JP2014213339A - 積層金属板の接合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2枚以上、好ましくは3枚以上の積層金属板に適用可能な溶接法を提供することを課題とする。
【解決手段】図(a)に示すように、プラズマトーチ30で発生するプラズマジェット36を第4金属板24に当てる。プラズマジェット36は、ノズル32で絞られつつ、プラズマガス34の熱的ピンチ力の絞り作用により、広がりの少ない流れとなる。プラズマジェット36は極めて高温であるため、図(b)に示すように、第4金属板24及び第3金属板23が局部的に溶かされる。溶融金属37が発生する。さらに、図(c)に示すように、最下層の第1金属板21へプラズマジェット36が到達し、第1金属板21も局部的に溶かされる。この時点で、プラズマジェット36の噴射を停止する。溶融金属37が凝固し、図(d)に示す溶着金属38ができあがる。
【効果】3枚以上の積層金属板のスポット溶接が実施できる。
【選択図】図3
【解決手段】図(a)に示すように、プラズマトーチ30で発生するプラズマジェット36を第4金属板24に当てる。プラズマジェット36は、ノズル32で絞られつつ、プラズマガス34の熱的ピンチ力の絞り作用により、広がりの少ない流れとなる。プラズマジェット36は極めて高温であるため、図(b)に示すように、第4金属板24及び第3金属板23が局部的に溶かされる。溶融金属37が発生する。さらに、図(c)に示すように、最下層の第1金属板21へプラズマジェット36が到達し、第1金属板21も局部的に溶かされる。この時点で、プラズマジェット36の噴射を停止する。溶融金属37が凝固し、図(d)に示す溶着金属38ができあがる。
【効果】3枚以上の積層金属板のスポット溶接が実施できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、重ねた少なくとも2枚の金属板を互いに接合する積層金属板の接合方法に関する。
複数の金属板を接合する手法の1つが溶接であり、広く普及している。この溶接にスポット溶接があり、このスポット溶接を発展させた手法が各種提案されている(例えば、特許文献1(第5図)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来のアークスポット溶接法の基本原理を説明する図であり、(a)に示すように、下板101に上板102を重ね、この上板102の上方にアーク溶接トーチ103を配置する。このアーク溶接トーチ103はアーク熱を発生し、このアーク熱で消耗電極を溶融しつつ上板102及び下板101へ供給する。
図9は従来のアークスポット溶接法の基本原理を説明する図であり、(a)に示すように、下板101に上板102を重ね、この上板102の上方にアーク溶接トーチ103を配置する。このアーク溶接トーチ103はアーク熱を発生し、このアーク熱で消耗電極を溶融しつつ上板102及び下板101へ供給する。
特許文献1の技術では溶接電流を、通常より大電流とすることで、上板102に貫通穴を開ける。
結果、(b)に示すように、溶着金属104で下板101と上板102とを接合することができる。
結果、(b)に示すように、溶着金属104で下板101と上板102とを接合することができる。
ところで、図9(a)にてアーク105は、直進しながら広がる性質を有するため、貫通穴はすり鉢状になり、(b)に示すように、溶着金属104の大部分が上板102に留まり、下板101に到達する分は少ない。
このことから特許文献1のアークスポット溶接法には、次に述べるような改良すべき点がある。
3枚以上の板を積層すると、最も下の板まで溶着金属104が到達しない、又は到達させ難い。
対策として溶接電流を増大すると、上板102の貫通穴が更に大径になり、消耗電極の消費量が増大する。
また、2枚の板を積層した場合でも、下板101に十分な量の溶着金属104が溶け込むことが望まれる。
3枚以上の板を積層すると、最も下の板まで溶着金属104が到達しない、又は到達させ難い。
対策として溶接電流を増大すると、上板102の貫通穴が更に大径になり、消耗電極の消費量が増大する。
また、2枚の板を積層した場合でも、下板101に十分な量の溶着金属104が溶け込むことが望まれる。
