JPH0638636Y2 - 配管の突合せ溶接用インサートリング - Google Patents

配管の突合せ溶接用インサートリング

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JPH0638636Y2
JPH0638636Y2 JP1988169960U JP16996088U JPH0638636Y2 JP H0638636 Y2 JPH0638636 Y2 JP H0638636Y2 JP 1988169960 U JP1988169960 U JP 1988169960U JP 16996088 U JP16996088 U JP 16996088U JP H0638636 Y2 JPH0638636 Y2 JP H0638636Y2
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JP
Japan
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insert ring
pipe
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welding
flux
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JP1988169960U
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JPH0293098U (ja
Inventor
孝次 秋山
Original Assignee
東芝プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主としてステンレス鋼管を突合せ溶接する際
に用いられるインサートリングに関し、特に管の内面側
を不活性ガスで置換する必要のないものに関する。
〔従来技術〕
ステンレス配管を突合せ溶接するには従来、第7図に示
す如く行っていた。先ず、一対の配管1,1の端部を開先
加工すると共に、両配管の軸線を互いに整合して、配管
1,1の端面間にインサートリング7を介装し、そのリン
グ7の外周と両配管とを適宜間隔で点溶接する。そし
て、配管1の内面側の空気をアルゴンガス等の不活性ガ
スで置換し、配管の外側面から突合せ部分を不活性ガス
を噴出させつつ、アークを放出する。そして、インサー
トリング7を溶融させそれを配管1の端部に溶け込ませ
る。そして、一対の配管1,1間を接合する。次いで、残
層の溶接を行う。
なお、配管1内を不活性ガスで置換する代わりにフラッ
クス入り溶加棒を使用し、ステンレス鋼管を接合する方
法もあった。
〔解決しようとする課題〕
ところが、管内の空気を不活性ガスで置換する場合に
は、その配管が長くなればなるほどガスの消耗が多く、
その分だけ溶接コストが大となる。また、不活性ガスと
空気とを置換する場合に、それが完全に置換されたこと
を確認することが比較的困難であるため、不活性ガスを
必要以上に使用する虞れがある。また、フラックス溶加
棒にてステンレス鋼管を接合する場合には、高度な熟練
を必要とする欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は以上の問題点を取り除いたインサートリ
ングを提供することを目的とし、その構成は次のとおり
である。
即ち、溶着金属よりなり、一対の配管1,1の端面間に狭
持され、前記配管1の内面側に、前記環状のリングの内
周面または、その内周面とそれに隣接する側面の一部が
露出され、配管の外面側から不活性ガスを噴出させつ
つ、溶接する時の加熱により溶融して前記配管に溶け込
むものにおいて、溶接時にその溶接部が酸化するのを防
止するためのフラックス2を前記内面側の前記露出面の
みに付着させたことを特徴とする配管の突合せ溶接用イ
ンサートリングである。
〔作用〕
従って、本インサートリングは、溶接時に配管の外面側
には不活性ガスが噴出し、外面側の酸化を防止しつつイ
ンサートリングの溶融が行われ、配管の内面側にはその
内面側に露出した部分のみ付着されたフラックスから発
生するガスにより、インサートリング内面側の酸化が防
止される。そのため溶接時に配管内面側の空気を不活性
ガスに置換することなく、配管の外面側から迅速かつ容
易に溶接を行うことができる。
しかも、このインサートリングに付着されたフラックス
は、インサートリングの内面側露出面のみに設けられ
て、配管との接触面には介在されていないため、溶接強
度が問題となる溶接内部にフラックスの残滓が実質的に
浸入することがない。またインサートリングと配管との
間にフラックスから発生するガスが、溶接の際に溶接部
に取り込まれることを防止し、溶接部に気泡が含まれる
ことなく信頼性の高い溶接部を得ることができる。
〔実施例〕
第1図は本インサートリングの使用状態を示す要部横断
面図、第2図は同インサートリングの斜視図である。
この実施例のインサートリングはステンレス鋼の環状体
からなり、断面がT字状に形成されている。そして、イ
