めされた鍛造素材1の大径
部2は、成形すべき歯形14を有する鍛造製品11の歯
底径bの80〜90%の外径aとなるように形成されて
いる為、型彫空間38に設けられた歯型部40の歯先4
2と該鍛造素材1の外周との間にはある程度離間された
空隙sが存するように構成される。該空隙sの大きさは
目的とする製品の大きさによって異なり、例えば歯底径
aが100mmの歯形14を有する鍛造製品11の場合
は、約5〜10mm程度の径幅に設定される。
【0016】そして、前述の如き鍛造素材1がセットさ
れた下型37の型彫空間38内に、パンチ33が下降し
て該鍛造素材1を押圧することによって、該鍛造素材1
のボス部3はマンドレル44と下型37の中央孔に囲ま
れた空間に倣って変形し、また、大径部2は下型37の
内周面39に設けられた歯型部40の方向に図6に矢視
される如く押し出され、歯形14を形成する。
【0017】この場合、鍛造素材1を下型37の型彫空
間38とパンチ33との間の所望形状の空間内で、該鍛
造素材1の大径部2が下型37の歯型部40に対しの略
垂直方向に押し出される。即ち、該歯型部40の歯底に
対しては、略均等の押出効率となり、図7に示される如
く鍛造製品11の歯先のコーナー15が欠肉することな
く所望形状Fに成形される。
【0018】また、鍛造素材1と歯型部40の間には空
隙sが存るので、歯型部40の歯先42に素材が到達す
る時点においては成形当初に比べ素材流動に勢いが付い
ているため、歯型部40の抗力に屈することなく、該歯
型部40の型彫形状に倣い素材が充満され易い。
【0019】所望形状に鍛造成形された歯形14を有す
る鍛造製品11は、次に、ノックアウトピン45によっ
て鍛造装置31から取り出された後、余材部を適宜機械
加工等により除去して、図3の如き歯車製品21に仕上
げ成形される。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鍛造素材
が歯型部に対し略垂直方向に押出され、かつ鍛造素材と
歯型部間には一定の空隙が存るので、歯型部の歯底に対
して略均等の押出効率で素材流動が進行すると共に、素
材流動に勢いが付き成形能が大となっている為、歯形を
有する鍛造製品を、該歯形に欠肉が生じるようなことな
く、歯先形状の寸法精度を正確に成形でき、更に鍛造成
形後の除去部分が少なくて済み歩留りも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鍛造方法の実施例による鍛造素材の断
面平面図である。
【図2】本発明の鍛造方法の実施例による歯形を有する
鍛造製品の断面平面図である。
【図3】歯車製品の実施例の断面平面図である。
【図4】本発明の鍛造方法の実施例を示し、鍛造成形前
の状態を示す部分断面平面図である。
【図5】本発明の鍛造方法の実施例を示し、鍛造成形後
の状態を示す部分断面平面図である。
【図6】本発明の鍛造方法の実施例による鍛造成形前の
要部の部分断面平面図である。
【図7】図2の要部の拡大図である。
【図8】従来の製造方法による鍛造成形前の要部の断面
平面図である。
【図9】図8の製造方法による歯形を有する鍛造製品の
要部の断面平面図である。
【図10】図9と同部の鍛造製品の要部の断面説明図で
ある。
【図11】従来の他の製造方法による鍛造成形前の要部
の断面平面図である。
【符号の説明】
1 鍛造素材 11 歯形を有する鍛造製品 14 歯 形 17 歯 底 33 パンチ 37 下 型 38 下型の型彫空間 39 型彫空間の内周面 40 歯型部 a 鍛造素材の大径部の外径 b 歯形を有する鍛造製品の歯底径 s 鍛造素材と歯形部の間の空隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面(39)に歯型部(40)を設け
    た型彫空間(38)を有する下型(37)と前記型彫空
    間(38)内に進退自在のパンチ(33)によって、外
    周に歯形(14)を有する鍛造製品(11)を製造する
    方法において、該歯形を有する鍛造製品(11)の歯底
    径(b)の80〜90%の外径(a)を有する素材
    (1)を、前記パンチ(33)の押圧により前記型彫空
    間(38)の外径方向へ押出成形することを特徴とする
    歯形を有する鍛造製品の製造方法。
JP21651792A 1992-07-22 1992-07-22 歯形を有する鍛造製品の製造方法 Pending JPH0639479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087063A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Denso Corp 鍛造方法および鍛造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008087063A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Denso Corp 鍛造方法および鍛造装置

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