JPH0639005U - 容器兼用注射器用の内筒 - Google Patents

容器兼用注射器用の内筒

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の容器兼用注射器用のプランジャーと比
べて内室部を形成する周壁部が弾性変形し難いプランジ
ャーを有し、かつ、従来の容器兼用注射器用の内筒と比
べて、プランジャーロッドがプランジャーから抜けてし
まう危険性が小さい容器兼用注射器用の内筒を提供す
る。 【構成】 容器兼用注射器のシリンジ2内に密嵌させら
れるゴム製のプランジャー20が有する内室部に合成樹
脂製の補強材30を嵌合させる。この補強材30でプラ
ンジャー20における内室部を形成する周壁部23を補
強する。プランジャーロッド10は補強材30に着脱自
在に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、所定量の薬液がシリンジ内に予め無菌状態で密閉されている容器兼 用注射器において使用される内筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の容器兼用注射器用の内筒が有する問題点を図5及び図6に基づいて以下 に説明する。ただし、この説明において使用する図5の容器兼用注射器Aは単に 容器兼用注射器の一例にすぎず、この容器兼用注射器A以外の構造を有するとこ ろの特公昭62−58745号公報等で公知である容器兼用注射器や、特公昭6 2−58745号公報等で公知である2室式容器兼用注射器であっても、これら の容器兼用注射器で使用される内筒は、以下に説明する問題点と同一の問題点を 有している。
【0003】 図5に示されている容器兼用注射器Aはそのメーカーにおいて、ガラス製のシ リンジB内におけるゴム製のストッパーCとゴム製のプランジャーDとの間に所 定量の薬液Eが充填・密閉された後、加熱滅菌等の滅菌処理が施されて、シリン ジB内に所定量の薬液Eが予め無菌状態で密閉された状態で出荷されている。な お、図5の符号Fは、容器兼用注射器Aの使用時までシリンジB内の無菌性を保 持するためのキャップを示している。
【0004】 この容器兼用注射器Aを使用するには、図6に示すように、プランジャーDに 合成樹脂製のプランジャーロッドG(一部図示省略)を取り付けて内筒Hを組み 立てた後、シリンジBの注射針取付部に両頭針(両刃針と呼ぶこともある)Jを 取り付けて、両頭針Jの一方の針でストッパーCを刺し貫き、その後プランジャ ーロッドGを押進させて、薬液Eを両頭針Jから吐出させる。
【0005】 従って、容器兼用注射器Aは、通常の注射器と比べて、医療現場で薬液Eを所 定量だけシリンジB内へ充填する手間がかからず、該充填時に薬液Eが空気中の 細菌等で汚染される危険性がない等の利点を有している。
【0006】 ところで、容器兼用注射器Aでは、上述したように所定量の薬液Eをシリンジ B内に予め密閉した状態で出荷するので、プランジャーロッドGとプランジャー Dとが一体化された内筒を使用すると、プランジャーロッドGのかなりの部分が シリンジB内から突出した状態で出荷することになり、包装が大きくなると共に 、輸送途中等に押進力がプランジャーロッドGに加わって、シリンジB内の薬液 Eが漏出する危険性が生じる。
【0007】 このため、容器兼用注射器Aでは、一般的に、プランジャーロッドGとプラン ジャーDとが着脱自在とされた内筒Hを使用しており、容器兼用注射器Aの使用 時に、プランジャーDにプランジャーロッドGを取り付けて内筒Hを組み立てる ようになっている。
【0008】 ところが、従来の容器兼用注射器A用の内筒Hは、弾性体であるプランジャー Dに非弾性体であるプランジャーロッドGを直接螺合させるので該螺合の強度が 小さく、このため、プランジャーロッドGをプランジャーDに装着して操作し、 該操作によってプランジャーDをシリンジB内で押進させたり引き上げたりする 際に、特に、シリンジB内に密閉されている薬液Eとは別の薬液をシリンジB内 に吸引する場合等のように、プランジャーDをシリンジB内で引き上げる際に、 プランジャーロッドGがプランジャーDから抜けてしまう危険性があるという問 題を有している。
