JPH0639197B2 - 流体圧機構を有するシヤ−プペンシル - Google Patents

流体圧機構を有するシヤ−プペンシル

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JPH0639197B2
JPH0639197B2 JP61159814A JP15981486A JPH0639197B2 JP H0639197 B2 JPH0639197 B2 JP H0639197B2 JP 61159814 A JP61159814 A JP 61159814A JP 15981486 A JP15981486 A JP 15981486A JP H0639197 B2 JPH0639197 B2 JP H0639197B2
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安行 橋本
晴朗 山下
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アンコス株式会社
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、不使用時には芯が挾持されておらず、軸を指
でつまむ筆記時のつまみ力で芯が挾持され、筆記状態の
ままで軸をつまんだりつまむ力を緩めたりするだけで、
手指の位置を変えたり手首を紙面から離したりすること
なく、先端から芯を繰り出すことができるシヤープペン
シルに関する。
(従来の技術) 従来、本出願人は「つまみ式」と称するシヤープペンシ
ルをいろいろと開発してきた。これは筆記時に指で握る
本体の前方部の一部に径方に変位する押え部材を設け、
該押え部材の径方向の変位により軸方向移動部材を軸方
向に移動させ、該軸方向移動部材の移動に従動させて芯
保持具、チヤツク、締め具の三者を軸方向に相対的に運
動させるようにし、上記押え部材につまむ力を加えたり
つまみ力を緩めたりすることによつて、芯を挾持解放し
たり芯を繰り出したりするようにしたものである。
このシヤープペンシルによると、筆記のため筆圧に抗す
るよう本体を指でつまむ動作と筆記を中断して本体をつ
まむ力を緩める動作とからなる自然の筆記動作によつて
芯を繰り出すことができるので「自動芯繰り出し」にひ
としい効果がある。
しかし、これらのシヤープペンシルの発明には、実施し
ようとする際に、上記利点と裏腹に次に述べる欠点があ
る。
(本発明が解決しようとする問題点) 筆記時につまむ部分につまみ力を加えたとき、芯の挾持
解放と繰り出しを行わせるのに充分なストロークを得る
ため、つまみ部を大径にしたり、又径方向の変位を軸方
向の変位に円滑に変えたり復元させたりすることが難し
かつたりする問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、本発明は、本体内の前
方部分に、互いに軸方向に動き合って嵌合離脱し芯の挾
持と解放を行うチャック、締め具を設け、チャックの前
方に常時ある程度の力で芯を保持する芯保持具を配置
し、これら芯保持具、チャック、締め具の三者を含む芯
の繰出し機構を有するシャープペンシルにおいて、本体
の筆記時に指でつまむ前方部分の外周につまみ部を設
け、該つまみ部に径方向に変位変形可能で軸方向の一側
に流体圧を伝達するための透通孔を有する環状の流体室
を配置し、該流体室には流体を漏れないように充填する
とともに、上記透通孔を介して、つまみ部の径方向の変
位により流体圧で軸方行に移動する軸方向移動体を連設
し、該軸方向移動体を前記芯の繰出し機構に連動させ、
つまみ部につまみ力を加えたとき流体室が径方向に変位
変形し軸方向移動体を介して前記芯の繰出し機構を軸方
向に作動させて芯を挾持するようにし、つまみ力を緩め
たり抜いたりしたとき上記三者を復元するために設けら
れたスプリングの力により元の位置に復元させて芯の挾
持を解放するようにしたことを特徴としている。
(作用) 本発明は、上記のように構成したので、本体の前方部分
の外周に設けた流体を充填したつまみ部につまみ力を加
えたつまむ力を緩めたりすることにより、流体圧機構が
働いて締め具と嵌合離脱するチヤツクで芯を挾持解放し
たり芯を繰り出したりすることができる。この際、つま
み部内にあり軸方向の一側に流体圧を伝達するための透