よって、アークスポット溶接に代わる溶接法が求められる。
本発明は、2枚以上、好ましくは3枚以上の積層金属板に適用可能な溶接法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、重ねた少なくとも2枚の金属板を互いに接合する積層金属板の接合方法であって、
前記積層金属板の一方の側にプラズマトーチを配置し、このプラズマトーチで発生するプラズマジェットで前記積層金属板をスポット的に溶融した後に凝固させ、得られた溶着金属で前記少なくとも2枚の金属板同士を接合する第1溶接工程と、
前記積層金属板の一方の側にろう材を消耗電極とするガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチを配置し、アーク熱で溶かした前記ろう材を、前記溶着金属の一端に被せる又は前記溶着金属に混合する第2溶接工程と、からなることを特徴とする。
前記積層金属板の一方の側にプラズマトーチを配置し、このプラズマトーチで発生するプラズマジェットで前記積層金属板をスポット的に溶融した後に凝固させ、得られた溶着金属で前記少なくとも2枚の金属板同士を接合する第1溶接工程と、
前記積層金属板の一方の側にろう材を消耗電極とするガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチを配置し、アーク熱で溶かした前記ろう材を、前記溶着金属の一端に被せる又は前記溶着金属に混合する第2溶接工程と、からなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、第1溶接工程の後期に、第2溶接工程の前期を重ねることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、第1溶接工程でプラズマジェットを使用する。プラズマジェットは広がらないため、一番下層、すなわちプラズマトーチから最も遠い金属板までプラズマジェットが到達し、溶着金属で全ての金属板同士を接合することができる。ただし、溶融した金属の一部が隣り合う金属板間の隙間に滲み出るため、溶着金属の一端、すなわちプラズマトーチ側の端面が窪む。
そこで、本発明では第2溶接工程にて、ろう材を溶着金属の一端に被せることで肉盛りを施す、又は溶着金属に混合することで増量する。結果、窪みが発生する心配はなく、接合部分の外観性が向上する。
そこで、本発明では第2溶接工程にて、ろう材を溶着金属の一端に被せることで肉盛りを施す、又は溶着金属に混合することで増量する。結果、窪みが発生する心配はなく、接合部分の外観性が向上する。
請求項2に係る発明では、第1溶接工程中に、第2溶接工程を開始する。第1溶接工程ではプラズマジェットにより溶融金属が撹拌される。この状態でろう材を供給すると、ろう材の一部が溶融金属に混じる。溶融金属にろう成分が混じるため、溶着金属の改質を図ることができる。また、溶着金属の一端にろう材が混じり合い、溶着金属への接合強度が高まるため、ろう材が溶着金属から外れる心配が無くなる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、車体のサイドパネルとルーフパネルとの合わせ部10には、ルーフパネル11とサイドアウターパネル12と補強板13とサイドインナーパネル14とが重なっている。ルーフパネル11やサイドアウターパネル12を局部的に切り欠き、そこへスポットガンを合わせることでスポット抵抗溶接は実施できる。しかし、切欠きが水漏れを誘発する虞がある。
そこで、4枚の板を重ねた合わせ部10を良好に溶接する技術が必要となる。
そこで、4枚の板を重ねた合わせ部10を良好に溶接する技術が必要となる。
そのために、図2に示すようなプラズマトーチ30を準備する。
プラズマトーチ30の下方に置かれる積層金属板20は、サイドインナーパネルに相当する第1金属板21と、この第1金属板21に載せられ補強板に相当する第2金属板22と、この第2金属板22に載せられサイドアウターパネルに相当する第3金属板23と、この第3金属板23に載せられルーフパネルに相当する第4金属板24とからなる。
プラズマトーチ30の下方に置かれる積層金属板20は、サイドインナーパネルに相当する第1金属板21と、この第1金属板21に載せられ補強板に相当する第2金属板22と、この第2金属板22に載せられサイドアウターパネルに相当する第3金属板23と、この第3金属板23に載せられルーフパネルに相当する第4金属板24とからなる。
