JPH0638632A - 改良された植物育成器 - Google Patents

改良された植物育成器

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Publication number
JPH0638632A
JPH0638632A JP23626692A JP23626692A JPH0638632A JP H0638632 A JPH0638632 A JP H0638632A JP 23626692 A JP23626692 A JP 23626692A JP 23626692 A JP23626692 A JP 23626692A JP H0638632 A JPH0638632 A JP H0638632A
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JP
Japan
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container
heat insulating
plants
insulating material
water
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Application number
JP23626692A
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English (en)
Inventor
Yayoi Kikuchi
弥生 菊地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は植物、特に草花の夏枯れや冬枯れを
防止しすることにより、長期的に観賞可能な状態を保持
するための、また越夏および越冬を可能にするための改
良された植物育成器を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、植物類の植裁容器とそれを囲む外
容器と、その間に充填した断熱性素材を含んだ物質を充
墳した層から構成されたことを特徴とする植物育成容器
である。断熱性素材層の断熱性素材は保水性を兼ね備え
ることが好ましく、さらにより好ましくはこの保水性断
熱性素材が保水性断熱性無機素材であること、また、こ
れがバーミキュライトを含有してなる断熱性無機素材で
あることが適切な実施態様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、植物育成器に関するも
ので、実質的に断熱性素材を中間層に充填した二重容器
を構成することにより、夏期あるいは冬期においても容
易に植物に対する温度や水分量をコントロールすること
が出来る新規な植物育成容器を提供しようとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在広く用いられている植物育成容器
は、いわゆる植木鉢のように素焼きあるいはプラスティ
ックス製容器からなり、これに培養土を入れ、植物を播
種し、あるいは移植するのが一般的であり、気温の変動
の影響を直接的に受けるのである。これを避けるため
に、従来から種々の工夫が試みられている。例えば、乾
燥を嫌い保湿を必要とする植物に対しては、湿潤させた
砂を入れた容器の上に植物を植えた鉢を置く方法。ま
た、過湿を嫌うが、適度な給水を必要とする植物に対し
ては、鉢の下部に給水用タンクを備え、鉢の下部から給
水用の紐を給水タンクの水面下に垂らし、毛管現象を利
用することにより給水する試みで、「ヒモ給水」と称し
市販されている。しかし、いずれも効果の持続性は不十
分のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から広く用いられ
ている植物育成容器である植木鉢は、容器である鉢が直
接外気に接することによる夏期あるいは冬期の外気の激
しい変動が培養土、したがって植物に与える影響を緩和
するための手段を新規に提案しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明はいわば植物類の植裁容器の外周に更にこれ
を囲むようにもう一つの容器を設置し、両容器に挟まれ
た空間に断熱性のある、より好ましくは保水性も兼ね備
えた素材を充填する。さて、課題を解決するための具体
的手段は次のようである。本発明で示すように、植物類
の植裁容器とそれを囲む外容器と、その間に少なくとも
断熱性、より好ましくは保水性も兼ね備えた素材を充填
した層から構成されていることを特徴とする改良された
植物育成容器である。植物類の植裁容器は通常のプラス
ティックス製容器でよいが、好ましくは透水性の容器で
あり、土壌の流失しにくい程度の細孔をもつ容器であ
る。例えば、プラスティックス製ネットやそれに変形防
止のために枠を付けた容器、あるいは市販の素焼き植木
鉢なども適した容器の一つである。また、外容器は植裁
容器を囲い、中間層の充填物やそれに含まれる各種成分
の流失を防ぐ目的を満たせば特に制限はない。さて、植
裁容器と外容器との間の層に充填された素材は、少なく
とも各種形態の断熱性素材を含むものである。好ましく
は、この断熱性素材の層は少なくとも保水性をもつもの
であり、より好ましくは保水性無機質断熱材から成るこ
とを特徴としている。断熱性素材としてはプラスティッ
クス粒子や無機質断熱性素材等をあげることができる。
冬期はこれら素材によって植裁容器の内部温度の低下を
防ぐことが出来る。一般に越冬や越夏が困難とされてい
るシクラメン、アルペンブルー、ミルテおよびシダ類な
どを越冬させるのに有用である。さらに、より好ましく
は断熱性素材として吸水性を兼ね備えた素材としては、
良く知られた吸水性プラスティックスおよび多孔性物パ
ーライトや層間構造物バーミキュライトなどの保水性無
機質断熱材などがこれらの植物の越夏や越冬に適してい
る。ことに、バーミキュライトはSiO,MgOおよ
びAlを主成分とする雲母状の鉱物であり、本発
明の目的に最も適した断熱性素材の一つである。
【0005】
