JPH0638422B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0638422B2 JPH0638422B2 JP60078133A JP7813385A JPH0638422B2 JP H0638422 B2 JPH0638422 B2 JP H0638422B2 JP 60078133 A JP60078133 A JP 60078133A JP 7813385 A JP7813385 A JP 7813385A JP H0638422 B2 JPH0638422 B2 JP H0638422B2
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Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/70—Bipolar devices
- H01L29/72—Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
- H01L29/73—Bipolar junction transistors
- H01L29/732—Vertical transistors
- H01L29/7322—Vertical transistors having emitter-base and base-collector junctions leaving at the same surface of the body, e.g. planar transistor
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Description
【発明の詳細な説明】 (a)技術分野 この発明は、シリコンウエハ等の半導体基板内に拡散層
を形成するとともにこの基板上の酸化膜にコンタクトホ
ールを開口して電極を形成する半導体装置の製造方法に
関する。
を形成するとともにこの基板上の酸化膜にコンタクトホ
ールを開口して電極を形成する半導体装置の製造方法に
関する。
(b)従来技術 一般のnpnプレーナー・モノシリック・バイポーラ・
トランジスタの製造方法の例を第2図(a)〜(d)および
(e)に示す。
トランジスタの製造方法の例を第2図(a)〜(d)および
(e)に示す。
まず、第2図(a)に示すように、シリコンウエハ1にお
けるn形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層に
p形シリコンからなるベース領域3を拡散形成し、その
上を酸化シリコン膜4で覆う。次に、第2図(b)に示す
ように、この酸化シリコン膜4の中央部にフォトエッチ
ングでベース領域3の上面よりも十分幅S1の狭いエミ
ッタ形成ホール5を開口する。つづいて、第2図(c)に
示すように、このエミッタ形成ホール5からリン等の不
純物をシリコンウエハ1内に拡散しエミッタ形成ホール
5の下部にn形シリコンからなるエミッタ領域6を形成
し、その上を酸化シリコン膜4で覆う。そして、第2図
(d)に示すように、この酸化シリコン膜4のエミッタ領
域6上およびこの両側のベース領域3上にフォトエッチ
ングでそれぞれコンタクトホール7,8を開口し、ここ
に図外の電極を形成することによりトランジスタを完成
する。
けるn形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層に
p形シリコンからなるベース領域3を拡散形成し、その
上を酸化シリコン膜4で覆う。次に、第2図(b)に示す
ように、この酸化シリコン膜4の中央部にフォトエッチ
ングでベース領域3の上面よりも十分幅S1の狭いエミ
ッタ形成ホール5を開口する。つづいて、第2図(c)に
示すように、このエミッタ形成ホール5からリン等の不
純物をシリコンウエハ1内に拡散しエミッタ形成ホール
5の下部にn形シリコンからなるエミッタ領域6を形成
し、その上を酸化シリコン膜4で覆う。そして、第2図
(d)に示すように、この酸化シリコン膜4のエミッタ領
域6上およびこの両側のベース領域3上にフォトエッチ
ングでそれぞれコンタクトホール7,8を開口し、ここ
に図外の電極を形成することによりトランジスタを完成
する。
ところが、この製造方法では、エミッタ形成ホール5と
コンタクトホール7,8とを、2枚のフォトマスクで別
個に開口しなければならないので、第2図(e)に示すよ
うに、マスクアライメントに大きなズレ(第2図(e)に
おけるズレ:d)が生じた場合に、エミッタ電極形成用
のコンタクトホール7がベース領域3上まで開口しベー
ス・エミッタ間が短絡するおそれが生じる。そこで、こ
のような短絡を防止するために、マスクアライメントの
ズレdを補償するような十分な幅のマスクマージン(第
2図(d)に示す幅:)を予め設定しておく必要があっ
た。このため、この一般のトランジスタの製造方法で
は、十分な幅のマスクマージンを設けるために、エミ
ッタ領域6のストライプ幅(すなわち、第2図(b)に示
すエミッタ形成ホール5の幅:S1)を広くしなければ
ならなかった。しかしながら、このエミッタ領域6のス
トライプ幅S1は、トランジスタの高周波特性に影響を
及ぼすことになる。
コンタクトホール7,8とを、2枚のフォトマスクで別
個に開口しなければならないので、第2図(e)に示すよ
うに、マスクアライメントに大きなズレ(第2図(e)に
おけるズレ:d)が生じた場合に、エミッタ電極形成用
のコンタクトホール7がベース領域3上まで開口しベー
ス・エミッタ間が短絡するおそれが生じる。そこで、こ
のような短絡を防止するために、マスクアライメントの
ズレdを補償するような十分な幅のマスクマージン(第
2図(d)に示す幅:)を予め設定しておく必要があっ
た。このため、この一般のトランジスタの製造方法で