第1〜第4金属板21〜24は、普通炭素鋼板、高張力鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウムなどの非鉄金属板の何れであっても良い。
プラズマトーチ30は、中央に配置するタングステン電極31と、このタングステン電極31を囲うノズル32と、このノズル32の先端を囲うシールドキャップ33とからなる。タングステン電極31とノズル32及び/又は積層金属板20との間に高電圧を印可すると、プラズマガス34が生成されノズル32からプラズマジェットの形態で噴出される。このときに、シールドキャップ33とノズル32の間からシールドガス35が噴射され、溶融金属の酸化が防止される。
プラズマトーチ30の作用を次に述べる
図3(a)に示すように、第4金属板24の上方にプラズマトーチ30を置き、このプラズマトーチ30で発生するプラズマジェット36を第4金属板24に当てる。
プラズマジェット36は、ノズル32で絞られつつ、プラズマガス34の熱的ピンチ力の絞り作用により、広がりの少ない流れとなる。
図3(a)に示すように、第4金属板24の上方にプラズマトーチ30を置き、このプラズマトーチ30で発生するプラズマジェット36を第4金属板24に当てる。
プラズマジェット36は、ノズル32で絞られつつ、プラズマガス34の熱的ピンチ力の絞り作用により、広がりの少ない流れとなる。
プラズマジェット36は極めて高温であるため、図3(b)に示すように、第4金属板24及び第3金属板23が局部的に溶かされ、ボンドとも呼ばれる溶融金属37が発生する。さらに、図3(c)に示すように、最下層の第1金属板21へプラズマジェット36の先端が到達し、第1金属板21も局部的に溶かされる。この時点で、プラズマジェット36の噴射を停止する。
すると、溶融金属37が凝固し、図3(d)に示すように、ナゲットと呼ばれる溶着金属38ができあがる。なお、第1〜第4金属板21〜24の相互間に、僅かではあるが隙間が不可避的に発生し、この隙間から溶融金属37の一部が滲み出るため、溶着金属38の一端(上面)に窪み39ができる。
この窪み39を、次に述べる手順で塞ぐことにする。
そのために、ガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチを準備する。
図4に示すように、ガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチ40は、電極ワイヤ41と、この電極ワイヤ41を送る送給ローラ42、42と、送給される電極ワイヤ41を案内する電極ガイド43と、この電極ガイド43を囲うガスノズル44とからなる。
そのために、ガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチを準備する。
図4に示すように、ガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチ40は、電極ワイヤ41と、この電極ワイヤ41を送る送給ローラ42、42と、送給される電極ワイヤ41を案内する電極ガイド43と、この電極ガイド43を囲うガスノズル44とからなる。
電極ガイド43とガスノズル44との間からシールドガス45が噴射される。このシールドガス45は、溶融金属が大気中の酸素で酸化することを防ぐ役割を果たす。
シールドガス45としてアルゴンに代表される不活性ガスを用いるものを「ミグ(metal inert gas)溶接」、炭酸ガスを用いるものを「炭酸ガスアーク溶接」、炭酸ガスとアルゴンガスを混合したガスを用いるものを「マグ(metal active gas)溶接」と呼ぶ。
シールドガス45としてアルゴンに代表される不活性ガスを用いるものを「ミグ(metal inert gas)溶接」、炭酸ガスを用いるものを「炭酸ガスアーク溶接」、炭酸ガスとアルゴンガスを混合したガスを用いるものを「マグ(metal active gas)溶接」と呼ぶ。
電極ワイヤ41は、溶接棒に相当する材料で構成される線材であるが、本発明ではろう材とした。