通孔を有する環状の流体室の容積が減少し、中の流体の
圧力が上昇するが、該流体室はつまみ部に環状に形成さ
れており、軸方向に比べて径方向に短かく形成されてい
るので、つまみ部につまみ力を加えたとき、流体室の流
体の径方向の容積変化相当部分が軸方向に移動しようと
して、軸方向の一側に設けられた透通孔を経て軸方向移
動手段を効率よく作動させる作用を生じ、該軸方向移動
手段を介してチャック、締め具、芯保持具の三者を含む
芯の繰出し機構を軸方向に効率よく作動させる。
(実施例) 次に、本発明の実施例を図面と共に説明する。第1図〜
第6図は、本発明の第1実施例を示すシヤープペンシル
を作動順に示した縦断面図である。つまみ部をつまんで
いない不使用時の状態を示す第1図において、1は軸、
2は口金であり、これら軸1、口金2は中間の継手3で
結合されている。継手3の中間部を形成する小径部4を
内周壁としゴム、プラスチツク、薄い金属などの可撓性
材料で外周壁5などを形成し、中に流体を封入し、軸方
向の一側に流体圧を伝達するための透通孔を有する環状
の流体室6をシヤープペンシルの筆記時に軸をつまむ部
分に設ける。口金2、継手3、流体室6の外周壁5、軸
1等で本体を形成する。
外周壁5はこれを手指で押えたとき径方向内方に変形変
位して流体室6の容積を減少させるように、つまみ部と
して用いられる。つまみ部の前端周、後端周は継手の前
方部、公報部にそれぞれに固定リング8,9で密着して
押えられている。継手3の前方部の拡大部10には、透
通孔に相当する1乃至複数個(図は3個)のシリンダ室
11が流体室6に通じるように開けられて設けられ、こ
れらシリンダ室11にはそれぞれ軸方向移動体としてピ
ストン12aが嵌挿され、ピストン12aの後端面は流
体室6に接触している。従つて、流体室6の圧力が上昇
すると流体に押されてピストン12aは前方に移動する
ことになる。このピストン12aは中間部に小径部が設
けられ、この小径部にOリング13が嵌め込まれてい
て、シリンダ室11とピストン12aとの間の隙間から
の流体の洩れが防がれている。
本体内には、チヤツク14、締め具15、芯をある程度
の力で保持する芯保持具16を有する摺動体17の三者
が軸方向に互いに動き合うように設けられている。
チヤツク14は前方部分を二つ割り、三つ割り(図は三
つ割り)に形成されており、外方に開く自己拡開力を与
えられている。このチヤツク14と締め具15とから成
る芯挾持機構は、チヤツク14の中に芯が入つた状態
で、チヤツク14と締め具15とがくいつき易く、また
逆に、離脱し易いもので構成されている。
チヤツク14の後部には芯ケース18が連結され、該芯
ケース18の突部19と軸1に固定したリング20との
間に入れたスプリング21によつて、芯ケース18、チ
ヤツク14は常時後方に付勢されている。また、芯ケー
ス18は前方部に設けた段部と締め具15との間にも付
勢手段としてのスプリング22が介設され、締め具15
は常時前方に付勢されているが、このスプリング22は
必ずしも必要でない。
摺動体17の中央部を形成する円筒体部23の後端側の
中央の凹みには、ゴムなどでつくられ芯をある程度の力
で保持する前記芯保持具16が圧入され、円筒体部23
から径方向外方に1ないし数本(図は3本)の足24が
延びている。足24の後端面が前記ピスントン12aの
前端面に当接している。
この摺動体17は、一端が口金2の中の段部で受けられ
ているスプリング25の他端で後退方向に常時付勢され
ている。従つて、流体室6の流体の圧力でピストン12
aは前進方向に押されていて摺動体17を前方に押して
おり、他方、摺動体17はスプリング25で後退方向に
押されていてピストン12aを後退方向に押している。
締め具15の前方部分にはスリツト26が足24と同数
設けられ、スリツト26を摺動体17の足24が貫通し
ていて、摺動体17と締め具15との二者は互いに軸方
向に動き合うことができるようになつているが、締め具
15の前端部にストツパ27が取付けられているので、
図中lで示す長さ幅だけ前記二者は互いに動き合うこと
ができる。
摺動体17の前端から前方に延びる芯パイプ28が摺動
体17に圧入固定され、芯パイプ28の前端は口金2の
前端より少し後方に位置していて、芯パイプ28は本体
内に完全に収納されている。