【0009】 また、この内筒Hに使用されるプランジャーDは、図5に示されるように、容 器兼用注射器Aの使用時まで薬液Eの密閉栓として機能しているが、プランジャ ーロッドGを取り付けるための雌ネジが螺設されて、内室部Kを有する有底筒状 とされているので、中実の場合と比べて、内室部Kを形成する周壁部Lが弾性変 形し易く、このため、従来のプランジャーDには、シリンジB内の薬液Eが輸送 途中等に漏出する危険性や、外部空気が侵入してシリンジB内の薬液Eの無菌性 が損なわれる危険性があるという問題を有している。
【0010】 なお、この漏出や無菌性喪失の危険性は、シリンジB内に密閉される薬液E等 の関係から、弾性変形し易いゴム製のプランジャーDを使用せざるを得ない場合 や、プランジャーDが有する内室部Kの容積を大きくせざるを得ない場合等に大 きくなる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術の前記問題点に鑑み、本考案では、従来の容器兼用注射器用のプラン ジャーと比べて内室部を形成する周壁部が弾性変形し難いプランジャーを有し、 かつ、従来の容器兼用注射器用の内筒と比べて、プランジャーロッドがプランジ ャーから抜けてしまう危険性が小さい容器兼用注射器用の内筒を提供することを 課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、請求項1の考案では、容器兼用注射器 のシリンジ内に密嵌させられるゴム製のプランジャーが有底筒状とされて内室部 を有し、該内室部に合成樹脂製の補強材が嵌合させられ、該補強材にプランジャ ーロッドが着脱自在に取り付けられている、という構成が採用されている。
【0013】 請求項2の考案では、プランジャーロッドの桿部における軸方向の一方の端面 に挿入部が突設され、該挿入部の周面には、該挿入部の軸方向に沿って1枚以上 の羽根板が前記端面から所定距離だけ離されて半径方向に突設されており、前記 羽根板を含む前記挿入部の最大外径が、筒状とされた補強材における本体部の内 径より小さく選定され、該補強材の蓋部が、前記プランジャーロッドの挿入部に おける最大外径を有する部位の横断面形状より少し大きい相似形状の挿入孔を有 し、該蓋部の裏面には嵌合溝が凹設されており、該嵌合溝に前記プランジャーロ ッドの羽根板における前記端面と対向する対向辺が嵌合させられた状態で、前記 プランジャーロッドの桿部における前記端面と前記補強材の蓋部の表面とでゴム 製のプランジャーにおける内室部の軸心に向かう突片を圧縮挟持できるように、 前記プランジャーロッドにおける前記所定距離が選定されている、という構成が 請求項1の考案の構成に付加されている。
【0014】
【作用】
請求項1の考案では、図3に示すように、ゴム製で有底筒状のプランジャー2 0が有する内室部21に合成樹脂製の補強材30が嵌合させられて、プランジャ ー20における内室部21を形成する周壁部23が補強材30で補強されている ので、請求項1の考案におけるプランジャー20は、図5の従来のプランジャー Dと比べて、周壁部23が弾性変形し難い。
【0015】 また、請求項1の考案では、図4に示すように、非弾性体であるプランジャー ロッド10における弾性体であるプランジャー20への取り付けが非弾性体であ る補強材30を介して行なわれる。従って、この取り付けの強度が、図6に示さ れるところの、弾性体であるプランジャーDへ非弾性体であるプランジャーロッ ドGを直接取り付ける従来の容器兼用注射器用の内筒H、と比べて大きくなる。
【0016】 なお、請求項1の考案においては、補強材30は図3及び図4に示されるよう な筒状の中空なものに限定されず、例えば柱状の中実なものであっても良く、プ ランジャーロッド10と補強材30との着脱構造は、図4に示される構造に限定 されず、例えば、補強材30に雌ネジが螺設され、プランジャーロッド10に雄 ネジが螺設されて、図6に示されるようなネジ構造とされていても良いし、補強 材30に雄ネジが突設され、プランジャーロッド10に雌ネジが螺設されたネジ 構造とされていても良い。
【0017】 請求項2の考案では、前記構成が請求項1の考案の構成に付加されているので 、図1に示されるプランジャーロッド10の挿入部16における羽根板17を有 する部位を、図2及び図3に示される筒状の補強材30における蓋部32が有す る挿入孔34から補強材30の本体部31内に挿入して、プランジャーロッド1 0を回動させると、図4に示すように、プランジャーロッド10の羽根板17の 対向辺18が、補強材30の蓋部32の裏面35に凹設されている嵌合溝36( 図3参照)に嵌合させられる。