は、十分な幅のマスクマージンを設けるために、エミ
ッタ領域6のストライプ幅(すなわち、第2図(b)に示
すエミッタ形成ホール5の幅:S1)を広くしなければ
ならなかった。しかしながら、このエミッタ領域6のス
トライプ幅S1は、トランジスタの高周波特性に影響を
及ぼすことになる。
高周波トランジスタは、高周波特性を示す目安として
F.M.(Figure of Merit)が用いられ、この値が大き
いほど特性が良くなる。このF.M.は、ベースコレク
タ時定数をrbb′・Cc、最大しゃ断周波数をTと
すると次のように表される。
F.M.(Figure of Merit)が用いられ、この値が大き
いほど特性が良くなる。このF.M.は、ベースコレク
タ時定数をrbb′・Cc、最大しゃ断周波数をTと
すると次のように表される。
このため、特性の良い高周波トランジスタを得るには、
最大しゃ断周波数Tを一定と考えると、ベースコレク
タ時定数をrbb′・Ccを小さくしなければならな
い。また、エミッタ領域6のストライプ幅をS、単位面
積当たりのコレクタ容量をCo,ベース抵抗をroとす
ると、このF.M.は次のように表される。
最大しゃ断周波数Tを一定と考えると、ベースコレク
タ時定数をrbb′・Ccを小さくしなければならな
い。また、エミッタ領域6のストライプ幅をS、単位面
積当たりのコレクタ容量をCo,ベース抵抗をroとす
ると、このF.M.は次のように表される。
つまり、高周波トランジスタの高周波特性を改善するに
は、エミッタストライプ幅Sをできるだけ狭くするとと
もに、ベース抵抗ro,コレクタ容量Coをできるだけ
小さくする必要がある。
は、エミッタストライプ幅Sをできるだけ狭くするとと
もに、ベース抵抗ro,コレクタ容量Coをできるだけ
小さくする必要がある。
ところが、第2図(a)〜(d)に示す一般のトランジスタの
製造方法では、前記のようにエミッタストライプ幅S1
を広くしなければならず、また、1としてマスクマー
ジンを含む距離を設けるためベース抵抗roも大きく
なり、さらに、マスクマージンを設けるため2が大
きくなる結果ベース面積が増加するため、コレクタ容量
Coも増大するので、高周波トランジスタの製造方法に
は不適当なものであった。そこで、従来の高周波トラン
ジスタの製造方法は、第3図(a)〜(d)および(e)に示す
ウオッシュドエミッタタイプを採用していた。
製造方法では、前記のようにエミッタストライプ幅S1
を広くしなければならず、また、1としてマスクマー
ジンを含む距離を設けるためベース抵抗roも大きく
なり、さらに、マスクマージンを設けるため2が大
きくなる結果ベース面積が増加するため、コレクタ容量
Coも増大するので、高周波トランジスタの製造方法に
は不適当なものであった。そこで、従来の高周波トラン
ジスタの製造方法は、第3図(a)〜(d)および(e)に示す
ウオッシュドエミッタタイプを採用していた。
このウオッシュドエミッタタイプの製造方法は、まず、
第3図(a)に示すように、シリコンウエハ1におけるn
形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層にp形シ
リコンからなるベース領域3を拡散形成し、その上を酸
化シリコン膜4で覆う。次に、第3図(b)に示すよう
に、この酸化シリコン膜4の中央部にフォトエッチング
で幅S2のエミッタ形成ホール5を開口する。づづい
て、第3図(c)に示すように、このエミッタ形成ホール
5からリン等の不純物をシリコンウエハ1内に拡散しエ
ミッタ形成ホール5の下部にn形シリコンからなるエミ
ッタ領域6を形成する。そして、第3図(d)に示すよう
に、酸化シリコン膜4の両側のベース領域3上にフォト
エッチングでそれぞれコンタクトホール8,8を開口
し、最後に各ホール5,8に図外の電極を形成すること
により高周波トランジスタを完成する。なお、この場
合、エミッタ形成ホール5がエミッタ電極形成用のコン
タクトホールとしても兼用されることになるが、エミッ
タ領域6は拡散形成の際にエミッタ形成ホール5の下方
のみならず横方向にもある程度拡散し、実際には、エミ
ッタ形成ホール5の幅S2よりもエミッタ領域6のスト
ライプ幅S2の方が若干広くなるので、このエミッタ形
成ホール5に電極を形成してもベース領域3と短絡する
おそれはない。
第3図(a)に示すように、シリコンウエハ1におけるn
形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層にp形シ
リコンからなるベース領域3を拡散形成し、その上を酸
化シリコン膜4で覆う。次に、第3図(b)に示すよう
に、この酸化シリコン膜4の中央部にフォトエッチング
で幅S2のエミッタ形成ホール5を開口する。づづい
て、第3図(c)に示すように、このエミッタ形成ホール
5からリン等の不純物をシリコンウエハ1内に拡散しエ
ミッタ形成ホール5の下部にn形シリコンからなるエミ
ッタ領域6を形成する。そして、第3図(d)に示すよう
に、酸化シリコン膜4の両側のベース領域3上にフォト
エッチングでそれぞれコンタクトホール8,8を開口
し、最後に各ホール5,8に図外の電極を形成すること
により高周波トランジスタを完成する。なお、この場
合、エミッタ形成ホール5がエミッタ電極形成用のコン
タクトホールとしても兼用されることになるが、エミッ
タ領域6は拡散形成の際にエミッタ形成ホール5の下方
のみならず横方向にもある程度拡散し、実際には、エミ
ッタ形成ホール5の幅S2よりもエミッタ領域6のスト
ライプ幅S2の方が若干広くなるので、このエミッタ形
成ホール5に電極を形成してもベース領域3と短絡する
おそれはない。
このウオッシュドエミッタタイプの製造方法では、エミ
ッタ形成ホール5をエミッタ電極形成用のコンタクトホ