電極ワイヤ41と積層金属板20の間に高電圧を印可すると、アーク46が飛ぶ。このアーク46は極めて高温であるため、電極ワイヤ41を溶かす。
電極が溶かされて消耗するため、この溶接は「ガスシールド消耗電極式アーク溶接法」と呼ばれる。
電極ワイヤ41と積層金属板20の間に高電圧を印可すると、アーク46が飛ぶ。このアーク46は極めて高温であるため、電極ワイヤ41を溶かす。
電極が溶かされて消耗するため、この溶接は「ガスシールド消耗電極式アーク溶接法」と呼ばれる。
なお、アーク46は、傘のように広がる。一方、図3(a)に示すプラズマジェット36は広がらない。アーク46が広がるため、アーク流れによって溶けたろう材47を広げて、窪み39を均等に被せる作用も発揮する。
結果、図5に示すように、窪み39がろう材47で塞がれた積層金属板20が得られる。この積層金属板20は、第1〜第4金属板21〜24が溶着金属38で良好に接合され、その上、溶着金属38の一端がろう材47で肉盛りされているため、外観が良好となる。ろう材47は強度向上にも寄与する。
以上に述べたように、積層金属板20の溶接方法は、図3(a)〜(d)に示すように、積層金属板20の一方の側にプラズマトーチ30を配置し、このプラズマトーチ30で発生するプラズマジェット36で積層金属板20をスポット的に溶融した後に凝固させ、得られた溶着金属38で少なくとも2枚の金属板同士(この例では4枚)を接合する第1溶接工程と、図4に示すように、積層金属板20の一方の側にろう材47を消耗電極とするガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチ40を配置し、アーク熱で溶かしたろう材47を溶着金属38の一端に被せる又は溶着金属38に混合する第2溶接工程とからなる。
このときの第1溶接工程と第2溶接工程は、図6に示すように、第1溶接工程が終了したら、引き続いて第2溶接工程を実施することを基本とする。ただし、次に述べるような変更例に基づいて溶接を実施することもできる。
図7(a)に示すように、第1溶接工程の後期に、第2溶接工程の前期を重ねる(ラップさせる)。すなわち、第1溶接工程中に、第2溶接工程を開始する。第1溶接工程ではプラズマジェットにより溶融金属が撹拌される。この状態でろう材を供給すると、ろう材の一部が溶融金属に混じる。溶融金属にろう成分が混じるため、溶着金属の改質を図ることができる。
さらには、図7(b)に示すように、第1溶接工程の後期に、第2溶接工程の前期を重ねる上に、第1溶接工程の後期では出力(出力=溶接電流×溶接電圧)を下げる。この図7(b)の形態は、第1溶接工程の前期での出力を高めることができるため、高張力鋼やステンレス鋼など普通鋼より硬い又は溶けにくい金属板に適用できる。
次に、図6及び図7を、ろう材と母材(金属板)の特性の面から検討する。
ろう材と母材が同一材料である場合と、ろう材より母材の方が軟らかい場合と、ろう材より母材の方が硬い場合の三通りを説明する。
ろう材と母材が同一材料である場合は、撹拌による強度向上は不要であって撹拌は必須ではない。そのため、図6が推奨される。
ろう材と母材が同一材料である場合と、ろう材より母材の方が軟らかい場合と、ろう材より母材の方が硬い場合の三通りを説明する。
ろう材と母材が同一材料である場合は、撹拌による強度向上は不要であって撹拌は必須ではない。そのため、図6が推奨される。
ろう材より母材の方が軟らかい場合は、ろう材の強度が十分であるため、図6と図7(a)の何れであってもよい。
一方、ろう材より母材の方が硬い場合は、図7(b)が推奨される。図7(b)のように、ろう材を溶融させ溶融プールに供給すると共に、ガス圧を下げ、出力を下げたプラズマジェットを当て、溶融したろう材を撹拌する。溶着金属にろう成分が混合するため、溶着金属の強度が高まる。
加えて、第2溶接工程の終了前に第1溶接工程が終了する。すなわち、プラズマジェットによる撹拌が終了しても一定期間ろう材が供給される。
プラズマジェットが停止することでプラズマジェットから最も遠い部位から凝固が始まり、凝固完了時に窪みが生成されるが、この窪みがろう材で塞がれる。図5にて、溶着金属38は撹拌により強度向上が図られ、窪み39がろう材47で塞がれ、肉盛りされる。
よって、硬い高張力鋼の接合に、図7(b)が好適であると言える。