【0018】 この嵌合状態において、請求項2の考案では、プランジャーロッド10の桿部 14における一方の端面15から羽根板17の対向辺18までの所定距離Yが、 プランジャーロッド10の端面15と補強材30の蓋部32の表面37とでプラ ンジャー20の突片26を圧縮挟持できるように選定されているので、プランジ ャー20の突片26がプランジャーロッド10の端面15と補強材30の蓋部3 2の表面37とで圧縮されて、該圧縮に伴う反発力を有しており、この反発力が プランジャーロッド10及び補強材30に作用して、プランジャーロッド10に は上方に押し上げる力P1が働き、補強材30には下方に押し下げる力P2が働 いて、この嵌合状態が維持される。
【0019】 従って、補強材30の蓋部32が有する挿入孔34(図2参照)からプランジ ャーロッド10の挿入部16を挿入し、プランジャーロッド10を回動させて、 プランジャーロッド10の挿入部16が有する羽根板17の対向辺18を、補強 材30の蓋部の32裏面35の嵌合溝36(図3参照)に嵌合させることにより 、補強材30が嵌合させられているプランジャー20へのプランジャーロッド1 0の装着が完了する。
【0020】 なお、プランジャー20からプランジャーロッド10を取り外すには、プラン ジャーロッド10を押し下げて、プランジャーロッド10の羽根板17の対向辺 18と補強材30の嵌合溝36との嵌合を解消させた後、プランジャーロッド1 0を回動させて、補強材30の蓋部32の挿入孔34からプランジャーロッド1 0の挿入部16を引き出せば良い。
【0021】
【実施例】 請求項1及び2記載の本考案の実施の一例を図1〜図4に基づいて以下に説明 する。
【0022】 図1に示される合成樹脂製のプランジャーロッド10は、十字型の横断面形状 を有する支柱11における軸方向の一方の端縁に第1円板12が固着され、他方 の端縁に、第1円板12より径大の第2円板13が固着されて、第1及び第2円 板12,13並びに支柱11から桿部14が形成されており、第1円板12の表 面である桿部14の軸方向の一方の端面15に挿入部16が突設されている。
【0023】 この挿入部16の周面には、挿入部16の軸方向に沿って2枚の羽根板17が 桿部14の端面15から所定距離Yだけ離され、円周方向に等間隔で配置されて 、半径方向に突設されており、各羽根板17における桿部14の端面15と対向 する辺が対向辺18とされている。なお、図1の符号tは、挿入部16の最大外 径を示している。
【0024】 図2及び図3に示されるゴム製のプランジャー20は、内室部21を有する有 底筒状で、内室部21の横断面形状が、底部22寄りの部位において該底部22 に向かって徐々に縮径されたテーパ状とされ、該テーパ状の部分より図3におけ る上の部位において六角形とされており、内室部21を形成する周壁部23の内 周壁面24における開口部25寄りの部位には、内室部21の軸心に向かう突片 26が周設されている。なお、この突片26は、図3に示されるように、合成樹 脂製で無底筒状の補強材30がプランジャー20の内室部21に嵌合させられる と、補強材30における蓋部32の表面37に載置されるように位置選定されて いる。
【0025】 補強材30は、図2及び図3に示されるように、本体部31とその上の蓋部3 2とからなり、本体部31における先端部分が先端に向かって徐々に縮径された テーパ部33とされ、該テーパ部33以外の部位の外形が横断面六角形とされて おり、本体部31の内径Tが、プランジャーロッド10の挿入部16における最 大外径t(図1参照)より大きい値に選定され、蓋部32が有する挿入孔34の 形状が、プランジャーロッドの挿入部における前記最大外径tを有する部位の横 断面形状より少し大きい相似形状とされている。