ールとしても利用することができるので、エミッタ形成
ホール5にコンタクトホール7を重ねて開口する場合の
ような大きなマスクマージンが不要となり、ベース電
極形成用のコンタクトホール8開口の際のマスクアライ
メントに多少のズレがあってもベース・エミッタ間が短
絡するということはほとんどない。このため、このエミ
ッタホール5の幅S2は、第2図(b)に示すエミッタ形
成ホール5の幅S1ほど広くする必要がないので、エミ
ッタ領域6のストライプ幅S2も狭くすることができ
る。ところが、このような製造方法を採用した場合であ
っても、第3図(e)に示すようなマスクアライメントの
ズレdが生じたときには、ベース電極がエミッタ領域6
に対して不均衡な位置に形成されることになるために、
トランジスタの単位面積当たりのベース抵抗roが増加
する。また、たとえ第3図(e)の如く、ベース・コンタ
クトホール8,8を開口するためのマスクアライメント
ズレが生じてもエミッタ領域との短絡を防ぐためのマー
ジン3は最低限設ける必要があり、ベース抵抗roの
減少には、まだ不十分であった。このため、従来のウオ
ッシュドエミッタタイプの高周波トランジスタ製造方法
は、エミッタ領域6のストライプ幅S2をある程度狭く
することはできるが、単位面積当たりのベース抵抗ro
を十分に小さくすることができないので、高周波トラン
ジスタの高周波特性の改善に限界を生じていた。
ッタ形成ホール5をエミッタ電極形成用のコンタクトホ
ールとしても利用することができるので、エミッタ形成
ホール5にコンタクトホール7を重ねて開口する場合の
ような大きなマスクマージンが不要となり、ベース電
極形成用のコンタクトホール8開口の際のマスクアライ
メントに多少のズレがあってもベース・エミッタ間が短
絡するということはほとんどない。このため、このエミ
ッタホール5の幅S2は、第2図(b)に示すエミッタ形
成ホール5の幅S1ほど広くする必要がないので、エミ
ッタ領域6のストライプ幅S2も狭くすることができ
る。ところが、このような製造方法を採用した場合であ
っても、第3図(e)に示すようなマスクアライメントの
ズレdが生じたときには、ベース電極がエミッタ領域6
に対して不均衡な位置に形成されることになるために、
トランジスタの単位面積当たりのベース抵抗roが増加
する。また、たとえ第3図(e)の如く、ベース・コンタ
クトホール8,8を開口するためのマスクアライメント
ズレが生じてもエミッタ領域との短絡を防ぐためのマー
ジン3は最低限設ける必要があり、ベース抵抗roの
減少には、まだ不十分であった。このため、従来のウオ
ッシュドエミッタタイプの高周波トランジスタ製造方法
は、エミッタ領域6のストライプ幅S2をある程度狭く
することはできるが、単位面積当たりのベース抵抗ro
を十分に小さくすることができないので、高周波トラン
ジスタの高周波特性の改善に限界を生じていた。
(c)発明の目的 この発明の目的は、このような事情に鑑みなされたもの
であって、拡散層形成用ホールと電極形成用のコンタク
トホールとを兼用して1枚のフォトマスクで同時に開口
することにより、マスクアライメントのズレをなくし高
周波特性の向上を図ることができる半導体装置の製造方
法を提供することにある。この発明の他の目的は、マス
クアライメントの回数を減らして、各パターンの精度を
高め、より高周波特性の向上を図ることができる半導体
装置の製造方法を提供することにある。
であって、拡散層形成用ホールと電極形成用のコンタク
トホールとを兼用して1枚のフォトマスクで同時に開口
することにより、マスクアライメントのズレをなくし高
周波特性の向上を図ることができる半導体装置の製造方
法を提供することにある。この発明の他の目的は、マス
クアライメントの回数を減らして、各パターンの精度を
高め、より高周波特性の向上を図ることができる半導体
装置の製造方法を提供することにある。
(d)発明の構成および効果 この発明の特許請求の範囲第1項に係る半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開口
するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、酸化膜に
開口したホールのうち一部のホールの上方のフォトレジ
スト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工程
と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記半導体基板上に化学気相成長法によりSiO2膜を
全面に堆積させた後、前記酸化膜に開口したホールのう
ち薄い酸化膜を除去したホール上方のSiO2膜を開口
するSiO2膜パターン形成工程と、 前記半導体基板表面から不純物イオンを注入して、前記
酸化膜に開口したホールのうち薄い酸化膜を除去したホ
ール下部の半導体基板内にイオン注入層を形成するイオ
ン注入層形成工程と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする。
造方法は、半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開口
するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、酸化膜に
開口したホールのうち一部のホールの上方のフォトレジ
スト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工程
と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記半導体基板上に化学気相成長法によりSiO2膜を
全面に堆積させた後、前記酸化膜に開口したホールのう