つまみ部としの外周壁5は自己復元力を与えられてい
る。流体室6内には流体が充填されているが、この場合
流体室を構成する弾性体の内部にいわゆるヘソ5a、5
aを2個設けておき、両方のヘソに注射針を差しこんで
一方の注射針から流体を注入し、他方の注射針から空気
を抜き、空気が全部流体に換つた後に2本の針を抜くよ
うにして流体室内に流体を充填する。
なお、図中29は消しゴムであり、該消しゴム29を外
せば新しい芯を補給できる。芯ケース18の中の前方に
は、芯を案内するための斜面30が与えられている。
組立てるに当り、軸継手3とつまみ部としての外周壁5
とピストン12aとはユニツトとして組立て、軸1にチ
ヤツク15を取付けた芯ケース18を挿入して、スプリ
ング21を挿入したのち、リング20を圧入して、組立
てずみの上記ユニツトを軸1に螺合して取付け、次に、
締め具15と芯パイプ28を取付けた摺動体17とスト
ツパ27とを組立てたユニツトを、芯31がない状態の
チヤツクに前方から差込み、スプリング25を取付けた
口金2を軸継手3に螺合して結合し、芯31を芯ケース
18に入れて、消しゴム29をはめれば、全体が組み上
がる。流体は最後に前記の要領で流体室に充填する。
次に、第1図からの作動状態を説明する。
第1図は、つまみ部としての外周壁5が全くつままれて
いない不使用時の状態を示しており、締め具15は、ス
プリング22で前方に押されているが、スプリング25
で後方に押される摺動体17の足24によつても押され
ており、スプリング25の力の方がスプリング22の力
よりも大きいので、結局後方に押されている。また、チ
ヤツク14は、該チヤツク14に一体に形成されている
芯ケース18と共に後方に押されているが、軸1の段部
32に当たつて後退を阻止されているので、締め具15
はチヤツク14よりも後方に離れて位置しており、従つ
て、チヤツク14は解放されていて、芯31は挾持され
ていない。なお、芯パイプ28の先端まで最初の芯を持
つて行くやり方は、本体の先端部を下方に向けて、1本
の芯を芯ケース18からチヤツク15に向けて落し、開
いているチヤツク14を素通りして落し、芯保持具16
に突き当らせて、その後本体の先端を下に向けたままつ
まみ部につまみ力を加えると摺動体17、芯保持具16
とともに芯も前進するが、つまみ力を抜くと芯は後退せ
ず摺動体17、芯保持具16のみが後退して芯は芯保持
具16内に喰いこむ。その後も先端を下に向けてつまみ
力を加えたり抜いたりすることにより芯31は芯パイプ
28の先端まで到達するが、この芯繰り出しについて以
下に説明する。
第2図は、外周壁5を少し押えて流体室6の容積が少し
減少し流体の圧力が高まり、流体に押されて軸方向移動
体としてのピストン12aが少し前進し、摺動体17が
ピストン12aに押されてスプリング25を縮めて前進
し、それに追随して締め具15もスプリング22に押さ
れて前進し、締め具15がチヤツク14に嵌合し始め、
チヤツク14が芯31を挾持し始めた状態を示してい
る。芯保持具16に保持されている芯31は、第1図の
状態から摺動体17が前進した分だけ摺動体17と一緒
に前進している。
第3図は、さらに外周壁5が深くつままれ、さらに距離
lだけ摺動体17がスプリング25を縮めて前進し、該
摺動体17の足24が締め具15のスリツト26内で前
進して締め具15の前端部のストツパ27に突き当たつ
た状態を示している。この動作過程では、初めは芯ケー
ス18、チヤツク14はスプリング21に押されて後退
位置にあり前進しないので、チヤツク14は全く前進し
ておらず、締め具15とチヤツク14とは、第2図にお
ける状態と同様にスプリング22の力で軽く嵌合した状
態にあり、芯31は軽くチヤツク14に挾持されている
いわゆる半チヤツク状態にあるが、摺動体の足24が締
め具15のストツパ27に突き当たり、締め具15が流
体圧室6の流体圧で前方に押される力を受けると、チヤ
ツク14と締め具15との嵌合力が強まり、芯31はチ
ヤツク14で完全に挾持される。上記半チヤツク状態に
ある過程では、芯31は軽くチヤツク14で挾持されて
おり、このチヤツク14は締め具15から離脱されやす
い性質を有していて、芯保持具16に保持されて芯31
が前進しようとする力を受けたとき、スプリング21,
22の力に抗してチヤツク14は自己の拡開力で開きや
