JPH0638783Y2 - 履帯におけるマスターピン抜け防止構造 - Google Patents

履帯におけるマスターピン抜け防止構造

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JPH0638783Y2
JPH0638783Y2 JP13706288U JP13706288U JPH0638783Y2 JP H0638783 Y2 JPH0638783 Y2 JP H0638783Y2 JP 13706288 U JP13706288 U JP 13706288U JP 13706288 U JP13706288 U JP 13706288U JP H0638783 Y2 JPH0638783 Y2 JP H0638783Y2
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JP13706288U
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Inventor
正美 井上
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、履帯におけるマスターピン抜け防止構造に
関する。
(ロ) 従来の技術 従来、履帯におけるマスターピンは、抜け止めを行うた
めに、ピン端部に種々の加工が施されているが、例え
ば、実開昭57-163487では、マスターリンクのピン先端
受部外側端面からマスターピン先端部が突出しない長さ
とし、止ピンにてピン先端とピン先端受部とを同ピン先
端受部に横方向から貫通した挿通孔を介して係止すべく
構成したものであり、さらには、もっと簡単にコッタピ
ンを使用し、ピン先端受部から突出したマスターピン先
端部にコッタピンを挿貫して、片側を曲げ加工したもの
があった。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 しかし、マスターピンの先端部に止ピンを使用する構造
は、履帯の回動時に止ピンがローラと接触して抜けるお
それがあり、特に、コッタピンでは曲げ加工した部分が
伸長してしまうおそれが生じる欠点があった。
また、ローラと接触しないように止ピンを短くすると、
曲げ加工が困難となり、さらには履帯の取替えを行うた
びにコッタピンの付替えが生じ、消耗品としての消費が
高価につく等の欠点があった。
(ニ) 課題を解決するための手段 この考案では、キャタピラ片に設けたトラックリンクに
ピン端受部を設け、同ピン端受部にそれぞれ形成される
ピン孔内に、ピン端受部の外端面から一定長さだけ離隔
して、内側に膨出する段部を形成し、前記ピン受部にマ
スターピンを挿貫すると共に、同マスターピンの基端部
に形成した鍔部を一側の段部に係合して固定可能とし、
さらに、マスターピンの長さを、少なくとも同マスター
ピンの先端部が他側の段部から突出しない長さとし、し
かも、他側の段部にスペーサを当接すると共に、同スペ
ーサを介して、ボルトをマスターピンの先端部端面に螺
着してスペーサとマスターピンとを締付固定し、ボルト
の頭部を、ピン端受部のピン孔内部に収納可能に構成し
たことを特徴とする履帯におけるマスターピン抜け防止
構造を提供せんとするものである。
(ホ) 作用・効果 この考案では、履帯のキャタピラ片同士を連結するに際
しては、各キャタピラ片のトラックリンクを接合し、マ
スターピンをピン端受部より挿入して各トラックリンク
の接合連結作業を行うものである。
連結に使用したマスターピンの抜けを防止するために
は、基端部は当然にピン端受部に係合せしめるものであ
り、先端部は、スペーサをピン端受部に設けた段部に当
接し、その外側からボルトをマスターピンの先端部の端
面に螺着するものである。
スペーサは、ボルト頭とマスターピン端面との間に介在
した状態で取付固定されて、かつ、段部に係合している
ので、マスターピンは完全に抜け止めがなされることに
なる。
従って、履帯のキャタピラ片同士を連結するための組付
作業が極めて容易に行え、しかも、ボルト締めによる組
付け、ボルトの取外しによる解体が行えるために、従来
の止めピンやコッタピン等のように消耗品的な部材が全
く無く、パーツを準備しておく必要もないので履帯の交
換や付替作業が安価に行える効果を有する。
また、ピン端受部の外端面から一定長さだけ離隔して段
部を設けると共に、マスターピンの長さを、その先端部
が少なくとも段部から突出しない長さに形成しているた
めに、ボルト頭はピン端受部よりも凹んだ状態で位置す
ることになり、ローラ及び土砂等と接触することが少な
く、ボルトの弛みがなくなり、マスターピンの確実な抜
