JPH0638566A - 速度モード切り換え時の速度補正回路 - Google Patents

速度モード切り換え時の速度補正回路

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JPH0638566A
JPH0638566A JP5114549A JP11454993A JPH0638566A JP H0638566 A JPH0638566 A JP H0638566A JP 5114549 A JP5114549 A JP 5114549A JP 11454993 A JP11454993 A JP 11454993A JP H0638566 A JPH0638566 A JP H0638566A
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Seiji Komori
誠治 古森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】速度モードの切り換え時における回転体の動作
を滑らかに変化させて所望の速度に導くようにした速度
モード切り換え時の速度補正回路を提供することを目的
とする。 【構成】磁気ヘッドを取り付けた回転ドラムの回転速度
を表わすクロックパルスをカウントするカウンタ102
と、該カウンタ102に与えるリセット値を有する記憶
手段104’と、カウンタ102の出力を前記回転ドラ
ムの速度制御信号になす手段106と、速度モードに応
じたリセット値を前記記憶手段104’から出力させる
読み出し回路103とを有するVTRにおける速度切り
換え時の速度補正回路において、記憶手段104’に各
速度モードに応じたリセット値以外に速度モード切り換
え時の中間的なリセット値を記憶させていて、読み出し
回路103が速度モードの切り換えがあっても前記中間
的なリセット値に対応するキャプスタン速度を検出する
までは切り換え前のモードに対応するリセット値を読み
出すようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR(ビデオテープレ
コーダ)等において用いられる速度モード切り換え時の
速度補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VTR等においてはSPモード、LPモ
ード、EPモード、サーチモード等の如く速度の異なる
複数のモードが存在し、それらのモードでは回転ドラム
の速度(回転速度)が互いに異なる。
【0003】図5は回転ドラムの速度制御系の一部を示
しており、同図において、100は回転ドラムの回転に
伴って生じるFGパルスを入力し、該FGパルスに基い
てタイミング信号を発生するタイミング発生回路であ
り、その出力は次段のクロック・ラッチ回路101のタ
イミングをとるために用いられる。クロック・ラッチ回
路から発生するクロックはカウンタ102でカウントさ
れ、そのカウント値はPWM(パルス幅変調)変換回路
106でPWM信号に変換された後、回転ドラムの速度
制御信号として用いられる。
【0004】カウンタ102はリセット値を持つが、こ
のリセット値はROM104からゲート105を通して
与えられる。ROM104にはSPモード、LPモー
ド、EPモード等の各モードに応じて予め設定された各
リセット値が記憶されており、そのリセット値の読み出
しは読み出し回路103によって行なわれる。
【0005】従来のモード切り換え時における回転ドラ
ムの速度補正回路では、この読み出し回路103とRO
M104は図6のように構成されていた。即ち、ROM
104にLPモード用のリセット値、LPモード用のリ
セット値、EPモード用のリセット値、サーチ1のリセ
ット値、サーチ2のリセット値がそれぞれ記憶されてお
り、一方読み出し回路103はSP、LP、EP信号と
FWD(順方向)/REW(逆方向)信号及びサーチ1
/サーチ2の信号に基いて前記記憶されているリセット
値の1つを読み出す。読み出されたリセット値は図5の
ゲート105を通してカウンタ102に与えられる。こ
の従来の回路では、速度モードの切り換えがあると、す