すい傾向にあり、半チヤツク状態のチヤツク14の挾持
力はますます弱まつて、芯31はチヤツク14を滑つて
前方へ引き抜かれる。その距離はlにほぼ相当してい
る。芯が前方へ引き抜かれるときの状態では、チヤツク
14は僅かに前進している。
第4図は、第3図の状態のときに、外周壁5をつまむ力
を少し緩めて、摺動体17が距離lだけスプリング25
に押されて後退し、ピストン12aもそれだけ摺動体1
7に押されて後退し、摺動体17の足24がスリツト2
6の後端に丁度当たつたときの状態を示している。この
動作過程では、芯31は芯保持具16に押されて後退し
ようとする力を受け、チヤツク14にも後退力が伝達さ
れ、チヤツク14は僅かに後退する。この後退状態で
は、このチヤツク、締め具はくいつきやすい性質を有し
ているので、チヤツク14と締め具とはくさび効果で強
い嵌合状態になり、芯31は強くチヤツク14で挾持さ
れている。従つて、芯保持具16が芯31をすべつて後
退しても芯31は後退しないので、相対的に芯31は、
摺動体17よりも距離lだけ前進し、芯パイプ28の前
端から長さlだけの芯が突出することになる。
第5図は、外周壁5をつまむ力を完全に緩めたときの状
態を示している。締め具15は、スプリング25に押さ
れて後退する摺動体17に押されてスプリング22の力
に抗して元の最後退位置まで押し戻されている。締め具
15が押し戻され始めると直ちにチヤツクは開くので、
摺動体17の芯保持具16に保持されている芯31も摺
動体17と一緒に摺動体17が後退する長さ分だけ後退
し、芯の先端は、芯パイプ28の先端から突出している
が口金2の中には完全に収納されている。
第6図は、第4図又は第5図の状態で、外周壁5を深く
いつぱいに押えて、摺動体17を前進限界位置まで前進
させた状態を示している。この状態では、チヤツク1
4、芯ケース18は、摺動体17で強く前方へ引つ張ら
れている締め具15に引つ張られ、芯31を挾持したま
まで、スプリング21の後退力に抗して前進し、芯パイ
プ28は大きく口金2の先端から突出している。芯31
は摺動体17と一緒に前進するだけであるので、芯31
の芯パイプ28からの突出量はやはりlである。またこ
の状態では、芯ケース18の突起19の後端は軸1の段
部32から完全に離れているので、締め具15とチヤツ
ク14とはスプリング22とスプリング21との両方の
力で嵌合しており、芯挾持力は一層強まつている。
第4図の状態で筆記を行なつてもよいが、通常は、筆記
中に第6図の状態となることもある。
第1図から第4図までの過程を繰り返せば、芯はどんど
ん繰り出され、2本目の芯(図示せず)も1本目の芯を
押し出して芯パイプ先端から続いて繰り出される。
第7図〜第9図は、本発明の第2実施例を示すシヤープ
ペンシルの動作順序を示す縦断面図である。第1実施例
と異なる重要な点は、押え部材を押えたときに、第1実
施例では示め具が前進してチヤツクと嵌合し芯を挾持す
るのに対し、第2実施例では、チヤツクが後退して締め
具と嵌合し芯を挾持することと、軸方向移動体が第1実
施例ではピストンであるのに対して、第2実施例では伸
縮部材12bが軸方向移動体として使われていることで
ある。
継手3の小径部4の外周に密着し該小径部4を囲撓する
ようにゴム袋33が嵌め込まれ、その外周壁5が第1実
施例と同様に押え部材を構成している。ゴム袋33の中
には、流体が封入されている。図示の位置で該ゴム袋3
3には2つのヘソ5a、5aが設けられ、2つのヘソ5
a、5aに注射針を挿し込んで、一方から流体を注入
し、他方から空気を抜いて、ゴム袋33の中に流体を充
填する。ゴム袋33は内外周壁34と前端壁35と後端
の伸縮部36とから構成されていて流体室6を形成して
いる。伸縮部の後端側は後端壁37で閉じられ、従つ
て、ゴム袋33の中の流体は完全に密閉されていて、流
体の漏れは起こらない。
伸縮部36の前端は開放されその中は流体室6に連通し
ており、伸縮部36の中も流体で満たされている。伸縮
部36も内、外周壁38、38′で構成されているが、
内、外周壁38、38′は断面がジグザグ状になつてい
て山と谷とがあり、いわゆる蛇腹状となつている。谷と
山のところだけを第10図に示すように薄肉状aにして
おけば、弱い力で一層伸縮しやすいものとなる。
伸縮部36の後端壁37には後方側にリング40が当接
