JPH0639169Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0639169Y2
JPH0639169Y2 JP1988128047U JP12804788U JPH0639169Y2 JP H0639169 Y2 JPH0639169 Y2 JP H0639169Y2 JP 1988128047 U JP1988128047 U JP 1988128047U JP 12804788 U JP12804788 U JP 12804788U JP H0639169 Y2 JPH0639169 Y2 JP H0639169Y2
Authority
JP
Japan
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packing
peripheral surface
rod
groove
pressure
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988128047U
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English (en)
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JPH0248673U (ja
Inventor
久夫 堀
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封装置に関し、特に、相対的に移動する2
部材間をシールするための密封装置に関するものであ
る。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、ロッド等の移動部材と、シリンダ等の固定部材
との間に介在して相対的に移動する両者間をシールする
密封装置はゴム状弾性体からなる環状のパッキンと、こ
のパッキンを収納するパッキン用溝とからなり、パッキ
ン用溝は、前記固定部材であるシリンダ等の内周面に設
けられていて、第3図に示すように断面方形状の環状の
溝に形成されている。
そして、第3図に示すパッキン用溝7に、ゴム状弾性材
からなる断面U字状の環状のパッキン8を収納して、移
動部材であるロッド5と固定部材であるシリンダ6との
間をシールしている状態が第4図に示してある。
すなわち、第4図において、前記ロッド5が移動する場
合においても、前記パッキン8は、その内周面および外
周面に設けている環状のリップ部8c、8bを、それぞれ、
前記ロッド5の外周面、および前記シリンダ6の内周面
に当接させているので、圧力が作用した場合にこの圧力
P1を完全にシールできるようになっている。
しかしながら、前記ロッド5が移動するときに、前記パ
ッキン8の内周面に設けてある環状のリップ部8cと前記
ロッド5の外周面との潤滑条件が悪いような場合や高圧
条件で使用する場合には、前記パッキン8の内周面の一
部が前記ロッド5の移動にともって引きずられてはみだ
し、前記ロッド5と前記シリンダ6との隙間に入り込ん
でしまって、前記ロッド5の外周面に対する摺動接触状
態が正常な状態でなくなり、パッキン8のシール性が低
下するという問題点を有していた。
また、前記パッキン8のはみだした部分が前記ロッド5
の移動によって欠落して破損し、パッキンとしての寿命
が低下するとい問題点もあった。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、ロッドの移動によってもパッキンの
一部が引きずられてはみだしてロッドとシリンダとの隙
間に入り込むことがなく、パッキンのシール性が低下す
ることもなく、安定してパッキンを収納できる密封装置
を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、相対的に移
動する2部材間をシールする密封装置であって、環状の
パッキンと、一方の部材に設けられて前記パッキンを収
納するパッキン用溝とからなり、前記パッキン用溝は、
断面方形状で環状をなすとともに、圧力が作用するのと
反対側の部分を、半径方向外側に順次広げて外周面の一
部をテーパ面に形成してえぐれ部とし、収納した前記パ
ッキンに圧力が作用した時、パッキンの内周面のうちの
前記えぐれ部に対応する部位が前記移動部材に圧接しな
いように構成したことを特徴とする密封装置を構成した
ものである。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、シール時
に作用する圧力によってパッキンの圧力の作用する側と
反対側の部分が、パッキン用溝に形成したえぐれ部に逃
げることとなり、このためにパッキンの内周面のうちの
えぐれ部に対応する部位が他方の部材である移動部材に
圧接することがなくて、内周面の他の部位がシールリッ
プ部として作用し、このことは高圧条件下でも同様であ
り、常に安定したシール性が維持できることとなる。
また、パッキンのはみだしによる欠落がなくなるのでパ
ッキンの耐久性が向上し、寿命も長くなることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図には、この考案による密封装置の断面を示す説明
図が示してあって、固定部材であるシリンダ2の内周面
に、断面方形状の溝を環状に設け、その溝内の圧力の作
用する側と反対側の部分を半径方向外側に向かって順次
広げて溝内の外周面を全溝幅の1/3の位置までテーパ面3
aに形成してえぐれ部3bとした構成からなるものであ
る。
そして、前記パッキン用溝3内にゴム状弾性材からなる
断面U字状の環状のパッキン4を収納し、移動部材であ
るロッド1と固定部材であるシリンダ2との間をシール
している状態が第2図に示してある。
すなわち、第2図において、前記ロッド1が移動する場
合においても、前記パッキン4は、その内周面および外
周面に設けている環状のリップ部4c、4bを、それぞれ、
前記ロッド1の外周面および前記シリンダ2の内周面に
当接させているので、作用する圧力P2が反対側に漏れる
のを完全にシールでき、また、前記ロッド1の移動時
に、前記パッキン用溝3内に設けてあるテーパ面3aを有
するえぐれ部3bに前記パッキン4の一部を誘導して、パ
ッキン4の内外径方向の張り代を緩衝させることができ
る。したがって、パッキン4の内周面のうちの前記えぐ
れ部3bに対応する部位がロッド1に圧接して応力集中が
発生する恐れがなく、そして、この部位以外の内周面の
部位がシール性を確保するリップ部4cとして作用するこ