ぐにカウンタへのリセット値の切り換えが行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに1の速度モードから他の速度モードに切り換ったと
き、すぐにリセット値が前記他の速度モードのリセット
値に切り換えると、回転ドラムの回転速度変化に対する
動作に滑らかさを実現しにくく、再生時の色ずれ等を生
じる。本発明はこのような点に鑑みなされたものであっ
て、速度モードの切り換え時における回転体の動作を滑
らかに変化させて所望の速度に導くようにした速度モー
ド切り換え時の速度補正回路を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の速度モード切り換え時の速度補正回路は、複
数の速度モードを有する回転体と、この回転体の速度に
基づいた周波数のパルスをカウントするカウンタと、該
カウンタの出力を前記回転体の速度制御信号となす手段
と、前記カウンタに各速度に応じたリセット値を与える
とともに1の速度モードから他の速度モードへの移行時
には前記1の速度モードと前記他の速度モードのリセッ
ト値の中間のリセット値を与えるリセット値供給手段と
を備えている。
【0008】また、本発明は、磁気ヘッドを取り付けた
回転ドラムの回転速度を表わすクロックパルスをカウン
トするカウンタと、該カウンタに与えるリセット値を有
する記憶手段と、前記カウンタの出力を前記回転ドラム
の速度制御信号になす手段と、速度モードに応じたリセ
ット値を前記記憶手段から出力させる読み出し回路とを
有するVTRにおける速度切り換え時の速度補正回路に
おいて、前記記憶手段に各速度モードに応じたリセット
値以外に速度モード切り換え時の中間的なリセット値を
記憶させていて、前記読み出し回路が速度モードの切り
換えがあっても前記中間的なリセット値に対応するキャ
プスタン速度を検出するまでは切り換え前のモードに対
応するリセット値を読み出すようになっている。
【0009】
【作用】このような構成によると、VTRにおける回転
ドラム等の回転体の速度をモードの切り換えに応じて変
化させるべく制御する場合に、1の速度モードから他の
速度モードへの移行がそれらの中間の速度を経て行なわ
れることになるため回転体の速度移行が円滑となる。
【0010】
【実施例】本発明を実施した図1は図5の読み出し回路
103とROM104部分の改良に相当する。同図にお
いて、1は端子9を通して入力されるクロックパルスと
端子8を通して入力されるキャプスタンのFGパルスC
FGによってリセットパルスとラッチパルス発生するリ
セット・ラッチパルス発生回路であり、そのリセットパ
ルスとクロックパルスをカウンタ2へ与える。また、ラ
ッチパルスをラッチ回路4へ与える。
【0011】カウンタ2の出力はゲート3を通してラッ
チ回路4へ与えられる。ゲート3は第1の中間閾値TH
1と第2の中間閾値TH2をもち、カウンタ2のカウン
ト出力がそれらの第1、第2中間閾値に達すると、それ
らに対応した信号を出力する。ラッチ回路4の出力はR
OM104’へ与えられる。ラッチ回路4の出力は固定
/中間切り換え回路5へも与えられる。この固定/中間
切り換え回路5には端子10を通してキャプスタン速度
±5%の検出信号も与えられる。
【0012】このキャプスタン速度±5%の検出信号は
VTRにおいて、もともと他の目的のために生成されて
いる信号である。即ち、この信号は主としてキャプスタ
ンの始動時や速度が大きくずれたときにキャプスタンの
位相制御系を所定の位相に固定するのに用いられる。本
実施例では、この信号(キャプスタン速度±5%)を固
定/中間切り換え(固定のリセット値と中間閾値のリセ
ット値との切り換え)用の信号の形成に利用する。
【0013】固定/中間切り換え回路5はキャプスタン
速度±5%の検出信号(c)期間内において中間閾値T
H1の信号がゲート3からラッチ回路4を通して与えら
れたときハイレベルに立ち上がり、検出信号(c)の終
了に伴いローレベルとなる信号(g)を出力し、その信
号(g)をROM104’へ与える。ROM104’は
SP、LP、EPの各録画・再生の速度モードに対応す
るリセット値や各サーチモードのリセット値を記憶して
いるだけでなく、第1中間閾値TH1、第2中間閾値T
H2に対応するリセット値も記憶しており、固定/中間