しており、また該リング40には後方側に1乃至数本の
ロツド41が当接し、該ロツド41は、継手3にくり抜
いた1個ないし数個(図は1個)の穴42の中を突き抜
けている。ロツド41の後端には芯ケース18の突起部
43が当接し、また、この突起43と軸1の段部44と
の間にはスプリング45が介設されており、常時、芯ケ
ース18、チヤツク14を前方に付勢している。
継手3の前方部の小径部4は締め具受け46になつてお
り、該締め具受け46の内側に締め具15が嵌められて
いる。締め具受け46の後方部分としてストツパ47が
嵌められており、該ストツパ47と締め具15の段部と
の間に弱いスプリング22が介設され、該スプリング2
2によつて締め具15は常時前方に付勢されている。こ
のスプリング22は必ずしも必要でない。締め具受け4
6の前端部は内側に曲げられストツパ48を構成し、締
め具15の前進を阻止し、該締め具15は締め具受け4
6内で、前後方向に長さlだけ動くことができるように
なつている。
なお、図中29は消ゴム、31は芯、28は芯パイプを
示す。芯保持具16は口金2に嵌め込まれている。
次に、上記第2実施例の作用を説明する。
押え部材としての外周壁5を押えると、流体室6の圧力
が上昇して、伸縮部36の後端壁37が後方に押され、
また、伸縮部36の内外周壁38,38′もそれぞれ外
方、内方(どちらも径方向)に押されて膨らみ、軸方向
移動体としての伸縮部36は全体として伸び、後端壁3
7が後退する。後端壁37の後退力はリング40、ロツ
ド41、芯ケース18の突起部43に伝達され、芯ケー
ス18、チヤツク14が後退する。チヤツク14が後退
して締め具15に当接し始めること、締め具15も弱い
スプリング22の力に抗して開いたままのチヤツク14
とともに後退し、ストツパ47に当たつて止まり、第8
図の状態となる。締め具15の後退中は、スプリング2
2の力が弱いので、チヤツク14は開いたままである
が、締め具15がストツパ47に当たつて始めて閉まり
始める。
第8図の状態では、チヤツク14は芯ケース18ととも
にスプリング45を縮めてさらに後退しているので締め
具15にくい込み、チヤツク14と締め具15とは嵌合
しており、芯31はチヤツク14に挾持されている。
次に、外周壁5を押える力を緩めると、スプリング45
の力でロツド41、リング40、伸縮部36の後端壁3
7は前進し、伸縮部36は縮んで元の位置に戻つて復元
する一方で、芯ケース18、チヤツク14は前進する。
チヤツク14が前進するときは、締め具15もスプリン
グ22に押されてチヤツク14に追随して前進するの
で、締具15とチヤツク14との嵌合状態は維持され、
従つて、芯挾持状態も維持されるので、締め具15が前
進する距離分lだけは芯31も芯保持具16の保持力に
抗して前進する。スプリング22がない場合でも、チヤ
ツク、締め具の嵌合を深くしておけばチヤツク、締め具
は芯を挾持したまま芯保持具16の保持力に抗して前進
する。締め具15がストツパ48に当たつて前進を阻止
された後もチヤツク14は前進するのでチヤツク14は
締め具15から離脱して前進し、チヤツク14が開放さ
れ、芯31もチヤツク14から解放され、芯31が長さ
lだけ芯パイプ28から突出した第9図の状態となる。
この状態で再び外周壁5を押えると、第8図のように再
び芯挾持が行なわれるが、芯31は突出している(図示
せず)ので、筆記可能となる。
以上、大別して2つの実施例を示したが、本発明は以上
の実施例に限られず、以下に述べるようにいろいろに改
変される。
第11図は、伸縮部をリング状とせず、一つのベローズ
状の伸縮部62を用いたゴム袋を示している。このよう
な伸縮部を三つ用いてもよい。また、伸縮部62はゴム
袋33の内側に位置させてもよい。
この実施例によれば、第7図〜第9図に示したゴム袋の
伸縮部36よりも弱い力で伸縮できる。
第12図は第7図〜第9図に示したゴム袋の伸縮部36
に溝63を設けて、伸縮させるための力を弱くした実施
例を示している。
(発明の効果) 本発明によれば次のような効果が奏される。
(1) つまみ式シャープペンシルに流体圧機構を適用し、
しかも該流体圧機構を、径方向に変位変形可能で軸方向
の一側に流体圧を伝達するための透通孔を有する環状の
流体室によって形成したことにより、つまみ部につまみ
