JPH0639411U - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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Publication number
JPH0639411U
JPH0639411U JP7659292U JP7659292U JPH0639411U JP H0639411 U JPH0639411 U JP H0639411U JP 7659292 U JP7659292 U JP 7659292U JP 7659292 U JP7659292 U JP 7659292U JP H0639411 U JPH0639411 U JP H0639411U
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JP
Japan
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cross
gate
mold
opening
cavity
Prior art date
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Pending
Application number
JP7659292U
Other languages
English (en)
Inventor
崇 児玉
Original Assignee
パワーサプライ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂の流動性が良好で、かつ、ゲートの切断が
容易な射出成形金型を提供する。 【構成】キャビティCに溶融樹脂を充填するゲートが、
交差角120度以下で交差する交差部を有する断面形状
に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、射出成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラスチック製品を射出成形法によって成形する場合、溶融された成 形材料をノズルからスプル、ランナおよびゲートを通してキャビティまで導くよ うにしている。そして、溶融樹脂がキャビティに射出される湯口となるゲートは 、成形品が小物の場合、成形品のゲート跡が目立たず、ランナを成形品から容易 にちぎり取れるようにピンポイントゲートが利用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このピンポイントゲートでは、その穴径が小さいほど流動によ る摩擦熱が大きくなり、それによって粘度低下も大きくなる効果があるが、それ だけ射出圧力の損失も増加することから、ゲートの切断が容易となる一方、充填 不良を発生しやすいという問題があった。また、ゲートの穴径を大きくすれば充 填不良が発生することはないが、ゲートの切断が困難となる。
【0004】 このため、現状では、これらの点を勘案してその中間の数値を経験的に採用し ているが、必ずしも満足できる結果は得られていない。
【0005】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、充填不良を発生させる ことがなく、しかも、ゲートの切断が容易である射出成形金型を提供するもので ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、固定側金型と、可動側金型とからなり、これらの固定側金型および 可動側金型を型締めして形成されるキャビティにゲートを介して溶融樹脂を充填 するようにした射出成形金型において、前記ゲートは、交差角が120度以下で 交差する少なくとも1個の交差部を有する断面形状に形成されていることを特徴 とするものである。
【0007】
【作用】
溶融樹脂をゲートを通してキャビティに充填すると、ゲートは、交差角が12 0度以下で交差する交差部を有する断面形状に形成されていることから、交差部 に形成されるエッジから破断してゲートを容易に切断することができる他、交差 部を直径とする穴の断面積よりも大きな断面積を有することから、交差部を直径 とする穴を通過する場合よりも溶融樹脂の流動性は良好となり、充填不良が発生 することはない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0009】 図1および図2には、本考案の射出成形金型1が示されており、この射出成形 金型1は、固定側金型2と、可動側金型3とで構成され、可動側金型3は、図示 しない油圧シリンダにより移動自在であり、これにより型開き、型締めすること ができる。そして、固定側金型2は、固定側取付け板21と、固定側型板22と 、ランナストリッパプレート23からなり、固定側型板22およびランナストリ ッパプレート23は、詳細には図示しないが、固定側取付け板21に設けられた ガイドピンに沿って摺動自在に嵌挿されている。また、31は可動側金型3を構 成する成形品Sの突き出し用ストリッパプレートである。
【0010】 ところで、前述の固定側型板22にはブッシュ4が嵌合されており、このブッ シュ4は、その一端がランナ5に連通され、また、その他端が固定側金型2と可 動側金型3を型締めすることによって形成されるキャビティCに連通されている 。そして、ブッシュ4の一端側から他端近傍にかけて横断面円形の開口4aが形 成され、さらに、この断面円形の開口4aの先端からキャビティCに連通する他 端側にかけて横断面十字状の開口4bが形成されている。この断面十字状の開口 4bは、キャビティCに向けて断面形状を十字状のまま徐々に面積が減少する先 細り形状に形成されている。この結果、ブッシュ4の先端における十字状の開口 4bが最小面積となり、ゲートを形成するものである(図3および図4参照)。
【0011】 本実施例における十字状の開口4bは、キャビティCと連通するゲートにおい て、高さ0.3mm、幅0.7mmの長方形を交差角90度で交差させた形状に 形成され、この交差部にエッジが形成されている。
【0012】 なお、固定側金型2には、図示しない射出ノズルの先端部に連通するスプル6 が形成されている。