プラズマジェットが停止することでプラズマジェットから最も遠い部位から凝固が始まり、凝固完了時に窪みが生成されるが、この窪みがろう材で塞がれる。図5にて、溶着金属38は撹拌により強度向上が図られ、窪み39がろう材47で塞がれ、肉盛りされる。
よって、硬い高張力鋼の接合に、図7(b)が好適であると言える。
本発明の溶接方法を実施するために、図2に示すプラズマトーチ30と図4に示すガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチ40を各々準備するが、両トーチ30、40を連続又は同時並行して使用することを考えると、次に述べる複合トーチが推奨される。
すなわち、図8に示すように、複合トーチ50は、トーチ筒51と、このトーチ筒51に収納されるノズル32と、このノズル32に収納されるタングステン電極31と、ノズル32の外側に且つトーチ筒51に収納される電極ガイド43と、この電極ガイド43で案内される電極ワイヤ41とからなる。
なお、電極ワイヤ41の中心軸52とタングステン電極31の中心軸53とがV字をなすように電極ワイヤ41とタングステン電極31が配置される。
中心軸52と中心軸53の交点54又は交点54近傍を、積層金属板20の上面に合わせることで、複合トーチ50を、殆ど移動させることなく、第1溶接工程と第2溶接工程が実施でき、段取り替えの必要がないため、生産性の向上を図ることができる。
中心軸52と中心軸53の交点54又は交点54近傍を、積層金属板20の上面に合わせることで、複合トーチ50を、殆ど移動させることなく、第1溶接工程と第2溶接工程が実施でき、段取り替えの必要がないため、生産性の向上を図ることができる。
尚、実施例では、4枚の金属板を積層した積層金属板に溶接を施したが、2枚以上の金属板を積層した積層金属板に本発明は適用できる。
また、本発明は、スポット溶接を施す車体に好適であるが、一般の筐体、製缶物のスポット溶接に適用することは差し支えない。
さらには、プラズマ溶接には、発生するプラズマ流をプラズマアークと呼ぶ形式のものがあるが、この場合であってもプラズマアークはプラズマジェットに含まれるものとする。
本発明は、車体のスポット溶接に好適である。
20…積層金属板、21…金属板(第1金属板)、22…金属板(第2金属板)、23…金属板(第3金属板)、24…金属板(第4金属板)、30…プラズマトーチ、36…プラズマジェット、38…溶着金属、39…窪み、40…ガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチ、46…アーク、47…ろう材。
Claims (2)
- 重ねた少なくとも2枚の金属板を互いに接合する積層金属板の接合方法であって、
前記積層金属板の一方の側にプラズマトーチを配置し、このプラズマトーチで発生するプラズマジェットで前記積層金属板をスポット的に溶融した後に凝固させ、得られた溶着金属で前記少なくとも2枚の金属板同士を接合する第1溶接工程と、
前記積層金属板の一方の側にろう材を消耗電極とするガスシールド消耗電極式アーク溶接トーチを配置し、アーク熱で溶かした前記ろう材を、前記溶着金属の一端に被せる又は前記溶着金属に混合する第2溶接工程と、からなることを特徴とする積層金属板の接合方法。 - 前記第1溶接工程の後期に、前記第2溶接工程の前期を重ねることを特徴とする請求項1記載の積層金属板の接合方法。
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CN107249804A (zh) * | 2015-02-23 | 2017-10-13 | 本田技研工业株式会社 | 穿透焊接方法 |
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- 2013-04-24 JP JP2013091199A patent/JP2014213339A/ja active Pending
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CN107249804A (zh) * | 2015-02-23 | 2017-10-13 | 本田技研工业株式会社 | 穿透焊接方法 |
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