【0026】 補強材30の蓋部32の裏面35には、プランジャーロッド10の挿入部16 における各羽根板17の対向辺18を嵌合させるための嵌合溝36が凹設されて おり、補強材30の蓋部32の厚さは、嵌合溝36にプランジャーロッド10の 対向辺17を嵌合させるに際し、プランジャーロッド10の挿入部16における 羽根板17を有する部位を補強材30の本体部31内に挿入して、プランジャー ロッド10を回動させたときに、プランジャーロッド10における各羽根板17 の対向辺18と補強材30の蓋部32の嵌合溝36とが互いに対向する位置が確 認できるように、挿入孔34におけるプランジャーロッド10の羽根板17を挿 入させる部位38から嵌合溝36に向かって徐々に厚くさせられている。
【0027】 ところで、上述した図1のプランジャーロッド10における所定距離Yは、図 4に示されるように、補強材30の蓋部32の嵌合溝36(図3参照)にプラン ジャーロッド10の挿入部16における各羽根板17の対向辺18を嵌合させて 、プランジャーロッド10,補強材30及びプランジャー20からなる容器兼用 注射器用の内筒1を組み立てた状態で、プランジャーロッド10の桿部14の端 面15と補強材30の蓋部32の表面37とでゴム製のプランジャー20におけ る突片26を圧縮挟持できるように選定されている。なお、図4の符号2は、容 器兼用注射器用のシリンジを示している。
【0028】 ところで、以上説明した図示実施例では、補強材30がその先端に向かって徐 々に縮径されたテーパ部33を有しているが、請求項1及び請求項2の考案にお ける補強材では、テーパ部33の有無が限定されていない。ただし、補強材30 がその先端に向かって徐々に縮径されたテーパ部33を有している方が、該テー パ部33を有さない場合と比べて、補強材30をプランジャー20の内室部21 へ嵌合させ易いので好ましい。
【0029】 また、図示実施例では、プランジャー20の内室部21と補強材30が横断面 六角形状の部分を有しているが、プランジャー20の内室部21と補強材30が 有する横断面形状は六角形に限定されず、六角形以外の多角形であっても、円形 であっても良い。ただし、プランジャー20の内室部21及び補強材30が有す る横断面形状は円形以外の形状である方が、プランジャー20の内室部21にお ける補強材30の回動を阻止できるので好ましい。
【0030】 また、図示実施例では、プランジャーロッド10の羽根板17の枚数が2枚と されているが、該枚数は、2枚に限定されず1枚以上であれば良い。ただし、該 枚数が2枚以上の方が、1枚の場合と比べて、プランジャーロッド10と補強材 30との嵌合の安定性が向上するので好ましい。
【0031】 また、図示実施例では、プランジャーロッド10の桿部14の横断面形状が十 字型とされているが、該形状は十字型に限定されず、円筒形等であっても良い。 また、プランジャーロッド10の材質が合成樹脂とされているが、該材質は合成 樹脂に限定されず、ガラス等の非弾性体でも良い。
【0032】 更に、図示実施例では補強材30が無底筒状とされているが、補強材30は筒 状であれば良いのであるから、無底筒状に限定されず有底筒状であっても良く、 補強材30が有底筒状の場合には、補強材30の底部に1個以上の貫通孔が穿孔 されていても良い。
【0033】 従って、例えば、容器兼用注射器の製造時における加熱滅菌処理工程での該注 射器内の薬液の安定性確保のために該薬液と共に封入した窒素等の不活性ガスを 、容器兼用注射器の使用時までにプランジャー20から透過させて、該注射器の シリンジ2内から無くなす目的で、前記不活性ガスの透過率が所定値以上となる までプランジャー20の底部22の厚さを薄くして、該底部22が通常のものと 比べて弾性変形し易くなった場合であっても、このプランジャー20を、1個以 上の貫通孔が穿孔された底部を有する有底筒状又は無底筒状の補強材30で補強 してやれば、該補強材30を使用しないときと比べて、容器兼用注射器内の薬液 を輸送途中等に漏出させる危険性や、容器兼用注射器内に侵入した外部空気で該 注射器内の薬液の無菌性を損なう危険性を大幅に減少させることができる。
【0034】 なお、この場合のようにプランジャー20の底部22の厚さを薄くした場合に は、有底筒状の補強材30を使用した方が、プランジャー20における内室部2 1を形成する周壁部23だけでなく、プランジャー20の底部22も補強材30 で補強されるので好ましい。
【0035】
【考案の効果】