【0013】 次に、本実施例の成形作業について説明すると、固定側金型2に対し可動側金 型3を型締めした後、射出ノズルからスプル6、ランナ5およびブッシュ4の開 口4a、4bを通して溶融状態の成形材料をキャビティCに充填する。この際、 ゲートとなる十字状の開口4bの先端は、直径0.3mmの穴の断面積よりも大 きな断面積を有することから、このゲートを通過する溶融樹脂は、直径0.3m mの穴を通過する場合に比較して流動性は良好となる。また、十字状の開口4b は、十字に交差してその交差部にエッジを形成していることにより、このエッジ から応力集中によって冷却した樹脂が破断することになる。したがって、図4に 示すように、ランナ5の先端にブッシュ4の十字状の開口4bに対応する十字状 の凸起が残り、一方、成形品Sの表面にゲート切断に伴う十字状のマークが形成 されることになる。
【0014】 このように、直径を大きくさせると同等の開口面積の増加を図ると同時に、十 字状に交差させてエッジを形成することにより、溶融樹脂の流動性が良好となっ て充填不良を発生させることがなく、しかも、ゲートを容易に切断することがで きる。
【0015】 また、この実施例においては、ブッシュ4に形成した十字状の開口4bは、先 細り状に形成したものを例示したが、図5および図6に示すように、ブッシュ4 の開口4aの先端からブッシュ4の他端にかけて形成される十字状の開口4bを 先太り状としてもよい。この場合は、開口4aの先端に接続する最小断面積の十 字状の開口4bで切断されることから、図4に示すように、成形品Sの表面に十 字状の開口4bに対応する十字状のゲート部分が残り、一方、ランナ5の先端に ゲート切断に伴う十字状のマークが形成されることになる。このため、この十字 状のゲート部分が成形品Sの表面から突出しないように、ゲート部分の高さに相 当する深さ以上の凹状部を成形品Sに形成する必要がある。
【0016】 なお、これらの実施例においては、キャビティに連通するブッシュ4の他端部 に90度の交差角で交差する交差部を有する断面十字状の開口を形成したものを 例示したが、十字状に限らず、Y字状、X字状、T字状などのように、エッジが 形成される角度で交差する交差部を有するものであればよく、特にその交差角は 120度以内が好ましい。
【0017】 また、前述した実施例においては、ブッシュ4を介してキャビティCに連通し たが、固定側金型2にランナとキャビティとを連通する開口を直接形成してもよ い。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、交差角が120度以下で交差する交差部を有す る断面形状に開口したゲートを形成したことにより、交差部に形成されたエッジ から簡単に破断することから、ゲートを容易に切断することができる他、交差部 を直径とする穴に比較して開口面積を増加することができ、溶融樹脂の流動性を 向上させて充填不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形金型を示す断面図である。
【図2】図1の射出成形金型を型開きした状態を一部省
略して示す断面図である。
【図3】図1のX部の拡大図である。
【図4】成形品と、ブッシュと、ゲート部分を含むラン
ナとの関係を示す斜視図である。
【図5】他の実施例を図3に対応して示す拡大断面図で
ある。
【図6】図5の実施例における成形品と、ブッシュと、
ゲート部分を含むランナとの関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 射出成形金型 2 固定側金型 3 可動側金型 4 ブッシュ 4a 断面円形の開口 4b 断面十字状の開口 5 ランナ 6 スプル S 成形品 C キャビティ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と、可動側金型とからなり、
    これらの固定側金型および可動側金型を型締めして形成
    されるキャビティにゲートを介して溶融樹脂を充填する
    ようにした射出成形金型において、前記ゲートは、交差
    角が120度以下で交差する少なくとも1個の交差部を
    有する断面形状に形成されていることを特徴とする射出
    成形金型。
JP7659292U 1992-11-06 1992-11-06 射出成形金型 Pending JPH0639411U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7659292U JPH0639411U (ja) 1992-11-06 1992-11-06 射出成形金型

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JP7659292U JPH0639411U (ja) 1992-11-06 1992-11-06 射出成形金型

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Publication Number Publication Date
JPH0639411U true JPH0639411U (ja) 1994-05-27

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ID=13609584

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7659292U Pending JPH0639411U (ja) 1992-11-06 1992-11-06 射出成形金型

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JP (1) JPH0639411U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003508709A (ja) * 1999-09-04 2003-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 注型成形されたピストン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003508709A (ja) * 1999-09-04 2003-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 注型成形されたピストン

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