【作用】本発明によって構成された植物育成容器は、植
裁容器の一種であるいわゆる植木鉢の外周に断熱性素材
材層、好ましくは保水性を兼ね備えた断熱性素材層を設
けることにより植物に及ぼす外部環境の変化を緩和でき
る。即ち、越夏時には該層に十分給水することで蒸発潜
熱を利用して植裁容器内部の温度上昇を防ぐと共に、植
裁容器が水分透過性容器であれば植裁容器内部の適度な
保湿の効果も発揮し、根腐れを避けることもできる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例として、植物としてシクラメ
ンを、断熱性素材層として保水性を兼ね備えた無機質断
熱性素材であるバーミキュライトをもちいて具体的に以
下に説明する。
【実施例1】「ヒモ給水」法によって育成し、花が散り
弱りきったシクラメンを5月初旬に鉢から抜き、植裁容
器である素焼鉢(直径15cm)に新しい用土で植えか
えた。この際、植物の根元を保護するためにバーミキュ
ライトで覆土を施した。さらに、バーミキュライトを入
れた外容器としての直径21cmの素焼鉢の中に上記の
シクラメンの鉢を埋め、十分に灌水した。移植したシク
ラメンの地上部へは毎日霧吹きをし、植裁容器への給水
は週1回程度とし、バーミキュライト層には毎日給水し
た。約3週間後には新芽が吹き、きれいな葉が次々と展
開して夏を越した。10月下旬頃からは植裁容器への灌
水と葉面への霧吹きのみで越冬させた。4月になると開
花し、本発明の植物育成容器の使用は好成績を示した。
【比較実施例1】同様に「ヒモ給水」法で育成したシク
ラメンを花が散った後も「ヒモ給水」を続けて越夏およ
び越冬を試みた。給水用タンクに常時水を入れることに
よって植裁容器中の培養土に給水が行われ、冬期に開花
させることが出来た。しかし、植物の根は常時湿潤状態
におかれるために根腐れをおこしやすく、花が終わる頃
には急速に弱まり、一方、給水を絶つと当然萎れてしま
い、この方法では越夏は困難であった。このように灌水
のコントロールは極めて重要であるが難しいのである。
【実施例2】プラスティックス製鉢植えのため花茎など
が倒れたかけたシクラメンを移しかえた直径18cmの
素焼鉢を、外容器としてバーミキュライトを充填した直
径24cmの素焼鉢中に埋め込んだ。バーミキュライト
層に給水し、ビニール製テント中で育成したところ、約
2時間で花茎も葉も立ち上がり、美事な花が咲いた。さ
らに、実施例1と同様に給水することによって夏を越す
事が出来た。
【0007】
【発明の効果】実施例および比較実施例に示したように
外部環境の変動が激しいため、通常の鉢植えの植物で
は、例えば冬期のシクラメンでは1〜2週間で花茎が倒
れ、冬枯れ状態になる例が多い。また、夏期では、調湿
や給水の調節の難しさから、根腐れなどいわゆる夏枯れ
となってしまう。このような場合でも、本発明の植物育
成容器を適用することによって、これら植物の夏越しや
冬越しが容易となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物類の植裁容器とそれを囲む外容器
    と、その間に少なくとも断熱性素材を含んだ物質を充填
    した層から構成されていることを特徴とする改良された
    植物育成容器。
  2. 【請求項2】 植物類の植裁容器とそれを囲む外容器と
    の間に充填した断熱性素材の層が少なくとも保水性をも
    つ断熱性素材から成ることを特徴とする請求項1記載の
    改良された植物育成容器。
  3. 【請求項3】 植物類の植裁容器とそれを囲む外容器と
    の間に充填した断熱性素材の層が少なくとも保水性をも
    つ断熱性無機素材から成ることを特徴とする請求項1記
    載の改良された植物育成容器。
  4. 【請求項4】 植物類の植裁容器とそれを囲む外容器
    と、その間に充填した保水性をもつ断熱性無機素材の層
    が少なくともパーミキュライトを含有して成ることを特
    徴とする請求項1記載の改良された植物育成容器。
JP23626692A 1992-07-22 1992-07-22 改良された植物育成器 Pending JPH0638632A (ja)

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JP23626692A JPH0638632A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 改良された植物育成器

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JPH0638632A true JPH0638632A (ja) 1994-02-15

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ID=16998238

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JP23626692A Pending JPH0638632A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 改良された植物育成器

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JP (1) JPH0638632A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3715472A1 (de) * 1986-05-09 1987-11-12 Yamato Scale Co Ltd Einrichtung zum messen von kraeften und momenten, welche auf fahrzeugreifen einwirken

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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