ち薄い酸化膜を除去したホール上方のSiO2膜を開口
するSiO2膜パターン形成工程と、 前記半導体基板表面から不純物イオンを注入して、前記
酸化膜に開口したホールのうち薄い酸化膜を除去したホ
ール下部の半導体基板内にイオン注入層を形成するイオ
ン注入層形成工程と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする。
この発明の特許請求の範囲第2項に係る半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開口
するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、前記酸化
膜に開口したホールのうち一部のホールの上方のフォト
レジスト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工
程と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記薄い酸化膜を貫通しない強さで前記半導体基板表面
から不純物イオンを注入して、前記酸化膜に開口したホ
ールのうち薄い酸化膜を除去したホール下部の半導体基
板内にイオン注入層を形成するイオン注入層形成工程
と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする。
造方法は、半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開口
するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、前記酸化
膜に開口したホールのうち一部のホールの上方のフォト
レジスト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工
程と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記薄い酸化膜を貫通しない強さで前記半導体基板表面
から不純物イオンを注入して、前記酸化膜に開口したホ
ールのうち薄い酸化膜を除去したホール下部の半導体基
板内にイオン注入層を形成するイオン注入層形成工程
と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする。
なお、前記イオン注入層は後の熱拡散工程によってアニ
ーリングされ、不純物拡散層となる。
ーリングされ、不純物拡散層となる。
この発明の半導体装置の製造方法を上記のように構成す
ると、p形とn形とのそれぞれの領域に1枚のフォトマ
スクで同時に不純物拡散用兼電極形成用のホールを開口
することができるので、マスクマージンを設定する必要
がなく、不純物拡散領域のストライプ幅を十分に狭くす
ることができるばかりでなく、ベースとエミッタの電極
間隔を縮小でき、ベース抵抗roを小さくできる。さら
にマスクアライメントのズレにより電極位置が不均衡と
なるということがないので、電極間抵抗が上昇するのを
防ぐことができる。また、ポリシリコン被膜により拡散
層を形成したホールでの酸化膜のサイドエッチを防止す
ることができるので、異なる領域間の短絡発生のおそれ
が生じることなく不純物拡散領域のストライプ幅をさら
に狭くすることができる。このため、この半導体装置の
製造方法は、製品の歩留まりの低下を防止するととも
に、トランジスタの高周波特性の向上に貢献し、特に高
周波トランジスタの製造の際に極めて有効な発明とな
る。また、この発明は、ホールを形成する際のマスクア
ライメントのズレが生じないので、酸化膜がズレて半導
体基板の半導体面が露出したままになるということがな
く、信頼性のある素子を得ることができる。さらに、薄
い酸化膜除去の際のマスクアライメントが不要であった
り精度が緩和されるので、製造工程の省力化および高効
率化を図ることができる。
ると、p形とn形とのそれぞれの領域に1枚のフォトマ
スクで同時に不純物拡散用兼電極形成用のホールを開口
することができるので、マスクマージンを設定する必要
がなく、不純物拡散領域のストライプ幅を十分に狭くす
ることができるばかりでなく、ベースとエミッタの電極
間隔を縮小でき、ベース抵抗roを小さくできる。さら
にマスクアライメントのズレにより電極位置が不均衡と
なるということがないので、電極間抵抗が上昇するのを
防ぐことができる。また、ポリシリコン被膜により拡散
層を形成したホールでの酸化膜のサイドエッチを防止す
ることができるので、異なる領域間の短絡発生のおそれ
が生じることなく不純物拡散領域のストライプ幅をさら
に狭くすることができる。このため、この半導体装置の
製造方法は、製品の歩留まりの低下を防止するととも
に、トランジスタの高周波特性の向上に貢献し、特に高
周波トランジスタの製造の際に極めて有効な発明とな
る。また、この発明は、ホールを形成する際のマスクア
ライメントのズレが生じないので、酸化膜がズレて半導
体基板の半導体面が露出したままになるということがな
く、信頼性のある素子を得ることができる。さらに、薄
い酸化膜除去の際のマスクアライメントが不要であった
り精度が緩和されるので、製造工程の省力化および高効
率化を図ることができる。
(e)実施例 以下、この発明を高周波トランジスタの製造方法に実施
した場合の例について説明する。
した場合の例について説明する。
第1図(a)〜(j)は、それぞれ、この発明をNPN型トラ
ンジスタに適用した第1の実施例であり、高周波トラン
ジスタの製造方法における各工程のシリコンウエハの断
面図で、実際のプレーナ・トランジスタを単純化,模式
化して示している。なお、本発明はPNPトランジスタ
の製造に適用できることは勿論である。
ンジスタに適用した第1の実施例であり、高周波トラン