力を加えると、該つまみ部が軸方向に変位変形して流体
室内の流体圧力が上昇するが、該流体室はつまみ部に環
状に形成されており、軸方向に比べて径方向に短かく形
成されているので、つまみ部につまみ力を加えたとき、
流体室の流体の径方向に容積変化相当部分が軸方向に移
動しようとして、軸方向の一側に設けられた透通孔を経
て軸方向移動手段を効率よく作動させる作用を生じ、該
軸方向移動手段を介してチャック、締め具、芯保持具の
三者を含む芯の繰出し機構を軸方向に効率よく作動させ
る。このような軸方向の効率のよい作動により、つまみ
部が径方向に僅かに変化するだけでも、軸方向移動手段
の大きいストロークを得ることが可能となる。
上記のように、つまみ部の小さい径方向の変位で軸方向
移動手段により大きい軸方向の移動を達成できるので、
本発明に係るシャープペンシルは、従来の筆記具とほぼ
同様の外径と外観形態のものとして提供できる。しか
も、つまみ式シャープペンシルが原理的に有している効
果は、いささかも失なわれていない。
(2) つまみ部に弾性部材、可撓性部材を用いることに
より、筆記時に本体をつまんだときの感触がよく、長時
間筆記しても疲れたりペンだこができたりしない。
(3) 筆記中の芯の繰出しは、手指の位置を変えること
なく、筆記具をそのままの位置に保ち、つまみ力を加え
たり緩めたりするだけで可能であるため、使用が極めて
便利である。
(4) 流体を充填する部分(軸方向移動体を含む)をユ
ニツトとしてうまく作れば、部品点数が少なくてすみ、
又通常のシヤープペンシルに使用されている部品を使う
ことができるので製造が簡単で安価に供給できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明の第1実施例を作動順に
示す縦断面図、第7図ないし第9図は本発明の第2実施
例を作動順に示す縦断面図、第10図は第7図ないし第9
図に示されるゴム袋の一部を拡大して示す縦断面図、第
11図はゴム袋の変形例を示す縦断面図、第12図はゴ
ム袋の他の変形例を示す斜視図である。 1:軸、2:口金、3:継手、5:外周壁(つまみ
部)、6:流体室、12a:ピストン(軸方向移動
体)、14:チヤツク、15:締め具、16:芯保持
具、21,22,25:スプリング、12b:伸縮部材
(軸方向移動体)、33:ゴム袋、36:伸縮部(軸方
向移動体)、62:伸縮部(軸方向移動体)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内の前方部分に、互いに軸方向に動き
    合って嵌合離脱し芯の挾持と解放を行うチャック、締め
    具を設け、チャックの前方に常時ある程度の力で芯を保
    持する芯保持具を配置し、これら芯保持具、チャック、
    締め具の三者を含む芯の繰出し機構を有するシャープペ
    ンシルにおいて、本体の筆記時に指でつまむ前方部分の
    外周につまみ部を設け、該つまみ部に径方向に変位変形
    可能で軸方向の一側に流体圧を伝達するための透通孔を
    有する環状の流体室を配置し、該流体室には流体を漏れ
    ないように充填するとともに、上記透通孔を介して、つ
    まみ部の径方向の変位により流体圧で軸方向に移動する
    軸方向移動体を連設し、該軸方向移動体を前記芯の繰出
    し機構に連動させ、つまみ部につまみ力を加えたとき流
    体室が径方向に変位変形し軸方向移動体を介して前記芯
    の繰出し機構を軸方向に作動させて芯を挾持するように
    し、つまみ力を緩めたり抜いたりしたとき上記三者を復
    元するために設けられたスプリングの力により元の位置
    に復元させて芯の挾持を解放するようにしたことを特徴
    とする流体圧機構を有するシャープペンシル。
  2. 【請求項2】上記軸方向移動体が1乃至数個の蛇腹状伸
    縮部材でできている特許請求の範囲第1項記載の流体圧
    機構を有するシャープペンシル。
JP61159814A 1986-01-30 1986-07-09 流体圧機構を有するシヤ−プペンシル Expired - Lifetime JPH0639197B2 (ja)

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