け止めを行える。
(ヘ) 実施例 本考案の実施例を図面に基づき説明する。第1図は、本
考案に係る構造を有した履帯を装着するバックホーを示
すものであり、下部に走行部(R)を有し、その上部に
旋回自在に本体(A)を有し、本体(A)にはバケット
を先端に有したブーム(A-1)が作動自在に突設されて
いる。
走行部(R)には、走行フレーム(1)の両端に駆動輪
(2)と遊動輪(3)とが配設されており、その間に履
帯(K)が回動自在に懸架されている。
履帯(K)は、多数のキャタピラ片(4)を連続状態に
互いに連結して無端状に形成しており、各キャタピラ片
(4)は、略長方形状の鋼板で形成され、この上面に
は、左右のトラックリンク(5)が突設されており、各
キャタピラ片(4)のトラックリンク(5)の前後部が
互いに連結されて履帯(K)が形成されるものである。
トラックリンク(5)は、第2図、第3図に示すよう
に、前部を広幅状に、後部を狭幅状に形成してトラック
リンク(5)の前部に他のリンク(5′)の後部を嵌着
するようにしている。
即ち、トラックリンク(5)の前部には、左右のピン端
受部(6)(6′)を有し、後部にピン挿通用カラー部
(7)を有しており、各トラックリンク(5)の前部の
左右ピン端受部(6)(6′)間に他のトラックリンク
(5′)のピン挿通用カラー部(7)を嵌着して、ピン
(P-1)にて各キャタピラ片(4)を互いに枢支連結す
るように構成している。
このようにして、各キャタピラ片(4)を互いに枢支連
結して長手状に形成していくものであり、履帯(K)を
構成するためには、連結した各キャタピラ片(4)の左
右端を最終的に連結する必要がある。
かかる最終的な連結をして無端状の履帯(K)を構成す
るために、マスターピン(P)が使用される。
即ち、マスターピン(P)は、履帯(K)の交換や付替
作業等のおいて、必要に応じてトラックリンク(5)か
ら着脱可能となるように構成するものであり、マスター
ピン(P)の基端部には、トラックリンク(5)の右ピ
ン端受部(6′)に形成されるピン孔(6′‐1)内
に、同ピン端受部(6′)の外端面(6′‐S)から一
定長さだけ離隔して、内側に膨出するように形成した段
部(8)に係合する鍔部(9)を設けている。同鍔部
(9)は、上下部を切欠して略楕円形状に形成してお
り、ピン孔(6′‐1)に装着した際に、同鍔部(9)
の周縁とピン孔(6′‐1)の内側面とが係合して回動
しないように固定することが可能となっている。
また、マスターピン(P)の他端部側のトラックリンク
(5)の左ピン端受部(6)においては、同左ピン端受
部(6)内に形成されるピン孔(6-1)中途にマスター
ピン(P)の他端部の端面が位置しており、そのために
は、マスターピン(P)の先端部端面(P-S)が左ピン
端受部(6)のピン孔(6-1)に、同ピン端受部(6)
の外端面(6-S)から一定長さだけ離隔して、かつ、内
側に膨出するように形成した段部(12)より少なくとも
突出しないように形成されている。言い換えれば、マス
ターピン(P)の長さを、同マスターピン(P)の先端
部が段部(12)から突出しない長さとしているものであ
る。
そして、上記段部(12)には、円盤ドーナツ型のスペー
サ(10)が当接しており、その外側面よりボルト(11)
をマスターピン(P)の端面(P-S)に螺合し、スペー
サ(10)と共に締め付け固定している。
しかも、スペーサ(10)は、左ピン端受部(6)のピン
孔(6-1)に形成した上記段部(12)に係合して、マス
ターピン(P)の抜け防止ができるようになっている。
なお、スペーサ(10)の形状は、周縁の上下部を水平に
切削しており、この形状に合わせて、左ピン端受部
(6)のピン孔(6-1)を形成している。
また、ピン孔(6-1)は、第3図に示すように、上下に
ピン端受部(6)を形成して、左右は開放状に形成して
おり、ボルト(11)の頭部(11-1)はピン孔(6-1)中
に収納された状態となってピン孔(6-1)よりも外方へ
突出しないようにしている。
以上のように構成した本考案の実施例では、マスターピ
ン(P)の他端部において、スペーサ(10)がボルト
(11)によってピン端部に固定され、スペーサ(10)と
段部(12)との係合によりマスターピン(P)の抜けが
防止されるので、組付作業が容易となり、ボルト締めに
よる取付け、ボルトの取外しによる解体が行えるので、
消耗品がなく、履帯の交換作業が容易、かつ、安価に行
える。
また、ボルトの頭部(11-1)をピン孔(6-1)中に収納
した状態とすることができるので、ローラ及び土砂等と
接触することがなく、ボルトの弛みも防止でき、確実な
マスターピン(P)の抜け防止を行える効果がある。