ジスタの製造方法における各工程のシリコンウエハの断
面図で、実際のプレーナ・トランジスタを単純化,模式
化して示している。なお、本発明はPNPトランジスタ
の製造に適用できることは勿論である。
まず、第1図(a)に示すように、シリコンウエハ1にお
けるn形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層に
p形シリコンからなるベース領域3を拡散形成し、その
上を酸化シリコン膜4で覆う。このベース領域3は、n
形シリコンからなるコレクタ領域2上に10000Å程
度の厚さの酸化シリコン膜4を形成し、この酸化シリコ
ン膜4の中央部をフォトエッチングによって開口し、こ
の開口部から気相拡散またはイオン注入後の熱拡散によ
ってホウ素等の不純物をシリコンウエハ1内に拡散させ
ることにより形成される。第1図(a)は、この後、開口
部を6000Å程度の厚さの酸化シリコン膜4で覆い塞
いだ状態を示す。次に、第1図(b)に示すように、この
酸化シリコン膜4の中央およびその両側に例えば本実施
例では3箇所のホール9を等間隔に開口する。このホー
ル9は、フォトエッチングで開口され、図はフォトレジ
スト膜除去後の状態を示す。この工程は、特許請求の範
囲第1項記載のホール形成工程に対応する。つづいて、
第1図(c)に示すように、シリコンウエハ1上に薄い酸
化シリコン膜4を形成する。この薄い酸化シリコン膜4
は、化学的気相成長または熱酸化により各ホール9部分
で2000Å程度の厚さになるように形成される。この
工程は、特許請求の範囲第1項記載の酸化膜形成工程に
対応する。つづいて、第1図(d)に示すように、シリコ
ンウエハ1上をフォトレジスト膜10で覆い中央のホー
ル9上のフォトレジスト膜10のみを少し広目に開口す
る。この際、フォトレジスト膜10の開口のために行う
フォトマスクのマスクアライメントは、両側のホール
9,9にまで開口部が及ばなければよいので、この開口
部の幅を中央のホール9の幅よりも十分に広い適当な大
きさにすれば特別高い精度は不要であり、通常の作業で
あってもなんら不都合は生じない。この工程は、特許請
求の範囲第1項記載のフォトレジスト膜パターン形成工
程に対応する。つづいて、第1図(e)に示すように、フ
ォトレジスト膜10が開口した部分の酸化シリコン膜4
のエッチングを行う。この際、エッチング量を3000
Å程度にコントロールすることにより、ホール9部分の
みシリコンウエハ1の表面が露出し、その周囲は酸化シ
リコン膜4がまだ3000Å程度残った状態にする。こ
の工程は、特許請求の範囲第1項記載の酸化膜エッチン
グ工程に対応する。つづいて、第1図(f)に示すよう
に、残ったフォトレジスト膜10を除去した後に、シリ
コンウエハ1上にポリシリコン被膜11を形成する。こ
の工程は、特許請求の範囲第1項記載のポリシリコン被
膜形成工程に対応する。つづいて、第1図(g)に示すよ
うに、シリコンウエハ1上に化学気相成長法によりSi
O2を全面に堆積した後、フォトレジスト処理により、
中央のホール9上のみを少し広目に開口したSiO2膜
からなるマスクパターン13を形成する。この工程が特
許請求の範囲第1項記載のSiO2膜パターン形成工程
に対応する。その後、リン等の不純物をシリコンウエハ
1内にイオン注入後に熱拡散を行うことにより、このホ
ール9の下部にエミッタ領域6を形成する。このエミッ
タ領域6を形成する工程は、特許請求の範囲第1項記載
のイオン注入層形成工程に対応する。つづいて、第1図
(h)に示すように、フォトエッチングによって中央のホ
ール9上のポリシリコン被膜11のみを残してその他の
ポリシリコン被膜11を除去する。この際、ポリシリコ
ン被膜11の除去のために行うフォトマスクのマスクア
ライメントは、中央のホール9にまで除去部が及ばなけ
ればよいので、残したポリシリコン被膜11の幅を中央
のホール9の幅よりも十分に広い適当な大きさにすれば
よく、特別高いマスクアライメント精度は不要であり、
通常の精度の作業であってもなんら不都合は生じない。
なお、実施例では、中央のホール9上だけでなく、周囲
の酸化シリコン膜4上のポリシリコン被膜11も十分の
間隔を開けて残している。これは、配線部分のシリコン
面との間隔をできるだけ厚く残すことにより、MOS容
量の低減化を図るためである。この工程は、特許請求の
範囲第1項記載のポリシリコンエッチング工程に対応す
る。つづいて、第1図(i)に示すように、ポリシリコン
被膜11が残った部分以外の酸化シリコン膜4のエッチ
ングをポリシリコン被膜11を酸化膜のエッチングマス
クとして行う。この際、エッチング量を3000Å程度
にコントロールすることにより、両側のホール9部分の
みシリコン面が露出し、その周囲は酸化シリコン膜4が
まだ3000Å程度残った状態にする。なお、酸化シリ
コン膜4のエッチングの際には、ポリシリコン被膜11
は除去されない。また、ポリシリコン被膜11が残った
部分以外の酸化シリコン膜4のエッチングの際、マスク
は不要でありマスクアライメント工程を経ることなく自
動的にベースコンタクトホールが形成される。このエッ
チング工程は特許請求の範囲第1項記載のポリシリコン
をマスクとした酸化膜のエッチング工程に対応する。そ
して、第1図(j)に示すように、各ホール9に電極12
を形成することにより、高周波トランジスタを完成す
る。なお、不純物をドープされたポリシリコン被膜11
は導電性を有するので、エミッタ領域6とこのポリシリ
コン被膜11を介した電極12とが通電することができ
る。この電極12は、シリコンウエハ1上にフォトレジ
スト膜をパターン形成し、この上から例えばアルミニウ
ムを真空蒸着した後にフォトレジスト膜を除去すること
により形成される。なお、この電極12は、実施例の
他、シリコンウエハ1上全体に真空蒸着したアルミニウ