とになる。
このために、前記従来のパッキンの内周面の一部がロッ
ドの移動にともなって引きずられてはみだしてロッドと
シリンダとの隙間に入り込むもののように、パッキンの
一部が入り込むことがなくなるものである。
したがって、パッキン4のシール機能がパッキン4の内
周面および外周面のリップ部4c、4bに限定されるのでシ
ール性が向上することとなる。また、ロッド1の移動に
よってパッキン4がはみだすことがなくなるので、パッ
キン4の一部が欠落することもなくなり、耐久性が向上
することとなる。しかも、上記のことは作用する圧力が
高圧の場合であっても同様に作用し、したがって、低圧
から高圧まで広い範囲で安定したシール性を確保するこ
とができる。
なお、前記実施例においては固定部材であるシリンダに
パッキン用溝を設けた場合について説明したが、これに
限定することなく移動部材であるロッドおよびピストン
部に設けても同様の効果があるということは勿論であ
る。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、他方の部
材であるロッドの移動時にパッキンをパッキン用溝内に
形成したえぐれ部に誘導することができるので、パッキ
ンの内周面のうちの前記えぐれ部に対応する部位に応力
集中が生じて、その部位がロッド5に圧接することがな
い。
したがって、その部位がはみだして欠落することがなく
耐久性が良好である。
また、ロッドに対するシール性はパッキンの内周面のう
ちの前記えぐれ部に対応する部位以外の部位がリップ部
として作用するので良好であり、しかも、このリップ部
のロッドに対する当接力は作用する圧力の大きさに関わ
らずほぼ一定であるので、常にほぼ一定の摺動抵抗を得
ることができ、このために高圧条件下にあっては低い摺
動抵抗を得ることができることとなる。
さらに、収納するパッキン自体になんら特別な加工を施
す必要がないので従来のパッキンをそのまま使用できて
汎用性が高くて経済的であり、従来のパッキンをそのま
ま使用して、シールする圧力が低圧から高圧に至る広い
範囲ですぐれたシール性、低摺動抵抗、および耐久性を
確保することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による密封装置のパッキン用溝の実施
例を示す断面図、第2図は第1図に示すパッキン用溝に
パッキンを収納して密封装置とした状態を示す断面図、
第3図は従来のパッキン用溝を示す断面図、第4図は第
3図に示すパッキン用溝にパッキンを収納して密封装置
とした状態を示す断面図である。 1、5……ロッド 2、6……シリンダ 3、7……パッキン用溝 3a……テーパ面 3b……えぐれ部 4、8……パッキン 4a、8a……U溝 4b、4c、8b、8c……リップ部 P1、P2……圧力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に移動する2部材(1、2)間をシ
    ールする密封装置であって、環状のパッキン(4)と、
    一方の部材(2)に設けられて前記パッキン(4)を収
    納するパッキン用溝(3)とからなり、前記パッキン用
    溝(3)は、断面方形状で環状をなすとともに、圧力が
    作用するのと反対側の部分を、半径方向外側に順次広げ
    て外周面の一部をテーパ面(3a)に形成してえぐれ部
    (3b)とし、収納した前記パッキン(4)に圧力が作用
    した時、パッキン(4)の内周面のうちの前記えぐれ部
    (3b)に対応する部位が前記移動部材(1)に圧接しな
    いように構成したことを特徴とする密封装置。
JP1988128047U 1988-09-30 1988-09-30 密封装置 Expired - Lifetime JPH0639169Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988128047U JPH0639169Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 密封装置

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JP1988128047U JPH0639169Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0248673U JPH0248673U (ja) 1990-04-04
JPH0639169Y2 true JPH0639169Y2 (ja) 1994-10-12

Family

ID=31381019

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JP1988128047U Expired - Lifetime JPH0639169Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 密封装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049315A1 (fr) * 1999-02-18 2000-08-24 Kayaba Kogyo Kabushiki Kaisha Structure d'etancheite
JP2017161028A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 株式会社エクセディ プーリ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198458U (ja) * 1981-06-15 1982-12-16

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WO2000049315A1 (fr) * 1999-02-18 2000-08-24 Kayaba Kogyo Kabushiki Kaisha Structure d'etancheite
JP2017161028A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 株式会社エクセディ プーリ装置

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JPH0248673U (ja) 1990-04-04

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