切り換え回路5からの信号(g)がハイレベルの間は中
間閾値TH1、TH2に対応するリセット値を順次出力
し、所定のモードに対応するリセット値を出力する。
【0014】次に図1の動作を図2を参照して説明す
る。図2において、(a)はモードの切り換えを示して
おり、t1でサーチ1のモードからサーチ2のモードに
切り換えられたものとする。(b)はキャプスタンの速
度を示しており、キャプスタンはサーチ1からサーチ2
の速度に切り換わるとき、まずサーチ1の速度に対し±
5%の速度になり、次にその範囲から外れて(±5%以
外)になり、サーチ2の速度に近づいて、サーチ2の速
度に対し±5%以内となり、最終的にサーチ2の速度に
なる。
【0015】固定/中間切り換え回路5に入力されるC
AP±5%の検出信号は(c)に示す如くハイレベルの
信号である。一方、カウンタ2の出力がゲート3の第1
中間閾値TH1に達すると(e)に示す如くラッチ回路
4の出力は第1中間閾値TH1に対応するリセット値を
選ぶ(このリセット値をROM104’から出力させ
る)信号となり、カウンタ2の出力が第2中間閾値に達
すると、(f)に示す如く第2中間閾値TH2に対応す
るリセット値を選ぶ信号となる。
【0016】また、固定/中間切り換え回路5の出力は
(g)に示す如くハイレベルになる。固定/中間切り換
え回路5の出力がハイレベルになるまでは固定のリセッ
ト値(この場合サーチ1に対応するリセット値)が選ば
れてROM104’から出力されているが、ハイレベル
になるとラッチ4からの信号に基いて中間の閾値が選ば
れて出力される。このとき、順次第1中間閾値TH1、
第2中間閾値TH2に対応するリセット値が出力されて
図5のカウンタ102に与えられ、それぞれの中間閾値
に応じた回転ドラムの速度制御がなされる。そしてキャ
プスタンの速度がサーチ2の±5%に至ると固定/中間
切り換え回路5の出力はローレベルとなり、ROM10
4’からはサーチ2に対応したリセット値が出力され
る。(h)はその切り換え点t4を示している。また、
(i)は回転ドラムの速度補正動作を示す。
【0017】この補正動作はt1でサーチ1からサーチ
2へモード切り換えがなされた場合、すぐに中間閾値で
の補正に入らずに、そのままサーチ1での補正動作を継
続し、t2の時点で第1中間閾値での補正に切り換わ
り、続いてt3で第2中間閾値での補正となり、t4で
サーチ2での補正に変わる。このように回転ドラム速度
の補正をサーチ1からサーチ2へすぐに切り換えずに、
中間の補正を経て切り換えることにより回転ドラムのモ
ード切り換えによる速度移行が円滑に行なわれる。
【0018】次に、図3は図1のブロックのうちROM
104’以外のブロックについての具体的な回路例を示
している。また、図4は同じく具体的な第2回路例を示
している。これらの図3、図4については図1の各ブロ
ックに対応する部分に同一の符号を付すにとどめ、その
詳細な説明を省略する。
【0019】上述したように本発明はVTRの速度制御
に関するものであり、特に再生時にノーマル再生から特
殊再生に切り換えた時、又はその逆に特殊再生からノー
マル再生へ切り換えた時に回転ドラムが前の再生速度か
ら次の再生速度へ移行するため、その移行が円滑になさ
れないと、色ずれが生じ易いが、本発明を適用したVT
Rでは、そのような色ずれは抑えられる。
【0020】ここで、本発明を適用したVTRの色ずれ
補正システムの全体図を図7に示し、説明する。同図に
おいて、20は磁気ヘッドを取り付けた回転ドラム(磁
気ヘッドドラム)であり、このドラム20はドラムモー
タ21によって駆動される。速度制御回路22は図5の
カウンタ102とPWM変換回路106等を有してお
り、モータ21からモータ21の回転に同期して生じる
パルスDFGを受けるとともに、速度補正回路28から
速度補正信号を受ける。速度補正回路22の出力はモー
タドライバ23を介してモータ21の回転制御に供され
る。
【0021】速度補正回路28は、図1のサーチ制御ビ
ットタイミング回路6やROM104’等を含んでい
る。24はキャプスタンモータであり、そのモータ回転
に同期したパルスCFGを出力し、速度制御回路25へ
与える。速度制御回路25で形成された制御信号はモー