ムをフォトエッチングにより部分的に除去することによ
って形成してもよい。この第1図(j)に示す工程は、特
許請求の範囲第1項記載の電極形成工程に対応する。
けるn形シリコンからなるコレクタ領域2の中央上層に
p形シリコンからなるベース領域3を拡散形成し、その
上を酸化シリコン膜4で覆う。このベース領域3は、n
形シリコンからなるコレクタ領域2上に10000Å程
度の厚さの酸化シリコン膜4を形成し、この酸化シリコ
ン膜4の中央部をフォトエッチングによって開口し、こ
の開口部から気相拡散またはイオン注入後の熱拡散によ
ってホウ素等の不純物をシリコンウエハ1内に拡散させ
ることにより形成される。第1図(a)は、この後、開口
部を6000Å程度の厚さの酸化シリコン膜4で覆い塞
いだ状態を示す。次に、第1図(b)に示すように、この
酸化シリコン膜4の中央およびその両側に例えば本実施
例では3箇所のホール9を等間隔に開口する。このホー
ル9は、フォトエッチングで開口され、図はフォトレジ
スト膜除去後の状態を示す。この工程は、特許請求の範
囲第1項記載のホール形成工程に対応する。つづいて、
第1図(c)に示すように、シリコンウエハ1上に薄い酸
化シリコン膜4を形成する。この薄い酸化シリコン膜4
は、化学的気相成長または熱酸化により各ホール9部分
で2000Å程度の厚さになるように形成される。この
工程は、特許請求の範囲第1項記載の酸化膜形成工程に
対応する。つづいて、第1図(d)に示すように、シリコ
ンウエハ1上をフォトレジスト膜10で覆い中央のホー
ル9上のフォトレジスト膜10のみを少し広目に開口す
る。この際、フォトレジスト膜10の開口のために行う
フォトマスクのマスクアライメントは、両側のホール
9,9にまで開口部が及ばなければよいので、この開口
部の幅を中央のホール9の幅よりも十分に広い適当な大
きさにすれば特別高い精度は不要であり、通常の作業で
あってもなんら不都合は生じない。この工程は、特許請
求の範囲第1項記載のフォトレジスト膜パターン形成工
程に対応する。つづいて、第1図(e)に示すように、フ
ォトレジスト膜10が開口した部分の酸化シリコン膜4
のエッチングを行う。この際、エッチング量を3000
Å程度にコントロールすることにより、ホール9部分の
みシリコンウエハ1の表面が露出し、その周囲は酸化シ
リコン膜4がまだ3000Å程度残った状態にする。こ
の工程は、特許請求の範囲第1項記載の酸化膜エッチン
グ工程に対応する。つづいて、第1図(f)に示すよう
に、残ったフォトレジスト膜10を除去した後に、シリ
コンウエハ1上にポリシリコン被膜11を形成する。こ
の工程は、特許請求の範囲第1項記載のポリシリコン被
膜形成工程に対応する。つづいて、第1図(g)に示すよ
うに、シリコンウエハ1上に化学気相成長法によりSi
O2を全面に堆積した後、フォトレジスト処理により、
中央のホール9上のみを少し広目に開口したSiO2膜
からなるマスクパターン13を形成する。この工程が特
許請求の範囲第1項記載のSiO2膜パターン形成工程
に対応する。その後、リン等の不純物をシリコンウエハ
1内にイオン注入後に熱拡散を行うことにより、このホ
ール9の下部にエミッタ領域6を形成する。このエミッ
タ領域6を形成する工程は、特許請求の範囲第1項記載
のイオン注入層形成工程に対応する。つづいて、第1図
(h)に示すように、フォトエッチングによって中央のホ
ール9上のポリシリコン被膜11のみを残してその他の
ポリシリコン被膜11を除去する。この際、ポリシリコ
ン被膜11の除去のために行うフォトマスクのマスクア
ライメントは、中央のホール9にまで除去部が及ばなけ
ればよいので、残したポリシリコン被膜11の幅を中央
のホール9の幅よりも十分に広い適当な大きさにすれば
よく、特別高いマスクアライメント精度は不要であり、
通常の精度の作業であってもなんら不都合は生じない。
なお、実施例では、中央のホール9上だけでなく、周囲
の酸化シリコン膜4上のポリシリコン被膜11も十分の
間隔を開けて残している。これは、配線部分のシリコン
面との間隔をできるだけ厚く残すことにより、MOS容
量の低減化を図るためである。この工程は、特許請求の
範囲第1項記載のポリシリコンエッチング工程に対応す
る。つづいて、第1図(i)に示すように、ポリシリコン
被膜11が残った部分以外の酸化シリコン膜4のエッチ
ングをポリシリコン被膜11を酸化膜のエッチングマス
クとして行う。この際、エッチング量を3000Å程度
にコントロールすることにより、両側のホール9部分の
みシリコン面が露出し、その周囲は酸化シリコン膜4が
まだ3000Å程度残った状態にする。なお、酸化シリ
コン膜4のエッチングの際には、ポリシリコン被膜11
は除去されない。また、ポリシリコン被膜11が残った
部分以外の酸化シリコン膜4のエッチングの際、マスク
は不要でありマスクアライメント工程を経ることなく自
動的にベースコンタクトホールが形成される。このエッ
チング工程は特許請求の範囲第1項記載のポリシリコン
をマスクとした酸化膜のエッチング工程に対応する。そ
して、第1図(j)に示すように、各ホール9に電極12
を形成することにより、高周波トランジスタを完成す
る。なお、不純物をドープされたポリシリコン被膜11
は導電性を有するので、エミッタ領域6とこのポリシリ
コン被膜11を介した電極12とが通電することができ
る。この電極12は、シリコンウエハ1上にフォトレジ
スト膜をパターン形成し、この上から例えばアルミニウ
ムを真空蒸着した後にフォトレジスト膜を除去すること
により形成される。なお、この電極12は、実施例の
他、シリコンウエハ1上全体に真空蒸着したアルミニウ
ムをフォトエッチングにより部分的に除去することによ
って形成してもよい。この第1図(j)に示す工程は、特
許請求の範囲第1項記載の電極形成工程に対応する。