ンサートリングの内面側にリブ部3が突設され、該リブ
部3の内面及び両側面の縁部のみにフラックス2が付着
されている。このフラックス2は溶接部にその溶接部が
酸化するのを防止するための公知のものである。このよ
うにしてなるインサートリング7は第1図に示す如く一
対の配管1,1の開先部先端間に挟持される。そして、リ
ブ部3の外面側に配管1の内面が接するように夫々の配
管1を位置させる。すると、一対の配管1,1はその軸線
が一致する。かかる状態で配管1,1間を互いに押圧し、
配管1の外面側からティグ溶接を行う。そして最初は、
溶接ワイヤーを供給することなく不活性ガスを配管外面
側から噴出させると共にアークによりインサートリング
7を溶融させる。そしてインサートリング7を配管1に
溶け込ませると共に、フラックス2を溶融させ配管内面
側において、溶接部が酸化するのを防止する。そして第
5図に示すような溶け込み部4を形成させ次いで、第6
図に示す如くティグ溶接により肉盛6を行って溶接を完
了する。
次に第3図は本考案の第2実施例のインサートリングの
要部横断面図である。この実施例ではリブ部3の内面側
にわずかの凸部9を形成させたものである。この凸部9
は溶接時にインサートリング中央部がへこむのを防止す
るものである。この実施例においてもリブ部3及び凸部
9の内面側にフラックス2が被覆されている。
次に第4図は本考案の第3実施例のインサートリング7
の使用状態の一例を示す要部横断面図である。この実施
例のインサートリング7はその両側面が完全に平坦に形
成され、その内周面とその内周面に隣接するわずかの両
側面にフラックス2が塗布されたものである。そして、
このフラックス2の配管1,1の内面側に露出するように
該インサートリング7を両配管1,1間に挟持して溶接を
行うものである。
本インサートリングによれば、溶接時に配管の外面側に
は不活性ガスが噴出し、外面側の酸化を防止しつつイン
サートリングの溶融が行われ、配管の内面側にはその内
面側に露出した部分のみ付着されたフラックスから発生
するガスにより、インサートリング内面側の酸化が防止
される。そのため溶接時に配管内面側の空気を不活性ガ
スに置換することなく、配管の外面側から迅速かつ容易
に溶接を行うことができる。
しかも、このインサートリングに付着されたフラックス
は、インサートリングの内面側露出面のみに設けられ
て、配管との接触面には介在されていないため、溶接強
度が問題となる溶接内部にフラックスの残滓が実質的に
浸入することがない。またインサートリングと配管との
間にフラックスから発生するガスが、溶接の際に溶接部
に取り込まれることを防止し、溶接部に気泡が含まれる
ことなく信頼性の高い溶接部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例のインサートリングの使用
状態を示す要部横断面図、第2図は同インサートリング
の斜視図、第3図及び第4図は本考案の第2及び第3実
施例の要部横断面図、第5図は同インサートリングによ
って溶接した第1工程を示し、第6図は第2工程を示
し、第7図は従来型インサートリングを用いて溶接する
方法の説明図。 1……配管、2……フラックス 3……リブ部、4……溶け込み部 6……肉盛、7……インサートリング 8……点溶接、9……凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶着金属よりなり、一対の配管1,1の端面
    間に狭持され、前記配管1の内面側に、前記環状のリン
    グの内周面または、その内周面とそれに隣接する側面の
    一部が露出され、配管の外面側から不活性ガスを噴出さ
    せつつ、溶接する時の加熱により溶融して前記配管に溶
    け込むものにおいて、溶接時にその溶接部が酸化するの
    を防止するためのフラックス2を前記内面側の前記露出
    面のみに付着させたことを特徴とする配管の突合せ溶接
    用インサートリング。
JP1988169960U 1988-12-28 1988-12-28 配管の突合せ溶接用インサートリング Expired - Lifetime JPH0638636Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0293098U JPH0293098U (ja) 1990-07-24
JPH0638636Y2 true JPH0638636Y2 (ja) 1994-10-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5897492A (ja) * 1981-12-04 1983-06-09 Toshiba Corp 配管溶接方法
JPS6286992U (ja) * 1985-11-22 1987-06-03

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JPH0293098U (ja) 1990-07-24

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