第5図に示すものは、バックホーのバケットの枢支部に
おける断面構造であり、第1図のII-II線における拡大
断面図を示している。(12′)は枢軸、(13)はバケッ
ト用ブラケット、(14)はリンク杆端部に形成したボ
ス、(15)はブッシュ、(16)はシムを示しており、ブ
ラケット(13)とボス(14)の端面との間には、周縁に
鍔部(17)を立上り状に形成した挟持スペーサ(18)を
介在させて、耐磨耗性樹脂を素材としている。
また、第6図〜第8図に示すものは、挟持スペーサ(1
8)の変形を示すものであり、円盤ドーナツ状のスペー
サ本体の周縁近傍に環状の突縁(19)を突設し、ボス
(14)の端面に突縁(19)に相対する環状溝(20)を形
成し、ボス(14)の端面とブラケット(13)との間に挟
持スペーサ(18)を介在させて突縁(19)を環状溝(2
0)中に嵌入するものである。
この場合、ボス(14)の同軸芯となって組立が円滑に行
えると共に、組立時ん治具が不要となり、また、素材を
合成樹脂とすることにより緩衝材となり、金属の接触音
の解消となる。
さらに、ブッシュの嵌め合い締まり代が減って、ブッシ
ュの飛び出しをスペーサで止めることができ、ブッシュ
がブラケット内側面に食い込むのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る構造のバックホーを示す全体側
面図である。 第2図は、要部の断面説明図である。 第3図は、第2図のI-I断面図である。 第4図は、マスターピンの斜視図である。 第5図は、第1図のII-II断面図である。 第6図は、バケット枢支部の挟持スペーサの一形態を示
す断面説明図である。 第7図は、同挟持スペーサの正面図である。 第8図は、同断面側面図である。 (P):マスターピン、(8):段部 (P-S):先端部端面、(10):スペーサ (K):履帯、(11):ボルト (5):トラックリンク、(12):段部 (6):ピン端受部 (6′):ピン端受部 (6-1):ピン孔 (6′‐1):ピン孔 (6-S):外端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャタピラ片(4)に設けたトラックリン
    ク(5)にピン端受部(6)(6′)を設け、同ピン端
    受部(6)(6′)にそれぞれ形成されるピン孔(6-
    1)(6′‐1)内に、ピン端受部(6)(6′)の外
    端面(6-S)(6′‐S)から一定長さだけ離隔して、
    内側に膨出する段部(12)(8)を形成し、 前記ピン受部(6)(6′)にマスターピン(P)を挿
    貫すると共に、同マスターピン(P)の基端部に形成し
    た鍔部(9)を一側の段部(8)に係合して固定可能と
    し、 さらに、マスターピン(P)の長さを、少なくとも同マ
    スターピン(P)の先端部が他側の段部(12)から突出
    しない長さとし、 しかも、他側の段部(12)にスペーサ(10)を当接する
    と共に、同スペーサ(10)を介して、ボルト(11)をマ
    スターピン(P)の先端部端面(P-S)に螺着してスペ
    ーサ(10)とマスターピン(P)とを締付固定し、 ボルト(11)の頭部(11-1)を、ピン端受部(6)のピ
    ン孔(6-1)内部に収納可能に構成したことを特徴とす
    る履帯におけるマスターピン抜け防止構造。
JP13706288U 1988-10-19 1988-10-19 履帯におけるマスターピン抜け防止構造 Expired - Lifetime JPH0638783Y2 (ja)

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JPH0256791U JPH0256791U (ja) 1990-04-24
JPH0638783Y2 true JPH0638783Y2 (ja) 1994-10-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032524B1 (ko) 2006-10-30 2011-05-04 현대중공업 주식회사 무한궤도식 중장비의 트랙체인용 나사형 트랙 마스터 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101032524B1 (ko) 2006-10-30 2011-05-04 현대중공업 주식회사 무한궤도식 중장비의 트랙체인용 나사형 트랙 마스터 장치

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