次に、この発明の第2の実施例に係る高周波トランジス
タの製造方法を第1を参照して説明する。
タの製造方法を第1を参照して説明する。
第1の実施例例として示した第1図(a)から(f)までは各
工程は共通である。その後、フォトレジスト膜10のな
い(f)の状態で薄い酸化膜を貫通しない強さで直接イオ
ン注入を行い、薄い酸化膜を除去したホール下部の半導
体基板内にイオン注入層を形成する。この工程は特許請
求の範囲第2項記載のイオン注入層形成工程に対応す
る。フォトレジスト膜10のない状態でイオン注入条件
を設定してイオン注入を行う。また、シリコンウエハ1
上に形成するポリシリコン被膜11として、予め不純物
を添加したドープトポリシリコンを用いて、第1図(f)
に示す状態から直接熱拡散を行うことにより、第1図
(g)の工程を省略してエミッタ領域6を形成してもよ
い。
工程は共通である。その後、フォトレジスト膜10のな
い(f)の状態で薄い酸化膜を貫通しない強さで直接イオ
ン注入を行い、薄い酸化膜を除去したホール下部の半導
体基板内にイオン注入層を形成する。この工程は特許請
求の範囲第2項記載のイオン注入層形成工程に対応す
る。フォトレジスト膜10のない状態でイオン注入条件
を設定してイオン注入を行う。また、シリコンウエハ1
上に形成するポリシリコン被膜11として、予め不純物
を添加したドープトポリシリコンを用いて、第1図(f)
に示す状態から直接熱拡散を行うことにより、第1図
(g)の工程を省略してエミッタ領域6を形成してもよ
い。
上記のように構成されたこの実施例の高周波トランジス
タの製造方法は、エミッタ形成ホールとエミッタ電極形
成用のコンタクトホールとが中央のホール9によって兼
用されるとともに、ベース電極形成用のコンタクトホー
ルも両側のホール9として1枚のフォトマスクで同時に
形成されるので、マスクマージンを設定する必要がな
く、また、ポリシリコン被膜11によって中央のホール
9のサイドエッチを防止することができるので、エミッ
タ領域6のストライプ幅をウオッシュドエミッタタイプ
の高周波トランジスタの製造方法による場合のエミッタ
領域6のストライプ幅S2以上に狭くすることができ
る。また、マスクアライメントズレに対するマージンを
マスク設計時にとる必要がないためベースとエミッタ電
極間隔を短縮でき、ベース抵抗roを小さくできる。さ
らにマスクアライメントのズレによりベース電極の位置
がエミッタ領域6に対して不均衡となるということがな
いので、単位面積当たりのベース抵抗roが上昇するの
を防ぐことができる。このため、前記F.M.を表す
式、 において、エミッタ領域6のストライプ幅Sを狭くする
とともに単位当たりのベース抵抗roを小さくできるの
で、F.M.の値を大きくでき高周波特性の向上を図る
ことができる。また、この高周波トランジスタの製造方
法は、マスクアライメントの精度が緩和されるので、製
造工程の省力化および高効率化を図ることができる。さ
らに、中央のホール9に電極12を形成する際に、ポリ
シリコン被膜11を介して蒸着を行うので、スパイク現
象により電極材料がエミッタ領域6を貫通してベース領
域3にまで達し、ベース・エミッタ間が短絡するという
ようなおそれもなくなり、製品の歩留まりの低下を防止
することができる。
タの製造方法は、エミッタ形成ホールとエミッタ電極形
成用のコンタクトホールとが中央のホール9によって兼
用されるとともに、ベース電極形成用のコンタクトホー
ルも両側のホール9として1枚のフォトマスクで同時に
形成されるので、マスクマージンを設定する必要がな
く、また、ポリシリコン被膜11によって中央のホール
9のサイドエッチを防止することができるので、エミッ
タ領域6のストライプ幅をウオッシュドエミッタタイプ
の高周波トランジスタの製造方法による場合のエミッタ
領域6のストライプ幅S2以上に狭くすることができ
る。また、マスクアライメントズレに対するマージンを
マスク設計時にとる必要がないためベースとエミッタ電
極間隔を短縮でき、ベース抵抗roを小さくできる。さ
らにマスクアライメントのズレによりベース電極の位置
がエミッタ領域6に対して不均衡となるということがな
いので、単位面積当たりのベース抵抗roが上昇するの
を防ぐことができる。このため、前記F.M.を表す
式、 において、エミッタ領域6のストライプ幅Sを狭くする
とともに単位当たりのベース抵抗roを小さくできるの
で、F.M.の値を大きくでき高周波特性の向上を図る
ことができる。また、この高周波トランジスタの製造方
法は、マスクアライメントの精度が緩和されるので、製
造工程の省力化および高効率化を図ることができる。さ
らに、中央のホール9に電極12を形成する際に、ポリ
シリコン被膜11を介して蒸着を行うので、スパイク現
象により電極材料がエミッタ領域6を貫通してベース領
域3にまで達し、ベース・エミッタ間が短絡するという
ようなおそれもなくなり、製品の歩留まりの低下を防止
することができる。
第1図(a)〜(j)は、それぞれ、この発明の実施例である
高周波トランジスタの製造方法における各工程のシリコ
ンウエハの断面図、第2図(a)〜(d)は、それぞれ、一般
のトランジスタの製造方法における各工程のシリコンウ
エハの断面図、第2図(e)は、同トランジスタの製造方
法における第2図(d)の工程でのマスクアライメントが
ズレた場合のシリコンウエハの断面図、第3図(a)〜(d)
は、それぞれ、従来の高周波トランジスタの製造方法に
おける各工程のシリコンウエハの断面図、第3図(e)
は、同高周波トランジスタの製造方法における第3図
(d)の工程でのマスクアライメントがズレた場合のシリ
コンウエハの断面図である。 1……シリコンウエハ(半導体基板)、 4……酸化シリコン膜(酸化膜)、 6……エミッタ領域(拡散層)、9……ホール、 10……フォトレジスト、 11……ポリシリコン被膜、12……電極。