タドライバ26を介してモータ24を制御する。パルス
CFGは速度制御回路27にも与えられる。この速度制
御回路27は図1におけるカウンタ2、ゲート3、ラッ
チ回路4等を含む。速度制御回路はキャプスタン速度±
5%の検出信号(CAP±5%)を生成し、それを位相
制御回路29を介してモータ24の位相制御に使用する
が、本発明では、これをドラムモータ21の制御系にも
加えて再生モード切り換え時のドラム20の回転速度制
御に用いている。図7において、このCAP±5%の信
号は速度補正回路28に供給されている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、V
TRにおける回転ドラム等の回転体の速度をモードの切
り換えに応じて変化させるべく制御する場合に、1の速
度モードから他の速度モードへの移行がそれらの中間の
速度を経て行なわれることになるため回転体の速度移行
が円滑となる。従って、例えばVTRの回転ドラムの速
度モード切り換え時の速度制御に適用した場合は速度モ
ード切り換えの途中において、色ずれが生じるのを回避
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した速度補正回路の要部ブロック
図。
【図2】その動作説明図。
【図3】図1の具体的回路図。
【図4】図1の他の具体的回路図。
【図5】VTRにおける回転ドラムの速度制御信号形成
回路を示す図。
【図6】従来例のブロック図。
【図7】本発明を適用したVTRの再生モード切り換え
時の色ずれ補正システムを示すブロック図。
【符号の説明】
1 リセット・ラッチパルス発生回路 2 カウンタ 3 ゲート 4 ラッチ回路 5 固定/中間切り換え回路 102 カウンタ 104’ROM 106 PWM変換回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体の速度に基づいた周波数のパルスを
    カウントするカウンタと、 前記カウンタの出力を前記回転体の速度制御信号となす
    手段と、 前記カウンタに各速度に応じたリセット値を与えるとと
    もに1の速度モードから他の速度モードへの移行時には
    前記1の速度モードと前記他の速度モードのリセット値
    の中間のリセット値を与えるリセット値供給手段と、 を備えることを特徴とする速度補正装置。
  2. 【請求項2】磁気ヘッドを取り付けた回転ドラムの回転
    速度を表わすクロックパルスをカウントするカウンタ
    と、該カウンタに与えるリセット値を有する記憶手段
    と、前記カウンタの出力を前記回転ドラムの速度制御信
    号になす手段と、速度モードに応じたリセット値を前記
    記憶手段から出力させる読み出し回路とを有するVTR
    における速度切り換え時の速度補正回路において、 前記記憶手段には各速度モードに応じたリセット値以外
    に速度モード切り換え時の中間的なリセット値が記憶さ
    れており、前記読み出し回路は速度モードの切り換えが
    あっても前記中間的なリセット値に対応するキャプスタ
    ン速度を検出するまでは切り換え前のモードに対応する
    リセット値を読み出すことを特徴とするVTRにおける
    速度切り換え時の速度補正回路。
  3. 【請求項3】前記読み出し手段は切り換え後の速度モー
    ドのリセット値に対応するキャプスタン速度を検出する
    までは中間的なリセット値を読み出すことを特徴とする
    請求項2に記載の速度補正回路。
  4. 【請求項4】前記中間的なリセット値は複数存在し、前
    記読み出し回路は複数の中間的リセット値をキャプスタ
    ン速度に応じて順次択一的に読み出していくことを特徴
    とする請求項3に記載の速度補正回路。
  5. 【請求項5】ノーマル再生と特殊再生間の切り換え時に
    磁気ヘッドドラムの速度をキャプスタンの速度に応じて
    変化させるようにしたことを特徴とするVTRにおける
    再生モード切り換え時の色ずれ補正システム。
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