請求項1の考案は前記構成及び作用を有しているので、請求項1の考案におけ るプランジャーは、従来の容器兼用注射器用のプランジャーと比べて、内室部を 形成する周壁部が弾性変形し難く、従って、容器兼用注射器内の薬液が輸送途中 等に漏出する危険性や、該薬液の無菌性が外部空気の侵入によって損なわれる危 険性が減少する。
【0036】 また、請求項1の考案に係る容器兼用注射器用の内筒は、弾性体であるプラン ジャーへ非弾性体であるプランジャーロッドを直接取り付ける従来の容器兼用注 射器用の内筒と比べて、プランジャーロッドのプランジャーへの取り付け強度が 大きくなるので、プランジャーロッドを介してプランジャーをシリンジ内で押進 させたり引き上げたりする際に、プランジャーロッドがプランジャーから抜けて しまう危険性が減少する。
【0037】 請求項2の考案は前記構造及び作用を有しているので、補強材の蓋部が有する 挿入孔からプランジャーロッドの挿入部を挿入して、プランジャーロッドを回動 させ、プランジャーロッドの挿入部における羽根板の対向辺を補強材の蓋部の嵌 合溝に嵌合させれば、補強材が嵌合させられているプランジャーへのプランジャ ーロッドの装着が完了し、プランジャーロッドを押し下げて、プランジャーロッ ドの羽根板の対向辺と補強材の嵌合溝との嵌合を解消させた後、プランジャーロ ッドを回動させて、補強材の蓋部の挿入孔からプランジャーロッドの挿入部を引 き出せば、プランジャーからのプランジャーロッドの離脱が完了する。従って、 請求項2の考案には、プランジャーロッドのプランジャーへの着脱をワンタッチ で行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の本考案の実施の一例にお
ける、プランジャーロッドの回転図示断面図である。
【図2】請求項1及び2記載の本考案の実施の一例にお
ける、補強材が嵌合させられているプランジャーの平面
図である。
【図3】図2にしめすもののX−X線断面図である。
【図4】請求項1及び2記載の本考案の実施の一例を、
一部を断面で示す図である。
【図5】従来の容器兼用注射器を示す縦断面図である。
【図6】図5に示すものの使用状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器兼用注射器用の内筒 2 容器兼用注射器用のシリンジ 10 プランジャーロッド 14 プランジャーロッドの桿部 15 桿部の一方の端面 16 挿入部 17 羽根板 18 羽根板の対向辺 20 プランジャー 21 内室部 26 突片 30 補強材 31 本体部 32 蓋部 34 挿入孔 35 蓋部の裏面 36 嵌合溝 t 羽根板を含む挿入部の最大外径 T 補強材の本体部の内径 Y 所定距離

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器兼用注射器のシリンジ内に密嵌させ
    られるゴム製のプランジャーが有底筒状とされて内室部
    を有し、該内室部に合成樹脂製の補強材が嵌合させら
    れ、該補強材にプランジャーロッドが着脱自在に取り付
    けられている容器兼用注射器用の内筒。
  2. 【請求項2】 プランジャーロッドの桿部における軸方
    向の一方の端面に挿入部が突設され、該挿入部の周面に
    は、該挿入部の軸方向に沿って1枚以上の羽根板が前記
    端面から所定距離だけ離されて半径方向に突設されてお
    り、前記羽根板を含む前記挿入部の最大外径が、筒状と
    された補強材における本体部の内径より小さく選定さ
    れ、該補強材の蓋部が、前記プランジャーロッドの挿入
    部における最大外径を有する部位の横断面形状より少し
    大きい相似形状の挿入孔を有し、該蓋部の裏面には嵌合
    溝が凹設されており、該嵌合溝に前記プランジャーロッ
    ドの羽根板における前記端面と対向する対向辺が嵌合さ
    せられた状態で、前記プランジャーロッドの桿部におけ
    る前記端面と前記補強材の蓋部の表面とでゴム製のプラ
    ンジャーにおける内室部の軸心に向かう突片を圧縮挟持
    できるように、前記プランジャーロッドにおける前記所
    定距離が選定されている請求項1記載の容器兼用注射器
    用の内筒。
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