高周波トランジスタの製造方法における各工程のシリコ
ンウエハの断面図、第2図(a)〜(d)は、それぞれ、一般
のトランジスタの製造方法における各工程のシリコンウ
エハの断面図、第2図(e)は、同トランジスタの製造方
法における第2図(d)の工程でのマスクアライメントが
ズレた場合のシリコンウエハの断面図、第3図(a)〜(d)
は、それぞれ、従来の高周波トランジスタの製造方法に
おける各工程のシリコンウエハの断面図、第3図(e)
は、同高周波トランジスタの製造方法における第3図
(d)の工程でのマスクアライメントがズレた場合のシリ
コンウエハの断面図である。 1……シリコンウエハ(半導体基板)、 4……酸化シリコン膜(酸化膜)、 6……エミッタ領域(拡散層)、9……ホール、 10……フォトレジスト、 11……ポリシリコン被膜、12……電極。
Claims (2)
- 【請求項1】半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開
口するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、酸化膜に
開口したホールのうち一部のホールの上方のフォトレジ
スト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工程
と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記半導体基板上に化学気相成長法によりSiO2膜を
全面に堆積させた後、前記酸化膜に開口したホールのう
ち薄い酸化膜を除去したホール上方のSiO2膜を開口
するSiO2膜パターン形成工程と、 前記半導体基板表面から不純物イオンを注入して、前記
酸化膜に開口したホールのうち薄い酸化膜を除去したホ
ール下部の半導体基板内にイオン注入層を形成するイオ
ン注入層形成工程と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】半導体基板上の酸化膜に複数のホールを開
口するホール形成工程と、 前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する酸化膜形成工
程と、 前記半導体基板上をフォトレジスト膜で覆い、前記酸化
膜に開口したホールのうち一部のホールの上方のフォト
レジスト膜を開口するフォトレジスト膜パターン形成工
程と、 前記フォトレジスト膜を開口したホール部分の薄い酸化
膜を除去する酸化膜エッチング工程と、 前記フォトレジスト膜除去後、前記半導体基板上にポリ
シリコン被膜を形成するポリシリコン被膜形成工程と、 前記薄い酸化膜を貫通しない強さで前記半導体基板表面
から不純物イオンを注入して、前記酸化膜に開口したホ
ールのうち薄い酸化膜を除去したホール下部の半導体基
板内にイオン注入層を形成するイオン注入層形成工程
と、 前記薄い酸化膜を除去したホール周縁以外の不要なポリ
シリコン被膜を除去するポリシリコンエッチング工程
と、 前記ポリシリコン被膜を酸化膜エッチングのためのマス
クとしてポリシリコン被膜で覆われていない領域の酸化
膜をエッチングする工程と、 各ホールにそれぞれ電極を形成する電極形成工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60078133A JPH0638422B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60078133A JPH0638422B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61236163A JPS61236163A (ja) | 1986-10-21 |
JPH0638422B2 true JPH0638422B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=13653378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60078133A Expired - Lifetime JPH0638422B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638422B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4243435A (en) * | 1979-06-22 | 1981-01-06 | International Business Machines Corporation | Bipolar transistor fabrication process with an ion implanted emitter |
JPS5688358A (en) * | 1979-12-21 | 1981-07-17 | Oki Electric Ind Co Ltd | Manufacture of semiconductor device |
JPS57106072A (en) * | 1980-12-22 | 1982-07-01 | Sony Corp | Manufacture of semiconductor device |
-
1985
- 1985-04-11 JP JP60078133A patent/JPH0638422B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61236163A (ja) | 1986-10-21 |
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